大町市

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ファイル:Mount Renge and Mount Harinoki from Mount Jii 2001-08-02.jpg
爺ヶ岳から望む蓮華岳と針ノ木岳、眼下に扇沢駅

大町市(おおまちし)は、長野県の北西部にある立山黒部アルペンルートの長野県側玄関口として有名。

概要

地理

市の西部には標高3000mの広大な北アルプス、東部には1000m近い山々がそれぞれ連なる。 山に挟まれた盆地高瀬川が南北に縦断している。

市の北部には仁科三湖と呼ばれる3つの構造湖が南北に連なっており、糸魚川静岡構造線活断層系が走っていると考えられている。 大北地区の唯一の市であり、政治経済の都市機能が集積している。

気候

内陸性気候でそれに併せて旧八坂村中央高地式気候、それ以外の地域は日本海側気候でかつ冬季雪が多い豪雪地帯である。1月の平均気温は-2.9度と亜寒帯と温帯の境に位置し、冬季は零下15度以下になる日も珍しくない。年間降雪量は525cmである。

大町(1981-2010)の気候資料
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C (°F) 1.4(34.5) 2.3(36.1) 6.7(44.1) 14.9(58.8) 20.3(68.5) 23.3(73.9) 26.6(79.9) 28.2(82.8) 23.2(73.8) 17.3(63.1) 11.3(52.3) 4.9(40.8) 15.1(59.2)
平均最低気温 °C (°F) -7.6(18.3) -7.5(18.5) -3.9(25) 1.9(35.4) 7.8(46) 12.9(55.2) 17.0(62.6) 17.8(64) 13.7(56.7) 6.6(43.9) 0.6(33.1) -4.3(24.3) 4.6(40.3)
降水量 mm (inches) 80.3(3.161) 81.6(3.213) 98.5(3.878) 95.3(3.752) 121.2(4.772) 165.5(6.516) 195.8(7.709) 134.2(5.283) 168.4(6.63) 109.8(4.323) 76.4(3.008) 70.3(2.768) 1,397.1(55.004)
降雪量 cm (inches) 180(70.9) 147(57.9) 91(35.8) 8(3.1) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 0(0) 1(0.4) 9(3.5) 89(35) 525(206.7)
日照時間 113.4 127.2 162.6 191.0 190.2 147.5 143.8 171.8 119.1 141.9 134.7 116.0 1,757.4
出典: 気象庁[1]

歴史

沿革

行政

  • 市長:牛越徹(2006年7月14日就任、3期目)

歴代市長

氏名 就任日 退任日
1-2 松田正人 1954年7月25日 1962年7月24日
3-6 縣聡 1962年7月25日 1978年7月13日
7-9 高橋恭男 1978年7月14日 1990年7月13日
10-13 腰原愛正 1990年7月14日 2006年7月13日
14-16 牛越徹 2006年7月14日 現職

広域事務

公共機関

  • 北アルプス地域振興局
  • 大町建設事務所
  • 大町保健所
  • 大町保険福祉事務所
  • 北安曇農業改良普及センター
  • 中信会計センター大町分室
  • 山岳総合センター

議会

市議会

  • 第17期
  • 定数:16人
  • 任期:2015年4月30日〜2019年4月29日
  • 議長:勝野富男

長野県議会

  • 定数:1人 (大町市選挙区)
  • 任期:2015年4月30日〜2019年4月29日

国政

司法

姉妹都市・提携都市

国内

海外

地域

人口

ファイル:Omachi city center area Aerial photograph.1977.jpg
大町市中心部周辺の空中写真。1977年撮影の8枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。
"大町市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

教育

高等学校

中学校

小中学校

  • 美麻小中学校

小学校

  • 大町西小学校
  • 大町北小学校
  • 大町東小学校
  • 大町南小学校
  • 大町八坂小学校

山村留学発祥の地

八坂・美麻地区は山村留学制度の発祥地である。

東京の小学校教師が故郷・八坂で夏休みに小中学生対象の教育キャンプを実施したが、地域住民の指導・協力のもと山村の生活文化をじっくり体験することを重視したプログラムが参加者に好評で、長期滞在を希望する声が上がったことからスタートした。

八坂・美麻地区で共用している山村留学センターと地区ごとの山村農家を併用する方式で行われている。

大町登山案内者組合

「大町登山案内者組合」は1917年(大正6年)6月、日本初の登山ガイド組織。発足100周年を迎える。 旅館「対山館(たいざんかん)」の経営者百瀬慎太郎(1894〜1949年)が質の高い案内人を安定的に提供するため、地元の猟師ら山で働く人を中心に22人をガイドとしてまとめた。定額料金を導入したり、心得や規約を作ったりし、資質の向上に努め、針ノ木小屋建設など針ノ木岳周辺の環境整備にも尽力。こういった活動は模範となり、各地に同様の組合ができた。 百瀬は対山館を訪れる著名な登山家らと交流する中で、新しい海外の登山文化などを取り入れていた。組合の拠点だった対山館はサロンのような山の情報の交流・発信場になり、近代登山の発達に影響を与えた。[2]

文化施設

  • 大町山岳博物館
  • ゴッホの愛した歌川派(浮世絵)美術館
  • 大町エネルギー博物館
  • 大町市民俗資料館
  • アルプス温泉博物館
  • 酒の博物館
  • 塩の道ちょうじや・流鏑馬会館(旧 塩の道博物館)
  • 劇団四季記念館(旧 劇団四季演劇資料館)

経済

市内に本社・工場を持つ主な企業

金融機関

本所、ときわ支所、大町支所、平支所

日本郵政グループ

  • 大町郵便局
  • 八坂郵便局
  • 矢下簡易郵便局
  • 大町俵町簡易郵便局
  • 大町北郵便局
  • 大町南原簡易郵便局
  • 大町宮田簡易郵便局
  • 一本木郵便局
  • 平郵便局
  • 美麻郵便局

その他

交通

鉄道路線

中心駅 信濃大町駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
安曇沓掛駅 - 信濃常盤駅 - 南大町駅 - 信濃大町駅 - 北大町駅 - 信濃木崎駅 - 稲尾駅 - 海ノ口駅 - 簗場駅 - (ヤナバスキー場前駅臨時駅
関西電力
扇沢駅 - (黒部ダム駅富山県
ファイル:Ogisawa Station 1-1.jpg
扇沢駅(関電バス)

バス

道路

有料道路

2013年現在市内に高速道路は通っていない。最寄ICは長野道安曇野インターチェンジ上信越道長野インターチェンジなど。

国道
都道府県道
道の駅

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

旧跡

観光スポット

宿泊施設

大町市を舞台にした作品

小説

アニメ

名産

食品

出身有名人

関連項目

外部リンク

脚注

  1. 大町 19801-2010年”. 気象庁. . 2011閲覧.
  2. http://www.omachi-sanpaku.com/ 大町山岳博物館