仙崎駅

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仙崎駅(せんざきえき)は、山口県長門市仙崎新屋敷町にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線支線(通称:仙崎線)のである。

この項目では仙崎支線の運行形態等についても記す。

歴史

駅構造

単式ホーム1面1線の地上駅で、来た列車が折り返すだけの構造。現在は長門鉄道部管理の無人駅である。自動券売機等の設備はない。ホーム反対側にある機回し線の跡は、当初貨物線として開業した名残だといわれている。

駅舎は鉄筋コンクリート造であるが、周囲を焼杉風の化粧壁と瓦葺きの飾り屋根で覆い、木造風の外観を持つ。かつて駅事務室と手荷物取扱所であったスペースに長門市仙崎出身の童謡詩人である金子みすゞに関する資料を集めた展示施設(みすゞ館)が設けられていたが、金子みすゞ記念館の開館にあわせて模様替えし、現在は観光ボランティアガイドの案内所となっている。かつては駅舎内にキヨスクがあった。

駅舎に隣接して別棟のトイレが設けられている。かつては鉄筋コンクリート造で、外壁には長門市在住のイラストレーター尾崎眞吾による鯨の絵が描かれていたが、2007年(平成19年)の「みすゞ潮彩」運転開始にあわせて和風の建物に建て替えられた。

運行系統

キハ120形気動車により1日6往復が運転されている。当駅 - 長門市駅間の1駅間運転の系統と、美祢線厚狭駅山陰本線経由下関駅まで直通運転する系統がある。山陰本線支線の駅であるが、基本的な運行系統は仙崎支線内折り返しまたは美祢線直通で、下関直通は2017年まで観光列車「みすゞ潮彩」が直通運転していた名残で1往復のみが設定されている。

毎年7月下旬(7月23日を中心とした週末)に仙崎港一帯で開催される「ながと仙崎花火大会」の際には臨時列車の運行が設定される。仙崎支線内折り返しが基本だが、花火終了後に美祢線厚狭駅および山陰本線阿川駅までの直通列車(または長門市駅乗り換えの接続列車)が運行される[1]

かつては仙崎漁港で水揚げされた海産物を売りさばく行商の利用が多く見られ、仙崎駅の始発列車が午前4時台であったこともあるが、2001年3月3日の改正で始発列車が午前6時台に繰り下がり、最終も18時と早くなっている。1978.11.20現在のダイヤでは仙崎始発が4:17、不定期列車を含め1日約20往復の列車が運行されていた。

観光列車としては、臨時客車列車「萩・長門ブルーライナー」が下関駅→長門市駅→当駅→長門市駅→東萩駅の直通運転を行っていた(復路は当駅に寄らない設定であった)。2007年(平成19年)7月1日から定期列車の車両変更扱いで下関直通の観光列車「みすゞ潮彩」が1日1往復運転されていた。2017年(平成29年)8月5日からは復路のみであるが、「○○のはなし」が東萩駅方面から直通運転を行っている。

駅周辺

  • 駅前正面の通り(みすゞ通り)を400m程進んだところに、金子みすゞ記念館がある。その向かいが仙崎郵便局で、旧局舎は金子の詩にも詠われている。
  • 駅から東方に約200mのところに青海島観光船乗り場がある。
  • 青海島へは駅前のバスのりばからサンデン交通に乗り換えとなる。

利用状況

1日の平均乗車人員は以下の通りである。

乗車人員推移
年度 1日平均人数
1999 131
2000 137
2001 110
2002 86
2003 87
2004 76
2005 75
2006 63
2007 90
2008 87
2009 68
2010 66
2011 68
2012 60
2013 61
2014 70
2015 76
2016 68

ギャラリー

隣の駅

西日本旅客鉄道
山陰本線(仙崎支線)
長門市駅 - 仙崎駅

脚注

  1. “花火大会などに伴う臨時列車の運転について” (プレスリリース), 西日本旅客鉄道, (2017年7月14日), http://www.westjr.co.jp/press/article/2017/07/page_10797.html . 2017閲覧. 

関連項目

外部リンク

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