「交通系ICカード全国相互利用サービス」の版間の差分
ja>Championship2006 (→今後の予定) |
細 (1版 をインポートしました) |
(相違点なし)
|
2018/8/4/ (土) 23:46時点における最新版
交通系ICカード全国相互利用サービス(こうつうけいアイシーカードぜんこくそうごりようサービス)は、日本の乗車カードのうち、非接触型ICカード方式を採用している電子マネー機能付き乗車カード(以下、「交通系ICカード」と記す)のうち以下の11団体が発行する10種類のカードについて、乗車カード機能及び電子マネー機能を(一部例外を除き)相互に利用可能としているサービス。2013年3月23日から開始された。鉄道77[注 1]・バス179[注 2]・船舶3[注 3]・索道1[注 4]計247事業者で利用できる[注 5][1]。(2018年7月13日現在)
- 北海道旅客鉄道(JR北海道、Kitaca)
- 東日本旅客鉄道(JR東日本、Suica)
- 東海旅客鉄道(JR東海、TOICA)
- 西日本旅客鉄道(JR西日本、ICOCA)
- 九州旅客鉄道(JR九州、SUGOCA)
- パスモ(PASMO)
- 名古屋交通開発機構・エムアイシー(manaca)
- スルッとKANSAI(PiTaPa)
- 福岡市交通局(はやかけん)
- ニモカ(nimoca)
Contents
概要
上記の10種類の交通系ICカードについて、どのカードを所持していても原則として別のICカードエリアで乗車カードとして利用できる、というものである。また、10種のカードが個別に相互利用協定を結んでいるこれら以外のカードのエリアでも利用可能となっている。また、PiTaPa以外の9種類の交通系ICカードについては、電子マネーとしての相互利用も可能となっている(PiTaPaが加わっていない理由は後述)。
10種類の交通系ICカードはICカード相互利用センター[注 6]を介して相互利用に伴い発生するデータ処理等を行っている。また、これらとは別に一部の地域限定交通系ICカード(後述)については、10種類の交通系ICカードのいずれかのシステムを経由することで、10種類の交通系ICカードでの利用を可能としている[3]。これにより、47都道府県のうち41都道府県[注 7]、県庁所在地及び人口20万人以上の115都市のうち80都市では10種類の交通系ICカードを何らかの方法で利用することが可能となっている[3]。
共通のシンボルマークが設けられており、「IC」の文字に交通系をイメージさせるパンタグラフと車輪を付けたシンプルなデザインが採用されている[4]。
導入の経緯
日本におけるICカード乗車券は2001年にJR東日本がSuicaとして導入以来全国各地に広まっていったが、導入に際してはほとんどの社局がソニーの非接触式ICカード技術「FeliCa」を採用しながらそれぞれが独自のICカード乗車券を導入する状態が続いていた。こうした中、近畿圏では2006年にJRが採用しているICOCAと民鉄が採用しているPiTaPaが乗車カードとしての相互利用を開始したのを皮切りに、首都圏では2007年3月にPASMOがSuicaとのICカード乗車券及び電子マネー機能の完全互換利用(首都圏ICカード相互利用サービス)を前提として導入[5]、さらには2008年に本州JR3社のICカード乗車券の相互利用が始まる[6][7]など、エリア内あるいはJR同士でICカードの相互利用の動きが進められてきた[8]。
2010年12月20日、こうした動きを一歩進める形で、交通系ICカードを発行するJR5社と福岡市交通局、PASMOとPiTaPaの参加事業者の協議会組織(PASMO協議会・スルッとKANSAI協議会)、nimocaの発行元の親会社である西日本鉄道、さらに2011年に交通系ICカード「manaca」を導入予定の名古屋市交通局と名古屋鉄道の11社局連名で交通系ICカード10種の相互利用サービスの検討を開始したことを発表[8][9]、翌年5月18日に、2013年春の導入で合意したことを発表した[10]。
その後細部の検討を進めた結果、2012年12月18日に、2013年3月23日からのサービス開始がアナウンスされ、シンボルマークが制定された[4]。
沿革
事業者単位でのサービス開始については、相互サービス対応済カードの新規導入(エリア拡大)事例は除く。
- 2013年(平成25年)
- 2014年(平成26年)
- 2015年(平成27年)
- 2016年(平成28年)
- 3月12日 - 名古屋臨海高速鉄道及び名古屋ガイドウェイバスで全国相互利用サービス対応開始[17]。
- 3月23日 - 熊本地区各社(くまモンのIC CARDエリア)で全国相互利用サービス対応(片利用)開始と共に熊本市交通局との間で限定的相互利用開始[18]。
- 3月26日 - 仙台地区各社(icscaエリア)で全国相互利用サービス対応(片利用)開始と共にSuica仙台エリアとの間で限定的相互利用開始[19]。
- 4月1日 - 大阪空港交通、阪急バス、阪急田園バス、阪神バス、神姫バス、神姫グリーンバス、神姫ゾーンバス、ウエスト神姫、神鉄バス、尼崎交通事業振興、奈良交通、エヌシーバス、京阪バス、京都京阪バス、京阪京都交通、江若交通で全国相互利用サービス対応開始[20]。
- 6月10日 - 能勢電鉄で全国相互利用サービス対応開始[21]。
- 2017年(平成29年)
- 2018年
利用方法
IC乗車券としての利用
10種類の交通系ICカード(小児用も含む)のいずれかを持っている場合には、以下のエリアでICカード乗車券として、鉄道の改札機や路面電車・バスの乗降口に設置されているカードリーダーにタッチしてそのまま使用出来る。ほとんどのケースで残高の現金チャージも相互に利用可能となっている。普通運賃と別にIC運賃がある区間では、相互利用カードを使用してもIC運賃が適用される。一部のカードで実施しているポイントサービスおよびオートチャージには原則として当該カードエリア外では対応していない。また、PiTaPaで使用する場合はあらかじめカードに残高をチャージしておく必要がある(ポストペイ利用は出来ない)。
PASMO・PiTaPa参加事業者の中には交通系ICカード全国相互利用サービスに参加していない事業者があり、これらの事業者のエリアでは特定のカード(PASMOエリアはSuica、PiTaPaエリアはICOCA)以外のICカードは相互利用できない。
一部事業者(市や交通局など)が発売している福祉乗車証(ICカード化がされたもの)も、下記エリアであれば通常のICカード乗車券としての相互利用は可能であるが、割引適用エリアが規定されており、その外では割引適用はされない。
- 相互利用可能なエリア
- Kitacaエリア
- Suicaエリア
- PASMOエリア - 関東鉄道[27](鉄道)、千葉都市モノレール[28]を除く(PASMO・Suicaのみ利用可能)。
- TOICAエリア
- manacaエリア
- ICOCAエリア
- PiTaPaエリア - 山陽バス、伊丹市交通局を除く(PiTaPa・ICOCAのみ利用可能)[29]。
- SUGOCAエリア
- nimocaエリア
- はやかけんエリア
- 片利用可能なエリア
これらのエリアでは、10種類の交通系ICカードで利用できるが、逆にエリア向けに発行するカードでは10種類の交通系ICカードのエリアでは基本的に利用できない[30][注 8]。
また、東海道新幹線・山陽新幹線では登録会員がクレジットカード決済により購入し、改札通過に事前登録済みの交通系ICカードを使用する「スマートEX」を導入している(交通系ICカードは決済には用いない)。
電子マネーとしての利用
PiTaPa以外の9種類の交通系ICカードについては、電子マネーとしての相互利用も可能となっており、買い物時の決済にも利用できる。コンビニエンスストアなどでは相互利用を前提に地元地域で発行される特定の1種類の交通系ICカードに対応しているケースが複数見られる(ローソン・ポプラなど)。PiTaPaが電子マネーの相互利用に加わっていないのは、他の9種類がプリペイド(チャージ残高でのみの決済)方式となっているのに対し、PiTaPaはポストペイ(一定期間の利用額を後日まとめて請求。クレジットカードと同じ)方式が前提となっているためである。また、上記の片利用可能な事業者については乗車券のみの対応であり、電子マネーは利用不可。
交通系ICカードの相互利用関係
- 凡例
- ※下記は2018年3月17日現在のもの。利用制限に関する詳細な記載は一部省略している。一部の事業者が発行している「特割用カード」は相互利用の対象となっていない。
- ◎:乗車券機能・電子マネー機能ともに相互利用可能
- ◯:乗車券機能の片方向利用可能(電子マネーサービス未実施)
- △:乗車券機能のみ相互利用可能・電子マネー機能は利用不可
- ▽:乗車券機能のみ片方向利用可能・電子マネー機能は利用不可
- ×:いずれの機能も利用不可
- -:発行事業者のため対象外
地域→ | 北海道 | 首都圏・東北・新潟 | 東海 | 北陸・近畿・中国・四国 | 九州 | ||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
利用エリア→ ↓所持カード |
Kitaca | SAPICA | Suica | icsca | odeca | PASMO | りゅーと | TOICA | manaca | ICOCA | PiTaPa | PASPY | IruCa | SUGOCA | nimoca | はやか けん |
くまモン |
Kitaca | ‐ | ▽ | ◎[※ 1] | ▽[※ 2] | ◯ | ◎[※ 3] | ◯[※ 4] | ◎ | ◎ | ◎ | △[※ 5] | ▽ | ▽ | ◎ | ◎ | ◎ | ▽[※ 6] |
SAPICA | × | ‐ | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
Suica | ◎ | ▽ | ‐ | △ | ◯ | ◎ | ◯[※ 4] | ◎ | ◎ | ◎ | △[※ 5] | ▽ | ▽ | ◎ | ◎ | ◎ | ▽[※ 6] |
icsca | × | × | △[※ 7] | ‐ | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
odeca | × | × | × | × | ‐ | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
PASMO | ◎ | ▽ | ◎[※ 1] | ▽[※ 2] | ◯ | ‐ | ◯[※ 4] | ◎ | ◎ | ◎ | △[※ 5] | ▽ | ▽ | ◎ | ◎ | ◎ | ▽[※ 6] |
りゅーと | × | × | × | × | × | × | ‐ | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × |
TOICA | ◎ | ▽ | ◎[※ 1] | ▽[※ 2] | ◯ | ◎[※ 3] | ◯[※ 4] | ‐ | ◎ | ◎ | △[※ 5] | ▽ | ▽ | ◎ | ◎ | ◎ | ▽[※ 6] |
manaca | ◎ | ▽ | ◎[※ 1][※ 8] | ▽[※ 2] | ◯ | ◎[※ 3] | ◯[※ 4] | ◎ | ‐ | ◎ | △[※ 5] | ▽ | ▽ | ◎ | ◎ | ◎ | ▽[※ 6] |
ICOCA | ◎ | ▽ | ◎[※ 1][※ 8] | ▽[※ 2] | ◯ | ◎[※ 3] | ◯[※ 4] | ◎ | ◎ | ‐ | △ | ◯ | ▽ | ◎ | ◎ | ◎ | ▽[※ 6] |
PiTaPa | △[※ 9] | ▽[※ 9] | △[※ 8][※ 9][※ 10] | ▽[※ 2][※ 9] | ◯[※ 9] | △[※ 3][※ 9][※ 10] | ◯[※ 4][※ 9] | △[※ 9] | △[※ 9][※ 10] | △[※ 9] | ‐ | ▽[※ 9] | ▽[※ 9] | △[※ 9] | △[※ 9][※ 10] | △[※ 9][※ 10] | ▽[※ 6][※ 9] |
PASPY | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | ‐ | × | × | × | × | × |
IruCa | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | ‐ | × | × | × | × |
SUGOCA | ◎ | ▽ | ◎[※ 1][※ 8] | ▽[※ 2] | ◯ | ◎[※ 3] | ◯[※ 4] | ◎ | ◎ | ◎ | △[※ 5] | ▽ | ▽ | ‐ | ◎ | ◎ | ▽[※ 6] |
nimoca | ◎ | ▽ | ◎[※ 1][※ 8] | ▽[※ 2] | ◯ | ◎[※ 3] | ◯[※ 4] | ◎ | ◎ | ◎ | △[※ 5] | ▽ | ▽ | ◎ | ‐ | ◎ | △ |
はやかけん | ◎ | ▽ | ◎[※ 1][※ 8] | ▽[※ 2] | ◯ | ◎[※ 3] | ◯[※ 4] | ◎ | ◎ | ◎ | △[※ 5] | ▽ | ▽ | ◎ | ◎ | ‐ | ▽[※ 6] |
くまモン | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | × | △[※ 11] | × | ‐ |
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 1.7 鉄道博物館のSuica入退館システムの利用も可能。
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 2.8 Suica仙台エリアのみ片方向利用可能。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 3.6 3.7 PASMOエリアのうち関東鉄道(常総線および竜ヶ崎線)、千葉モノレールではPASMO・Suicaのみ利用可能。それ以外のICカードは利用不可。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 4.8 4.9 チャージ(窓口・チャージ機・車内チャージ)、乗り継ぎ割引の取り扱い無し。
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 5.4 5.5 5.6 5.7 PiTaPaエリアのうち山陽バス、伊丹市交通局はPiTaPa・ICOCAのみ利用可能。それ以外のICカードは利用不可。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 6.5 6.6 6.7 6.8 熊本nimocaエリアのみ片方向利用可能。
- ↑ Suica仙台エリアのみ、SFの相互利用が可能。
- ↑ 8.0 8.1 8.2 8.3 8.4 8.5 グリーン車Suicaシステム(Suicaグリーン券)は利用不可。
- ↑ 9.00 9.01 9.02 9.03 9.04 9.05 9.06 9.07 9.08 9.09 9.10 9.11 9.12 9.13 9.14 9.15 ポストペイ方式での利用不可(事前のチャージが必要)。
- ↑ 10.0 10.1 10.2 10.3 10.4 決済手段として電子マネーシステムを使用している一部事業者(Suicaエリアの佐渡汽船、PASMOエリアの筑波観光鉄道、御岳登山鉄道、高尾登山電鉄、東京湾フェリー、manacaエリアの名鉄海上観光船、nimocaエリアの箱館ハイカラ號、はやかけんエリアの福岡市営渡船、各ICカードエリアのタクシー事業者等)では利用不可。
- ↑ 熊本nimocaエリアのみ、SFの相互利用が可能。
- カード残額の制限
manacaエリア、TOICAエリア、およびicscaエリアではカード残額が0円でも入場・乗車できる(降車時にチャージまたは精算が必要)が、それ以外の相互利用エリアではカード残額0円では入場・乗車ができず、前もって以下の残高がチャージされていることが必要になる(駅でチャージができない場合もある)。また、運賃先払いの交通機関(一部のバス・路面電車等)では精算額以上の残高がないと利用できない。スマートEXはSF利用ではないので制限はない。
- 1円以上:ICOCAエリア、PiTaPaエリア、PASPYエリア
- 10円以上:SAPICAエリア、SUGOCAエリア、nimocaエリア、はやかけんエリア
- 初乗り運賃以上(高額の場合がある):Kitacaエリア、Suicaエリア、PASMOエリア
- ただし改札外乗換が有効の場合と定期券区間内を除く、ただし運賃超過の場合は返金しない[注 9]。
- 割引サービス
- PASMOエリアの都バス乗継割引サービスは、PASMO・Suicaに限り有効。他のICカードでは割引サービスは受けられない。
- PiTaPaエリア内の各社局の割引サービス、LuLuCaチャージプレミア、バス乗継割引サービス(りゅーと・LuLuCa・nimocaの各エリア)等、各ICカードで実施している割引サービスは当該ICカードに限るもので、他のICカードでは割引サービスは受けられない。
- ポイントサービス
- PASMOエリアのバス利用特典サービス(バス特)は、PASMO・Suicaに限り有効。他のICカードではポイントは付与されない。
- SUGOCAポイント・はやかけんポイントは、筑肥線と福岡市地下鉄をまたいだ利用時にも1乗車につき一律10ポイントが追加付与される。ただし、利用先の区間のみを利用した場合は追加ポイントの対象外。
- JREポイント(対象のSuicaを登録した場合に限る)、SMART ICOCAのJ-WESTポイント、icscaポイント、りゅーとポイント、manacaマイレージポイント、SUGOCAポイント、nimocaポイント、はやかけんポイント等、各ICカードで実施しているポイントサービスは当該ICカードに限るもので、他のICカードではポイントは付与されない。
- PiTaPaエリアにおける他カード利用制限
- 一部会社を除き、運賃不足時に現金やスルッとKANSAIカード等で差額の精算はできない。
なお、JR東日本のおサイフケータイ内蔵型IC乗車券「モバイルSuica」もICカード型Suicaと同じような利用が可能だが、モバイルSuicaはマイレージポイントや乗継割引が適用されず、オートチャージも使用できない(オンラインチャージまたはコンビニなどのタッチ型端末のある場所で行う必要がある)。
今後の予定
下記のカードとは、今後の相互利用または片利用が予定・検討されている。
- 関東自動車・JRバス関東・宇都宮ライトレールが導入予定のIC乗車カード
- 宇都宮市が2015年11月に策定した「芳賀・宇都宮東部地域公共交通網形成計画」の中で導入の検討が明言されており[31]、バス事業者は2018年度[32]、宇都宮ライトレールは2022年度の開業当初からの導入を目指すとされている。
- 下野新聞は全国相互利用カードによる片利用が可能なシステムとして協議を進めていると報じている[33]。
- 長崎自動車グループが導入予定のIC乗車カード
- 長崎県内10社局では地域独自の共通ICカードである長崎スマートカードを導入しているが、その加盟社である長崎自動車及び傘下のさいかい交通は2019年度を目途に独自規格のICカードを導入予定であり、交通系ICカード全国相互利用サービスによる片利用も検討されている[34][35]。なお、他8社局はnimocaを導入予定であり、長崎自動車側から相互利用を呼び掛ける方針を示している。
- RapiCa(鹿児島市交通局他)
- 鹿児島市交通局などが導入しているICカード。2017年に将来の交通系ICカード全国相互利用サービスへの対応を検討すると報道されている[36]。
- OKICA(沖縄ICカード加盟各社)
- 沖縄都市モノレールや沖縄本島内の主要バス事業者が導入しているICカード。2020年を目途に交通系ICカード全国相互利用サービスによる片利用を可能とする検討に入っていることが報じられている[37]。
なお、相互利用の拡充とは別に、国土交通省の「交通政策基本法に基づく交通系ICカードの普及・利便性拡大」への取り組みの一環として、上述以外の全国相互利用サービス非加盟IC乗車カードエリアについても全国相互利用サービス加盟ICカードによる片利用を推進することとしており[38][39]、その一環として国が主導して、地域独自カード事業者が10カードの事業者いずれかの基幹システム経由で接続する「片利用共通接続システム」の構築に取り組むこととしている[3]。
脚注
注記
- ↑ 北海道旅客鉄道、東日本旅客鉄道、仙台空港鉄道、埼玉新都市交通、東京モノレール、東京臨海高速鉄道、伊豆急行、富士急行、東海旅客鉄道、西日本旅客鉄道、四国旅客鉄道、あいの風とやま鉄道、IRいしかわ鉄道、九州旅客鉄道、北九州高速鉄道、伊豆箱根鉄道、江ノ島電鉄、小田急電鉄、京王電鉄、京成電鉄、京浜急行電鉄、埼玉高速鉄道、相模鉄道、首都圏新都市鉄道、新京成電鉄、西武鉄道、多摩都市モノレール、東京急行電鉄、東京地下鉄、東京都交通局、東武鉄道、東葉高速鉄道、箱根登山鉄道、北総鉄道、舞浜リゾートライン、ゆりかもめ、横浜高速鉄道、横浜市交通局、横浜シーサイドライン、湘南モノレール、名古屋市交通局、名古屋臨海高速鉄道、名古屋鉄道、豊橋鉄道、愛知高速交通、京阪電気鉄道、阪急電鉄、大阪市高速電気軌道、阪神電気鉄道、大阪高速鉄道、北大阪急行電鉄、南海電気鉄道、泉北高速鉄道、神戸市交通局、近畿日本鉄道、京都市交通局、静岡鉄道、水間鉄道、京福電気鉄道、能勢電鉄、山陽電気鉄道、神戸新交通、阪堺電気軌道、神戸電鉄、北神急行電鉄、叡山電鉄、岡山電気軌道、福岡市交通局、西日本鉄道、熊本市交通局、筑豊電気鉄道、函館市企業局、札幌市交通局、仙台市交通局、熊本電気鉄道、高松琴平電気鉄道、広島電鉄、広島高速交通
- ↑ ジェイアールバス関東、伊豆箱根バス、江ノ電バス横浜、江ノ電バス藤沢、小田急バス、小田急シティバス、神奈川中央交通、神奈川中央交通東、神奈川中央交通西、川崎市交通局、川崎鶴見臨港バス、関東鉄道、関東バス、京王電鉄バス、京王バス東、京王バス中央、京王バス南、京王バス小金井、京成バス、千葉中央バス、千葉海浜交通、千葉内陸バス、東京ベイシティ交通、ちばフラワーバス、ちばレインボーバス、ちばシティバス、ちばグリーンバス、京成タウンバス、京成トランジットバス、京成バスシステム、成田空港交通、京浜急行バス、国際興業、小湊鉄道、相鉄バス、西武バス、西武観光バス、立川バス、千葉交通、東急バス、東急トランセ、東京空港交通、リムジン・パッセンジャーサービス、東京都交通局、東武バスセントラル、東武バスウエスト、東武バスイースト、東武バス日光、朝日自動車、茨城急行自動車、国際十王交通、川越観光自動車、阪東自動車、西東京バス、日東交通、鴨川日東バス、館山日東バス、箱根登山バス、小田急箱根高速バス、日立自動車交通、富士急行、フジエクスプレス、富士急湘南バス、富士急山梨バス、富士急シティバス、富士急静岡バス、船橋新京成バス、松戸新京成バス、平和交通、あすか交通、西岬観光、山梨交通、山交タウンコーチ、横浜市交通局、横浜交通開発、関鉄観光、関鉄グリーンバス、関鉄パープルバス、千葉交タクシー、名古屋市交通局、名古屋ガイドウェイバス、名鉄バス、名鉄バス中部、豊栄交通、オーワ、しずてつジャストライン、大阪シティバス、京都市交通局、水間鉄道、高槻市交通部、南海バス、南海ウィングバス金岡、西日本ジェイアールバス、近鉄バス、京都バス、神姫バス、神姫ゾーンバス、神姫グリーンバス、ウエスト神姫、阪急バス、阪急田園バス、神鉄バス、大阪空港交通、奈良交通、エヌシーバス、京阪バス、京阪京都交通、京都京阪バス、江若交通、阪神バス、尼崎交通事業振興、南海ウイングバス南部、関西空港交通、三重交通、三交伊勢志摩交通、三重急行自動車、八風バス、本四海峡バス、神戸市交通局、神戸交通振興、両備ホールディングス、下津井電鉄、岡山電気軌道、東備バス、中鉄バス、西日本鉄道、西鉄バス北九州、西鉄バス佐賀、西鉄バス久留米、西鉄バス筑豊、西鉄バス大牟田、西鉄バス宗像、西鉄バス二日市、日田バス、西鉄高速バス、昭和自動車、大分交通、大分バス、亀の井バス、JR九州バス、宮崎交通、佐賀市交通局、函館バス、ジェイ・アール北海道バス、じょうてつ、北海道中央バス、仙台市交通局、宮城交通、ミヤコーバス、東日本旅客鉄道、新潟交通、新潟交通観光バス、熊本電気鉄道、九州産交バス、産交バス、熊本バス、熊本都市バス、広島電鉄、広島バス、広島交通、中国ジェイアールバス、鞆鉄道、中国バス、備北交通、芸陽バス、エイチ・ディー西広島、広交観光、フォーブル、井笠バスカンパニー、さんようバス、瀬戸内産交、なべタクシー、富士交通、野呂山タクシー、朝日交通、東和交通、呉交通、倉橋交通、いわくにバス、石見交通
- ↑ JR西日本宮島フェリー、宮島松大汽船、瀬戸内海汽船
- ↑ 広島観光開発
- ↑ 東京都交通局、横浜市交通局、富士急行、名古屋市交通局、京都市交通局、神戸市交通局、水間鉄道、岡山電気軌道、西日本鉄道、仙台市交通局、東日本旅客鉄道、熊本電気鉄道、広島電鉄の13事業者は鉄道・バス重複。
- ↑ 元々はJR東日本とパスモ(旧社名:パスネット・バスICカード)が首都圏ICカード相互利用サービスに向けて共同出資して設立した企業[2]。
- ↑ 交通系ICカード全国相互利用サービスが県内全域で利用できないのは青森県・秋田県・徳島県・愛媛県・高知県・沖縄県の6県[3]。このうち愛媛県ではICい〜カード、高知県ではですか、沖縄県ではOKICAを導入しているが、いずれも交通系ICカード全国相互利用サービスでは利用できない。
- ↑ icscaがSuica仙台エリアで、くまモンのICカードがnimoca加盟の熊本市電で使えるなど、地域限定で使える箇所は存在する。
- ↑ 例:出発駅→乗換駅(出発駅から200円・ここで200円引去り)→目的地駅(出発駅から180円・この場合0円引去)など。
出典
- ↑ ICカード乗車券取扱約款 西日本旅客鉄道
- ↑ “ICカード乗車券の導入・相互利用に向けて共同運営会社を設立します” (プレスリリース), 東日本旅客鉄道ほか, (2004年1月13日) . 2017閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 3.4 3.5 “「片利用共通接続システム」の構築に関する方向性(概要) (PDF)”. 国土交通省総合政策局公共交通政策部 (2017年3月31日). . 2017閲覧.
- ↑ 4.0 4.1 4.2 “交通系ICカードの全国相互利用サービスがいよいよ始まります!” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道・北海道旅客鉄道・PASMO協議会・名古屋市交通局・名古屋鉄道・東海旅客鉄道・スルッとKANSAI協議会・西日本旅客鉄道・福岡市交通局・西日本鉄道・九州旅客鉄道, (2012年12月18日) . 2016閲覧.
- ↑ “3月18日、PASMOスタート。初日の様子は…”. ITmedia. (2007年3月18日) . 2016閲覧.
- ↑ “JR3社のSuica、ICOCA、TOICAが2008年春から相互利用可能に”. Business Media 誠 (ITmedia). (2007年5月16日) . 2016閲覧.
- ↑ “Suica・TOICA・ICOCA IC相互利用記念Suicaの発売について” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道, (2008年3月13日) . 2016閲覧.
- ↑ 8.0 8.1 “1枚で全国の鉄道に乗れる―IC乗車券10種、2013年春の相互利用へ”. Business Media 誠 (ITmedia). (2010年12月21日) . 2016閲覧.
- ↑ “交通系ICカードの相互利用サービスの検討を開始しました” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道・北海道旅客鉄道・PASMO協議会・名古屋市交通局・名古屋鉄道・東海旅客鉄道・スルッとKANSAI協議会・西日本旅客鉄道・福岡市交通局・西日本鉄道・九州旅客鉄道, (2010年12月20日) . 2016閲覧.
- ↑ “交通系ICカードの相互利用サービスを実施することに合意しました” (PDF) (プレスリリース), 東日本旅客鉄道・北海道旅客鉄道・PASMO協議会・名古屋市交通局・名古屋鉄道・東海旅客鉄道・スルッとKANSAI協議会・西日本旅客鉄道・福岡市交通局・西日本鉄道・九州旅客鉄道, (2011年5月18日) . 2016閲覧.
- ↑ JR東日本、札幌市の地下鉄・路面電車・バスでSuicaの利用が可能に…6月22日から レスポンス
- ↑ 3月1日より、神戸新交通(ポートライナー・六甲ライナー)で全国相互利用サービス対応開始! PiTaPa.com
- ↑ 平成26年3月21日(金・祝)交通系ICカードの全国相互利用サービスへの対応を開始します 山陽電気鉄道
- ↑ 2015年3月3日(火)、交通系ICカードの全国相互利用サービスへの対応を開始します 神戸電鉄、北神急行電鉄
- ↑ 大船渡線BRTの新専用道、3月14日から使用開始…Suicaも導入 レスポンス
- ↑ 全国相互利用サービス対応開始について 高槻市交通部
- ↑ 名古屋臨海高速鉄道も全国ICカードに対応…3月12日から レスポンス
- ↑ 熊本の電車・バス、全国相互利用ICカードに対応…3月23日からレスポンス
- ↑ IC乗車券「イクスカ」「スイカ」相互利用開始 仙台圏の地下鉄とバスで仙台経済新聞
- ↑ Suicaで乗車OK 関西16のバス事業者、交通系ICカードの全国相互利用開始 乗り物ニュース
- ↑ 交通系 IC カードの全国相互利用サービスを開始します 能勢電鉄
- ↑ 多摩モノレールと横浜シーサイドラインのICカード、全国相互利用に対応 4月1日 レスポンス
- ↑ ICOCAおよびICOCA定期券の発売開始ならびに新たなICカードサービスの開始について 神戸市交通局
- ↑ 岡山で全国相互利用対象の交通系ICカードがご利用いただけます。 岡山電気軌道
- ↑ “IruCaエリアにおける交通系ICカードのご利用開始日について” (プレスリリース), 高松琴平電気鉄道株式会社、西日本旅客鉄道株式会社, (2018年1月22日) . 2018閲覧.
- ↑ “PASPYエリアにおける全国相互利用ICカードのサービス開始について” (プレスリリース), 公益社団法人広島県バス協会・広島電鉄株式会社・広島高速交通株式会社・西日本旅客鉄道株式会社, (2018年2月27日) . 2018閲覧.
- ↑ PASMO取扱事業者 簡略版 PASMO
- ↑ “PASMOについて”. 千葉都市モノレール. . 2016閲覧.
- ↑ Kitaca、PASMO、Suica、manaca、TOICA、はやかけん、nimoca、SUGOCAをお持ちのお客様 (PDF) - PiTaPa公式サイト2017年10月1日閲覧
- ↑ 交通系ICカードの普及・利便性拡大に向けた検討会 とりまとめ 7~8頁、国土交通省 交通系ICカードの普及・利便性拡大に向けた検討会
- ↑ 芳賀・宇都宮東部地域公共交通網形成計画 【概要版】 (PDF) - 宇都宮市総合政策部交通政策課
- ↑ “バスICカード2018年度導入 目標1年先送り 宇都宮”. 下野新聞. (2017年6月28日)
- ↑ “宇都宮のバス事業者、ICカード導入へ協議 2017年度中の実現目指す”. 下野新聞. (2015年11月6日). オリジナルの2016年8月1日時点によるアーカイブ。 . 2017閲覧.
- ↑ “ICカード乗車券に関する方針について (PDF)”. 長崎自動車 (2017年11月27日). . 2018閲覧.
- ↑ “長崎電気軌道や松浦鉄道など7社局「nimoca」導入へ 全国相互利用サービスに対応”. 乗りものニュース. (2018年4月3日) . 2018閲覧.
- ↑ 鹿児島市電の定期券値上げへ…運賃改定を申請 2018年1月1日から - レスポンス、2017年11月20日
- ↑ “Suica 沖縄県内利用も 国交省検討 観光客の利便性向上”. 琉球新報. (2017年5月13日) . 2017閲覧.
- ↑ “国交省が交通系ICカードの相互利用を推進へ 地方事業者でも参加容易に、空白県なくす”. 産経新聞. (2015年7月16日)
- ↑ “交通系ICカードの"空白地域"解消へ、「片利用共通接続システム」構築支援”. マイナビニュース. (2015年7月19日)