氷見市
Contents
地理
能登半島付け根の東側、富山湾西岸に所在する。宝達丘陵で石川県と県境を接する。
- 山: 平ノ山、蔵王山(赤坂山)、石動山、碁石ヶ峰、朝日山、御杯山、臼が峰、宝達山、三千坊山、三方峰、二上山、大師ヶ岳
- 河川: 上庄川、湊川、仏生寺川、余川川、阿尾川
- 湖沼: 十二町潟
- 島: 虻ガ島、唐島、仏島
隣接している自治体
歴史
氷見の地名の由来について氷見市ホームページでは、1.古代、蝦夷防備の狼煙を監視する場所で、狼煙の火を見るところだから火見と言った。2.海をへだてて、立山連峰の万年雪が見えるところだから氷見と言った。3.海の漁り火が見えるところだから火見と言った。4.海が干し上がって、陸地になったところだから干海 (ひみ)と呼んだ、等様々な説があると紹介している[1]。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い射水郡氷見町、朝日村、朝日新町村、池田新村、岩上村、大野新村(一部)、加納村(一部)、鞍川村(一部)が合併し、氷見町が発足。
- 1896年(明治29年)3月29日 - 郡の分割により氷見郡に所属。
- 1940年(昭和15年)
- 1952年(昭和27年)8月1日 - 氷見郡氷見町が同郡碁石村、八代村、余川村を編入・市制施行して氷見市が発足。
- 1953年(昭和28年)
- 1954年(昭和29年)4月1日 - 氷見郡阿尾村、藪田村、宇波村、女良村、久目村、神代村、十二町村、速川村、布勢村、仏生寺村を編入。最終的に高岡市に編入された太田村を除く氷見郡全域が氷見市となった。当時、1つの郡が1つの市になることは極めて異例だった。
- 2014年(平成26年)5月7日 - 旧・富山県立有磯高等学校体育館および校舎に庁舎を移転[2][3]。
かつて氷見町には電燈会社があった。松阪水力電気(本社三重県、社長才賀藤吉)が氷見電気より事業を譲受(許可1911年(明治44年)5月)し、氷見支社を設立。1911年(明治44年)7月事業を開始した。氷見町に発電所(瓦斯力)があり供給区域は氷見町、加納村、稲積村、窪村だった[4]。現在は北陸電力の営業エリアである。
人口
氷見市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
経済
産業構造
- 産業人口(2000年国勢調査)
- 第一次産業就業人口 1,950人
- 第二次産業就業人口 12,678人
- 第三次産業就業人口 15,229人
漁業・水産業
- 氷見漁港(第3種漁港)
- 阿尾漁港(第1種漁港)
- 宇波漁港(第1種漁港)
- 大境漁港(第1種漁港)
- 女良漁港(第1種漁港)
- 藪田漁港(第1種漁港)
製造業
小松製作所(元コマツキャステックス)、氷見村田製作所[5]、三協立山[6]など。
商業・観光
商店街を含む昔からの市街地は、氷見駅周辺から北へ海岸近くに延びている。藤子不二雄A(漫画家)の生家・光禅寺に近い比美町商店街では、藤子作品のギャラリーやキャラクター像を設置している[7]。
ショッピングセンターとしては、ハッピータウン[8]、イオンタウン氷見がある。全国・地方チェーン店では、マックスバリュ、アルビス、バロー、ケーズデンキ、 明文堂書店・ TSUTAYAなどが進出している。こうした大型店は氷見バイパス沿いに多い。
氷見漁港に併設された場外市場「ひみ番屋街」など海の幸、氷見温泉郷などを目当てに訪れる観光客も多い。
姉妹都市・提携都市
国内
地域
教育
小学校
中学校
高等学校
- 富山県立氷見高等学校(漫画『ほしのふるまち』の舞台)
過去に存在した学校
- 小学校
- 参照: 富山県小学校の廃校一覧#氷見市
- 中学校
- 参照: 富山県中学校の廃校一覧#氷見市
- 高等学校
- 参照: 富山県高等学校の廃校一覧#氷見市
交通
鉄道路線
- 西日本旅客鉄道(JR西日本)
バス
バスなど公共交通の結節点は、氷見駅前と、やや離れた氷見駅口(国道415号沿い)に分かれている。路線バスはこれらと高岡駅前や石川県七尾市との県境に近い市北部の脇地区などを結んでいる。氷見市街地周遊バスを含めて加越能バスが運行している。
このほか、北陸新幹線の新高岡駅前を含む高岡市と和倉温泉(七尾市)を結ぶ特急バス「わくライナー」が氷見市内(番屋街、阿尾の浦温泉、岩井戸温泉)を経由する。
道路
- 一般国道
- 都道府県道
- 道の駅
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- まるまげ祭(4月17日)
- ごんごん祭(4月17・18日)
- 氷見祇園祭(7月13・14日)
- ひみまつり(8月第1土・日曜)
- 阿尾城跡
- 朝日貝塚
- 大境洞窟住居跡
- 柳田布尾山古墳
- 虻ガ島
- 氷見漁港
- 道の駅氷見 (ひみ番屋街)
- 氷見市立博物館
- 氷見市海浜植物園
- 光久寺
- 氷見温泉郷(小規模な温泉地が多い)
- 老谷の大椿
- 十二町潟水郷公園
- 十二町潟オニバス発生地
- 飯久保の瓢箪石
- 氷見あいやまガーデン
- ひみ獅子舞ミュージアム
- 氷見市潮風ギャラリー 藤子不二雄Aアートコレクション - 当市出身の藤子不二雄Aのギャラリー
- 上日寺のイチョウ
名物
- 氷見うどん
- 氷見鰤 - 全国的に有名。市内で盛んなハンドボールで、球の代わりに鰤など魚のぬいぐるみを投げる「ハンぎょボール」が創始された[9]。
- 氷見牛
- 氷見鰯
- 氷見カレー - 現在の加盟店は21店舗。
- 寿司 - 寿司店として23軒ほどがある。
- きんつば -冠婚葬祭の菓子として定番。
- 氷見はとむぎ茶[10]。
出身有名人
- 浅野総一郎(浅野財閥創始者)
- 今市子(漫画家)
- 海乃美月(宝塚歌劇団月組娘役)
- 海道衛秀(ハンドボール選手)
- 加納みゆき(女優)
- 鎌仲ひとみ(映画監督)
- 河内孝博(元北陸放送アナウンサー、現:声優)
- 義教(江戸時代、浄土真宗本願寺派の僧。西本願寺の教学トップ能化を務める。また弟子を多く育て、越中は「学国」と呼ばれるようになった。
- 黒瀬川進(元力士)
- 斎藤弥九郎(幕末期の剣術家)
- 高峯一愚(哲学者)
- 辻本俊夫(作詞家、「富山県民の歌」「氷見市民の歌」)
- 東海辰弥(元アメリカンフットボール選手)
- 堂故茂(政治家)
- 時津海正男(元力士)
- 中西智海(仏教学者)
- 萩山教嚴(政治家)
- 早船愛子(ハンドボール選手)
- 氷見ヶ濱弥太郎(元力士)
- 藤子不二雄A(漫画家・氷見市名誉市民)
- 干場崇永(元プロ野球選手)
- 南弘(政治家 台湾総督)
- もとひら了(アニメ脚本家)
氷見市ゆかりの有名人
脚注
- ↑ 氷見の地名の由来は?きときと ひみどっとこむ(2018年4月14日閲覧)。
- ↑ “氷見市の新庁舎で業務始まる”. NHK NEWSweb. (2014年5月7日). オリジナルの2014年5月7日時点によるアーカイブ。 . 2014閲覧.
- ↑ 西山輝一 (2014年5月8日). “氷見市新庁舎スタート 社協職員常駐 県初の福祉支援窓口”. 北陸中日新聞富山版: p. 16. オリジナルの2014年5月8日時点によるアーカイブ。
- ↑ 『電気事業要覧. 第7回』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ 氷見村田製作所(2018年4月14日閲覧)。
- ↑ 三協アルミ氷見工場三協立山(2018年4月14日閲覧)。
- ↑ 氷見市 藤子不二雄Aまんがワールド(2018年4月14日閲覧)
- ↑ ハッピータウンきときと ひみどっとこむ(2018年4月14日閲覧)。
- ↑ 魚ぬいぐるみ抱えハンドボールの謎競技「ハンぎょボール」退場は名付けて「冷蔵庫送り」『スポーツ報知』2018年3月3日(2018年4月14日閲覧)。
- ↑ 富山県氷見市 ハトムギで6次産業化へのストーリー『産学官連携ジャーナル』2016年8月号(2018年4月14日閲覧)。
関連項目
参考文献
- 『市町村名変遷辞典』 東京堂出版、1990年。
関連文献
- 氷見町史考 - Google ブックス(宮永善仁、1924年)
外部リンク