まんが甲子園
まんが甲子園(まんがこうしえん)とは高知県などが主催する、高校生(但し高等専門学校は3年生まで、特別支援学校は高等部在籍のみ参加可能)を対象とした全国規模の漫画コンクールである。毎年8月に、高知市で開催されている。
正式名称は「全国高等学校漫画選手権大会〜まんが甲子園〜」。本項では一般的な呼称である「まんが甲子園」として記述する。
概要
1992年より、全国の高校漫画サークル日本一を決定する大会として開催されている。2007年には漫画愛好家として知られる麻生太郎が挨拶を行った[3]。
主催は、高知県、「あったか高知」まんがフェスティバル実行委員会、財団法人自治総合センター。共催は、高知県高等学校文化連盟。会場は2001年までは高知ぢばさんセンターで以降はかるぽーと及びその周辺。
高知県出身の漫画家は、JET・中平正彦・西原理恵子・山田章博・横山隆一(以上5名は高知市出身)・はらたいら・やなせたかし・青柳裕介(以上香美市出身)・黒鉄ヒロシ(佐川町出身)・徳弘正也(大豊町出身)・弓月光(いの町出身)・窪之内英策など数多いことから、高知市や県にとって漫画は貴重な文化資源と考え、市民にも漫画に親しんでもらうことと、地域振興などの目的で行われている。
参加は、学校単位1チーム3 - 5名(2007年までは、1チーム5名だった)となり、テーマに基づいた作品を大会事務局(高知県庁内に設置)に送付する。予選審査で本選出場校30校を決定する(都道府県によっては予備審査を実施する場合あり)。
1日目は、当日に発表される統一のテーマに基づいて一定時間内で作品を描き、審査を行う。ここで決勝出場校15校が選ばれる。残り15校については敗者復活戦として、翌日の朝までに再度描いた作品(但し、宿舎の部屋を画材等で汚してはいけない)で審査が行われ、5校が復活。計20校が決勝出場となる。2日目の決勝戦は新たなテーマが出題され、一定時間内に作品を描き、審査によって入賞校を決定する。
ブースは初日は30小間、2日目は20小間となっており1小間あたり大会事務局からイラストボード・画筆・筆洗・パレット・アクリルガッシュ・3人~5人分の水とスポーツドリンクが配備される。また各校の漫画サークルで使用している画材・パソコン(グラフィックソフトインストール済み)とペンタブレットとプリンターを持参しても会場内にある画材物販ブースで調達してもよい。
協賛スポンサーは公式ディスプレーとして三菱電機・公式エアラインとしてANA・公式ドリンクとしてダイドードリンコ・公式画材としてアイシー・公式ペンタブレットとしてワコム・公式グラフィックソフトとしてセルシス・公式メディアパートナーとして放送部門にBSフジ(ジャパコンTV名義)、動画配信部門にニコニコ(ニコニコ生放送名義)・公式オンラインコミックサイト兼コミックアプリとしてNHN comico・公式電子書店としてeBookJapanが名を連ねていて、このうち三菱電機・ANA・アイシー・BSフジ・NHN comico・eBookJapanの6社はスポンサー賞を用意している。
関連イベントとして声優トークショーやアニソン歌手によるライブや漫画業界に関するシンポジウムや小学館(Sho-Comi・ベツコミ・サンデーグループ(月刊少年サンデー・週刊少年サンデー・裏サンデー・サンデーGX・サンデーうぇぶり)・週刊ビッグコミックスピリッツ・コロコログループ(月刊コロコロコミック・別冊コロコロコミック・コロコロイチバン!・コロコロアニキ)等)・集英社(マーガレット・ジャンプグループ(最強ジャンプ・Vジャンプ・ジャンプスクウェア・週刊少年ジャンプ・週刊ヤングジャンプ・グランドジャンプ・ウルトラジャンプ)等)・講談社(少女フレンド・マガジングループ(月刊少年マガジン・別冊少年マガジン・少年マガジンエッジ・マガジンスペシャル・週刊少年マガジン・週刊ヤングマガジン・月刊ヤングマガジン・ヤングマガジンサード)等)・KADOKAWA(ASUKA・コミックジーン・月刊少年エース・コミックアライブ等)・秋田書店(月刊プリンセス・チャンピオングループ(月刊少年チャンピオン・別冊少年チャンピオン・週刊少年チャンピオン・ヤングチャンピオン・チャンピオンRED)等)・一迅社(月刊コミックZERO-SUM・月刊ComicREX等)・ホビージャパン(漫画の描き方や技法に関する書籍)・NHN comico(comico)・少年画報社(ヤングキンググループ(ヤングキング・アワーズ・アワーズGH・BULL))・スクウェア・エニックス(ガンガングループ(少年ガンガン・ヤングガンガン・ガンガンONLINE・ガンガンJOKER・ビッグガンガン)・月刊Gファンタジー・マンガUP!)・コミックスマート(GANMA!)による出張編集部の設置やまんが大喜利大会を開催している(第23回大会では出張編集部以外のイベントは平成26年8月豪雨に伴う避難所設置により中止となった)。
世界各国にも門戸を開いており、2017年に韓国の全南芸術高校が優勝したときは「アニメの本場、日本の鼻をへし折った韓国の高校生5人組」と韓国の中央日報で報じられるほどの知名度がある。[1]
歴代の記録
回 | 開催期間 | 最優秀賞 | 第2位 | 第3位 | 三菱電機賞 | ANA賞 | comico×ジャパコンTV賞 | eBookJapan賞 |
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1 | 1992年8月12 - 13日 | 初芝(大阪府) | 芸短附緑丘(大分県) | 福岡西陵(福岡県) | (賞制定前につき無し) | (賞制定前につき無し) | (賞制定前につき無し) | (賞制定前につき無し) |
2 | 1993年8月12 - 13日 | 岡豊(高知県) | 浦和学院(埼玉県) | 福山誠之館(広島県) | 木本(三重県) | |||
3 | 1994年8月12 - 13日 | 小倉東(福岡県) | 桐生女高(群馬県) | 花咲徳栄(埼玉県) | 興南(沖縄県) | |||
4 | 1995年7月29 - 30日 | 上田(長野県) | 神戸女商(兵庫県) | 大教大池田(大阪府) | 津(三重県) | |||
5 | 1996年8月3 - 4日 | 栃木(栃木県) | 岡豊(高知県) | 札幌高専(北海道) | 高知佐川(高知県) | |||
6 | 1997年8月2 - 3日 | 昭和薬大附(沖縄県) | 高岡(高知県) | 名古屋西(愛知県) | 芸術(東京都) | |||
7 | 1998年8月8 - 10日 | 芸術(東京都) | 梼原(高知県) | 留萌(北海道) | 北広島(北海道) | |||
8 | 1999年8月8 - 9日 | 高岡(高知県) | 花咲徳栄(埼玉県) | 芸術(東京都) | 浜田商(島根県) | |||
9 | 2000年8月8 - 9日 | 松橋(熊本県) | 箕面自由学園(大阪府) | 松江北(島根県) | 宮城第一(宮城県) | |||
10 | 2001年8月8 - 9日 | 東北(宮城県) | 聖徳大附(千葉県) | 高崎東(群馬県) | 富山第一(富山県) | |||
11 | 2002年8月8 - 9日 | 栃木(栃木県) | 札幌南(北海道) | 宮崎商(宮崎県) | 汲沢(神奈川県) | 大阪電通大付(大阪府) | ||
12 | 2003年8月7 - 8日 | 高崎東(群馬県) | 花咲徳栄(埼玉県) | 飯野(三重県) | 北大和(奈良県) | 芸短付緑丘(大分県) | ||
13 | 2004年8月7 - 8日 | 西南学院(福岡県) | 東北(宮城県) | 札幌南(北海道) | 武田(広島県) | 有田工(佐賀県) | ||
14 | 2005年8月6 - 7日 | 高岡工芸(富山県) | 順天(東京都) | 熊本中央(熊本県) | 広島商(広島県) | 富山第一(富山県) | ||
15 | 2006年8月5 - 6日 | 那覇工(沖縄県) | 開邦(沖縄県) | 栃木(栃木県) | 明和(愛知県) | 京都芸術(京都府) | ||
16 | 2007年8月4 - 5日 | 志貴野(富山県) | 桐ヶ丘(東京都) | 宇都宮東(栃木県) | 岡豊(高知県) | 香寺(兵庫県) | ||
17 | 2008年8月2 - 3日 | 多治見西(岐阜県) | 岡豊(高知県) | 高崎東(群馬県) | 武田(広島県) | 松原(大阪府) | ||
18 | 2009年8月1 - 2日 | 伊東城ケ崎(静岡県) | 室戸(高知県) | 希望ヶ丘(神奈川県) | 聖徳大付(千葉県) | 那覇工(沖縄県) | ||
19 | 2010年8月7 - 8日 | 豊明(愛知県) | 希望ヶ丘(神奈川県) | 栃木女(栃木県) | 創価(東京都) | 京都芸術(京都府) | ||
20 | 2011年8月6 - 7日 | 栃木女(栃木県) | 伊東(静岡県) | 国本女(東京都) | 厚木清南(神奈川県) | 熊本第一(熊本県) | ||
21 | 2012年8月4 - 5日 | 九産大九州(福岡県) | 栃木女(栃木県) | 城南(福岡県) | 希望ヶ丘(神奈川県) | 松山東(愛媛県) | ||
22 | 2013年8月3 - 4日 | 伊東城ケ崎(静岡県) | 多治見西(岐阜県) | 昭和薬大附(沖縄県) | 小津(高知県) | 首里(沖縄県) | ||
23 | 2014年8月2 - 3日 | 大宮南(埼玉県) | 高知商(高知県) | 栃木女(栃木県) | 精華女(京都府) | 桐光(神奈川県) | ||
24 | 2015年8月1 - 2日 | 弘前実業(青森県) | 京都芸術(京都府) | みえ夢学園(三重県) | 豊明(愛知県) | 明和(愛知県) | 全南芸術(韓国) | |
25 | 2016年8月6 - 7日 | 伊東城ケ崎(静岡県) | 豊明(愛知県) | 宇都宮文星女子(栃木県) | 明徳義塾(高知県) | 弘前実業(青森県) | (今年度は無し) | 京都文教(京都府) |
26 | 2017年8月5 - 6日 | 全南芸術(韓国) | 北海道芸術福岡サテライトキャンパス(福岡県) | 栃木女(栃木県) | 高知商(高知県) | 黒石商(青森県) | 宇都宮中央女(栃木県) | |
27 | 2018年8月4 - 5日 | 高知商(高知県) | 伊東城ケ崎(静岡県) | 岡山芳泉(岡山県) | 土佐女子(高知県) | 栃木(栃木県) | 栃木(栃木県) |