和深駅
和深駅(わぶかえき)は、和歌山県東牟婁郡串本町和深にある、西日本旅客鉄道(JR西日本)紀勢本線(きのくに線)の駅である。
歴史
この駅は1940年8月、国鉄紀勢西線の江住駅から串本駅までの開通と共に開業した。その後1959年、今の紀勢本線が全通し亀山駅と和歌山駅(現在の紀和駅)の間が紀勢本線となったのを受けて国鉄紀勢本線の駅となり、さらに国鉄の分割民営化を経て現在に至っている。
- 1940年(昭和15年)8月8日 - 国鉄紀勢西線の駅として開業[1]。
- 1959年(昭和34年)7月15日 - 路線改称により紀勢本線の駅となる[1]。
- 1985年(昭和60年)3月14日 - 無人駅化[2]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道の駅となる[1]。
駅構造
元々は単式ホーム・島式ホーム混合2面3線を持ち、山側の単式ホームに接して駅舎のある地上駅。側線もあるが敷地が狭く、ホームも非常に狭い。ホーム間の連絡は跨線橋による。のりばは駅舎側から1番線(単式)、2番線・3番線(島式)で、1番のりばの駅舎脇、田子方には貨物ホームがあり、線路もそのままである。ただし、ホームから一番遠い3番のりばは2011年12月現在、線路が取り外されたため、事実上相対式2面2線の構成となっている。
古くからの木造駅舎があり、舎内の出札口などが残っている。出入り口周りのみは外壁が改装されている。新宮駅管理の無人駅である。自動券売機や乗車駅証明書発行機の設置はない。トイレは、駅舎横に設置されている。
2016年5月現在、1番線と2番線を渡る跨線橋は老朽化のため撤去されている。その為、駅舎側ホームからは2番線に渡れない。2番線に渡るには、駅舎前の坂道を下り、線路下のトンネルをくぐって、2番線側に新設された階段を上る必要がある(駅舎内にもその旨の案内板が設置されている)。
のりば
のりば | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | W きのくに線 | 串本・新宮方面 |
2 | 紀伊田辺・和歌山方面 |
上表の路線名は旅客案内上の名称(愛称)で表記している。1番のりばは上り本線、2番のりばは下り本線。かつて存在した3番のりばは上下線双方向の入線・発車が可能であった。
利用状況
年度 | 1日平均 乗車人員 |
---|---|
1998年 | 66 |
1999年 | 62 |
2000年 | 46 |
2001年 | 37 |
2002年 | 28 |
2003年 | 19 |
2004年 | 17 |
2005年 | 25 |
2006年 | 25 |
2007年 | 23 |
2008年 | 19 |
2009年 | 21 |
2010年 | 13 |
2011年 | 11 |
2012年 | 13 |
2013年 | 23 |
2014年 | 26 |
2015年 | 20 |
2016年 | 16 |
駅周辺
駅周辺の海岸はリアス式海岸で、駅近辺では海際まで山が迫っている。山と海に挟まれた和深川河口付近のわずかな平地に漁港の集落があり、集落のはずれに位置する駅である。国道42号からは和深の交差点を海側へ折れ、集落内を通過して駅へ至る。
熊野枯木灘海岸県立公園に属し、海岸附近一帯は枯木灘と呼ばれる景勝地である。この駅は集落よりも高い場所に位置し、駅前の坂道を下った所が集落であり、駐在所や郵便局などがある。海岸沿いにある駅ではないが、高い位置にあるためホームからは海が見える。
- 串本町役場和深連絡所
- 串本警察署和深駐在所
- 和深郵便局
- 和深川
- 国道42号
隣の駅
脚注
関連項目
外部リンク
- ■ 紀勢本線(新宮 - 和歌山 - 和歌山市)(きのくに線 : 新宮 - 和歌山 W)
- (亀山方面<<)新宮 - 三輪崎 - 紀伊佐野 - 宇久井 - 那智 - 紀伊天満 - 紀伊勝浦 - 湯川 - 太地 - 下里 - 紀伊浦神 - 紀伊田原 - 古座 - 紀伊姫 - 串本 - 紀伊有田 - 田並 - 田子 - 和深 - 江住 - 見老津 - (双子山信号場) - 周参見 - 紀伊日置 - 椿 - 紀伊富田 - 白浜 - 朝来 - 紀伊新庄 - 紀伊田辺 - 芳養 - 南部 - 岩代 - 切目 - 印南 - 稲原 - 和佐 - 道成寺 - 御坊 - 紀伊内原 - 紀伊由良 - 広川ビーチ - 湯浅 - 藤並 - 紀伊宮原 - 箕島 - 初島 - 下津 - 加茂郷 - 冷水浦 - 海南 - 黒江 - 紀三井寺 - 宮前 - 和歌山(>>天王寺方面) - 紀和 - 和歌山市