新潟県

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にいがたけん
新潟県
地方 中部地方北陸地方
甲信越地方信越地方
団体コード 15000-2
ISO 3166-2:JP JP-15
面積 12,584.18km2
(境界未定部分あり)
総人口 2,251,256
推計人口、2018年4月1日)
人口密度 179人/km2
隣接都道府県 山形県福島県群馬県長野県富山県
県の木 ユキツバキ
県の花 チューリップ
県の鳥 トキ
他のシンボル 県の草花: 雪割草2008年平成20年)3月1日指定)
県の鑑賞魚: 錦鯉2017年(平成29年)5月5日指定)[1]
県の歌: 新潟県民歌1948年昭和23年)3月28日発表)
新潟県庁
所在地 950-8570
新潟県新潟市中央区新光町4番地1
北緯37度54分8.9秒東経139度1分23.4秒
新潟県庁
外部リンク 新潟県
新潟県の位置

新潟県行政区画図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町 / ― 村

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新潟県(にいがたけん)は、日本の一つ。中部地方日本海側に位置する。県庁所在地新潟市

概要

日本海に面し中部地方北陸地方関東甲信越地方に属する。県名は県庁所在地新潟市に由来する。

地理的要素の違いから上越地方中越地方下越地方佐渡地方4地域に大きく分けられる。

面積は東京都の約5.74倍で47都道府県で第5位、海岸線の長さは635.6kmである(本州331.0km・佐渡島281.5km・粟島23.1km)[2]

古代には越国の領土であり、五畿七道北陸道のうち東半分を占め令制国(旧国)では越後国佐渡国の全域に相当する。この旧国名から、越佐(えっさ)と表現することもある。

県章は「新」の字を崩した物を中央上に置いて、その周りを「ガタ」を丸く図案化したもので囲んだものである。また、県章とは別にシンボルマークも制定されている。

「潟」の字について

本県を指す漢字表記および発音
言語 表記 発音 備考
日本語 新潟 いがた
[ɲ̟iːɡa̠ta̠]
正字
新泻 略字
新澙 異体字
中国語 新泻 Xīnxiè 簡体字
新瀉 繁体字
新潟 Xīnxì (新潟県庁推奨)

本県を指す漢字表記は複数存在するが、日本語においては正字とされる「潟」を用いた「新潟」が最も一般的であり、いずれの字体であっても「にいがた」と読む。

他に、さんずいに写と書く「泻」を用いて「新泻」と書く場合がある。かつて「泻」は節用集にも登録されるほど一般的に認知された文字であり[3][4]江戸時代の板本(印刷本)おいて、松尾芭蕉おくのほそ道』および上田秋成雨月物語』では「象泻」(現・秋田県にかほ市象潟)との表記が見られ[5]鈴木牧之北越雪譜』では「新泻」や「鎧泻」といった現在の本県における地名においても「泻」の使用が認められる[6]。これら印刷本の流通により、全国で「潟」と略字とされる「泻」は同列視されていたとみられる[5](「潟」には複数の異体字がある[6])。

明治に入ると活版印刷が出版物の主流となるが、終戦までに販売された明朝体活字を調べると、正字とされる「潟」のみが販売され、略字とされる「泻」は販売されなかった[5]。すなわち明治以降、「泻」の字は印刷物から一掃されるが、新潟・象潟・八郎潟[3]、あるいは島根県の白潟天満宮[7]など、「潟」の字を日常的に使用するエリアにおいて「泻」は活字以外で生き残り、方言字化していった。新潟県では道路標識などでも「新泻」が使用されていたが、1981年昭和56年)に「潟」の字が常用漢字に採用されると「新泻」との表記は衰微していった[5][8]

中国語においては、簡体字で「新泻[9]繁体字で「新瀉[10]と表記する例が見られる。これらは北京語拼音: Xīnxiè(シンシエ)と発音する。2007年(平成19年)6月28日新潟県議会6月定例会総務文教委員会において、中国語における)の字義とのそれが異なることを理由に、これらの中国語表記を問題視する質問があった[11]。同年8月1日新潟県庁は公式サイト上で中国語での「新潟」(拼音: Xīnxì[12] シンシー)の表記の使用を県庁内および県関連機関に要請した(日本語において「新泻」の使用を止めて「新潟」を使用するよう要請したものではない)[12]

地理

ファイル:Nagaoka from the sky.jpg
上空から撮影した冬の新潟県(手前は長岡市中心部、奥は日本海
  • 隣接都道府県
山形県福島県群馬県長野県富山県
  • 山脈
越後山脈三国山脈飛騨山脈朝日山地飯豊山地櫛形山脈
妙高山八海山巻機山兎岳金城山坂戸山弥彦山魚沼駒ヶ岳金北山新潟焼山米山苗場山小蓮華山
  • 平野
越後平野
  • 河川
信濃川阿賀野川渋海川魚野川荒川三面川関川姫川国府川五十嵐川
  • 湖沼・池・潟
加茂湖福島潟鳥屋野潟佐潟瓢湖奥只見ダム三国川ダム
  • 離島
佐渡島粟島

自然公園

磐梯朝日国立公園尾瀬国立公園上信越高原国立公園妙高戸隠連山国立公園中部山岳国立公園
佐渡弥彦米山国定公園越後三山只見国定公園
魚沼連峰県立自然公園

都市公園

国営越後丘陵公園

気候

県内全域日本海側気候豪雪地帯(一部特別豪雪地帯)であり、山間部は世界有数の豪雪地帯となっている。特に津南町十日町市妙高市周辺で積雪が多い。しかし日本海暖流対馬海流)の影響で緯度の割には冬の気温が高く、日照時間が少ないために放射冷却が起こりにくく、朝晩はあまり冷え込まない。そのため降る雪は水分が多く、重たい性質である。一方、新潟市などの沿岸部の積雪はそれほどでもなく、特に近年は温暖化の影響で積雪量が減少している。夏はフェーン現象の影響で、気温が上がりやすく湿度も高くて蒸し暑い。特に糸魚川市は、日本国内の最低気温の最高記録である30.8°Cを観測しており、熱帯夜が非常に多い場所として知られている。海洋性気候である佐渡島は、冬は暖かく、雪よりも雨の日が多いほどである。

新潟県内各地の平年値(統計期間:1971年 - 2000年、出典:気象庁・気象統計情報
平年値
(月単位)
上越 中越
上越市
大潟
上越市
安塚
上越市
高田
糸魚川市
能生
糸魚川 妙高市
関山
津南 湯沢 十日町 魚沼市
小出
魚沼市
入広瀬
柏崎 長岡 長岡市
寺泊
三条
平均
気温
(°C)
最暖月 25.6
(8月)
24.8
(8月)
26.0
(8月)
25.0
(8月)
26.5
(8月)
24.4
(8月)
23.4
(8月)
24.6
(8月)
24.8
(8月)
25.4
(8月)
24.1
(8月)
25.3
(8月)
25.6
(8月)
25.7
(8月)
最寒月 2.5
(2月)
0.6
(2月)
2.1
(2月)
2.0
(2月)
3.3
(2月)
−0.1
(2月)
−1.5
(2月)
−0.5
(1月)
−0.2
(1月)
0.0
(1月)
−0.6
(1月)
2.3
(2月)
1.2
(2月)
1.6
(1,2月)
降水量
(mm)
最多月 308.5
(12月)
342.8
(12月)
420.3
(12月)
414.9
(12月)
345.4
(12月)
338.9
(1月)
237.4
(1月)
286.5
(1月)
412.3
(1月)
359.5
(1月)
460.3
(1月)
323.3
(12月)
335.8
(12月)
236.1
(12月)
最少月 90.7
(4月)
99.9
(4月)
94.9
(4月)
118.6
(4月)
115.7
(4月)
70.0
(4月)
81.5
(4月)
103.6
(4月)
103.8
(4月)
116.3
(4月)
133.5
(4月)
102.4
(4月)
99.5
(4月)
91.4
(4月)
平年値
(月単位)
下越 佐渡
新潟市
新潟市
新津
新潟 新潟市
松浜
阿賀町
津川
胎内市
中条
関川村
下関
村上 粟島浦村
粟島
佐渡市
羽茂
佐渡市
相川
佐渡市
秋津
佐渡市
両津
佐渡市
弾崎
平均
気温
(°C)
最暖月 25.3
(8月)
25.5
(8月)
26.2
(8月)
24.7
(8月)
25.9
(8月)
25.0
(8月)
25.1
(8月)
25.4
(8月)
24.9
(8月)
25.7
(8月)
25.7
(8月)
24.7
(8月)
最寒月 1.8
(1,2月)
1.5
(2月)
2.5
(2月)
0.2
(1月)
1.9
(1,2月)
0.9
(1,2月)
1.3
(1月)
2.6
(2月)
2.6
(2月)
3.4
(2月)
2.5
(2月)
2.4
(2月)
降水量
(mm)
最多月 207.1
(12月)
223.0
(12月)
204.4
(12月)
289.0
(7月)
258.5
(12月)
339.8
(12月)
242.8
(11月)
169.5
(11月)
194.4
(7月)
155.6
(11月)
170.5
(9月)
189.7
(9月)
最少月 90.9
(4月)
94.0
(4月)
93.6
(4月)
110.0
(4月)
118.6
(4月)
139.9
(4月)
120.4
(4月)
89.9
(3月)
94.7
(3月)
91.8
(3月)
96.6
(3月)
84.0
(2月)

新潟県の分類

姉妹都市

人口

1874年(明治7年)から1896年(明治29年)の統計では、約150万から180万人で推移し日本一人口の多い道府県であった(→過去の都道府県の人口一覧#1884年 - 1918年[1])。この時期は、都市化が進んでおらず、日本人の9割近くが農業によって生活を成り立たせていたため、収穫高が大きい新潟県は人口涵養能力が高かった。[13][14]国勢調査において[2]1940年(昭和15年)に200万人を突破し、1955年(昭和30年)に247.3万人となったが1970年(昭和45年)に236.1万人にまで減少した。その後増加し、1985年(昭和60年)に247.8万人に達した。1997年(平成9年)に249万1874人(推計人口)でピークを記録した後は減少傾向となり[15]2005年(平成17年)に243.1万人(全国14位)、2010年(平成22年)には約237.1万人となった。特に、進学や就職などの理由による18歳〜24歳の若年層の減少が深刻で、県では人口対策を最重要課題に掲げている。

ファイル:Growth rate map of municipalities of Nigata prefecture, Japan.svg
新潟県市町村人口増減率分布図(2005年度と2010年度国勢調査から算出)
増加
  0.0 - 2.49 %
減少
  0.0 - 2.5 %
  2.5 - 5.0 %
  5.0 - 7.5 %
  7.5 - 10.0 %
  10.0 % 以上
新潟県(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

都市

新潟県内 市別人口ランキング
県内順位 都市 地域区分 人口 県内順位 都市 地域区分 人口
1 新潟市 下越地方 801,298人 6 柏崎市 中越地方 83,981人
2 長岡市 中越地方 270,080人 7 燕市 中越地方 78,073人
3 上越市 上越地方 192,450人 8 村上市 下越地方 59,646人
4 三条市 中越地方 96,779人 9 南魚沼市 中越地方 56,825人
5 新発田市 下越地方 96,544人 10 佐渡市 佐渡地方 54,349人
2017年12月 現在


新潟県内市別人口密度ランキング(2016年(平成28年)現在)
  1. 新潟市(1,110人/km2
  2. 燕市(716人/km2
  3. 見附市(519人/km2
  4. 長岡市(307人/km2
  5. 小千谷市(233人/km2

地域

地域区分

  • 上越市を中心とする上越地方、長岡市を中心とする中越地方、新潟市を中心とする下越地方、佐渡市からなる佐渡地方(一島一市)の四地方からなる[16]。地理的に佐渡島以外は明確な境界はない。天気予報などは4地域ごとになされ、さらに以下のように各市ごとに報道される。この他、新潟県内では、一般に、中越地方と下越地方の境界付近に位置する三条市・燕市周辺を県央地域、中越地方の南魚沼市小千谷市十日町市周辺を魚沼地域、下越地方の阿賀野川以北を阿賀北県北と、呼ぶこともある。
  • 他方、上記の県庁配置や道路交通網の発達ぶりから、県内間高速バス路線が比較的多い。

自治体

ファイル:新潟県地域区分図.svg
新潟県の自治体ごとの細かな地域区分

県面積が広いということもあり、2000年(平成12年)の段階では実に112の市町村があったが(北海道長野県に次ぎ全国3位)、平成の大合併2010年(平成22年)4月までに30市町村となっている。

郡については、岩船郡が2村を有する他は、全てが1町村のみの状態になっている。

以下の20市9郡6町4村がある。町はすべて「まち」、村はすべて「むら」と読む。



地域圏

新潟県庁によって、県内は14の広域生活圏(広域市町村圏)に区分され、広域行政単位となっていた。平成の大合併によって圏内一市となる例が出現したため、現在の広域生活圏は、9つの広域行政圏と5つの市という内訳になっている[17](圏内一市の場合、圏名は斜体 )。

都市圏

10万人以上の都市雇用圏(2010年国勢調査時点の10%都市圏)

廃止した市町村・郡

廃止市町村は新潟県の廃止市町村一覧を参照。

廃止した郡

歴史

ファイル:Uesugi Kenshin.jpg
越後の龍と呼ばれる上杉謙信は現在の新潟県出身
ファイル:Nishiki-e - View of Niigata Port.jpg
錦絵『新潟湊之真景』安政6年(1859年)井上文昌筆(新潟県立図書館蔵)

政治・行政

国政

衆議院小選挙区が6。参議院では、全県で1区を構成。

県政

歴代公選知事

行政区域の変遷

県の変遷

括弧書きは藩府県庁所在地の現所属市町村

村上藩村上市)、黒川藩胎内市黒川村)、三日市藩新発田市三日市)、新発田藩新発田市)、村松藩五泉市村松町)、三根山藩新潟市巻町)、長岡藩(長岡市)、与板藩長岡市与板町)、椎谷藩(柏崎市椎谷)、高田藩(上越市高田)、清崎藩糸魚川市
村上県、三日市県、黒川県、新発田県、村松県、峰岡県、新潟県、柏崎県、与板県、椎谷県、高田県、清崎県、佐渡県
  • 蒲原郡のうち旧会津藩領の区域は引き続き若松県の一部
  • 1871年12月31日(明治4年旧暦11月20日):府県統合により以下の3県を設置
    • 新潟県(第3次、新潟市):下越2郡(蒲原郡・岩船郡) - 村上県、三日市県、黒川県、新発田県、村松県、峰岡県、新潟県を統合
    • 柏崎県(第3次、柏崎市):上・中越5郡(頸城郡・刈羽郡・魚沼郡・三島郡・古志郡) - 与板県、椎谷県、高田県、清崎県、柏崎県を統合
    • 相川県(佐渡市旧相川町):佐渡県を改称
  • 1873年(明治6年)6月10日:柏崎県を廃し、新潟県に合併
  • 1876年(明治9年)4月18日:相川県を廃し、新潟県に合併
  • 1886年(明治19年)5月25日:福島県から東蒲原郡を新潟県へ移管

新潟県の成立

現在の新潟県は、日米修好通商条約によって開港場に指定された新潟を管内に抱え、また戊辰戦争の主戦場の1つになったことから、その成立までの変遷は他府県にも増して複雑なものだった。1870年(明治3年)の新潟県(第2次)成立までの変遷は「越後府」および「柏崎県」の項を参照のこと。

1870年4月7日(明治3年旧暦3月7日)、越後国のうち新潟を含む下越2郡(蒲原郡・岩船郡)内の政府直轄地を管轄していた水原県が廃止され、県庁が新潟に移されることで新潟県(第2次)が成立した。当時、現県域には新潟県のほか、上・中越5郡(頸城郡・刈羽郡・魚沼郡・三島郡・古志郡)内の政府直轄地を管轄する柏崎県佐渡国全域を管轄する佐渡県、および県域内に藩庁を置く10藩によって分割支配されていた。さらに、蒲原郡のうち旧会津藩領の区域は若松県の管轄下に置かれていた。

1871年8月29日(明治4年旧暦7月14日)の廃藩置県を経て、同年12月31日旧暦11月20日)に行われた府県再編で下越2郡の旧藩5県が新潟県と、上・中越5郡の旧藩4県(長岡藩は既に柏崎県に編入されていた)が柏崎県と合併して、それぞれ新潟県(第3次)、柏崎県(第3次)となり、また佐渡県は相川県と改称された。1873年(明治6年)に柏崎県が、1876年(明治9年)に相川県がそれぞれ廃止されて相次いで新潟県に合併されて、越佐両国を新潟県が統一して管轄することとなった。

1886年(明治19年)、若松県を経て福島県の管轄となっていた蒲原郡の一部(1878年(明治11年)から東蒲原郡)が新潟県に移管されたことにより、現在の新潟県の県域が確定した。

郡の変遷

新潟州構想

2011年(平成23年)1月25日泉田裕彦新潟知事と篠田昭新潟市長による共同会見で、東京都に倣い、現新潟市を特別区に移行し、他市町村間も更に合併を進め人口規模30万クラスの基礎自治体とする州制移行構想が発表された。また、各特別区、基礎自治体の権限は現行の東京都の23の各特別区が持つ以上のレベルを想定している。[24]

財政

2007年(平成19年)度

  • 財政力指数 0.43
    • IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)11自治体中7位

2006年(平成18年)度

  • 財政力指数 0.40
    • IIグループ(財政力指数0.4以上、0.5未満)9自治体中9位
  • 実質公債費比率 15.2
  • 経常収支比率 91.6
  • 人口一人当たり地方債現在高 103万5522円 普通会計分のみ
  • ラスパイレス指数 100.9

地方債等の残高

  • 普通会計分の地方債 2兆5118億円
  • 上記以外の特別会計分の地方債 1773億円
  • 関係する一部事務組合分の債務 8億円(債務x負担割合)
  • 第3セクター等の債務保証等に係る債務 279億円 (財)新潟県暴力追放運動推進センター等

地方債等の残高合計 2兆7178億円 (連結会計)

2005年(平成17年)度

  • 財政力指数 0.38
    • IIIグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)14自治体中5位

2004年(平成16年)度

  • 財政力指数 0.36
    • IIIグループ(財政力指数0.3以上、0.4未満)13自治体中5位

経済・産業

産業

2008年(平成20年)度の県内総生産は8兆6983億円である[25]。世界の過半数の国の GDP より大きな規模を有している。県民所得は6兆2602億円であり、一人当たり県民所得は261.8万円である。

農林水産業

主要な産業としては農業が挙げられる。作(コシヒカリ)が中心で、コシヒカリの収穫量は日本一である[26]。特に魚沼地方で栽培されるコシヒカリは「魚沼産コシヒカリ」として、食味日本一の評価を受けるトップブランドであり、日本一のどころであるといえる。また、米に関連して米菓煎餅あられなど)の生産額も日本一、日本酒兵庫県京都府に次ぐ第3位である。米の生産が多いため、米粉の研究を行っており、研究を利用して製品を販売する第3セクター新潟製粉に出資している。

米以外では、隣の富山県ともども、チューリップの栽培が盛んである。また、西瓜の栽培も盛んである。

漁業も盛んであり、蒲鉾など魚肉練り製品も有力である。

鉱工業

日本で数少ない原油の生産地でもあり、これに関連してか石油ストーブ石油ファンヒーターといった石油燃焼器具の生産が大きい。現在でも胎内市(旧中条町)沖に阿賀沖油田があり、採掘が進められている。佐渡島にはかつて金山(佐渡金山)があったが、1989年(平成元年)に閉山された。

他には金属製品の生産が多い。燕市・三条市の金属食器は国内シェアの9割を持ち、機械部品では、非鉄金属材料の加工に強みをもつ企業が多い。はさみ包丁スパナなどの金属工具も大阪府に次ぐ2位である。北陸工業地域の中心的存在でもある。

長岡市では自動車やバイクのメーターが製造されている。バイクメーターの国内シェアは9割弱、世界シェアは3割ほど。

新潟市周辺では米菓などの食品加工業、製紙業、化学工業が多く立地している。

上越地方では糸魚川市(旧青海町)で良質な石灰石が取れることなどから糸魚川市・上越市などで化学工業が発達している。

繊維産業では、ニットの生産高が日本一。しかし、近年価格の安い外国勢(中国等)に押され気味である。

発電では、阿賀野川流域に大規模水力発電所が立地している。また柏崎市刈羽郡刈羽村にある東京電力柏崎刈羽原子力発電所は、原子力発電所としては世界最大の出力である。他に上越市直江津地区では、東北電力中部電力が共同で操業する上越火力発電所がある。

1989年(平成元年)には工場立地件数で日本一になったこともある。

サービス業

ファイル:Akakura Onsen Ski Area.jpg
上越地方のスキー場

積雪地帯であり、特に中越地方と上越地方の山間ではスキー場が多い。しかしバブル崩壊直後の1993年(平成5年)頃を境にスキーブームは一気に過ぎ去り、新潟県中越地震の影響や豪雪による交通網への影響が懸念され、2000年代に入ってからはスキー客が急激に減少傾向にある。これを受けて閉鎖されるスキー場も見られるようになっている。

よく「新潟県人はスキーをあまりしない」と言われるが、冬季の厳しい豪雪下の生活を知る県民にとっては「雪=辛いもの」というイメージが強い。つまりスキー客の大半は滅多に銀世界にならない首都圏などからの集客によるところも大きかったという側面がある。今後は「雪を生かした観光」を目指し、新たな観光システムを構築していくことが望まれている。

生活・交通

警察

電力

交通

医療・福祉

災害拠点病院
保育所

教育

2016年度の新潟県内の高校生の大学進学率は45.3%であり全国値の54.7%を下回っているが、専門学校進学率は26.5%に達しており(全国値16.2%)、両者を足し合わせた進学率71.8%は全国値70.9%を上回る[27]。県内で27校の専門学校を運営しているNSGグループNSGカレッジリーグをはじめ、県内には専門学校が多数立地しており、人口10万人当たりの学校数は3.5校で全国第6位に位置する[28]



マスメディア

新聞

地方紙
全国紙

放送局

県内には NHK の新潟放送局が置かれているほか、民放では日本テレビTBSフジテレビテレビ朝日の4大キー局の各系列局がある。

テレビ東京の系列局は存在しないが、アナログでは上越市周辺のケーブルテレビや湯沢町の一部でテレビ東京が視聴できるため、新潟日報・読売新聞朝日新聞の各新潟県版のラジオ・テレビ欄にはテレビ東京の番組表が掲載されている。湯沢町の一部では群馬テレビも視聴できる。その他の新潟県内の大半では、テレビ東京の周波数とNHK教育の周波数が同一(アナログ12ch)であるため、ケーブルテレビによる区域外再放送はできない。

FMラジオではJFN系列のFM-NIIGATAが県内全域をカバーするほか、五大都市圏以外では初となる独立ラジオ局平成新局のFM PORTがある。県土が広くて拠点都市が多いこともあるが、モータリゼーションが発達しているため、ラジオ(FM・cFM・AM)による訴求能力がテレビ並みに高く、ラジオ局が乱立している。

先述の通り、本県はどこの地方に属するか曖昧であるため、東北6県との共同制作番組があったり、仙台の放送局制作の番組をネット放送したりする(この2例は東北電力が営業区域内向けに提供スポンサーとなる番組である事が多い)。一方で、中部地方の放送局との共同制作番組も存在し、また、ニュースでは関東甲信越地方・甲信越地方として放送されるなど様々である。なお、NHK は新潟県を関東甲信越(首都圏放送センター管轄)としているが、国政選挙やアマチュアスポーツなどでは北陸・信越ブロックに属するため、これらの報道・中継などはNHK名古屋放送局を介して北陸3県とネットすることになる。また、新潟市中央区では信濃川沿いに放送局が立ち並んでいる。

テレビ・AMラジオ
"テレビ局舎外観"
新潟放送 (BSN)
(新潟市中央区)  
新潟総合テレビ (NST)
(新潟市中央区)  
新潟テレビ21 (UX)
(新潟市中央区)  
テレビ新潟 (TeNY)
(新潟市中央区)  
FM
コミュニティFM
ケーブルテレビ
参照:

文化・スポーツ

方言

新潟県は地域によって方言の違いが大きく、阿賀北地域の方言は東北方言の一種である北奥羽方言佐渡島の方言は北陸方言、それ以外の地域は東海東山方言の一種である越後方言に分類される(東条操による分類)。

食文化

郷土料理
食文化

伝統工芸

経済産業大臣指定伝統的工芸品
伝統工芸品

文化財

ファイル:Sado Shukunegi.jpg
宿根木の石置木羽葺屋根の家屋
重要伝統的建造物群保存地区
重要文化的景観
  • 佐渡相川の鉱山及び鉱山町の文化的景観
  • 佐渡西三川の砂金山由来の農山村景観

発祥地

その他

  • かつて越後柴という地犬がいたがすでに絶滅している
  • 神社の数が約5,000社で全国1位である(2位は兵庫県の約4,000社)

スポーツ

観光

新潟県を舞台とした作品

映画・ドラマ

楽曲

アニメ



新潟県出身の人物

脚注

  1. 錦鯉を「県の鑑賞魚」に指定します”. 新潟県広報広聴課 (2017年3月29日). . 2017閲覧.
  2. 新潟県公式HP、面積・海岸線の長さなど
  3. 3.0 3.1 漢字の現在 第223回 「潟」の略字の広がりと消失三省堂ワードワイズ・ウェブ 2012年9月25日)
  4. 漢字の現在 第224回 新潟の「頚城」と「頚椎」(三省堂ワードワイズ・ウェブ 2012年9月28日)
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 文字さんぽ 『方言文字「泻」のゆくえ』国立国語研究所「国語研の窓」第32号 2007年7月1日発行)
  6. 6.0 6.1 日本の漢字(笹原宏之 著、岩波新書 2006年1月20日発行)p.62およびp.161
  7. 漢字の現在 第51回 島根の「腐」らない「とうふ」(三省堂ワードワイズ・ウェブ 2009年11月12日)
  8. 「新潟=新(さんずい+写)」は本当なの?”. 新潟日報 (2006年8月4日). . 2009閲覧.
  9. 视频:日本新泻火灾烧毁140栋房屋BBC中文网 2016年12月22日)
  10. 視頻:日本新瀉火災燒燬140棟房屋(BBC中文網 2016年12月22日)
  11. 平成19年 6月定例会 総務文教委員会 平成19年6月28日(新潟県議会 会議録検索)
  12. 12.0 12.1 ●中国語における「新潟」の表記について(平成19年8月1日)(新潟県)
  13. これでいいのか新潟県 (日本の特別地域特別編集)19頁
  14. 宗教的要因もあり仏教(浄土真宗)への信仰が篤かった新潟県越後地域は間引きや身売りが少なかったのが人口が多かった要因であった
  15. 県人口230万人割り込む 県発表、知事「危機感覚える」(新潟日報 2015年4月30日)
  16. 新聞、テレビ、県広報バックナンバーなど、現在に至るまで4つの区分で表記されて来ているが、1970年代前半に新潟県内の小学校社会科参考資料として使用されたこともある(県内全ての学校ではない)新潟県教育委員会編纂「私たちの新潟県」で佐渡地方を下越地方に含めるとする見解が示されたことも一時期あった。
  17. 市町村合併に伴う新潟県内の広域市町村圏 - 新潟県
  18. これでいいのか新潟県 (日本の特別地域特別編集)6頁
  19. 第033回国会法務委員会第6号”. 衆議院 (1959年12月8日). . 2010閲覧.
  20. 海底資源開発で連携 日本海沿岸の10府県:産経新聞2012年9月8日
  21. メタンハイドレート活用研究10府県が会議設立:神戸新聞2012年9月8日
  22. 日本海の資源開発で連携、連合設立。本県など日本海側10府県:新潟日報2012年9月10日
  23. メタンハイドレート、日本海でも調査を 10府県が連合:朝日新聞2012年9月9日
  24. これでいいのか新潟県 (日本の特別地域特別編集)122頁~123頁
  25. 平成20年度県民経済計算の概要
  26. 平成21年産水稲の品種別収穫量”. 農林水産省大臣官房統計部 (2010年2月25日). . 2012閲覧.
  27. 「平成29年度学校基本調査」 - 文部科学省、平成29年12月22日発表。
  28. 統計でみる都道府県のすがた2017 - 総務省統計局
  29. TVアニメ「魔法少女育成計画」の舞台は上越市⁉

関連項目

外部リンク

行政
観光
先代:
水原県

村上県三日市県黒川県
新発田県村松県峰岡県


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行政区の変遷
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次代:
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