トタン
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トタン(葡:tutanaga、英:corrugated galvanised iron)は、亜鉛めっき鋼板のうち、主に建築資材として使われているものを指す。亜鉛鉄板、亜鉛鍍鉄板(あえんとてっぱん)などと呼ばれることもある。
語源はポルトガル語の Tutanaga(亜鉛)といわれている[1]。 波板のトタンを切断する際には波板が変形してしまうことを防ぐために専用のはさみが用いられることが多い。簡易な建造物の屋根や外壁、塀に用いられたり雨どいなどに使われる。またバケツ、じょうろ、ちりとり等の日用品の材料にも用いられる。
波板
JIS G 3316に「鋼板製波板の形状及び寸法」が規定され、軟鋼板に亜鉛メッキしたもの、波板1号(大波)と波板2号(小波)が種類にあげられている。
そのままでは容易に凹んだり曲がってしまう薄鋼板を、形状の工夫によりアーチと同様の原理で強度を高めたものである。他に身近なところではダンボールも波板構造によって補強されている。空力等の観点から廃れたが、初期の金属製航空機にも波板構造が多く用いられた。現代日本では波板と言えばもっぱらトタン板であり、透明プラスチック等で成型されたものでもトタンと呼んでいる事例が時として見られる。
波板の大きさはさまざまだが、波付け前の標準幅が914ミリメートル、標準長さが1829ミリメートルのものがサブロク板(3フィート×6フィートによる)と呼ばれ、日本では普通の大きさである。
脚注
- ↑ “鉄鋼の一口知識 4.トタンとブリキの由来 ”. 日本鉄鋼連盟. . 2013閲覧.