下関ジャンクション
下関ジャンクション(しものせきジャンクション)は、山口県下関市吉田地方(よしだじかた)に所在する中国自動車道と山陽自動車道(宇部下関線)を結ぶジャンクション。
同箇所に設置されている高速道路上のバス停である長門吉田バスストップ(ながとよしだバスストップ)についても本項で記述する。
Contents
ジャンクション
山陽自動車道(宇部下関線)開通にあわせて、以前から存在した長門吉田BSを挟む形で建設された。
形状はY字型であるが、中国道上り線が建設当初のルートより北側に移設されてその間に山陽自動車道の分岐車線が設けられ、中国道九州方面と山陽道(宇部下関線)が本線となる構造となっている。ただし、現状では山陽自動車道(宇部下関線)経由で山口南IC以遠へ走行すると、中間に山口宇部道路と小郡道路(国道2号バイパス)を挟むため、宇部JCTまでの料金と山口南IC以遠との料金が通算されない(山口宇部道路・小郡道路は無料区間であるが、遠距離逓減制の兼ね合いから前後区間の合算料金が割高になるケースも生じる)。また、間に暫定2車線区間や70km/h制限区間を含む[1]。このような事情から、中国自動車道九州方面から山陽自動車道(宇部下関線)方面への分岐では開通当初は存在した「山陽道」の案内表示が隠されている。このうち、予告看板(1km先など)で同様に隠した部分には、後から「埴生 空港」の付記がなされている。
また、中国道・九州方面と山陽道(宇部下関線)方向は暫定2車線、中国道九州方面と中国道美祢方面は4車線となっている。
九州方面と広島方面の通行は混雑していなければ、山陽道宇部下関線・山口宇部道路・小郡道路を経由する方が平坦で線形がよく、距離も短い。ただし、先述のとおり金銭面が割高になるケースが多いことや、山陽道宇部下関線が暫定2車線であり速度制限があることから中国道美祢方面へ向かい山口JCTを経由するドライバーが多い。
一方、九州方面と山口市のアクセスを考えた場合、山口宇部道路の延伸・無料化により同道路の利便性が向上し料金も宇部JCT経由の方が安いため、山陽道宇部下関線・山口宇部道路・小郡道路を利用するドライバーも増えてきている。
接続する道路
広島・下関方面
- E2A 中国自動車道
山陽小野田・宇部方面
- E2 山陽自動車道(宇部下関線)
美祢西IC - 下関JCT間に山陰自動車道のジャンクションが新設される予定となっており(具体的な接続時期、位置等は未定)、建設された際にはインターチェンジ番号が変更となる可能性がある。
長門吉田バスストップ
中国自動車道小郡IC - 小月IC間が開通した際に設けられた。
その後の山陽自動車道宇部下関線建設にあたって下関JCTが長門吉田BSを挟む形で設けられた(山陽道分岐ランプと分岐ランプの間にバス停が位置する。ジャンクション建設中、バス停は一時休止となり全便通過となっていた)ため、中国自動車道美祢方面 - 下関方面を経由するバスのみが停車可能な構造となっている。
2014年9月30日にそれまで唯一停車していた下関 - 山口線(サンデン交通)が廃止になり、以降はこのバス停に停車するバスは存在しない。現在は西日本高速道路の管理用施設に転用されている。
バス停へのアクセス
- サンデン交通 宗地バス停(山口県道33号下関美祢線)
歴史
- 1974年(昭和49年)7月31日:中国自動車道・小郡IC - 小月IC間の開通に伴い、長門吉田BSとして供用開始。
- その後、下関JCTの建設に伴い、長門吉田BSを休止。
- 2001年(平成13年)3月11日:山陽自動車道(宇部下関線)の開通に伴い、下関JCTが供用開始[2]。長門吉田BSの供用再開。
周辺
- 下関吉田郵便局
- 下関市立吉田小学校
隣
- E2A 中国自動車道
- (35-1)美祢西IC - (35-2)下関JCT/長門吉田BS - 小月BS - (36)小月IC
- E2 山陽自動車道(宇部下関線)
- (45)埴生IC - (35-2)下関JCT
脚注
- ↑ 同区間の山口宇部道路は全線4車線で最高速度80km/hであるが、山陽道宇部下関線と小郡道路の最高速度は70km/hである上、山陽道宇部下関線は暫定2車線である。一方、同区間の中国道は全線4車線で最高速度は80km/hである。
- ↑ “中国支社の歴史(あゆみ)”. 西日本高速道路. 2016年8月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2017閲覧.
関連項目
- 日本のインターチェンジ一覧 さ行
- 大山崎ジャンクション・大山崎インターチェンジ - 以前から存在した大山崎BSを挟む形で建設されている。
- 西日本高速道路