台風
台風(たいふう、颱風)は、北西太平洋に存在する熱帯低気圧のうち、低気圧域内の最大風速が約17m/s(34ノット、風力8)以上にまで発達したものを指す呼称[1]。強風域や暴風域を伴って強い雨や風をもたらすことが多く、しばしば気象災害を引き起こす。
Contents
定義
気圧が最も低い位置を「気圧中心」といい[2]、その位置と勢力で台風は定義される。
位置
北西太平洋の「東経100度線から180度経線までの北半球」に中心が存在するものをいう[3]。海域としては北太平洋西部(北西太平洋)およびその付属海である南シナ海、東シナ海、フィリピン海、日本海などにあたり、陸域としては東アジア、東南アジア、ミクロネシアのそれぞれ一部が含まれる。
同じ最大風速が17.2m/s以上の熱帯低気圧のうち、北インド洋と南太平洋にあるものは「サイクロン」[3][注 1]と呼ばれ、北大西洋と北東太平洋の熱帯低気圧のうち最大風速が32.7m/s以上のものは「ハリケーン」[注 2]と呼ばれるが、これらの熱帯低気圧が地理的な境界線を越えた場合は呼び方が変わる。例えば、2006年に北東太平洋で発生したハリケーン・イオケは、西進して経度180度を越えたため台風12号になった。このように、区域を跨って台風に変わったものを越境台風と呼ぶ。逆に1972年の台風29号は、マレー半島を通過してベンガル湾に抜けたことによりサイクロンに変わった。
なお世界気象機関の国際分類では地理的な領域に関係なく、熱帯低気圧を最大風速によりトロピカル・デプレッション、トロピカル・ストーム、シビア・トロピカル・ストーム、タイフーンの4段階に分類している。この場合における「タイフーン」と本項で述べている「台風」は英語では共に"typhoon"と呼ぶが、概念としては異なる。
勢力
低気圧域内の「中心付近の最大風速(10分間の平均)17.2m/s以上」のものをいう[3]。
台風の位置や中心気圧、最大風速、大きさの数値は過去の観測データの蓄積により確立されたドボラック法に基づいて衛星画像から推定し、地上や船舶で風速が観測できた場合にその都度修正していく方法を採っている[2]ため、「中心付近の最大風速」は必ずしも実測値ではない。例えば洋上にある台風中心の風速を実測するには航空機が必要となり、実際に1987年(昭和62年)までは米軍が航空機観測を実施していた時期もある[4]が、観測員や設備・運用等の負担が大きく、現在日本では航空機による観測は恒常的な手段としては行われていない(学術研究目的での観測例はある)。
ちなみに世界気象機関 (WMO) の世界気象監視計画 (WWW) により、北西太平洋海域の台風監視活動を行う中枢として、日本の気象庁が「熱帯低気圧プログラムに参画する地域特別気象中枢」(RSMC for TCP) に指定され、気象庁の判断が国際的には公式のものとされるが、この海域では中国、台湾、フィリピン、ベトナム、アメリカなどの気象機関がそれぞれ台風の監視を行い独自に推定を行っているため、機関によって風速等に多少の誤差が出ることもある[5]。
台風の構造と階級
台風の中心位置、最大風速、中心気圧、暴風域半径、強風域半径などを総称して台風諸元という[2]。
台風の構造
亜熱帯や熱帯で海から供給される大量の水蒸気が上昇して空気が渦を巻きできるのが熱帯低気圧で、これが最大風速17.2m/sを超えると台風となる[6]。この点で冷たい空気と暖かい空気が混ざりあおうとして空気が渦を巻きできる温帯低気圧とは構造が異なる[6]。温帯低気圧では冷たい空気と暖かい空気がぶつかりあっており前線を伴うことがあるが、台風本体は暖かい空気のみでできているため前線を伴うことがない[6]。台風の北上によって冷たい空気が流入したときには温帯低気圧に変化する(#台風の発生と発達)。
台風の中心が最も天気が荒れていると考えがちだが、中心付近は暴風が吹き荒れるものの風向きが乱れているために互いに打ち消し合い[7]、最も荒れているわけではない。台風の中心付近の下降気流となっている風や雲がほとんどない区域を台風の目と呼び、勢力が大きい台風ほど明瞭に表れるが、勢力が衰えると判然としなくなる。
発達した台風では背の高い積乱雲が中心部を取り巻いておりアイウォールと呼ばれている[3]。構造としては、台風の目の周囲付近は中心に向かって周囲から吹き込んだ風が強い上昇気流をつくっており積乱雲が壁のように取り囲んでいる(内側降雨帯)。そして、その外周には外側降雨帯が取り囲んでいる。また、台風本体から数百キロ程度離れた場所に先駆降雨帯が形成されることがあり、さらに、この位置に前線が停滞していると前線の活動が活発になり大雨となる。
なお、台風は一般的にその中心よりも進行方向に対して右側(南東側)のほうが風雨が強くなる。これは、台風をめがけて吹き込む風と台風本体を押し流す気流の向きが同じであるために、より強く風が吹き荒れるためである。気象学上ではこの台風の進行方向右側半分を危険半円と呼ぶ。また、台風の左側半分は吹き込む風と気流の向きが逆になるために相対的に風は弱く可航半円と呼ぶ。しかし、可航半円という概念はかつて帆船が台風の中心から遠ざかる針路をとるとき台風の進行方向左側に入っていれば右舷船尾に追い風を受けながら避航できたこと(逆に、帆船が台風の進行方向右側に入っていると右舷前側に向かい風を受けながら中心に引き込まれないよう保針しなければならなくなる)の名残であり、あくまでも右側半分と比較して風雨が弱いだけであり、可航半円の範囲といえども風雨は強いため警戒を要する。
台風の階級
台風の勢力を分かりやすく表現する目的などから、台風は「強さ」と「大きさ」によって階級が定められ分類されている[8][9]。
強さによる分類は、国際的にはWMOが規定する分類法が使用されているが、それに準じた多少差異のある分類法もいくつか使用されていて、同じ台風でも気象機関によって異なるレベルに分類される場合がある。具体的には、米軍の合同台風警報センター (JTWC) では1分間平均の最大風速、日本の気象庁では10分間平均の最大風速によって分類する。例えば同じ台風の同時刻の観測において、米軍の合同台風警報センターがtyphoonの強度に達したと判断しても、日本では強い台風の強度に達せず並の強さと判断する場合も生じる(1分間平均風速は10分間平均風速よりも1.2〜1.3倍ほど大きく出る傾向にある)。また、最大風速で強さを分類しているが過去には中心気圧が用いられており、その名残りから、日本で発表される台風情報には中心気圧も網羅される。
なお、台風のうち風速が約70m/sを超えるものは特に「スーパー台風」と呼ばれる[10]。
最大風速 (m/s) | 最大風速 (knot) | 国際分類 | 日本の分類 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
(旧) | (新) | |||||
<17.2 | ≦33 | bgcolor=#テンプレート:Storm colour|Tropical Depression (TD) | 弱い熱帯低気圧 | 熱帯低気圧 | ||
17.2 - 24.5 | 34 - 47 | bgcolor=#テンプレート:Storm colour|Tropical Storm (TS) | 台風 | 弱い | 台風 | (特になし) |
24.6 - 32.6 | 48 - 63 | bgcolor=#テンプレート:Storm colour|Severe Tropical Storm (STS) | 並の強さ | |||
32.7 - 43.7 | 64 - 84 | rowspan="3" bgcolor=#テンプレート:Storm colour|Typhoon (T又はTY) | 強い | 強い | ||
43.7 - 54.0 | 85 - 104 | 非常に強い | 非常に強い | |||
>54.0 | ≧105 | 猛烈な | 猛烈な |
また日本の気象庁は、大きさによる分類も行っている。風速15m/s以上の強風域の大きさによって分類する。15m/s以上の半径が非対称の場合は、その平均値をとる。なお、以前は1,000ミリバール(現在使用されている単位系ではヘクトパスカルに相当)等圧線の半径で判断していた。
風速15m/s以上の半径 | 大きさの階級 | |
---|---|---|
(旧) | (新) | |
<200km | ごく小さい | (特になし) |
200 - 300km | 小型(小さい) | |
300 - 500km | 中型(並の大きさ) | |
500 - 800km | 大型(大きい) | 大型(大きい) |
≧800km | 超大型(非常に大きい) | 超大型(非常に大きい) |
これらを組み合わせて、かつては「大型で並の強さの台風」というような言い方をしていた。しかし、組み合わせによっては「ごく小さく弱い台風」となる場合もある。1999年(平成11年)8月14日の玄倉川水難事故を契機に、このような表現では、危険性を過小評価した人が被害に遭うおそれがあるという防災の観点から、気象庁は2000年(平成12年)6月1日から、「弱い」や「並の」といった表現をやめ、上記表の(新)の欄のように表現を改めた。したがって、「小型で『中型で・ごく小さく』弱い『並の強さの』台風」と呼ばれていたものは、単に「台風」、「大型で並の強さの台風」は「大型の台風」と表現されるようになった。
台風の発生と発達
ほとんどの台風は北半球に於ける夏から秋にかけて発生する。最盛期のコースを例にとると、発生当初は貿易風の影響で西寄りに北上しつつ、太平洋高気圧の縁に沿って移動し、転向した後は偏西風の影響で東寄りに北上し、ジェット気流の強い地域に入ると速度を速めて東進し、海水温や気温の低下に起因する中心部上昇気流勢力の低下、海上に比べ起伏が激しくまた昼夜の温度差が大きい陸への上陸によって勢力を弱めていく。ただこのような教科書的なコースを辿るものはそれほど多くなく、太平洋高気圧の影響により西進し続けたり、停滞したりと、複雑な経路をとるものもしばしば現れる。日本列島やフィリピン諸島、台湾、中国華南・華中沿海部、朝鮮半島などに大きな被害を与える。コースによってはベトナムやマレーシア、マリアナ諸島、ミクロネシアなどを通ることもある。稀ではあるが冬季にも、海水温の高い低緯度で発生する[11] 。コースの北限はジェット気流であり、その流路変化に伴って暖かくなるにつれコースは北に移り、夏を過ぎると南に下がってくる。日本へのコースの詳細は、#日本へのコースを参照。
台風の発生
台風やハリケーン・サイクロンなどの熱帯低気圧を発生する機構については様々な説が唱えられてきた。熱帯の強い日射により海面に生じた上昇気流によるという説、熱帯収束帯(赤道前線)上に発生するという説などが出されたが、どれも不完全であった。
現在では、「偏東風波動説」が多くの支持を集めている。南北両半球の北緯(南緯)30度付近には、赤道で上昇して北上(南下)した空気が上空に滞留して下降し、「亜熱帯高圧帯」が形成される。北太平洋高気圧もその例であるが、これらの高気圧から赤道方向に向けて吹き出した風はコリオリの力を受けて恒常的な東風になる。これが偏東風で、この風の流れの中にうねり(波動)ができると渦度が生じ、熱帯低気圧となるという考えである。なぜ波動が出来るのかはまだはっきりしないが、実際の状況には最もよく合致した説である。
ただし、そうして発生した波動の多くは発達せずにつぶれてしまう。1万メートル以上の上層に高気圧を伴う場合には高気圧の循環による上昇気流の強化により台風に発達すると思われる。また海水の温度が26度以上であることも重要な条件であり、高温の海面から蒸発する水蒸気が放出する潜熱が原動力になっている。
北緯3度以南ではコリオリの力の働きが小さいため、台風はほとんど発生しない。
台風の発達
台風の発達過程はかなり詳しくわかっている。台風の原動力は凝結に伴って発生する熱である。温暖な空気と寒冷な空気の接触等による有効位置エネルギーが変換された運動エネルギーが発達のエネルギー源になっている温帯低気圧との大きな違いはここにある。
上昇気流に伴って空気中の水蒸気は凝結し、熱(潜熱)を放出する。軽くなった空気は上昇する。すると地上付近では周囲から湿った空気が中心に向かい上昇し、さらに熱を放出しエネルギーを与える。このような条件を満たすときに台風は発達する。このような対流雲の発達の仕方をシスク(CISK、第2種条件付不安定)という。
なお、台風が北半球で反時計周りの渦を巻くのは、風が中心に向かって進む際にコリオリの力を受けるためである。
2個の台風が1,000km以内にある場合、互いに干渉し合って複雑な経路をたどることがある。これを提唱者である第五代中央気象台長の藤原咲平氏の名前をとって藤原の効果と呼ぶ。その動きは、相寄り型、指向型、追従型、時間待ち型、同行型、離反型の6つに分類されている。
一般に、台風は日本の南海上で発達し日本列島に接近・上陸すると衰える傾向がある。これは、南海上では海水温が高く、上述した台風の発達に必要な要素が整っているためで、日本列島に近づくと海水温が26℃未満(真夏〜初秋は日本列島付近でも26℃以上の場合があり、台風が衰えない場合もある)になることにより台風の発達は収束傾向になる。初夏および晩夏〜秋に日本列島へ近づく台風の多くは高緯度から寒気を巻き込んで、徐々に温帯低気圧の構造へと変化し、前線が形成されるようになる。温帯低気圧化が進んだ台風は南北の温度差により運動エネルギーを得るため、海水温が25℃以下の海域を進んだり上陸してもほとんど衰えない場合がある。さらに高緯度へ進み、前線が中心部にまで達すると温帯低気圧化が完了となる。もしくは、台風内の暖気核が消滅することで温帯低気圧化することもあるが、この場合は必ずしも低気圧の中心まで前線が描かれない場合がある[14]。
純粋な台風の場合、上陸すると山脈や地上の建物などによる摩擦によって台風はエネルギーを消費し、急速に勢力が衰えるようになる。これが日本に近づく台風の特徴といえよう。
日本列島に上陸せず対馬海峡を通過し日本海南部に入った場合、または台風が日本列島に一端上陸し、勢力が衰えた後に日本海南部へ出た場合は、暖流である対馬海流(海水温が26℃以上の場合のみ)の暖気が台風へエネルギーを供給し、且つ高緯度から上空に流れる寒気の影響を受けるために、台風は勢力が衰えるどころか再発達し、普段は台風による被害を受けにくい北海道、東北地方に甚大な被害を与える場合もある(日本海北部はリマン海流(寒流)の影響で海水からのエネルギーが供給できないために台風自体は衰えるが、寒気の影響を受けて台風から温帯低気圧に変わった後に再発達する場合がある)。1954年の洞爺丸台風(昭和29年台風第15号)や1991年の台風19号(りんご台風)、2004年の台風18号などがその例である。
日本への接近・上陸
台風が日本本土を襲う経路は様々であり、類型化は難しいが、典型的な台風として、北緯15度付近のマリアナ諸島近海で発生して西寄りに時速20キロメートル程度で進み、次第に北寄りに進路を変えて北緯25度付近、沖縄諸島の東方で転向し、北東に向けて加速しながら日本本土に達するというパターンが考えられる。台風の経路として書籍にもしばしば掲載される型であるが、実際にはこのような典型的な経路を取るものは少なく、まれには南シナ海で発生してそのまま北東進するもの、日本の南東海上から北西進するもの、あるいは狩野川台風(昭和33年台風第22号)のように明確な転向点がなく北上するものなどもある。さらに、盛夏期で台風を流す上層の気流が弱く方向も定まらないような時期には、複雑な動きをする台風も見られる。
日本の気象庁の定義によれば、台風の上陸とは、台風の中心が北海道、本州、四国、九州の海岸に達することをいう[1]。したがって、台風の中心が上記4島以外の島の海岸に至っても上陸とは言わないため、沖縄県に台風が上陸することはない。台風の中心が、小さい島や半島を横切って、短時間で再び海上に出ることは、台風の通過と呼ばれる[1]。また、ある場所への台風の接近とは、台風の中心がその場所から半径300km以内に達することである[1]。
日本には、平均して、毎年11個前後の台風が接近し、そのうち3個くらいが日本本土に上陸する[15]。2004年には10個の台風が上陸し、上陸数の記録を更新した(2004年の台風集中上陸参照)。その一方で1984年、1986年、2000年、2008年のように台風が全く上陸しなかった年もある。
台風が日本本土に上陸するのは多くが7月から9月であり、年間平均上陸数は8月が最も多く、9月がこれに次ぐ。8月は、太平洋高気圧が日本付近を覆い、台風が接近しにくい状況ではあるが、台風発生数も最も多く、また高気圧の勢力には強弱の周期があるため、弱まって退いた時に台風が日本に接近・上陸することが多い。無論、西に進んでフィリピン・台湾・中国に上陸したり朝鮮半島方面に進んだりするものも少なくない。6月や10月にも数年に1度程度上陸することがある。最も早い例では1956年4月25日に台風3号が鹿児島県に上陸したことがあり[16]、最も遅いものとしては、1990年11月30日に台風28号が紀伊半島に上陸した例がある[16]。
台風が過ぎ去ったあとは、空が晴れわたってすがすがしい天候となることがある。このことを「台風一過(たいふういっか)」と呼ぶ。
台風の観測と進路予測
台風の観測
アメリカでは1943年にテキサス州ヒューストンを襲った「サプライズ・ハリケーン」の際に敢行された直接観測をきっかけとして、アメリカ軍が航空機により台風を直接観測するためハリケーン・ハンターと呼ばれる専門部隊を編成した。当初は空軍と海軍が個別に観測していたが、1993年からはアメリカ海洋大気庁のNOAAハリケーン・ハンターズに移管された。NOAAでは士官部隊が運用する観測機で直接観測を継続している。
日本の気象庁は緯度では赤道から北緯60度、経度では東経100度から180度までの範囲にある台風の位置決定と予報を担当する[3]。
現在、台風の観測では気象衛星ひまわりが重要な役割を果たしており、雲画像の連続的な解析により台風の中心や風速などの観測がなされる。日本付近に接近あるいは上陸した台風については気象レーダーやアメダスも利用される。
2017年からは名古屋大学や琉球大学などの研究グループが航空機からドロップゾンデを投下、観測ドローンなどで直接観測を実施している。同研究グループは2017年10月21日、日本人研究者として初めて台風の中心付近を飛行機で直接観測することに成功した[17]。得られたデータを衛星やレーダーからのデータと合わせることで予報精度の向上を目指している[18]。
台風の進路予報表示
台風の進路予報表示では、平均風速が15m/s以上の強風域を黄色の円、同じく25m/s以上の暴風域を赤色の円で表す。12、24、48、72、96および120時間後の到達予想範囲は点線の予報円で記す。台風の進路が予報円の中に入る確率は70%である。また、台風の中心が予報円の中を通った場合、暴風域に入る恐れがある範囲を赤い線で囲む。これを暴風警戒域という。
台風の影響
台風による被害
台風が上陸、あるいは接近すると、暴風(強風)、高潮、高波による看板や標識、樹木などの倒壊や、落雷、建物の損壊(屋根が飛んだりするなど)のほか、大雨による洪水、浸水や道路、橋などの流出、土砂崩れ、地すべりなどの被害が発生する。
- 雨
- 風
- 台風により暴風・強風を生じる。塩害を生じることもある。
- 波
- 台風により高波やうねりを生じる。波の高さが10mを超えることもある。
- 高潮
- 強風による吹き寄せと気圧低下によって高潮を生じることがある。珊瑚礁のある海岸等海岸地形によっては波群津波が発生することもある。
- 雷
- その他
- 竜巻 - 関連性は解明されていないが、台風の接近による竜巻も発生することがある。
- 雪 - 熱帯低気圧であるため台風である時期には雪は降らないが、温帯低気圧に変化した後に高緯度地区で降雪となることや、冬型気圧配置となることによる降雪となることがある。稀に1932年晩秋に上陸した俗称七五三台風や1990年晩秋に上陸した平成2年台風第28号のように、台風接近時に山間部の集落で大雪が降ったケースもある。
台風が日本海側を通った時接近時の日本海側や、台風が太平洋側を通った時の離れていく時の太平洋側で、台風によるフェーン現象が発生しやすく(特に前者)乾燥した熱風による火災や急激な気温上昇による雪崩なども起こりやすい。
なお、雨による被害が大きな台風を雨台風(カスリーン台風など)、風による被害が大きな台風を風台風(平成3年台風第19号など)と呼ぶが、勢力が強い台風の場合は、雨と風の両方で甚大な被害が出ることも多い。
日本における台風の被害は、記録が明確な20世紀中盤以降、確実に減少してきている。これには、学術面では台風研究の発展、行政では予報の充実や経験等をもとにした防災体制の構築、民間では災害記録の伝承や自主防災活動による効果と考えられる。上陸時勢力が日本史上稀に見る強さであった伊勢湾台風以降、災害対策基本法制定をはじめ、伊勢湾台風クラスあるいは「スーパー伊勢湾台風」クラスの台風に耐えられるような防災体制が目標とされてきた[20][21]。しかし、現在においても大きな被害が出て、さらなる防災の強化が行われている地域もある。また、日本の周辺諸国、特に東南アジアでは防災体制やインフラ等がまだ成熟していないため、地すべりや洪水等により多数の死者を伴う甚大な被害が発生することがある。
台風による社会的な影響
- 交通機関の乱れ
- 特に航空やフェリー航路の場合、暴風を伴うと大変危険なこと、また機体や使用船舶の遣り繰りがつかない(目的地や避難先が台風の進路上で運航できない)事等から台風が通過した後も運休するケースが多い。
- 国内航空に関しては一日の機体の遣り繰りが複雑で一つの機体が5、6便運航することが多く、台風の関係ない地方でもどこかの路線で台風による欠航が発生することにより後続の機材繰りによって、使用する航空機が出発までに用意できずに欠航や遅延することもある。
- また鉄道・バス・自動車道路(高速道路・国道など)も一定の風速または雨量をオーバーすると運休や通行止め、あるいは速度徐行がなされる場合もある。近年鉄道においては影響が予想される場合はあらかじめ長距離列車の運休や間引き運転・全列車の各駅停車運転などが行われ、事前事後のダイヤの混乱防止と輸送手段の確保の両立を図るケースが多い。
- 公衆施設(自治体の公共施設・サービス受付、レジャー施設、百貨店・スーパーマーケットなど)の営業休止・または早期打ち切り
- スポーツ・コンサートイベントの中止・延期
- 屋内施設(ドーム球場や体育館、コンサートホールなど)で開かれるイベントであっても、交通機関のマヒによる関係者の現地入り不能や、観客の安全などを考慮してイベントを中止する事例がある(プロ野球でのドーム球場の中止事例はドーム球場#ドーム球場での試合中止事例参照)。
- 屋内退避による風水害からの避難を要する場合もある。
台風と水資源
被害という視点で語られることの多い台風も、日本では梅雨以後の夏期における、各地のダムや山間部の川の水資源確保の観点から見れば、定期的な台風の襲来は重要である。例えば、2005年の台風14号や2007年の台風4号は大きな被害を生んだが、台風襲来前は渇水によって0%となっていた早明浦ダムの貯水率をたった一日で一気に100%以上にまで回復させたため、取水制限が解除された。
台風と生物学的自然
台風は災害ではあるが、定期的に襲来するものであり、それなりに地域の自然の中で位置づけを持つものでもある。たとえば沖縄では台風の降水は地域住民にとっては水確保の上で重要な意味を持つ。同様に、沖縄における森林の物質循環を考える場合、落葉量に関しては、台風時のそれを無視することが出来ない。
また、台風に乗って移動する動物もある。定着している分布域ではないところに見つかるチョウを迷蝶というが、日本では熱帯域の種が本土で見つかる例があり、往々にして台風の後である。たとえばメスアカムラサキやカバマダラなどが、このようにして出現し、冬までに世代を重ねる例が知られる。それらは冬を越せない死滅回遊の例でもある。ウスバキトンボなどもこの例である。同様に、沖縄以南で繁殖し、本州付近ではまれにしか観察されない野鳥が迷鳥として台風の後に観察されることがある。
また、台風が太平洋上の生物を日本沿岸に吹き寄せる例もある。台風通過後に砂浜にそれらが打ち上げられる場合があり、カツオノエボシやカツオノカンムリなどのクラゲ類、アサガオガイやルリガイ、あるいはササノツユやマルカメガイなどの翼足類などが見られることがあり、貝類採集家などがこれをねらう。
日本における記録的な台風
- 明治以前
- 永祚の風:989年9月(永祚元年8月)近畿地方。「夜、天下に大風。皇居の門・高楼・寝殿・回廊及び諸々の役所、建物、塀、庶民の住宅、神社仏閣まで皆倒れて一軒も立つもの無く、木は抜け山は禿ぐ。又洪水高潮有り、畿内の海岸・河岸・人・畑・家畜・田この為皆没し、死亡損害、天下の大災、古今にならぶる無し、云々」(『扶桑略記』、原文は漢文)
- 弘安の役台風:1281年8月(弘安4年閏7月)西日本。弘安の役で日本に来襲した元・高麗連合軍14万人のうち約10万人溺死。(これが後に神風として言い継がれることとなる。)
- シーボルト台風:1828年9月(文政11年8月)西日本。九州西岸を北上したと考えられる。9月17日(旧暦8月9日)、ドイツ人シーボルトが出島で952hPaの気圧を観測した記録が残っており、後に気象学者の根本順吉が「シーボルト台風」と命名した[22]。気象学者の高橋浩一郎の推定によれば、九州来襲時の中心気圧は900hPa、最大風速50m/s、総雨量300mmで、過去300年間に日本を襲った台風の中で最強のものとされる[22]。また、小西達男の推定によれば中心気圧は935hPa、最大風速は55m/s程度とされる[23]。有明海・博多湾・周防灘などで高潮が発生し、佐賀藩だけで死者が約1万人に達する被害が出た[24]。
- 安政3年の大風災:1856年9月23日(安政3年8月25日)から24日にかけての夜間に関東地方を襲ったもの。伊豆半島付近から江戸のすぐ北を通過したと考えられる。猛烈な暴風と高潮で江戸をはじめ関東の広い範囲に大被害が起き、「近世史略」は死者10万人余りとしている。
- 1890年代
- 1890年9月16日の台風:オスマン帝国の軍艦エルトゥールル号が、和歌山県の紀伊大島沖で遭難(エルトゥールル号遭難事件)。
- 1900年代
- 1910年代
- 1917年10月1日の台風(東京湾台風):フィリピン東方から北東に進んで10月1日未明に東京北方を通過した台風で、東京湾に高潮発生、死傷者およそ3,000人、全半壊流失家屋6万戸。東京で記録した952.7ヘクトパスカルの最低気圧記録は2013年10月現在も破られていない。
- 1920年代
- 1921年9月26日の台風:本州南方をゆっくり東進していた台風が急に北上し、不意打ちの形で紀伊半島から日本を縦断。そのため警報発表が遅れ、富山県下で漁船の遭難多数。当時の伏木測候所長が世間の糾弾のため自殺した事件で知られる台風。ただし、測候所長の自殺の裏には気象観測施設に関する県と国のいさかいがあったようである。
- 新高台風(にいたかたいふう、1922年8月26日):8月24日関東地方を通過した台風が北上して26日にはカムチャツカ半島付近に達し、その近海にいた日本帝国海軍の巡洋艦新高が沈没した。高緯度であったので、事故発生時には台風は温帯低気圧に変わっていた可能性もある。初めて固有名(ただし非公式)が付いた台風。
- 1930年代
- 1940年代
- 枕崎台風(昭和20年台風第16号)
- 阿久根台風(昭和20年台風第20号)
- カスリーン台風(昭和22年台風第9号・Kathleen)
- アイオン台風(昭和23年台風第21号・Ione)
- デラ台風(昭和24年台風第2号・Della)
- ジュディス台風(昭和24年台風第9号・Judith)
- キティ台風(昭和24年台風第10号・Kitty)
- 1950年代
- ジェーン台風(昭和25年台風第28号・Jane)
- ルース台風(昭和26年台風第15号・Ruth)
- 昭和27年台風第2号 (Dinah)
- 昭和28年台風第13号 (Tess)
- 洞爺丸台風(昭和29年台風第15号・Marie)
- 狩野川台風(昭和33年台風第22号・Ida)
- 宮古島台風(昭和34年台風第14号・Sarah)
- 伊勢湾台風(昭和34年台風第15号・Vera)
- 1960年代
- 1970年代
- 昭和51年台風第17号 (Fran)
- 沖永良部台風(昭和52年台風第9号・Babe)
- 昭和54年台風第20号 (Tip)
- 1980年代
- 昭和57年台風第10号 (Bess)
- 昭和62年台風第12号 (Dinah)
- 1990年代
- 平成2年台風第19号 (Flo)
- 平成3年台風第19号 (Mireille)
- 平成5年台風第13号 (Yancy)
- 平成11年台風第18号 (Bart)
- 2000年代
- 平成15年台風第14号 (Maemi)
- 平成16年台風第18号 (Songda)
- 平成16年台風第23号 (Tokage)
- 平成17年台風第14号 (Nabi)
- 2010年代
- 平成23年台風第12号 (Talas)
- 平成25年台風第26号 (Wipha)
- 平成28年台風第10号 (Lionrock)
「台風」の語源
日本で「台風」という呼称・表記が定まったのは1956年(昭和31年)のことである。
日本では、古くは野の草を吹いて分けるところから、野分(のわき、のわけ)といい、11世紀初頭の『枕草子』『源氏物語』などにもその表現を見ることが出来る[25][26]。ただし、野分とは暴風そのものを指す言葉であり、気象学上の台風とは概念が異なる[27]。
江戸時代には熱帯低気圧を中国にならって颶風(ぐふう)と訳した文献(伊藤慎蔵によってオランダ語から翻訳された日本初の気象学書「颶風新話」)があるが、明治の初めにはタイフーンまたは大風(おおかぜ)などと表していた[28]。
明治末頃、岡田武松によって颱風という言葉が生まれたとされており[29]、1956年の同音の漢字による書きかえの制定にともなって台風と書かれるようになった[29]が、その由来には諸説がある。主な説としては、以下のものが挙げられる[25]。
- ギリシア神話に登場する恐ろしく巨大な怪物テュポン (τυφων, Typhon) に由来する「typhoon」から「颱風」となった。
- ペルシア語で、嵐を意味する「طوفان (tufan)」が東洋に伝わり、「颱風」となった。また、英語では「typhoon」(タイフーン)となった。
- 中国広東省で、南または東の激しい風のことを外国からの風のとして台风(toi4fung1、タイフン)といい、その後、西洋に伝わり、ギリシア神話のテュポンの影響でギリシャ式の"typhoon"というつづりで書かれるようになり、東洋に逆輸入され「颱風」となった。
- 沖縄(当時は琉球)でつくられた言葉とする説:久米村の気象学者蔡温の造語であるといわれる。
英語の「typhoon」は、古くは「touffon」と綴り、中国語の「大風」が由来とする説は不自然とされており、アラビア語起源、ギリシア語起源の二つの説が有力である。
ちなみに沖縄のウチナーグチでは「カジフチ(風吹き)」または「テーフー(台風)」と称される。
台風の命名
英語名(アメリカ式)
アメリカ合衆国ではハリケーン(北大西洋、カリブ海、メキシコ湾、北東太平洋地域)の名称として英語圏の男女の人名リストを用いるが(詳しくはハリケーンの命名を参照)、北西太平洋領域に発生する台風にも1999年まではアメリカ軍の合同台風警報センターによる英語名が国際的名称として付けられていた[3]。
前述の通り、日本でも終戦直後から1953年の台風2号(ジュディ台風)までこの英語名を採用していたが、当時のアメリカでは女性名のみを使っていたので、日本での台風の命名もすべて女性名であった(カスリーン台風、ジェーン台風など)。ハリケーンを女性名で呼ぶことはジョージ・スチュワート (小説家)の1941年の小説『Storm』を由来として1940年代から海軍の気象学者などによって行われており[30]、米軍は1945年に西太平洋で発生するタイフーンについて女性名のリストを採用したが、アメリカ気象局(現・アメリカ国立気象局)の採用は1953年にまでずれこんでいる[30]。後にこの命名法は男女同権に反しており性差別につながるなどとして、世界気象機関 (WMO) から改善の要求があり、1979年からは男性名・女性名を交互につける方法に改められている[30]。
アジア名
アジア名の導入
2000年1月1日からは台風の国際的な呼称として、それまでの英語名に代わって「アジア名」を用いることとなった[3]。このリストは大西洋海洋気象研究所のサイト[31]などで見ることができる。
アジア名は、米国とアジア各国で構成された台風委員会によって定められたもので、国際的には広く使用されている[32]が、日本国内では台風番号による呼び方が一般的であり、報道機関でも台風番号で呼称している例が大多数である。ただし日本以外のアジア地域で被害が出た場合などで、台風番号とアジア名を併用して報道する場合もある[33]。
ちなみに東経180度以東で発生したハリケーン等の熱帯低気圧が東経180度以西に進んで台風となったものにはアジア名は命名されず、発生地点で命名された名称がそのまま使用される。
アジア名の変更が行われる日
毎年、台風委員会が1月~3月に行われている。この台風委員会の会議が終わって、24時間後~36時間後には、台風委員会サイトの更新が入る。
たとえば、台風委員会が、2019年2月25日に終わった場合、2019年2月26日、又は2019年2月27日の朝には、新しいアジア名が公開されている。
次に、日本気象庁の変更が行われるのだが、英語版が先に変更される。この英語版の変更日は、基本的に3月下旬になる。(概ね3月20日~3月30日の間に行われることが多い)
最後に、日本気象庁の日本語版の変更が行われる。しかし、日本語版の変更は、概ね4年に1度しか行われないため、次回の更新は2021年又は、2020年となっている。
台風の名前の変更の際は、3つの名前から選ばれる。
たとえば、日本の名前のコップ(Koppu)の名前の変更の際には、コグマ(Koguma)ハクチョウ(Hakucho)コイヌ(Koinu)の3つが候補に挙がっていた。
なお、3つの名前候補の情報は、台風委員会が行われる2週間前、前後に公開される。
リストの変更(引退)
アジア名は繰り返しの使用を原則とするが、大きな災害をもたらした台風などについては以後は同じ名前を使用しないよう変更することがある[3]。大西洋北部などの他海域、また1999年までのアメリカ式の命名において、顕著な影響を与えたものの国際名を名前リストから削除して、次回以降から別の国際名が使用される「引退」という慣例があり、この慣例が2000年に導入された「アジア名」にも受け継がれているためである。この慣例の目的は、大きな影響を与えたために将来にわたって言及されるであろう台風が同じ国際名となってしまうと混同の恐れがあるためである。逆に顕著な影響を与えなかった名前については繰り返し使われる。例えば Arlene というハリケーン名は過去9回も使用されている。
アジア名の変更は台風委員会加盟国からの変更要請を受けて、台風委員会が行う[3]。例えば、2002年に朝鮮半島に大きな被害を与えた台風15号の国際名 Rusa は、次回は Nuri に変更となることが決まっている。また、2003年に朝鮮半島に大きな被害を与えた台風14号の国際名 Maemi も、次回は Mujigae (その後、Surigae)に変更となることが決まっている。ただし、顕著な影響を与えても変更の手続がなければ変更されない。アジア名導入以前の例であるが、1959年の伊勢湾台風(昭和34年台風第15号)の国際名 Vera は、「引退」扱いとならず、以降も何度か使用されている[34]。
1周目からは、以下の10個が変更されている[35](使用されるのは2周目)
(49) Vamei→Peipah、(55) Chataan→Matmo、(64) Rusa→Nuri、(73) Pongsona→Noul、(80) Imbudo→Molave、(87) Maemi→Mujigae、(95) Sudal→Mirinae、(107) Rananim→Fanapi、(132) Matsa→Pakhar、(137) Nabi→Doksuri。
2周目からは、以下の名前が変更されている[35]。(使用されるのは3周目)
(2) Longwang→Haikui、(7) Chanchu→Sanba、(10) Bilis→Maliksi、(14) Saomai→Son Tinh、(20) Xangsane→Leepi、(26) Durian→Mangkhut、(82) Morakot→Atsani、(90) Ketsana→Champi、(91) Parma→In-fa、(107) Fanapi→Rai、(131) Washi→Hato。
3周目からは、以下の名前が変更されている[35]。(使用されるのは4週目)
(15) Bopha→Ampil、(27) Utor→Barijat、(37) Fitow→Mun、(44) Haiyan→Bailu、(54) Rammasun→Bualoi,(79)Soudelor→Saudel (87)Mujigae→Surigae (89)Koppu→Koguma (92)Melor→Chempaka
(106)Meranti→Nyatoh (113) Sarika→Trases (114)Haima→Mulan (118)Nock-ten→Hinnamnor
次回の第51回台風委員会によって、以下の名前が変更される。(4、5週目に使用される名前が決まる。)
(131)Hato(4)Kai-tak (5) Tembin[37]
また、甚大な被害以外の理由で変更されたものもある[35]。
- 発音が誤解を生む可能性があるため - (111) Kodo→Aere(2002年、ミクロネシア語の下品な言葉と似ているため)、(17) Sonamu→Jongdari(2014年、「ツナミ」と似ているため)
- 宗教上の問題で反対する国があったため - (82) Hanuman→Morakot(2002年、インドの神・ハヌマーンと同音であるため。その後さらにAtsaniに変更)、(137) Nabi→Doksuri(2007年、イスラム教のナビーと同音であるため)
- 再提出[38] - (74) Yanyan→Dolphin(2006年、地域の代表性がないため)、(102) Tingting→Lionrock(2006年、地域の代表性がないため)
- 綴りの変更 - (11) Kaemi→Gaemi、(25) Chebi→Jebi、(53) Noguri→Neoguri、(67) Changmi→Jangmi、(81) Koni→Goni(いずれも文化観光部2000年式表記への変更)
- その他の地域の熱帯低気圧の命名と重複 - (139) Vicente→Lan(2015年、北東太平洋のハリケーンの命名と一致であるため)
アジア名の一覧
- 日本気象庁の日本語版|台風の番号の付け方と命名の方法(次回の更新は、2020年又は、2021年の見込み)
- 台風委員会|台風の名前の付け方リスト(次回の更新は、2019年2月の見込み)
- 日本気象庁の英語版|台風の名前の付け方リスト(次回の更新は、2019年3月25日の見込み)
アジア名は全部で140個あり、140番目の「サオラー」まで使用されると最初の「ダムレイ」に戻るループ。名称の順番は、2017年台風第23号より4周目に入っている。
順番 |
命名した国と地域 |
呼名 |
片仮名読み |
意味 |
---|---|---|---|---|
main}}1 | カンボジア | Damrey | ダムレイ | ゾウ |
main}}2 | 中国 | Haikui | ハイクイ | イソギンチャク |
main}}3 | 北朝鮮 | Kirogi | キロギー | ガン |
main}}4 | 香港 | Kai-tak | カイタク | 旧空港名 |
main}}5 | 日本 | Tembin | テンビン | てんびん座 |
main}}6 | ラオス | Bolaven | ボラヴェン | 高原の名前 |
main}}7 | マカオ | Sanba | サンバ | マカオの名所 |
main}}8 | マレーシア | Jelawat | ジェラワット | 淡水魚の名前 |
main}}9 | ミクロネシア | Ewiniar | イーウィニャ | チューク語の「の 嵐神」 |
main}}10 | フィリピン | Maliksi | マリクシ | フィリピン語の「 速い」 |
main}}11 | 韓国 | Gaemi | ケーミー | アリ |
main}}12 | タイ | Prapiroon | プラピルーン | の神 雨 |
main}}13 | 米国 | Maria | マリア | チャモロ語の 女性の名前 |
main}}14 | ベトナム | Son-Tinh | ソンティン | 山の神 | ベトナム神話の
main}}15 | カンボジア | Ampil | アンピル | タマリンド |
main}}16 | 中国 | Wukong | ウーコン | 悟空 |
main}}17 | 北朝鮮 | Jongdari | チョンダリ | ヒバリ |
main}}18 | 香港 | Shanshan | サンサン | 少女の名前 |
main}}19 | 日本 | Yagi | ヤギ | やぎ座 |
main}}20 | ラオス | Leepi | リーピ | ラオス南部の滝の名前 |
main}}21 | マカオ | Bebinca | バビンカ | ベビンカ |
main}}22 | マレーシア | Rumbia | ルンビア | サゴヤシ |
main}}23 | ミクロネシア | Soulik | ソーリック | ポンペイ島の首長の称号 |
main}}24 | フィリピン | Cimaron | シマロン | 牛 | 野生の
main}}25 | 韓国 | Jebi | チェービー | ツバメ |
main}}26 | タイ | Mangkhut | マンクット | マンゴスチン |
main}}27 | 米国 | Barijat | バリジャット | マーシャル語の「波と風の浜辺」 |
main}}28 | ベトナム | Trami | チャーミー | バラ科の 花の名前 |
main}}29 | カンボジア | Kong-rey | コンレイ | 伝説の少女の名前/山の名前 |
main}}30 | 中国 | Yutu | イートゥー | 玉兎 |
main}}31 | 北朝鮮 | Toraji | トラジー | キキョウ |
main}}32 | 香港 | Man-yi | マンニィ | 貯水池(元は海峡)の名前 |
main}}33 | 日本 | Usagi | ウサギ | うさぎ座 |
main}}34 | ラオス | Pabuk | パブーク | メコン川の大型淡水魚の名前 |
main}}35 | マカオ | Wutip | ウーティップ | チョウ |
main}}36 | マレーシア | Sepat | セーパット | 淡水魚の名前 |
main}}37 | ミクロネシア | Mun | ムン | ヤップ語の「6月」 |
main}}38 | フィリピン | Danas | ダナス | 経験する/感じる |
main}}39 | 韓国 | Nari | ナーリー | ユリ |
main}}40 | タイ | Wipha | ウィパー | 女性の名前 |
main}}41 | 米国 | Francisco | フランシスコ | チャモロ語の男性の名前 |
main}}42 | ベトナム | Lekima | レキマー | カニステル |
main}}43 | カンボジア | Krosa | クローサ | ツル |
main}}44 | 中国 | Bailu | バイルー | 白い鹿 |
main}}45 | 北朝鮮 | Podul | ポードル | ヤナギ |
main}}46 | 香港 | Lingling | リンリン | 少女の名前 |
main}}47 | 日本 | Kajiki | カジキ | かじき座 |
main}}48 | ラオス | Faxai | ファクサイ | 女性の名前 |
main}}49 | マカオ | Peipah | ペイパー | 魚の名前 |
main}}50 | マレーシア | Tapah | ターファー | ナマズ |
main}}51 | ミクロネシア | Mitag | ミートク | ヤップ語の | 女性の名前
main}}52 | フィリピン | Hagibis | ハギビス | すばやい |
main}}53 | 韓国 | Neoguri | ノグリー | タヌキ |
main}}54 | タイ | Bualoi | ブアローイ | デザートの名前 |
main}}55 | 米国 | Matmo | マットゥモ | 大雨 |
main}}56 | ベトナム | Halong | ハーロン | 湾の名前 |
main}}57 | カンボジア | Nakri | ナクリー | 花の名前 |
main}}58 | 中国 | Fengshen | フンシェン | 風神 |
main}}59 | 北朝鮮 | Kalmaegi | カルマエギ | カモメ |
main}}60 | 香港 | Fung-wong | フォンウォン | 山の名前 |
main}}61 | 日本 | Kammuri | カンムリ | かんむり座 |
main}}62 | ラオス | Phanfone | ファンフォン | 動物の名前 |
main}}63 | マカオ | Vongfong | ヴォンフォン | スズメバチ |
main}}64 | マレーシア | Nuri | ヌーリ | オウム |
main}}65 | ミクロネシア | Sinlaku | シンラコウ | コスラエ島の伝説の女神 |
main}}66 | フィリピン | Hagupit | ハグピート | むち打つこと |
main}}67 | 韓国 | Jangmi | チャンミー | バラ |
main}}68 | タイ | Mekkhala | メーカラー | 雷の守護神 |
main}}69 | 米国 | Higos | ヒーゴス | チャモロ語の「イチジク」 |
main}}70 | ベトナム | Bavi | バービー | ベトナム北部の山脈の名前 |
main}}71 | カンボジア | Maysak | メイサーク | 木の名前 |
main}}72 | 中国 | Haishen | ハイシェン | 海神 |
main}}73 | 北朝鮮 | Noul | ノウル | 夕焼け |
main}}74 | 香港 | Dolphin | ドルフィン | イルカ。香港を代表する動物の一つ。 |
main}}75 | 日本 | Kujira | クジラ | くじら座 |
main}}76 | ラオス | Chan-hom | チャンホン | 木の名前 |
main}}77 | マカオ | Linfa | リンファ | ハス |
main}}78 | マレーシア | Nangka | ナンカー | パラミツ |
main}}79 | ミクロネシア | Saudel | ソウデル | ポンペイ島の | 伝説上の首長、ソウデロアの護衛兵
main}}80 | フィリピン | Molave | モラヴェ | 木の名前 |
main}}81 | 韓国 | Goni | コーニー | ハクチョウ |
main}}82 | タイ | Atsani | アッサニー | 稲妻 |
main}}83 | 米国 | Etau | アータウ | パラオ語の「 嵐雲」 |
main}}84 | ベトナム | Vamco | ヴァムコー | ベトナム南部の川の名前 |
main}}85 | カンボジア | Krovanh | クロヴァン | 木の名前 |
main}}86 | 中国 | Dujuan | ドゥージェン | ツツジ |
main}}87 | 北朝鮮 | Surigae | スリゲ | 鷲の名前 |
main}}88 | 香港 | Choi-wan | チョーイワン | 彩雲 |
main}}89 | 日本 | Koguma | コグマ | コグマ座 |
main}}90 | ラオス | Champi | チャンピー | ジャスミン | 赤い
main}}91 | マカオ | In-fa | インファ | 花火 |
main}}92 | マレーシア | Cempaka | チェンパカ | ハーブ |
main}}93 | ミクロネシア | Nepartak | ニパルタック | コスラエ島の 戦士の名前 |
main}}94 | フィリピン | Lupit | ルピート | 冷酷な |
main}}95 | 韓国 | Mirinae | ミリネ | 天の川 |
main}}96 | タイ | Nida | ニーダ | 女性の名前 |
main}}97 | 米国 | Omais | オーマイス | パラオ語の「 | 徘徊」
main}}98 | ベトナム | Conson | コンソン | 歴史的な観光地の名前 |
main}}99 | カンボジア | Chanthu | チャンスー | 花の名前 |
main}}100 | 中国 | Dianmu | ディアンムー | 電母 |
main}}101 | 北朝鮮 | Mindulle | ミンドゥル | タンポポ |
main}}102 | 香港 | Lionrock | ライオンロック | 山の名前 |
main}}103 | 日本 | Kompasu | コンパス | コンパス座 |
main}}104 | ラオス | Namtheun | ナムセーウン | 川の名前 |
main}}105 | マカオ | Malou | マーロウ | 瑪瑙 |
main}}106 | マレーシア | Nyatoh | ニャトー | 木の名前 |
main}}107 | ミクロネシア | Rai | ライ | ヤップ島の石の貨幣 |
main}}108 | フィリピン | Malakas | マラカス | 強い |
main}}109 | 韓国 | Megi | メーギー | ナマズ |
main}}110 | タイ | Chaba | チャバ | ブッソウゲ |
main}}111 | 米国 | Aere | アイレー | 嵐 |
main}}112 | ベトナム | Songda | ソングダー | ベトナム北西部にある川の名前 |
main}}113 | カンボジア | Trases | テラセス | 鳥の名前 |
main}}114 | 中国 | Mulan | ムーラン | 山の名前 |
main}}115 | 北朝鮮 | Meari | メアリー | やまびこ |
main}}116 | 香港 | Ma-on | マーゴン | 馬鞍山 |
main}}117 | 日本 | Tokage | トカゲ | とかげ座 |
main}}118 | ラオス | Hinnamnor | ヒンナムノー | ラオスのカホアイ県にある、山の名前 |
main}}119 | マカオ | Muifa | ムイファー | 梅の花 |
main}}120 | マレーシア | Merbok | マールボック | 鳥の名前 |
main}}121 | ミクロネシア | Nanmadol | ナンマドル | 遺跡の名前 |
main}}122 | フィリピン | Talas | タラス | 鋭さ |
main}}123 | 韓国 | Noru | ノルー | ノロジカ |
main}}124 | タイ | Kulap | クラー | バラ |
main}}125 | 米国 | Roke | ロウキー | チャモロ語の | 男性の名前
main}}126 | ベトナム | Sonca | ソンカー | ヒバリ |
main}}127 | カンボジア | Nesat | ネサット | 漁 |
main}}128 | 中国 | Haitang | ハイタン | 海棠 |
main}}129 | 北朝鮮 | Nalgae | ナルガエ | 翼 |
main}}130 | 香港 | Banyan | バンヤン | 木の名前 |
main}}131 | 日本 | Hato | ハト | はと座 |
main}}132 | ラオス | Pakhar | パカー | 淡水魚の名前 |
main}}133 | マカオ | Sanvu | サンヴー | 珊瑚 |
main}}134 | マレーシア | Mawar | マーワー | バラ |
main}}135 | ミクロネシア | Guchol | グチョル | ヤップ語の「ウコン」 |
main}}136 | フィリピン | Talim | タリム | 刃先 | 鋭い
main}}137 | 韓国 | Doksuri | トクスリ | わし(鷲) |
main}}138 | タイ | Khanun | カーヌン | パラミツ |
main}}139 | 米国 | Lan | ラン | マーシャル語の「嵐」 |
main}}140 | ベトナム | Saola | サオラー | サオラ |
{{safesubst:#invoke:Anchor|main}}
日本(台風番号等)
台風番号
第二次世界大戦後のアメリカ軍占領下では、アメリカ式の女性名(詳しくは後述)を用いていたが(カスリーン台風など)、サンフランシスコ講和条約発効後の1953年の台風2号(ジュディ台風)以降、日本国内では番号が導入された。
日本では、気象庁が毎年1月1日を区切りとして、台風が発生した順に台風番号を付けており、日本国内では通常はこの台風番号で呼ばれる[3]。尚、台風は事後解析により2つ以上のものの発生日時が逆転することがある。当年12月31日までに発生した台風は発生した順番で台風番号を付けるが、翌年1月1日以降に発生した台風については、前年の12月31日までに発生した台風がまだ残っている場合でも1号からの付番にリセットして付けることになっている。
気象庁では、情報文等においては元号年と組み合わせて「昭和60年台風第10号」のように表記し、天気図等においては西暦年の下2桁と組み合わせて「台風8510」、「T8510」のように表記している(いずれも1985年(昭和60年)に発生した10番目の台風の例)[39]。民間では「第」を省略するとともに、特定する必要がない場合には年号も省略して「台風10号」のように呼ぶことが多い。
気象庁命名台風
特に災害の大きかったものについては上陸地点などの名前を付けて呼ぶこともある(伊勢湾台風など)。戦後、気象庁によって命名された台風は以下の8つである。「気象庁が命名した自然現象の一覧#台風」も参照。 テンプレート:気象庁命名台風
台風の俗称
あくまで俗称であるが、著名なものとして「五輪台風」がある。これは、1960年の8月23日15時から翌日3時 (JST) にかけて台風14 (Bess)・15 (Carmen)・16 (Della)・17 (Elaine)・18 (Faye) 号が天気図上に、まさに五輪マークのように並び(ただし、実際の五輪マークとは上下逆である)、この年がローマ五輪の開催年だった事などからマスコミなどからこう名づけられた[40]。このうち、台風17号について台風7号であるとする文献もあるが[41]、台風7号が発生していたのは7月25日-30日 (JST) であり、誤りである[42]。
フィリピン(フィリピン名)
フィリピンでは、アジア名よりフィリピン独自の名称(フィリピン名)の方が一般的に使用されている[43]。例えば、フィリピンに大きな被害をもたらした平成20年台風第6号については、地元ではアジア名の「フンシェン (Fengshen)」よりフィリピン名「フランク (Frank)」の方が広く使用された。
台風の統計
- 統計の基準について
台風の平年値
- 年間発生数:25.6 (26.7) 個
- 年間日本接近数:11.4 (10.8) 個
- 年間日本上陸数:2.7 (2.6) 個
台風の記録
(統計資料がある1951年からの統計。2013年11月26日現在の記録)
数に関する記録
テンプレート:台風の年間発生数 テンプレート:台風の年間日本接近数 テンプレート:台風の年間日本上陸数
時期などに関する記録
海水温が最も低くなる2月が台風に関する年変わりの時期ともいえ、下記に示す1月1日基準は社会的な区分であることには注意が必要である。 テンプレート:発生日時が早い台風 テンプレート:発生日時が遅い台風 テンプレート:日本上陸日時が早い台風 テンプレート:日本上陸日時が遅い台風 テンプレート:長寿台風
規模に関する記録
テンプレート:台風の中心気圧 (海上) テンプレート:台風の中心気圧 (陸上) テンプレート:台風の中心気圧 (上陸時) テンプレート:台風の最大風速 テンプレート:台風の最大瞬間風速 テンプレート:台風の強風域
各番号の台風
各番号の台風についてはそれぞれ各項目を参照。
各年の台風
各年度の台風についてはそれぞれ各項目を、年度別の一覧については年度別台風記事一覧を参照。
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 予報用語 台風に関する用語 気象庁 2016年9月3日閲覧。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 “台風解析の技術”. . 2016閲覧.
- ↑ 3.00 3.01 3.02 3.03 3.04 3.05 3.06 3.07 3.08 3.09 3.10 3.11 “台風について”. . 2016閲覧.
- ↑ “デジタル台風:台風観測とドボラック法”. . 2016閲覧.
- ↑ “台風(熱帯低気圧)の定義とその一生”. . 2015閲覧.
- ↑ 6.0 6.1 6.2 “台風と熱帯低気圧と温帯低気圧は何が違うのですか?”. 秋田地方気象台. . 2016閲覧.
- ↑ 中心付近は遠心力が強く、中心へ収束しようとする暴風と打ち消し合う。
- ↑ 気圧配置 台風に関する用語
- ↑ 台風の大きさと強さ
- ↑ “スーパー台風にどう備える”. 日本経済新聞. (2013年11月12日) . 2014閲覧.
- ↑ 例えばユーラシア大陸からの冷たい寒気が対馬暖流の上を移動する事で、下層と上層の温度差が極地方の海上並みに非常に大きくなる等して発生し得る。
- ↑ “rain band=降雨帯”. 科学技術振興機構. . 2009閲覧.
- ↑ 坪木和久. “台風に伴う竜巻をもたらす降雨帯の雲解像モデルを用いた数値シミュレーション (PDF)”. 名古屋大学気象学研究室. pp. 3/8ページ. . 2009閲覧.
- ↑ 台風の温帯低気圧化における衛星画像の特徴
- ↑ “気象庁|台風の発生、接近、上陸、経路”. 気象庁. . 2016閲覧.
- ↑ 16.0 16.1 “気象庁|上陸日時”. 気象庁. . 2016閲覧.
- ↑ 台風21号の「目」に飛行機で入り 直接観測に成功 - NHK
- ↑ 航空機で大型台風観測へ 勢力予測の精度アップ狙う 名古屋大など、来年から - 産経新聞
- ↑ TRMM 搭載 LISにより観測された台風における雷放電の特徴
- ↑ 国土交通省木曽川下流河川事務所; 桑名市 (2009年6月3日). “演題:スーパー伊勢湾台風にどう備えるか (PDF)”. 国土交通省中部地方整備局. . 2009閲覧.
- ↑ 質問44:スーパー台風とスーパー伊勢湾台風は同じ表現? デジタル台風、2009年10月12日閲覧。
- ↑ 22.0 22.1 日本気象協会『台風物語』第9章1
- ↑ 1828年シーボルト台風(子年の大風)と高潮
- ↑ イカロス出版『近・現代日本気象災害史』283頁
- ↑ 25.0 25.1 “台風の語源”. トクする日本語. 日本放送協会 (2014年9月22日). . 2014閲覧.
- ↑ また、柳田国男は、古代語「わき」におそろしい強風という意味が含まれていなかったかと指摘している。(山本健吉『基本季語五〇〇選』講談社学術文庫、1989年、600-601頁)
- ↑ 高橋 1976, pp. 155-156.
- ↑ 『世界大百科事典』平凡社 1998
- ↑ 29.0 29.1 高橋 1976, p. 155.
- ↑ 30.0 30.1 30.2 “TCFAQ B1) How and why are tropical cyclones named?”. アメリカ海洋大気庁・ハリケーン研究部 (2014年5月1日). . 2015閲覧.
- ↑ FAQ : HURRICANES, TYPHOONS, AND TROPICAL CYCLONES
- ↑ “台風の番号と名前” (言語). ホーム > 気象等の知識 > 天気予報・台風 > 台風について > 台風の番号と名前. 気象庁. . 2013閲覧.
- ↑ 非常に強い台風1号が台湾東部に上陸 1万5000人余りが避難、欠航相次ぐ livedoor NEWS 2016年8月24日閲覧。
- ↑ 1977年7月に石垣島を襲った台風5号が一例である。
- ↑ 35.0 35.1 35.2 35.3 List of retired TC names Typhoon Committee
- ↑ https://en.wikipedia.org/wiki/Tropical_cyclone_naming#cite_note-18
- ↑ https://en.wikipedia.org/wiki/Tropical_cyclone_naming#cite_note-18
- ↑ Change of Tropical Cyclone Names : "Dolphin" and "Lionrock" to replace "Yanyan" and "Tingting" (PDF) Hong Kong Overvatory、2015年11月24日
- ↑ 気圧配置 台風に関する用語(気象庁)
- ↑ あの日の空もよう 天気で振り返る戦後50年 平沼洋司・花木亮・槇野修著 1995年8月7日発行 PHP研究所
- ↑ 理不尽な気象 森田正光著 2007年10月20日発行 講談社プラスアルファ新書371-1C
- ↑ 気象庁HP|台風経路図
- ↑ フィリピン気象庁
参考文献
- 高橋浩一郎 『気象を見る眼』 共立出版〈科学ブックス21〉、1976年。ISBN 978-4-320-00678-2。
関連項目
- 極低気圧(真冬の台風とも呼ばれる)
- 越境台風
- 復活台風
- 複雑な動きをする台風
- 台風情報
- 自然災害
- 八朔 - 二百十日 - 二百二十日
- 気象学
- 台風の目
- 気象庁が命名した自然現象の一覧
- 豆台風
- 袋風
- 岩崎卓爾
- 年度別台風記事一覧
外部リンク
- 台風の番号と名前 (日本語) - (気象庁)
- デジタル台風 (日本語)
- TRMM台風データベース (日本語)
- Typhoon21 (日本語)
- 熱帯低気圧・台風あれこれ (日本語)
- 世界の熱帯低気圧・台風のリアルタイム情報 - (WMO)
- 台湾台風情報センター
熱帯低気圧 | |||
---|---|---|---|
北西太平洋 | 北東太平洋 大西洋 |
インド洋 南太平洋 | |
台風 "Typhoon" |
ハリケーン "Hurricane" |
サイクロン "Cyclone" | |
一覧 | 一覧 | 一覧 |