折尾駅

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新設された北口仮駅舎

折尾駅(おりおえき)は、福岡県北九州市八幡西区堀川町にある、九州旅客鉄道(JR九州)のである。JRの特定都区市内制度における「北九州市内」の駅であり、鹿児島本線及び筑豊本線ではその最西端の駅である。

東口前にあるロータリーを挟んだ向かい側に、かつては西日本鉄道(西鉄)北九州線終着駅である折尾電停があった。本項目ではこれについても記す。

概要

1891年(明治24年)2月28日九州鉄道により、また同年8月30日筑豊興業鉄道により、両社の折尾駅が別々の場所で開業した。1895年(明治28年)に両鉄道の乗換の利便性を改善するため、現在地に2社共同の折尾駅が完成。1階に筑豊興業鉄道の駅舎、2階に九州鉄道の駅舎と棲み分けることとなり、日本初の立体交差駅となった。1914年(大正3年)6月25日に九州電気軌道(後の西鉄北九州線)の折尾電停が開業し、乗換客の増加に伴い駅舎設備が手狭になったことを受けて、木造2階建ての駅舎が1916年(大正5年)11月5日に完成した(詳細は後述)。

折尾駅周辺で高架化(連続立体交差)事業が行わることとなり、駅舎は2010年平成22年)秋以降に取り壊され、移築される方針が発表された[1]が、用地の問題等から先送りになっていた[2](詳細後述)。しかし2012年10月より取り壊し工事が開始され、同月7日始発より、仮駅舎と北口を新設、従来東口にあった駅機能と駅前広場の大部分が北口に移転した[3]。ただし、北口仮駅舎前の広場はバス、タクシーのみ入構可であり、一般車の入構および乗降は許可されていない[4]ため、一般車については市道折尾中間線の国道199号との交差点南東側から入る一般車乗降場を利用することとなる。

なお、解体された旧駅舎のうち、化粧柱やその周囲に設置されていた円形ベンチなどシンボル的な部材の一部については、八幡西区役所折尾出張所内で展示・保管され、地域住民が閲覧可能となっている[5]

新駅舎完成については、当初平成28年度中(2017年3月迄)を予定していたが、北口暫定駅前広場や仮駅舎整備に必要な用地の取得に時間を要し、整備完了が当初計画に比べ約4年半遅れたことを受け、立体交差事業そのものの完成予定が平成31年度中(2020年3月迄)から約3年遅れの平成34年度中(2023年3月迄)に延期され、新駅舎の完成予定も平成32年度中(2021年3月迄)に延期されることとなった[6]。新駅舎は、現北口仮駅舎の西側、鹿児島本線と筑豊本線(若松線)の高架分岐部分に建設され、完成時には、現在東口・西口・鷹見口・北口と分散している出口が新駅舎の1箇所に集約され、高架下に通路が確保される予定[7]

利用可能な鉄道路線

  • 九州旅客鉄道(JR九州)
    • 鹿児島本線 - 当駅の所属線[8]
    • 筑豊本線 - 本城方には「若松線」、東水巻方には「福北ゆたか線」の愛称が付けられている。また「福北ゆたか線」は運転系統上、鹿児島本線の黒崎駅 - 当駅間も含まれる。詳細は路線記事参照のこと。

歴史

  • 1891年明治24年)
  • 1893年(明治26年)6月30日 - 折尾 - 中間駅間の短路線が開通[9]
  • 1895年(明治28年)11月13日 - 九州鉄道・筑豊鉄道共用の折尾駅が完成[9]
  • 1897年(明治30年)10月1日 - 九州鉄道が筑豊鉄道を買収[9]
  • 1907年(明治40年)7月1日 - 九州鉄道が国有化、官営鉄道に移管[9]
  • 1916年大正5年)11月5日 - 2階建て駅本屋(旧駅舎)が完成[9]
  • 1927年昭和2年)4月19日 - 遠賀郡水巻町及び芦屋町にある日本炭礦の炭鉱とを結ぶ日本炭礦専用鉄道が開業(1965年運行停止)
  • 1965年(昭和40年)5月1日 - 貨物の取扱を新設の東折尾駅に集約し廃止[9]
    • この頃、貨物線を利用して、黒崎と中間方面を結ぶ短絡線経由の列車が運行されるようになり、折尾駅を通過するため、折尾駅に電車を停車させる運動が起こった。
  • 1984年(昭和59年)9月 - 折尾駅前地区再開発の一環として、駅前に丸和を核店舗とする地上4階建商業ビル竣工[10]
  • 1985年(昭和60年)12月18日 - 西鉄折尾駅を含む部分に再開発第2ビル竣工、前年営業開始済の商業ビルと併せて「オリオンプラザ」と命名される[10]
  • 1986年(昭和61年)10月 - 駅舎の夜間照明(ライトアップ)開始[10]
  • 1987年(昭和62年)
  • 1988年(昭和63年)3月13日
    • 短絡線上に6・7番ホーム(鷹見口)設置[9]
    • 2番線に西口設置。(それ以前は朝のラッシュアワー時のみ開く改札口があった)
    • これらにより、旧駅舎は「東口」と呼ばれるようになる。
  • 2005年平成17年)4月15日 - 折尾地区総合整備事業に伴う折尾駅周辺高架化事業の基本協定締結[9]
  • 2009年(平成21年)3月1日 - ICカードSUGOCA」の利用を開始[9]
  • 2011年(平成23年)2月28日 - 折尾駅開業120周年記念の式典が催され、記念乗車券が販売される[9]
  • 2012年(平成24年)
    • 3月20日 - 西口仮駅舎暫定利用開始。
    • 10月7日 - 北口仮駅舎利用開始。東口駅前広場のバス停が全て北口駅前広場に移転。
  • 2017年(平成29年)
    • 1月2日 - 鹿児島本線ホームを新高架ホームに移設、併せて3番、4、5番のりば各ホーム北口・東口側にエレベータ新設[11]
    • 10月16日 - 工事進捗に伴い高架ホーム・東西口と北口とを結ぶ構内通路を仮設通路に切り替え、立体交差の象徴だったレンガ通路を廃止。
    • 12月1日 - 西口側アンダーパス(鹿児島本線駅ホーム高架下道路)が車両歩行者ともに通行止となり、西口側のバス停が移転[12]

駅構造

鹿児島本線・筑豊本線(若松線)の発着する本駅舎と、黒崎駅 - 東水巻駅を直結する福北ゆたか線短絡線上の八幡西区北鷹見町にある通称「鷹見口」があり、両者は約150m離れている。鷹見口の場所には元々駅舎・ホームはなかったが、国鉄分割民営化後の1988年昭和63年)に設置された。本駅舎と鷹見口の間は改札外連絡となり、様々な特例措置が設けられている(後述)。

駅舎は東口・西口・北口の3つの改札口を持ち、北口は直営みどりの窓口を設置[13]。西口と鷹見口はJR九州鉄道営業に業務委託している。自動放送導入駅。全ての改札口に自動改札機が導入されている。

東口にあった旧本駅舎は、駅舎の中央部分と鹿児島本線に隣接する側が2階建て・筑豊本線の直方側が1階建ての左右非対称構造になっているのが特色で、1895年(明治28年)当初の駅舎をベースに増築されており、「明治と大正のモダンな建築様式を重層的にうかがい知ることができるもの」と貴重性が提起されていた。設計者は、辰野金吾ともいわれている。利用客の増加により1916年(大正5年)現駅舎の外形でハーフティンバー様式の外壁の駅舎が竣工、1986年(昭和61年)駅前再開発と連動して建物の外形はそのままにコロニアル様式の外壁に改修された。

鷹見口の駅舎は折尾信号通信区があり、鉄筋コンクリート2階建てになっている。

鹿児島本線が高架駅、筑豊本線(若松線)と鷹見口が地上駅の立体交差構造になっている。ホームは筑豊本線(若松線)が相対式2面2線(1・2番のりば)、鹿児島本線が単式1面1線(3番のりば)と島式1面2線(4・5番のりば)、福北ゆたか線(鷹見口)が相対式2面2線(6・7番のりば)となっている。1番のりばは若松線および福北ゆたか線から同線への直通列車専用となっているが、2016年に蓄電池電車BEC819系が投入される際に構内のみ電化された。それまでは1番のりばのみ非電化であった。

鹿児島本線ホームでの福北ゆたか線・若松線乗換案内では1番のりば発着列車が「東口階段 1番」、2番のりば発着列車が「西口階段 2番」、7番のりば発着列車が「鷹見口 7番」と表示されている。

1・2番のりばのホームは、明治時代に築かれた御影石に、コンクリートが地層のように積み重なり、嵩上げの歴史を示している。2016年までの3番のりばのホームも赤煉瓦をベースに嵩上げされたものであった。高架化事業前は、その古さからか大きな拡幅工事も行われなかったため、それぞれの階段が狭かった。ホーム上屋等に木造部分が多く残り、旧4番・5番のりばの一部の骨組みは1935年(昭和10年)の改修時に米国のカーネギーやメリーゴーランド製、ドイツのクルップ製のレールを用いて作られたものであるなど、「レトロ」な雰囲気が見られた。

のりば

階数 のりば 路線 方向 行先 備考
1階 1・2 若松線 - 若松方面 DENCHA」全面切り替えに合わせ構内のみ架電対応
福北ゆたか線 下り 直方新飯塚方面 当駅始発または若松線からの直通
2階 3 鹿児島本線 下り 博多久留米大牟田方面 一部4番のりばから発車

新高架ホーム

4 上り 小倉大分下関方面 当駅始発・終点、および待避線

新高架ホーム

5 一部4番のりばから発車

新高架ホーム

鷹見口 6 福北ゆたか線 上り 黒崎・小倉方面  
7 下り 直方・新飯塚方面 黒崎方面からの列車
  • 特急列車を含めた全ての旅客列車が停車する。
  • エレベーターは1番のりばと2階の各のりば間のみ設置。6番のりばにはスロープが設置されている[13]
  • 4番線は上下兼用の待避線で、優等列車の待避をする鹿児島本線の列車が使用する。

その他施設

  • トイレは1、2番のりば、北口および西口改札内、東口および鷹見口改札外に設置されている[13]
  • キヨスクは3番のりばに設置されていたが、立体交差事業工事に伴い廃止された。かつては旧本駅舎内にもあったが、駅舎内のすぐ横にam/pm(現・ファミリーマート)が設置され利用者が減少したことから撤去された。
  • 東筑軒による駅弁かしわめし)販売スタンドが、東口改札付近と、西口側通路の3番のりばへつながる階段の向かいに設置されている[14]。4・5番のりばでは、原則水曜日以外の8:00-13:00と14:00-16:00の間、弁当の立ち売りも行われている[15]。なお、同社は3番のりばでも売店兼立ち食いうどん店を経営していたが、キヨスク同様工事のため廃止され、その後西口改札外の同社本社ビル内に売店とうどん店を開店、営業している[14]

当駅利用の際の特例

  • 鹿児島本線水巻駅以西、あるいは筑豊本線本城駅以北と短絡線経由の列車の利用で東水巻駅以南を利用する際、東口⇔鷹見口間は徒歩連絡になるが改札を出入りしても途中下車とはみなさない(ただし、有人改札で乗り換えをする旨説明する必要がある)。
    • SUGOCA利用により通し運賃を適用する場合には自動改札にタッチしてはいけない[16]。自動改札にタッチした場合、折尾駅で運賃を打ち切られることになる。
    • 入場券の場合改札を出入りする都度入場券を買い直す必要があり、この特例の対象外となる。
  • 鹿児島本線の水巻駅以西と短絡線経由の列車の利用で筑豊本線の東水巻駅以南を利用する際、黒崎駅まで行って折り返すことができる(折尾~黒崎間の運賃は不要)。なお、この特例は6・7番のりばがなく直通列車がすべて折尾駅を通過していた時代から存在し、のちに開業した陣原駅で乗り継ぐ場合にも適用される[17]

駅弁

販売業者:東筑軒(西口の向かい側に本社がある)。主な駅弁は下記の通り[18]

  • かしわめし弁当 - 2015年(平成27年)3月6日の「第11回九州駅弁グランプリ決勝大会」で第7位になった[19]
  • こくうま鶏めし
  • 大名道中駕籠
  • 姫華かざり

かしわめし弁当は、全国各地で開催される駅弁展示即売会などでも出品され人気を博すなど有名駅弁の一つである。

なお鹿児島線上りホーム(4番・5番のりば)では駅弁の立ち売りが実施されている。(2011年6月に販売員が体調を崩し自宅療養となり中止されていたが[20]、2013年2月から新たなスタッフで再開された[21]

利用状況

2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員16,035人である。これは北九州市内の駅としては小倉駅に次いで第2位。またJR九州の駅としては第5位である。近年は利用者減少が問題視されている[22]

近年の推移は以下の通り。

年度 1日平均
乗車人員[23]
2000年 18,910
2001年 18,892
2002年 18,036
2003年 17,214
2004年 17,025
2005年 16,799
2006年 16,607
2007年 16,481
2008年 16,484
2009年 16,031
2010年 16,096
2011年 16,378
2012年 16,322
2013年 16,654
2014年 16,182
2015年 16,475
2016年 16,228
2017年 16,035

駅周辺

周辺には学校が数多く立地しており朝夕の通学時間帯は学生で賑わう。

大学

短期大学

高等学校・中学校・小学校

駅名の由来

開業当時の地名(遠賀郡折尾町)が由来。

かつてこの一帯は山続きで、その姿が折り重なる尾根のように見えた事が折尾の地名の由来である。その歴史は古く、1444年には折尾郷と言う地名が存在していた。

高架化事業

折尾駅周辺の総合的再開発(折尾地区総合整備事業は3事業を一体的に実施)に伴い、折尾駅周辺連続立体交差事業として鹿児島本線(陣原~水巻駅間)と筑豊本線(本城~東水巻駅間および短絡線を含む)の延長約4.5Km(筑豊本線=約2.4km、鹿児島本線=約2.1km)を高架化する事業が進められている。具体的には、現在の鹿児島線の線路位置を軸にして筑豊本線を移設させ、高架完成後は駅部で3線が同一フロアに4面7線のホームが集約される予定である。平成31年度(2020年3月)までに完成予定としており、総工費は約350億円を見込んでいる。

この計画に伴い、ルネッサンス様式駅本屋、レンガ積み通路は取壊されることとなった。JRは自社での保存には消極的であるが、市は門司港駅のような完全復元をするのであれば援助したいとの意向を持っている。駅本屋については、「木造駅舎の優美な姿は、国重要文化財となっている門司港駅と並ぶシンボル。折尾の産業史を物語るだけでなく、地域の景観に溶け込んだ共有財産と言うべきで極めて価値が高い」という意見もあり、折尾駅舎保存と活用策の要望書を北九州市に提出。全国的に折尾駅舎の保存活用を望む声が高まり、署名活動やシンポジウムなどが実施された[25]

これを受け、2008年(平成20年)6月27日、折尾地区自治区会連合会・協同組合折尾商連などにより設立された「おりお未来21協議会」[26]が『折尾まちづくりビジョン』を北九州市に提出。「まちづくりビジョン・歴史的建造物の保全と活用に関する提言」として、現在の折尾駅舎は、文化の保存を主目的とする地域の人々が活用できる「生きた施設」として保全することを優先する事を求め、歴史的建造物を活用したまちを目指す、としている。2009年6月30日には、北九州市と「おりお未来21協議会」が『折尾駅舎保全・活用基本方針 (PDF) 』として、現駅舎を「南口駅前広場付近」または「堀川沿いの歴史公園」に移築する2案をまとめた[1]。レプリカでの再築は2018年以降としており、地域のシンボルとして保全するため、建物の維持管理や運営や地域住民が自ら行い、駅舎保全に必要となる、敷地取得費や建物保全費などの費用は、住民や企業へ寄付金を募るかたちになる。また、今後の管理・運営費についても、原則自主財源で賄うとしている。ただし、仮改札口設置の前提となる暫定北口駅前広場用地の買収には遅れが見られた[2]

2010年(平成22年)9月、東口駅前広場の駅舎隣接のトイレ位置にも仮改札口を設置することが決定したことから、住民団体「歴史遺産『北九州市レトロ』を創る会」が2010年11月24日、駅舎中央部を曳き家方式で移動し、仮改札口として活用の上、駅舎を保存活用するよう要望を出している[27]。これに対して市は「移動させて駅舎スペースが確保できるのか疑問。曳き家方式に駅舎が耐えられるか調査も必要だ」と話している。この要望に対し、市議会では建築消防委員会の閉会中審査を行った。市議会には別の団体からも保存を求める陳情が出されており、継続審査になっている[27]

2012年(平成24年)3月20日に西口の駅舎が仮駅舎への切り替えが行われた。同年10月7日には、暫定的な北口広場と仮駅舎の利用が開始された。これに伴い、東口のバス乗り場、タクシー乗り場、みどりの窓口等の主な駅機能は北口へ移された。東口はこれまでの位置から20m南へ移動した。

2017年(平成29年)1月2日より工事の進捗に伴い、先行して鹿児島本線の線路切り替えが行われた。このとき、新たに整備された高架ホームに移転した[11]

西鉄北九州線折尾停留場

ファイル:Nnr-orio2.jpg
ホームと600形電車(2000年)

かつて、本駅舎の南向かいに西日本鉄道(西鉄)北九州線の折尾停留場があった。

最初に建てられた駅舎は、1914年(大正3年)6月25日九州電気軌道が折尾まで延長された際に開業した高架駅で、1942年(昭和17年)の西鉄成立により同社の駅となった。木造モルタル造り2階建てでトタン屋根の駅舎があった[28]。この駅舎は、1982年(昭和57年)に火災で焼失し、その後駅前再開発に合わせて、1985年(昭和60年)12月18日に商業ビル・オリオンプラザの第2ビルとして3階建ての駅ビルに建て替えられた。火災の後は一旦高架に上がる手前の地平部分に仮駅を設けて急場を凌ぎ、その後駅ビルが建つまでは、高架駅に上がる階段とそれに隣接する売店・切符売り場などの建物から成る簡便な駅施設が設けられた[3]。駅舎建て替え後の駅構造は櫛形ホーム3面2線[29]で、ホームは3階にあった(旧駅舎時代は2階で、新しい駅ビルが旧駅舎の2階建てから3階建てに変わったため3階の位置づけになった。ホームの位置に変化はない)。

2000年11月26日の北九州線全廃により駅としては廃止されたが、ビルは駅施設部分を除きその後も用いられていた。しかし、先述の折尾地区総合整備事業によりビルの敷地が「折尾駅南口駅前広場」の用地となっているため、2010年9月頃から解体され、一旦仮市民トイレと駐車場になった。隣接のオリオンプラザも同様に2018年までに解体工事が始められる予定。

高架橋駅の橋桁は赤煉瓦造りのアーチ橋で、現存する大正期の長大な赤煉瓦高架橋は折尾と同年に竣工した東京の新永間市街地線高架橋のみ。 東側3連アーチの東端は直下を通る生活道路と斜めに交わるため、アーチの向きを斜めにする「ねじりまんぽ」(『まんぽ』はトンネルの意)と呼ばれる特殊工法が使用され、日本最大級である。通常のトンネルと隣接するのは折尾のみで、土木技術史の教科書的存在といわれている。「ねじりまんぽ」は、全国に20数例確認されているのみで、先述の折尾地区総合整備事業で保存活用の方向で検討される予定[30]

隣の駅

九州旅客鉄道
鹿児島本線
快速・区間快速
黒崎駅 - 折尾駅 - (一部海老津駅) - 赤間駅
区間快速(一部の列車)・普通
陣原駅 - 折尾駅 - 水巻駅
福北ゆたか線[31]
快速
折尾駅東水巻駅
普通
陣原駅 - 折尾駅 - 東水巻駅
若松線(筑豊本線 若松方面)
本城駅 - 折尾駅 (- 東水巻駅)

かつて存在した路線

西日本鉄道
北九州線
折尾東口駅 - 折尾駅

脚注

  1. 1.0 1.1 “JR折尾駅 移築複製を正式発表 北九州市と地元まちづくり組織 場所、活用法2案を提示”. 西日本新聞. (2009年7月2日). http://www.nishinippon.co.jp/nnp/culture/heritaging/fukuoka/20090702/20090702_0001.shtml . 2013閲覧. 
  2. 2.0 2.1 “北九州市 折尾駅舎解体を延期 用地取得難航、来秋以降に”. 47NEWS. 西日本新聞. (2009年9月26日). http://www.47news.jp/localnews/hukuoka/2009/09/post_20090926071532.html . 2013閲覧. 
  3. JR折尾駅・駅前広場 移転のお知らせ”. 北九州市. . 2014閲覧.
  4. 北九州市政だより平成24年10月1日号 北九州市 2017年5月20日閲覧
  5. 旧折尾駅舎のシンボル的な部材の展示・保管について”. 北九州市. . 2014閲覧.
  6. 事業期間の見直しについて”. 北九州市. . 2014閲覧.
  7. 折尾地区総合整備事業NEWSおりお 第24号 平成24年12月 北九州市建築都市局折尾総合整備事業所 2014年8月22日閲覧 (PDF)
  8. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 JTB、1998年。
  9. 9.00 9.01 9.02 9.03 9.04 9.05 9.06 9.07 9.08 9.09 9.10 9.11 9.12 『週刊JR全駅・全車両基地』第7号、朝日新聞出版、2012年9月23日、 12-13頁。
  10. 10.0 10.1 10.2 市街地再開発事業 > 事業完了地区 > 折尾駅前地区”. 北九州市. . 2017閲覧.
  11. 11.0 11.1 平成29年1月2日に折尾駅の鹿児島本線ホームが変わります! (PDF) 九州旅客鉄道 2016年11月30日付(2016年12月27日閲覧)
  12. 折尾駅周辺鉄道高架工事のため平成29年12月1日(金)午前3時から 折尾駅西口前アンダーパスが終日全面通行止(車両・歩行者)となります (PDF) 北九州市 建設都市局 折尾総合整備事務所 工事課 2018年3月15日閲覧
  13. 13.0 13.1 13.2 折尾駅構内図 JR九州 (PDF)
  14. 14.0 14.1 JR折尾駅周辺の売店”. 東筑軒. . 2014閲覧.
  15. 立ち売り紹介”. 東筑軒. . 2014閲覧.
  16. 「SUGOCA」のカード内残額利用乗車の場合”. SUGOCA. 九州旅客鉄道. . 2013閲覧.
  17. 運賃計算の特例”. きっぷのルール. 九州旅客鉄道. . 2013閲覧.
  18. 『JR時刻表』2017年3月号、交通新聞社2017年、 393頁。
  19. 遠山和宏(2015年3月7日). “九州駅弁グランプリ:九州一うまい駅弁は? 大分の「山海三昧」に 地産地消、評価され”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  20. 立売 山口さん 退社についてのお知らせ”. 立売りの情報. 東筑軒. . 2013閲覧.
  21. 立ち売り情報室”. ピヨピヨの部屋. 東筑軒. . 2013閲覧.
  22. 駅別乗車人員上位300駅(2017年度) (PDF)”. 九州旅客鉄道. . 2017閲覧.
  23. とうけい北九州(運輸・通信) JR乗降客人員
  24. ヤマダ電機HPテックランド北九州八幡店店舗からのお知らせ
  25. “第三回折尾駅舎の保存と活用シンポジウム”. 西日本新聞. (2008年1月27日). オリジナル2008年3月8日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20080308165018/http://www.nishinippon.co.jp/nnp/local/fukuoka/20080127/20080127_003.shtml 
  26. 北九州市建築都市局. “住民参加のまちづくり(おりお未来21協議会について)”. 折尾地区総合整備事業. 北九州市. . 2013閲覧.
  27. 27.0 27.1 “レトロ駅舎、解体の危機 最古の立体交差・JR折尾駅”. 朝日新聞. (2011年1月2日). オリジナル2011年1月5日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20110105113736/http://www.asahi.com/national/update/1225/SEB201012240069.html . 2013-3-27閲覧. 
  28. 1階にはタクシー乗り場や食堂が、2階には売店、乗務員詰所、定期券売り場などがあった。
  29. 南側から順に2〜4番ホーム。4番ホームが新たに設けられたことに伴い1番・3番ホームは使用停止され(同時に全ホームに上屋が設置された)、1番ホーム手前まで伸びていた留置線は線路が外されている。建て替え前は1〜3番ホームで1番ホームは上屋なしだった[1]。また1960年代は、留置線の線路が2・3番ホームから一段駅舎寄りの位置にまで伸びていて、その北側に1番ホームが設置された形だった(つまり2番ホームは1番ホームの切り欠き部分にある階段状のホーム形状だった)[2]
  30. 朝日新聞. (2010年10月7日) 
  31. 正式路線名称は、鹿児島本線(黒崎駅 - 当駅間)および筑豊本線(当駅 - 桂川駅間)。

関連項目

外部リンク

九州旅客鉄道 鹿児島本線(門司港 - 大牟田)
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日本貨物鉄道 貨物支線(廃線) : 門司港 - (貨)外浜
日本貨物鉄道 博多臨港線(貨物線) : 香椎 - (千早操車場) - (貨)福岡貨物ターミナル
*打消線は廃駅

テンプレート:若松線