日本の地理
Contents
概略
日本は、島国すなわち領土がすべて島から成る国である[2][3][6]。
日本の領土は、日本列島(本州・北海道・九州・四国などが主たる島)を中心に、南に延びる伊豆・小笠原諸島、南西に延びる南西諸島(沖縄本島が最大の島)、そして北東に位置する北方領土と、6,852の島から成っている[1][7]。
地理学上の分類ではないが、国土交通省は、日本を構成する6,852の島に「本土」と「離島」の2つの区分けを設けている。すなわち、北海道・本州・四国・九州・沖縄本島の5島を「本土」、これら5島を除く6,847島を「離島」としている[1][4]。
島国である日本は、ユーラシア大陸東端の極東・東アジアの沿岸沖、また太平洋北西の沿海部に位置し、全体として弧状列島を形成している。
この弓形状の日本の国土は、総面積が約37.8万km2で世界第61位である。その約70%が山岳地帯で、その約67%が森林である(国土面積は日本政府が領有権を主張する領域)。
日本は島国であるとともに、国土の約73%を山地が占める山国でもある。そのため日本の河川は流路延長に比し川床勾配が急で、大陸を流れる川と違い一気に流れ下る川が多い。しかも多雨地帯にある。したがって侵食力が強く山地では深いV字谷を、盆地や平野など山地からの出口には扇状地を発達させていることが多い。また河口付近には厚い堆積層からなる平野を形成している。中部地方から東北地方にかけては河岸段丘を発達させていることが多い。
世界的な地理学はヨーロッパ大陸やアメリカ大陸などを模式地として研究が進められてきた。そのため日本の実情と合わないこともある。たとえば台地もそのひとつである。日本で言う台地は扇状地や浅い海底が隆起したものであって洪積台地と分類されるものが大半を占めている。この詳細は台地を参照のこと。
日本周辺の海はひとつに繋がっているが、東側および南側が太平洋(ただし、日本ではほとんど用いないが、小笠原諸島以西の太平洋はフィリピン海と呼ぶのが世界的には普通である。)、北西側が日本海、西側が東シナ海、北東側がオホーツク海と呼ばれている。本州と四国の間の海は特に瀬戸内海と呼ばれており、多数の島々が点在する。海流について見てみると、日本列島の南側を黒潮(日本海流)と呼ばれる暖かい海流が流れている。北からやってくる親潮(千島海流)と三陸沖から常磐沖でぶつかって好漁場をつくっている。一方、黒潮の分流である対馬海流が対馬海峡から日本海に流れ込んでいる。
日本の気候は、列島の中央を縦走する山岳地帯を境に太平洋に面している地域と日本海に面している地域とで大きく異なる。北海道と本州の高原地帯が亜寒帯、南方諸島の一部は熱帯、それ以外の地域は温帯に属しているが、南北で気温差が大きい。
冬は、冷たい北西季節風が強く、日本海側は雪が多い。一方の太平洋側は、晴天に恵まれて空気の乾いた状態が続く。 気温の変化は次第に北上していき、冬から春、春から夏へと移り変わる。 長雨の時期である梅雨の後、晴れが多く高温多湿の夏を迎える。8月後半の残暑と入れ替わりに、秋雨と台風の季節を迎える。
※社会的な日本の区分や、生活に関する地域分類については、日本の地域を参照のこと。
位置
アジア(ユーラシア大陸)の東方(欧米から見れば極東)の沿海部にある4つの弧状列島(千島列島、日本列島、琉球列島、伊豆・小笠原諸島)から成り立っていて、太平洋の西部にある島国である。日本海を挟んでロシア、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)、大韓民国(韓国)と隣り合っている。東シナ海を挟んでは中華人民共和国(中国)および中華民国(台湾)]と隣り合っている。また、南側で太平洋〈フィリピン海〉を隔てて米領北マリアナ諸島と隣り合っている。
日本の周辺は全て海であり、島国である。そのため他国と陸上において接していない。周辺は海であるが、樺太が日本本土から43キロメートル[8] の位置にあり、ロシアが日本から一番近い他国の領土である[8]。
- 経度と緯度から見た位置
- 日本の端を緯度経度によって示す。
- 最東端
- 東京都 南鳥島(東経153度59分11秒北緯24.28306度 東経153.98639度)
- 最西端
- 沖縄県 与那国島西崎(東経122度56分1秒北緯24.44944度 東経122.93361度)
- 最南端
- 東京都 沖ノ鳥島(東経136度4分11秒北緯20.42528度 東経136.06972度)
- 最北端
- 北海道 択捉島カモイワッカ岬(東経148度45分14秒北緯45.55778度 東経148.75389度)
- 周辺の海洋
- 排他的経済水域については現在韓国および中国と係争・協議中である。海岸線は堆積・浸食・埋め立てなどにより常に変動しており、決まった値にはならない。
- 海外領土・自治領
- 現在の日本にはいわゆる海外領土や自治領、実効支配している地域は存在しない。
面積
- 他地域との広さの比較
- モンタナ州より僅かに狭い。ヨーロッパの国なら属領を含むノルウェーよりも狭く、ドイツより僅かに広い。アジアの国々と比べるとウズベキスタンやイラクよりもやや狭く、マレーシアやベトナムよりは広い。アフリカの国々ではジンバブエより狭くコンゴ共和国よりは若干広い。
人口
日本では、人口の5割が国土の14%ほどの平野に集中している。また、特に東京都、大阪市、名古屋市を中心とする地域(三大都市圏)に日本の人口の5割弱が集中している。このような人口の差により、過疎化・過密化といった問題が発生している。
また人口の変動においては、現在増加から減少に転じている大きな転換期にあり、「人口減少社会」が政治的・社会的に問題になりつつある。世代別では、第二次世界大戦後2回のベビーブームに生まれた世代が突出して多いほか、世界的に見ても65歳以上の高齢者の割合が高い(高齢化)。また出生率は年々低下し続けており、世界的に見ても15歳以下の年少人口の割合が低い(少子化)。
- 総計 : 126,925,843 人
- 男 : 62,110,764 人
- 女 : 64,815,079 人
(2000年国勢調査による)
地勢
山地が73%を占める。山間部に規模の小さな盆地が、沿海部に小規模な平野が広がっており、狭い平野や盆地に人口、耕地、都市機能、経済機能などが集中している。特に太平洋ベルト地帯には前述の都市機能や経済基盤などが集中している。そのため地政学的リスクが高く、1970年代から集中する機能を分散させる計画が持ち上がったが、未だに実行段階には達していない。ただし企業が本社を地方都市に移すなど、一部に分散の動きがある。
最低点と最高点
河川と湖
- 最も長い川 : 信濃川 - 367 km
- 最も流域面積の広い川 : 利根川 - 16,829 km2
- 最も広い湖 : 琵琶湖 - 670.33 km2
- 最も周囲長の長い湖 : 霞ヶ浦 - 249.5 km
- 最も深い湖 : 田沢湖 - 423.0 m
- 最も水面標高の高い湖 : 中禅寺湖 - 標高1,269 m(人造湖を含まずかつ4 km2以上のものの中で)
土地利用
国土に占める森林面積の割合は、一人当たり年間所得が多い先進諸国と比べてかなり高いといえる。ただし、これは農地や宅地などに利用できない険しい山岳地帯が多いことも示しており、土地利用や都市計画などにおける制限は多い。
- 総面積 約37万8千 km2 の利用内訳 総務省統計局 国土の利用状況 による。
- (以上2012年の調査による)
- 民有地:162,549km2
- うち宅地 : 15,858km2 (9.76%)
- うち田 : 27,276km2 (16.72%)
- うち畑 : 24,962km2 (15.36%)
- うち山林 : 78,777km2 (48.46%)
- 自然公園面積 : 53,692.32km2
- 都市公園面積 : 998.41km2
- 民有地:162,549km2
- (以上2003年の調査による)
灌漑面積
27,820 km2 (1993年の調査による)
海
日本周辺の海はひとつに繋がっているが、東側および南側が太平洋、西北側が日本海、西側が東シナ海、北東側がオホーツク海である。世界的には伊豆諸島および小笠原諸島と南西諸島とに挟まれた海域はフィリピン海と呼称されるが、日本ではこの呼称は浸透していない。日本政府の公文書においても太平洋とされている。本州と四国に挟まれた海域は瀬戸内海と呼ばれている。
日本列島の南側を黒潮(日本海流)と呼ばれる暖かい海流が流れている。北からやってくる親潮(千島海流)が三陸沖から常磐沖でぶつかって好漁場をつくっている(潮目)。一方、黒潮の分流が対馬海峡から日本海南部〜東部に流れ込んでいる。これが対馬海流である。対馬海流は津軽海峡および宗谷海峡から太平洋に抜けているのだが、日本海側の気候に大きな影響を与えている。このほかには、間宮海峡から日本海北部にリマン海流が流れ込んでいる。
天然資源・主な産出物
「鉱物の博物館」と形容されるほど大抵の鉱物を産出するが、商業化するには規模の小さすぎるものがほとんど。ただしコンクリートなどの原料になる石灰石は国内の需要以上を現在も産出し続けており、またヨウ素は世界でも有数の産出量を誇る。また日本では石油は採れないという認識が広く伝わっているが、日本海沿岸にはまとまった量の石油が埋蔵されて居り、盛んに採掘が行われた。しかし数十年前に採掘できる石油のほとんどを採り尽くしてしまい現在ではほとんどの地域で採算が取れない為、採掘が中止されているが、一部ではごく小規模な油田から地上に時々湧出する採掘できない原油は農産物などに被害をもたらし厄介者扱いされている。2003年度現在、液化石油ガスは、国内の需要の約33%。天然ガスは国内の需要の約3.5%を産出している。
古くは全国各地で金が産出され貨幣や物品、建造物などに使用されていた。これはマルコ・ポーロが、日本を「黄金の国 ジパング」と書き記したゆえんとも言われているが、江戸時代から明治時代にかけて海外に大量に流出し、現在ではそのほとんどがなくなっている。また、銀や銅、鉄なども金の場合と同様現在ではほとんど埋蔵されていない。しかし鉄を主とする金属精錬・加工の技術は現在も高水準を保ち続けており、輸入される金属資源によってそれらの技術が生かされている[9]。
海底資源に関しては金属鉱物はもとよりメタンハイドレートや天然ガスなどが大量に埋蔵されていることが確認されている。また、レアメタルに含まれる希少金属の埋蔵も確認されている。
農産物では、米を別としてほとんどの品目の自給率が100%を割っており、輸入なくして日本の食糧需要を賄うことは出来ない。
気候
日本の気候は、
- 島嶼であるため、全般に気温変化が穏やかで降水量が多い海洋性気候を呈する。
- 国土が長大であるため、南北で気温に大きな違いがある。
- 列島の中央を縦走する山岳地帯を境にして、太平洋に面している地域(太平洋側)と日本海に面している地域(日本海側)とで天候が大きく異なる。
- 中緯度の大陸東岸に位置するため、季節風(モンスーン)の影響を強く受ける。
という4つの大きな性質がある。
大陸であれば乾燥帯に入る中緯度に位置するが、島嶼であるため湿潤な海洋性気団の影響を受けやすく、降水量は概ね年間1,000mm以上であり、北陸・東海・紀伊半島・四国・南九州の外海沿岸部では2,000mmを超え、紀伊半島南東部では4,000mm近いところがある。また、暖流である黒潮や対馬海流、寒流である親潮が天候に影響を与える地域がある。
北海道と本州の山岳地帯の一部は亜寒帯、本州の大部分・九州・四国・南西諸島の北部は温帯、火山列島・南鳥島・沖ノ鳥島・八重山列島・多良間島・沖大東島は熱帯に属する。なお、温帯の中でも小笠原諸島・伊豆諸島・南西諸島北部・南九州などは亜熱帯と称される場合もある。年平均気温は札幌9℃、東京16℃、那覇22℃である。
典型的に用いられる大まかな気候区分では、北海道と本州の日本海側は日本海側気候とされ、冬季の雪と夏季に時折フェーン現象による高温が起こるのが特徴。北海道から九州にかけての太平洋側は太平洋岸気候とされ、夏期に降水量が多く冬季に晴天となるのが特徴。西日本の瀬戸内海沿岸は瀬戸内海式気候、本州の内陸部は中央高地気候で、それぞれ降水量が年間を通して少なく、中央高地式気候では更に気温変化が大きいのが特徴である。
冬は、シベリア高気圧からの冷たく乾いた北西季節風が強く吹く。この季節風は、日本海を流れる温暖な対馬海流により湿った風に変質して雪雲を生じ、それが山岳地帯にぶつかる日本海側の地域は雪や曇りの日が多い。新潟県や北陸地方の山間部は毎年2 - 3mの積雪があり、世界的な豪雪地帯として知られている。一方で雨蔭となる太平洋側は、晴天に恵まれるが「からっ風」と呼ばれる強風が吹き、空気の乾いた状態が続く。また時々、強い低気圧により荒天に見舞われることがある。
春および秋は、季節風の影響が弱く、移動性の高気圧や低気圧によって、周期的に天気が移り変わる。春一番や木枯らしなどに特徴づけられるように、低気圧や前線の通過に伴って季節の波が何度となく訪れ、寒暖晴雨を繰り返しながら徐々に季節が変わってゆく。
初夏から盛夏への過渡期には、梅雨前線と呼ばれる停滞前線の影響で南から順に「梅雨」と呼ばれる雨季が始まる(梅雨入り)。梅雨の時期は概ねしとしととした長雨が続き、時折まとまった大雨も起こりつつ、5月下旬から7月下旬にかけて1ヶ月半程度続く。なお、伊豆・小笠原と北海道では曇天が続く場合があるが長続きせず、梅雨はない。
梅雨が終わる(梅雨明け)と、本格的な夏となる。高温湿潤な太平洋高気圧によって安定した晴れが続く。例年7月中旬から9月上旬の晴天時には、内陸を中心に気温が上昇して広範囲で30℃を超える上、湿度も70%以上と高い。しばしば「高温多湿」と表現されるその暑さは、乾燥しているインドや中近東での摂氏30度よりも体感温度や不快指数が高く、体力を消耗させる。また、晴天の日でも夕方以降は、しばしば夕立と呼ばれる夏特有の雷を伴うにわか雨が降る。北海道や東北は比較的寒冷だが、夏の暑さと適度な雨が水稲作を可能にしており、品種改良の寄与もあって20世紀終盤からいわゆる「米どころ」となっているが、数年に一度のやませや長梅雨による冷夏の年には、冷害により稲が不作となる。
盛夏から初秋にかけての期間には、北日本や東日本を中心に「秋雨」と呼ばれる間欠的な雨期となる。また同時期に、本土では台風の襲来が増加する。なお、南西諸島では6月から10月頃まで長期間台風の襲来が多い。
日本家屋と呼ばれるような日本の伝統的な住宅は、夏の高温多湿や台風に適応するため、部屋を壁で仕切らず風通しを良くして涼を呼ぶようにつくられている。襖(ふすま)や障子という取り外し可能な建具を用い、床を高くして畳を敷いた床にしたのもこのような気候に対処するための工夫と考えられている。しかし、1960-70年代の高度経済成長期を境に伝統的な住宅は急減し、新築の建築物は壁と扉で構成されるものが圧倒的で、鉄筋コンクリート構造のものも多くなっている。加えて、住宅やオフィスで冷暖房を行った気密性の高い部屋に暮らすようになり、特に都市ではそれが当たり前になっている。こういった住宅環境の変化と都市の高密度化により、大都市や近郊ではヒートアイランド現象が発生していて、冬季の温暖化が顕著であるほか、夏の気温押し上げが問題となっている。
自然
日本付近はプレートテクトニクスの考え方によればユーラシアプレート、北アメリカプレート、太平洋プレート、フィリピン海プレートの4つのプレートがせめぎ合う境界域にあたり、造山活動が活発な新期造山帯(環太平洋造山帯)に含まれている。表土は最も古い岐阜県・長野県付近でも約2億4000万年前のもので、地質学的に見ても新しい地層である。
そのため火山の噴火が各地で度々発生するとともに、マグニチュード7から8クラスの地震を周期的に経験している。マグニチュード4クラスの地震に限って見てみるとほぼ毎日と言えるほど頻繁に発生していて、「地震大国」といえる。またプレートの動きに伴い、国土全体を縦横に活断層が走っており、都市を大地震が直撃することも多い。
しかし火山地帯であるがために温泉に恵まれていて、それらは大抵著名な行楽地となっていて国立公園や国定公園に指定されている。国土全体が火山の噴火や大陸移動、堆積作用などの活動で形成されたため険しい山地が多く、河川も短いため、各地で土砂災害が起こりやすい。
日本で多い災害
- 火山の噴火
- 地震、津波
- 熱帯低気圧や台風(6月〜10月)
- 洪水や土砂災害などの水害(梅雨や秋雨、台風のほか、夏の集中豪雨の際に発生する)
- 雪害(主に本州の日本海側)
- 冷害(数年に一度、夏の北日本で発生する)
環境
日本は、四季の変化によって多彩な生物や自然に恵まれている。特に生物相の豊富さは優れており、多くの分類群において日本の種数はヨーロッパ全土や北アメリカより多い。たとえばシダ植物は日本に630種あり、これはヨーロッパ (152)、アメリカ合衆国とカナダ (406) よりはるかに多く、熱帯域にあるタイ、インドシナ三国にほぼ匹敵する。
しかし、明治以降の急速な工業化、高度経済成長などによって環境の悪化が著しい。日本は、高度成長期前後に大規模公害(四大公害病)を経験しており、公害対策は一定のレベルを満たしているものの、西欧諸国に比べると遅れているとされる。
また、高度経済成長期以降の食卓の変化や海外の農産品の輸入問題などさまざまな要因により、20世紀後半に農林水産業が急激に変化した。林業衰退による人工林の放置、環境変化や乱獲・密漁などによる漁業資源の減少などが大きな問題となっている。
生態系においても、明治時代以降外来種による生態系の変化が起こり、トキやニホンオオカミの絶滅に代表されるような生物多様性の低下が起こっている。また、ニホンザルやイノシシが市街地に出没するなど人間の生活への影響も出ている。
環境問題
- 自動車の排気ガスによる大気汚染
- 湖や河川の富栄養化
- 栽培漁業の過密化によって起こされている沿岸海域の富栄養化
- 外国から入ってくる動物、魚、昆虫、植物の爆発的な増殖によって脅かされる在来種の存続(生態系の破壊)
- 林業の衰退による人工林の荒廃⇒洪水の増加、生態系の崩壊
国際協定
交通
- 高速道路、国道、都道府県道、各市町村の管理による公道、鉄道、航路や航空路が全国に整備されており、一部の離島や僻地を別とすれば交通の便には問題がない。
- 大都市では地下鉄などが市民の足となっている。特に東京の地下鉄はクモの巣のように張り巡らされている。
- 本州と四国の間は本州四国連絡橋で繋がれている。本州と北海道は青函トンネルで、本州と九州は関門トンネルと関門橋で連絡されている。
主要な島と特徴的な地形
4つの主要な島 [4] と、地方区分ごとに見た各地の地理の概要や特徴的な地形を記述する。
北海道
北海道:日本列島を構成する主要な4つの島の中で2番目に大きい島である[3][4]。
この北海道本島とその付随する島(利尻島、礼文島、奥尻島、天売島、焼尻島、渡島大島、渡島小島等)から成る地方公共団体(都道府県)が「北海道」であり、47都道府県で唯一の「道」である。
この「北海道」1道から成る地方を北海道地方と言う。その面積は日本の総面積の約2割 (22.9%) にあたる83,456.75 km2である[10]。
- 都道府県:北海道
- 主な都市:札幌市、旭川市、函館市、釧路市、苫小牧市、帯広市、小樽市、北見市、江別市 など
- 平野:十勝平野、石狩平野、天塩平野、釧路平野、頓別平野、勇払平野、岩内平野、函館平野 など
- 台地:根釧台地 など
- 湿地:釧路湿原、サロベツ原野 など
- 山地・山脈:日高山脈、石狩山地、天塩山地、夕張山地、北見山地、増毛山地、狩場山地 など
- 丘陵:宗谷丘陵、白糠丘陵、馬追丘陵 など
- 山:大雪山、十勝岳、阿寒岳、羅臼岳、羊蹄山、利尻岳、幌尻岳、昭和新山 など
- 峡谷:定山渓、層雲峡 など
- 盆地:上川盆地、名寄盆地、富良野盆地、北見盆地 など
- 河川:石狩川、十勝川、釧路川、天塩川 など
- 湖:支笏湖、洞爺湖、阿寒湖、摩周湖、クッチャロ湖、ウトナイ湖、サロマ湖、風蓮湖 など
- 海域:オホーツク海、内浦湾、石狩湾、津軽海峡、宗谷海峡、根室海峡 など
- 半島:知床半島、渡島半島(松前半島、亀田半島を含む)、根室半島、積丹半島、野付半島 など
- 岬・崎:知床岬、襟裳岬、宗谷岬、野寒布岬、納沙布岬、積丹岬、チキウ岬 など
- 島:択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島、礼文島、利尻島、奥尻島 など
- 海溝(トラフ):千島海溝
本州
本州:日本列島を構成する主要な4つの島の中で最大の島である[3]。
面積は227,942.83 km2で、北海道の面積の約3倍、そしてイギリスのグレートブリテン島よりも広く、世界の島の中では面積は第7位である[4]。
東北地方、関東地方、中部地方、近畿地方、中国地方に分類され、その分け方にはいくつかの異論があり統一的なものは存在しない。
東北地方
東北地方は本州北部に位置する。この地域の本州は北アメリカプレートに載っており、西からはユーラシアプレート、東からは太平洋プレートに押されて隆起した奥羽山脈が中央を南北に走っている。さらに他の山地や盆地も南北方向に広がっている。奥羽山脈やその他の山地から流れ出した河川の中流部に盆地が、下流部に平野が形成されている。それらは日本の農業生産の中心地域である。東北地方の火山は奥羽山脈の西側にある。東北地方の東方沖に日本海溝が南北に走っている。日本海溝の西側には規模の大きな地震の震源域がある。
- 都道府県:青森県、秋田県、岩手県、宮城県、山形県、福島県
- 主な都市:仙台市、郡山市、いわき市、秋田市、盛岡市、青森市、福島市、山形市、八戸市、弘前市、石巻市、鶴岡市、会津若松市、一関市、奥州市、酒田市など
- 平野:津軽平野、青森平野、三本木原、秋田平野、能代平野、庄内平野、仙台平野 など
- 湿地:尾瀬ヶ原、田代山湿原 など
- 山地・山脈:奥羽山脈、津軽山地、恐山山地、白神山地、真昼山地、出羽山地、太平山地、朝日山地、丁岳山地、飯豊山地、神室山地、越後山脈 など
- 高地・高原:北上高地、阿武隈高地、磐梯高原、会津高原、尾瀬 など
- 丘陵:下北丘陵、笹森丘陵、白河丘陵 など
- 山:岩木山、八甲田山、岩手山、早池峰山、鳥海山、蔵王山、月山、朝日岳、吾妻山、飯豊山、安達太良山、磐梯山、燧ケ岳 など
- 盆地:横手盆地、大館盆地、雫石盆地、花輪盆地、鷹巣盆地、北上盆地、山形盆地、米沢盆地、新庄盆地、会津盆地、郡山盆地、福島盆地 など
- 河川:最上川、阿武隈川、北上川、米代川、雄物川、奥入瀬川、岩木川、阿賀川、只見川 など
- 湖沼:十和田湖、十三湖、小川原湖、田沢湖、猪苗代湖、桧原湖、伊豆沼 など
- 滝:秋保大滝 など
- 海域:陸奥湾、仙台湾、津軽海峡 など
- 海岸:三陸海岸 など
- 半島:下北半島、津軽半島、男鹿半島、牡鹿半島 など
- 岬・崎:大間崎、尻屋崎、竜飛崎、入道崎 など
- 島:飛島、金華山、田代島、網地島、出島、江島、宮戸島、浦戸諸島、大島 など
- 海溝(トラフ):日本海溝
関東地方
関東地方は東北地方の南、中部地方の東に位置する。北と西は山地に、東と南は海に囲まれた日本で一番広い関東平野を中心とした地域である。関東地方はフォッサマグナの中にある地域で、地質構造が複雑である。東京、横浜、川崎、さいたま、千葉といった大都市やそれらのベッドタウンが集中している南部は人口が多い。
- 都道府県:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県
- 主な都市:東京23区、横浜市、川崎市、さいたま市、千葉市、相模原市、船橋市、八王子市、宇都宮市、川口市、松戸市、市川市、横須賀市、町田市、藤沢市、柏市、前橋市、水戸市、つくば市、土浦市 など
- 平野・平地:関東平野、足柄平野、九十九里平野、那須野が原(扇状地) など
- 台地:武蔵野台地、下末吉台地、相模野台地、下総台地、常陸台地 など
- 湿地:尾瀬ヶ原、戦場ヶ原、渡良瀬遊水地、見沼田んぼ、水郷、東京湾の干潟 など
- 山地・山脈:関東山地、足尾山地、八溝山地、秩父山地、丹沢山地、三国山脈、下野山地、奥羽山脈、阿武隈高地 など
- 高地・高原:浅間高原、奥日光(中禅寺湖畔、戦場ヶ原)、那須高原、尾瀬 など
- 丘陵:多摩丘陵、房総丘陵、大磯丘陵、塩那丘陵、宇都宮丘陵、比企丘陵、狭山丘陵 など
- 山:浅間山、日光白根山、草津白根山、那須岳、高原山、甲武信ヶ岳、谷川岳、男体山、八溝山、筑波山、大山、箱根山、丹沢山、雲取山、高尾山 など
- 盆地:沼田盆地、秩父盆地、秦野盆地 など
- 河川:利根川、多摩川、相模川、酒匂川、荒川、鬼怒川、那珂川、久慈川 など
- 湖沼:霞ヶ浦、北浦、中禅寺湖、芦ノ湖、奥多摩湖、相模湖、津久井湖、宮ヶ瀬湖、丹沢湖、印旛沼 など
- 滝:華厳ノ滝、袋田の滝 など
- 海域:東京湾、相模湾、鹿島灘、浦賀水道 など
- 海岸:大洗海岸、九十九里浜 など
- 半島:房総半島、三浦半島 など
- 岬・崎:犬吠埼、野島崎、富津岬、観音崎、真鶴岬 など
- 島:伊豆・小笠原諸島、仁右衛門島、城ヶ島、江の島、猿島、八景島(人工島) など
- 海溝(トラフ):相模トラフ、日本海溝
中部地方
中部地方は本州の中央部を占めている。この地方のほとんどはユーラシアプレートに載っているが、東部では北アメリカプレートと衝突している。その境界をフォッサマグナといい新潟県糸魚川市と静岡県静岡市を結んだ線がその西縁とされ糸魚川静岡構造線と呼ばれる。さらにこの地域のユーラシアプレートはフィリピン海プレートの沈み込みも受けており、それらの複雑な動きから著しい造山活動が行われ、日本アルプスとして知られている飛騨(北アルプス)、木曽(中央アルプス)、赤石(南アルプス)の各山脈が形成された。それはまた東海地震や東南海地震の原因と指摘されている。その沈み込みは南海トラフとして知られており、駿河湾内では駿河トラフとも呼ばれている。
- 都道府県:新潟県、富山県、長野県、山梨県、静岡県、石川県、岐阜県、愛知県、福井県
- 主な都市:名古屋市、新潟市、浜松市、静岡市、金沢市、豊田市、富山市、岐阜市、長野市、一宮市、豊橋市、岡崎市、春日井市、長岡市、福井市、富士市、松本市、甲府市 など
- 平野:濃尾平野、金沢平野、越後平野、富山平野(新川平野、射水平野、砺波平野)、黒部川扇状地、庄川扇状地、福井平野、高田平野、豊橋平野、岡崎平野 など
- 湿地:尾瀬ヶ原 など
- 山地・山脈:飛騨山脈、木曽山脈、赤石山脈、越後山脈、身延山地、両白山地 など
- 高地・高原:上高地、乗鞍高原、弥陀ヶ原高原、妙高高原、朝霧高原、蓼科高原、清里高原、中央高地 など
- 丘陵:東頸城丘陵、魚沼丘陵 など
- 山:富士山、北岳、塩見岳、赤石岳、乗鞍岳、御嶽山、甲武信ヶ岳、八ヶ岳、穂高岳、槍ヶ岳、白馬岳、立山、剱岳、薬師岳、木曽駒ヶ岳、浅間山、白山、妙高山、苗場山 など
- 盆地:甲府盆地、諏訪盆地、松本盆地、上田盆地、長野盆地、筑北盆地、佐久盆地、伊那盆地、高山盆地 など
- 河川:信濃川、木曽川、狩野川、富士川、天竜川、大井川、手取川、小矢部川、神通川、常願寺川、黒部川、九頭竜川、阿賀野川、庄川、荒川 など
- 湖沼:諏訪湖、山中湖、河口湖、精進湖、西湖、本栖湖、浜名湖、加茂湖、仁科三湖、三方五湖、野尻湖 など
- 滝:称名滝、ハンノキ滝、剱大滝、養老の滝、浄蓮の滝 など
- 海域:伊勢湾、三河湾、相模灘、駿河湾、遠州灘、富山湾、佐渡海峡 など
- 海岸:親不知、雨晴海岸、東尋坊、内灘砂丘 など
- 半島:伊豆半島、知多半島、渥美半島、能登半島 など
- 岬・崎:生地鼻、石廊崎、御前崎、伊良湖岬、珠洲岬、越前岬 など
- 島:佐渡島、粟島、能登島、舳倉島 など
- 海溝(トラフ):南海トラフ(駿河湾内の南海トラフを特に駿河トラフという)、富山トラフ(富山湾から北海道沖までの深海長谷)
近畿地方
近畿地方は中部地方の西、中国地方の東。中央構造線が紀伊半島をほぼ東西に横切っている。大台ヶ原山は大台ヶ原ともいい、日本では珍しい隆起準平原である。
- 都道府県:三重県、滋賀県、京都府、兵庫県、大阪府、奈良県、和歌山県
- 主な都市:大阪市、神戸市、京都市、堺市、姫路市、東大阪市、西宮市、尼崎市、枚方市、豊中市、和歌山市、奈良市、吹田市、高槻市、大津市、四日市市、明石市、津市、茨木市、八尾市、加古川市 など
- 平野:大阪平野、播州平野、伊勢平野 など
- 台地:上町台地 など
- 山地・山脈:鈴鹿山脈、紀伊山地 など
- 丘陵:千里丘陵 など
- 山:比叡山、伊吹山、氷ノ山、大台ヶ原山、八経ヶ岳(八剣山)、金剛山、生駒山、大峰山、大和三山(畝傍山、香具山、耳成山) など
- 盆地:京都盆地、奈良盆地、近江盆地、伊賀盆地、亀岡盆地 など
- 河川:淀川、熊野川、紀の川、由良川、大和川、加古川、宮川 など
- 湖沼:琵琶湖 など
- 滝:那智滝 など
- 海域:大阪湾、若狭湾、伊勢湾、熊野灘、紀伊水道、播磨灘 など
- 海岸:天橋立、志摩半島のリアス式海岸 など
- 半島:紀伊半島、丹後半島、志摩半島 など
- 岬・崎:潮岬、大王崎、御座岬、経ヶ岬 など
- 島:淡路島、家島諸島 など
中国地方
中国地方は本州の西部と瀬戸内海の島々の一部、日本海の島々からなる。瀬戸内海を挟んで四国の北側に位置する。
- 都道府県:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県
- 主な都市:広島市、岡山市、倉敷市、福山市、下関市、呉市、山口市、鳥取市、松江市、東広島市、宇部市、周南市、米子市、尾道市、出雲市、岩国市など
- 平野:鳥取平野、出雲平野、岡山平野 など
- 山地:中国山地 など
- 山:大山、扇ノ山、氷ノ山、那岐山、蒜山 など
- 盆地:津山盆地、三次盆地 など
- 河川:太田川、日野川、江の川、高梁川、旭川、吉井川、千代川、錦川 など
- 湖沼:宍道湖、中海、児島湖 など
- 海域:音戸瀬戸、備讃瀬戸、水島灘、備後灘、安芸灘、広島湾、周防灘、関門海峡、響灘 など
- 海岸:鳥取砂丘 など
- 半島:島根半島、児島半島 など
- 岬・崎:日御碕 など
- 島:隠岐島、竹島、江田島、厳島、因島、周防大島 など
四国
四国:日本列島を構成する主要な4つの島の中で4番目に大きな島である[3][4]。
面積は18,297.74 km2で、九州の約半分の面積である。この島と瀬戸内海の一部の島々をまとめて四国地方あるいは単に四国と呼ぶ。四国には4つの県が置かれている。その範囲は令制に基づく当時国境とされた境界とほとんど変わっていない。
四国はユーラシアプレートに載っており、その南方沖でフィリピン海プレートの沈み込みを受けている。その境界に生じた付加体が陸化しているので地質の分布は東西の帯状に広がり、北部の方が南部よりも古い時代の地層である。四国の気候は中央を東西に走る四国山地により太平洋側と瀬戸内海側とで異なる。太平洋側は温暖で多雨であるが、瀬戸内海側は温暖ではあるが少雨である。
- 都道府県:徳島県、香川県、愛媛県、高知県
- 主な都市:松山市、高松市、高知市、徳島市、今治市、新居浜市、丸亀市 など
- 平野:松山平野、新居浜平野、讃岐平野、徳島平野、高知平野 など
- 山地・山脈:四国山地、讃岐山脈、石鎚山脈、剣山山地 など
- 山:石鎚山、剣山、瓶ヶ森、三嶺 など
- 盆地:大洲盆地 など
- 河川:吉野川、四万十川、那賀川、仁淀川、物部川、奈半利川 など
- 海域:来島海峡、伊予灘、燧灘、豊後水道、土佐湾、紀伊水道 など
- 半島:佐田岬半島、高縄半島 など
- 岬・崎:室戸岬、足摺岬、佐田岬 など
- 島:小豆島、防予諸島、芸予諸島、塩飽諸島 など
- 海溝(トラフ):南海トラフ
九州
九州:日本列島を構成する主要な4つの島の中で3番目に大きな島である[3][4]。
面積は36,731.56 km2で、北海道の半分弱の面積で、本州と四国の西に位置する。
この九州本島とその付随する島々を合わせて九州地方あるいは単に九州という。九州地方を構成する島々の中で南西諸島の島としては、薩南諸島を含むのが通例である。場合によっては南西諸島全体を含むこともある。「九州の最高峰」というとき一般には薩南諸島に含まれる屋久島の宮之浦岳が挙げられる。
- 都道府県:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県
- 主な都市:福岡市、北九州市、熊本市、鹿児島市、大分市、長崎市、宮崎市、久留米市、佐世保市、佐賀市など
- 平野:筑紫平野(筑後平野、佐賀平野)、熊本平野、宮崎平野 など
- 台地:シラス台地 など
- 山地:九州山地、筑紫山地 など
- 山:阿蘇山、桜島、開聞岳、英彦山、雲仙岳、霧島山、久住山、由布岳、経ヶ岳、脊振山、国見岳、祖母山 など
- 盆地:人吉盆地、日田盆地 など
- 河川:筑後川、球磨川、大野川、大分川、山国川、遠賀川、川内川、五ヶ瀬川、大淀川 など
- 湖沼:池田湖 など
- 海域:玄界灘、豊後水道、対馬海峡、関門海峡、大隅海峡、博多湾、大村湾、有明海、八代海、鹿児島湾、志布志湾、別府湾 など
- 半島:国東半島、島原半島、薩摩半島、大隅半島、北松浦半島、西彼杵半島、長崎半島 など
- 岬・崎:波戸岬、野母崎、野間岬、長崎鼻、佐多岬、都井岬、鶴御崎、関崎 など
- 島:壱岐島、対馬、天草諸島、五島列島、屋久島、種子島 など
南西諸島
南西諸島は九州の南に位置する島弧であり、ユーラシアプレートにフィリピン海プレートが沈み込むことで生じている。太平洋(世界的な地理学ではフィリピン海)と東シナ海を画している。
なお、南西諸島の中で沖縄県に属する島は160である[11]。
- 都道府県:沖縄県、鹿児島県(薩南諸島など)
- 主な都市:西之表市、奄美市、うるま市、沖縄市、浦添市、那覇市、宮古島市、石垣市 など
- 大隅諸島
- トカラ列島
- 奄美群島
- 沖縄諸島
- 先島諸島
- 尖閣諸島
- 海溝(トラフ):南西諸島海溝、沖縄トラフ
伊豆・小笠原諸島
伊豆諸島・小笠原諸島は本州の南に位置する島弧であり、フィリピン海プレートに太平洋プレートが沈み込むことで生じている。沈み込んでいるところを伊豆・小笠原海溝という。伊豆諸島の島々や西之島は南本州海嶺の頂上部である。小笠原諸島の聟島諸島、父島諸島、母島諸島はその西側にある小笠原トラフによって南本州海嶺と隔てられている。伊豆・小笠原諸島は東京都であるため関東地方に含まれることが多い。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 『国土交通省』による区分け 6,852島(本土 5島 ・ 離島 6,847島)。出典: 『国土交通省』サイト 離島振興課 離島とは(島の基礎知識)“アーカイブされたコピー”. 2007年11月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2015年8月22日閲覧. 2009年11月27日閲覧。
ただし、「島」について、地理学上はこのような分類・区分けはない。
【参考】 日本の島の面積順に上位10島 ⇒ 本州、北海道、九州、四国、択捉島、国後島、沖縄本島、佐渡島、奄美大島、対馬。( 国立天文台 編 理科年表 平成19年版 P565、ISBN 4621077635 ) - ↑ 2.0 2.1 【参考】 島国一覧(領土がすべて島で構成される国)
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 平成21年10月1日時点の島面積より 国土地理院 (注:表中の「沖縄島 おきなわじま」は、通称名「沖縄本島」の正式名称)
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6
世界の島の面積順位より抜粋 出典:List of islands by area
- 第1位 グリーンランド
- 第5位 バフィン島 (カナダ) * 人口10,745人(2006年) - 本州の2.23倍、日本の1.34倍の面積
- 第6位 スマトラ島 (インドネシア共和国)
- 第7位 本州
- 第8位 ビクトリア島 (カナダ) * 人口1,707人(2001年) - 本州の95%、日本の57%の面積
- 第9位 グレートブリテン島 (イギリス(イングランド・スコットランド・ウェールズ))
- 第20位 アイルランド島 (アイルランド共和国およびイギリス(北アイルランド))
- 第21位 北海道
- 第23位 樺太
- 第25位 セイロン島 (スリランカ)
- 第26位 タスマニア島 (オーストラリア)
- 第27位 デヴォン島 (カナダ) * 世界最大の無人島 - 本州の24%、北海道の66%、九州の1.49倍、四国の3.01倍の面積
- 第28位 アレクサンダー島 (イギリス・チリ・アルゼンチンが領有権を主張) * 無人島
- 第32位 アクセルハイバーグ島 (カナダ)、第33位 メルヴィル島 (カナダ) * 2つとも無人島
- 第36位 スピッツベルゲン島 (ノルウェー) * スヴァールバル条約調印国の国民であれば、国籍問わず誰でも、出入りが自由(出入国管理なし・パスポート不要)で、居住ができ、仕事ができる島
- 第37位 九州
- 第38位 台湾 (中華民国) * 中国(中華人民共和国)が領有権を主張
- ↑ 参考:これらの中で「世界の島の面積順位」第30位までの島 ⇒ 第3位・ボルネオ島(インドネシア・マレーシア・ブルネイ 3ヶ国の領土である島)、第7位・本州(日本最大の島)、第11位・スラウェシ島(インドネシアで面積第4位の島)、第15位・ルソン島(フィリピン最大の島)、第19位・ミンダナオ島(フィリピンで面積第2位の島)、第21位・北海道(日本で面積第2位の島)、第23位・樺太島(ロシア最大の島)。出典:世界の島の面積順位・英語版
- ↑ 【参考】 サンフランシスコ平和条約の草案における日本の領土について ⇒
- ↑ 【参考】 日本最古の歴史書 『古事記』 (712年献上) では、「日本」を、「大八島国」(おおやしまのくに)と呼び、次の「八つの島」の総称としている(国産み#島産み)
登場順に、現代の呼称表記で、淡路(あわじ)、四国、隠岐(おき)、九州、壱岐(いき)、対馬(つしま)、佐渡、本州、以上 8島。(この後さらに6島が紹介される。これら14島の原文での呼称表記は 国産み#比較表 を参照)
『日本書紀』 (720年完成)では、「日本」を、「大八洲国」(おおやしまのくに)と表記している。
なお、「大八島国・大八洲国」の意味は、「八つの島から成る国」ではなく、「多くの島から成る国」とされる。(*)
すなわち、古代日本そして日本の神話において、「八」は聖数、漠然と数が大きいこと、多いこと、その例えとして用いられた(8#その他 8 に関すること)。(例: 「八重桜(やえざくら)」、「八百万(やおよろず)の神 多くの神 」、「千代(ちよ)に八千代(やちよ)に 永遠に 」、「八雲(やくも) 幾重にも折り重なった雲 」、等々)
(*) 広辞苑・大辞林・大辞泉等も、「多くの島から成る国」をその意味としている。 - ↑ 8.0 8.1 外務省 総領事館ほっとライン ユジノサハリンスク 日本に一番近い外国は「ロシア」
- ↑ 最近では携帯電話、電子機器などから回収される金などの貴金属は天然の鉱山より単位重量あたりの含有率が高く都市鉱山と呼ばれ注目を浴びている。
- ↑ 平成21年10月1日 都道府県別面積
- ↑ 沖縄県の島しょ別面積一覧 (沖縄県を構成する160の島の名称と面積の一覧表) 沖縄県土地対策課。