山口県
やまぐちけん 山口県 | |
---|---|
地方 |
中国地方 山陽地方、山陰地方 中国・四国地方 |
団体コード | 35000-1 |
ISO 3166-2:JP | JP-35 |
面積 |
6,112.53km2 |
総人口 |
1,371,019人 (推計人口、2018年4月1日) |
人口密度 | 224人/km2 |
隣接都道府県 | 島根県、広島県、福岡県 |
県の木 | アカマツ |
県の花 | 夏みかんの花 |
県の鳥 | ナベヅル |
他のシンボル |
県の魚:フグ 県の獣:ホンシュウジカ 県の歌:山口県民の歌 |
山口県庁 | |
所在地 |
〒753-8501 山口県山口市滝町1番1号 北緯34度11分10秒東経131度28分13.8秒 山口県庁 |
外部リンク | 山口県 |
山口県(やまぐちけん)は、日本の県の一つ。本州最西端に位置する。中国地方を構成する五県のうちの一つで、九州地方との連接点の地域となっている。県庁所在地は山口市。
Contents
概要
中国地方を構成する県(中国五県)の一つで県土の大半は山陽地方に含まれ、北部の萩市・長門市が山陰地方の西端に当たるとされる。県庁所在地は県央部の山口市であるが、下関市は経済規模で山口市をしのぎ、県内最大都市である。また、下関市・宇部市などの県西部は経済面などで福岡県地域との繋がりが密接であり、岩国市などの県東部は広島県地域との繋がりが密接である(詳細は後述)。
令制国の長門国と周防国に相当するので、防長(ぼうちょう)という別名を持つ。周防国と長門国は後に毛利氏によって統治され、江戸時代には併せて長州藩と称していたことから、長州(ちょうしゅう)と呼ばれることもある。また、「西の京都」と言う意味から山口市付近は西の京(にしのきょう)=西京(さいきょう)とも呼ばれる。
県魚に指定されている下関市のふぐは日本一の市場取扱量を占める。地元や周辺地域では、主に取扱業者やマスコミなどが縁起を担いでフグとは呼ばず「ふく」と呼ぶ(ふぐが「不遇」に繋がり、ふくが「福」に繋がるためとされている)呼び方を定着させようとしている(下関とふく参照)。三方を海に囲まれた地形でもあり、ふぐに限らず海産物の資源が豊富である。
地形・地域
地形
南側を瀬戸内海(広島湾・伊予灘・周防灘)、東側と北側を日本海(響灘)と、三方を海に囲まれ、その中央部を中国山地が横断している。中国山地に水源を発する河川として、一級水系の佐波川および小瀬川、二級水系の錦川、椹野川、厚東川、木屋川および阿武川等がある。平野部が小さく、瀬戸内側の一部(主要河川の河口部並びに周南地区)を除けば山に囲まれた谷底平野が多く存在する。
気候
本州の西端であり、外海と内海の両方に面する・東西に長いという地理的条件上、同じ県内でも気候には大きな違いが見られ、特に沿岸部と内陸部の平均気温・積雪量の差が大きい。
以下は、実際の気候の実態に即して考えた地域区分であり、気象庁が定めた一次・二次細分区域とは異なる点に留意。
- 【山陽地域】瀬戸内海沿岸東部(山口市・防府市・周南市・下松市・岩国市などの沿岸部)
- おおむね温暖であり、少雨などの瀬戸内海気候の特徴はほとんど見られず、特に梅雨の雨量が多い・冬少雨・年間降水量は概ね1700mm以上で、太平洋側気候である。対馬海峡沿岸部と比べると、熱帯夜が少ない・最寒月平均気温はおおむね5.0℃以下で、冬の冷え込みはやや厳しい(冬日の平年値が30日以上ある地点が多い)など、内陸性気候の気色が見られる。冬季の日照時間は比較的多く、積雪は少ないが、強い冬型気圧配置の際は中国山地を超えてきた雲が雪を降らせ数センチの積雪が発生しやすく、山陽自動車道など交通に影響が出る場合もある。
- 【長門・関門地域】日本海沿岸部と関門海峡周辺 - 瀬戸内海沿岸西部(下関市・宇部市・長門市・萩市などの沿岸部)
- 日本海沖合を流れる対馬海流やその海風の影響で県内で最も温暖な地域となっている。冬季の日照時間が少ないが、降水量の点から夏多雨冬少雨の太平洋側気候である。夏季は熱帯夜が比較的多く、特に下関市は年平均35.5日と1ヶ月以上におよび、かなり多い。最寒月平均気温はおおむね5.0℃以上で冬日が少なく温暖である。冬季は北西季節風の影響で曇天は多いが気温が高いため積雪は少なく、全くない年もある。
- 【内陸西部】下関市・美祢市・山口市にかけての内陸部
- 太平洋側気候であるが、冬季の降水量がやや多い。内陸性気候で、夏季は日中の気温が上がりやすいものの夜は熱帯夜がほとんど無い。冬型の気圧配置で雪が降りやすく、毎年数回5〜10数センチ程度の積雪が見られる。最寒月平均気温はおおむね4.0℃以下と冬はやや寒い。
- 【内陸東部】山口市阿東地区・萩市南部・周南市北部・岩国市北部にかけての内陸部
- 東部の中国山地沿いは緯度の割りに寒冷で、豪雪地帯ではないものの積雪が比較的多い日本海側気候である。特に山口市の阿東地区は島根県の豪雪地帯に隣接しており、数十センチのまとまった積雪も珍しくない。昭和38年1月豪雪の1963年1月には徳佐で185cmの積雪を観測している。
県内全般に、梅雨期は広島県と同様に梅雨前線と暖湿流の影響で大雨となりやすい上、急傾斜地崩壊危険箇所等の数も広島県に次いで全都道府県で2位[1] であり、表層に堆積した真砂土による土砂災害が発生しやすく、近年でも平成21年7月中国・九州北部豪雨や平成25年7月28日の島根県と山口県の大雨で被害を受けている地域がある。
上記のように、同じ県内でも地域ごとの気象傾向に差があることもあり、天気予報を発表する際の一次細分区域は「西部」「中部」「東部」「北部」の4つに設定されている(元々は「東部」「西部」「北部」の3区分だった)。2003年(平成15年)3月3日には気象に関する注警報・警報発表区域の細分化(二次細分区域の設定)が行われ、県内が7区域「西部」(豊田 / 下関・宇部)、「中部」(山口・防府 / 周南・北玖珂)、「東部」、「北部」(長門 / 萩・美祢)に細分化された。2007年(平成19年)3月1日には市町村合併を反映する形で二次細分区域が再編され、二次細分区域が8区域に再設定されている。
- 現行の気象区分(2007年(平成19年)3月1日現在、カッコ内は二次細分区域)[2]
- 山口県西部(下関 / 宇部・山陽小野田)
- 山口県中部(山口・防府 / 周南・下松)
- 山口県東部(岩国 / 柳井・光)
- 山口県北部(長門 / 萩・美祢)
長らく県内の有人観測点は山口測候所・下関地方気象台の2箇所であったが、山口測候所は2010年10月1日を持って廃止され、現在は下関地方気象台のみとなっている。なお、下関地方気象台は福岡管区気象台の管轄であり、山口県は気象庁の予報区分では「九州北部地方(山口県含む)」として九州北部と同一の区域として扱われる。
自然公園
山口の分類
上述の通り山口県は中国地方の一つに区分されるが、関門海峡・周防灘を挟んで九州に近接していることから、九州とのつながりも深い。
中国地方に組み込まれるもの
衆議院比例区(中国ブロック)、国土交通省中国地方整備局(下関の港湾空港部を除く)、中国運輸局、NHK(中国)、ゆうちょ銀行中国エリア、NTTドコモ(エヌ・ティ・ティ・ドコモ中国)、全国高等学校総合体育大会<インターハイ>(中国大会)、選抜高等学校野球大会(中国・四国ブロック)、第6管区海上保安本部(岩国から防府までの周防灘)
九州地方に組み込まれるもの
気象区分(山口県を含む九州北部。山口県の気象状況を発表する下関地方気象台が福岡管区気象台の管轄になるため)、国土交通省九州地方整備局(下関の港湾空港部)、第7管区海上保安本部(萩から下関までの日本海・響灘と、下関から宇部までの周防灘)
九州経済連合会は2006年に改称する以前には「九州・山口経済連合会」と称しており、改称後も下関市を中心に山口県に本社を置く企業・法人18社が加盟している[3]。 このほか、シーモール下関の核テナントの一つであった「ダイエー下関店」は九州地区の管轄であったため、県内他店舗が軒並み閉鎖される中でも閉店を免れていたが、2010年9月20日に閉店した。
地域圏
地形は、県中央部が山地で沿岸・山あいに小規模な平野や盆地が分散している。海岸線は臨海工業が立地して、それぞれの工場地区ごとに労働力を引き寄せた。また、幹線交通網である国道2号や山陽本線も海岸線沿いに走っているため、物流・内陸工業の面でも労働力を引き寄せた。このような産業構造と分布をしているため、特定地域への人口・物流・資本・情報の一極集中は発生せず、多極分散型の地域構造となっている。
県庁所在地である山口市の県内他地域に対する求心力が低いこともあって、同市など県央地域よりも県外の地域との交流が深い自治体もある。県西部の下関市は福岡県北九州市とともに関門都市圏の核都市となっており、宇部市、山陽小野田市、美祢市などが同都市圏に含まれるほか、県東部の岩国市、和木町などは広島県広島市を核都市とする広島都市圏に含まれる。また、萩市の江崎・小川地区(旧・田万川町)や須佐・弥富地区(旧須佐町)などは島根県益田市との結び付きが強く、益田都市圏に含まれる。
都市圏
地域圏にはいくつかの区分方法が考えられるが、一例として山口県による 8つの広域都市圏 がある[4]。下関広域都市圏と長門広域都市圏は、広域都市圏内で合併が進み、圏内1市となった。以下に記載する人口は、2018年4月1日現在。なお、山口県の総人口は1,371,019人[5]。
地区 | 広域都市圏 (通称;読み) |
構成市郡 | 圏域人口 (人) |
---|---|---|---|
岩柳 | 岩国広域都市圏 (岩国・玖珂地域;いわくに・くが-) |
岩国市・玖珂郡 (1市1町) |
138,516 |
柳井広域都市圏 (柳井・大島地域;やない・おおしま-) |
柳井市・熊毛郡・大島郡 (1市4町) |
77,646 | |
周南 | 周南広域都市圏 (周南地域;しゅうなん-) |
周南市・下松市・光市 (3市) |
248,418 |
山防 | 山口・防府広域都市圏 (県央地域) |
山口市・防府市 (2市) |
309,426 |
厚狭 | 宇部・小野田広域都市圏 (宇部・美祢地域;うべ・みね-/厚狭地域;あさ-) |
宇部市・山陽小野田市・美祢市 (3市) |
252,398 |
豊関 | 下関広域都市圏 (豊関地域;ほうかん-) |
下関市(1市) | 260,661 |
長北 | 長門広域都市圏 (長門大津地域;ながと・おおつ-) |
長門市(1市) | 33,755 |
萩広域都市圏 (萩地域) |
萩市・阿武郡 (1市1町) |
50,199 |
- 基本的に旧郡単位で広域都市圏の線引きがなされている(かつては複数の広域都市圏にまたがる旧郡も存在した)。ここでいう広域都市圏は、基本的に地域圏であって都市圏ではない。
- 気象予報の二次細分区域は上記の広域都市圏と微妙に異なる。詳細は気候の項を参照。
基礎自治体
基礎自治体は、以下の13市・4郡・6町がある。山口県では、町はすべて「ちょう」と読む。村(「そん」と読む)は2006年(平成18年)3月20日の本郷村の合併に伴って消滅している。
- 市部:山口市(県庁所在地)、下関市、宇部市、萩市、防府市、下松市、岩国市、光市、長門市、柳井市、美祢市、周南市、山陽小野田市
- 郡部:大島郡(周防大島町)、玖珂郡(和木町)、熊毛郡(上関町、田布施町、平生町)、阿武郡(阿武町)
廃止された基礎自治体
2003年(平成15年)4月1日時点で存在し、平成の大合併により廃止された市町村は以下の通り。
- 小野田市、新南陽市、徳山市
- 大島郡東和町・大島町・久賀町・橘町
- 玖珂郡大畠町・由宇町・玖珂町・本郷村・周東町・錦町・美川町・美和町
- 熊毛郡大和町・熊毛町
- 阿武郡須佐町・田万川町・むつみ村・旭村・川上村・福栄村・阿東町
- 大津郡三隅町・日置町・油谷町(大津郡は郡自体も消滅)
- 厚狭郡楠町・山陽町(厚狭郡は郡自体も消滅)
- 豊浦郡菊川町・豊浦町・豊田町・豊北町(豊浦郡は郡自体も消滅)
- 佐波郡徳地町(佐波郡は郡自体も消滅)
- 吉敷郡秋穂町・小郡町・阿知須町(吉敷郡は郡自体も消滅)
- 都濃郡鹿野町(都濃郡は郡自体も消滅)
- 美祢郡美東町・秋芳町(美祢郡は郡自体も消滅)
歴史
県名の由来
廃藩置県の際、県庁が置かれた山口町(現・山口市)の町名がそのまま県名に採用された。「山口」という地名は、阿武郡にある「山の入り口」に由来する。。
先史
- 今から約2万5千年前、鹿児島県錦江湾の奥にそびえる姶良火山が大爆発し、火山灰が1500キロも離れた本州の最北端津軽海峡まで降り注いだ。山口県周辺では50 - 70cm程度の堆積があった。
- 古くは大陸文化の窓口として栄え、綾羅木郷遺跡や土井ヶ浜遺跡などの弥生遺跡が多数残る
- 現在の長門市油谷に世界三大美女のうちの一人といわれる楊貴妃が流れ着いたといわれる
- 伊都都比古(いつつひこ)は防長地方で文献(『日本書紀』垂仁天皇二年条)に見える最初の人物であり、穴戸に大きな勢力を持つ豪族がいたことを示す伝承である。さらに防長地方が朝鮮半島に至るルートの中継地であったことを示すのが雄略天皇九年条である。これらの伝承から5世紀頃には防長地方は大和政権の勢力下に入っていたと考えられている。そして、各地の豪族は国造という地方行政官に任命された。「国造本紀」によれば、周防部で四国造、長門部で二国造の六国造が存在した。
古代
- 飛鳥時代には、百済復興戦争の敗戦により、国防最前線として朝鮮式の山城が築かれた。『日本書紀』によれば天智天皇9年に「長門城一・筑紫城二」を築いたという。この長門の城については呼称も位置も明らかでない。
- 奈良時代以降は、長門・周防の2国が設置され、国府は、長門が下関市長府、周防が防府市におかれた。日本唯一の鋳銭所が最初は下関市、のちに山口市に置かれていた地域で、奈良時代から平安時代初期の貨幣が鋳造された。今も山口市には鋳銭司(すぜんじ)という地名や学校名(山口市立鋳銭司小学校)がある。
- 平安時代末期には源平合戦(治承・寿永の乱)の最終決戦地となり、元暦2年/寿永4年3月24日(1185年4月25日)の壇ノ浦の戦いで平家(伊勢平氏)が滅亡。その内乱の際に焼失した奈良の東大寺を復興するため、重源の指導のもとで周防が東大寺料国となった。
中世
- 鎌倉時代には、元寇の危機への最前線司令部として下関市に長門探題が設置された
- 南北朝時代には、周防の大内氏と長門の厚東氏が防長の覇を競ったが、ほどなく大内氏が勝利した
- 室町時代、守護大名大内氏の城下町山口は日本最大規模の4万人都市として盛え、「西京」(さいきょう;Western Kyoto)の異名を獲った。雪舟、フランシスコ・ザビエル・連歌師宗祇などが訪れ、足跡を残した。
- 戦国時代(室町時代後期)でも大内氏が周防・長門両国を支配したが、天文24年10月12日(1555年10月27日)から弘治3年4月3日(1557年5月1日)にかけて安芸国から侵攻した毛利元就が行った防長経略により、両国は毛利氏の領国となった
近世
- 慶長5年9月15日(西暦1600年10月21日)の関ヶ原の戦いでは、中国地方全域を支配していた毛利氏は西軍に参加。毛利輝元が総大将となったが、毛利勢は一族の吉川広家が徳川家康に内通したため戦闘に参加せず。西軍の敗戦後は吉川広家の取り成しで毛利家は改易を免れ、減封されて防長2州を領有。以後、幕末まで毛利氏の支配する土地となる。
- 天保9年(1838年) : 藩主毛利敬親に登用された村田清風による藩政改革が開始される
- 文久3年(1863年) : 毛利敬親が山口に新たな藩庁を築いて移住。以後、長州藩(萩藩)は「山口藩」と称される。
- 文久3年(1863年) - 文久4年/元治元年(1864年) : 下関戦争(馬関戦争)。外国船に発砲し、4国の連合軍による報復攻撃で馬関砲台などが一方的に壊滅状態となる。以後、藩の大勢は攘夷から開国路線に転じる。
- 元治元年(1864年) - 慶応2年(1866年)2度にわたる江戸幕府の長州征伐。藩内部の権力闘争が続いていたが、第二次長州征伐では奇兵隊を率いた高杉晋作らの活躍で幕府軍を撃退。以後、尊皇倒幕で藩論を集約し、明治維新の原動力としてその名を残す。
近・現代
- 明治4年(1871年) : 旧暦6月に長州藩(周防山口藩)が徳山藩を併合、旧暦7月には廃藩置県により(周防)山口藩・岩国藩・長府藩・清末藩を廃し、山口県・岩国県・豊浦県・清末県の4県が置かれる。旧暦11月に4県が合併し山口県となり県庁を現山口市に置いたが、自治体としては産業や旧国府所在地、市制の古さなどから下関市が有力候補となっていた。
- 1876年(明治9年) : 前原一誠らによる萩の乱が起こる
- 1885年(明治18年) : 内閣制発足に伴い、山口県出身の伊藤博文が初代内閣総理大臣に就任。以後、山口県からは多くの内閣総理大臣を輩出する(後述)。
- 1889年(明治22年) : 4月に市制・町村制施行。1市(赤間関市=あかまがせき;現在の下関市)4町(柳井津町 = やないつ;現・柳井市、山口町 = 現・山口市、萩町 = 現・萩市、岩国町 = 現・岩国市)と224村の計229市町村となる
- 1901年(明治34年) : 山陽鉄道により神戸 - 馬関(現在の下関間)の鉄道が全通(現在の山陽本線)
- 1905年(明治38年) : 山陽汽船が関釜連絡船の運航を開始。以後、下関は日本と大陸(朝鮮半島)を結ぶ重要な交通拠点となる。
- 1941年(昭和16年) : 太平洋戦争勃発。戦争末期には下関・宇部・徳山の各都市が空襲を受ける。
- 1942年(昭和17年) : 関門鉄道トンネル開通。初めて九州と陸路で結ばれる。
- 1949年(昭和24年) : 県内初の新制大学、国立山口大学が開校
- 1955年(昭和30年) : 秋吉台や秋芳洞が秋吉台国定公園として国定公園に指定
- 1956年(昭和31年) 4月7日 : 第7回全国植樹祭開催
- 1963年(昭和38年) : 第18回国民体育大会開催
- 1966年(昭和41年) : 宇部空港(現・山口宇部空港)開港
- 1973年(昭和48年)11月14日 : 関門橋および中国自動車道(小月IC - 下関IC間)が開通(県内初の高速道路)
- 1975年(昭和50年)3月10日 : 山陽新幹線(岡山 - 博多間)が開業。
- 1983年(昭和58年)
- 3月24日 : 千代田IC(広島県) - 鹿野IC間開通を最後に中国自動車道が全線開通
- 第7回全国高等学校総合文化祭開催
- 1986年(昭和61年) : 全国高等学校総合体育大会(インターハイ)を山口県を主会場として開催
- 1987年(昭和62年)12月4日 : 山陽自動車道防府東IC - 山口JCT間が開通(山陽自動車道県内初の開通区間)
- 1992年(平成4年)6月25日 : 山陽自動車道岩国IC - 熊毛IC間開通により、本線の山口県区間が全通
- 2001年(平成13年)
- 2006年(平成18年) : 国民文化祭・やまぐち2006開催(11月3日 - 11月12日)
- 2011年(平成23年) : 東日本大震災復興支援 第66回国民体育大会、第11回全国障害者スポーツ大会開催(10月1日-10月11日)
- 2012年(平成24年)
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 3月27日:岩国錦帯橋空港 岩国‐沖縄 運航開始
人口
山口県(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
政治・行政
国政
山口県と政治家
長州藩は薩摩藩とともに明治維新を主導し、両藩の出身者は明治新政府の枢要な地位に就いた。薩摩が西南戦争で大打撃を受け多数の人材を失ったのに対し、総帥・木戸孝允亡き後の世代交代も順調で、明治時代を通じて形成された長州閥と呼ばれる政治的人脈は山口県出身の有力政治家を輩出し続ける土壌となった。その結果、山口県は大日本帝国憲法と日本国憲法の両方の時代を通じて最も多くの首相(9人)を輩出する都道府県となった。こうした背景から、山口県は「大臣、大将を目指せ」という教育を施すような風土を持ち、政治色が強い土地柄となっている。選挙では概して保守系勢力(自由民主党)が強い支持を集める傾向があり、典型的な『保守王国』とも称される(とりわけ山口4区は全国屈指の無風選挙区)一方で、革新系の政治指導者も少なからず山口県から輩出しており、2010年(平成22年)に首相に就いた菅直人(16歳まで宇部市在住)は非保守系(非自民党系)では初の山口県出生の総理大臣となった(菅は東京選挙区から出馬している)。
戦後における山口県出身の有力政治家として、首相経験者では岸信介・佐藤栄作兄弟と安倍晋三、自民党総裁選出馬経験者では安倍晋太郎(元外務大臣で安倍晋三の実父[6])、林義郎(元大蔵大臣)、高村正彦(元外務大臣)、閣僚経験者では田中龍夫(初代山口県知事、元通産大臣)、佐藤信二(元運輸大臣で佐藤栄作次男)、河村建夫(元文部科学大臣、元内閣官房長官)、吹田愰(元自治大臣)、そのほかの国会議員経験者では重宗雄三(元参議院議長)、徳永正利(元参議院議長)、野坂参三(元日本共産党議長)、宮本顕治(元日本共産党議長)、松岡満寿男(元日本新党代表幹事)などがいる。
ただし、これらの人物が全て山口県の選挙区からの選出議員というわけではなく、参議院の全国区・比例区で選出された者(重宗・徳永・宮本)や、上京後に東京都の選挙区から選出された者(菅・野坂)、逆に東京生まれながら山口県の選挙区から選出された者(安倍晋三)もいる。
県政
歴代知事(公選)
- 初代 田中龍夫(1947年4月5日 - 1953年3月24日、2期)
- 2代 小澤太郎(1953年4月30日 - 1960年8月17日、2期)
- 3代 橋本正之(1960年9月25日 - 1976年6月30日、4期)
- 4代 平井龍(1976年8月22日 - 1996年8月21日、5期)
- 5代 二井関成(1996年8月22日 - 2012年8月21日、4期)
- 6代 山本繁太郎(2012年8月22日 - 2014年1月14日、1期)
- 7代 村岡嗣政(2014年2月25日 - 現職、1期目)
議会
経済・産業
産業
山陽地方に当たる瀬戸内海側は、重化学コンビナートを中心とした工業と、高速道路網などを生かした流通業などが発展しており、瀬戸内工業地域の一角を成す。一方で、山陰地方に当たる日本海側は、農業・漁業などの第一次産業と観光業などのサービス産業が中心である。
かつては宇部・美祢で鉱業が盛んであり、宇部炭鉱 (宇部市) や大嶺炭鉱 (美祢市) で無煙炭を中心とした石炭が採掘されていた。いずれも現在は閉山しているが、県西部 (宇部市・山陽小野田市など) の重化学工業地域は元々この炭鉱を背景としている。現在美祢地区では石炭に代わって石灰石の採掘が行われており、セメントの製造企業が集中している。一方、周南・岩国などの東部では太平洋戦争当時の海軍燃料廠などに由来する石油精製コンビナートを展開、ソーダなど化学系の製品製造を主とする工業地域を形成している。
2017年度の一人あたりの県民所得は3125千円で全国9位。また、県内総生産は5兆7790億円で全国24位、製造品総出荷額は6兆5195億51百万円で全国18位、1事業所あたりの製造品出荷額は3229.1百万円で全国1位である。
経済圏は県内各地域に分散しているが、下関市、宇部市、山口市 (特に旧小郡町) 、周南市 (特に旧徳山市)、岩国市などにそれぞれ地域の中心都市としてある程度の集積がなされている。山口県全体でみると、多くの金融機関が拠点を置く下関市での集積が顕著であり、地方金融グループである山口フィナンシャルグループ(傘下に山口銀行、もみじ銀行、北九州銀行)、山口県中西部と島根県の一部を営業エリアとする西中国信用金庫 (下関、吉南、宇部、津和野の4信金合併で誕生)が下関市に本店を置き、また、日本銀行が山口県唯一の支店を同市に置く。近年の経済停滞によって多くの金融機関が下関市から撤退したものの、現在においても金融機関の集積地たる地位は健在であり、多くの銀行・証券・保険会社が同市に支社・支店を開設している。また、一般紙「山口新聞」や日本最大の水産業界紙「みなと新聞」(全国紙)を編集・発行するみなと山口合同新聞社の本社も同市に置かれている。
宇部興産・宇部地区(宇部市)
1897年に採炭会社として設立。炭鉱閉鎖後、日本では初の一般炭輸入を開始し、同地区に日本最大規模の貯炭場を保有する[7]。- MCI-iwakuni1.JPG
三井化学・岩国大竹工場(岩国市・和木町)
1958年に操業開始。日本で最初の総合石油化学工場。
主な企業
山口県内に本社・本店・本部を置く東証一部上場企業
- 宇部興産(宇部市)
- エストラスト(下関市)
- セントラル硝子(宇部市)
- チタン工業(宇部市)
- 長府製作所(下関市)
- 東ソー(周南市)
- トクヤマ(周南市)
- 林兼産業(下関市)
- ファーストリテイリング(山口市) - ユニクロ など
- 山口フィナンシャルグループ(下関市) - 北九州銀行、もみじ銀行、山口銀行
山口県内に生産拠点を置く主な企業
- 出光興産(徳山精油所 / 周南市)
- 協和発酵キリングループ(協和発酵バイオ山口事業所 / 防府市、協和発酵キリン宇部工場 / 宇部市)
- 神戸製鋼所(長府製造所 / 下関市)
- シマノ(下関工場 / 下関市)
- 新日鐵住金(光鋼管工場 / 光市)
- 太平洋セメント(小野田事務所 / 山陽小野田市) - 旧・小野田セメント
- 武田薬品工業(光工場 / 光市)
- 田辺三菱製薬工場(小野田工場 / 山陽小野田市) - 旧・田辺製薬
- THK(山口工場 / 山陽小野田市)
- 帝人グループ(帝人ファイバー徳山事業所 / 周南市、帝人テクノプロダクツ岩国事業所 / 岩国市)
- 東海カーボン(防府研究室・防府工場 / 防府市)
- 東洋鋼鈑(下松工場 / 下松市)
- 東洋紡(岩国工場 / 岩国市)
- ニチハ(下関工場 / 下関市)
- 日産化学工業(小野田工場 / 山陽小野田市)
- 日清食品(下関工場 / 下関市)
- 日新製鋼(周南製鋼所 / 周南市)
- 日本化薬(厚狭工場 / 山陽小野田市)
- 日本製紙グループ(日本製紙岩国工場 / 岩国市、日本製紙クレシア岩国工場 / 岩国市) - 旧・山陽国策パルプ、山陽スコット
- 日本ゼオン(徳山工場 / 周南市)
- 日立製作所(笠戸事業所 / 下松市)
- ブリヂストン(下関工場 / 下関市、防府工場 / 防府市)
- マツダ(防府工場 / 防府市、美祢自動車試験場 / 美祢市)
- 三井化学グループ(三井化学岩国大竹工場 / 岩国市・和木町、三井化学西沖工場 / 宇部市、下関三井化学 / 下関市、三井化学岩国大竹工場徳山分工場 / 周南市)- 旧・三井石油化学工業、三井東圧化学、三井武田ケミカル
- 三菱重工業(下関造船所 / 下関市)
山口県発祥の企業
- カンロ - 光市発祥
- ジョリーパスタ - 徳山市(現・周南市)発祥(旧サンデーサン)
- サンリブ・マルショクグループ - 下関市発祥
- 日本水産 - 下関市発祥
- マルハニチロ - 再編前のマルハ(旧大洋漁業)が下関市発祥
- 横浜DeNAベイスターズ - 大洋漁業の実業団が起源(旧大洋ホエールズ)
- ニチモウ - 下関市発祥
このほか、かつての財閥の一つである日産コンツェルンの創業者たち(鮎川義介・久原房之助ら)は山口県出身であり、日産コンツェルンの流れをくむ複数の企業の生産拠点が山口県に残っている。
交通
鉄道
警察
警察署
- 岩国警察署(岩国市)
- 柳井警察署(柳井市)
- 光警察署(光市)
- 下松警察署(下松市)
- 周南警察署(周南市)
- 防府警察署(防府市)
- 山口警察署(山口市)
- 山口南警察署(山口市)
- 宇部警察署(宇部市)
- 山陽小野田警察署(山陽小野田市)
- 美祢警察署(美祢市)
- 長門警察署(長門市)
- 萩警察署(萩市)
- 下関警察署(下関市)
- 長府警察署(下関市)
- 小串警察署(下関市)
道路
高速道路・自動車専用道路
- 中国自動車道:鹿野IC - 下関IC
- 山陽自動車道:岩国IC - 山口JCT、宇部JCT - 下関JCT
- 山陰自動車道
- 関門自動車道:下関IC
- 山口宇部小野田連絡道路
- 小郡萩道路:美祢東JCT - 絵堂IC
国道・県道
1963年(昭和38年)の山口国体開催にあたり、県管理道路(県道と一部の国道)のガードレールを特産の夏みかんにちなんだ黄色にしようということになった。それ以来県道のガードレールには黄色いものが使われている。
バス事業者
航空
主要港湾
山口県の主要港湾は下関港、徳山下松港(以上国際拠点港湾)、岩国港、宇部港、三田尻中関港、小野田港である。
航路
国際フェリー
- 関釜フェリー(下関港国際ターミナル - 韓国・釜山)
- 光陽フェリー(下関港国際ターミナル - 韓国・全羅南道光陽市)
- オリエントフェリー(下関港国際ターミナル - 中国・青島)
- 蘇州下関フェリー(下関港国際ターミナル - 中国・蘇州太倉)
国内フェリー
- 防予フェリー(柳井市・柳井港 - 愛媛県松山市・三津浜港)
- 周防大島 松山フェリー(柳井市・柳井港 - 周防大島町・伊保田港 - 愛媛県松山市・三津浜港)
- スオーナダフェリー(周南市・徳山港 - 大分県国東市・竹田津港)
かつては下関市の彦島荒田港と北九州市小倉北区の日明港を関門海峡フェリーが結んでいた。
その他の航路
医療・福祉
岩国、柳井、周南、山口・防府、萩、宇部・小野田、長門、下関の8つの二次医療圏が設定されている。
山口県内における三次救急指定医療機関としては、以下の4つがある。
- 国立病院機構岩国医療センター (岩国市)
- 山口県立総合医療センター (防府市)
- 山口大学医学部附属病院 (宇部市)
- 国立病院機構関門医療センター (下関市)
なお、萩医療圏と長門医療圏の全域では、これら4機関への自動車での移動が1時間を越えるため、医療体制や交通網の整備が課題となっている。
教育
国立大学 (1校)
公立大学 (3校)
- 下関市立大学(下関市)
- 山口県立大学(山口市)
- 山陽小野田市立山口東京理科大学(山陽小野田市)
私立大学 (7校)
高等専門学校 (3校)
- 徳山工業高等専門学校(周南市)
- 宇部工業高等専門学校(宇部市)
- 大島商船高等専門学校(周防大島町)
中等教育学校 (1校)
- 山口県立下関中等教育学校(下関市)
省庁大学校 (1校)
- 水産大学校(下関市)
(農林水産省所管、国立研究開発法人水産研究・教育機構法に基づく省庁大学校)
マスメディア
新聞
一般紙(全国紙)
読売・朝日・毎日の各新聞は西部本社(読売は福岡市、朝日・毎日は北九州市に立地)、日経は西部支社(福岡市に立地)、産経は西部本部(福岡市に立地)の管轄となっている。産経新聞は1997年(平成9年)頃から発売を休止していたが、産経新聞社九州・山口本部(現・産経新聞西部本部)発足に伴い2009年(平成21年)10月1日付より山口県での発行を再開した。印刷は佐賀県鳥栖市の毎日新聞社工場に委託している。
山口県で販売している全国紙は以下の通り。
一般紙(地方紙)
山口県全域を発行エリアとする地方紙は、山口新聞(下関市、日刊、みなと山口合同新聞社発行)がある。中国新聞(広島市)は周南市に防長本社を置き、山口県内でも中国新聞 山口として販売している。かつては西日本新聞(福岡市)も県西部地域で販売していたが、2009年(平成21年)3月31日をもって山口県での販売を停止し、山口市と下関市にあった支局も撤退した。他に長周新聞(下関市、週3回刊、長周新聞社発刊)がある。
県内特定地域を発行エリアとする主な地方紙は以下の通り。
- 宇部日報(宇部市、宇部・小野田地域メイン、夕刊紙)
- 瀬戸内タイムス(光市、週3回刊)
- 長門時事新聞(長門市、長門地域メイン、週刊)
- 日刊いわくに(岩国市、火 - 土曜日発行)
- 日刊新周南(周南市、下松市、光市、夕刊紙)
- 柳井日日新聞(柳井市)
- 防長新聞(岩国市、岩国地域メイン、現在休刊中)
専門紙
- みなと新聞(下関市、日本最大の水産食品業界紙、みなと山口合同新聞社発行)
スポーツ紙・夕刊紙
デイリースポーツ(大阪・神戸本社管轄の広島支社のエリア)を除き、西部本社の販売エリアである。なお、日刊スポーツは2010年(平成22年)4月に防府市以東の管轄が大阪本社版に変更された。そのこともあって、県内で販売されるスポーツ新聞は福岡ソフトバンクホークスやアビスパ福岡などの福岡県に本拠地を置く話題が多い(デイリーに関しては阪神タイガースあるいは広島東洋カープまたはサンフレッチェ広島などの広島を本拠地とするもの)。前述通り産経新聞は発行を再開したもののサンケイスポーツは発売されていない。また、かつては西日本スポーツも発売されていたが、西日本新聞の山口県撤退と同時に山口県内での発売から撤退した。 フジとゲンダイは大阪本社版の早刷りのものをごく一部の駅売りスタンドで発売するのみ。なお、九州スポーツは東京スポーツ系列の新聞であるが、朝刊で扱われているため夕刊紙ではない。
- 日刊スポーツ(日刊スポーツ新聞西日本) - 山口市以西は、下関市に本社を置くみなと山口合同新聞社で印刷された西部本社版を販売している。なお、防府市以東は広島県廿日市市にある中国新聞社の工場で印刷された大阪本社版を販売している。
- スポーツニッポン(スポーツニッポン新聞社西部総局)
- 九州スポーツ(東京スポーツ新聞社西部支社) - 下関市に本社を置くみなと山口合同新聞社で紙面を制作・印刷している
- スポーツ報知(スポーツ報知西部本社) - 報知は1998年(平成10年)に九州・山口進出
- デイリースポーツ(神戸新聞社) - 広島版(中国新聞社の廿日市市・福山市の工場に委託印刷されたもの)を販売
- 夕刊フジ(一部地域のみ、産業経済新聞社)
- 日刊ゲンダイ(一部地域のみ)
テレビ・ラジオ放送
テレビの県域放送局
- NHK山口放送局(リモコンキーID:総合1、Eテレ(教育)2)
- NHK下関支局 - 山口放送局の支局、現在は独自放送は行っていない
- テレビ山口(tys;JNN、リモコンキーID:3)
- 山口放送(KRY;NNN、リモコンキーID:4) - 本社:周南市
- 山口朝日放送(yab;ANN、リモコンキーID:5)
山口県にはFNN/FNS系及びTXN系列局が存在しない。同県のFNN系列局による報道取材は岩国市を除く地域ではテレビ西日本(TNC)[8]、岩国市ではテレビ新広島(TSS)[9]が担当している。場合により、山陰中央テレビジョン放送(TSK)が担当する場合もある。
ラジオの県域放送局
在日アメリカ軍のラジオ放送局
山口県の電波事情
山口県内にはFNN・TXNの系列局は存在しない。
その一方で、ケーブルテレビの普及率が比較的高く[10]、特に県央部および宇部・美祢地域をエリアに持つ山口ケーブルビジョンではエリア内の加入率を75%以上と公表している[11]。
週刊TVガイド・ザテレビジョン等のテレビ専門誌では、県東部で「広島・島根・鳥取・山口東版」(山口県域局と広島県域局・鳥取県・島根県の番組表を収録)を、県西部で「福岡・佐賀・山口西版」(山口県域局と福岡県域局・佐賀県域局の番組表を収録)をそれぞれ発行・発売しており、同じ雑誌でありながら同一県内で2種類の冊子を発行している。
衛星通信についても、山口県はインテルサットのインド洋経由の欧州向け、太平洋経由の米国向けの両方向への通信が可能な位置にあり、KDDI山口衛星通信センターが山口市にある。当センターではインテルサット・インマルサットのサービスをしているが、その他、スカパーJSATが SUPERBIRD の地上局(山口ネットワーク管制センター)、自治体衛星通信機構の地上局(山口管制局)も立地している。後者については、全国瞬時警報システムなど最重要ミッションを運用している。
コミュニティラジオ局
カッコ後ろの「JW」は J-WAVE から、「MB」は Music bird からの番組配信あり(無印は自社製作中心)。
- エフエム萩(FM NANAKO / 萩市) - JW
- エフエムしものせき(COME ON! FM / 下関市) - MB
- エフエムきらら(宇部市)
- エフエム周南(しゅうなんFM / 周南市) - MB
- ぷらざFM(FMわっしょい / 防府市)- MB
- FMながと(FM AQUA / 長門市)
- FM山陽小野田(FMサンサンきらら / 山陽小野田市)
ケーブルテレビ局
文化
方言
県域の方言は「山口弁」に区分されるが、地域ごとに大きな差異が見られる。
食文化
伝統工芸
経済産業大臣指定伝統的工芸品は以下の通り。
スポーツ
サッカーチームはレノファ山口FC、FCバレイン下関、FC宇部ヤーマン等がある。かつては永大産業サッカー部が熊毛郡平生町に本拠地を置いていた。
野球チームは広島東洋カープ2軍が岩国市の広島東洋カープ由宇練習場を本拠地としている。また、横浜DeNAベイスターズは球団発足当時、下関市の下関市営球場に本拠地を置いていた。
陸上競技では、全日本実業団ハーフマラソン(山口市・毎年2月)、下関海響マラソン(下関市・毎年11月)、防府読売マラソン(防府市・毎年12月)等のマラソン大会が開催されているほか、全国持ち回り開催の全国中学校駅伝大会が山口市で開催されたことがある。かつてはカネボウ陸上競技部が防府市に本拠地を置いていた。
公営競技は、防府競輪場(防府市)、徳山競艇場(ボートレース徳山)(周南市)、下関競艇場(ボートレース下関)(下関市)、山陽オートレース場(山陽小野田市)がある。
特産品・名産品
- はなっこりー - 山口生まれの緑野菜。サイシン(中国野菜)とブロッコリーを掛け合わせたもの。
- フグ・アンコウ・アジ・イカなど - 下関や萩・長門地区では水産業が盛んで、近海物の水揚げが多い。下関市はフグ、アンコウの水揚げが日本一で、長門市では、イカの水揚げが盛んである。
- クルマエビ- 秋穂町はクルマエビ(車海老、車蝦)の養殖発祥の地でもある。
- 萩・長門地区
- 宇部・小野田・美祢地区
- 下関
観光
山口県の各市町村の年間観光客数は、山口県の統計による2016年の数値[12]によれば、下関市が最も多く653万人、次いで山口市の471万人、岩国市の315万人、萩市の241万人と続き、県全体では年間3,125万人が訪れている。
温泉は、湯田温泉、川棚温泉、湯本温泉、俵山温泉など、51泉ある。そのうち、25泉は放射能泉系、9泉は単純温泉系、13泉は塩化物泉系、残り3泉はその他の泉質である。
有形文化財建造物としては、萩市の松下村塾、萩反射炉、萩城下町、大板山たたら製鉄遺跡、恵美須ヶ鼻造船所跡が世界遺産に登録(「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」の構成資産として)、下関市の功山寺仏殿と住吉神社本殿、山口市の瑠璃光寺五重塔が国宝に指定、赤間神宮の水天門と回廊等が重要無形文化財に、萩市の堀内地区・平安古地区・浜崎地区・佐々並市地区、柳井市の古市金屋地区が重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。
イベント
- 第18回国民体育大会
- 昭和61年度全国高等学校総合体育大会
- 国民文化祭・やまぐち2006
- 第66回国民体育大会
- 第11回全国障害者スポーツ大会
- 第63回全国植樹祭
- 23rd World Scout Jambree (第23回世界スカウトジャンボリー)
毎年開催されるイベント
- WILD BUNCH FEST.(ワイルド・バンチ・フェス)中国地方最大の野外音楽イベント(山口市)
- 関門海峡花火大会(下関市・北九州市)
- しものせき馬関まつり(下関市)
- 山口七夕ちょうちんまつり(山口市)
- 柳井金魚ちょうちん祭り(柳井市)
- サンフェスタしんなんよう(周南市)
- 山口祇園祭(山口市)
- 山口天神祭(山口市)
- 錦帯橋まつり(岩国市)
山口県を舞台とした作品
- 映画
-
- 男はつらいよ 幸福の青い鳥(下関市、萩市他)
- 釣りバカ日誌12 史上最大の有給休暇(宇部市、萩市他)
- チルソクの夏(下関市)
- ロボコン(周南市)
- 嗤う伊右衛門
- カーテンコール(下関市)
- ほたるの星(防府市)
- 四日間の奇蹟(下関市角島)
- 出口のない海(周南市)
- 長州ファイブ
- 風の外側(下関市)
- 祝の島(熊毛郡上関町祝島)
- ハードロマンチッカー(下関市)
- 共喰い(下関市)
- テレビドラマ
- アニメーション
-
- おれは直角(萩市)
- 奥さまは魔法少女(萩市)
- 新世紀エヴァンゲリオンシリーズ(宇部市ほか)
- これが私の御主人様(宇部市)
- 鋼鉄神ジーグ(下関市)
- リーンの翼(岩国市)
- カッタ君物語(宇部市)
- 名探偵コナン(299話、300話「友情と殺意の関門海峡」下関市)
- 夜明け前より瑠璃色な(王立月博物館のモデルは下関市にある水族館「海響館」)
- マイマイ新子と千年の魔法(防府市)
- 最終試験くじら(山口県各地)
- 聖剣使いの禁呪詠唱(第5話「We Are The・夏-We are the "Natsu"-」)
- 漫画
-
- リングにかけろ(第1回のみ、山口市)
- 瞬きもせず
- 緋が走る
- リベロ革命!!
- バイトのコーメイくん(架空の「三国市」)
- 小説
-
- キラプリおじさんと幼女先輩シリーズ(下関市)
山口県出身の人物
脚注
- ↑ 都道府県別土砂災害危険箇所
- ↑ 予報細分区域 (PDF)
- ↑ 山本栄一郎 『山口「地理・地名・地図」の謎』 実業之日本社〈じっぴコンパクト〉、2015。ISBN 9784408455365。pp.112-113
- ↑ その起源は、平井龍県知事時代における『オクトピア構想』(オクト(8)とユートピア(理想郷)の造語)にあり、1987年(昭和62年)2月に策定された「第四次県政振興の長期展望」の中で具体化された。
- ↑ 山口県統計分析課
- ↑ 晋三は東京生まれの東京育ちで、本籍地は山口県大津郡油谷町(現・長門市)である。
- ↑ 沖の山コールセンター
- ↑ テレビ西日本がスマートニュースのチャンネルプラスに登場 より
- ↑ スマートニュースでテレビ新広島のチャンネルが開設 より
- ↑ 総務省発表資料「ゲーブルテレビの現状」(平成23年6月) (PDF) では、日本全体のケーブルテレビ普及率48.8%に対し、山口県全体で56.7%としている。
- ↑ 山口ケーブルビジョン(株)会社概要 より
- ↑ “平成28年山口県の宿泊者及び観光客の動向について” (プレスリリース), 山口県観光政策課, (2017年6月30日) . 2018閲覧.
関連項目
- Category:山口県
- 山口県民の歌(県民歌)
- みんなのふるさと(県民愛唱歌)
- 長州
- 九州・山口地方
- 日本の地方公共団体一覧
- 日本の地理、日本の地域
外部リンク
先代: 山口藩 岩国県・清末県・豊浦県 |
行政区の変遷 1871年 - |
次代: ----- |