たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学
『たけしの健康エンターテインメント!みんなの家庭の医学』(たけしのけんこうエンターテインメント みんなのかていのいがく)は、朝日放送(ABC)とユーコムの共同制作により、テレビ朝日系列で2010年1月12日から2017年6月6日まで毎週火曜日 20:00 - 20:54(JST)に放送されていた健康に関する教養バラエティ番組。全181回。司会を務めたビートたけしの冠番組。ステレオ放送、文字多重放送、ハイビジョン制作が実施されていた。
概要
当番組は、2009年12月15日まで、前番組の教養バラエティ番組『最終警告!たけしの本当は怖い家庭の医学』として、病気を見つけることをコンセプトに放送されていた。改題後の当番組では、「「見る」というか、「やる」テレビ。」をキャッチフレーズに、「健康づくり」を中心とする、「病の警告から元気な身体作りへ」を視聴者へコンセプトにした内容にリニューアルして放送されることになった。前番組のような、恐怖感を持たせる演出を廃し、「病気になった原因」を検証していく事例VTR中心ではなく、健康法を積極的に取り上げていた。ゲスト患者の生活習慣から病気になりやすい人を指名する「レッドゾーン」もなくした。しかし、視聴率は芳しくなく、改題後数回で事例VTRを復活。「レッドゾーン」も「レッドカルテ」と名を改めて復活した。視聴率は1桁が中心であったが、スペシャルでは高視聴率を獲得することもあった。
『最終警告!-』でたけしと共に司会・進行役を務めていた渡辺真理は、前番組終了を以って番組を降板。これによりアシスタントがいなくなったため、司会・進行は2011年9月までたけしが1人で行っていたが、同年10月25日放送分からは「名医のセカンドオピニオンスペシャル」などの拡大放送時に出演していた朝日放送アナウンサーの喜多ゆかりが「先生アシスタント」としてレギュラー出演することになった。なお喜多の登場により、ナレーターを務めていた真中了は降板。真中が担当していたパートは来宮良子と喜多で対応することになった。また、ガダルカナル・タカや浅草キッドは前番組から引き続いて準レギュラーで出演していた(その後、浅草キッドは榊原郁恵へ実質的に交代)。
2013年以降は19時の『トリハダ(秘)スクープ映像100科ジテン』→『林修の今でしょ!講座』と21時の『ロンドンハーツ』→『世界の村で発見!こんなところに日本人』と週替わりでスペシャル版を放送することが多くなっていた[1]。それに伴い、本来は原則毎週火曜20時からの放送にもかかわらず月0 - 2回程度しか放送されていない[2]。2014年5月20日に2013年7月30日以来のレギュラー放送回として放送、同年6月10日もレギュラー回として放送された。2015年は、7月14日のレギュラー回を最後に1時間体制は途絶え、2016年2月2日に7ヶ月強振りのレギュラー、同年2月9日・2月16日もレギュラーで、3週レギュラーが続いたのは、2014年8月19日・8月26日・9月2日の約1年5ヶ月ぶり。またこの後2月23日も放送され、2016年2月は1回も休まなかったが、「1回も休まなかった」月は2010年7月・同年8月・2011年6月に続いて4回目。
2016年4月より火曜21時枠の『ロンドンハーツ』と金曜21時枠の『世界の村で発見!こんなところに日本人』が枠交換により火曜21時枠が『世界の村で発見!こんなところに日本人』、金曜21時枠が『金曜★ロンドンハーツ』になるため、火曜21時枠が『人気者でいこう!』以来14年半ぶりに朝日放送制作になると同時に、2時間連続で朝日放送制作の番組が放送されることになった。それ以降不定期に『こんなところに日本人』と豪華2本立て3時間スペシャルを放送していた。また、同年5月10日放送分は2月16日以来のレギュラーで、火曜21時枠が『こんなところに日本人』になってからは初となった。
2017年6月6日の3時間スペシャルをもって、本番組を(番組表等に最終回マークなしで)終了し、同年7月11日からは『名医とつながる!たけしの家庭の医学』として、再度リニューアルされることとなった(同番組初回は3時間スペシャル)[3]。なお放送は7年と5ヶ月間であるに対し、放送回数は「181回」で、3年半に相当し、4年分以上も放送されなかった事になる。
出演者
- 司会
- ビートたけし - 「たけし院長」
- 準レギュラー
- 料理研究家
- ナレーション
- 2013年8月頃から担当[4]。
- アシスタント
- 斎藤真美(朝日放送アナウンサー) - 「先生アシスタント」 2015年4月21日 - 2017年6月6日
- 後継番組『名医とつながる!たけしの家庭の医学』も継続してアシスタントを務めた。
- 喜多ゆかり(朝日放送アナウンサー)
- 準レギュラー
- ナレーション
- 来宮良子
- 『最終警告!―』に引き続き、ナレーションを担当。80歳を過ぎてもナレーターを務めていた矍鑠ぶりから2011年11月29日放送の番組内で密着取材を受けたことがあった(密着取材のVTRのみ大平透がナレーションを務めた)。2013年6月頃からナレーターを杉本が務める事が多くなり、同年11月25日死去。死去後初の放送となった12月17日放送分にて、エンドロールと提供の間に追悼コメントが表示された。
- 真中了
- 喜多ゆかりのレギュラー化により、2011年9月限りで降板。
エンディングテーマ
- kumi「誰よりも君が、君が好き」(2010年1月 - 3月)
- Sindy「ひとつ」(2010年4月 - 6月)
- 徳山秀典「プロポーズ」(2011年7月 - 9月)
- 中田裕二「シルエット・ロマンス」(2014年7月 - 9月)
- 飯田里穂「HEARTACHE=恋の予感」(2016年7月 -)
備考
- 初回は19:04 - 21:48(JST)[5]までの3時間スペシャルとして放送された。
- 直前番組である『怪談レストラン』(2010年6月終了)では、登場人物(おばけギャルソンが)が「この後は、『みんなの家庭の医学』・・・。」と少々皮肉めいた感じに言ってから番組の宣伝を行っている。
- 2010年5月11日放送分より、直後番組『ロンドンハーツ』へのクロスプログラムは、たけしが「『みんなの家庭の医学』の次は、こちらの番組。」と言ってから行うようになった。
- 2010年11月16日放送分で取り上げた症例写真が、著作権者の許可を得ずに放送し無断使用との指摘を受けた為、同年11月30日の放送と番組公式サイトでお詫びを発表した[6]。
- 2011年11月29日放送回では番組ナレーターの来宮良子に密着するVTRを放送するため、その間のみ大平透がナレーションを代行した。
- 2012年10月9日・12月18日・2013年3月19日・9月24日・10月8日の3時間SPは、制作局を除くテレビ朝日ほか一部系列局のみ、18:53 - 19:00に「みどころ」枠を制作局からの裏送りで別途ネットした。更に直前番組『スーパーJチャンネル』との接続は、初のステブレレスとなった。また、2013年6月25日の3時間SPに関しては、19:04 - 21:48に放送。制作局以外のネット局では19:00 - 19:04に「みどころ」枠の第2部を、制作局を除くテレビ朝日ほか一部系列局では18:53 - 19:00に「みどころ」枠の第1部を、それぞれ制作局からの裏送りで別途ネットした。
- 2013年1月8日放送の3時間SPでは、ゲスト出演していた板東英二の不祥事(脱税)が収録後に発覚したため、放送内での板東の発言、質問場面がカットされて、診察結果のみが放送された。その影響から、冒頭とCM明けで「2012年12月20日に収録されたものです。」との断りのテロップがテレビ画面の上部に表示された。
- 2017年4月11日は当初、19:00 - 21:48に3時間SPを放送する予定だったが、前日にフィギュアスケート選手・浅田真央の引退が発表されたことを受け、当該時間帯が急遽『緊急スペシャル生放送「ありがとう!真央ちゃん」独占映像で振り返る完全保存版!』(テレビ朝日制作[7])に差し替えられたため、放送中止となった。この日の3時間SPで放送予定だった内容は、5月16日19:54 - 21:48の2時間SPの全編および6月6日19:00 - 21:48の3時間SPの一部において、2回に分割して振替放送した。
スタッフ
- ナレーション:杉本るみ
- 構成:中野俊成、武田浩、木村仁、司透、山名宏和
- 企画ブレーン:関秀章
- スタジオ技術:ニユーテレス
- 技術プロデュース:深谷高史
- 美術プロデュース:柴田慎一郎
- デザイン:きくちまさと
- ロケ美術:林政之
- スタジオ美術:佐野奈緒美
- 音効:大山豊、赤座聡子、小林駿介
- CGデザイン:NAKED INC.
- テーマ音楽:林久美子
- 協力:塚本雄介(板橋中央総合病院)、松井宏夫、砧スタジオ他
- 映像協力:テレビ朝日、ABCリブラ(以前は映像提供)
- キャスティング協力:ビーオネスト
- リサーチ:インスティテュート・ワープ、スコープ、アプローズ
- 美術協力:フジアール
- 技術協力:共立ライティング、IMAGICA、SPOT/セイビン映像研究所
- 編成:佐々木真司(朝日放送)
- 営業:北中彰(朝日放送)
- 番組宣伝:阪本美鈴(朝日放送)
- デスク:上野陽子(ユーコム)
- AP:宗田祐佳(ユーコム)
- ディレクター:名古屋陵・仲川陽介(NONPRO.)・内堀知人・落合陽介ギフレ・鈴木洋之・土井直樹・町田亘・尾崎啓一郎・芳賀善之・谷田川秀正・江口幸史郎、佐々木梢、梅村泰成、松尾雄輔、菅原有太、川崎貴博
- 演出:柴田昌彦・丸山淳也・石原圭祐・稲垣哲也・津田克久・津坂健一(ユーコム)、瀧島光人(プロジェクト ドーン)、かげやま竜彦・下村泰之(NONPRO.)
- 総合演出:鈴木コーイチ(ユーコム)
- プロデューサー:田中和也・芝聡(朝日放送)、菊池俊一・竹下やすし(ユーコム)、黒木明紀(NONPRO.)
- チーフプロデューサー:森和樹(朝日放送)
- 制作協力:オフィス北野/NONPRO.、DAWN.ドーン、レジスタエックスワン
- 制作:朝日放送(ABC)、ユーコム
過去のスタッフ
- チーフプロデューサー:井口毅(朝日放送)
- プロデューサー:辻史彦・吉本貴雄・梶原英明・近藤真広・山田敬文(朝日放送)
- AP:小林大剛・中東昌子(ユーコム)
- 番組宣伝:多田香奈子・岡崎由記・遠山雄大(朝日放送)
- 営業:佐藤真澄(朝日放送)
- 編成:石橋義史・園部充(朝日放送)
- 音効:田中健、波塚佳裕、岡村明香、定兼萩三、小川慶一
- 技術協力:FLT→fmt、ヴイ・ビジョンスタジオ、クリア、V-OUT、キャトル、ライズカンパニー、道洋行、原正美事務所、コブラ、だだだ、権四郎、104、北海道録画センター、阿呍
- 協力:tcj
放送時間・ネット局
放送地域 | 放送局 | 系列 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|
近畿広域圏 | 朝日放送(ABC) | テレビ朝日系列 | 火曜 20:00 - 20:54 | 【制作局】 |
北海道 | 北海道テレビ(HTB) | 同時ネット | ||
青森県 | 青森朝日放送(ABA) | |||
岩手県 | 岩手朝日テレビ(IAT) | |||
宮城県 | 東日本放送(KHB) | |||
秋田県 | 秋田朝日放送(AAB) | |||
山形県 | 山形テレビ(YTS) | |||
福島県 | 福島放送(KFB) | |||
関東広域圏 | テレビ朝日(EX) | |||
長野県 | 長野朝日放送(abn) | |||
新潟県 | 新潟テレビ21(UX) | |||
静岡県 | 静岡朝日テレビ(SATV) | |||
石川県 | 北陸朝日放送(HAB) | |||
中京広域圏 | メ〜テレ (NBN) | |||
広島県 | 広島ホームテレビ(HOME) | |||
山口県 | 山口朝日放送(yab) | |||
香川県・岡山県 | 瀬戸内海放送(KSB) | |||
愛媛県 | 愛媛朝日テレビ(eat) | |||
福岡県 | 九州朝日放送(KBC) | |||
長崎県 | 長崎文化放送(NCC) | |||
熊本県 | 熊本朝日放送(KAB) | |||
大分県 | 大分朝日放送(OAB) | |||
鹿児島県 | 鹿児島放送(KKB) | |||
沖縄県 | 琉球朝日放送(QAB) | |||
富山県 | チューリップテレビ(TUT) | TBS系列 | 水曜 9:55 - 10:50 | 遅れネット |
全国 | BS朝日[8] | BSデジタル放送 | 日曜 17:00 - 18:00 |
過去のネット局
備考
- 字幕放送に関しては、原則として系列外局も(レギュラー放送・単発放送とも)含めて全局で実施していた。
- 前番組と同じく、制作局をはじめとする同時ネット局の一部で枠拡大のスペシャル放送時の『このあと』枠を非ネットとすることがあった。例として初回の3時間スペシャルは制作局の朝日放送では大阪ガス一社提供のローカル番組『ココイロ』、琉球朝日放送(QAB)も沖縄県国民健康保険団体連合会の広報番組『がんじゅうタイム』を放送したため、この2局では『このあと』枠を非ネットとし、残り22の系列局に『このあと』枠を裏送りしていた。
- 制作局の朝日放送は毎週水曜日と日曜日に『スーパーベースボール「虎バン主義。」』としてプロ野球阪神タイガースのホームゲームを地上波独占中継できる権利を持っているが、この例外として火曜日に関西ローカルで放送する場合は、制作局では当週土曜午後に臨時枠移動の扱いとし、系列局では本来の放送時間帯に裏送り送出による先行ネットを実施していた(野球中継が中止の場合には、制作局でも系列局と同時刻に繰り上げ放送とし、裏送りは行われなかった)。実例として、改編期の編成、及び雨天中止になった試合の予備日程開催の都合上、2010年(平成22年)10月2日(土曜日)13:55 - 16:45の3時間スペシャルを系列局では同年9月28日19:00 - 21:48に先行ネットとした(制作局では当該時間帯に自社制作で関西ローカルとなる、阪神×巨人戦を放送した)[9]。
- 宮崎放送(MRT、TBS系列)では2012年9月17日(敬老の日)に単発番組として16:00 - 16:52に放送された(朝日放送で同年5月29日放送分を約4か月遅れで放送。字幕放送も実施。当時通常同時ネット放送していたテレビ東京の『レディス4』が競輪中継で番組自体が休止となったため、穴埋め・単発番組として放送)。
脚注
- ↑ 2013年はレギュラー放送回が1月15日、7月30日のわずか2回のみであった。
- ↑ 2013年10月クール、2014年1月クール、2014年10月クール、2015年10月クール、2016年4月クールは4回、2017年1月クール、2017年4月クールは3回、2016年10月クールに至っては2回しか放送がなかった。また、2016年10月4日 - 11月15日は7週連続で、2017年2月21日 - 4月18日は9週連続で休止となった。
- ↑ 「たけしの家庭の医学」シリーズがリニューアル!「これからも医療バラエティーの先頭にいたい」 ザテレビジョン 2017年7月4日発行、同日閲覧。
- ↑ 読売新聞『テレビ知り隊』、2014年2月18日(火曜)。同記事には声質が来宮と似ている事から起用されたと記述。
- ↑ 制作局を除くテレビ朝日ほか大半の同系列局では、19:00 - 19:04に「みどころ」枠を制作局からの裏送りで別途ネットした。
- ↑ 朝日放送が症例写真を無断使用 - BIGLOBEニュース
- ↑ 但し、該当枠は朝日放送の責任枠だったため、テレビ朝日からの映像を一旦朝日放送で受けて、それを朝日放送から系列各局に配信した(ネットスポンサーのCM・提供クレジットの送出も朝日放送が担当)。また、同番組には織田信成が朝日放送のスタジオから中継出演した。
- ↑ 2015年4月よりネット開始。
- ↑ 翌日については、本来優先権のある水曜日ながら毎日放送が放送した。
外部リンク
朝日放送制作・テレビ朝日系列 火曜20:00 - 20:54枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
たけしの健康エンターテインメント!
みんなの家庭の医学 |
||
テレビ朝日 火曜19:54 - 20:00枠 | ||
このあと みんなの家庭の医学
(2010.4 - 2011.3) 【この番組のみ朝日放送制作(朝日放送からの裏送りネット)】 |
トリハダくん
【この番組からテレビ朝日制作】 |