Jリーグカップ
JリーグYBCルヴァンカップ | |
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260px | |
開始年 | 1992年 |
主催 | 日本プロサッカーリーグ |
地域 | 日本 |
参加チーム数 | 20(or 19 or 18) |
前回優勝 | テンプレート:Fb team Cerezo(1回目) |
最多優勝 | テンプレート:Fb team Antlers(6回) |
サイト | Jリーグカップ |
Jリーグカップ(ジェイリーグカップ、J. League Cup)は、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するクラブが参加するカップ戦である。第1回大会からヤマザキビスケット(旧ヤマザキナビスコ)が冠スポンサーとなっており、JリーグYBCルヴァンカップ(略称はルヴァンカップ)の大会名称を用いている(大会名称に関しては後述)。
Contents
概要
Jリーグ開幕前年度の1992年に社団法人(当時)日本プロサッカーリーグが主催するカップ戦としてスタートした。リーグ戦の日程の関係で開催されなかった1995年を除いてJリーグと並行して開催されており、J1リーグや天皇杯と並ぶ日本の国内3大タイトルの1つとされる[1]。
決勝戦の開催スタジアムは1992年から2013年まで国立霞ヶ丘陸上競技場、1994年は神戸総合運動公園ユニバー記念競技場、2014年からは埼玉スタジアム2002で開催されている。
2010年5月に、1992年に実施された第1回大会以来の通算入場者数が1,000万人を突破。また、同年10月には本大会の通算試合数が1,000試合に到達した。
カップウィナーに対してJリーグカップ(チェアマン杯、前年優勝クラブによる持ち回り)とルヴァンカップ(スポンサー杯、優勝クラブへの贈与)がそれぞれ授与される。2007年からは、優勝チームは翌夏に開催されるスルガ銀行チャンピオンシップへの出場権が与えられることになった。
大会名称
第1回の1992年大会から菓子メーカーのヤマザキビスケット(旧・ヤマザキナビスコ)が特別協賛(冠スポンサー)となっており、現在の大会名称は「JリーグYBCルヴァンカップ」(略称はルヴァンカップ)[2]。
大会が設立された1992年から2016年のグループステージまで「Jリーグヤマザキナビスコカップ」(略称はナビスコカップ)の大会名称を用いており、20回目の開催となる2012年には「同一冠スポンサーによる最長のカップ戦」としてギネス世界記録に申請[3]、翌2013年に「同一企業の協賛により最も長く開催されたプロサッカーの大会 (Longest sponsorship of a professional football competition)」として認定されている[4]。
なお、Jリーグ規約では、第40条において、J1・J2・J3の「リーグ戦」に対して「リーグカップ戦」と表記され[5]、ターミノロジー(用語集)においては「ルヴァンカップ」「ルヴァン杯」「Jリーグ杯」とは表記しないこととなっているという[6]。
本項では便宜上、NHKなどでも使用される「Jリーグカップ」の名称を用いることとする。
2016年シーズン途中での名称変更
2016年8月31日にヤマザキナビスコがモンデリーズ・インターナショナルと結んでいた「ナビスコ」ブランドのライセンス契約を終了し、翌9月1日から社名を「ヤマザキビスケット」に改称する[7][8] ことを受け、同年6月21日から(実質的には同年8月31日から始まる2016年(第24回)大会のノックアウトステージから)大会名を「JリーグYBCルヴァンカップ(略称はルヴァンカップ)」に変更することが発表された[9]。「YBC」はヤマザキビスケットの英字略号、「ルヴァン」(Levain) は同社が2016年9月5日よりリッツに替わって発売するクラッカーのブランド名で[10]、フランス語で発酵種を意味する。
この名称変更については、2016年2月時点のリリースでは「社名変更後となる大会終了まで“Jリーグヤマザキナビスコカップ”の名称を使用し、翌年度以降はスポンサー継続の有無を含めJリーグと同社との間で引き続き協議する」としていた[11] が、一方でヤマザキナビスコ側は「ナビスコ」ブランドの終売に伴う売り上げ低下の懸念から、スポンサードの撤退も検討。グループ会社間での協議の席では親会社である山崎製パンから「それならヤマザキカップにしてウチがやるか」という意見も上がったが、Jリーグ側から社名変更のタイミングと同じくしての名称変更に関する提案が出たことで、それを受ける形になった[12]。
開催方式
参加資格
前身であるJSLカップではリーグカップの形態を正しく反映して2部も含めた全てのクラブの参加を認めていたが、Jリーグカップでは2部以下のクラブの出場が見合わせられた期間が長く、2002年大会から2017年大会までは、当該年にJ1に所属するクラブのみにより争われている。参加資格の変遷は以下の通り。
- 1992年大会:次年度からのリーグ戦開幕に参加する10クラブ
- 1993年大会・1994年大会:全てのJリーグクラブとJリーグに参加する意思を持つJリーグ準会員クラブ
- 1996年大会:全てのJリーグクラブ(準会員クラブは不参加)
- 1997年大会・1998年大会:全てのJリーグクラブおよびJリーグ準会員クラブ
- 1999年大会 - 2001年大会:すべてのJ1・J2所属クラブ
- 2002年大会 - 2017年大会:すべてのJ1所属クラブ
- 2018年大会 - :すべてのJ1所属クラブと当該年にJ2に降格した0-2クラブ[13]
レギュレーション
J1が18チームになり、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)が3月開幕となって開催時期が重複するようになった2005年大会からは以下のようなレギュレーションが定着している。2015年大会からステージの名称が改められた[14]。2017年大会からノックアウトステージ(現・プライムステージ)に進出するためのプレーオフステージが追加された。
なお、2011年大会は東日本大震災に伴うスケジュールの都合上、全試合でノックアウトトーナメントを採用しており、例年と異なったレギュレーションで開催された(当該項参照)。
- グループステージ(旧・グループリーグ)
- 大会参加チームのうち、ACL本戦に出場するチーム[注 1]を除くチームが参加する。
- グループリーグ参加チームを2グループ(2008年までと2018年以降は4グループ)に分け、各チーム総当たり1回戦(2008年までと2018年以降はホーム・アンド・アウェー2回戦)のリーグ戦を行う。
- 勝点方式によりグループ内での順位を定め(勝点で並んだ場合には「得失点差」「総得点数」「当該チーム間の対戦成績」「反則ポイント」「抽選」の順により優劣を決定)、2017年大会までは各グループの上位チーム(2016年大会までは計4チーム、2017年大会は計2チーム)がノックアウトステージ進出、2017年大会は各グループ2位と3位(状況により4位も)がプレーオフステージ進出。2018年からは各グループの上位2チーム(状況により3位のうち2チーム及び全チームも)がプレーオフステージ進出。
- プレーオフステージ
- 2017年より導入。ホーム・アンド・アウェー2回戦制による勝ち抜け方式のステージ。
- グループステージの順位で組み合わせが決定されるが、ACL本戦に出場するチーム数によって組み合わせが変わり、ACL本戦出場チームが4チームの場合は「2位と3位」(2017年・2カード)または「1位と2位」(2018年以降・4カード)の対戦、ACL本戦出場チームが3チームの場合は「2位と4位」「3位同士」の対戦(2017年・3カード)または「1位と3位」「1位と2位」「2位同士」の対戦(2018年以降・5カード)、ACL本戦出場チームが2チームの場合は「1位と3位」「2位同士」の対戦(2018年以降・6カード)が組まれる。
- 優劣の決定は基本的にJ2・J3入れ替え戦に準じた以下の通りとなり、勝者がノックアウトステージ(現・プライムステージ)に進出する[15]。
- 2試合における合計得点数(=得失点差)
- アウェーでの得点数(アウェーゴールルール)
- 第2戦の後半終了後、引き続き15分ハーフの延長戦(アウェーゴールルールは採用せず)
- PK戦(双方5人ずつ。決着しない場合は6人目以降サドンデス方式)
- プライムステージ(旧・決勝トーナメント、ノックアウトステージ)
- グループステージ・プレーオフステージからの進出チームとACL本戦出場チームの計8チームにより争われるノックアウトトーナメント。
- 準決勝までの6試合はホーム・アンド・アウェー2回戦制により行われる(優劣の付け方はプレーオフステージと同様)。
- 決勝戦(10月末から11月上旬に開催)は中立地での1回戦制で、90分で同点の場合は15分ハーフの延長戦→PK戦で決着する。
準決勝までの試合はリーグ期間中の水曜日、もしくは国際Aマッチ(FIFAワールドカップ・予選、キリンチャレンジカップなど)の為にリーグ戦が行われない週の週末に行われることが多く、主力選手が日本代表に選出されているか否かで通常のリーグ戦との戦力に差が生じることがある。
決勝戦の演出
決勝戦は他のカップ戦では見られない独特の演出が行われている。
- スターティングメンバー発表
- 両チームのスタジアムDJが来場し、それぞれホームゲームで行われている方式でメンバーを発表する。スタジアムDJは、メンバー発表開始時に決勝戦のスタジアムDJによって氏名を紹介される[注 2]。
- コレオグラフィー
- 2000年代に入ってから、選手入場時に各チームサポーターによって行われることが多くなっている。初めて組織的にコレオグラフィーを行ったのは2003年の浦和レッズサポーターで、選手入場時とハーフタイム終了時に、鹿島アントラーズ側のゴール裏を除くスタンド全面を、浦和のチームカラーである赤・白・黒の3色で埋め尽くした。2012年は、20回目の開催を記念して、主催者主導により国立競技場のバックスタンド側全面を使用してのコレオグラフィーが行われた。
優勝特典
1992年はリーグ戦が日本リーグからJリーグへの移行期間(経過処置)であり開催されなかったため、本来はリーグ戦の優勝チームに与えられる1993-94アジアクラブ選手権大会の出場権が与えられた。
2003年と2006年はA3チャンピオンズカップの日本開催に当たったため、この前年の同大会優勝チームは開催国推薦枠として出場した(中国と韓国で行う場合はリーグ戦の年間2位クラブが推薦枠の扱いであった)。
2007年以後の優勝クラブは次年度のスルガ銀行チャンピオンシップの出場権を獲得し、コパ・スダメリカーナの優勝クラブと対戦する。
結果
統計・記録
クラブ別成績
クラブ名 | 優 | 準 | 優勝年度 | 準優勝年度 |
---|---|---|---|---|
鹿島アントラーズ | 6 | 3 | 1997,2000,2002,2011,2012,2015 | 1999,2003,2006 |
東京ヴェルディ | 3 | 1 | 1992,1993,1994 | 1996 |
浦和レッズ | 2 | 4 | 2003,2016 | 2002,2004,2011,2013 |
ジュビロ磐田 | 2 | 3 | 1998,2010 | 1994,1997,2001 |
ガンバ大阪 | 2 | 3 | 2007,2014 | 2005,2015,2016 |
ジェフユナイテッド千葉 | 2 | 1 | 2005,2006 | 1998 |
柏レイソル | 2 | 0 | 1999,2013 | |
FC東京 | 2 | 0 | 2004,2009 | |
清水エスパルス | 1 | 4 | 1996 | 1992,1993,2008,2012 |
横浜F・マリノス | 1 | 0 | 2001 | |
大分トリニータ | 1 | 0 | 2008 | |
セレッソ大阪 | 1 | 0 | 2017 | |
川崎フロンターレ | 0 | 4 | 2000,2007,2009,2017 | |
サンフレッチェ広島 | 0 | 2 | 2010,2014 |
クラブ別通算成績
ピンク地は、2018シーズンのJ1クラブ(Jリーグカップ出場有資格クラブ)
クラブ名 | 試 合 |
勝 利 |
引 分 |
敗 戦 |
得 点 |
失 点 |
得 失 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
北海道コンサドーレ札幌 | 36 | 8 | 9 | 19 | 35 | 65 | -30 |
ベガルタ仙台 | 68 | 16 | 17 | 35 | 66 | 111 | -45 |
モンテディオ山形 | 26 | 9 | 4 | 13 | 27 | 43 | -16 |
鹿島アントラーズ | 161 | 82 | 27 | 51 | 276 | 203 | +73 |
水戸ホーリーホック | 4 | 0 | 0 | 4 | 3 | 11 | -8 |
浦和レッズ | 156 | 81 | 26 | 49 | 257 | 207 | +50 |
大宮アルディージャ | 72 | 19 | 18 | 35 | 67 | 111 | -44 |
ジェフユナイテッド千葉 | 116 | 58 | 23 | 35 | 194 | 155 | +39 |
柏レイソル | 121 | 51 | 33 | 37 | 172 | 142 | +30 |
FC東京 | 113 | 48 | 32 | 33 | 161 | 129 | +32 |
東京ヴェルディ | 92 | 45 | 19 | 28 | 155 | 126 | +29 |
川崎フロンターレ | 91 | 41 | 16 | 34 | 148 | 127 | +21 |
横浜F・マリノス | 178 | 80 | 27 | 61 | 242 | 203 | +39 |
横浜FC | 10 | 4 | 1 | 5 | 10 | 9 | +1 |
湘南ベルマーレ | 62 | 17 | 16 | 29 | 74 | 92 | -18 |
松本山雅FC | 6 | 1 | 1 | 4 | 8 | 13 | -5 |
アルビレックス新潟 | 85 | 24 | 23 | 38 | 90 | 122 | -32 |
ヴァンフォーレ甲府 | 46 | 13 | 11 | 22 | 44 | 65 | -21 |
清水エスパルス | 159 | 75 | 28 | 56 | 241 | 202 | +39 |
ジュビロ磐田 | 143 | 66 | 33 | 44 | 216 | 164 | +52 |
名古屋グランパス | 148 | 54 | 37 | 57 | 214 | 220 | -6 |
京都サンガF.C. | 72 | 19 | 21 | 32 | 87 | 105 | -18 |
ガンバ大阪 | 133 | 55 | 25 | 53 | 220 | 219 | +1 |
セレッソ大阪 | 86 | 26 | 19 | 41 | 118 | 136 | -18 |
ヴィッセル神戸 | 102 | 32 | 19 | 51 | 125 | 153 | -28 |
サンフレッチェ広島 | 120 | 40 | 22 | 58 | 170 | 192 | -22 |
徳島ヴォルティス | 6 | 0 | 1 | 5 | 8 | 18 | -10 |
アビスパ福岡 | 52 | 10 | 18 | 24 | 55 | 90 | -35 |
サガン鳥栖 | 42 | 9 | 9 | 24 | 32 | 72 | -40 |
V・ファーレン長崎 | |||||||
大分トリニータ | 61 | 19 | 20 | 22 | 67 | 79 | -12 |
横浜フリューゲルス | 45 | 16 | 10 | 19 | 61 | 66 | -5 |
- 2016年シーズン終了時
個人記録
大会通算最多得点は、佐藤寿人(市原、仙台、広島)[注 3] の28得点[16]。 大会最多出場は、山田暢久(浦和)の109試合[17]。 大会の日程上、クラブの主力であるが、代表の常連ではない選手が達成しやすい。
賞金・表彰
チーム表彰
チームに対する表彰は、Jリーグ表彰規定[18] 第5条に定めがある。下記は2012年大会の場合。
優勝 | 賞金1億円、Jリーグカップ、メダル、スポンサー杯(ヤマザキナビスコカップ) |
準優勝 | 賞金5000万円、盾、メダル |
3位(2チーム) | 1チームに付き賞金2000万円、盾 |
最優秀選手賞
Jリーグ表彰規定において、個人賞については「リーグカップ戦における最優秀選手を選考し、賞金または賞品を授与する」との記述のみで具体的な定めはないが、基本的には優勝チームから決勝戦で最も印象に残る活躍をした選手が選ばれる。受賞者には記念トロフィー(クリスタルオーナメント)と賞金100万円、副賞としてヤマザキビスケット製品1年分が贈られる。
2017年シーズン終了時点で複数回受賞者はビスマルクと小笠原満男の2回。
回 | 年度 | 選手 | 所属クラブ | ポジション | 国籍 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1992年 | 三浦知良 | ヴェルディ川崎 | FW | 日本 |
2 | 1993年 | ビスマルク | ヴェルディ川崎 | MF | ブラジル |
3 | 1994年 | ||||
4 | 1996年 | サントス | 清水エスパルス | MF | ブラジル |
5 | 1997年 | ジョルジーニョ | 鹿島アントラーズ | MF | ブラジル |
6 | 1998年 | 川口信男 | ジュビロ磐田 | FW | 日本 |
7 | 1999年 | 渡辺毅 | 柏レイソル | DF | 日本 |
8 | 2000年 | 中田浩二 | 鹿島アントラーズ | MF | 日本 |
9 | 2001年 | 榎本達也 | 横浜F・マリノス | GK | 日本 |
10 | 2002年 | 小笠原満男 | 鹿島アントラーズ | MF | 日本 |
11 | 2003年 | 田中達也 | 浦和レッズ | FW | 日本 |
12 | 2004年 | 土肥洋一 | FC東京 | GK | 日本 |
13 | 2005年 | 立石智紀 | ジェフユナイテッド千葉 | GK | 日本 |
14 | 2006年 | 水野晃樹 | ジェフユナイテッド千葉 | MF | 日本 |
15 | 2007年 | 安田理大 | ガンバ大阪 | DF | 日本 |
16 | 2008年 | 高松大樹 | 大分トリニータ | FW | 日本 |
17 | 2009年 | 米本拓司 | FC東京 | MF | 日本 |
18 | 2010年 | 前田遼一 | ジュビロ磐田 | FW | 日本 |
19 | 2011年 | 大迫勇也 | 鹿島アントラーズ | FW | 日本 |
20 | 2012年 | 柴崎岳 | 鹿島アントラーズ | MF | 日本 |
21 | 2013年 | 工藤壮人 | 柏レイソル | FW | 日本 |
22 | 2014年 | パトリック | ガンバ大阪 | FW | ブラジル |
23 | 2015年 | 小笠原満男 | 鹿島アントラーズ | MF | 日本 |
24 | 2016年 | 李忠成 | 浦和レッズ | FW | 日本 |
25 | 2017年 | 杉本健勇 | セレッソ大阪 | FW | 日本 |
ニューヒーロー賞
1996年に創設された準決勝までの試合で最も活躍した23歳以下の選手に贈られる賞。リーグカップの新人王と位置づけられ、この賞の受賞者は後にA代表に選ばれるなど、日本サッカー界にとって欠かすことのできない選手に成長することが多いことから、若手選手の登竜門と一般に捉えられている。
条件は大会開幕日に満年齢23歳以下で、過去の同賞を獲得したことのない選手。予選から準決勝までの1試合ごとに報道関係者が1人1票投票を行う方式(2013年現在)であり、ベスト4以上のチームの選手が被投票機会も多く選出されやすい(2017年時点で唯一の例外は1996年受賞の名波浩)。決勝戦前日の前夜祭で表彰される。
受賞者には賞金50万円とクリスタルオーナメント、副賞としてヤマザキビスケット製品1年分が贈呈される。
回 | 年度 | 選手 | 所属クラブ | ポジション |
---|---|---|---|---|
4 | 1996年 | 名波浩 | ジュビロ磐田 | MF |
斉藤俊秀 | 清水エスパルス | DF | ||
5 | 1997年 | 三浦淳宏 | 横浜フリューゲルス | MF |
6 | 1998年 | 高原直泰 | ジュビロ磐田 | FW |
7 | 1999年 | 佐藤由紀彦 | FC東京 | MF |
8 | 2000年 | 鈴木隆行 | 鹿島アントラーズ | FW |
9 | 2001年 | 曽ヶ端準 | 鹿島アントラーズ | GK |
10 | 2002年 | 坪井慶介 | 浦和レッズ | DF |
11 | 2003年 | 田中達也 | 浦和レッズ | FW |
12 | 2004年 | 長谷部誠 | 浦和レッズ | MF |
13 | 2005年 | 阿部勇樹 | ジェフユナイテッド千葉 | MF |
14 | 2006年 | 谷口博之 | 川崎フロンターレ | MF |
15 | 2007年 | 安田理大 | ガンバ大阪 | DF |
16 | 2008年 | 金崎夢生 | 大分トリニータ | MF |
17 | 2009年 | 米本拓司 | FC東京 | MF |
18 | 2010年 | 高萩洋次郎 | サンフレッチェ広島 | MF |
19 | 2011年 | 原口元気 | 浦和レッズ | FW |
20 | 2012年 | 石毛秀樹 | 清水エスパルス | MF |
21 | 2013年 | 齋藤学 | 横浜F・マリノス | FW |
22 | 2014年 | 宇佐美貴史 | ガンバ大阪 | FW |
23 | 2015年 | 赤崎秀平 | 鹿島アントラーズ | FW |
24 | 2016年 | 井手口陽介 | ガンバ大阪 | MF |
25 | 2017年 | 西村拓真 | ベガルタ仙台 | FW |
- 2017年現在、最優秀選手賞とのダブル受賞者は田中達也、安田理大、米本拓司の3人。
- 2000年の鈴木隆行は同年のJリーグカップ開幕当初、レンタル移籍で川崎フロンターレに在籍(川崎の選手としては同大会2試合出場無得点)。
試合中継
テレビ
2001年まではWOWOWが優先放映権を持ち、ノックアウトトーナメントのほぼ全試合を中継した。また、これとは別に決勝戦のみ地上波(1998年まではテレビ東京系列、1999年-2001年はTBS系列)で放送された。
2002年にレギュレーションの大幅な変更と共にフジテレビジョンが優先放映権を獲得。以降は予選リーグの一部、準々決勝・準決勝のそれぞれ全試合を自局系の衛星放送であるフジテレビワンツーネクストで生中継(一部の試合はFNS系列局による地上波ローカル中継あり。ワンツーネクストでもその映像を使用する。かつては独立局での地上波中継もあった。)、決勝は2010年大会までは地上波およびBSフジとフジテレビONE(2010年の決勝はフジテレビTWO)の3波同時で生中継(地上波はFNS系列全国ネット。2010年大会まではフジテレビの番組で唯一の地上波・BS・CSによる3波同時放送)という体勢が続いていたが、2011年大会は地上波のみ生中継を行い、BSフジとフジテレビONEは録画中継での放送に変更された。また、フジテレビONEでは地上波の決勝戦生中継開始前に「まもなくナビスコカップ」として試合開始前の様子を、決勝戦終了後に「まだまだナビスコカップ」と題してセレモニーの様子、試合を終えた選手たちの表情、インタビューなどが放送された。準々決勝以降(2011年は2回戦以降)のワンツーネクストで生中継しない試合はスカチャンで生中継された。
2012年にフジテレビとの放映権契約を更新。予選リーグはワンツーネクストで毎節2試合程度生中継。また、スカパー!がサブライセンスを取得し、ワンツーネクストで生中継しない試合を予選リーグからスカチャンでの生中継を行う(その後フジテレビNEXTでの録画中継を行う)。また、準決勝までのワンツーネクストで生中継される試合は、ワンツーネクストと同内容でスカチャンでも生放送する。これによって初のワンツーネクスト、スカチャン、フジテレビ地上波を合わせての全試合生中継、およびワンツーネクストでの全試合中継を実施する。
2017年にフジテレビとの放映権契約を再更新[19]。この年からリーグ戦の有料放送放映権はスカパー!からパフォーム・グループの動画配信サービス「DAZN」に変更されているが、本大会についてはDAZNでの配信を行わず、引き続きフジテレビとスカパー!により放送される。
ラジオ
- ニッポン放送 - 決勝戦進出チームの地元局がネットする場合もある(例・2010年・2014年のRCCラジオ)。
- 決勝戦進出チームの地元局が自ら中継する年もある(例・2010年のSBSラジオ、浜松エフエム放送)。
観客動員
Jリーグ開幕期を除いて2001年までは、Jリーグチャンピオンシップや天皇杯決勝と比較すると地味なイメージが拭えず、決勝戦の動員は大体2~4万人台で推移していた。しかし、2002年に浦和レッズが初めて決勝進出を果たすと、リーグトップの観客動員を誇る同チームの初タイトルがかかった試合ということでチケットが即日完売し、スタンドは超満員の観客であふれかえることになった。以降浦和が3年連続で決勝戦に進出したことによって、決勝戦チケットのプレミア化とリーグカップに対する注目度が上昇することが常態化した。
2005年シーズンはジェフ千葉vsガンバ大阪のマッチアップで浦和が決勝に進まなかったものの、ここでもチケットはほぼ完売し2002年以前の決勝戦とはサポーターの間での捉えられ方が異なることを印象付けた。最近では2006年から7年連続で決勝戦のチケットが完売しており、2010年・2014年シーズンの決勝戦を除いて4万人を下回っていない[注 4]。
逆に決勝以外は平日開催がほとんどのため、J1リーグ戦と比べて観客動員が伸び悩んでいる。
関連項目
脚注
- ↑ 2008年大会までは2チーム、2009年大会から2014年大会までは4チーム、2015年大会からは3チーム+ACLプレーオフ枠1チーム(敗退した場合はグループステージから参加)。
- ↑ なお、この演出は「決勝戦が中立地での一発勝負」という点で共通するJ1昇格プレーオフ(2015年まで)、FUJI XEROX SUPER CUP(2017年まで)でもかつて導入されていた。
- ↑ 市原在籍時の2000年・2001年に通算7試合出場3得点、仙台在籍時の2003年に6試合出場4得点。なおC大阪(当時J2)に在籍した2002年はクラブ自体に出場権なし。
- ↑ 2010年シーズン決勝の観客動員は39,767人。2014年シーズン決勝の観客動員は38,126人。
出典
- ↑ “天皇杯は鹿島が制し、3冠を達成”. Jリーグニュース No.69. 日本プロサッカーリーグ (2001年1月31日). . 2014閲覧.
- ↑ YBCはヤマザキビスケットカンパニーの頭文字である。
- ↑ 宇都宮徹壱 (2012年11月4日). “20回目のファイナルを彩った若者たち ナビスコカップ決勝 清水エスパルス1−2鹿島アントラーズ”. スポーツナビ. Yahoo! JAPAN. . 2016閲覧.
- ↑ “【Jリーグヤマザキナビスコカップ】「Longest sponsorship of a professional football competition」としてギネス世界記録に認定” (プレスリリース), (2013年3月19日) . 2016閲覧.
- ↑ Jリーグ規約(平成26年1月21日改正) (PDF) - Jリーグ公式サイト、2014年6月1日閲覧
- ↑ Jリーグについて - ターミノロジー - Jリーグ公式サイト
- ↑ “ヤマザキ・ナビスコ(株)のライセンス契約終了に伴う商号変更等のお知らせ” (PDF) (プレスリリース), 山崎製パン, (2016年2月12日) . 2016閲覧.
- ↑ “「ヤマザキナビスコ」、ライセンス契約終了で社名変更へ 「オレオ」「リッツ」など製造終了”. ITmedia. (2016年2月12日) . 2016閲覧.
- ↑ “2016シーズン リーグカップ戦の大会名称が「JリーグYBCルヴァンカップ」に決定” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2016年6月21日) . 2016閲覧.
- ↑ “「ナビスコカップ」、新名称は「ルヴァンカップ」に ヤマザキ新会社のクラッカー新商品から”. ITmedia. (2016年6月22日) . 2017閲覧.
- ↑ “2016Jリーグカップ戦の大会名称について” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2016年2月17日) . 2016閲覧.
- ↑ 川端暁彦 (2016年6月21日). “Jの恩返し。YBCルヴァンカップ改称に込められた確かな思い”. J.LEAGUE.jp. . 2016閲覧.
- ↑ “2018シーズン以降のJリーグYBCルヴァンカップ 大会方式について” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2017年9月28日) . 2017閲覧.
- ↑ JFAの方針で日本独特の表現である「決勝トーナメント」を使わなくなった。
- ↑ “2017JリーグYBCルヴァンカップ 大会方式および試合方式について” (プレスリリース), Jリーグ.jp, (2016年12月13日) . 2016閲覧.
- ↑ “ヤマザキナビスコカップ 通算得点ランキング”. . 2014-11-9閲覧.
- ↑ “ヤマザキナビスコカップ 出場試合数ランキング”. . 2014-11-9閲覧.
- ↑ Jリーグ表彰規定 (PDF)
- ↑ “JリーグYBCルヴァンカップ フジテレビと放映権契約更新について合意” (プレスリリース), 日本プロサッカーリーグ, (2017年1月26日) . 2017閲覧.
- ↑ “【ヤマザキナビスコカップ決勝:前夜祭】アンセムを制作したアーティストm-flo☆Taku氏コメント”. J's GOALアーカイブ (2007年11月2日). . 2017閲覧.
外部リンク
- 2017YBCルヴァンカップ - Jリーグ公式サイト内
- テンプレート:日本のサッカー