小林亜星

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小林 亜星
別名 小林 亞星
生誕 (1932-08-11) 1932年8月11日(92歳)
出身地 日本の旗 日本 東京都渋谷区
学歴 慶應義塾大学経済学部
ジャンル アニメ
映画音楽
職業 作曲家
作詞家
俳優
タレント
事務所 アストロミュージック
公式サイト 小林亜星オフィシャルサイト

小林 亜星(こばやし あせい、1932年8月11日 - )は、日本の作曲家。そのほかに作詞家俳優タレント、幾つかのCMソングや楽曲では歌手として歌うという幾つもの顔を持つ、マルチタレントでもある。

アストロミュージック所属。日本作詞作曲家協会(J-scat)理事。大日本肥満者連盟(大ピ連)初代会長を務めた。CMソングやテレビ主題歌にヒット曲、ロングランの曲が非常に多い。既婚。

人物

東京都渋谷区出身・杉並区在住。母の尊敬する演出家の息子の名前をとって「亜星」と付けられた。

旧制慶應義塾普通部から慶應義塾高等学校(同じクラスに音楽家冨田勲林光がいた)を経て、慶應義塾大学医学部入学、経済学部に転部して卒業。作曲を服部正に師事した。

妹はイラストレーターの川村みづえ、次男は『太陽戦隊サンバルカン』のバルパンサー/豹朝夫役で知られる元俳優の小林朝夫

九条の会賛同者である[1]

略歴

祖父は医者、父は役人、母は劇団員。子供時代に戦争のため長野県小諸市疎開した経験を持つ。

医学部に入学したものの医者になりたくはなく、音楽サークル活動に熱中した事で親に断りなく転部した。卒業時には親の知るところとなり勘当された。

その後会社に就職したが二週間で辞め、服部正の門を叩いた。当初は服部に「音楽大学出身者以外の弟子は取らない」と断られたが、連絡先を書いたメモを郵便受けに置いて帰った所、数日後に電話で入門を認められた。当時は痩せていたという。

出世作のレナウンコマーシャルソング「ワンサカ娘」(歌:弘田三枝子)は、当時レナウンの宣伝部に在籍していた実妹(川村みづえ:イエイエのCMのイラストは川村の作品)の紹介で実現したという。これ以後、CMソングの作曲数では先輩の三木鶏郎に及ばないものの、CMソングを中心とした作曲活動を展開するようになった。

1969年、「イエイエ」、「エメロンシャンプー」他のCM音楽作曲に対して、第6回放送批評家賞(ギャラクシー賞)を受賞[2]

向田邦子の代表作であるテレビドラマ『寺内貫太郎一家』が俳優デビューとなり、「すぐ、ちゃぶ台をひっくりかえすような」頑固な親父「寺内貫太郎」役で、大きな印象を残している。起用前の風貌は長髪でサングラスをかけており、原作者の向田は自身の父親をモデルにした寺内貫太郎像とはほど遠く、起用に難色を示したという。しかしプロデューサーの久世光彦の発案で髪を坊主頭にし、黒い丸縁めがね、印半纏等を身に着けた小林を向田にひき会わせた所、納得して起用が決まった経緯がある。また本人の話では、当時太っている俳優は少なく、高木ブーフランキー堺は多忙で断られ、その中で小林に白羽の矢が立った[3]

1980年昭和55年)1月から1984年昭和59年)10月までテレビのクイズ番組『象印クイズ ヒントでピント』(テレビ朝日)に。男性軍キャプテンとしてレギュラー出演。同番組のメインである「16分割クイズ」においては、わずか1枚開いただけで正解に導く事が多々あり、「16分割の鬼」と言われた。

日本音楽著作権協会の一部理事たちによる公金不正流用事件を機に、有志会員が小林亜星、永六輔野坂昭如を中心に結束し、協会を監視是正するオンブズマン的団体J-scat(日本作詞作曲家協会)を組織した。この団体の活動資金を捻出するために、1996年の暮れから3人で世直しトリオとして「歌入りトークショー」を開始した。

服部克久作曲の「記念樹」が小林の作曲した「どこまでも行こう」を剽窃(盗用)しているとして小林が訴えて服部と法廷で争う形で裁判になった(記念樹事件)。司法では最終的に小林の主張が認められた。

2009年5月には懇意のヴァイオリニスト、天満敦子とのコラボレーションを集大成したアルバム『ロマンティックをもう一度』が発売された。

2015年第57回日本レコード大賞・功労賞を受賞[4]

音楽

CMソング

アニメ・特撮ソング(オープニング&エンディング曲)

楽曲

作品

出演作品

テレビドラマ

映画

バラエティ

CM

著書

  • 『小林亜星のああせいこうせい』立風書房 1976
  • 『あざみ白書』サンケイ出版 1980 改題『軒行灯の女たち』光文社文庫
  • 『やさしい作曲のしかた 初心者のために』成美堂出版 1981
  • 『タマちゃんのクラリネット 初めてモーツァルトに出逢った夜』絵と文 フォルテミュージックエンタテインメント (発売)c1995 フォルテCD文庫 マルチ・アーチスト・シリーズ
  • 『亜星流! ちんどん商売ハンセイ記』朝日ソノラマ 1996

共著

  • 『小林亜星の夫婦でダイエット』小林早苗共著 河出映像センター 1988
  • 『世なおし直訴状』野坂昭如,永六輔共著 文藝春秋 2001

参考書籍

  • 『あの日、夢の箱を開けた!―テレビ黄金時代の立役者12人の告白』(小学館) ISBN 4093437017
  • 週刊朝日「新春スペシャル 昭和からの遺言(1)小林亜星」、2016年1月1日-8日新春合併号、頁148-151。
  • SAPIO「聞かずに死ねるか - 小林亜星(84)作曲家『このあたりで人類は終わるんじゃないか』」、小学館、2017年6月号、頁84-86。(聞き手の佐野眞一による対談形式インタビュー記事)。

脚注

  1. 9条の会 賛同者メッセージ.9条の会ホームページ(2011年9月16日閲覧)
  2. 第6回ギャラクシー賞受賞作品”. 放送批評懇談会. . 2014閲覧.
  3. 『あの日、夢の箱を開けた!―テレビ黄金時代の立役者12人の告白』 - 182ページ
  4. 『レコ大』司会、2年連続で安住アナ&仲間由紀恵 クマムシに特別賞”. ORICON STYLE (2015年11月20日). . 2015閲覧.
  5. 村上ゆき南佳孝曽我部恵一鈴木雅之アルケミスト等のバージョンもある。
  6. 興和「ウナコーワ(広告)」、『毎日新聞縮刷版』第284巻、毎日新聞社1973年9月、 769頁。

関連人物・項目

外部リンク