小笠原村

提供: miniwiki
2018/8/5/ (日) 11:14時点におけるAdmin (トーク | 投稿記録)による版 (1版 をインポートしました)
移動先:案内検索


小笠原村(おがさわらむら)は、小笠原諸島にある東京都の村である。日本の最東端(南鳥島)と最南端(沖ノ鳥島)を含む。 小笠原諸島の30余りの島々を村域とするが、一般住民が居住しているのは父島母島のみである。エコツーリズムで知られている。

概要

気候は聟島列島父島列島母島列島西之島では亜熱帯火山列島・南鳥島・沖ノ鳥島では熱帯海洋性気候である。父島の年平均気温は23.0 、年間降水量は1,280 mm[1]

長らく日本国内で唯一、津波以外の気象警報注意報が発表されない地域であったが、2008年(平成20年)3月26日9時から予報が開始された[2]

伊豆諸島の町村と同様に所属するが存在しない。従って「東京都小笠原村」が正式な表記である。

村の主な機能は父島に集中しており、人口が最も多い。また、父島や母島は第二次世界大戦中要塞化(父島要塞)されたが、空襲以外の攻撃が少なかった為、多くの戦争遺跡が残っている。

村名と同じ苗字という縁から、プロ野球選手日本ハムファイターズ所属の小笠原道大1999年(平成11年)から観光親善大使を務め、読売ジャイアンツへの移籍後も継続している。2008年(平成20年)には小笠原諸島返還40周年大使に辰巳琢郎が任命された。

2010年(平成22年)現在の老齢人口割合は9.2%で、全国の市町村の中で最も老齢人口割合が低い。逆に、生産年齢人口割合は75.7%で、全国の市町村の中で最も高い。

平成22年度国民健康保険、1人当たりの医療費は全国の市町村の中で最も低い(157,649円)。人口の年齢構成を補正した1人当たりの医療費の指数でも、全国で2位の低さである(0.71)。

ファイル:Pin badge of the 50th anniversary of Ogasawara return.jpg
小笠原返還50周年記念ピンバッジ、記念ロゴマークが描かれている。
ファイル:Local WAON-card Ogasawara - 1000km - WAON.jpg
ご当地WAONカード 小笠原←1000km→WAON、小笠原返還50周年を記念して発行された。下部中央のゆるキャラは、おがじろう。

2018年(平成30年)小笠原諸島返還50周年を迎えた[3]

村内各地区の風景

地理

  • 東京都本庁(新宿区)から小笠原村本庁である父島までは、約1,000km離れている。
  • 沖ノ鳥島から小笠原村本庁である父島までは、約1,000km、南鳥島からは約1,400km離れている。
  • 山: 父島の最高峰は名前の無い山(326m・中央山ではない)、母島の最高峰は乳房山(463m)
河川

歴史

行政区域変遷

  • 変遷の年表
  • 変遷表

人口

小笠原村(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

行政

  • 村長:森下一男(もりした かずお、4期目、任期満了は平成31年7月26日)
  • 副村長:渋谷正昭(任期満了は平成31年9月25日)
  • 教育長:松本 隆(任期満了は平成31年9月25日)

議会

村議会

定数:8人、現員:7人(任期満了は平成31年4月26日)

  • 議長:池田 望(無所属
  • 副議長:杉田一男(無所属)
  • 議員:稲垣 勇(無所属)
  • 議員:鯰江 満(無所属)
  • 議員:一木重夫(無所属)
  • 議員:安藤重行(無所属)
  • 議員:清水良一(無所属)

都政

小笠原村が属する島部選挙区から選出される東京都議会議員の定数は1議席である。

国政

衆議院

品川区の一部、大田区の一部、および島嶼から構成される東京都第3区選挙区となる。

参議院

参議院東京ブロック・東京都選挙区に属する。

なお、選出議員についての詳細は、それぞれの選挙区の項を参照のこと。

国の機関

東京都の機関

警察

経済

産業

  • 主な産業
    • 本土と異なる独自の生態系を持つ小笠原の自然に着目した観光が主産業である。
    • 村おこしとして、村や農業協同組合などが出資した小笠原ラム・リキュール(株)がラム酒を生産している(小笠原では明治期よりラム酒を飲む習慣がある)。
    • コーヒーノキの商業栽培が行なわれている。(日本では小笠原と沖縄のみ)

漁業

  • 二見漁港
  • 母島漁港

日本郵政グループ

郵便番号は父島が「100-2101」、母島が「100-2211」となっている。

金融機関

地域

教育

小学校

中学校

高等学校

交通

ファイル:The southernmost signboard of Tokyo way.jpg
小笠原・母島の都道最南端の看板
ファイル:Ogasawara Maru JAPAN.jpg
おがさわら丸(父島二見港)
ファイル:Hahajima-Maru,JAPAN.jpg
ははじま丸(母島沖港)
ファイル:Kyosyo-Maru No28 JAPAN.jpg
共勝丸(東京港月島ふ頭)

道路

一般国道

都道

路線バス

小笠原村営バス

  • 扇浦線(村役場~小港海岸)
  • 大村~奥村循環線(ブルーライン、オレンジライン)

タクシー

  • 父島タクシー(父島)

※母島はタクシーはないが、有償運送がある(母島観光協会または宿泊先で問い合わせること)。

港湾

  • 父島二見港
  • 母島沖港

航路

小笠原海運おがさわら丸」(通称:おが丸)
東京港竹芝桟橋 - 父島二見港を結ぶ貨客船。(所要時間:25時間30分、おおむね6日に1便、ピークシーズンのみ3日に1便就航)
※東京 - 父島間に高速旅客船テクノスーパーライナー(予定所要時間:約16時間)の就航が決定し船舶が竣工したが、原油価格高騰等の影響もあり見送られた。
伊豆諸島開発ははじま丸
父島二見港と母島沖港を結ぶ貨客船。1日0.5~1往復就航(所要時間:2時間10分、休航日あり)。おがさわら丸入出港日は接続するダイヤを組む。
共勝丸「第二十八共勝丸」
東京港月島ふ頭 - 父島二見港 - 母島沖港を結ぶ貨物船だが以前は最大9人の旅客営業も行っていた。おおむね月3回の就航(所要時間:約46時間だが不定)。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

ファイル:Wreck ``Hinkomaru``.jpg
父島の境浦海岸にある旧日本軍の輸送船「濱江丸」の残骸。

名所

観光スポット

出身有名人

その他

  • 村内で自動車を登録した場合、品川区の管轄であるため、品川ナンバーとなる。
  • 離島であり、さらに本土から1000km離れている特殊性からガソリン価格や、商品価格は本土と比べてかなり割高である。

脚注

  1. 国土交通省気象庁父島気象観測所
  2. 小笠原諸島に対する予報警報業務の拡充について - 国土交通省気象庁
  3. 小笠原諸島返還50周年”. 小笠原諸島返還50周年記念事業実行委員会. . 2018閲覧.
  4. 小笠原村沿革 - 小笠原村公式サイト
  5. 連合軍最高司令部訓令(SCAPIN)第677号 独立行政法人 北方領土問題対策協会
  6. 東京都職制沿革
  7. 7.0 7.1 同年6月1日法律第83号「小笠原諸島の復帰に伴う法令の適用の暫定措置等に関する法律」
  8. 角川日本地名大辞典編纂委員会『角川日本地名大辞典 13 東京都』、角川書店、1978年、ISBN 4040011309より
  9. 日本加除出版株式会社編集部『全国市町村名変遷総覧』、日本加除出版、2006年、ISBN 4817813180より

関連項目

外部リンク