講談社
株式会社講談社(こうだんしゃ、英称:Kodansha Ltd.)は、日本の総合出版社。創業者の野間清治の一族が経営する同族企業。
Contents
概要
創業者の野間清治により1909年(明治42年)11月に「大日本雄辯會」(だいにっぽんゆうべんかい)として設立される。当初は弁論雑誌である『雄辯』を出版していた。「講談社」の名称はその名の通り「講談」に由来するもので、『講談倶楽部』を創刊した1911年(明治44年)から大日本雄辯會と併せて使用した。評論家の徳富蘇峰は、戦前の少年や青年たちに大きな影響を与えた講談社を「私設文部省」と評した。
1938年(昭和13年)10月に野間恒が2代目社長に就任すると共に株式会社に改組、同年11月に野間左衛が3代目社長に就任した。1945年(昭和20年)に野間省一が4代目社長に就任し、1958年(昭和33年)に「株式会社講談社」と改称。その後1981年(昭和56年)に野間惟道が5代目社長、1987年(昭和62年)に野間佐和子が6代目社長、2011年(平成23年)に野間省伸が7代目社長に就任し、現在に至る。
「面白くて為になる」をモットーに、戦前から大衆雑誌『キング』・『少年倶楽部』などの様々な雑誌や書籍を出版した。『吉川英治全集』・『日本語大辞典』などを出版する傍ら、多数の文学賞を主宰した。
集英社・小学館(両社とも一ツ橋グループに所属)と並ぶ日本国内の出版業界大手であり、一時は年間売上高が2000億円を超えていたこともあった。しかし、近年はいわゆる「出版不況」により売上が減少、2002年(平成14年)には戦後初の赤字決算となった。また最盛期には小学館に約500億円の差を付けていたものの、2006年(平成18年)は売上高が1456億円まで落ち込み、1470億円を売り上げた小学館に抜かれた[1]。2007年(平成19年)にはその小学館を上回ったが、2009年(平成21年)以降は集英社に抜かれている。
2002年(平成14年)と2006年(平成18年)のFIFAワールドカップの際にはそれぞれFIFAオフィシャルブックとして、2002 FIFAワールドカップ『公式ガイドブック』・『公式プログラム』・『公式写真集』(総集編)、2006 FIFAワールドカップ『公式ガイドブック』・『公式総集編』を刊行している。
ディズニーキャラクターを使用した書籍の出版権を持っており、東京ディズニーリゾートのオフィシャルスポンサーとして東京ディズニーランドにトゥーンタウンを、東京ディズニーシーにレジェンド・オブ・ミシカ(2014年9月7日にショー自体が終了するため、提供を終了)、タートル・トーク(2014年9月4日から)を提供している[2][3]。
歴史
- 1909年(明治42年) - 初代社長野間清治により本郷区駒込坂下町(現・文京区千駄木)にて大日本雄辯會を創立。
- 1910年(明治43年) - 大日本図書発行元として『雄弁』を創刊。
- 1911年(明治44年) - 講談社を起こし『講談倶楽部』を創刊。
- 1914年(大正3年) - 『少年倶楽部』を創刊。
- 1920年(大正9年) - 『現代』『婦人倶楽部』を創刊。
- 1924年(大正13年) - 『キング』を創刊。
- 1925年(大正14年) - 社名を大日本雄辯會講談社と改称。
- 1931年(昭和6年) - レコード部(現・キングレコード創業)を設置。
- 1933年(昭和8年) - 本社を小石川区音羽町(現・文京区音羽)に移転。
- 1938年(昭和13年) - 野間恒、2代目社長に就任(11月没)。野間左衛、3代目社長に就任。組織を株式会社とする。
- 1945年(昭和20年) - 日本報道社を定款変更し、光文社を設立。 野間省一、4代目社長に就任。
- 1946年(昭和21年) - 豊国印刷を設立。
- 1952年(昭和27年) - 第一紙業を設立。
- 1954年(昭和29年) - 第一通信社を設立。
- 1958年(昭和33年) - 社名を株式会社講談社と改称。
- 1961年(昭和36年) - 音羽サービスセンター(現・講談社ビジネスパートナーズ)を設立。
- 1964年(昭和39年) - 音羽建物を設立。
- 1970年(昭和45年) - 講談社サイエンティフィクを設立。
- 1972年(昭和47年) - ペック設立(現・講談社エディトリアル)を設立。
- 1975年(昭和50年) - 日刊現代を設立。
- 1977年(昭和52年) - 三推社(現・講談社ビーシー)を設立。
- 1981年(昭和56年) - 野間惟道、5代目社長に就任。
- 1987年(昭和62年) - 野間惟道死去に伴い、野間佐和子が6代目社長に就任。
- 2005年(平成17年) - 講談社(北京)文化有限公司を設立。
- 2008年(平成20年) - 講談社USA、講談社USAパブリッシングを設立。
- 2009年(平成21年) - 創業100周年。なお、100周年記念日の12月17日は、創業者・野間清治の誕生日に由来する[4]。
- 2010年(平成22年) - 星海社を設立。
- 2011年(平成23年) - 野間佐和子の死去に伴い、野間省伸が第7代社長に就任する。 台湾講談社媒体有限公司を設立。
- 2015年(平成27年) - 講談社学芸クリエイトを設立。
- 2016年(平成28年)11月 - 一迅社を完全子会社化。
- 2017年(平成29年)10月 - ポリゴン・ピクチュアズとの合弁会社講談社VRラボを設立。
決算
- 新文化通信社 ニュース特集「決算」講談社による。
決算期(期間) | 売上高 | 営業利益 | 経常利益 | 税引前当期利益 | 当期純利益 |
---|---|---|---|---|---|
第63期(2000年12月1日 - 2001年11月30日) | 1769億円 | 31億円 | 7億円 | ||
第64期(2001年12月1日 - 2002年11月30日) | 1712億8700万円 | 7億6400万円 | ▲1600万円 | ||
第65期(2002年12月1日 - 2003年11月30日) | 1672億1200万円 | 14億1600万円 | |||
第66期(2003年12月1日 - 2004年11月30日) | 1598億2700万円 | ▲5億1000万円 | ▲7300万円 | ||
第67期(2004年12月1日 - 2005年11月30日) | 1545億7200万円 | 77億0500万円 | 52億1500万円 | ||
第68期(2005年12月1日 - 2006年11月30日) | 1455億7000万円 | 31億0300万円 | 15億3900万円 | ||
第69期(2006年12月1日 - 2007年11月30日) | 1443億0100万円 | ▲3億3800万円 | 24億0800万円 | 26億円 | 10億5800万円 |
第70期(2007年12月1日 - 2008年11月30日) | 1350億5800万円 | ▲約62億円 | ▲約52億円 | ▲48億7400万円 | ▲76億8600万円 |
第71期(2008年12月1日 - 2009年11月30日) | 1245億2200万円 | ▲約73億円 | ▲約49億円 | ▲57億2200万円 | |
第72期(2009年12月1日 - 2010年11月30日) | 1223億4000万円 | ▲18億円 | 6億円 | 5億6100万円 | |
第73期(2010年12月1日 - 2011年11月30日) | 1219億2900万円 | 2億円 | 7億2500万円 | 1億6400万円 | |
第74期(2011年12月1日 - 2012年11月30日) | 1178億7100万円 | ▲6億7800万円 | 10億6700万円 | 15億5000万円 | |
第75期(2012年12月1日 - 2013年11月30日) | 1202億7200万円 | 24億2200万円 | 48億2500万円 | 32億1400万円 | |
第76期(2013年12月1日 - 2014年11月30日) | 1190億6400万円 | 27億円 | 53億円 | 38億円 | 27億5500万円 |
第77期(2014年12月1日 - 2015年11月30日) | 1168億1500万円 | 34億6200万円 | 14億5400万円 |
雑誌
女性誌
男性誌・情報誌
幼児誌
- げんき(1990年代にCMを頻繁に放送していたが、2001年以降、放送していない)
- おともだち
- おともだちピンク
- おともだちゴールド
- たのしい幼稚園
- たの幼ひめぐみ
- テレビマガジン
- NHKのおかあさんといっしょ
- はじめてのテレビえほん いないいないばあっ!
女性コミック誌
- なかよし
- 別冊フレンド
- デザート
- Kiss
- ハツキス
- BE・LOVE
- ハニーミルク(電子コミック誌)[5]
- 姉フレンド(電子コミック誌)
- comic tint(電子コミック誌)[6]
- コミックZERO-SUM
- コミック百合姫
- gateau
男性コミック誌
- 週刊少年マガジン
- 別冊少年マガジン
- 月刊少年マガジン
- 少年マガジンR
- 月刊少年シリウス
- 少年マガジンエッジ
- 週刊ヤングマガジン
- モーニング
- 月刊アフタヌーン
- イブニング
- ネメシス (アンソロジーコミック)
- 月刊ComicREX
- まんが4コマぱれっと
文芸誌
- 群像
- 小説現代
- 本(PR誌)
- IN★POCKET
- ファウスト (電子雑誌)
その他雑誌
フリーマガジン
- THE NIKKEI MAGAZINE STYLE Ai(日本経済新聞社との共同事業)
- Rikejo
無料電子雑誌
かつて発行・発売していた雑誌
- マガジンイーノ
- メカビ!
- 日本 NIPPON
- 雄辯
- キング- 戦後創刊の下項とは別雑誌。
- KING
- 現代 - 戦後創刊の下項とは別雑誌。
- 月刊現代
- 講談倶楽部
- 幼年倶楽部(のちに『幼年クラブ』、さらに『たのしい四年生』に改題)
- 少年倶楽部(のちに『少年クラブ』に改題)
- 少女倶楽部
- 婦人倶楽部
- たのしい一年生
- たのしい二年生
- たのしい三年生
- たのしい四年生
- たのしい五年生
- たのしい六年生
- 若い女性
- ヤングレディ
- MINE
- チェックメイト
- ホットドッグ・プレス
- CADET
- DAYS JAPAN
- Style
- NEXT
- Quark
- VIEWS
- ペントハウス(後にぶんか社が発行)
- スコラ(創刊当初。後に株式会社スコラ、スコラ倒産後は株式会社スコラマガジンから発行された)
- DELUXEマガジン
- DELUXEマガジンORE
- 覇王マガジン
- ぼくら
- 週刊ぼくらマガジン
- ヒーローマガジン
- コミックボンボン
- デラックスボンボン
- テレまんがヒーローズ
- 月刊マガジンZ
- ミスターマガジン
- ヤングマガジンアッパーズ
- 少女フレンド(週刊→月刊)
- るんるん
- Amie
- mimi
- Vanilla
- Me
- ARIA
- ディズニーランド
- クロスワードin
- TOKYO★1週間
- KANSAI1週間(2008年12月よりサンケイリビング新聞社が発行)
- TOKAI1週間
- GLAMOROUS
- Grazia
- gli
- Kiss PLUS
- 月刊少年ライバル
- マガジンSPECIAL
- クーリエ・ジャポン
- G2
- HUgE
- ITAN (アンソロジーコミック)
書籍
文芸・ライトノベル
- 講談社文庫
- 講談社文芸文庫
- 講談社ノベルス(1982年 - )
- 講談社BOX
- 講談社タイガ(2015年 - )
- 講談社X文庫ホワイトハート
- 講談社ラノベ文庫
- 星海社文庫
- 星海社FICTIONS
- 講談社キャラクター文庫
- Kラノベブックス
ノンフィクション・学芸
児童書
- 講談社青い鳥文庫(1980年 - )
- YA!ENTERTAINMENT
- 講談社の動く図鑑 MOVE
実用書
- 健康ライブラリー
全集
- 少年少女世界文学全集全50巻(1959年 - 1962年)
辞典
ムック
漫画単行本
Webメディア
- VOCE
- ViVi
- with online
- mi-mollet
- itLIFE by FRaU
- COURRiER JAPON
- 現代ビジネス
- ゲキサカ
- FRIDAYデジタル
- FORZA STYLE
- ボンボンTV
- キッズボンボン
- BestMOTORing
- マガジンポケット
- 水曜日のシリウス
- eヤングマガジン
- Dモーニング
- モアイ
終了したWebサービス
撤退した事業
食品・医薬品
昭和初期、どりこの(清涼飲料水、現代で言う所の栄養ドリンク)を筆頭に、イノール(胃腸薬)・トラシン(感冒薬)といった医薬品・栄養食品を販売していた。
ゲームソフト
- ブルーアルマナック (1991年6月22日、メガドライブ)(講談社総研)
- 騎士伝説 (1993年7月16日、メガドライブ)(講談社総研)
- 魔天の創滅[7](1993年12月29日、メガドライブ)(講談社総研)
- ウルトラマン図鑑 (1996年9月13日、セガサターン)
- 金田一少年の事件簿 悲報島 新たなる惨劇 (1996年11月29日、PlayStation)
- BOYS BE… (1997年3月28日、PlayStation)
- はじめの一歩 (1997年7月31日、PlayStation)
- B線上のアリス (1997年9月18日、PlayStation)
- ウルトラマン図鑑2 (1997年12月18日、セガサターン)
- 頭文字D外伝 (1998年3月6日、ゲームボーイ)
- 金田一少年の事件簿2 地獄遊園殺人事件 (1998年3月26日、PlayStation)
- 修羅の門 (1998年4月2日、PlayStation)
- ウルトラマン図鑑3 (1998年6月18日、セガサターン)
- 頭文字D (1998年6月18日、セガサターン)
- 水木しげるの妖怪図鑑 総集編 (1998年6月25日、セガサターン)
- つんつん組 すうじでぷにぷに (1998年9月23日、PlayStation)
- だんじょん商店会 〜伝説の剣はじめました〜 (1998年10月29日、PlayStation)
- つんつん組2 もじもじぱっくん (1998年11月19日、PlayStation)
- 頭文字D (1999年1月7日、PlayStation)
- つんつん組3 カンジベーダー (1999年1月28日、PlayStation)
- サイコメトラーEIJI (1999年2月18日、PlayStation)
- ぴくぴく仙太郎パズルでごはん (1999年2月18日、PlayStation)
- 胸騒ぎの予感 八神ひろきのGame-Taste (1999年5月20日、PlayStation)
- 金田一少年の事件簿3 〜青龍伝説殺人事件〜 (1999年8月5日、PlayStation)
- BOYS BE…2nd Season (1999年9月22日、PlayStation)
- 鬼眼城 (1999年12月22日、PlayStation)
- 賭博黙示録カイジ (2000年5月25日、PlayStation)
- 沈黙の艦隊 (2000年9月28日、PlayStation)
- ナニワ金融道〜青木雄二の世間胸算用〜 (2001年7月19日、PlayStation)
- 魔法先生ネギま!FUN DISC麻帆良祭 (2006年3月24日、Microsoft Windows
放送業界との関係
講談社が発行する『週刊現代』や『フライデー』によってNHKや各民放局、その他マスコミ(マスメディア)などをバッシングするケースがよくあるが、同社が発行する雑誌・刊行物に掲載される小説や漫画などの作品自体との関係に関して言えば関係は悪くない。結局のところ、講談社は規模が大きく、部門間(小説や漫画作品のコンテンツ発掘・著作権管理部門や、『週刊現代』、『フライデー』等の報道部門など)の横のつながりが希薄などが原因で論調が統一されにくいのが理由だと考えられる。
なお、講談社は各放送局と手を組んでの人気作品の映像化にかなり積極的でもある(ライバルの小学館、集英社も同様)。
NHK
- 主な刊行物
- 教育テレビの乳幼児向け番組(雑誌)
- * 『おかあさんといっしょ』(『NHKのおかあさんといっしょ』)
- * 『いないいないばあっ!』(『はじめてのテレビえほん いないいないばあっ!』)
- その他(当時のNHKのアナウンサー・キャスターによるエッセイ本など。番組収録中の写真等を含む)
- * 『気くばりのすすめ』(鈴木健二)
- * 『スタジオ102のドラマ』 (高梨英一)
- * 『NHKを10倍楽しむ法』(宮崎緑)
日本テレビ
箱根駅伝中継のガイドブックが発行されている。
TBSテレビ
講談社は、TBSテレビの親会社である東京放送ホールディングスの1.98%の株式を保有する大株主である(2012年3月末現在、株主順位第9位)。
2000年から、講談社が発行する『週刊少年マガジン』『週刊ヤングマガジン』の両編集部と共同で『ミスマガジン』を2012年度まで開催していた[8]。
2005年には、講談社系列のレコード会社キングレコードにも出資、業務提携をしている。
2006年4月からは、講談社とTBSは「ドラマ原作大賞」を共同で創設し、新たなドラマと作家の発掘を行っている[9]。
テレビ朝日
講談社は朝日新聞社、東映、九州朝日放送などに次いで、テレビ朝日ホールディングスの1.36%の株式を保有する株主である。なお、野間佐和子前社長は1988年6月から2010年6月までテレビ朝日の社外監査役を務めていた。
フジテレビ
文学作品賞の江戸川乱歩賞について、両社は共に後援企業として名を連ねている[10]。
ライブドアとフジテレビとのニッポン放送株買収合戦に当たっては、講談社はフジテレビを支持し、株式公開買い付け(TOB)でニッポン放送株をフジテレビに売却した。
講談社が発行する各種雑誌(『週刊少年マガジン』や『モーニング』など)で連載されているコミックが、フジテレビでテレビドラマ化されるケースが多い。
文化放送
関連会社の光文社と共に出資している。また同社3代目社長の友田信は講談社の出身であった。
テレビ東京
講談社の漫画作品がテレビアニメ化される際に、系列会社のキングレコード(スターチャイルド)がサントラなどで制作に関わることが多い。
疑義が持たれた報道、不祥事等
記事掲載によって問題化した事件
- 写真週刊誌『フライデー』襲撃事件(ビートたけしによる『フライデー』編集部襲撃)
- 講談社フライデー事件(幸福の科学との対立・争議)
- NHKスペシャル『奇跡の詩人』タイアップ本問題
- VoCE紙面上による執事喫茶Swallowtail盗撮、KAT-TUNコンサート盗撮事件(2006年)
- 奈良医師宅放火殺人事件に関する捜査情報源らしき情報を元にした書籍の刊行の事件(2007年)
- 『週刊少年マガジン』の増刊号『週刊少年マガジン増刊 マガジンドラゴン1月11日増刊号』に掲載された、豪村中作の漫画『メガバカ』に、『DEATH NOTE』などからの盗作が多数見付かり、講談社が謝罪していたことが判明した[11]。
- 韓国出身のカリスマダイエット主婦、チョン・ダヨンの著書・「モムチャンダイエット」について、著者のチョン・ダヨンが、契約無しで日本語訳本を出版されたとして、発行元の同社を相手取り、東京地方裁判所に訴訟を起こす[12]。
- 週刊ヤングマガジン2013年1月12日発売号に、当時AKB48のメンバーの河西智美が上半身裸の姿で少年に胸を隠させるショットがあり、講談社は当該号について問題のシーンをカットした上で発売を同月21日に延期することになった[13]。
- このほか、週刊現代による(疑義が持たれた)報道も数多くある。
記事掲載を伴わない事件、不祥事等
- 講談社社員が、「市場研究を行っている大学生(慶應義塾大学総合政策学部)」と身分を詐称し、インターネットのブログ運営者らに対し、漫画についてのアンケート調査を実施していたことが判明した。発覚後、講談社より被害者(アンケートの送付先)と慶應義塾大学に対して謝罪が行われたが、アンケート送付先に送られたメールの中に「(今回のアンケートについて)ご許可がいただければ、弊社の今後の販売・宣伝施策に活かさせていただきますが、」との記述があった。これにより、「ここで『はい』なんて言うか」と、余計に怒りを買う事となった[14]。
系列企業(音羽グループ)
- 株式会社光文社(講談社子会社の日本報道社を定款変更する形で設立)
- 光文社サービス - 光文社写真スタジオ、光文社演劇スタジオの運営管理業務
- キングレコード株式会社(講談社のレコード部門から分離)
- セブンシーズミュージック - 音楽出版社
- ベルウッド・レコード
- キングインターナショナル - 海外CDの輸入販売。
- キングエンタープライズ - キングレコードへの人材派遣業
- キング関口台スタジオ - 音楽・映像のレンタルスタジオの運営管理業務
- ポリゴン・ピクチュアズ
- 株式会社日刊現代
- 日刊現代大阪
- 日刊ゲンダイ販売サービス
- ノンコム
講談社グループ
- 講談社エディトリアル - 書籍・雑誌の編集。発売元は、講談社本体のほか、一部、講談社以外のものも扱う。
- 講談社サイエンティフィク - 自然科学系書籍を刊行。
- 講談社ビーシー - 車関連の書籍・雑誌の編集を扱う。発売元はすべて講談社本体。2009年6月1日に三推社より社名変更した。
- 講談社コミッククリエイト - 『復活ボンボンシリーズ』、特撮書籍等を講談社と共同刊行。
- 星海社 - 『星海社文庫』『星海社新書』等を発行。発売元は講談社本体。
- 短歌研究社 - 『短歌研究』を発行。
- 講談社学芸クリエイト - 講談社およびその他出版社の人文系の書籍・雑誌などの企画提案・編集受託。
- 一迅社 - 漫画・ライトノベル中心の出版社。2016年10月14日に講談社が完全子会社化を発表[15]。発売は講談社と共同。
- 講談社パル - 講談社こども教室(幼児教室)を展開。
- 講談社ビジネスパートナーズ - 2011年7月に自費出版を扱う「講談社出版サービスセンター」と本の物流・保険代理業を扱う「講談社ロジコム」が合併して設立。
- 豊国印刷 - 書籍・コミック単行本の本文印刷、デジタル製版、デジタルコンテンツ管理を扱う。
- 第一通信社 - 講談社100%出資の広告代理店。
- 音羽建物 - ビル・不動産の管理運営、造園等を手掛ける。
- 第一紙業 - 出版・印刷用紙を中心とする紙の専門商社。
- 講談社ヒューマンネットワーク - 人材派遣会社。
- 講談社ビジコ - 講談社及びグループ会社の経理業務。
- 講談社フェーマススクールズ - 美術系の通信教育を扱う。
- 講談社エフエス
- 講談社VRラボ - VRコンテンツ、映像、ゲーム、音声、音楽等のデジタルコンテンツの企画、制作、製造、卸、貸与、販売、版権事業及び輸出入。ポリゴン・ピクチュアズとの合弁会社。
- 講談社(北京)文化有限公司
- 台湾講談社媒体有限公司
- KODANSHA USA, INC. - アメリカ事業の統括会社。
- KODANSHA USA PUBLISHING, LLC.
- Kodansha Advanced Media LLC.
- VERTICAL,INC.(講談社46.7%、大日本印刷46.0%)
- KODANSHA EUROPE LTD.
関連法人
- 一般財団法人野間文化財団
- 公益財団法人国際文化フォーラム
- 公益財団法人野間教育研究所
過去
- スコラ - 1981年に講談社の子会社として設立。1988年7月に講談社から自社の出版者記号を移行。2001年3月に特別清算される形で消滅した。
- アスク - 1981年に講談社との折半出資で「アスク講談社」として設立。1998年に現社名に変更。
- 講談社インターナショナル - 1963年7月1日設立、2011年4月末で解散[16]。洋書・語学書・一般書を扱い、日本語作品の英語への翻訳出版も行った。
- ランダムハウス講談社 - 2003年にランダムハウスとの提携で設立。2010年の提携解消により武田ランダムハウスジャパンに改称。2012年12月に倒産[17]。
- 2&4モータリング社 - 車関連の映像メディアを制作。
その他の出資会社
- 文化放送(講談社が9.0%の株を保有する主要株主)
- 日本出版販売(講談社が5.80%の株を保有する筆頭株主)
- トーハン(講談社が5.26%の株を保有する筆頭株主)
- 大阪屋栗田(講談社が11.56%の株を保有する主要株主)
- コミック・コミュニケーション株式会社(講談社、小学館、創業者、東宝の共同出資会社)
- コンテンツワークス株式会社(講談社30%、小学館30%、富士ゼロックス30%、日本マイクロソフト10%の共同出資会社)
- LINE Book Distribution(LINE52%、メディアドゥ24%、講談社、小学館の4社の合弁事業会社)
- アニメタイムズ社(エイベックス・ピクチャーズ55%、講談社、集英社、小学館の4社による共同出資会社)
- ジャパン マンガ アライアンス(アニメイト、KADOKAWA、講談社、集英社、小学館の5社による合弁会社)
- 株式会社日本電子図書館サービス(講談社25%、KADOKAWA25%、紀伊國屋書店25%、大日本印刷&図書館流通センター25%による共同出資会社)
業務提携
加盟団体
日本電子書籍出版社協会、読書推進運動協議会、日本雑誌協会、日本書籍出版協会、日本出版インフラセンター、日本エッセイスト・クラブ、出版文化国際交流会、全国出版協会、日本出版クラブ、国際児童図書評議会、コミック出版社の会、デジタルコミック協議会、日本オーディオブック協議会、日本アドバタイザーズ協会、日本雑誌広告協会、日本ABC協会、日本インタラクティブ広告協会など
脚注
- ↑ 小学館、総売上高で講談社抜く 初めてトップに、朝日新聞、2007年6月19日
- ↑ オフィシャルスポンサー、東京ディズニーリゾート
- ↑ 講談社は東京ディズニーシー®/東京ディズニーランド®のオフィシャルスポンサーです。、講談社公式サイト
- ↑ 読みたい:最前線 創業百年の「書き下ろし100冊」、毎日新聞、2009年12月15日
- ↑ “講談社より電子BL・ハニーミルク創刊、コンセプトは「癒ししかいらない!」”. コミックナタリー. (2016年5月25日) . 2016閲覧.
- ↑ “【恋に染まる、あなたに染まる】甘く刺激的なデジタルコミック誌「comic tint」4月6日(金)創刊”. PR TIMES. (2018-03-2 15) . 2018閲覧.
- ↑ パーティより弱い敵とエンカウントしない仕様であるため経験値稼ぎに苦労する上、進め方を間違うとクリア不能に陥る。このような破たんしたシステムから難易度が極めて高く、ゲームとしての評価は低い。パッケージ裏には「このゲームは現実よりリアルだ!」という、それを書いたコピーライターが実際にプレイしたかどうかも疑わしいキャッチコピーが書かれている。
- 株式会社QBQ編 『懐かしのメガドライブ 蘇れメガドライバー !!』マイウェイ出版発行、2018年。ISBN 9784865118704 p73
- ↑ 『ミスマガジン』は2012年度を以て休止。なお、2013年度以降の講談社主催のオーディションは『ミスiD』となる。
- ↑ TBS・講談社 ドラマ原作大賞
- ↑ 講談社 BOOK倶楽部:文芸書 小説現代 江戸川乱歩賞募集要項
- ↑ 「デスノート」から盗作…少年マガジンが謝罪 - 産経新聞、2007年12月22日
- ↑ 賠償訴訟:韓国「ダイエット主婦」側、無断で和訳本と提訴 講談社に賠償求める 毎日新聞、2010年9月29日
- ↑ 河西智美さんの胸、少年隠す…ヤンマガ発売延期 読売新聞 2013年1月11日
- ↑ 講談社社員が慶應大生を名乗りアンケートを漫画ブログ運営者に送付、INTERNET Watch、2007年11月29日
- ↑ 講談社が一迅社を完全子会社化,コミックナタリー,2016年10月14日
- ↑ 講談社インターナショナル、4月末で解散、新文化オンライン、2011年3月9日
- ↑ 出版社の武田ランダムハウスが破産、負債総額9億3千万円、MSN産経ニュース、2012年12月17日
- ↑ ハースト婦人画報社と講談社が業務提携を締結 (PDF, 2015年3月9日株式会社ハースト婦人画報社・株式会社講談社)
- ↑ “株式会社Cygames、株式会社講談社と業務提携 コミックスレーベル「サイコミ」の創刊を発表”. . 2017閲覧.
関連項目
- よい夫婦の日
- 講談社スーパーキャラクターフェスティバル(Kフェス) - 講談社主催のイベント
- 日刊ゲンダイ
- どりこの
- 野間道場
著名なOB・OG
- 伊藤寿男(『月刊テーミス』編集主幹)
- 山田五郎(評論家)
- 秋山晶(コピーライター)
- いとうせいこう(タレント、クリエイター)
- 田畑則重(文教大学情報学部准教授)
- 宮崎学(元週刊現代記者、社員ではない)
外部リンク