新潟スタジアム

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新潟スタジアム
"デンカビッグスワンスタジアム"
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施設情報
正式名称 新潟県立鳥屋野潟公園新潟スタジアム[注 1]
所在地 日本の旗 新潟市中央区清五郎67番地12
位置 北緯37度52分57.41秒
東経139度03分33.01秒
開場 2001年4月29日
所有者 新潟県
運用者 アルビレックス新潟・都市緑花センターグループ(指定管理者
グラウンド 天然芝(107m x 72m)
ピッチサイズ 105m x 68m
大型映像装置 1基
設計者 日建設計
建設者 鹿島建設福田組加賀田組 JV
清水建設本間組丸運建設 JV
大成建設第一建設工業ロッテ建設 JV
旧称
新潟スタジアム(ビッグスワン)
東北電力ビッグスワンスタジアム
使用チーム、大会
アルビレックス新潟(Jリーグ)
2002 FIFAワールドカップ(2002年)
第64回国民体育大会(2009年)
平成24年度全国高等学校総合体育大会(2012年)
収容能力
42,300人
アクセス
#アクセスを参照。

新潟スタジアム(にいがたスタジアム)は、新潟県新潟市中央区鳥屋野潟公園のうち、新潟県スポーツ公園の園内に所在する陸上競技場球技場としても使用される。東京都中央区に本社を置くデンカ株式会社(旧・電気化学工業)施設命名権を取得しており、2014年1月1日からデンカビッグスワンスタジアムの呼称を使用している。

日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)の正会員クラブであるアルビレックス新潟がホームスタジアムとして使用している。施設は新潟県が所有し、アルビレックス新潟・都市緑花センターグループ[注 2]指定管理者として運営管理を行っている。

概要

2009年第64回国民体育大会(トキめき新潟国体)の開催に備えて、3万人規模のスタジアムとして設計された。後に2002 FIFAワールドカップの会場となることが決定したため、別途準備していた4万人規模の設計に差し替えて建設され、2001年に完成。隣接する鳥屋野潟に飛来する白鳥が羽を広げる瞬間と、スタジアムの屋根の形状に因んだ愛称「ビッグスワン」 (BIG SWAN) が、一般公募によって命名された。

2003年には、陸上トラックも敷設された。2004年に国内初の国際陸上競技連盟(IAAF)のクラス1認証を受け、将来的には国際規模の大会の開催も可能になった。

施設概要

デンカビッグスワンスタジアム(新潟県立鳥屋野潟公園新潟スタジアム)
  • スタンド:2層式、鉄骨・テフロン膜屋根設置
  • 座席は安全のためブロックごとに金網で仕切られているが、場所によってはピッチが金網ごしでないと見えない場合がある。
ファイル:Niigata-Stadium20130911-05.JPG
ブロックごとに設置されている金網
  • 表示装置・スコアボード
  • 電光表示板(2階スタンド北側):三色LED方式、W 10.24 × H 4.16 m
  • 大型映像装置(2階スタンド南側):ソニージャンボトロン・フルカラーLED方式、画面サイズ:850インチ
ファイル:Niigata-Stadium 20130804-02.JPG
南側観客席の大型映像装置
  • 照明設備:398灯(公式競技対応としてFIFA、日本陸上競技連盟、JIS基準を充足)
  • トラック:全天候型ウレタン舗装、1周400m×9レーン
  • 投擲用サークル:2箇所
  • 砲丸用サークル:2箇所
  • 砂場:4箇所
  • 水濠:1箇所
  • フィールドサイズ:107×72m
  • 寒地型西洋芝(ケンタッキーブルーグラス、トールフェスク、ペレニアルライグラス
  • 散水設備に雨水中水化システムを採用
東側観客席から見た、グラウンドと観客席のパノラマ写真
デンカスワンフィールド(新潟県立鳥屋野潟公園サブグラウンド)
  • 日本陸上競技連盟第3種公認
  • トラック:全天候型ウレタン舗装、1周400m×8レーン

沿革

計画から完成まで
  • 1974年3月 - 新潟市鳥屋野潟南部地域の開発計画として「鳥屋野潟公園」の都市計画が決定。
  • 1989年7月 - 新潟県、新潟市、亀田郷土地改良区が、鳥屋野潟南部地域の開発計画の基本事項について合意。2009年に新潟県で開催が予定されている二巡目の国民体育大会のメインスタジアムとして、3万人規模の陸上競技場(県の運営による)を整備することが内定した。
  • 1992年4月 - 新潟県が、FIFAワールドカップの国内開催候補自治体に立候補する。
  • 1993年1月 - 新潟県がW杯開催候補地に決定。
  • 1996年12月 - 日韓共催が決まったW杯の試合開催地が決定。新潟県も開催地となる。
  • 1997年11月 - 新潟県総合スタジアム(仮称)の建設工事着工。
  • 1998年8月 - 整地工事が完了し、10月まで「第15回全国都市緑化にいがたフェア」開催。11月 新潟県スポーツ公園の供用開始。
  • 2000年9月 - 県総合スタジアムの名称「新潟スタジアム」、一般公募による愛称「ビッグスワン」が決定。
新潟スタジアム(ビッグスワン)竣工
3月 メインスタジアムが竣工。FIFA公式試合開催規格の天然芝ピッチを備え開場(第1期工事竣工)。同時にアルビレックス新潟の準ホームスタジアム(正ホームスタジアムは引き続き新潟市陸上競技場。但しビッグスワンでホームゲームの大半を開催)となる。
総合プロデューサー:新井満、音楽監督:さだまさし、出演:さだまさし、渡辺謙 ほか新潟県民の方々
6月 - FIFAワールドカップ開催。グループリーグのアイルランド-カメルーン(日本での開幕戦)など3試合が行われた。
8月24日 - 初のコンサート開催 B'z LIVE-GYM 2002 GREEN ~GO★FIGHT★WIN~(約45,000人)
10月 - 陸上競技場としての機能を備えるため、改修工事に着工。
5月 - 日本陸上競技連盟公認9レーンのトラックが完成し、全面竣工(第2期工事竣工)。第1種陸上競技場の指定を受ける。また同時に、メインスタジアム北西側にサブグラウンドが完成した。
11月 - アルビレックス新潟がJ2で優勝し、2004年のJ1昇格が決定。年間観客動員約66万人のJリーグ新記録(J1、J2を通して)を達成。
アルビレックス新潟のホームスタジアムとなる(市陸上競技場は準ホームとして登録されるも、以後の県内ホームゲームは当スタジアムのみでの開催となる[3])。
5月 - 国内で初めて国際陸上競技連盟(IAAF)のクラス1認証を受ける(IAAFは2002年からの国際競技大会はクラス1認証を与えた競技場でのみ開催可能と規定)。しかし、認証後も暫くの間、芝の保護を理由に投てき競技でのフィールド使用が禁止されたため(対応する設備は設置済み)、一時物議を醸した。
7月3日 - Jリーグオールスターサッカー開催
9月 - 「全日本実業団対抗陸上選手権」開催。一時問題となっていた投てき競技はメインスタジアムで行われた(一時はサブトラックで開催される可能性があると言われていた)。
10月 - 同月23日に発生した新潟県中越地震の災害支援活動のため、自衛隊が新潟県スポーツ公園の駐車場に駐屯。また上越新幹線などの交通機関が寸断され、更に余震活動が続いていたことから、アルビレックスのホームゲームとして予定されていた同月30日のJ1・2ndステージ柏レイソル戦を11月10日国立霞ヶ丘陸上競技場に、11月13日の天皇杯4回戦湘南ベルマーレ戦を平塚競技場での開催に、それぞれ振り替えた。
施設命名権導入(東北電力ビッグスワンスタジアム)
2月1日 - 東北電力と命名権取得契約を締結。
3月11日 - 命名権により、呼称を「東北電力ビッグスワンスタジアム」に変更。
9月26日 - 10月6日 第64回国民体育大会(トキめき新潟国体)開催(開閉会式、陸上競技)。
10月10日 - 10月12日 第9回全国障害者スポーツ大会(トキめき新潟大会)開催(開会式、陸上競技)。
7月29日 - 8月2日 平成24年度全国高等学校総合体育大会(北信越かがやき総体)開催(陸上競技)。
9月30日 - 同日までに、東北電力が命名権契約の優先交渉権の不行使を決定。その後、県からの要請で2013年内までの1年間に限り契約を延長。
9月11日 - 命名権スポンサーが電気化学工業に決定、11月7日に命名権取得契約を締結。
命名権保持者変更(デンカビッグスワンスタジアム)
1月1日 - 命名権により、呼称を「デンカビッグスワンスタジアム」に変更。
6月26日 - 6月28日 - 第99回日本陸上競技選手権大会を開催。
8月15日 - 「ONE PIECE×リアル脱出ゲーム頂上戦争からの脱出」新潟公演を開催。

トピックス

IAAFのクラス1認証

2017年現在、日本国内でIAAFのクラス1認証を受けている陸上競技場は当スタジアムの他、長居陸上競技場の2箇所である[4]

愛称

開場当初の愛称「ビッグスワン」は広く浸透しており、後述の施設命名権導入の際にもこの愛称を生かす形で呼称が設定されている。また所在地の地名に因んで「清五郎」と呼ばれる事もある。

なお、アルビレックス新潟サポーターの間では、単に「スワン」と言えば当スタジアムを指す。また、同クラブのマスコット「アルビくん」の妻は、当スタジアムの愛称に因んで「スワンちゃん」と名付けられている。

施設命名権

経緯

2005年、県は新潟スタジアムと隣接するサブグラウンドに施設命名権を導入する方針を決定した。毎年2億円前後の赤字運営が続いていたことから導入を決めたものである。同年12月から県内外の計80社に取得を打診したものの、年間1億2000万円、契約期間5年以上という条件については「新潟県内で知名度が高いとはいえ、県外では知名度がさほど高くなく、この条件は割高ではないか」という懐疑的な見方が強く、獲得に名乗りを挙げた企業は現れなかった。

(参考)Jリーグで使用される競技場・球技場の命名権売却例
横浜国際総合競技場(日産スタジアム) 4億7000万円/年×5年。2010年3月以降1億5000万円/年×3年間で再契約
東京スタジアム(味の素スタジアム) 2億4000万円/年×5年間
千葉市蘇我球技場(フクダ電子アリーナ 初年度3000万円、以降7000万~1億2000万円。5年半。
仙台スタジアム(ユアテックスタジアム仙台) 7000万円/年×3年
御崎公園球技場(ホームズスタジアム神戸) 7000万円/年×3年
大分スポーツ公園総合競技場(大分銀行ドーム) 7000万円/年×3年で九州石油と契約。契約切れ後4200万円/年×3年で大分銀行と契約
神戸は当時。2013年3月から「ノエビアスタジアム神戸」となる

2007年1月、新潟県を事業地域とする東北電力が命名権を取得する意向を表明し、同月17日に正式に売却申し込みを行った。東北電力は新潟スタジアムがアルビレックス新潟のホームスタジアムであることや、2009年に開催される国民体育大会(トキめき新潟国体)のメイン会場であることを考慮したとし「これらを通じて地域の活性化に貢献したい」と取得の目的を説明した。締切の1月24日までの間に応募した企業は他になく、県は東北電力の応募内容を審査した結果、2月1日に年間1億2千万円、契約期間3年(2010年3月10日まで)で東北電力と合意した。

県と東北電力が協議した結果、既に愛称「ビッグスワン」(Big Swan)が定着していることを尊重し、新潟スタジアムの呼称は「東北電力ビッグスワンスタジアム」(とうほくでんりょくビックスワンスタジアム、英文表記:Tohoku Denryoku Big Swan Stadium)に、サブグラウンドの呼称は「東北電力スワンフィールド」(とうほくでんりょくスワンフィールド、英文表記:Tohoku Denryoku Swan Field)にそれぞれ決定し、同年3月11日から変更された[5]。また命名権による呼称を採用したのに伴い、スタジアムには公式の略称として「東北電力スタジアム」「東北電力ビッグスワン」と、加えて新聞のスコアテーブル等に使用するごく短い略称として「東北電ス」の計3種類が別途制定された。なお前者2つには優劣は設けられず、略称を使用する場合にはいずれかを選択して使用できるものとし、サブグラウンドには略称は設定されなかった。

東北電力は2008年秋以来の不況による電力需要の落ち込みや原油高の影響で、2009年3月期決算で初の経常損失を計上するなど経営環境が不透明になったことから、2010年春に1回目の契約を満了する当スタジアムの命名権契約の処遇を検討してきたが、10月30日、同社新潟支店長の矢萩保雄が定例会見で「年間90万人の集客力を有し、新潟県民に身近な存在になっている。契約額に見合うPR効果も確認できた」として契約を更新する旨を表明した。契約内容は権利取得時と同じ年間1億2千万円、契約期間3年(2013年3月10日まで)で、その後細部調整を経て契約更新の手続きが行われた。

しかし2011年3月11日東日本大震災や、同年夏の平成23年7月新潟・福島豪雨で同社管内の発電所が被災したのに加え、火力発電所の稼働コストが上昇するなどした影響で東北電力グループの経営状況が悪化したことから、東北電力は2012年9月30日が期限とされていた命名権契約の優先交渉権を行使しない旨を決定した[6]

また、経済産業省の電気料金審査専門委員会は東京電力の家庭向け電気料金料金値上げの査定方針に「広告宣伝費の電気料金への転嫁を原則認めない方針」を盛り込んでいる。これは全ての電力会社に対して適用される。実際、ネーミングライツの契約更新をしてその上更に電気料金を値上げしたのでは利用者から強い反発が出るのは確実であり、更新は現実的に極めて困難となった。

これらを踏まえて東北電力は新潟県に対して「厳しい経営環境にあるため契約更新は困難」として契約継続断念の意を伝えたが、県は県政の財源確保の観点から「現行の名称は県民に広く定着している」として、東北電力に対して契約額の減額を認めた上での契約継続を要請した。

これを受けて東北電力は契約延長を決定したが、契約期間は2013年3月1日から同年12月31日までの10か月間、年額2000万円と、期間・契約額とも大幅に削減し、2014年以降は契約を更新しない方針を明らかにした。この契約延長に伴う支出は全額を東北電力の負担とし、値上げ後の料金への原価算入などの形で利用者への負担としない方針がとられた [7] [8]

なお東北電力グループは、2011年シーズンまで宮城球場(クリネックススタジアム宮城)のスコアボードに広告を掲出していたが、翌2012年シーズンは契約更新を見送っている。

このように東北電力が命名権スポンサーからの撤退を決定したのを受け、新潟県とアルビレックス新潟は共同で「契約料年額7000万円以上、かつ3年以上の契約を結ぶこと、及び『ビッグスワン』の名称を残すこと」を条件として、2013年7月31日から8月30日までの1か月間にわたって新命名権協賛スポンサーの募集を実施した。その結果、新潟県糸魚川市に主力の工場を持つほか、五泉市に関連会社「デンカ生研」の工場がある電気化学工業(2015年10月、社名を略称としていた「デンカ」に変更)が応募した。締切日の段階で同社以外の応募はなく[9]、同社に対する審査が行われた。

そして9月11日、県は電気化学への命名権売却を決定し、契約期間を2014年1月1日から3年間、契約料を年額7000万円とする条件で基本合意に至った。新たな呼称は同社の略称を冠した「デンカビッグスワンスタジアム」に決まり、その後協議を経て、11月7日に行われた基本協定締結の記者会見において、同社の片仮名ロゴタイプを冠した施設名称のロゴタイプのほか、英文表記「DENKA BIG SWAN STADIUM」、公式略称「デンカビッグスワン」および「デンカS」、サブグラウンドの呼称「デンカスワンフィールド」などが発表された[10]

2016年10月、新潟県はデンカとの命名権の契約更新を行ったと発表。期間は2019年12月31日までの予定。

参考
  • 施設命名権導入前のロゴタイプ
  • 施設命名権導入後のロゴタイプ
  • 東北電力ビッグスワンスタジアム(2007年 - 2013年)
  • スタジアム正面・バックスタンド側壁面:「東北電力ビッグスワンスタジアム Tohoku Denryoku Big Swan Stadium」
  • 東北電力ビッグスワン前交差点側:「東北電力 ビッグスワン スタジアム」
命名権導入に際し、バックスタンド側にもロゴタイプの銘板が新設された。またスタジアム正面に近い新潟県道290号曽野木一日市線角の新潟スタジアム前交差点も「東北電力ビッグスワン前交差点」に改称した。
  • デンカビッグスワンスタジアム(2014年 - )
  • スタジアム正面・バックスタンド側壁面・ビッグスワン前交差点側:「デンカビッグスワンスタジアム DENKA BIG SWAN STADIUM」
新スポンサー移行に際しロゴタイプの銘板が交換されたほか、東北電力ビッグスワン前交差点はスポンサー名を冠さない「ビッグスワン前交差点」に改称した。なお新潟市はビッグスワンの命名権導入直後の2007年4月1日付で政令指定都市へ移行したため、新潟市内の県道の管理権限は県から市へ移管されている。なおスポーツ公園近傍の県道・市道に設置された案内標識については命名権に準じた「デンカビッグスワンスタジアム」もしくは「デンカビッグスワン」が用いられている。

※スタジアムの屋根の形状と白鳥の姿を模したシンボルマークと、ロゴタイプの「ビッグスワンスタジアム」の部分については、命名権導入以前のものをそのまま使用している。

呼称の取り扱い方

県では当スタジアムの名称をマスメディア等で対外的に表示する場合、正式名称の「新潟スタジアム」と旧愛称「ビッグスワン」を単独で使用しない旨を方針づけており、原則として命名権による呼称のみを使用するよう協力を求めている[11]。併せて、正式名称を使用する場合においても「デンカビッグスワンスタジアム(新潟スタジアム)」「新潟スタジアム(デンカビッグスワンスタジアム)」のように、命名権による呼称を併記するよう求めている。地図・ガイドブック制作大手の昭文社では、施設命名権導入当初は前述の規定のうち後者に倣い、同社刊行の地図「マップル」などにおいて当スタジアムの名称を「東北電力ビッグスワン(新潟スタジアム)」と、公式略称と正式名称とを併記する形で印字していた。その後順次、正式呼称の「東北電力ビッグスワンスタジアム」のみの印字に変更されている。

前述のように、県では正式名称「新潟スタジアム」と愛称「ビッグスワン」については対外呼称として単独使用していないものの、新潟県都市公園条例上の施設名称は命名権導入後も変更せず、それぞれ「新潟県立鳥屋野潟公園新潟スタジアム」「新潟県立鳥屋野潟公園サブグラウンド」を維持している[1]

また、クリーンスタジアム規定が適用される国際サッカー連盟及びアジアサッカー連盟主催の国際試合・大会(AFCチャンピオンズリーグなど)においても、正式名称を使用する[12]

談合疑惑

県は2006年度(平成18年度)以降、新潟スタジアムがある新潟県スポーツ公園を含む鳥屋野潟公園の保守管理業務に指定管理者制度を導入することになったが、これまで行われてきた保守管理業務の競争入札において談合が行われていたのではないかという疑惑が指摘された。新潟スタジアムを管理しているのは、県が68.6%を出資している外郭団体「新潟県都市緑花センター」で、保守管理業務の発注は指名競争入札により行われているが、落札率は概ね94.0%以上にも達している。電気・清掃・設備の運転監視・芝生・空調の業務において同じ業者の落札が続いており、開業時から6年連続で同一業者が落札している事例もあるなど、指名業者の入れ替えはあまり行われていない。新潟スタジアムは開業以来毎年度約2億円の赤字が続いており、保守管理費用が支出の大部分を占めている。こういったことから保守管理契約における高落札率に、「談合が行われていたのではないか」などと県内の一部メディアが報じた。

同年春、この鳥屋野潟公園の指定管理者(3年間)に申請を行ったのは同センターとアルビレックス新潟NSGグループ)の2社のみだった。うち前者については前述の問題が指摘されており、また後者は県知事泉田裕彦を支持する政治団体を背後に持っている。故にどちらにしても運営の透明性が維持できないという大きな問題があった。

結局、県は前者を2006年度(平成18年度)の1年間に限定するという条件付きで指定管理者として指定したが、この期間短縮については泉田に近しい関係者が「指定期間を3年間ではなく、1年間にすべき」と強く求めたことが遠因にあるといわれている。

そして県は改めて、2007年度(平成19年度)からの3年間(2010年3月31日まで)について、県スポーツ公園の指定管理者を募集する方針を決定した。県は検討委員会を設け「"鳥屋野潟公園全体"を対象とする」案と「"県スポーツ公園"と"鳥屋野潟公園"(女池・鐘木の園地)を分割して対象とする」案のどちらを用いるか検討した結果、後者を適切とする結論に至った。2006年(平成18年)12月5日、県都市緑花センターはアルビレックス新潟と共同グループを設立し、県スポーツ公園の指定管理者に応募する方針を明らかにした。その後「アルビレックス新潟・都市緑花センターグループ」は審査を経て指定管理者として指名され、現在はスポーツ公園と公園内の各施設(当スタジアム、新潟県立野球場など)の運営管理業務を担っている。また新潟県と新潟市が指定管理者制度を導入して以来、特に県有施設に関してはNSGグループと県の外郭団体による共同グループが選定されるケースが多く、こうした事から運営の透明性に対する疑問が生じることも予想される(泉田裕彦#関連事項も併せて参照)。

交通アクセス

公共交通
  • 新潟駅南口バスターミナル1番線から新潟交通バス・スポーツ公園線「S70 南長潟・新潟市民病院」「S71 市民病院・曽野木ニュータウン」「S72 市民病院・大野」行で「スポーツ公園前」または「ビッグスワン前」下車後徒歩約1分
  • ビッグスワン前停留所は、南サイドスタンドのゲートS近くに所在する。
  • スポーツ公園線は、昼間は平日約20 - 60分間隔、土曜・休日約30分間隔で運行しているが、ビッグスワン前から駅南口方面への終バスは平日20時45分、土曜・休日18時08分と早いため注意。
  • 新潟駅南口バスターミナル1番線から新潟交通バス・長潟線「S60・S61・S62・S64 南部営業所」「S63 亀田駅前・大江山連絡所前」行で「宮本橋」下車後徒歩約15分
  • 新潟駅万代口バスターミナル13番線から新潟交通バス・京王団地線「S80 京王団地・南部営業所」行で「宮本橋」下車後徒歩約15分
  • 前掲のスポーツ公園線に加え、長潟線と京王団地線の計3路線が経由する宮本橋バス停からスポーツ公園へは、西側へ徒歩約15分を要する。
  • Jリーグ公式戦等開催の際には新潟駅南口バスターミナル臨時7番のりば、万代シテイバスセンター2番線から臨時シャトルバス運行あり
  • 臨時バスが発着するスポーツ公園バスターミナルはHARD OFF ECOスタジアム新潟正面(園地南側)に所在するが、県道曽野木一日市線(鳥屋野潟公園線)を挟んで北側にあるビッグスワンとの南北間は、鳥屋野潟公園線が園地をオーバーパスする立体交差となっているため、同一平面上を徒歩で直通できる。
  • 新潟空港からタクシーで約25分
  • 新潟駅南口からタクシーで約10分
自家用車
  • Jリーグ公式戦・天皇杯・国際Aマッチ等の際、一般車両は臨時有料駐車場を利用する。駐車券は1台1,000円(当日の現金支払いは不可)。セブンイレブン(全国)・ローソン(新潟県内のみ)店内のチケット端末で、試合のチケットと同時に販売している。
徒歩・自転車・自動二輪車
  • 新潟駅南口駅前広場からビッグスワンまで約4.0 km、徒歩約40分、自転車約30分
スポーツ公園内の駐輪場は無料。ビッグスワンでJリーグ公式戦・天皇杯・国際Aマッチが開催される際も駐輪場の利用は無料である。開催当日は周辺道路やバス車内が大変混雑することもあり、自転車や自動二輪車、あるいは徒歩による来場者が多い。また市外・県外からの来場者やアウェイサポーターの中には、新潟駅万代口左手の石宮公園地下自転車駐車場に所在する貸自転車「にいがたレンタサイクル」のサイクルステーションなどで自転車を借りる来場者も多い。
なお、新潟市と国土交通省などは2010年10月16日から11月20日にかけ、新潟駅南地区において貸自転車の社会実験を実施し、新潟駅南口とビッグスワン、新潟市民病院などにサイクルステーションが開設された。この社会実験の期間中にはJリーグ公式戦が3試合開催され、開催日には各サイクルステーションの営業時間を延長するなどの措置が取られた。

その他、交通に関する詳細は新潟県スポーツ公園も併せて参照。

ギャラリー

脚注

注釈
  1. 新潟県が新潟県都市公園条例において制定している施設名称は新潟県立鳥屋野潟公園新潟スタジアム(にいがたけんりつ とやのがたこうえん にいがたスタジアム)だが、施設を所有する新潟県、指定管理者のアルビレックス新潟共に公園名を省略して表記している[1][2]
  2. 株式会社アルビレックス新潟、公益財団法人新潟県都市緑花センターの2団体で構成される。
出典
  1. 1.0 1.1 新潟県都市公園条例
  2. 新潟スタジアムの名称の変更について(お知らせ), 新潟県, 2007年2月19日
  3. 2013年にJリーグに届け出た新潟市陸上競技場の本拠指定を取り消して、東北電力ビッグスワン(当時)のみに統合
  4. 公認陸上競技場・競走路・競歩路
  5. 「新潟スタジアムは3月11日(日)から『東北電力ビッグスワンスタジアム』となりました」(新潟県 都市局都市政策課)
  6. 東北電、優先交渉権行使せず 新潟スタジアム命名権 - 新潟日報(2012年10月2日付Web版) - 2012年10月4日閲覧
  7. 東北電力、命名権の契約延長へ - 新潟日報(2013年1月23日付Web版) - 同日閲覧
  8. 新潟スタジアム 12月までの命名権更新 東北電力 - 河北新報(2013年1月25日付)
  9. 電気化学工業が命名権に応募(2013年8月30日 新潟日報 2013年9月16日閲覧)
  10. 「デンカビッグスワンスタジアム」に決定 - 電気化学工業(プレスリリース 2013年11月7日)2014年1月6日閲覧
  11. 「新潟スタジアムの名称の変更について」(新潟県 都市局都市政策課)
  12. 但し、命名権導入以降、クリーンスタジアム規定が適用される国際大会は行われていない(2014年4月現在)。

関連項目

外部リンク

先代:
九州石油ドーム
大分市
国民体育大会
主競技場

トキめき新潟国体
次代:
県総合スポーツセンター陸上競技場
千葉市
先代:
とうほう・みんなのスタジアム
福島市
日本陸上競技選手権大会
会場

第99回
次代:
パロマ瑞穂スタジアム
名古屋市


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