益田市

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益田市(ますだし)は、島根県浜田市と並び島根県西部、特に石西地域(鹿足郡・旧美濃郡)の中心都市である。

浜田市大田市と共に石見三田(いわみさんだ)と呼ばれている。

地理

島根県の西部に位置し日本海に面する。現在の市中心は高津川下流に広がる益田平野(吉田平野)の三角州に発展しており、明治時代からの中心部は益田駅東方の右田酒造付近(昔、瓦版が立っていた場所)(通称:旧益田)にある。

市域の南部は中国山地の西部に当たり、1000m級の山々が連なる。特に2004年11月に合併した美都地区、匹見地区についてはエリアの9割近くが山林となっており、匹見地区は日本最西端の豪雪地帯でもある。

なお、益田市の面積は島根県内ではもっとも広い。

気候

益田(あけぼの東町)の気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
最高気温記録 °C (°F) 20.4(68.7) 23.6(74.5) 26.6(79.9) 31.7(89.1) 32.4(90.3) 35.9(96.6) 37.9(100.2) 38.4(101.1) 36.9(98.4) 33.7(92.7) 27.0(80.6) 21.2(70.2) 37.9(100.2)
平均最高気温 °C (°F) 9.1(48.4) 10.0(50) 13.2(55.8) 18.5(65.3) 22.8(73) 26.1(79) 30.3(86.5) 31.9(89.4) 27.6(81.7) 22.6(72.7) 17.2(63) 12.0(53.6) 20.11(68.2)
日平均気温 °C (°F) 5.3(41.5) 5.9(42.6) 8.5(47.3) 13.4(56.1) 17.7(63.9) 21.7(71.1) 26.1(79) 27.2(81) 23.0(73.4) 17.3(63.1) 12.3(54.1) 7.7(45.9) 15.6(60.1)
平均最低気温 °C (°F) 1.7(35.1) 1.8(35.2) 3.7(38.7) 7.9(46.2) 12.7(54.9) 17.8(64) 22.5(72.5) 23.3(73.9) 18.9(66) 12.6(54.7) 7.8(46) 3.8(38.8) 11.21(52.18)
最低気温記録 °C (°F) -5.1(22.8) -7.3(18.9) -2.5(27.5) -1.9(28.6) 3.4(38.1) 8.7(47.7) 13.6(56.5) 16.3(61.3) 7.4(45.3) 2.9(37.2) 0.2(32.4) -2.3(27.9) -7.3(18.9)
降水量 mm (inches) 100.6(3.961) 84.8(3.339) 123.4(4.858) 109.6(4.315) 137.8(5.425) 205.7(8.098) 246.9(9.72) 116.6(4.591) 183.3(7.217) 100.7(3.965) 100.9(3.972) 99.9(3.933) 1,610.2(63.394)
平均降水日数 (≥ 1.0 mm) 13.4 12.7 13.3 10.5 10.5 11.2 11.3 8.2 10.8 9.3 10.9 12.9 135
日照時間 70.3 89.5 141.5 187.0 204.1 162.0 177.5 215.6 164.8 166.2 120.3 89.6 1,788.4
出典: 気象庁

主な山岳

  • 恐羅漢山 (1346.4m)
  • 安蔵寺山 (1263.2m)
  • 広見山 (1186.7m)
  • 赤谷山 (1181.0m)
  • 大神ヶ岳 (1177m)
  • 燕岳 (1078.7m)
  • 高岳 (1054.3m)

主な河川

島嶼

歴史

中世には益田氏の本拠であった(益田氏の名字はこれに由来する)。近世は高津川より東は浜田藩、西は津和野藩が統治した。

沿革

行政

歴代市長

氏名 就任日 退任日 備考
初代 伊藤正男 1952年8月25日 1964年8月1日 3期
2代 島田暉山 1964年8月2日 1976年8月1日 3期
3代 神崎治一郎 1976年8月2日 1992年8月1日 4期
4代 渋谷義人 1992年8月2日 1996年8月1日 1期
5代 田中八洲男 1996年8月2日 2000年8月1日 1期
6代 牛尾郁夫 2000年8月2日 2008年8月1日 2期
7代 福原慎太郎 2008年8月2日 2012年8月1日 1期。2008年当時、全国でもっとも若い35歳3ヶ月での市長就任となった。
8代 山本浩章 2012年8月2日 現職

支所

旧美都町・旧匹見町の町役場跡に総合支所(美都総合支所・匹見総合支所)が置かれている。

経済

駅前再開発

旧市街の益田駅前は1970年代から再開発の必要性が語られていた、2001年3月に策定された「第4次益田市総合振興計画」、「益田市中心市街地活性化基本計画」をもとに益田駅前地区は2004年11月から再開発が進められている。これにより、駅前に再開発ビルや島根県芸術文化センター グラントワが建築され、旧市街を通る中島染羽線が整備拡張された。

農業

名産品・特産品

漁業

漁業

  • 土田漁港
  • 大浜漁港
  • 木部漁港
  • 津田漁港
  • 小浜漁港
  • 飯浦漁港

製造業

ダイワボウホールディングスのグループ会社や三菱電機関係会社の製造拠点が立地しており、電子部品や繊維産業の生産が行われている。

商業

本社を置く主要企業

工場・事業所を置く主要企業

姉妹都市・提携都市

国内
海外

交通

益田市を始めとする石見地域は他地域との交通の便が芳しくなく、高速道路網の整備も遅れている。鉄道では2001年に山陰本線の高速化事業が完成し、県都松江市とは特急スーパーまつかぜスーパーおきにより2時間で結ばれるようになった。

また、高速交通機関の一つとして石見空港が整備され、全日空 (ANA) により東京便が一日2往復就航している。

空港

鉄道

西日本旅客鉄道

バス

一般路線バス・特急バス
石見交通が市内全域を網羅する。そのほか、下記特急バスも市内で途中乗降可能。
かつては中国ジェイアールバスも岩益線として益田 - 岩国 - 広島間を運行していたが、廃止となっている。
  • 広益線(益田 - 六日市 - 広島 / 石見交通)
  • 新広益線(益田 - 美都 - 広島 / 石見交通)
  • 萩石見空港リムジンバス(益田 - 石見空港 - 萩 / 石見交通・防長交通
長距離高速バス
コミュニティバス・廃止代替バス

道路

山陰自動車道は益田の周辺では整備計画が立てられていない。現在の最寄りICは浜田自動車道浜田ICまたは中国自動車道戸河内IC六日市IC

  ※久城IC-高津IC間は県道久城インター線で結ばれている

道の駅

地域

人口

益田市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

教育

小学校

  • 益田市立益田小学校
  • 益田市立高津小学校
  • 益田市立吉田小学校
  • 益田市立吉田南小学校
  • 益田市立安田小学校
  • 益田市立鎌手小学校
  • 益田市立真砂小学校
  • 益田市立豊川小学校
  • 益田市立西益田小学校
  • 益田市立桂平小学校
  • 益田市立戸田小学校
  • 益田市立中西小学校
  • 益田市立東仙道小学校
  • 益田市立都茂小学校
  • 益田市立匹見小学校

中学校

  • 益田市立益田中学校 - 校区は、吉田小学校、吉田南小学校の通学区域となっている。
  • 益田市立高津中学校 - 校区は、高津小学校の通学区域となっている。
  • 益田市立益田東中学校 - 校区は、益田小学校、豊川小学校の通学区域となっている。
  • 益田市立東陽中学校 - 校区は、安田小学校の通学区域となっている。
  • 益田市立鎌手中学校 - 校区は、鎌手小学校の通学区域となっている。
  • 益田市立真砂中学校 - 校区は、真砂小学校の通学区域となっている。
  • 益田市立横田中学校 - 校区は、西益田小学校の通学区域となっている。
  • 益田市立小野中学校 - 校区は、戸田小学校の通学区域となっている。
  • 益田市立中西中学校 - 校区は、中西小学校、桂平小学校の通学区域となっている。
  • 益田市立美都中学校 - 校区は、都茂小学校、東仙道小学校の通学区域となっている。
  • 益田市立匹見中学校 - 校区は、匹見小学校の通学区域となっている。

高等学校

公立
私立

特別支援学校

専修学校

  • 島根県立石見高等看護学院

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

レジャー

  • 三里ヶ浜(持石海水浴場)
  • 益田競馬場(2002年8月休止)

観光

温泉

祭事

  • ますだ祇園まつり(7月下旬ごろ・夏休み最初の土日)
  • 益田まつり(4月第3日曜日)
  • 益田七尾まつり(11月3日)
  • 益田万葉まつり(4月29日)
  • 水郷祭(8月第1土曜日)
  • 八朔祭(9月1日)
  • 流鏑馬(9月1日)
  • 石見神楽

益田市出身の有名人

ゆかりある人物

居住者

その他

脚注

  1. 伊藤周(2014年11月2日). “益田市の合併10周年記念、式典開く 市の魚「アユ」に”. 朝日新聞(朝日新聞社)

関連項目

外部リンク