あられ (菓子)
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あられ(霰)とはあられ餅(霰餅)の略で、米餅を長さ2 - 3センチメートル、縦横5ミリメートル程度の長さに切り、火で炙った菓子である。炒った豆(表面をコーティングする)を使用するものもある。膨化食品の一種。
一般的には火で炙るが、油で揚げた物もある。
米餅は通常市販されている餅と同様のもので、一般には彩りを添えるため、ヨモギなどの草を入れたもの、赤や黄などの色となる食物または色素を入れたものを使用する。
専用の網籠を用いて遠火で炙ることにより餅同様に膨らみ、冷ませば出来上がり。油で揚げた場合はかなり柔らかくなる。
食べる際は、若干の塩または砂糖をまぶす。
餅をかなり細かく裁断したものは、お茶漬けの具としても使用されている。これは茶漬けを食べる際に歯ざわりの良いものとして入れられていたが、のちに茶漬けが湿気るのを防ぐことが判り、標準化した。密封の技術が発達した現在でも香ばしい風味が好まれ、茶漬けの標準的な具として入れられている。また、このあられのことをぶぶあられとも呼び、ぶぶと略されることもある(ぶぶ漬けは京言葉のお茶漬けのこと)。また、天ぷらの変わり衣に用いられることもある。
同じく米を用いた菓子に煎餅があるが、こちらは餅(餅米)ではなくうるち米を用いる。
すでに平安時代にかきもちの一種としてアラレ餅・玉アラレと称して生産されたことが「山城風土記」に見られ、江戸時代には商品として多量に生産されるようになった[1]。