俵山温泉
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俵山温泉(たわらやまおんせん)は、山口県長門市(旧国長門国)にある温泉。療養向けの温泉で、リウマチに効くとして知られる。
泉質
アルカリ性単純泉。pH9.8とアルカリ度はかなり高く、微量のマンガンを含む。
湯は汲み上げではなく、自噴するものを利用している。白猿の湯・町の湯ともに加水なしの掛け流しである。
温泉街
木屋川上流部のひっそりとした山間部に旅館街が見られる。旅館の軒数は約40軒と多いが、大型ホテルが立ち並ぶ長門湯本温泉とは異なり、宿のほとんどが個人向けの小さな日本家屋の旅館である。
入湯は公衆浴場「町の湯」を利用する(かつてはもう1つの公衆浴場として川沿いに立つ「川の湯」があったが、施設の老朽化もあり、2008年1月20日をもって閉鎖された)。内湯を持たず温泉は外湯に通う、という古くからの湯治場のスタイルが今日まで続いている数少ない温泉地であり、規模の大きな温泉地に限ればここ俵山に限られていると言ってもよい。一方、今日ではファミリー向けの日帰り温泉施設「白猿の湯」も設けられている。
歴史
古くから湯治場として知られ、1100年の歴史を持つ。開湯伝説によると、白猿に化けた薬師如来が発見したといわれる。
昭和30年7月4日 - 厚生省告示第217号により、国民保養温泉地に指定。また国民保健温泉地の指定も受けている。
土産
- 白猿が発見したという温泉の由来にちなんで「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿をかたどった、焼饅頭「三猿まんじゅう」が土産菓子として名物となっている。
- 俵山温泉から北へ1kmのところに麻羅観音があり、温泉街では陶器製の男根像が売られている。男根像に願い事を書いて奉納すると、願いが叶うとされる。
アクセス
- 鉄道:美祢線長門湯本駅下車、バスで25分。または山陰本線長門市駅下車、バスで35分。または山陽本線小月駅下車、バスで70分。または山陽本線下関駅下車、バスで110分。
- 車:中国道小月ICから国道491号・県道下関長門線経由で約30分。または中国道美祢ICから国道435号・国道316号・県道下関長門線経由で約30分。