津久見市
津久見市(つくみし)は、大分県の東海岸に位置する市である。大分県の市の中では、最も人口が少ないが、面積が狭いため人口密度は、別府市、大分市に次いで3番目に高い。町と島を含めると、別府市、大分市、日出町、姫島村に次いで5番目。
Contents
地理
大分県の県庁所在地である大分市から南東約30キロメートルの場所に位置する。東側は豊後水道に面して、豊後水道の一角を占める津久見湾を三方から囲む形となっており、湾の南側にある四浦半島の北半分と、北側にある長目半島の南半分を市域に含む。また、豊後水道上の保戸島、地無垢島、沖無垢島をも市域としている。
隣接する自治体
地名
津久見市市制当初は13の大字からなっていた。
- 千怒、津久見、津久見浦、八戸(以上、旧津久見町)
- 上青江、下青江(以上、旧青江町)
- 網代、日見(以上、旧日代村)
- 堅浦、徳浦、長目(以上、旧下浦村)
- 四浦(旧四浦村)
- 保戸島(旧保戸島村)
1967年から1968年にかけて住居表示が実施され、現在に至る。
- 小園町、志手町、新町、地蔵町、セメント町、港町、元町(以上、1967年に下青江より発足)
- 井無田町、入船西町、入船東町、岩屋町、大友町、上宮本町、高洲町、中央町、宮本町(以上、1967年に津久見浦より発足)
- 岡町、中町(以上、1968年に上青江・下青江より発足)
- 門前町(1968年に下青江より発足)
- 立花町、中田町、文京町(以上、1968年に津久見・津久見浦より発足)
- 合ノ元町、徳浦本町、徳浦宮町(以上、1968年に徳浦より発足)
歴史
キリシタン大名として知られた大友義鎮(宗麟)の終焉の地である。
近現代
江戸時代、北部は臼杵領、南部は佐伯藩領だった。
- 1873年(明治8年) - 以下の町村が成立。
- 長目村 ← 長目村、浦代村
- 下青江村 ← 松崎村、志手村、警固屋村、岡村、門前村、道籠村、小園村、井無田村
- 上青江村 ← 長野村、迫口村、平岩村、道尾村、蔵富村、赤木村、塩籠村、原村、鬼丸村、葛畑村、松川村、奥河内村
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行により、現在の市域にあたる以下の町村が発足。
- 北海部郡津組村・青江村・下浦村・日代村・四保戸村
- 津組村 ← 八戸村、津久見村、津久見浦、千怒村
- 青江村 ← 下青江村、上青江村
- 下浦村 ← 長目村、堅浦村、徳浦村
- 日代村 ← 日見浦、網代浦
- 四保戸村 ← 四浦、保戸島
- 北海部郡津組村・青江村・下浦村・日代村・四保戸村
- 1892年(明治25年)10月28日 - 四保戸村が四浦村・保戸島村に分割される。
- 1921年(大正10年)1月1日 - 津組村が町制施行し津久見町となる。
- 1928年(昭和3年)4月1日 - 青江村が町制施行し青江町となる。
- 1933年(昭和8年)4月1日 - 津久見町・青江町・下浦村が新設合併し津久見町(新町制)となる。
- 1951年(昭和26年)4月1日 - 津久見町・日代村・四浦村・保戸島村が新設合併、市制施行し津久見市となる。
市政
市長
平成の大合併
隣接する臼杵市とは、もともと同じ北海部郡に属すとともに、市民生活や文化面での結びつきがあり、2000年12月に大分県が合併推進要綱県で提示した合併パターンでは、津久見市と臼杵市の合併が示されていた[1][2]。
津久見市と臼杵市は2001年に合併協議を開始したが[3]、臼杵市は、大野郡内での合併協議から離脱した野津町との合併協議会を立ち上げ、2005年1月1日に野津町と対等合併し、新しい「臼杵市」となった。津久見市は、他町にも合併協議を呼び掛けたが断られた[3]。
津久見市は、野津町との合併後の臼杵市と2007年7月に臼杵市・津久見市任意合併協議会を設立したが[4]、協議は中断し、協議会は休止したまま[1]、2015年3月31日に解散した。
国政・県政
国政
衆議院小選挙区選挙では、大分2区に属する。直近の第47回衆議院議員総選挙(2014年12月)での選出議員は以下のとおり。
県政
大分県議会議員選挙では、本市でひとつの選挙区をなす。定数は1人。直近の第18回統一地方選挙(2015年4月)での選出議員は以下のとおり[5][6]。
- 古手川正治(自由民主党)
警察
- 臼杵津久見警察署
- 幹部交番
- 津久見幹部交番(中央町)
- 駐在所
- 上青江警察官駐在所(大字上青江)
- 徳浦警察官駐在所(大字徳浦宮町)
- 保戸島警察官駐在所(大字保戸島)
- 四浦警察官駐在所(大字四浦)
- 日代警察官駐在所(大字網代)
- 幹部交番
産業
津久見市に本社を置く主要企業
鉱工業
市西部の山地では石灰石の採掘が行われており、良港を有することと相まって、市内では太平洋セメント大分工場津久見プラントが立地するなど、セメント工業が発達している。
農林水産業
元大分県知事・平松守彦により提唱された「一村一品運動」により、次のような生産品がある。
一村一品
一村一魚
- 津あじ・津さば
- 保戸島マグロ
- そうりんひらめ
主な大規模小売店舗・商店街
地域
人口
津久見市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
教育
高等学校
中学校
- 津久見市立第一中学校
- 津久見市立第二中学校
- 津久見市立保戸島中学校
- 津久見市立日代中学校(休校中)
- 津久見市立四浦東中学校(休校中)
- 津久見市立無垢島中学校(休校中)
小学校
- 津久見市立堅徳小学校
- 津久見市立青江小学校
- 津久見市立津久見小学校
- 津久見市立千怒小学校
- 津久見市立保戸島小学校
- 津久見市立長目小学校(休校中)
- 津久見市立日代小学校(休校中)
- 津久見市立赤崎小学校(休校中)
- 津久見市立仙水小学校(休校中)
- 津久見市立越智小学校(休校中)
- 津久見市立無垢島小学校(休校中)
交通
最寄り空港は大分空港。
鉄道
道路
高速道路
- 東九州自動車道
- (17) 津久見インターチェンジ
国道
県道
- 主要地方道
- 一般県道
- 大分県道204号津久見野津線
- 大分県道217号臼杵津久見線
- 大分県道507号津久見停車場線
- 大分県道611号四浦日代線
- 大分県道648号津久見インター線
- 大分県道707号大泊浜徳浦線
バス
- 一般路線バス
港湾
定期旅客航路
- 津久見市内
- 津久見〜保戸島: やま丸(ニューやま2号、マリンスター)
- 津久見〜無垢島: 市営船(ニューむくしま)
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- うみたま体験パーク「つくみイルカ島」 - 市と「うみたまご」を運営する(株)マリーンパレスの協業による施設。
- 宗麟公園(津久見ミウチ4189-1)
- 四浦展望台
- つくみ港まつり(7月)
- 津久見市民扇子踊り大会(8月)
- ふるさと振興祭(10月)
津久見市出身の有名人
- 渡辺一平(競泳選手)
- 安藤瑞季(プロサッカー選手、セレッソ大阪)
- 小嶋仁八郎(元プロ野球選手、別府緑丘高校、津久見高校野球部監督)
- 伊勢正三(シンガーソングライター)
- 大田卓司(元プロ野球選手)
- 川野夏美(演歌歌手)
- 薬師寺保栄(元プロボクサー)
- 大野崇(元キックボクサー、シュートボクサー)
- EIJI (ディスクジョッキー)(ディスクジョッキー)
- 二豊山光良(元力士)
- 井上達雄(会計学者)
- 池永康晟(日本画家)
津久見市を舞台とした作品
- 映画
脚注
- ↑ 1.0 1.1 森川洋 「九州における「平成の大合併」の比較考察(中) (PDF) 」 自治総研通巻404号 2012年6月号
- ↑ 大分県市町村合併推進要綱(概要) (PDF)
- ↑ 3.0 3.1 来月市長選に候補者なし/大分県津久見市 四国新聞、2003年10月24日
- ↑ 広報うすき 2015年3月 (PDF) p.8
- ↑ 開票結果-道府県議選・大分県【統一地方選2015】 読売新聞
- ↑ 選挙区別議員名簿 大分県ホームページ
外部リンク
- [{{#property:P856}} 公式ウェブサイト]
- 津久見市観光協会
- 津久見WebNewsぶんご紙飛行機