岡垣町

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岡垣町(おかがきまち)は、福岡県遠賀郡に位置する北九州地区を構成する。北九州都市圏の10%通勤圏に属し、福岡都市圏の5%通勤圏に属している[1]

地理

福岡県の北部、北九州市小倉北区)から西へ約30km、福岡市中央区)から北東へ約40kmの場所に位置する。市内までは、北九州市(八幡西区)から約8km、福岡市(東区)から約23kmである。

概要

町内を交通の大動脈である国道3号と鉄道の鹿児島本線が縦貫し、北九州市に30km、福岡市から40kmと比較的近い所に位置することから北九州市・福岡市のベッドタウンであり、北九州都市圏を構成する発展著しい町である。2005年国勢調査では人口で水巻町を抜き、遠賀郡で最も人口の多い町となった。

反面、うみがめもかえる町のキャッチフレーズのもと、北部の三里松原を中心にしっかりとした自然の保護がなされている。町域北部は響灘に面しており、町域西部の宗像市との境界部には宗像四塚と呼ばれる300〜400m級の山々が連なっている。

周辺の遠賀郡は勿論の事、明治期まで遠賀郡(おんがこおり)に属していた 北九州市八幡西東区および北九州市が七区制に移行する際に八幡西区へ割譲された旧若松区西部地区との関係は特に親密である。また、宗像市との関係がとても緊密であり、経済的に相互依存している。

町の中心部にある岡垣サンリーアイは総合施設で、図書館ウェーブアリーナフィットネスジムなどがあり、多目的施設として充実している。

岡垣町は海老津駅前を都心、岡垣町役場・岡垣サンリーアイ周辺を副都心としている。海老津駅前には、情報の受発信の核となっている情報プラザ「人の駅」がある。

隣接市町村

地名

  • 内浦
  • 海老津
  • 黒山
  • 上畑
  • 高倉
  • 手野
  • 戸切
  • 糠塚
  • 野間
  • 波津
  • 三吉
  • 山田
  • 吉木

1998年から毎年9回に分けて住居表示が実施された。

  • 公園通り一丁目〜三丁目(1998年、高倉・野間より発足)
  • 鍋田一丁目〜二丁目(1998年、戸切・山田より発足)
  • 東高陽一丁目〜二丁目(1998年、戸切・山田より発足)
  • 松ケ台一丁目〜5丁目(1998年、山田より発足)
  • 南高陽(1998年、戸切より発足)
  • 山田峠一丁目〜二丁目(1998年、山田・糠塚より発足)
  • 高陽台一丁目〜三丁目(1999年、戸切より発足)
  • 東松原一丁目〜三丁目(1999年、戸切・山田より発足)
  • 百合ケ丘一丁目〜二丁目(1999年、戸切・山田より発足)
  • 旭台一丁目〜五丁目(2000年、黒山・野間・山田より発足)
  • 旭南(2000年、山田より発足)
  • 桜台(2001年、山田より発足)
  • 東山田一丁目〜二丁目(2001年、山田より発足)
  • 海老津駅前(2002年、海老津より発足)
  • 中央台一丁目〜六丁目(2002年、海老津・野間・山田より発足)
  • 野間一丁目〜五丁目(2003年、野間・高倉・山田・吉木より発足)
  • 東高倉一丁目〜二丁目(2003年、高倉より発足)
  • 海老津駅南一丁目〜三丁目(2004年、海老津・戸切・山田より発足)
  • 吉木西一丁目〜二丁目(2005年、吉木・高倉より発足)
  • 吉木東一丁目〜二丁目(2005年、吉木より発足)
  • 海老津一丁目〜三丁目(2006年、海老津・野間より発足)
  • 野間南(2006年、野間より発足)

歴史

  • 1907年10月1日 遠賀郡岡県村・矢矧村が対等合併。岡垣村となる。
  • 1962年10月1日 岡垣村が町制施行。岡垣町となる。

平成の大合併

2004年9月に遠賀郡4町の合併を問う住民投票を行った結果、岡垣町が反対多数で否決された。

合併論争

遠賀郡合併が否決された岡垣町では合併問題に際し、複数の意見が存在する。

宗像市との合併論。
現在、岡垣町民の大半が買い物を赤間で済ます場合が多く、宗像市と経済圏が一体化していることや宗像四塚響灘など様々なものを共有していることから岡垣町では大きな意見のひとつである。
遠賀郡全域での合併論。
一度は失敗したが、遠賀郡の歴史を尊重する上で、広域行政などの点も踏まえて、遠賀は1つという考えから来ている。この意見も岡垣町では大きな意見の1つである。
宗像市 + 遠賀郡全域での合併論。
岡垣町を中心とし、岡垣町に関係の深い自治体全域と合併することで、岡垣町全体の発展に寄与するであろうとする考えである。遠賀郡全域合併の際にも次のステップとして、遠賀郡の「中核市」化のため検討された意見でもある。
中間市 + 遠賀郡全域での合併論。
本来、遠賀郡の構成員だった中間市を含めることで本当の意味での遠賀郡であるとする意見。この声も少数意見である。

行政

町長

  • 宮内實生(3期目)
  • 任期:2021年1月20日

町議会

  • 定数:13人
  • 任期:2019年4月30日

歴代町長

歴代町長[2]
氏名 就任年月日 退任年月日 備考
1 俵口静江 1962年10月1日 1965年8月5日
2 辻守荘 1965年8月6日 1969年8月5日
3 深田順一 1969年8月6日 1973年3月8日
4 辻守荘 1973年4月8日 1977年4月7日 返り咲き
5 1977年4月8日 1981年4月7日
6 1981年4月8日 1985年4月7日
7 1985年4月8日 1989年4月7日
8 刀根功 1989年4月8日 1993年4月7日
9 1993年4月8日 1997年4月7日
10 1997年4月8日 2000年12月5日
11 樋髙龍治 2001年1月22日 2005年1月20日
12 2005年1月21日 2009年1月20日
13 宮内實生 2009年1月21日 2013年1月20日
14 2013年1月21日 2017年1月20日
15 2017年1月21日 現職

産業

漁業

  • 波津漁港

商業

岡垣町の発展とともに、旧国道3号の海老津駅前地区を中心に発展してきた。寿屋を中心とした海老津ショッピングセンターは開店した当時では最先端の店舗となっており、地元商店街や近隣市町の有力店舗を中心とした専門店街、上層階にマンションを備えるまさに町の核としての役割を果たして来た。また、1988年(昭和63年)までは海老津駅周辺の道路は狭隘でバスが乗り入れできなかったため、駅からバスセンターや寿屋までの幹線道路だった昭和通り商店街も近郊商業の中心としての役割を果たしていた。しかし寿屋の破綻による店舗撤退やショッピングセンターの老朽化、駅前の道路整備、郊外への買い物客の流出などにより個人商店は減少傾向にある。

郊外部では食品スーパーや、大型ドラッグストアや複合ショッピングセンターなどが出店し利便性が増している。2007年11月に町北東部の糠塚地区にスーパーセンターと40の専門店からなる「イオン岡垣ショッピングセンター」が開業した。また2010年代に入り、町内の至る所で大型量販店の出店が相次いでいる。

主な企業
  • 遠賀信用金庫
  • 永順産業
  • 永和
  • 松本製作所
  • 力丸鋼機
  • ハタリー精密
  • 中島ターレット
  • 日本オムニグロー

人口

国勢調査人口

  • 昭和10年 - 8151人
  • 昭和15年 - 11635人
  • 昭和20年 - 14320人
  • 昭和25年 - 14339人
  • 昭和30年 - 15629人
  • 昭和35年 - 13417人
  • 昭和40年 - 13807人
  • 昭和45年 - 16760人
  • 昭和50年 - 21483人

統計人口

岡垣町(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

教育

中学校

町立

小学校

町立
  • 海老津小学校
  • 山田小学校
  • 戸切小学校
  • 吉木小学校
  • 内浦小学校

交通

鉄道

バス

  • 西鉄バス宗像 - 海老津駅と町北西部の響灘沿いの波津との間を結ぶ路線、海老津駅と駅北側の住宅地である松ケ台との間を結ぶ路線、鹿児島本線に並行し海老津駅と西鉄赤間営業所を結ぶ路線がある。なお、岡垣町内では西鉄バスの運賃は区間にかかわらず大人150円となっている。
  • 岡垣町コミュニティバス「ふれあい」 - コミュニティバス。西鉄バス宗像と地元タクシー会社の西部遠賀交通に委託して運行している。

道路

一般国道

主要地方道

一般県道

観光名所

ファイル:Hatsu Fishing harbor.jpg
波津漁港と海水浴場

岡垣町出身の有名人

ゆかりの人物

  • 梅沢武生梅沢富美男(大衆演劇役者の兄弟。父親が今の町域出身であり、池田信太郎・雄一兄弟とは親戚)

脚注

外部リンク