燕岳

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燕岳(つばくろだけ)は、飛騨山脈(北アルプス)にある標高2,763 m。山体すべてが長野県に属する。日本二百名山[1]及び新日本百名山[2]に選定されている。

概要

常念山脈に属し、北アルプス三大急登の一つである合戦尾根を登り切った稜線上にある。1934年(昭和9年)12月4日に中部山岳国立公園に指定され、山頂付近は特別保護区域、その周辺は特別地区に指定されている[3]中房温泉が登山口であり、大天井岳を経て槍ヶ岳へ向かう表銀座コースの始点でもある。花崗岩でできた独特の山体を持ち、高山植物の女王と言われるコマクサの群生がある。周辺のハイマツ帯には、ライチョウが生息している。

山名は、春の雪形ツバメに似ているためつけられた。1915年大正4年)の長谷川如是閑の『日本アルプス縦走記』で燕岳が記され、この10年前からの期間内で命名されたとする説がある[4]

登山

合戦尾根は急登ではあるが、表銀座コースであるためアルプスの入門コースとして多くの登山者が歩き、よく整備された登山道となっている。2009年平成21年)にNHK教育テレビの『趣味悠々』第7回「いざ、北アルプスへ 燕岳(前編)」と第8回「長い下りにご用心!燕岳(後編)」にて、合戦尾根を利用した燕岳への登山が紹介され、登山家田部井淳子タレントルー大柴が登頂した。この登山道は中学生などの学校登山に昔からよく使われているが、近年は登山者とのすれ違いの問題により八方尾根を経由して登る唐松岳八ヶ岳天狗岳などに移行しており、年々その数は激減している。

常念岳山脈稜線の表銀座コースとの反対の北側には、二等三角点のある燕岳を経て餓鬼岳への登山道が続いている。燕岳の約700 m北には、北燕岳と呼ばれる小ピークがあり、その先の東沢乗越から高瀬川の支流である中房川に沿って中房温泉へ下る登山道がある。燕山荘から大天井岳へ続く稜線上には「蛙岩(げえろいわ)」と呼ばれる花崗岩の大きな奇石がある。

山小屋

画像 名称 所在地 収容人数 備考
120px 合戦小屋 合戦尾根の途中 (売店営業のみ) 麓からこの小屋までの荷揚げ用ケーブルがある
120px 燕山荘 山頂から南方約1 km
常念山脈と合戦尾根との合流点のピークに建つ
600人
テント30張
1921年開業
小屋のすぐ北にイルカ岩と呼ばれる奇石がある

宿泊施設

地理

周辺の山

常念山脈
東鎌尾根
  • 大天井岳 - 赤岩岳 - 西岳 - 槍ヶ岳
裏銀座

源流の河川

以下の源流の河川は、日本海へ流れる。

関連画像

燕岳付近からの眺望

燕岳の山容と風景

脚注

  1. 深田クラブ『日本二百名山』昭文社、1987年、ISBN 4-398-22001-1, P.157
  2. 岩崎元郎『新日本百名山登山ガイド〈下〉』山と溪谷社、2006年、ISBN 4-635-53047-7, pp. 28-31
  3. 中部山岳国立公園区域の概要 環境省、2010年12月30日閲覧。
  4. 『日本の山1000』 山と溪谷社、1992年、ISBN 4-635-09025-6, P.415

関連図書

  • 『ヤマケイ アルペンガイド 上高地・槍・穂高』山と溪谷社、2000年、ISBN 4-635-01319-7
  • 『山と高原地図 槍ヶ岳・穂高岳 上高地』昭文社、2010年3月、ISBN 978-4-398-75717-3
  • 『北アルプス山小屋物語』東京新聞出版局、1995年、ISBN 4-8083-0374-4
  • 『殺人山行 燕岳』梓林太郎(著)、光文社文庫、2005年4月、ISBN 4334738605

関連項目

外部リンク