PASPY
PASPY | |
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通称 | パスピー |
導入 | 2008年 |
規格 | |
通貨 | 日本円 (最高チャージ金額20,000円) |
有効期限 | 10年 |
取扱事業者 |
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販売場所 |
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ウェブサイト | http://www.paspy.jp/ |
PASPY(パスピー)
広島県を中心とした広島地区の鉄軌道(広島電鉄・広島高速交通)・バス事業者各社局で導入されているサイバネ規格の非接触型ICカード乗車カードである。ICカード全国相互利用サービスに対応しており、Suica、PASMOなどが利用できる。
概要
ソニーの非接触型ICカードFeliCaの技術を用いている。ジェイアール東日本メカトロニクス、ソニー、パナソニックが開発した高性能カードを使用しており、マイレージ機能、社員証、学生証等の機能を最大3個まで追加できる[1]。広島県バス協会が商標を管理している(登録商標第5121817号[注 1])。2012年12月末現在、111万2109枚発行されている。
名称の由来は、PASS(乗車券)・HAPPY(幸せ)・SPEEDY(早さ)の3つの英単語の組み合わせである[2]。
なお、乗車カード以外の電子マネーとしての利用は単独では行われておらず、ひろぎんPASPYにポストペイ型電子マネー「QUICPay」「Visa Touch」および地域電子マネー「HIROCA」を搭載する形で実施されている(詳細後述)。
導入の経緯
広島地区では、1993年から磁気式プリペイドカード型の乗車カード「バスカード」(アストラムカード、パセオカード)が導入されていたが、経年による機器の取り替え時期が近づいてきたことや、磁気ストライプカードよりセキュリティが高く容量の大きいICカードの交通分野での実用化を踏まえ、国土交通省中国運輸局主導の下、広島県内の9つの交通事業者(広島電鉄・広島バス・広島交通・芸陽バス・中国ジェイアールバス・備北交通・鞆鉄道・呉市交通局・広島高速交通)を中心に協議が行われ導入が決定された。また、この9つの交通事業者に加え、後日参加を発表した中国バスがそれぞれPASPYを発行している。またこの10社で「PASPY運営協議会」(代表会社は広島電鉄)を構成している。
2004年8月22日付け中国新聞「時流」欄[3] が導入検討時の様子について報じている。「関係者の話を総合すると」として、導入の想定時期については各社間で温度差もあると報じており、関連する事業者のコメントとして、西日本旅客鉄道(JR西日本)社長(当時)の垣内剛の「広島地区への(ICOCA)導入については当面は考えていない」、広島電鉄社長(当時)大田哲哉の「ICカードを導入するならJR(ICOCA)と互換性のあるPiTaPa式しかないだろう」という発言が掲載されていた。その後、JR西日本が2007年に広島地区にICOCAを導入し、広島県バス協会はPiTaPaへの参加を見送り、独自にPASPYを立ち上げている。
マスコットキャラクター
マスコットキャラクターは、中国山地から降りてきたツキノワグマの「くまぴー」(名称は公募による)。体毛色はグレーでつぶらな瞳を持ち、サングラスとPASPYのロゴがプリントされた白いマントを装備。職業はスパイで神出鬼没、乗務員や受付係員に変身することもある[4]。
脚注
注記
- ↑ ただし、別分野ではすでに他社が商標登録している。
出典
- ↑ 交通事業者様向けの新しいICカードがデビューします ジェイアール東日本メカトロニクス ニュースリリース 2008年1月24日
- ↑ PASPYについて(名前の由来&サービスマークについて) PASPY公式サイト
- ↑ 山本浩司 (2004年8月29日). “共通乗車券にICカード検討 利便性アップ 期待度大”. 中国新聞. オリジナルの2007年5月10日時点によるアーカイブ。 . 2015閲覧.
- ↑ “PASPYのマスコットキャラクター”. PASPY運営協議会. . 2015閲覧.