第1回衆議院議員総選挙

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第1回衆議院議員総選挙
テンプレート:Country data 日本
1890年7月1日 (1890-07-01)
→ 1892年

内閣 第1次山縣内閣
改選数 300議席
選挙制度 小選挙区制
有権者 直接国税15円以上納税の満25歳以上の男性日本国民
有権者数 45万872人
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選挙後の党派別勢力図

  第1党 第2党 第3党
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党首 板垣退助  増田繁幸 大隈重信
政党 テンプレート:Infobox election/shortname テンプレート:Infobox election/shortname テンプレート:Infobox election/shortname
獲得議席 130議席 79議席 41議席
議席増減 +130議席 +79議席 +41議席

選挙前内閣総理大臣

山縣有朋
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選挙後内閣総理大臣

山縣有朋
テンプレート:Infobox election/shortname

第1回衆議院議員総選挙(だい1かいしゅうぎいんぎいんそうせんきょ)は、1890年明治23年)7月1日に行われた日本帝国議会衆議院議員選挙である。

選挙データ

内閣

投票日

  • 1890年(明治23年)7月1日

改選数

  • 300

選挙制度

  • 小選挙区制(一部2人区制)
    • 1人区(単記投票) - 214
    • 2人区(連記投票) - 43
  • 被選挙権 - 士族平民皇族華族は立候補できない) 
  • 選挙権 - 直接国税15円以上納税の満25歳以上の男性
  • 有権者数[1] - 450,872(全人口39,933,478人の約1.13%)
    • 人口対有権者比が最大の府県 - 滋賀県(人口:671,788人、有権者数:15,456人(人口比 2.30%))
    • 人口対有権者比が最小の府県 - 東京府(人口:1,628,551人、有権者数:5,715人(人口比 0.35%))
    • 有権者数が最大の府県 - 兵庫県
    • 有権者数が最小の府県 - 北海道沖縄県(有権者数:0人)
  • 投票方法 - 記名投票(氏名と住所の記載、および、印鑑による押印が必要)
  • 実施地域 - 本州、四国、九州。

その他

  • 立候補者数 - 1,243
  • 当選300人中191人が平民。最も多い職業は農業
単純平均で人口13万人あたり1人の議員が選出されたことになるが、概ね都市部に有産者(直接国税15円以上を払える富裕層)が少なく、寄生地主製糸業者などが多い農村部に有産者が多かったため、農村部では数百から数千票を得ないと当選に至らなかったが、都市部では数十票程度で議員になることが出来た。

選挙結果

議席数

テンプレート:第1回衆議院議員総選挙

選挙データ

この選挙で当選

 大成会   国民自由党   立憲自由党   立憲改進党   無所属 

青森県 1区 奈須川光宝 工藤行幹 2区 榊喜洋芽 3区 菊池九郎
岩手県 1区 谷河尚忠 2区 伊東圭介 3区 佐藤昌蔵 4区 下飯坂権三郎 5区 大江卓
宮城県 1区 増田繁幸 2区 武者伝二郎 3区 十文字信介 4区 熱海孫十郎 5区 遠藤温
秋田県 1区 二田是儀 2区 成田直衛 3区 佐藤敏郎 4区 斎藤勘七 武石敬治
山形県 1区 宮城浩蔵 佐藤里治 2区 五十嵐力助 3区 駒林広運 鳥海時雨郎
4区 丸山督
福島県 1区 佐藤忠望 2区 安部井磐根 3区 河野広中 鈴木万次郎
4区 山口千代作 三浦信六 5区 白井遠平
茨城県 1区 渡辺治 松延玹 2区 立川興 大津淳一郎 3区 飯村丈三郎
4区 森隆介 5区 色川三郎兵衛 6区 関口八兵衛
栃木県 1区 横堀三子 2区 新井章吾 岩崎万次郎 3区 田中正造 4区 塩田奥造
群馬県 1区 新井毫 2区 竹井懿貞 3区 高津仲次郎 4区 木暮武太夫 5区 湯浅治郎
埼玉県 1区 天野三郎 2区 高田早苗 清水宗徳 3区 真中忠直 間中進之
4区 堀越寛介 湯本義憲 5区 山中隣之助
千葉県 1区 千葉禎太郎 2区 浜野昇 成島巍一郎 3区 大須賀庸之助 4区 岩崎重次郎
5区 板倉中 6区 板倉胤臣 7区 重城保 8区 安田勲
東京府 1区 楠本正隆 2区 谷元道之 3区 風間信吉 4区 藤田茂吉 5区 太田實
6区 高梨哲四郎 7区 大谷木備一郎 8区 津田真道 9区 芳野世経 10区 森時之助
11区 浅香克孝 12区 高木正年
神奈川県 1区 島田三郎 2区 山田泰造 3区 石坂昌孝 瀬戸岡為一郎 4区 山田東次
5区 中島信行 6区 山口左七郎
新潟県 1区 山際七司 2区 丹後直平 加藤勝弥 3区 高岡忠郷 4区 西潟為蔵
5区 小林雄七郎 長谷川泰 6区 松村文次郎 7区 関矢孫左衛門 本山健治
8区 室孝次郎 鈴木昌司 9区 鵜飼郁次郎
富山県 1区 関野善次郎 磯部四郎 2区 田村惟昌 3区 南磯一郎 4区 島田孝之
石川県 1区 松田吉三郎 遠藤秀景 2区 相川久太郎 3区 浅野順平 神野良
4区 小間粛
福井県 1区 青山庄兵衛 2区 杉田定一 3区 永田定右衛門 4区 藤田孫平
山梨県 1区 八巻九万 2区 田辺有栄 3区 古屋専蔵
長野県 1区 小坂善之助 2区 島津忠貞 3区 堀内賢郎 4区 小里頼永 江橋厚
5区 箕輪鼎 6区 中村弥六 7区 伊藤大八
岐阜県 1区 天野若円 2区 清水粲蔵 3区 吉田耕平 4区 矢野才治郎 5区 長尾四郎右衛門
6区 林小一郎 7区 中村信夫
静岡県 1区 井上彦左衛門 2区 影山秀樹 3区 岡山兼吉 4区 岡田良一郎 5区 西尾伝蔵
6区 近藤準平 7区 依田佐二平 江原素六
愛知県 1区 堀部勝四郎 2区 永井松右衛門 3区 梶田喜左衛門 4区 宮田慎一郎 5区 森東一郎
6区 青樹英二 7区 端山忠左衛門 8区 早川龍介 9区 今井磯一郎 10区 加藤六蔵
11区 美濃部貞亮
三重県 1区 栗原亮一 2区 伊東祐賢 3区 天春文衛 4区 伊藤謙吉
5区 尾崎行雄 北川矩一 6区 立入奇一
滋賀県 1区 杉浦重剛 2区 山崎友親 3区 大東義徹 伊庭貞剛 4区 相馬永胤
京都府 1区 浜岡光哲 2区 中村栄助 3区 松野新九郎 4区 伊東熊夫
5区 田中源太郎 石原半右衛門 6区 神鞭知常
大阪府 1区 粟谷品三 2区 豊田文三郎 3区 浮田桂造 4区 中江篤介 佐々木政行
5区 菊池侃二 6区 俣野景孝 7区 東尾平太郎 8区 横山勝三郎 9区 佐々木政乂
兵庫県 1区 鹿島秀麿 2区 堀善証 3区 法貴発 4区 石田貫之助 5区 魚住逸治
6区 高瀬藤次郎 7区 内藤利八 8区 改野耕三 柴原政太郎
9区 佐藤文兵衛 青木匡 10区 佐野助作
奈良県 1区 今村勤三 2区 堀内忠司 本間直 3区 桜井徳太郎
和歌山県 1区 陸奥宗光 和田誉終 2区 児玉仲児 3区 松本鼎 関直彦
鳥取県 1区 岡崎平内 2区 山瀬幸人 3区 松南宏雅
島根県 1区 岡崎運兵衛 2区 佐々木善右衛門 3区 高橋久次郎 4区 菅了法 5区 佐々田懋
6区 吉岡倭文麿
岡山県 1区 小林樟雄 坪田繁 2区 西毅一 3区 犬養毅 4区 坂田丈平
5区 渡辺磊三 6区 立石岐 7区 加藤平四郎
広島県 1区 豊田実頴 渡辺又三郎 2区 八田謹二郎 3区 金尾稜厳 4区 赤川霊巌
5区 脇栄太郎 6区 田辺三五郎 7区 佐竹義和 8区 倉田準五郎 9区 三浦義建
山口県 1区 吉富簡一 末松三郎 2区 井上正一 3区 大岡育造
4区 堀江芳介 野村恒造 5区 吉川務
徳島県 1区 井上高格 2区 守野為五郎 3区 川真田徳三郎 4区 橋本久太郎 5区 阿部興人
香川県 1区 中野武営 2区 小西甚之助 3区 綾井武夫 4区 三崎亀之助 5区 伊藤一郎
愛媛県 1区 藤野政高 長屋忠明 2区 石原信樹 3区 有友正親 4区 鈴木重遠
5区 牧野純蔵 6区 末広重恭
高知県 1区 竹内綱 2区 林有造 片岡健吉 3区 植木枝盛
福岡県 1区 津田守彦 2区 小野隆助 香月恕経 3区 権藤貫一 4区 佐々木正蔵
5区 十時一郎 6区 岡田孤鹿 7区 堤猷久 8区 末松謙澄
佐賀県 1区 松田正久 武富時敏 2区 天野為之 3区 二位景暢
長崎県 1区 富永隼太 家永芳彦 2区 朝長慎三 3区 牧朴真 4区 立石寛司
5区 宮崎栄治 6区 相良正樹
熊本県 1区 佐々友房 前田案山子 2区 木下助之 3区 古荘嘉門 紫藤寛治
4区 岡次郎太郎 5区 山田武甫 6区 松山守善
大分県 1区 元田肇 2区 箕浦勝人 3区 朝倉親為 4区 宇佐美春三郎 5区 安東九華
6区 是恒真楫
宮崎県 1区 川越進 2区 安田愉逸 3区 三宅正意
鹿児島県 1区 樺山資美 2区 折田兼至 3区 長谷場純孝 4区 宇都宮平一 5区 河島醇
6区 蒲生仙 7区 基俊良

補欠当選

脚注

関連項目

参考文献

  • 衆議院事務局編『総選挙衆議院議員当選回数調 - 第1回乃至第19回』衆議院事務局、1936年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度七十年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1962年。
  • 衆議院・参議院編『議会制度百年史 - 衆議院議員名鑑』大蔵省印刷局、1990年。