蒼井優

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蒼井 優(あおい ゆう、1985年8月17日[1] - )は、日本女優モデル。本名は非公開。福岡県福岡市出身[2]イトーカンパニー所属。身長160cm、血液型はA型[1]

略歴

両親は大阪府の出身で[3][4]、母は娘を宝塚歌劇団へ入れるのが夢だったが、生まれた娘を見てあきらめたという[4]

1999年、1万人の中からミュージカル『アニー』のポリー役に選ばれデビュー[5]。その後、自ら現事務所に応募し、以来所属している[6]2000年から2002年まで新潮社の雑誌『ニコラ』のレギュラーモデルを務める[7]

2001年には、岩井俊二監督の『リリイ・シュシュのすべて』で映画に初出演する[5]。その後、2002年に「三井のリハウス」の10代目リハウスガールに選ばれ、2003年に『高校教師』(TBS)で初めて連続ドラマにレギュラー出演するなど、活躍の場を広げていった。

鈴木杏とW主演を務めた『花とアリス』が2003年にネット配信された後、2004年劇場公開される。この作品では2歳から続けている特技のクラシックバレエ[8]を制服姿で披露し、印象的なシーンとしても話題を呼ぶ[9]

2004年2月に堀越高等学校卒業[10][11]日本大学藝術学部に合格していたことも報道されていた[12]

2005年、7本の映画出演作が公開され、『ニライカナイからの手紙』で単独初主演を果たした。

2006年、出演映画『蟲師』が第63回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に選出され、成人のお祝いで用意した振袖姿でレッドカーペットに登場した[13]。第11回釜山国際映画祭にて行われたスターサミットアジア2006に参加し、これからアジアの映画を担っていく女優として市原隼人香椎由宇らと共にカーテンコールの1人に選ばれた。さらに、映画『鉄コン筋クリート』では声優に初挑戦。以降も女優業だけでなく劇場版アニメ『ミヨリの森』、『いけちゃんとぼく』等で声優にも挑戦している。

2006年度は、映画『フラガール』などでの演技が認められ、第30回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、第49回ブルーリボン賞主演女優賞をはじめ、数多くの映画賞を総なめにした。

2008年、『おせん』(日本テレビ)で連続ドラマ初主演を果たす。

2010年、『龍馬伝』(NHK)のヒロインの一人、役を演じ大河ドラマに初出演。 映画『 おとうと』で、山田洋次監督作品に初出演[14]。10代の頃に山田監督の『学校』シリーズのオーディションも受けたことがあるが落選。女優を続けるか真剣に悩んでいたときにこの作品のオファーが来たという[15]。以降、山田組の『東京家族』や『家族はつらいよ』シリーズに起用され続けている。

2017年、1985年から始まり第30回を記念した東京国際映画祭では現代日本映画界のミューズとして同じ85年生まれの女優・満島ひかり宮崎あおい安藤サクラとともに特集が組まれ、オープニングイベントのレッドカーペットに4人揃って登場した[16]

また、この年公開された主演映画『 彼女がその名を知らない鳥たち』で第41回日本アカデミー賞や第91回キネマ旬報ベスト・テンをはじめ、その年の主演女優賞をほぼ総なめ状態にした。

2018年、ヒロイン役で出演した塚本晋也監督の『斬、』が、第75回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門に選出される[17]

人物

女優として

芸能界入りするまであまり映画に触れてこなかったが、10代の頃にレンタルビデオ店に通い、岩井俊二監督の『PiCNiC』、塚本晋也監督の『双生児』、阪本順治監督の『』を観たのをきっかけに、映画の世界に憧れを抱くようになる[18]

14歳で女優活動を開始してから学業に専念できないことに常に迷いがあったが、19歳の時に釜山国際映画祭に初めて参加したときに映画ファンの熱気と歓喜に触れ、自分は映画と演じることが好きだという気持ちで胸がいっぱいになり、女優業に専念することを決意する[19]

クワイエットルームにようこそ』では、摂食障害の役作りのため、食事制限と毎日のランニングで体重を7kg落とした。本人は、「減量すると熱演と言われがちだけど役者なら当たり前にやること」と語る[20]

交友関係

映画『花とアリス』で共演したことをきっかけに鈴木杏とは無二の友となる[21]。映画『フラガール』で共演した山崎静代とは定期的に食事や乗馬をしに行ったり[22]高畑充希とはプライベートで海外旅行に行ったりする仲[23]。舞台『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』やドラマ『贖罪』で共演した小泉今日子ともプライベートで親交がある[24]。趣味が手芸で、舞台を観に行ったときに、たまたま隣の席に座っていたデザイナーでもある篠原ともえに初対面でいきなり「ミシンは何がいいですか」と聞いたのをきっかけに仲良くなり、篠原とは手芸仲間になる[25]

趣味・嗜好

以前の愛車はトヨタ・ランドクルーザーFJ60[26]。(このためにAT限定解除)友人でもある写真家の高橋ヨーコから譲り受けたものである。後にエンジンが壊れたため手放し、2013年時点では新しい車に乗っている[27]

趣味は手芸で、毎日、編み物や刺繍、洋服のリメイクなどをしている[25]。 好きなブランドはコム・デ・ギャルソンミナ・ペルホネンなど。写真集『トラベル・サンド』『ダンデライオン』ではコム・デ・ギャルソンの私服を着用している。

大のかき氷好きである。10代のころ台湾で食べたかき氷をきっかけにはまり、自宅には業務用かき氷機がある。2009年には『Casa BRUTUS』にてかき氷の食べ歩きの連載を開始、『今日もかき氷』として書籍化もされた。

チョコレートフォンデュゆで卵が苦手であり、苦手な食べ物を食べるとすぐに顔や態度に現れてしまう。『とんねるずのみなさんのおかげでした』の「新・食わず嫌い王決定戦」では、そのあまりのわかりやすさから、同じく同コーナーを苦手としている大竹しのぶに次ぐ「新・最弱王」と呼ばれるに至っている[28]

大相撲の本場所を観戦するほどの好角家である[29]。贔屓力士は「同郷(福岡県出身)の琴奨菊関」だという[29]

菊池亜希子に勧められたのをきっかけに「ハロー!プロジェクト」、とりわけ「アンジュルム」の大ファンになる[30][25]

出演

テレビドラマ

映画

劇場アニメ

テレビアニメ

舞台

ドキュメンタリー

  • 情熱大陸(2006年9月10日、TBS)
  • 天空のロストワールド〜南米アマゾン・ギアナ高地 地球創世の記憶〜(2008年12月22日、テレビ朝日)
  • 龍馬を愛した女たち〜ヒロインたちの龍馬伝〜(2010年3月6日、NHK)

ナレーション

その他テレビ番組

ラジオドラマ

CM

その他

書籍

写真集(単独)

写真集(複数)

  • きもののたび(2003年、ワイレア出版)
  • ナキガオ(2004年、近代映画社)
  • 花とアリス寫眞館(2004年、扶桑社) - 鈴木杏と共演
  • A girl like you 君になりたい。(2005年、マガジンハウス)
  • ビジョメガネ(2005年、ソニーマガジンズ)
  • CHANEL「The Little Black Jacket」(2012年、Steidl)

ガイドブック

エッセイ

  • From 優(2003年、講談社)
  • 蒼井優 8740 DIARY 2011-2014(2014年、集英社)

雑誌

連載

  • Casa BRUTUSマガジンハウス
    • 「蒼井優の春夏秋冬、かき氷」(2009年 - 2013年)
  • MORE(集英社)
    • 「8740」(2011年 - 2014年)
  • MEKURU(ギャンビット)
    • 「自分論文」(2014年 - )

カレンダー

  • 蒼井優カレンダー 2003(2002年、ハゴロモ)
  • 蒼井優カレンダー 2008(2007年、ハゴロモ)
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  • 蒼井優カレンダー 2011(2010年、ハゴロモ)

受賞歴

出典

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  3. “蒼井優に大阪人のDNA「粉もん好き」「間が怖いと思う」”. スポーツ報知. (2016年11月16日). オリジナル2017年4月16日時点によるアーカイブ。. http://archive.fo/wjl2H . 2017-4-16閲覧. 
  4. 4.0 4.1 “「トーク 徹子の部屋」”. 毎日新聞. (2010年10月11日). p. 13 
  5. 5.0 5.1 蒼井優 - 略歴・フィルモグラフィー”. KINENOTE. . 2017閲覧.
  6. あこがれスター デビューストーリー”. Web Audition. . 2018閲覧.
  7. WORK”. Yu Aoi Official Web. イトーカンパニー. . 2017閲覧.
  8. 蒼井優が語る「嫌な女」にならないための恋愛作法”. 日経ウーマンオンライン (2015年2月19日). . 2018閲覧.
  9. バレエシーンも再現!アニメ『花とアリス』がすごい!!”. 日経ウーマンオンライン (2017年10月26日). . 2018閲覧.
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  28. ゆでたまごを食べて号泣! 女優・蒼井優の可愛いすぎる天然っぷり - メンズサイゾー・2014年9月12日
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  43. “菅原文太、山田洋次監督最新作「東京家族」に主演”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2011年2月23日). http://eiga.com/news/20110223/2/ . 2018閲覧. 
  44. “松山ケンイチ「春を背負って」主演で木村大作と初タッグ! ヒロインは蒼井優”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2013年4月3日). http://eiga.com/news/20130403/1/ . 2018閲覧. 
  45. “『るろうに剣心』京都編が2部作で実写映画化、志々雄役は藤原竜也”. CINRA.NET (株式会社 CINRA). (2013年7月3日). https://www.cinra.net/news/2013/07/03/110951 . 2018閲覧. 
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  47. 黒沢清、「岸辺の旅」で深津絵里と対峙する蒼井優を「ほれぼれする女優」と絶賛”. 映画ナタリー (2015年9月24日). . 2015閲覧.
  48. 山田洋次監督20年ぶりの喜劇「家族はつらいよ」製作決定!「東京家族」キャストが再結集”. 映画.com (2014年9月25日). . 2015閲覧.
  49. 山田洋次監督作品『家族はつらいよ』2016年全国公開”. 「家族はつらいよ」製作委員会 (2014年9月25日). . 2015閲覧.
  50. オダギリジョー×蒼井優×松田翔太!山下敦弘監督『オーバー・フェンス』に豪華キャスト集結”. シネマトゥデイ (2015年9月10日). . 2015閲覧.
  51. 半澤孝平 (2015年9月11日). “函館三部作最終章佐藤泰志原作の映画「オーバー・フェンス」主演はオダギリさん”. 函館新聞 (函館新聞社). https://digital.hakoshin.jp/news/index/6379 
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  54. 映画「東京喰種」亜門役は鈴木伸之!利世役に蒼井優、真戸役に大泉洋”. コミックナタリー. 株式会社ナターシャ (2016年8月6日). . 2016閲覧.
  55. 新垣結衣&瑛太が新作「ミックス。」で卓球ペアに!広末涼子、瀬戸康史、蒼井優も出演”. 映画ナタリー (2017年2月10日). . 2017閲覧.
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