北九州市
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北九州市(きたきゅうしゅうし)
福岡県北東部,周防灘,関門海峡,響灘に面する市。1963年門司市,小倉市,若松市,八幡市,戸畑市の 5市が合体し,日本で 7番目の政令指定都市となった。当初は合体した各市がそのまま区制をしき,門司区,小倉区,若松区,八幡区,戸畑区となったが,1974年小倉区を小倉北区と小倉南区に,八幡区を八幡東区と八幡西区に分区して 7区とした。
市の歴史は慶長7(1602)年細川忠興が小倉に城を築いたことに始まる。明治中期までは小倉と港宿場町黒崎(今日の八幡西区,江戸時代は福岡藩領)のほかは寒村であったが,筑豊炭田の開発と八幡製鉄所の設置以後,都市化と工業地帯化が急速に進み,日本の重化学工業の発展に大きな役割を果たすとともに,中国大陸,朝鮮半島への基地として,国の保護政策のもとで経済的基礎を確立してきた。今日では関門海峡から洞海湾にかけて約 30kmにわたり市街地が続き,重化学工業を主とする北九州工業地域を形成している。瀬戸内海国立公園に属する和布刈公園(めかりこうえん)をはじめ,関門橋,若戸大橋,小倉城,北九州国定公園に含まれる国の天然記念物の平尾台や千仏鍾乳洞,さらには夜宮(よみや)の大ケイ化木(ケイ化木)があるほか,帆柱自然公園,高塔山など景勝地が多い。
また,北部の海岸線の一部は玄海国定公園に属する。2015年官営八幡製鉄所関連施設が世界遺産の文化遺産に登録された。国道3号線,199号線,北九州都市高速4号線,九州自動車道,山陽新幹線,JR鹿児島本線,日豊本線,日田彦山線などが通る。面積 491.95km2。人口 96万1286(2015)。