カリーノ

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ファイル:Carino Miyazaki.jpg
カリーノ宮崎
デル宮崎カスタマーセンターが入居している。
ファイル:Carino tenmonkan 01.jpg
カリーノ天文館
寿屋時代からカリーノである唯一の店舗。

株式会社カリーノファシリティーズ(英称:Carino facilitis Co.,Ltd.)は、熊本県熊本市に本社を置く不動産会社

かつての九州地区最大手スーパーマーケットチェーンの中核企業「株式会社寿屋[注釈 1]」(ことぶきや)の後身企業カリーノグループの中核企業である。寿屋時代は、総合スーパー業態の寿屋、百貨店業態の寿屋百貨店、食品スーパー業態のくらし館、ディスカウント業態のキッド、および百貨店業態から衣類・雑貨に特化したAXiS等といった店舗ブランドを展開していた。

沿革

  • 1947年10月 - 大分県佐伯市にて創業(佐伯本店開店)。当初は平屋。
  • 1957年12月 - 法人化。
  • 1968年5月 - 本社を熊本県熊本市に移転。下通寿屋百貨店(寿屋下通店)開店。
  • 1973年
  • 1976年8月 - 大阪証券取引所(現物株は現在の東京証券取引所)上場。
  • 1989年 - 中津寿屋百貨店、全面改装。「AXiS中津寿屋」として再開店。
  • 1992年5月 - 西日本銀行より社長を迎える。
  • 1994年
    • 10月 - 株式会社コトブキヤ・コンビニエンスシステムズ(KCV)設立。
    • 11月 - エブリワン1号店(須屋店)を開店。
    • 12月 - くらし館1号店(霧島店)を開店(現在のマックスバリュ九州のMV霧島店)。
  • 1995年
    • 9月 - 熊本県嘉島町に最大規模の店舗「嘉島寿屋」の建設を発表(後に「嘉島ランブラス」と命名、現・イオンモール熊本)。
    • 11月 - グループ名称をラララグループとする。
    • 11月10日 - 「宇土シティ寿屋」開店。当時は寿屋最大規模の店舗(現・ゆめマート宇土)。
  • 1996年
    • 3月20日 - 「寿屋サンパークあじす店」開店(現・サンリブ阿知須)。
    • 6月 - 佐伯市に売場面積3万平米の新店舗建設を発表(後に18,000平米に削減)。
  • 1997年
    • ラララカードのサービス開始。
    • 「寿屋駅川店」を全面リニューアル。
    • 4月 - 子会社の筑後寿屋(旧オオツカデパート)が寿屋久留米マルエ店を開店。久留米市初出店(現在は解体、マンションに)。
    • 10月7日 - 「寿屋ジョイフルタウン鳥栖店」開店(現・サンリブ鳥栖)。宇土店を凌ぐ寿屋最大規模の店舗となる。
  • 1998年
    • 9月 - 「三重寿屋」(新店舗)開店。
    • 10月 - 「くらし館」運営会社を「壽屋」と合併(「ハロー」が経営する店舗を除く)。
    • 11月1日 - 「えじまや」と「ハロー」が合併、新生「ハロー」誕生。大型店は順次「アーガス」への改装を発表。
    • 11月 - 「ぶーけ天文館」リニューアル、「カリーノ天文館」開店。
  • 1999年
    • 「串木野寿屋」(新店舗)開店(現・ニシムタ串木野店(食鮮館))。
    • 10月1日 - 「宮之城寿屋」開店(現・プラッセだいわ宮之城店)。
  • 2000年
    • ラララカード会員200万人突破。
    • 2000年頃 - 植木店、益城店、新外店、楠店、御船店、松橋店、鏡店などを全面改装。店舗をラララカラーに変更、食品売場をくらし館仕様に。
    • 6月20日 - KCV(エブリワン)がココストアと業務提携。
    • 7月 - ラララグループ共同ウェブサイト開設(2004年閉鎖)。
    • 11月1日 - 大規模物流センター「寿屋中地区ドライセンター」稼働開始。
    • 11月3日 - 「時津寿屋」(新店舗)開店(現・ジャスコ時津店)。
  • 2001年
    • 4月20日 - 「宮崎寿屋百貨店」大規模リニューアル、バリアフリー化。
    • 4月28日 - 「エレデ博多寿屋空港店」開店。「寿屋」としては最後の新店舗となる。
    • 5月 - 「with下通寿屋」、全面改装し開店。
    • 8月1日 - 「ラララJ(ジュニア)カード」の発行開始。中高生向け、30万枚の発行を見込む。
    • 8月 - 営業・販売方針見直し。一部店舗で深夜営業の開始、EDLPへの取り組みも開始。『「きょうの特売」から「毎日がお買い得」へ』。
    • 9月27日 - サンリブと業務提携交渉開始を発表。
    • 10月25日 - 「くらし館」と「スーパーキッド」を併設した新業態店舗を初出店。(現・くらし館国府店・キッド国府店)
    • 11月 - 「パオ西都店」全面改装し開店。
    • 12月7日 - 寿屋大牟田店の新設を申請。最後の店舗新設申請。
    • 12月18日 - サンリブとの提携交渉、不調に終わる。
    • 12月19日 - グループ傘下12社とともに熊本地方裁判所に対し民事再生手続き開始を申立て。
  • 2002年
    • 1月8日 - 1次再建計画により一部店舗の閉鎖を発表。
    • 1月26日 - 1月末での一時休業を発表。
    • 2月1日 - 寿屋・くらし館の全店を一時休業(事実上の小売業廃業)。
    • 2月8日 - 全従業員を解雇。
    • 12月4日 - 資本金の減増資を実施し、不動産管理店舗営業企画業へ転換。
    • 12月14日 - 「with下通寿屋」を「カリーノ下通」として再開店。
  • 2003年
    • 2月5日 - 商号変更し、株式会社カリーノとなる。
    • 3月14日 - 「宮崎寿屋百貨店」を「カリーノ宮崎」として再開店。
    • 10月1日 - 「ラララカード」に変わり「カリーノカード」の発行を開始。
  • 2004年12月4日 - 「カリーノ下通」リニューアルオープン。
  • 2007年
    • 10月22日 - 「カリーノ宮崎」リニューアルオープン。
    • 10月31日 - 「筑紫野東急」跡をカリーノ企画が運営する「筑紫野ベレッサ」として開業。
  • 2008年
    • 3月 - 旧寿屋従業員への弁済終了、「寿屋労働組合」が解散。
    • 9月27日 - 民事再生法適用後初となる新店舗「カリーノ下通セカンド」を開業。
  • 2011年11月 - 株式会社カリーノは商号を株式会社KTBに変更。
  • 2013年12月2日 - 株式会社KTBの特別清算開始。

寿屋時代について

ファイル:Kotobukiya kurashikan rogo.jpg
「寿屋くらし館」店舗の屋号看板。
ファイル:Kotobukiya kusunoki entrance 1.jpg
末期には多くの店舗においてラララカラーを使いた改装が実施された。(寿屋楠店)

概要

寿崎(スザキ)スエ子が大分県佐伯市大手町に開業した化粧品店を発祥とする。税務署を退官して家業を継いだ息子の寿崎肇が跡を継ぎ法人化すると、次第に衣料品や日用品・食品などと品揃えを増やし、九州を代表する総合スーパーマーケットチェーンへと成長した。

出店地域は創業地である大分や、その後本社を移転した熊本を初めとする中・南九州が中心であったが、1970年代後半に入ると福岡県など北部九州への出店を加速する。この頃は同じく九州を地盤とするユニードとライバル関係にあり、ユニードがダイエーグループ入りしたときには対抗心を露わにして『合併おめでとうセール』を開催している。ユニードとの間には、本州勢の九州進出へ対抗すべく合併話もあったと言われるが、実現には至らなかった。また、ベスト電器とも家電関連において統合や提携を模索していたが、こちらも実現には至っていない。80年代前半に入るとこの出店攻勢が裏目に出て、1982年には不採算店の大量閉鎖に追い込まれている。同年には専務が逮捕された。

その後、バブル期に乗じて再び出店を加速。この頃に急成長を遂げ、最盛期には130店舗余を抱える九州を代表する小売グループとなった。その勢いを駆って九州外へも進出、「中国寿屋」を設立して山口県への出店を果たした。

しかし、バブル崩壊とともに売上が減少、新規出店に伴って増加していた借入金が経営を圧迫することとなる。1992年には早くもメーンバンクである西日本銀行(現在の西日本シティ銀行)から社長を迎え、創業者一族は経営から締め出される結果となったが、この時の会社と創業家との確執は地元マスコミを賑わせることとなった。

銀行に経営が移った後も迷走は続く。福岡地区の旗艦店であったエレデ博多寿屋(呉服町)はテナント料値上げに耐えかね閉店を余儀なくされたが、博多での店舗維持にこだわった経営陣は、これに代わる大型店として、建設協力金等を含めた数十億円を投じ2001年4月28日エレデ博多寿屋空港店として再出店する。この新店舗は博多の名を冠するものの、呉服町の旧店舗のような都心の回遊性が見込めない郊外型の立地であり、郊外型店舗としても既存の競合店に比べて規模や内容があまりにも貧弱であったことから、開店当初に予定していた売上の半分にも満たないほどの不振を極め、数ヵ月後に迫った経営破綻にも少なからず影響を与えた。

最末期には過半数の店舗が赤字に陥っていたとされる低落傾向は最後まで歯止めがかからず、2001年秋には同業のサンリブ北九州市に本社を置く中堅スーパー)傘下に入るべく交渉したが、サンリブ側の交渉撤退によって協業は不調に終わり、この提携を前提とした債権放棄の道も閉ざされた。西日本銀行からの資金支援も打ち切られ、完全に資金繰りが行き詰まった同社はついに、2001年12月19日に熊本地裁へ民事再生手続の開始を申請した。

民事再生法適用申請時点(2001年)の企業情報
社名 株式会社寿屋
Kotobukiya Co.,ltd.
本社所在地 〒860-0811
熊本県熊本市本荘3丁目3番3号
代表者 須藤和徳(代表取締役社長)
事業内容 スーパーマーケットの経営
資本金 68億1708万6900円
売上高 2,416億3000万円(2001年2月期)
従業員数 正社員:2,350名
パート社員:6,529名
決算期 毎年2月末日
主要株主 ラララカード、西日本銀行

再建にあたっては、不採算店舗が多くを占めていたことからマイカルのように会社全体へのスポンサーを得ることができず難航した。全店舗の一括譲渡を模索したが、スポンサー選定の遅れがそのまま取引先の信用不安を招いて商品調達力が著しく低下、各店舗の売場では目に見えて欠品が生じはじめた。このため、傘下スーパー全店舗の一時休業、従業員全員の解雇によって支出をカットし、引き続き支援企業を探したが、最終的に店舗ごとの個別譲渡へ方針を転換せざるを得なくなった。このような経緯から、営業再開は個別に譲渡先が決定した店舗から順に行なわれ、再開までに数ヶ月を要したほか、一時休業からそのまま閉店に追い込まれた店舗も少なくない。

譲渡先のうち、41店舗と最も多くの店舗を引き受けたイオンは、食品スーパーの受け皿となる新会社「マックスバリュ九州」を設立し、くらし館の屋号をそのままに35店舗の営業を再開させた。また、九州地区にGMSを展開していた系列の九州ジャスコ(現イオン九州)で寿屋5店舗を受け継ぎ、店名をジャスコと改め営業を再開させた。このときの営業権の評価額の解釈を巡って同社との間で訴訟にまで発展したが、その後、両社は和解に至っている。継承後、マックスバリュ九州は改装や移転などのタイミングでマックスバリュ・マックスバリュ エクスプレス・ザ・ビッグ エクスプレスに屋号変更しており、くらし館の屋号のままで営業している店舗は少なくなってきている。イオン九州はジャスコ3店舗が後に閉店となったが、残った菊陽店と時津店はイオングループ内のGMS改革により2011年3月に店舗ブランドがイオンに変更し、マックスバリュ九州のくらし館から別の屋号に再変更した店舗の一部を居抜き出店して新業態のワイドマート ドラッグ&フードとして開業している。さらに、2014年9月にイオングループの一員となったレッドキャベツの店舗も存在する。

イオン以外に譲渡された寿屋店舗もすべて譲渡先の名を冠する店舗となったため、寿屋の屋号は消滅した。

自社での店舗運営を断念した壽屋は、保有する店舗物件を他社へ賃貸しその収益を10年に分割して弁済金にあてる再建計画を認められ、小売業から不動産賃貸業へ転換した。この再建計画は、同社の出店が店舗の自社保有を中心に行われていたことを物語っており、現在主流の建て貸し(土地所有者が店舗を建設し、出店者がそれを一定期間賃借する)でリスク分散を図る小売業界の中にあって、保有資産の処分すら難しい現状を如実に示している。

同社はこのほか、旧寿屋店舗のうち2店舗(旧下通寿屋、旧宮崎寿屋)をテナントビル「カリーノ」に改装し、その運営も行っている。カリーノはもともと旧子会社のぶーけが鹿児島市天文館で運営していたもので、天文館も含め3店舗を運営するカリーノ事業を経営の中心に据えたことに伴い、商号も壽屋から2003年に現商号であるカリーノに改めた。

カリーノは当初10年間かけた弁済を予定していたが、地価下落等に伴い遅れが生じており計画より1年遅れた2013年8月20日に会社解散の決議、同年9月に特別清算を申請した。なお、不動産事業は関連会社のカリーノファシリティーズに譲渡され現在でも継続されている。

ラララグループの店舗ブランド

小売事業

  • 寿屋(メインブランド、GMS・衣料スーパー・食品スーパーが存在した)
  • 寿屋百貨店(百貨店業態)
  • エレデ博多寿屋(「エレガンスパート」の略・呉服町と福岡空港の店舗で使用)
  • AXIS○○寿屋(インポートショップであるAXIS導入店舗)
  • おしゃれの店(創業店舗のみ)
  • コトブキストアー・ブキストアー(初期のスーパーマーケット業態、後述するブキとは別業態)
  • Kコンビ(小型店舗)
  • デンキの寿屋(家電販売店)
  • 寿屋ハウジング(住居関連の販売店)
  • くらし館(スーパーマーケット・自社及びえじまや(後のハロー)が展開)
  • ハロー(スーパーマーケット・独立系であったが寿屋が買収しえじまやと統合された)
  • アーガス(スーパーマーケット・ハローが寿屋傘下になる前から展開 店名は佐賀(SAGA)を逆さにもじって(AGAS)付けられたとされている。)
  • えじまや[注釈 2](スーパーマーケット・独立系であったが寿屋が買収しハローと統合された)寿屋が一時休業したあとも営業を継続したが現在はすべて閉店している(マックスバリュへの転換店舗は除く)。
  • ブキ(ディスカウントストア
  • キッド(ディスカウントストア)
  • エブリワン(コンビニエンスストア)

専門店

  • おしゃれの店
  • ザ・カメラマン(カメラ)
  • AXIS(インポートショップ)
  • レゾン(インポートショップ)
  • ぶうけ・ぶーけ(衣料品店)
  • グルッペ(ファミリーレストラン)

寿屋の店内ソング

  • 寿屋の店内では、「いらっしゃいませ 今日は!」というフレーズで始まる『寿屋愛唱歌 あなたの街の寿屋』という店内ソングが流れていた。また、えじまやなど系列店舗でもこの曲のインストゥルメンタル版が流れていた。
  • 『寿屋愛唱歌 あなたの街の寿屋』の他に「天に太陽(一番)、地に花(二番)、人に愛(三番)」の歌い出しで始まる『寿屋社歌』があり、この歌い出しが広告などに記載されていることもあった。
    • 作詞:阿蘇谷隆、作曲:小林亜星
      • なお、この社歌の歌詞が「ランド・ライフ・ラブ LaLaLa group」というグループ名の元の1つとなった。

寿屋店舗跡地の利用

  • 2005年12月 - 空き店舗となっていた旧本店の佐伯寿屋百貨店が解体、跡地は佐伯市に売却された。
  • 2006年
    • 6階建ての大型店であった寿屋田川店を解体。
    • 12月12日 - カリーノが長年空きビルになっていた旧都城寿屋百貨店(都城市)の土地と建物をビィーティーヴィーケーブルテレビ(BTVケーブルテレビ)に売却。今後改装をすすめ、2007年4月10日にはBTV本社が移転、街頭ビジョンも設置され、IT関連企業やコールセンター、地元ラジオ局などが入居する「都城IT産業ビル」となった。都城店は都城大浦大丸百貨店(2011年1月3日で閉店)向かいの商店街に位置しており、2003年に「カリーノ都城」として再開店する計画があると新聞報道されるも、その後は駐車場問題などから頓挫していた。
  • 2007年
    • 行橋駅前の旧行橋寿屋百貨店・寿屋キッド行橋店を解体。
  • 2008年
    • 5月 - カリーノが老朽化し2008年4月から全床空きビルになっていた旧オークス稙田寿屋ショッピングセンター(大分市)を大規模改装すると発表。
      • カリーノが佐伯市に売却した旧佐伯寿屋百貨店跡地の広場で、地元商店街主催の「第一回佐伯城下こだわり市」を開催。今後も毎月第3日曜日に佐伯店跡地で開催される。
    • 7月 - カリーノが宇土シティの土地・建物を玄海キャピタルマネジメントが運営するファンドに売却。運営はこれまで通りカリーノと宇土シティプラザ、イオン九州が継続。
  • 2009年4月 - 空きビルとなっていたオークス稙田寿屋ショッピングセンター(大分市)を改装し、トライアルカンパニーと約10の専門店が賃借する形でショッピングセンターとして営業再開。
  • 2010年
    • 7月23日 - イオン九州が同社へ引継いだ店舗であるジャスコ宇土店・玉名店を不採算であることを理由として、2011年1月30日(宇土店)と2月20日(玉名店)に閉店することを明らかにした[1]
    • 10月 - 2005年の石原商事系商業施設の閉鎖以来空きビル状態にされていたAXIS中津寿屋のくらし館・イベント館が解体され、2012年中にファッション館も解体された。現存しているも残る大型空き店舗は牛深店などごく少数となる。

労働組合

寿屋の労働組合として「寿屋労働組合」がある。

2008年3月、元従業員に対して有していた労働債務(国が立替払いしたものを除く)について、最後の支払いが行われ、元従業員に対する弁済が終了した。

2008年5月、元組合員及びパート社員会の元会員(いずれも解雇時に在籍した者に限る)に対し、株式会社ハーモニック新潟県三条市)発行の3万円相当(パート社員会会員は1万円相当)のカタログギフトが過去に積み立てられた組合費の残金精算に代わって配られた。

運営店舗

この他、上記のカリーノを含め旧寿屋店舗80店を賃貸物件として運営している。

かつて運営していた店舗

旧「寿屋」の店舗

店舗の一例

なお、下記店舗は寿屋(ハロー)運営時代と異なり現在運営している企業の仕様に変更されている。

国内事務所

  • 寿屋本部・ラララグループ本部(熊本県熊本市) - 本荘店。
  • 寿屋宇美商品部(福岡県宇美町) - 宇美店。
  • 寿屋東京事務所(東京都港区)
  • 寿屋研修センター(熊本県熊本市)- 本妙寺敷地内。星寿林。

海外事務所

なお、関連会社の「ぶーけ」は九州地方以外にも中国・四国地方や台湾にも出店していた。また、1972年昭和47年)までは神戸市に「神戸寿屋」も存在した。

売上上位店舗

1999年2月期
順位 店舗名 所在地 寿屋直営売上高 寿屋直営面積 店舗売場面積 階数 駐車場台数 テナント数 正社員数 その他社員数 開店年 備考
1位 寿屋サンリー菊陽店 熊本県 119億8,900万円 13,815m2 17,205m2 2 2,200 39 122 152 1987年3月 開店
2位 宮崎寿屋百貨店 宮崎県 116億2,600万円 16,597m2 16,899m2 B2-9 1,500 6 130 159 1973年10月移転新築 2001年4月リニューアル
3位 寿屋ジョイフルタウン鳥栖店 佐賀県 80億7,200万円 10,106m2 29,937m2 2 2,000 55 90 189 1997年10月新築移転 全テナント92(寿屋系37・外部55)
4位 寿屋宇土シティ店 熊本県 77億9,600万円 19,543m2 29,136m2 2 2,500 61 107 119 1995年11月新築移転
5位 寿屋サンパーク小野田店 山口県 72億1,800万円 約9,600m2 26,766m2 2 1,500 不明 94 121 1983年10月 開店
6位 with下通寿屋百貨店 熊本県 69億6,600万円 9,295m2 10,512m2 B1-7 30 10 99 119 1968年5月 開店 2001年5月リニューアル
7位 延岡寿屋百貨店 宮崎県 49億3,200万円 9,452m2 10,056m2 9 270 10 89 129 1971年10月移転新築 新館建設予定(計14,956m2
8位 リンドマール本渡寿屋 熊本県 49億0,700万円 5,130m2 6,646m2 3 370 14 47 94 1990年11月移転新築 高さ9mのからくり時計を設置
9位 玉名寿屋 熊本県 48億8,000万円 6,396m2 8,500m2 2 1,173 20 68 106 1982年2月移転新築 高層駐車場棟を併設
10位 寿屋サンパーク阿知須店 山口県 48億7,300万円 12,1772 20,152m2 2 1700 54 不明 不明 1996年3月 開店 中国寿屋(子会社)運営
11位 柳川寿屋百貨店 福岡県 46億0,700万円 8,006m2 9,853m2 6 495 26 61 100 1976年12月 開店 食品館は元ボウリング場を改築
参考 時津寿屋 長崎県 目標100億円 不明 15,860m2 2 1,000 33 不明 不明 2000年11月新築移転
参考 エレデ博多寿屋空港店 福岡県 目標110億円 不明 14,929m2 2 1,000 不明 不明 不明 2001年4月新築移転
参考 寿屋嘉島ランブラス 熊本県 9,998m2 29,960m2 建設予定
参考 寿屋佐伯豊後灘ショッピングセンター(仮) 大分県 11,000m2 18,958 m2 建設予定
参考 寿屋人吉ショッピングセンター(仮) 熊本県 未定 15,252m2 建設予定
参考 寿屋吉井ショッピングセンター(仮) 福岡県 10,000m2 12,158m2 建設予定
参考 佐伯寿屋百貨店(佐伯本店) 大分県 39億4,300万円 8,329m2 8,586m2 B1-9 181 7 60 86 1974年2月移転新築 全店で16位(大分で2位)
'98年 エレデ博多寿屋 福岡県 約104億円 約16,000m2 15,180m2 B1-8 400 119 100 1982年4月 開店 '98年2月期の年商(閉店セール含まず)
ただし、当期は1999年1月に閉店した旧エレデ博多寿屋が実質の売上1位店舗であった(決算発表時には既に閉店済み)。
社員数と駐車場台数は1998年2月20日現在。

関連会社

  • 株式会社西風市場(飲食・食料品小売業、有限会社から移行)
    • 生鮮食品(主に産直野菜・青果)販売 - サンリブシティくまなん、サンパーク阿知須(旧 寿屋阿知須店)、マルショク大口店(旧 寿屋大口店)、トライアル三重店(旧 三重寿屋)、トライアルわさだ店(旧 オークス稙田寿屋)、マルショク餅ヶ浜店(旧 別府寿屋)など
  • 株式会社BILLION(衣料・雑貨小売業)
    • 雑貨店「生活アトリエ里庵」 - サンパーク阿知須(旧・寿屋阿知須店)、ジャスコ延岡ニューシティ店など。
    • ヤングカジュアル・ギャル系衣料「LIP SERVICE」「GEEK」「mind」「venom」など - カリーノ下通セカンド、カリーノ天文館。
  • 株式会社スタッフ二十一(小売業)
    • かつて寿屋閉鎖店舗でイベントなどを実施していた。現在はカリーノ宮崎屋上ビアガーデンを運営している。
  • 阿知須まちづくり株式会社
    • かつて寿屋が核テナントとして入居していたショッピングセンター「サンパークあじす」の運営を行っている。
  • 株式会社アスト(不動産賃貸業)[注釈 5]
  • 株式会社カリーノリアルエステート(不動産賃貸業)
  • 株式会社CTC(施設管理業)
  • 株式会社エーブル[注釈 5] - 流通センター管理、商品配送と食品加工。熊本県八代市に本社を置く。もとは寿屋の物流部門を担っていた子会社で、旧社名「寿物流システム」(KLOS)。ラララグループ民事再生法適用時に社名を「エーブル」と変更、寿屋本体がカリーノを中核事業とした際にカリーノグループへ移籍。現在は主にイオングループなどと取引を行っている。

かつての関連企業

  • 有限会社コンビニエンス駕町
    • 旧ラララグループであるエブリワンとの提携を目的に同社店舗を運営していた会社を買収。エブリワン駕町通り店の閉鎖により会社を清算。
  • 株式会社エス・ビー・ケイ・プランニング(不動産賃貸業)[注釈 5]
  • 株式会社CRC(不動産賃貸業)
  • 株式会社KRY(不動産賃貸業)[注釈 5]
    • かつては一部のくらし館運営とオークス稙田店などの不動産を所有する「株式会社暮らしの館」であった。2010年に所有不動産をカリーノに譲渡し特別清算された。
  • 株式会社カリーノ企画
  • 株式会社アイテクノ・サービス(総合ビル管理業)
    • 2012年5月にカリーノグループ入り[3]。翌年の2013年1月21日に「カリーノ企画」と合併し、社名を「株式会社カリーノファシリティーズ」に変更[4]

旧「寿屋」の関連企業

  • 寿水産 - 寿屋店舗内で鮮魚売場営業、仕入れなどを担当した関連会社。民事再生法適用同年にヨーマン(黒潮市場運営)と合併した。社員全てがヨーマンに移籍している。
  • 寿青果 - 寿屋店舗内で青果売場営業、仕入れなどを担当した子会社。
  • 寿総合商事 - 元々は寿屋グループの外商部門を担っていた。業績不振により、経営破綻前に会社を特別清算。
  • グルッペ - 寿屋が九州を中心に展開していたファミリーレストラン。1991年CASAに、2001年にはココスに編入されたもの、グルッペ時代の店舗は全店閉鎖されている。
  • ことぶきベーカリー - 熊本県七城町(現:菊池市)にあり、寿屋各店内外で「サブマリン」「エブリデイ」という店名でパン・洋菓子等を製造(現:アイ・エムコーポレーション=石村萬盛堂の関連会社)。
    • 旧寿屋店舗(トライアル、西鉄ストアなど)は、店内の「ことぶきベーカリー」設備をそのまま使い、一部商品はことぶきベーカリー時代とほぼ同様の商品を製造・販売している。
  • ディーアイフーズ - 持帰り弁当店「キッチン家族」の運営や惣菜を製造。開業当初より業績不振が続き、壽屋倒産数年で「キッチン家族」の店舗も消滅した。
  • マックスフーズ - 生麺等を製造。他社OEMにより冷凍うどん麺等も製造(現:エフ・マックス=フランソアの関連会社)。
  • ラララカード(エステート九州) - 寿屋の自社カード「LaLaLaカード」の運営会社。寿屋の利益捻出のため、カード会員権譲渡の受け皿となった。旧社名・ハッピースタンプ。エステート九州は寿屋の店舗売却に絡む不動産管理会社であり、スタンプ事業を営む旧ハッピースタンプ社とは別個の会社。旧オーナーの株式取得問題に絡み、一時は寿屋の筆頭株主となった。また、lalalaロイヤルカードと言った名で国際ブランドマスターカードが付いたカードも発行していた。その後「エルエルシー」と名前を変えた後、2006年に倒産。
  • 九州コンサルタンツ - 「TSUTAYA AVクラブ」としてビデオレンタル事業や損害保険代理店業等を営んでいた会社。現在はラララグループを離脱し「ニューコ・ワン」と改称。
  • キューコン - 九州コンサルタンツから保険、リース事業等を引き継いだ会社。
  • アシス - 催事イベント等の企画販売会社。寿屋の滞留在庫処分の受け皿的存在。中津別館等で当該商品等を販売。
  • アレス - ディスカウントストア「スーパーキッド」の運営会社。ラララグループを離脱し現存。現在も一部店舗はカリーノから賃貸。
  • ぶーけ - 婦人服専門店等を展開していた。ラララグループを離脱し存続していたものの、2010年7月22日に自己破産した[5]。破産時まで一部は旧寿屋店舗に入居していた。
  • ジェフ - 「たつみ寿司」「タツミヤ」等の名称で寿屋その他SCを中心に回転寿司、ファストフードコーナー、ミスタードーナツ(FC店)等の飲食店を展開、ぐるっぺの一部店舗も運営。
    • タイヨーリンドマール本渡店(旧リンドマール本渡寿屋)やジャスコ玉名店(旧玉名寿屋)などでは、2009年12月頃まで「タツミヤ」として自主営業していた。
  • プレネットシステムズ - 主にグループ内をターゲットに社内システムの開発・運用や事務センターを運営。
  • ハロー(旧えじまや・アーガス)- 寿屋破綻後の2002年に所有株式をイオンに売却。翌2003年マックスバリュ九州・西九州ウエルマートと合併。独立していた水産部門が2013年現在スーパーマーケットの江島屋南福岡店と一部のくらし館の水産テナントを営業中。
  • アムズ - チラシの企画、各種印刷物の手配等。
  • 寿商品企画 - 問屋と寿屋をつなぐ商品仕入窓口的な会社。多くのバイヤーが同社に所属。通称・AMT。
  • 寿匠苑 - 寿屋店内での呉服販売。ラララグループを離脱後、2007年倒産。
  • 中国寿屋 - 中国地方西部での寿屋の運営。
  • ジェイアンドジェイ - 「十徳や」「さかな市場」等の名称で飲食店を展開。ラララグループを離脱し九州及び山口・広島各県に80店鋪を運営(平成23年4月現在) 。
  • ナンバーワン - 寿屋が九州に展開していた家電量販店。1985年に第一産業(現:エディオン)とフランチャイズ契約を結び「ダイイチ・ナンバーワン」となった。
  • ガリバートラベル - 寿屋菊陽店などで旅行代理店を営業していた。
  • ひうが - 山梨県を中心にスーパーマーケットを運営。ラララグループを離脱し現存。
  • 筑後寿屋 - 吉井店(旧オオツカデパート)と、久留米店(ショッパーズマルエ寿屋)を運営。2000年に寿屋と合併。
  • 桜マート - 鹿児島県内でくらし館の一部店舗を運営していたが寿屋本体と統合。旧桜デパート系列。
  • 暮らしの館 - 宮崎県内でくらし館の一部店舗を運営していたが寿屋本体と統合。オークス稙田店の不動産も所有していた。株式会社KRYとなり、2010年に特別清算。
  • 遠矢百貨店 - 鹿児島県鹿屋市の百貨店。平成8年に系列離脱し、現在は1階衣料品売場のみ営業中。
  • ヨシナガ
  • かじや - 現社名「ハローデイ」。1980年代、旧かじやの経営悪化時に提携解消。現在資本関係は無いが、カリーノから複数の店舗を賃借して営業している。
  • 松藤産業

他にも多数。

脚注

注釈

  1. 登記上の商号はの字体を用いているが、傘下スーパーの屋号には寿を用いていたため、本項でも用法はそれに準ずる。
  2. えじまやの創業当時の店舗表示は漢字の江島屋である。
  3. 3.00 3.01 3.02 3.03 3.04 3.05 3.06 3.07 3.08 3.09 3.10 3.11 3.12 3.13 3.14 3.15 3.16 3.17 3.18 3.19 3.20 3.21 3.22 3.23 3.24 3.25 3.26 3.27 3.28 3.29 3.30 3.31 3.32 3.33 3.34 3.35 3.36 3.37 3.38 3.39 3.40 3.41 3.42 3.43 3.44 3.45 3.46 3.47 3.48 再生計画に基づき2002年(平成14年)に閉鎖予定であった店舗。
  4. 4.00 4.01 4.02 4.03 4.04 4.05 4.06 4.07 4.08 4.09 4.10 4.11 4.12 4.13 4.14 4.15 4.16 4.17 4.18 4.19 4.20 4.21 4.22 4.23 4.24 4.25 4.26 4.27 4.28 4.29 4.30 4.31 4.32 4.33 4.34 4.35 4.36 4.37 4.38 4.39 4.40 4.41 4.42 4.43 4.44 4.45 4.46 4.47 4.48 4.49 4.50 4.51 4.52 4.53 2002年(平成14年)以前に閉鎖されていた店舗。
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 寿屋時代から存在。

出典

  1. “ジャスコ宇土、玉名店閉鎖へ 来年1 - 2月” (日本語). 熊本日日新聞 (熊本市: 熊本日日新聞社). (2010年7月23日). オリジナル2010年7月24日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20100724232022/http://kumanichi.com/news/local/main/20100723008.shtml . 2012閲覧. 
  2. カリーノ天文館、12月1日休館-全面改装による再開目指す”. 都市商業研究所 (2016年12月3日). . 2016閲覧.
  3. 総合ビル管理業のアイテクノ・サービスがカリーノグループへ カリーノグループ 2012年5月10日(2016年4月13日閲覧)
  4. カリーノ企画とアイテクノ・サービスが合併 カリーノグループ 2013年1月21日(2016年4月13日閲覧)
  5. “婦人服の「ぶーけ」破産申請 九州などの約60店閉鎖” (日本語). 朝日新聞 (東京: 朝日新聞社). (2010年7月23日). オリジナル2010年7月26日時点によるアーカイブ。. http://web.archive.org/web/20100726080650/http://www.asahi.com/business/update/0723/SEB201007230050.html . 2012閲覧. 

参考文献

  • 西日本新聞社 『'82福岡商圏調査-地下鉄開通に伴う影響分析-』 西日本新聞社、1982年。
  • 福岡商工会議所 『福岡市商店街マーケット名簿』 福岡商工会議所、1980年。

関連項目

外部リンク