人造人間キカイダー
『人造人間キカイダー』(じんぞうにんげんキカイダー)は、石森章太郎原作の特撮テレビ番組。
Contents
概要
『人造人間キカイダー』は、空前の「変身ブーム」と特撮変身ヒーロードラマ『仮面ライダー』(毎日放送)の成功を背景に、同じ原作者・制作会社が『仮面ライダー』との差別化を図って[1]、NET(日本教育テレビ)とともに世に送り出したテレビ作品である。
特徴
キカイダーのデザインは人体模型をモチーフとしている[2]。体色の青は正義の心、赤は悪の心を象徴しており、「不完全な良心」を表現している[3]。「左右非対称のデザイン」や「中身が透ける部分が不気味」という批判も放映前から業界内にあり、出演者すらもあまり好ましく思っていなかったらしいが、原作・デザイン担当の石森は「自身のデザインワークの中でも1、2位を争う傑作だと自負している」と後に述べている[4][5][注釈 1]。。[注釈 2]。
一方、同時に描かれた原作漫画は、不完全な良心を持つ人形が人間になることをめざすイタリアの童話『ピノッキオの冒険』を下敷きにしており[6]、不完全な良心回路を持つロボット(人造人間)が人間になる(近づく)ことをめざすSF作品となっている。
終盤ではライバルキャラクター・ハカイダーが登場し、人気を博した[7][8]。
企画経緯
本作品の最初期の企画は、『妖術武芸帳』の後番組としての立案を経て没となった『地獄からの逃亡者』である[9][10]。「悪の組織ダークから脱走したアンドロイドKが刺客と戦う」という内容で、この時点では製作に至らなかったが、そのコンセプトは『仮面ライダー』にも受け継がれたとされる[9]。その後、『仮面ライダー』のヒットを受けて再び企画が立ち上げられる[9]。
本作が放送を開始する1972年当時、土曜日の20時から21時の時間帯はTBSのコント番組『8時だョ!全員集合』が平均視聴率27パーセントを取っていた。これに対抗するためにNETは20時からの1時間を「変身大会」と銘打ち、折からの「変身ブーム」に便乗した変身ヒーロー番組枠にして子供たちの興味を引きつけようと、20時からの30分枠で「変身ヒーロー番組」を東映に発注する[5][11]。東映は『仮面ライダー』の実績から石森を原作者に招き[9]、以前に没となった『地獄からの逃亡者』に企画者側として平山亨や吉川進が加わり、推敲して『キカイダー』を完成させた[12]。なお、「変身大会」後半の20時30分からの番組枠は東映動画に発注され、『デビルマン』が放映された。
石森の参加後に立てられた企画『アンドロイドエンゼルサタン』では、主人公の名称は前企画と同じくKであるが、この段階で良心回路の設定が加えられた[9][13]。その後、星光 / レッドブルーを主人公とする『人造人間レッドブルー』で企画の骨子が完成する[9][14]。
作品タイトルは、一度は『人造人間ゼロダイバー』に決定し、このタイトルで児童誌などに告知されたが、テレビ局側から視聴率0にダイブするように連想させるという反対意見が出たため[6]、石森の発案による『人造人間キカイダー』に変更された[9][注釈 3]。
こうして大泉の東映東京撮影所で制作が始まった『人造人間キカイダー』は、東映テレビ・プロダクションなどにおける労働争議の影響[16]で、第2話からの制作は祖師谷の栄スタジオにて継続された[9][注釈 4]。第33話以降は大泉で撮影が行われた[9]。
初回の視聴率は9パーセントだったが、第1クールを過ぎる頃には16パーセントにまで上昇した。『全員集合』という強力なお化け番組の裏としては高視聴率を獲得した結果、続編『キカイダー01』も製作・放映された[9]。
脚本家の変遷
当初はメインライターを伊上勝が務めてフォーマットを敷いたが、第25話を最後に新番組『仮面ライダーV3』の準備のために降板し[17]、それ以降はサブライターとして参加していた長坂秀佳がメインライターとなった(長坂いわく「乗っとった」とのこと[18])。長坂は石森による漫画版の要素を汲み取った作劇を行い[5]、悩める主人公像が強調されるようになった[17]。
また、作中の脚本1本を東映本社専務だった渡邊亮徳が執筆したことでも話題となった。前述したように、キカイダーのデザインに対して第1話からNETに抗議の電話が殺到し、業界内からも批判が相次いだこと[19]に加え、夜8時台の放送枠で「お色気要素[注釈 5]も含んだ怪しさが、内外から批判を浴びた」(吉川プロデューサー談)という理由から、「それなら俺が脚本を書いてやる」と渡邊がペンを執ってみせたという[20]。
内容
「不完全な良心回路を持ち、善と悪の狭間で苦悩する人造人間の戦い」というテーマは漫画版と共通しているが、漫画版がイチロー(キカイダー01)が登場した後もジロー(キカイダー)を主人公として展開し、さらに作者の個性により終盤にて「敵となった兄弟と殺しあうアンドロイドの悲劇」を描いた展開となったのに比べ、テレビ版はヒーロー番組のスタンダードである一話完結で「悪の組織ダークの送り込む怪物ロボットに立ち向かう正義の人造人間キカイダーの活躍」という基本線を最後まで貫き、主人公がイチロー(キカイダー01)に交代した続編『キカイダー01』につないだ。ただし、サブライターとして参加していた長坂秀佳の個性もあり、原作の特色は十分に生かされ、特に彼がメインライターとなった第27話以降では単なる勧善懲悪ものでは終わらない「正義と悪の狭間で苦悩する人造人間」というテーマをさらに突き詰めた展開が描かれている。
人造人間のジロー=キカイダーと、ミツ子・マサルの姉弟、そしてハンペンが行方不明になった光明寺博士を探す旅を続ける。ジローと姉弟、ハンペンは、必ずしも同行しているわけではなく、別行動を取ることも多い。悪の組織ダークのロボット(等身大)とキカイダーが戦う姿、ジローとミツ子の恋、そして父と子供たち(姉弟)の行き違いなども盛り込まれている。
そのラストは、ようやく父・光明寺博士と再会を果たしたミツ子とマサルの姉弟がその父とともに日本を離れることになり、ミツ子はジローも一緒に行くと思い期待を寄せていたが、ジローは一人日本に残ってどこへともなく去ってしまい、それを知ったミツ子が大いに悲しむという悲劇的な終わり方である。
東映プロデューサーの吉川進は、特撮ヒーローものを手がけるのは初めてであったため、通常の人間ドラマと同様の作り方をしたと述べている[20]。『01』では、本作品の反省を踏まえ主人公は従来のヒーロー像が目指されたが、後年のインタビューで吉川はこの変更には疑問を感じており、本作品の方が満足度が高かったことを述べている[20]。
登場キャラクター
キカイダー
本作品の主人公で、犯罪組織ダークに拉致された光明寺博士が、ダークを倒すため密かに造った人造人間。
- ジロー
- キカイダーの人間態であり、ギターを持つ青年。ジローの名は光明寺博士の長男で故人あるタローに由来し[注釈 6]、姿もタローをモデルにしている。
- 不完全な「良心回路」を持つため、プロフェッサー・ギルの笛の音が鳴ると、良心と指令の板ばさみになり苦しみ出す。笛の音に耐え切れずギルに操られてしまったことがある(第36、37話では、光明寺博士の拉致に加担してしまった)。しかもアイデンティティを重んじるジローは「完全な機械にはなりたくない」という思いから、「良心回路」が完全なものになることを望んでいない[注釈 7]。
- キカイダー
- ジローが両肩のスイッチをONにして戦闘モードにチェンジした姿。左右でデザインとカラーリングが異なり、内部メカの露出した左頭部は透明のカバーで覆われている。左右非対称の姿は良心回路が不完全であるために生じるものとされている。戦闘能力はダーク破壊部隊のアンドロイドを凌駕している。
- キカイダーの姿では良心回路が完全に作動しているため、ギルの悪魔の笛は基本的に通用しない[注釈 8]。
- 電子頭脳には自身の設計図も記録されており、簡単な修理ならば自分で行える。アカ地雷ガマに身体を四散された際は、ミツ子に自身の配線を指示し元の姿に組み立て直した。
ハカイダー
- ハカイダー
- 第37話から登場。ダークがキカイダー打倒のために光明寺博士をマインドコントロールして造ったダーク最強のサイボーグロボット。全身黒ずくめで、随所に黄色い稲妻の意匠がある。
- キカイダー対策も兼ね、頭部に光明寺の脳を移植し回路の1つとしていて、この脳がキカイダーを牽制するための盾になっているが、一定時間内に血液交換をしないと脳が死んでしまい、戦闘力が激減するという弱点にもなっていた。良心回路と正反対の機能を持つ「悪魔回路」を内蔵しており、キカイダーを凌駕する戦闘力を誇る。キカイダー打倒のためにはいかなる手段も選ばず、自分の目的を妨害するダークロボットを攻撃したり、ジローが父を殺したと誤解したマサルを利用したりしたが、その一方で卑怯なやり方を嫌う。
- サブロー
- 第38話から登場。ハカイダーの人間態。黒のライダースーツに身を包み、黄色いマフラーを着用している。頭にゴーグルを乗せているのは、当初はサングラスを装着する予定だったものが、ヘルメットを被ってゴーグルを装着することになり、さらに最終的にゴーグルを乗せるということになったため。
- 口笛を吹きながら現れてジローの弟を名乗り、ジローを疑うマサルを利用して彼を追い詰める。マサルに渡したデスホイッスルは、自身を呼ぶための笛であるほか、あらゆる機械の機能を停止させる特殊光線を発射可能。
キカイダーの協力者
- 光明寺博士
- 本名は光明寺信彦[21]。ロボット工学の世界的権威。ダークに拉致・監禁されたことで、ジローをはじめ、多くの戦闘用人造人間を作った。
- ダーク基地から脱出した際に記憶を失い、ホットドッグ屋、タクシードライバー、警備員など次々に職業を変えながら全国各地を放浪する。記憶喪失となりながらもロボット工学者としての記憶と技術は潜在的に残っており、旅の中で出会った漁師の家のテレビを修理し、電気屋であっただろうと言われたこともある(31話)。また、負傷して気を失っているジローに遭遇し、近くに放置されていたダークロボットの腕を移植して応急修理したこともある(その善意が裏目に出る結果となったがミツ子によって対処された。32話)。ドラマの終盤では脳をハカイダーに移植され、残った身体がダーク基地に保存された状態にあったが、ミツ子の手術によって元の身体に戻り同時に記憶も回復した。
- 光明寺ミツ子
- 光明寺博士の娘。ダークでは父の助手としてアンドロイド開発にも携わっており、その経験から故障したジローを修理する技術を持つ(ただし、彼女の手に余る場合もある)。
- 当初はジローをさして意識していなかったが、やがて激しい恋愛感情を持つようになり、ジローが優しくした女性に嫉妬したり、敵の目を欺くためにジローと結婚式を挙げようとしたりした。
- 光明寺マサル
- ミツ子の弟。姉とともに父の行方を捜す。ジローを兄のように慕っている。
- ジローに疑念を持っていた頃(39話)、サブローにデスホイッスルを渡される。ジローが狂ったと思い、警察に引き渡そうとしたが「僕をバラバラにするがいい、君にまでに疑われて生きていたくはない」というジローの悲痛な訴えを聞き、ジローを信じることにした。
- 服部半平
- 第2話から登場。伊賀忍者服部半蔵の名を継ぎ、16代目末裔を自称する世界第一級私立探偵。ミツ子・マサルの姉弟を助ける。忍者としての実力は低く臆病そうにも見えるが、意外な活躍や行動力を見せ、キカイダーや姉弟の危機を救うことも多い。プロフェッサー・ギルと直接対峙した、唯一の一般人でもある。一人称は「吾輩」でジローを「ミスター・ジロー」と呼ぶ。通称「ハンペン」。印を結んで付近の人間を縛っている縄を解く伊賀流忍法・「縄抜けの術」を使える。
- 初期は己の保身や金のためなら裏切ることもあった。中盤以降はジローや光明寺姉弟の危機に身を挺して協力したり、最終回では囮を務めるなど、かなり役に立つ存在になっていく。それに伴い、各種実力の描写も変化。中盤でジローのギター演奏を真似た際は非常に下手であったが、終盤では本人と間違えられるほどの完璧なコピーを披露。格闘能力に関しても、終盤においては複数のアンドロイドマンを一蹴するほどの活躍を見せた。愛車はスバル360だが、すぐにエンストを起こしてしまう。ただし、車体は3回マイナーチェンジしており[22]、カラーリングはグリーンとブルーが存在する[23]。
ダーク
世界各国に武器や兵器を販売する「死の商人」の組織。アンドロイドも商品の一つとして作られ、各国に売られている。しかしそれらの活動は資金調達のための手段でしかなく、真の目的は世界征服であった。人類を憎悪する首領ギルの命令の下、大規模なテロや殺人を行う傍ら、組織から逃走した光明寺博士の行方を追う。
- プロフェッサー・ギル
- ダークを率いるロボット工学者。痩身蓬髪の怪人物で、「ダークに生まれし者はダークに還れ」と唱えながら杖に内蔵した悪魔笛を鳴らしてアンドロイドを凶暴化させ、支配する。冷酷な男で、裏切り者や失敗した者には容赦しない。
- 戦いの激化とともに狂気の域に踏み込んでいき、最終話でキカイダーに追い詰められたギルは基地とともに自爆した。
- 雑誌『宇宙船』vol.24(1985年6月号)に掲載された平山亨の連載小説「私の愛したキャラクターたち」第6回によると、「本名はアレクサンドル・ポマレンコ。マサチューセッツ工科大学で光明寺とは同期であり、恋敵でもあった。」とされるが、これは劇中の設定ではない。
- 演じた安藤は東映の悪役俳優であり、「ギルは常に地下に潜んでいるから、顔色も悪いはずだ」と、青白いメイクを行い、さらに青い照明によって鬼気迫る表情でこれを演じている。またカメラマンの協力により、アップ画を基本として安藤は動かずにカメラマンの動きに目線を合わせるという演技を行っている[24]。笛を吹くシーンでは、安藤の提案により扇風機での風を受けながらの演技をスローモーションで撮影している[24]。
- 当初は舞踊家の土方巽がイメージされていた[25]。
ダーク破壊部隊
- ダークロボット
- ダークによって改造された動物型のアンドロイドたち。本来は光明寺博士が自然保護のために作ったものだったが、プロフェッサー・ギルがこれらを支配して戦闘アンドロイドに改造した。13体が作られたが(一部、本編には登場しなかった名前のアンドロイドがいる)全てキカイダーに倒された。それぞれの最期のシーンでは、爆発の後に残骸が地面に散乱する描写が多い(撮影に使用されたのはテレビの残骸など)。第14話からギル自ら製作した新破壊部隊が結成された。人間態を持つ者や人間に憑依する能力を持つ者もいる。
- 名前は「モチーフとなった動物名+色の名前」となっている。
- アンドロイドマン
- ダークの戦闘員である下級アンドロイド。刃が大きな長刀を武器として、大群で襲い掛かる。また、第20話では赤い細い槍を使用していた。変身能力を持ち、人間に変装することも可能。水中での活動も可能。汎用型、女性型(2種類)など5つのタイプが存在し[26]、情報部門や科学部門のなどの各セクションに配備されており、科学部門のアンドロイドマンは白衣を着用している。
- 掛け声は最初期のみ「ダーク!」、のちに「ギル!」へと変更[26][27]。第17話からは額にダークのマークが入っている。
その他
- 甚兵衛
- 光明寺博士が作ったロボット。ある数式のデータを内蔵しており、横浜ドリームランドで働いていたが、データをピンクタイガーに狙われ、拷問を受ける。
- 光明寺タロー
- 環境警備隊員だったミツコ・マサルの兄で、すでに死亡している。ジローは彼をモデルに作られた。
キャスト
レギュラー・準レギュラー
声の出演
主なゲスト
(参考資料=変身ヒーロー大全集 1995、2002年双葉社刊『キカイダー大全』、2003年ミリオン出版刊『人造人間キカイダー 超人バロム・1 変身忍者 嵐 3大テレビヒーローシークレットファイル』)
- 石神博士:有馬昌彦(2話)
- 道夫(灯台守):山口暁(3話)
- 洋太:五島義秀(3話)
- 十河幸子:富山真沙子(4話)
- 十河ヒカリ:斉藤浩子(4話)
- イエロージャガーの人間態:穂積隆信(5話)
- 稲葉徹夫:長沢大(7話)
- 稲葉みつえ:木村有里(7話)
- 稲葉史郎:佐久田修(7話)
- 星村ユカ:藤江リカ(8話)
- 研一:田村円(8話)
- 雪村アキ子(「ぐみの木学園」教師):藤山律子(8話)
- 洋一:五島義秀(9話)
- 中堀博士:山本廉(10話)
- 中堀カズコ:遠藤薫(10話)
- ゴールドウルフの人間態:坂口徹(11話)
- 一ツ橋館長:清水一郎(第12話)
- 甚兵衛:多々良純(13話)
- 光明寺タロー(キンイロコウモリの人間態):林ゆたか(15話)
- 川辺ミキ:松谷紀代子(16話)
- 和田浩平(ボート屋):太宰久雄(16話)
- 大山委員長(公害対策委員会首脳):徳大寺伸(17話)
- 市村隊長:北原義郎(18話)
- 三森令子:松沢のゝ(19話)
- 浅沼竜平:宇南山宏(20話)
- 浅沼一平:簾内滋之(20話)
- 畑中正夫:染谷利貴(22話)
- 畑中伸子:松木路子(22話)
- 医師(シロノコギリザメの人間態):陶隆(22話)
- 加東(横江川)亜矢子:菊容子(23話)
- 神父(キイロアリジゴクの人間態):植村謙二郎(23話)
- 謎の女(モモイロアルマジロの人間態):司美智子(24話)
- 八木医師:二瓶秀雄(24話)
- ダーク対策委員会委員長(アンドロイドマン):青野平義(25話)
- まち子:吉岡ゆり(26話)
- 荒木博士:小山源喜(27話)
- バイオレットサザエの人間態:進千賀子(27話)
- 荒木タエ子:高毬子(28話)
- カイメングリーンの人間態:潮健児(28・29話)
- カオル:斉藤浩子(29話)
- 島村ちどり:松木聖(30話)
- 塚原茂:轟謙二(31・32話)
- 塚原和子:遠藤薫(31・32話)
- 桃山カズコ:森秋子(34話)
- ブラックハリモグラの人間態:平松慎吾(34話)
- あき子:千崎ゆか(35話)
- 熊野刑事:大前均(36 - 38・43話)
- マリ(カメラマン):小田まり(36 - 38話)
- ダークの研究員:秋元羊介(36・38話)
- 警官:ポール牧、関武志(ラッキーセブン)(39話)
- 三笠洋一:佐藤一臣(40話)
スーツアクター・スタントマン
- キカイダー(スーツアクター):菊地敏昭[29][30]
- ダークロボット(スーツアクター):速水鴻、三橋幸男、宇都宮公久[31]、高橋健二[32]
- ダークロボット(トランポリン):二家本辰巳[33]
- ハカイダー(スーツアクター):益田哲夫、三島一夫[34][29]
- (スタントマン):金田治(第18話まで)、高橋健二(第19話以降)、榎本武士、渡辺千代太、中井宏
- (オートバイスタントマン):室町健三
スタッフ
- 原作:石森章太郎
- 連載:テレビランド、週刊少年サンデー
- 脚本:伊上勝、長坂秀佳、押川国秋、島津昇弐、島田真之、春日憲政、多村映美、渡辺亮徳
- 音楽:渡辺宙明
- 演奏:スクリーン・ミュージック
- 技斗:三島一夫(三島剣技会)
- 企画:平山亨、吉川進
- 撮影:猪熊雅太郎、相原義晴
- 照明:石垣敏雄、加藤宏明、吉岡伝吉
- 録音:長井幹夫、広田悟、織本道雄、大久保スタジオ
- 美術:井上明、春木章、安野俊夫、平高主計、森田ふみよし
- 計測:内田正司、斉藤健
- 編集:伊吹勝雄、真島純二、松谷正雄、広島正和
- 記録:近藤和子、高橋扶佐緒
- 特殊効果:日高秀行、特効
- 助監督:徳井一行、長谷川洋、島恵一、安室修、辻理、中野弘也、西原和紀、青木弘司、坂本太郎
- 進行主任:奈良場繁、佐藤敬一、長尾茂久、江成健、春日憲政、穂鷹克夫、山本康郎、鈴木善喜
- 特撮:特撮研究所
- オートバイ製作:カワサキオート販売
- 衣裳:大和衣裳
- 装置:紀和美建、宮崎工務店
- 家具:村内ホームセンター
- 現像:東映化学
- 制作担当:春日憲政、奈良場繁
- 造形(ノンクレジット):開米プロダクション[35]、ツエニー[注釈 10]
- 監督:北村秀敏、永野靖忠、畠山豊彦
- NETプロデューサー:宮崎慎一
- 制作:NET、東映
音楽
歌・BGMともに、全て渡辺宙明が作曲・編曲した。プロフェッサー・ギルの笛の音は当時の日本では珍しかった渡辺の私物のシンセサイザー「ミニモーグ」で作られた。BGMは『五番目の刑事』からの流用もあったが、本作のBGMも『イナズマン』や『スーパー戦隊シリーズ』などに流用された。
主題歌のシングルレコードは16万枚を売り上げた[37]。
主題歌・挿入歌LPの発売が本作の放送終了に間に合わなかったため、本作の挿入歌は全て次作『キカイダー01』の主題歌・挿入歌LPなどに収録された。主題歌はインストゥルメンタル版(カラオケへのメロ被せ)が作られたが、挿入歌のインスト版は作られず、歌入りまたはカラオケが使われている。
主題歌
- オープニングテーマ「ゴーゴー・キカイダー」
- 作詞 - 石森章太郎 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 秀夕木、コロムビアゆりかご会
- テレビサイズはコーダが丸ごとカットされている。
- オープニング映像は、メインタイトルの後にその回に登場するダークロボットとの戦闘シーンが15秒挿入され、それから本曲が始まる形になっている。放送用の音源テープも、それに合わせてメインタイトル音楽と本曲の間に15秒の空白がある(サウンドトラック・アルバムには空白部分をカットした形で収録されている)。
- 子門真人によるカバー版(コーラスはヤング・フレッシュ)も存在する。
- 第1 - 21、23、24、26 - 29、31 - 34、36、38 - 41話では挿入歌として使用された。
- エンディングテーマ「戦え!!人造人間キカイダー」
- 作詞 - 八手三郎 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 秀夕木、コロムビアゆりかご会
- テレビサイズはイントロとコーダが短縮され、キーが半音下げられている。テレビサイズは短いもの(タイプA)と長いもの(タイプB)が作られ、タイプAが全話のエンディングに使われたほか、そのカラオケが『01』を含むほぼ全ての予告編に使われている。タイプBはカラオケのみが使われた。フルサイズのカラオケは未使用。
- 第2 - 5、10、12、19、22、25、30、33、43話では挿入歌として使用された。
挿入歌・イメージソング
- 『キカイダー01』の14曲入りLPレコードに収録された曲
- 本作のOPとEDおよび『キカイダー01』のOPとEDとともに収録。
- 「ハカイダーの歌」(第37、38話)
- 作詞 - 石森章太郎 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎
- 3番の歌詞に「右手のガンに炎が走る」とあるが、通常ガン(ハカイダーショット)は左手で使用される。
- 第34、37、39、41話の次回予告にも使用。
- 「キカイダーは行く」
- 作詞 - 田中守、丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 子門真人、コロムビアゆりかご会
- 「ギル博士の歌」(第36、37、41話)
- 作詞 - 島津昇弌、丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - ザ・スウィンガーズ
- 「どこへ行くのか」(第43話)
- 作詞 - 丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 子門真人、ザ・スウィンガーズ
- 最終回のエピローグ、ジローが去っていく場面に使用。
- 「キカイダー数え歌」
- 作詞 - 島田真之、丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 子門真人、コロムビアゆりかご会
- 「悪魔が今日も笛を吹く」(第36話)
- 作詞 - 丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 子門真人、コロムビアゆりかご会
- 「誰かがうしろで」
- 作詞 - 石森章太郎、丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 子門真人、コロムビアゆりかご会
- 「三郎のテーマ」
- 作詞 - 石森章太郎 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 水木一郎
- イントロは「三郎の口笛」として使用された。
- 「ダークロック」
- 作詞 - 伊上勝、丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - ザ・スウィンガーズ
- ダーク基地のBGMのメロディーが前奏に使われている。
- 「春くれば」(第43話)
- 作詞 - 丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 伴大介
- 後述のハワイでの人気を参照。
- 『キカイダー01』の4曲入りEPレコードに収録された曲
- 『キカイダー01』のOPとEDとともに収録。
- 「ぼくらのキカイダー」(第35 - 37、39、40、43話)
- 作詞 - 大船進、丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - コロムビアゆりかご会
- 本作よりも次作『キカイダー01』でよく使用された。『キカイダー01#音楽』も参照。
- 「キカイダー子守歌」
- 作詞 - 長坂秀佳、丘灯至夫 / 作曲・編曲 - 渡辺宙明 / 歌 - 子門真人
- 他の挿入歌として、第34話で橋幸夫の「子連れ狼」が使用された。
放送リスト
放送日 | 話数 | サブタイトル | 登場アンドロイド | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
1972年7月8日 | 1 | 恐怖のグレイサイキングは地獄の使者 | グレイサイキング(声:田中康郎) | 伊上勝 | 北村秀敏 |
7月15日 | 2 | 怪奇 グリーンマンティスは殺人鬼 | グリーンマンティス(声:大宮悌二) | 畠山豊彦 | |
7月29日 | 3 | 呪い オレンジアントの死の挑戦 | オレンジアント[26][注釈 11](声:増岡弘) | 北村秀敏 | |
8月5日 | 4 | 悪魔のブルーバッファローが罠をはる | ブルーバッファロー(声:田中康郎) | ||
8月12日 | 5 | イエロージャガーの魔の手が迫る | イエロージャガー(声:依田英助、人間態:穂積隆信) | 長坂秀佳 | 畠山豊彦 |
8月19日 | 6 | ブラックホースが死刑場でまつ | ブラックホース(声:島田彰) | 伊上勝 | |
8月26日 | 7 | 怪物ブルスコングが大暴れ | ブルスコング(声:大宮悌二) | 北村秀敏 | |
9月2日 | 8 | カーマインスパイダーが無気味に笑う | カーマインスパイダー(声:勝田久) | 長坂秀佳 | |
9月9日 | 9 | 断末魔!妖鳥レッドコンドル | レッドコンドル(声:和久井節緒) | 畠山豊彦 | |
9月16日 | 10 | サソリブラウン 人間爆発に狂う | サソリブラウン(声:大宮悌二) | 押川国秋 | |
9月23日 | 11 | ゴールドウルフが地獄に吠える | ゴールドウルフ(声:増岡弘、人間態:坂口徹) | 長坂秀佳 | 北村秀敏 |
9月30日 | 12 | 残酷 魔女シルバーキャット | シルバーキャット(声:今西正男、人間態:水上竜子) | 島津昇弌 | |
10月7日 | 13 | ピンクタイガーの遊園地襲撃 | ピンクタイガー(声:大宮悌二) | 畠山豊彦 | |
10月14日 | 14 | 大魔神ギンガメが三怪物を呼ぶ | ギンガメ(声:和久井節緒) 再生ダーク破壊部隊13人衆 |
長坂秀佳 | |
10月21日 | 15 | キンイロコウモリ 呪いの陰 | キンイロコウモリ(声:増岡弘、人間態:林ゆたか) テスト用キカイダー |
伊上勝 | 北村秀敏 |
10月28日 | 16 | 女ベニクラゲが三途の川へ招く | 女ベニクラゲ(声:京田尚子) | 長坂秀佳 | |
11月4日 | 17 | アカクマバチ 恐怖の人質計画 | アカクマバチ(声:里見たかし) | 島津昇弌 | 永野靖忠 |
11月11日 | 18 | クロカメレオン 幻の大強奪作戦 | クロカメレオン(声:増岡弘、人間態:北原義郎) | 渡邊亮徳 島田真之 | |
11月18日 | 19 | 死神獣 カブトガニエンジ参上! | カブトガニエンジ(声:依田英助、人間態:エディ アラブ) | 長坂秀佳 | 畠山豊彦 |
11月25日 | 20 | 冷酷アオタガメのドクロ計画!! | アオタガメ(声:和久井節緒) | ||
12月2日 | 21 | 残虐!ムラサキネズミの毒牙 | ムラサキネズミ(声:神山卓三) | 北村秀敏 | |
12月9日 | 22 | シロノコギリザメ 悪夢の12時間 | シロノコギリザメ(声:上田耕一、人間態:陶隆) | 島田真之 | |
12月16日 | 23 | キイロアリジゴク三兄弟見参! | キイロアリジゴク三兄弟[注釈 12](声:和久井節緒ほか、人間態:植村謙二郎) | 長坂秀佳 | 永野靖忠 |
12月23日 | 24 | 魔性の女?? モモイロアルマジロ | モモイロアルマジロ(声:坂井すみ江、人間態:司美智子) | 島津昇弌 | |
12月30日 | 25 | ダイダイカタツムリ 殺しの口笛 | ダイダイカタツムリ(声:里見たかし) 再生アンドロイド部隊[注釈 13] ミドリマンモス(声:増岡弘) |
伊上勝 | 畠山豊彦 |
1973年1月6日 | 26 | ミドリマンモス 地球冷凍作戦!! | ミドリマンモス | 春日憲政 | |
1月13日 | 27 | バイオレットサザエの悪魔の恋 | バイオレットサザエ(声:京田尚子、人間態:進千賀子) アカオニオコゼ(声:青森伸) カイメングリーン(声:大宮悌二) |
長坂秀佳 | 北村秀敏 |
1月20日 | 28 | 赤子を泣かすアカオニオコゼ! | アカオニオコゼ カイメングリーン | ||
1月27日 | 29 | カイメングリーンは三度甦える | カイメングリーン(人間態:潮健児) | 永野靖忠 | |
2月3日 | 30 | アカネイカ 美人女子大生を狙う | アカネイカ(声:増岡弘) | ||
2月10日 | 31 | ジローの死を呼ぶタコヤマブキ | タコヤマブキ(声:清川元夢) アオデンキウナギ(声:丸山詠二、人間態:轟謙二) |
畠山豊彦 | |
2月17日 | 32 | アオデンキウナギ 魔の腕が光る | アオデンキウナギ | ||
2月24日 | 33 | 兇悪キメンガニレッド 呪いの掟 | キメンガニレッド(声:大宮悌二) カブトガニエンジ(再生)[40][注釈 14](声:丸山詠二) |
多村映美 | 永野靖忠 |
3月3日 | 34 | 子連れ怪物 ブラックハリモグラ | ブラックハリモグラ(声:増岡弘、人間態:平松慎吾) 子ハリモグラ(声:斉藤浩子) |
島田真之 | |
3月10日 | 35 | ジロー デンジエンドの最期![注釈 15] | クロガラス(声:渡部猛) | 長坂秀佳 | 北村秀敏 |
3月17日 | 36 | 狂ったジローが光明寺をおそう | クワガタブルー(声:増岡弘) ヒトデムラサキ(声:和久井節緒) |
畠山豊彦 | |
3月24日 | 37 | ジローの弟 強敵ハカイダー! | ヒトデムラサキ | ||
3月31日 | 38 | ハカイダーがジローを殺す! | 永野靖忠 | ||
4月7日 | 39 | 父の仇ジロー 全国指名手配 | アンコウブラウン(声:大宮悌二) | ||
4月14日 | 40 | 危しジロー!機能完全停止!! | キリギリスグレイ(声:渡部猛) | 北村秀敏 | |
4月21日 | 41 | 壮絶 ジロー空中分解! | アカ地雷ガマ(声:増岡弘) | 畠山豊彦 | |
4月28日 | 42 | 変身不能!? ハカイダー大反逆! | アカ地雷ガマ 白骨ムササビ(声:和久井節緒) | ||
5月5日 | 43 | ジローの最期か ダーク全滅か!? | 白骨ムササビ |
1972年7月22日は「プロ野球オールスターゲーム第1戦」放送のため休止。
放送局
- NET(制作局):土曜 20:00 - 20:30
- 北海道テレビ
- 青森テレビ
- テレビ岩手
- 宮城テレビ
- 秋田テレビ
- 山形放送
- 福島中央テレビ:火曜 18:00 - 18:30[42]
- 新潟総合テレビ
- 北日本放送
- 信越放送:水曜 18:00 - 18:30(1972年8月30日 - 1973年3月28日[43]) → 火曜 17:30 - 18:00(1973年4月17日 - 7月3日[44])
- 静岡放送(途中打ち切り)
- 名古屋テレビ: 木曜 20:00 - 20:30(1972年7月13日 - 9月28日) → 金曜 19:00 - 19:30(1972年10月6日 - 12月29日) → 金曜 18:00 - 18:30(1973年1月5日 - 3月30日) → 土曜 20:00 -20:30(1973年4月7日 - 5月5日)[45]
- 毎日放送
- 日本海テレビ
- 広島ホームテレビ:土曜 20:00 -20:30[46]
- 山口放送:火曜 18:00 - 18:30
- 四国放送
- 瀬戸内海放送
- テレビ愛媛
- テレビ高知
- 九州朝日放送 土曜 20:00 -20:30[47]
- テレビ長崎
- 熊本放送
- テレビ大分 土曜 20:00 -20:30[48]
- 南日本放送
- 琉球放送
ほか
劇場版
飛び出す人造人間キカイダー | |
---|---|
監督 | 北村秀敏 |
脚本 | 長坂秀佳 |
原作 | 石森章太郎 |
ナレーター | 岡部政明 |
出演者 |
伴大介 水の江じゅん 植田峻 神谷政浩 伊豆肇 安藤三男ほか |
音楽 | 渡辺宙明 |
主題歌 | 「ゴーゴー・キカイダー」(秀夕木、コロムビアゆりかご会) |
製作会社 | 東映 |
公開 | 1973年3月17日 |
上映時間 | 33分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
- 飛び出す人造人間キカイダー(1973年3月17日公開)
- 脚本:長坂秀佳
- 監督:北村秀敏
- ゲスト出演者:上原ゆかり(秋月ユカ)、西村秀人(青木ヒロシ)、清水一郎(ヒロシの父)
- 登場ダークロボット:マダラスナトカゲ(演:三橋幸男・声:増岡弘)、新生ダーク破壊部隊
- カラー、シネマスコープ、上映時間は33分。
- 「東映まんがまつり」の一編として上映。同時上映は『パンダの大冒険』・『バビル2世』(第1作)・『マジンガーZ』・『ひみつのアッコちゃん』(第1作)・『仮面ライダーV3』の計5本。
一部がアナグリフ式と呼ばれる特殊な方式で撮影されたパート立体映画で、映画館の入場時に赤・青のフィルター(劇場公開時は厚紙で作られたメガネで、右目・青、左目・赤のセロハンを貼ったもの)を手渡され、作品中のジローの合図でそのメガネを通して見ることで立体効果が得られるような仕様となっている。なお、映画館の退出時にメガネは回収された[49]。
テレビヒーロー立体映画が制作されたのは、1969年7月20日公開の『飛び出す冒険映画 赤影』以来4年ぶりだが[50]、『赤影』は一部テレビ版のフィルムを流用しているため、本作が初の完全新作による立体映画となった。
後年東映チャンネルでの再放送では冒頭に断り書きを付け、立体映像部分をモノクロ処理して放送された。
『人造人間キカイダー DVD - BOX』・『同 Blu-ray BOX Vol.1』のボーナスディスクや、2007年12月7日に発売された『東映特撮ヒーロー THE MOVIE BOX』に収録されている。単品売りのDVDには収録されていない。Blu-ray版はBlu-ray Disc 3D仕様で収録されており、同規格に対応しているテレビとプレイヤー(レコーダー)を使う形で3D映像を視聴出来る(2D状態でも普通に視聴可能。3D部分については東映チャンネル放送版と同様にモノクロ処理されている)。
備考
- 第6話は大井競馬場でロケを行なったが、事前の了解を取らずにコース上で車やサイドマシーンを走らせてしまい、あとでスタッフは管理者から大目玉を食らった[51]。このロケでは、半平役の植田峻がブラックホースの着ぐるみを着てトラックを半周させられたとのエピソードも残っている[52][53]。
- 第10話でサソリブラウンが襲った研究所は、世田谷区岡本にあった「百窓」と呼ばれる建物である。立方体に円い窓が4面で合計100個あるために「百窓」と呼ばれ、その幾何学的で特徴的な特異な外観と、東宝砧撮影所や円谷プロダクション(旧本社)、国際放映撮影所(現在の東京メディアシティ)などから近いために、『ウルトラセブン』(第12話のアジトとして)や『快獣ブースカ』、『コメットさん』など多くのドラマで使用された。なお、この「百窓」ビルは現在は取り壊され、現存しない。
ハワイでの人気
『人造人間キカイダー』、『キカイダー01』ともにハワイでも放映され、初放映から40年近く経過した現在でも大変な人気を持つ[11]。
1974年[54][55]の初放映時は日本語版に字幕のみの放映で平均視聴率26%を叩き出す大ヒットを記録し[54]、初オンエアの次の日にはいつの間に広まったのかディスコにおいて主題歌「ゴーゴー・キカイダー」が流れていたという。ジローを演じた伴大介は後に「国境を越えるハートのある素晴しい作品なんだ」と現地に行って感じた感慨を述懐している。さらに、伴の歌う挿入歌「春くれば」が有線放送ヒットチャート1位を記録するなどハワイの音楽チャートを席巻し[54]、その後伴はハワイの「名誉市民」の称号を得た。関連商品も売れ、キャラクターショーも人気となり、伴大介が出演したショーには1万人の観客が訪れたという[55]。
放送終了とともにブームは一先ず去ったが[55]、2001年11月からKIKU-TVで毎週土曜日の19:00(現地時間)から再放送され、人気が再燃。ハワイの人々がキカイダーのファンで在り続けている事を証明[54][55]すると共に多くの新しいファンを生み出した。この人気再燃現象は後に「GENERATION KIKAIDA(ジェネレーション・キカイダー)」と呼ばれた。
近年の特筆すべき動向は下記の通り
- 2002年4月12日 ハワイ州知事によって4月12日が「ジェネレーション・キカイダー・デイ」に制定[54]
- 2007年5月19日 マウイ島市長によって5月19日が「キカイダー・ブラザーズ・デイ」に制定。
- 2014年10月 ハワイのシネコン・Ward Stadium with TITAN XCにてキカイダーのリブート映画『キカイダー REBOOT』が上映[56]。当初はWard Stadium1館だけで1週間の限定公開だったが、並み居るメジャー映画作品を押しのけてハワイの映画週末興行収入で1位を獲得し異例の上映期間延長が決定。ハワイにおける『キカイダー』人気の健在ぶりを示す。
ハワイでのプロモーションに積極的に関与しているのは、英語版キカイダーソフトの配布元JNプロダクションであり、とりわけプロダクションの代表である日系人Joanne Ninomiyaである[54]。Ninomiyaは、英語版ソフト内で伴大介と池田駿介に日本語でインタビューを行なっており、70年代にハワイでキカイダーシリーズを視聴して影響を受けた子供たちが道徳的によく育ったことを評価し、またその子供たちの世代がキカイダーを視聴して成長することの社会的な意義を強調している。Ninomiyaは、キカイダーがハワイで人気を博した理由としてキカイダーのカラーリングが南国人向けであることを挙げており、ジローとミツコの関係や記憶喪失の光明寺博士を探して旅を続ける展開が日系人向きであるからと述べている[57]。
近年においても伴はさまざまなイベントでハワイに招かれており、当時のジローの衣装を着てステージに登壇したり[55]、先述した『REBOOT』公開においてもハワイに赴き、観客とともに映画を鑑賞している[56](なお伴は『REBOOT』にも“ 前野究治郎 ”役で出演している)。『01』でイチローを演じた池田駿介も、晩年までハワイに招かれた際には伴同様イチローの衣装で登壇していた。
ちなみに米国でここまでの大規模な人気を得ているのはハワイだけのようであり、ハワイ放送以前、サンフランシスコやシカゴの地方局でも放送されたが、話題にはならなかったという[55]。
映像ソフト化
ハワイ版を除きすべて東映ビデオより発売
- ビデオ(VHS、セル・レンタル共通)は傑作選として、7巻・20話分を収録したものがリリースされている。
- 1993年12月17日にLD-BOXが発売された。
- 1997年にビデオとLDで総集編である『キカイダーメモリアル 25年目の再会』が発売された。総集編には次作の『キカイダー01』も含まれている。
- 2004年12月10日にDVD-BOXが発売された。
- 2014年4月11日に総集編『人造人間キカイダーメモリアル』が発売。
- 2014年5月9日にキカイダーのBlu-ray-BOX VOL.1が、7月11日にVOL.2が発売。
派生作品
- 人造人間キカイダー (漫画)
- 石森章太郎による漫画版。
- キカイダー01(1973年)
- 本作品の続編テレビシリーズ。
- 人造人間ハカイダー(1995年、東映)
- 本作のキャラクター「ハカイダー」を主人公とした劇場映画。いわゆるスピンオフものだが変身ヒーローものの悪役キャラを主役にした珍しい映画である[注釈 16]。またラストに登場するミカエル戦車は右半身が青、左半身が赤とキカイダーと同様の配色である。
- S.I.C.シリーズ(1998年、バンダイ)
- 石ノ森章太郎作品を原型師独自の解釈で一新したフィギュア模型シリーズ。デザイナー・造形は竹谷隆之。VOL.1のキカイダーは石ノ森最晩年の時期であり、石ノ森自らが監修している。
- KIKAIDER00(月刊ホビージャパン)
- バンダイのS.I.C.シリーズを元に模型雑誌で連載された小説。
- キカイダー02(2000年、MEIMU著、角川書店「エースネクスト」連載)
- 原作者の石ノ森章太郎没後に連載されたリメイク漫画。「エースネクスト」休刊後も「特撮エース」にて連載再開されている。また、2004年から2005年にはこの『02』の続編『イナズマンVSキカイダー』も特撮エースにて連載された。
- 人造人間キカイダー THE ANIMATION(2000年)
- 石森の原作漫画を基にしたアニメーション。翌2001年にはその続編となる『キカイダー01 THE ANIMATION』が制作された。
- パチスロ「人造人間キカイダーK」(2006年、平和)
- 人造人間キカイダー The Novel(2013年、松岡圭祐著、角川書店)
- キカイダーを新解釈でリメイクした小説。
- キカイダー REBOOT(2014年)
- 原作者の石森章太郎没後15年目に映像化されるリブート映画(REBOOTとは再起動の意)。テレビシリーズで主演を勤めた伴大介が出演するほか、リデザインされたキカイダーとハカイダー、巨大重機グレイサイキングが登場した。
- 『仮面ライダー鎧武/ガイム』30話「赤と青のキカイダー」で、映画公開に向けた番外編が放送された。
ゲスト登場
- ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー(1977年、東映)
- 劇場作品。キカイダーがモンゴルで悪役「地獄拳師」と戦っているという設定で、写真のみ登場している。
- レンジャーズストライク クロスギャザー(2009年9月)
- トレーディングカードゲーム。「第2弾」として、本作のキカイダーとハカイダーを収録。
- オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー(2011年、東映)
- 劇場作品。キカイダー01、イナズマン、快傑ズバットと共に登場。キカイダーが映像作品に登場するのは38年ぶりである。
- PlayStationシリーズCM「年末はPSを買う良い機会ダー」篇、「お正月はPSを買う良い機会ダー」篇(2012年、ソニー・コンピュータエンタテインメント)
- 「年末(お正月)はプレイステーションを買う良い機会だ!」という駄洒落と共に、家族がゲーム機をプレイしているお茶の間にキカイダーが乱入するシュールなCM。「ちょっぴり価格破壊ダー」というテロップと共にハカイダーも登場。
- 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z(2013年、東映)
- 映画のエンディング終了後にキカイダーが登場。
バラエティ番組での紹介
- 戦え!ぼくらのヒーロー大集合(1976年5月15日、東映、NET)
- 前半の過去のヒーローの活躍シーンに、本作と次作『キカイダー01』が紹介されている。
- 快進撃TVうたえモン(フジテレビ)
- 1999年3月18日放送の番組内で本作が紹介された際に、主題歌ではなく『ハカイダー』のテーマが流れ、水木一郎本人が「ハカイダーのテーマ」を熱唱した。
- テレビのツボ(毎日放送)
- 「今日の特集」で本作が取り上げられたことがある。TV版での登場人物の人間関係があまりにも複雑すぎて時間内では説明しきれず、翌週に持ち越しとなった。
- ジェネレーション天国(フジテレビ)
- 2014年1月6日放送分の「特撮ヒーロー特集」で本作が取り上げられた。
関連項目
- 等身大のキカイダーの人形が設置されており、キカイダー誕生の場面が再現されている。
パロディ・オマージュ
- 超電子バイオマン(1984年、東映、テレビ朝日)
- 敵役「バイオハンター・シルバ」のデザインは、キャラクターデザインを手がけた出渕裕がハカイダーを念頭に置いていたと語っている。
- 戦え!!イクサー1(1985年-1987年、AIC)
- 主役「イクサー1」はキカイダーの、敵役「イクサー2」はハカイダーのオマージュであると原案、監督、脚本、キャラクターデザインを担当した平野俊弘が語っている。
- 光戦隊マスクマン(1987年、東映、テレビ朝日)
- 第38話「タケルが消される時間」の劇中で、ジローの衣裳を着用(ヘルメットや背中のギターなども装備)した少年時代のタケルが、屋根の上で「チェンジ・スイッチ・オン!」などの変身ポーズを取る場面がある。
- 超人機メタルダー(1987年、東映、テレビ朝日)
- 主役「メタルダー」は、デザインを含め本作のオマージュと言われる。劇中に登場するライバルロボット「トップガンダー」は、ハカイダーのオマージュである。
- 彼岸花(2000年、サミー)
- 本作の脚本家の1人である長坂秀佳が製作総指揮を務めたTVゲーム。主人公が「デン・ジ・エンド!」と叫ぶシーンがある。
- リヴァイアサン (大塚英志原作、衣谷遊画による漫画)
- 作中に
既開田 二 ()という名の刑事が登場する。頭の半分が機械になっており、透明なカバーで覆われている。
脚注
注釈
- ↑ 石ノ森は『人造人間キカイダー』や『キカイダー01』以外の新しいキカイダーシリーズとして、キカイダー00を主人公にした新作テレビドラマ『キカイダー00(仮)』の映像化企画を何度も東映に送っている(S.I.C.の『KIKAIDER00』として実体化されている)。
- ↑ 映像作品では完成体のキカイダーが登場したことはないが、『KIKAIDER00』及び『キカイダー02』では青一色のキカイダー(パーフェクト・キカイダー)が登場している。逆に『KIKAIDER00』では服従回路を取り付けられた際やキカイダー02で良心回路を抜かれた際には赤色の比率が高く(キカイダー02では赤一色)なったことがある。
- ↑ 石森はこのタイトルを「冗談半分であった」と述べている[15]。
- ↑ 第2話からの照明や美術などは『仮面ライダー』などの生田スタジオと同様に、フリーの人材を起用していた。
- ↑ 人間の女性に化けたダークアンドロイドがスカートの裾を捲り上げ、脚部のパーツを自身で調整するような描写もあった。
- ↑ 続編『キカイダー01』で、ジローの兄としてイチローが登場したため、この設定には矛盾が生じている。
- ↑ 「不完全な良心回路」を持たないイチロー(キカイダー01)は、逆に善悪を判断する葛藤が存在しない自分に、悩みのようなものを持ち始めた。
- ↑ 第40話でキリギリスグレイのスピーカーによって3000倍にパワーアップしたギルの笛の音を聞いて操られてしまったことがある。
- ↑ 番組開始前の雑誌撮影会では、安藤ではない別人がギルを演じている[28]。当時発売された主題歌レコードのスチールなどでは、この別人のギルの写真が使われていた。
- ↑ アカ地雷ガマ、白骨ムササビ[36]
- ↑ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、名称をオレンヂアントと記載している[38]。
- ↑ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、個別の名称を第1キイロアリジゴク・第2キイロアリジゴク・キイロウスバカゲロウと記載している[39]。
- ↑ クロカメレオン、ピンクタイガー、ゴールドウルフ
- ↑ 書籍『全怪獣怪人 下巻』では、名称をカブトガニエンジ(II)と記載している[41]。
- ↑ サブタイトルが「デンジエント」と誤表記されていた。
- ↑ この映画以前に何度も映画やテレビシリーズなどのハカイダー主演作品は企画されており、『キカイダー大全』に1981年のテレビシリーズ企画用に石ノ森が描いたカラーイラストが掲載されているが、オリジナル版とかなり違うデザインをしていた。主な変更点は、鼻があること・唇があること・頭の中に脳ではなく電子頭脳が入っていること・ブーツがメタリック仕様になっていることなどである。
出典
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- ↑ 『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』 竹書房/イオン編、竹書房、1995-11-30、95。C0076。ISBN 4-88475-874-9。
- ↑ 宇宙船SPECIAL 1998, p. 22.
- ↑ 変身ヒーロー画集 2004, p. 158.
- ↑ 5.0 5.1 5.2 「ヒーローファイル 人造人間キカイダー&キカイダー01」『甦る!石ノ森ヒーローファイル』 Gakken〈Gakken MOOK〉、2013-9-10、pp.46 - 47。ISBN 978-4-05-610166-9。
- ↑ 6.0 6.1 変身ヒーロー画集 2004, p. 157.
- ↑ 変身ヒーロー大全集 1995, 「人造人間キカイダー」.
- ↑ 3大ヒーロー 2003, p. 6.
- ↑ 9.0 9.1 9.2 9.3 9.4 9.5 9.6 9.7 9.8 9.9 変身ヒーロー大全集 1995, 「作品解説 人造人間キカイダー」
- ↑ 3大ヒーロー 2003, pp. 76-77.
- ↑ 11.0 11.1 昭和石ノ森ヒーロー列伝 2013, pp. 10 - 15
- ↑ 講談社 『テレビマガジン特別編集 ビジュアル全集 人造人間キカイダー』 ISBN 4-06-178406-4 より
- ↑ 3大ヒーロー 2003, p. 78.
- ↑ 3大ヒーロー 2003, p. 83.
- ↑ 変身ヒーロー大全集 1995, 「原作者インタビュー 石ノ森章太郎」.
- ↑ 朝日新聞 1972年9月2日夕刊掲載「映画 その再編成にみる 東映紛争」より。当時の東映テレビ・プロダクションや東映動画の経営合理化に反対する労働争議で、キカイダーと同日開始の新番組『デビルマン』や、『キイハンター』などの制作スケジュールにも多大な影響を与えた。
- ↑ 17.0 17.1 OFM仮面ライダー5 2004, 赤星政尚「特集 果てしなき闘いのドラマ 『仮面ライダー』脚本家列伝」
- ↑ 『キカイダー大全 〜 人造人間キカイダー・キカイダー01の世界』(双葉社・2002年) p.17
- ↑ 大下英治「第七章 ジャパニーズ・キャラクター、世界へ 第一回から抗議殺到」『日本ヒーローは世界を制す』角川書店、1995年11月24日、ISBN 4-04-883416-9、170頁。
- ↑ 20.0 20.1 20.2 変身ヒーロー大全集 1995, 「プロデューサー・インタビュー 永遠なる変身ヒーロー 主役を越えたハカイダー 吉川進」
- ↑ 変身ヒーロー大全集 1995, p. 52
- ↑ キカイダー大全 2002, p. 33.
- ↑ 3大ヒーロー 2003, pp. 98,100.
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- ↑ 3大ヒーロー 2003, p. 85.
- ↑ 26.0 26.1 26.2 変身ヒーロー大全集 1995, 「いでよ!ダーク破壊部隊」
- ↑ 3大ヒーロー 2003, p. 37.
- ↑ 宇宙船SPECIAL 1998, p. 26.
- ↑ 29.0 29.1 変身ヒーロー大全集 1995, 「INTERVIEW 三島一夫」
- ↑ 昭和石ノ森ヒーロー列伝 2013, 各番組情報.
- ↑ ビジュアル全集 1987, pp. 22 - 35.
- ↑ 『東映ヒーローMAX』vol37、2011年、辰巳出版、64頁
- ↑ 秋田英夫「INTERVIEW スーツアクター・殺陣師 二家本辰己」、『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.3、洋泉社、2016年3月13日、 pp.280-283、 ISBN 978-4-8003-0865-8。
- ↑ ビジュアル全集 1987, p. 17.
- ↑ 宇宙船SPECIAL 1998, p. 25.
- ↑ 3大ヒーロー 2003, pp. 31-32,45.
- ↑ 池田憲章、高橋信之『ウルトラマン対仮面ライダー―メガヒーロー 光と影の神話』文藝春秋、1993年、237頁。ISBN 4-16-347170-7
- ↑ 全怪獣怪人 下 1990, p. 254.
- ↑ 全怪獣怪人 下 1990, p. 257.
- ↑ 変身ヒーロー大全集 1995, 「出撃!悪魔回路改造人間」.
- ↑ 全怪獣怪人 下 1990, p. 258.
- ↑ 『福島民報』1972年9月26日 - 1973年7月17日付テレビ欄。
- ↑ 1972年8月30日、1973年3月28日 信濃毎日新聞 テレビ欄
- ↑ 1973年4月17日、7月3日 信濃毎日新聞 テレビ欄
- ↑ 朝日新聞名古屋本社夕刊 テレビ欄
- ↑ 朝日新聞西部本社夕刊 テレビ欄
- ↑ 朝日新聞西部本社夕刊 テレビ欄
- ↑ 朝日新聞西部本社夕刊 テレビ欄
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- ↑ 変身ヒーロー大全集 1995, 「東映まんがまつり画報」.
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- ↑ 『キカイダー大全』 p.79
- ↑ 54.0 54.1 54.2 54.3 54.4 54.5 破李拳竜「キカイダー ハワイで復活!」、『宇宙船』Vol.106(2003年5月号)、朝日ソノラマ、2003年5月1日、 pp.34-39、 雑誌コード:01843-05。
- ↑ 55.0 55.1 55.2 55.3 55.4 55.5 パトリック・マシアス 「スイッチー・オン! 電磁エンドでアロハ!」『オタク・イン・USA 愛と誤解のAnime輸入史』 町山智浩訳、太田出版、2006年、84 - 85。ISBN 978-4778310028。
- ↑ 3大ヒーロー 2003, p. 103.
- ↑ 58.0 58.1 『宇宙船YEAR BOOK 1999』 朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、1999-05-01。雑誌コード:01844-05。
- ↑ 『宇宙船YEAR BOOK 2000』 朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、2000-04-20。雑誌コード:01844-04。
参考文献
- テレビマガジン特別編集(講談社)
- 『テレビマガジン特別編集 ビジュアル全集 人造人間キカイダー』 講談社、1987-11-05。ISBN 4-06-178406-4。
- 『テレビマガジン特別編集 変身ヒーロー大全集』 講談社、1995-11-30。ISBN 4-06-178419-6。
- 『全怪獣怪人』下巻、勁文社、1990-11-30。C0676。ISBN 4-7669-1209-8。
- 『宇宙船SPECIAL ’70年代特撮ヒーロー全集』 監修 金田益実、朝日ソノラマ、1998-05-30。ISBN 4-257-03533-1。
- 岩佐陽一 編著 『キカイダー大全 人造人間キカイダー キカイダー01の世界』 双葉社、2002-04-05。ISBN 4-575-29363-6。
- 『人造人間キカイダー 超人バロム・1 変身忍者嵐 3大テレビヒーローシークレットファイル』 ミリオン出版、2003-04-03。ISBN 4-8130-0095-9。
- 石ノ森章太郎 『石ノ森章太郎 変身ヒーロー画集 -Before 1975-』 ジェネオン エンタテインメント、2004-3-24。ISBN 4-89452-797-9。
- 『KODANSHA Official File Magazine 仮面ライダー Vol.5 仮面ライダーX』 講談社、2004-11-10。ISBN 4-06-367094-5。
- 『昭和石ノ森ヒーロー列伝』 徳間書店〈HYPER MOOK〉、2013-10-15。ISBN 978-4-19-730131-7。
外部リンク
- (日本語) 人造人間キカイダーWebRing
- (英語) GenerationKikaida
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