成田空港交通
成田空港交通株式会社(なりたくうこうこうつう)は、成田国際空港を拠点とするバス会社である。京成電鉄の子会社。
Contents
所在地
本社
現行路線
ターミナル間連絡バス
成田空港の第一ターミナル・第二ターミナル・第三ターミナルと京成東成田線・芝山鉄道の東成田駅を結んでいる。貸切扱いで、運賃は無料である。
高速バス
- つくば線 成田空港 - (ひたち野うしく駅)・つくばセンター・土浦駅東口(NATT'S)
- 柏・松戸線 成田空港 - 柏の葉キャンパス駅・柏駅西口(ザ・クレストホテル柏前)・(松戸駅西口)
- 2008年6月16日から京成成田駅と日本医科大学千葉北総病院に停車し、代わりに栄町が廃止された。
- 2013年9月1日から松戸駅発廃止となり全便柏駅発となる。成田空港発便は終発の1便のみ松戸駅まで運行、他の便はすべて柏駅止りの運行となる。
- 2015年10月1日から柏の葉キャンパス駅への立ち寄り開始。全便の千葉ニュータウン中央駅と柏発朝便・成田空港発終便の日本医科大学への立寄りを廃止。定時性確保のために柏の葉キャンパス駅-京成成田駅間を常磐道・圏央道経由とする。
- 2016年4月16日から全便高速道路経由で運行となり、京成成田駅、日医大千葉北総病院には停車しなくなった。
- 2017年4月1日から1日2往復(空港発1本のみ松戸駅まで運行)に減便。
- 千葉線 成田空港 - 海浜幕張駅・幕張地区ホテル・検見川浜駅・稲毛海岸駅・(千葉みなと駅・千葉駅西口・千葉中央駅)
- 2014年4月1日から千葉駅西口へ乗り入れ開始。
- 2014年7月23日から一部便がイオンモール幕張新都心に乗り入れ。
- 2017年7月15日から千葉みなと駅に乗り入れ。
- 京成バス、ちばシティバスと共同運行
- 立川線 成田空港 - 立川駅・パレスホテル立川前・玉川上水駅
- 東京シャトル 成田空港 - 東京駅八重洲口・数寄屋橋(銀座駅)・東雲車庫・大江戸温泉物語
- 京成バス、京成バスシステムと共同運行
- 藤沢線 成田空港 - 戸塚駅(戸塚バスセンター)・藤沢駅(北口)・辻堂駅(北口)・茅ヶ崎駅(北口)
- 2016年4月1日に京成バスより移管。湘南神奈交バスと共同運行。
- 2016年10月1日より成田空港交通の単独運行に変更。
- 2017年4月1日から1日2往復に減便。
仙台線(夜行)
千葉県成田市と宮城県仙台市を結ぶ夜行高速バス。宮城交通と共同運行(当面の間、成田空港交通の単独運行[1])で、ポーラスター号の愛称を持つ。元々京成バスが運行していたものを移管した。予約・発券は京成バスで行い、成田空港交通は運行業務のみ行っている。
- 主な運行経路
- 成田空港 - 西船橋駅 - 柏駅 - 仙台駅前(宮交仙台高速バスセンター) - 松島海岸駅
- 路線沿革
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- 1989年(平成元年)3月21日 - 京成電鉄・宮城交通の2社により、成田空港 - 仙台駅前間で運行開始。
- 1991年(平成3年)頃 - 成田空港駅(現・東成田駅)での乗降取り扱いを開始。当時のパンフレット
- 199x年 - 西船橋駅・松戸駅での乗降取り扱いを開始。 成田空港 - 西船橋駅 - 松戸駅 - 仙台駅前 となる。
- 1993年(平成5年)頃 - 成田空港から東京ディズニーランド(TDL)まで延長。
- 1994年(平成6年)3月15日 - 仙台側を国道45号線経由で石巻まで延長。本塩釜駅前・松島案内所(五大堂前)・石巻駅前・石巻営業所の順に停車。
- 1999年(平成11年)5月 - 千葉側の運行担当を成田空港交通に移管。京成は予約等の運行支援業務のみの担当となる。
- 2001年(平成13年)9月4日 - 東京ディズニーシー(TDS)開園に伴いTDS停留所を追加。
- 2004年(平成16年)4月17日 - 仙台 - 石巻間廃止により、仙台発着に戻る。
- 2005年(平成17年)3月28日 - 松戸駅停車を廃止。柏駅・海浜幕張駅停車を開始。経路も成田空港 - 海浜幕張駅 - TDL/TDS - 西船橋駅 - 柏駅 - 仙台駅前に変更。
- 2006年(平成18年)6月30日 - 海浜幕張駅・東京ディズニーランド・東京ディズニーシー経由を廃止し、千葉駅(東口)経由に変更、現行の運行経路となる。
- 2010年(平成22年)7月1日 - 仙台駅東口バスターミナルに延長乗り入れ。
- 2013年(平成25年)2月1日 - 宮城交通便が運休、当面は成田空港交通の単独運行となる。
- 2014年(平成26年)4月1日 - 運賃改定[2]。
- 2018年(平成30年)3月16日 - この日の出発便より松島海岸駅まで延伸。JR千葉駅、仙台駅東口停車を廃止。運賃を一部改定[3]。
- 使用車両
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- 独立3列シート(28人乗り)・トイレ付ハイデッカー車で運行。
- 利用状況
年度 | 運行日数 | 運行便数 | 年間輸送人員 | 1日平均人員 | 1便平均人員 |
2002(平成14)年度 | 365 | 748 | 13,714 | 37.6 | 18.3 |
2003(平成15)年度 | 365 | 738 | 12,656 | 34.7 | 17.1 |
2004(平成16)年度 | 365 | 732 | 12,816 | 35.1 | 17.5 |
2005(平成17)年度 | 365 | 730 | 10,499 | 28.8 | 14.4 |
2006(平成18)年度 | 365 | 732 | 10,663 | 29.2 | 14.6 |
2007(平成19)年度 | 366 | 732 | 10,256 | 28.0 | 14.0 |
和歌山線(夜行)
千葉県千葉市と和歌山県和歌山市を結ぶ夜行高速バス。和歌山バスと共同運行で、便名はサウスウェーブ号。仙台線と同様に、元々京成バスの運行していたものが移管され(2009年4月16日)、予約・発券は京成バスで行い、成田空港交通は運行業務のみ行っている。路線の変遷等についてはサウスウェーブ号の項参照のこと。
- 主な運行経路
- 海浜幕張駅 - 西船橋駅 - 東京ディズニーシー - 東京ディズニーランド - 東京テレポート駅 - 横浜駅 (YCAT) - 堺東駅前 - 堺駅前 - 泉ヶ丘駅 - JR和歌山駅 - 南海和歌山市駅
成田空港・長野線(夜行)
千葉県成田市と長野県長野市を結ぶ夜行高速バス。アルピコ交通長野支社と共同運行。他の夜行高速バスと同様、予約・発券は京成バスが行い、成田空港交通は運行業務のみ行う。2012年2月1日運行開始[4]。
2013年12月2日より、成田空港発着となり、千葉中央駅、海浜幕張駅は経由しなくなった。[5]
- 主な運行経路
- 成田空港 - 東京ディズニーシー - 東京ディズニーランド - 西船橋駅 - 京成上野駅 - 浅草雷門 - 中央道茅野[6]- 長野道みどり湖 - 長野道広丘野村 - 長野道神林 - 松本インター前 - 松本バスターミナル(松本駅[7][8]) - 長野道安曇野 - 長野インター前 - 長野バスターミナル - 長野駅
一般路線バス
- 南部線
- 成田空港第2旅客ターミナル - 臨空ビル前 - 南部貨物地区 - 博物館入口 - 南部工業団地
- 博物館線
- さくらの山線
- 成田空港第2旅客ターミナル - さくらの山
- さくらの山 → 住宅入口 → 博物館入口 → にしてつ → バンテック ※土曜・日祭日の夕方1本のみ
深夜急行バス
- 新橋駅・有楽町駅・上野駅→金町駅・松戸駅・北松戸駅・新松戸駅・常盤平駅・五香駅・六実駅・新鎌ヶ谷駅・白井駅・千葉ニュータウン中央駅・京成成田駅・成田空港
- 2008年2月18日まで京成バスが運行していたものを移管した。さらに同年6月16日から千葉ニュータウン中央駅まで延長し、金町駅・松戸本町からも乗車可能になった。
- 2012年12月3日から毎日運行。
- 新橋駅・有楽町駅・東京駅→西船橋駅・馬込沢駅・鎌ヶ谷大仏駅・西白井駅・白井駅・千葉ニュータウン中央駅・印西牧の原駅・印旛日本医大駅・成田ニュータウン中央・成田駅西口・京成成田駅・成田空港
- 2011年7月25日より運行。西船橋駅からの乗車扱いあり。
- 2012年12月3日から成田空港まで路線を延長し、毎日運行に変更。
- 2013年4月19日から乗車取扱停留所が追加。馬込沢駅・鎌ヶ谷大仏駅・西白井駅・白井駅・千葉ニュータウン中央駅・印西牧の原駅・印旛日本医大駅で乗車の場合は京成成田駅と成田空港のみ下車可能。成田税務署前・成田駅西口・京成成田駅で乗車の場合は成田空港のみ下車可能。
廃止路線
- 成田空港駅・空港ターミナル連絡バス
- 成田空港駅(現東成田駅) - 成田空港旅客ターミナル
- 1978年(昭和53年)5月の成田空港開港・京成電鉄成田空港駅開業に伴い、京成電鉄経由の空港利用客の輸送のため運行を開始した。
- 運行開始から3年後の1981年(昭和56年)当時は、側面に大型方向幕を装備した長尺3扉の専用車を使用して運行され、所要時間6分・運賃130円であった[10]。京成電鉄のスカイライナーとの接続利用を主眼に、バスはスカイライナーと同一の塗色を施していた[10]。
- 成田空港駅が空港ターミナルから離れた場所に設置されたことから、連絡輸送のために開設された路線であった[10]が、乗換えの不便さから京成電鉄の利用客が伸びず、開業以来利用の低迷が続いた。1980年代後期頃からリムジンバス等が道路混雑の影響を受けるようになり、京成電鉄の利用が見直されるようになるとこの路線の利用者も増加が見られるようになった。
- 1991年3月の空港ターミナルビル地下への京成電鉄線・JR線乗入れ後は、空港利用客の多くが新線に移行し、この路線の運行本数は約1/3に減便となった[11]。その後は空港第1・第2旅客ターミナルの整備に伴い、貸切形態の無料ターミナル間連絡バス(上記)に機能を移行して廃止となった。
- 成田空港駅(現東成田駅) - 成田空港旅客ターミナル
- 成田空港 - 誉田駅・鎌取駅・鎌取インター
- 千葉中央バスと共同運行(2012年12月13日開業)
- 2014年3月31日をもって運行休止
- 成田空港・東京ディズニーリゾート(TDR) - 金沢線
- 北陸鉄道と共同運行
- 仙台線とほぼ同時期に京成バスから移管されたが、こちらは移管後1年ほどで廃止された。
その他
習志野周辺の工場従業員の契約輸送を行っている。また津田沼駅・京成津田沼駅からボートピア習志野(場外舟券売場)来場者の送迎バスを担当している。
車両
三菱ふそうトラック・バス製の車両が中心である。空港内循環バスには三菱ふそう・エアロスターのCNGノンステップバスや、関東地区では数少ないエアロスターの3扉ノンステップ車が導入されている。以前の空港内循環バスにはネオプラン車(サンライナー)も使用されていた。2008年には日野・ブルーリボンシティハイブリッドや日野・セレガも導入されている。並行して京成グループから転入した車両もあり、いすゞ自動車製の車両も少数が存在している。
契約輸送には元京成バスと元千葉内陸バスの日野・ブルーリボンと元東京ベイシティ交通のいすゞ・キュービックを社名のみを変更して使用している。
ボートピア習志野送迎バスには日野・ブルーリボンシティハイブリッドを使用している。
開業当初の成田空港駅・空港ターミナル連絡バスの塗装は、「スカイライナー」AE形電車登場時の塗装に準じたクリームとマルーンの塗り分けだった。その後スカイライナーの塗色変更に合わせてアイボリーベースに赤と青のストライプに変更された。
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成田空港ターミナルビル循環用のエアロスターCNGノンステップ車
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成田空港ターミナルビル循環用のブルーリボンシティハイブリッド
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成田空港ターミナルビル循環用のエアロスター3扉ノンステップ車
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かつて成田空港ターミナルビル循環用に導入されていたネオプラン車
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高速車として使用される三菱エアロバス
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夜行高速車として使用されていた三菱エアロバス
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貸切車として使用される三菱エアロバス
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東京シャトル専用車(三菱エアロエース)
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東京シャトル専用車(日野セレガ)
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路線車
脚注
- ↑ 成田空港交通「仙台線」案内ページの記述による。
- ↑ 【宮城交通】 高速バス 主な区間の運賃表(2014年4月1日改正) (PDF)
- ↑ “【成田線】平成30年3月16日停留所新設とダイヤ改正と運賃改定のお知らせ”. 宮城交通 (2018年3月12日). . 2018閲覧.
- ↑ 【成田空港交通】夜行高速バス「千葉・長野線」運行開始 (PDF)
- ↑ 【成田空港交通】平成25年12月2日(月)より夜行高速バス「成田空港・長野線」運行開始 (PDF)
- ↑ 中央道茅野は、アルピコ交通諏訪支社管内【旧:諏訪バス管内】でたった一つだけ停車する停留所である。
- ↑ 松本バスターミナルは、松本駅前に近辺であるが、松本駅前には専用バス停【市内循環バス タウンスニーカー専用バス停】があり、その近くのアリオ松本店内部にある。松本バスターミナル(高速バス発着点【新宿・名古屋・長野】特急バス【上高地直通・飛騨高山】取扱所〔11番のりばが新設される。〕)から発車する。また、到着点も松本駅前ではない、
- ↑ [1]【アルピコ交通】松本駅前発着所
- ↑ バス路線に関する「生活交通維持・確保計画」についてのお知らせ (PDF)
- ↑ 10.0 10.1 10.2 『鉄道ジャーナル』1981年8月号(No.174)pp.92-93
- ↑ 『鉄道ジャーナル』1991年6月号(No.296)p.142