赤穂線

提供: miniwiki
2018/7/9/ (月) 01:12時点における240f:97:8243:1:c6e:7572:85:633b (トーク)による版 (相生駅 - 播州赤穂駅間)
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
移動先:案内検索


赤穂線(あこうせん)は、兵庫県相生市相生駅岡山県岡山市中区東岡山駅の間を瀬戸内海に沿って結ぶ西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線地方交通線)である。

概要

起点の相生駅、終点の東岡山の両端で山陽本線に接続している。山側を走る山陽本線に対して当路線は海岸近くを走るが、実際に車窓から海が見える箇所は非常に少なく、日生で最も海が近くに見える。山陽本線が複線で特急列車貨物列車が走行するのに対し、当路線は全線単線ローカル線となっている。このうち相生 - 播州赤穂間が旅客営業規則の定める「大阪近郊区間」およびJR西日本のアーバンネットワークに含まれ、朝夕には京都大阪神戸方面から新快速などが播州赤穂まで乗り入れる。

相生 - 備前福河間はJR西日本近畿統括本部、寒河 - 東岡山間は同社岡山支社が管轄している。ラインカラーは岡山支社のみ黄色()を独自で設定していたが、2014年度から路線記号の導入に合わせて相生駅 - 播州赤穂駅間でもJR西日本としての公式なラインカラーが設定されることになり、ラインカラーと路線記号として、相生 - 播州赤穂間に A が設定され、2015年3月のダイヤ改正より本格使用を開始した[1][注釈 1]。これに加え、2016年3月26日からは岡山支社でも路線記号と新たなラインカラーが導入され、岡山側の区間に赤色 N のラインカラー・路線記号が設定されている[2][3]。この対象区間は岡山支社側は赤穂線の列車が乗り入れる山陽本線の東岡山 - 岡山間を含む「寒河 - 岡山間」(岡山支社管内の区間)としているが、2016年4月に更新された公式サイトの全線路線図[4]では天和 - 岡山間(青色のAの区間との境界は播州赤穂)が対象とされており、天和ならびに備前福河への運賃が含まれた駅掲示運賃表(近畿統括本部・岡山支社とも)でも同様の措置が取られている。その一方で、天和ならびに備前福河に設置された駅掲示時刻表でのシンボルでは播州赤穂以東同様に青色のAが表記されており、両支社の表現が混在している。

一部の区間ではIC乗車カードICOCA」を利用することができ、相生 - 播州赤穂間は近畿圏エリアに[5]、長船 - 東岡山間は岡山・広島エリアの岡山・福山地区に含まれている[6]。ただし播州赤穂 - 長船間をまたがる利用はできない(2018年9月15日に両エリアが統合され、利用可能となる予定[7])。

路線データ

運行形態

旅客列車

2013年(平成25年)3月16日のダイヤ改正をもって、播州赤穂を境に運転系統が完全に分断され、全線を通して運転される定期列車はなくなっている。ただし、全列車が他線区に直通運転するため、赤穂線のみを走る定期列車は設定されていない。

日中1時間あたりの運転本数
(2016年3月26日現在)
種別\駅名 相生 播州赤穂 長船 東岡山
普通 2本  
  1本
  1本

相生駅 - 播州赤穂駅間

山陽本線・東海道本線(JR神戸線JR京都線琵琶湖線)の姫路・神戸・大阪・京都・米原方面などと直通運転する新快速・普通(JR神戸線・JR京都線区間の西明石 - 高槻間は快速)が運転されている。

日中時間帯は姫路 - 播州赤穂間を運行する普通が1時間に2本が運行されている。相生で山陽本線相生 - 上郡岡山方面普通列車と連絡している。朝ラッシュ時の上り播州赤穂発と夕方の下り播州赤穂行きは新快速のみである。新快速は赤穂線内を含む姫路 - 播州赤穂間は各駅に停車するが、種別表示は新快速のままである。新快速の赤穂線直通運転は2005年3月1日から2016年3月25日まで日中にも行われ、姫路 - 播州赤穂間の普通と交互に1時間に1本ずつ運行されていた。

以前は朝に備前片上発米原行きと夕方に大阪発備前片上行きの快速(大阪発は須磨垂水舞子は通過)が1日1本ずつ設定されていたが、2000年3月11日のダイヤ改正で廃止された。最大8両編成で運転されるが、時間帯によっては4両編成の列車もある。

毎年秋には、赤穂市内小学校連合の修学旅行列車が運転されている。以前は165系・167系12両編成が使用されたが、最近は117系12両編成が使用されている(2004年の修学旅行臨には221系の8両編成、また2007年の修学旅行臨には223系2000番台の8両編成が使用されていた)。なお、西相生坂越ではホームが8両分の長さしかないため、後方4両がドア締切扱いとなっている。

播州赤穂駅 - 東岡山駅間

すべての列車が山陽本線の岡山まで直通運転しているが、2018年3月17日ダイヤ改正時点では、さらに岡山を越えて山陽本線倉敷福山糸崎三原発着列車、伯備線備中高梁新見発着列車、新郷発(平日・土曜日のみ。日曜日・祝日は新見発)列車、瀬戸大橋線児島行きが設定されている。

日中は岡山方面から播州赤穂折り返し列車と長船折り返し列車が交互に運行されており、1時間に1 - 2本の運行となっている。朝晩には日生・備前片上駅や西大寺を始発・終点とする列車もあり、日生・備前片上で夜間滞泊する列車がある[注釈 2]。2004年10月16日のダイヤ改正からは、一部の列車でワンマン運転が行われている。朝4.5往復(うち2往復は長船発着)と夜の日生行きは6両、ワンマン列車は2両、それ以外は3・4両編成での運転である。

国鉄時代は京都・大阪方面 - 播州赤穂間の列車と、姫路 - 赤穂線経由岡山間の列車の組み合わせで、それ以後から2004年10月15日までは相生 - 播州赤穂間の列車と相生 - 赤穂線経由岡山間の列車の組み合わせであった。赤穂線の列車は、相生以東と東岡山以西の駅での誤乗を防ぐため、行先板を赤い地色としていた。播州赤穂 - 岡山間を運行する普通の大半は、姫路 - 播州赤穂間の普通との接続を考慮したダイヤ編成になっている。

赤穂線全線を直通する列車は、2013年3月15日まで夜に上り1本のみ(備中高梁発姫路行き1936M列車)運行されていたが、翌3月16日のダイヤ改正で播州赤穂行きに変更され、これをもって赤穂線は播州赤穂で完全に運転系統が分断された[注釈 3]

毎年10月第3土曜・日曜日には伊部周辺で「備前焼まつり」が行われる。祭りの開催日には岡山方面からの長船止まりの列車を日生や備前片上まで臨時に延長運転している。

夜間を中心に、山裾の区間が多い香登以東では鹿などの小動物と列車が接触し、列車が遅れることがよくある。そのためJR西日本では頻繁に小動物が出没する箇所には、弱い電流が流れる電気柵を設置し対策に乗り出している。

貨物列車

全線にわたってJR貨物が第二種鉄道事業者となっており西浜という貨物駅もあるが、定期貨物列車の設定はない。かつては西浜駅 - 宝殿駅間でセメント輸送を行う貨物列車が1往復設定されていた[9]。現在は、大物車を使用する変圧器輸送列車が西浜駅を発着するのみである。

利用状況

乗客は姫路方面と岡山方面に向かって増加するが、一部の新快速の始発駅でもある播州赤穂への流動も見られる。日生などから播州赤穂へ県境を超えて買い物や通院する乗客も多い。青春18きっぷの通用期間中は山陽本線の相生 - 岡山が激しい混雑となるが、そのような場合でも赤穂線はそれほど混雑しないので混雑回避に利用できる。赤穂線の相生 - 東岡山間の距離は山陽本線の同区間と比べると3.2km程短いが、線路規格が低く速度が出ないこと、単線のため列車交換があることから山陽本線経由に比べて約20分所要時間が長くなる。関西圏 - 岡山の移動の補助的な役割を持った路線だが、山陽本線の相生 - 岡山間を直通する列車が少ないため、時間帯によっては赤穂線を経由した方が後続の山陽本線経由の列車よりも先着する場合もある。

使用車両

全ての旅客列車が電車で運転されている。貨物列車は電気機関車牽引である。

  • 113系(全線)
  • 115系(播州赤穂 - 東岡山間)
  • 117系(播州赤穂 - 東岡山間)
  • 213系(播州赤穂 - 東岡山間)
  • 221系(相生 - 播州赤穂間) - 以前は定期列車で備前片上まで、多客時には臨時列車「赤穂備前ホリデー号」で岡山まで乗り入れていた。
  • 223系1000・2000・6000番台(相生 - 播州赤穂間)
  • 225系0・100番台(相生 - 播州赤穂間)
電気機関車


過去の使用車両

電車
  • 32系 - 元貴賓車クロ49を一般用に格下げ、後年中間車化改造したサロハ49を再改造したサハ48040をはじめとしたサハ48形を、51系の中間車として運用。
  • 40系
  • 42系 - クモハ42形を4扉化改造したクモハ32形を51系他の戦前形と併結で運用。
  • 51系 - 52系の中間車を3扉改造したサハ58や、42系のクモハ43形を3扉改造したクモハ51形200番台を含む。
  • 80系
  • 103系
  • 105系 - 2001年10月1日から2004年10月16日まで運用。
  • クモハ123 5-6 - 105系と混用。
  • 153系 - 急行「鷲羽」・「とも」・「安芸」の一部列車で入線(グリーン車と制御車の一部に165系を含む)。
  • 475・457系 - 急行「つくし」の一部列車で入線。
気動車
蒸気機関車
電気機関車

歴史

改正鉄道敷設法86号「兵庫縣有年ヨリ岡山縣伊部ヲ經テ西大寺附近ニ至ル鐡道及赤穂附近ヨリ分岐シテ那波附近ニ至ル鐡道」に該当する。山陽本線は山陽道に沿って建設されたことから、船坂峠上郡駅 - 三石駅間)という難所を抱えることとなった。赤穂線は、山陽本線の輸送力を補う代替・バイパス線として計画・建設された路線であり、戦前の新幹線計画である弾丸列車計画では、赤穂線に並行して同幹線を建設する予定であったといわれる。

また、同線の予定線上には、赤穂事件をモデルとした芝居の「忠臣蔵」で有名な、赤穂藩5万石の元城下町である赤穂市[注釈 4]と、天下の奇祭として知られる西大寺会陽が開かれる西大寺の門前町として発展した西大寺市[注釈 5]があり、赤穂線が開通する以前には、これらの町と山陽本線を結びつけるために、有年駅 - 播州赤穂駅間の赤穂鉄道と、西大寺駅 - 後楽園駅間の西大寺軌道(のちの西大寺鉄道両備バス西大寺鉄道線)という二つの軽便鉄道が計画され、大正時代までに開業した。これらの鉄道の存在は、上記の改正鉄道敷設法にも影響を与えている。

昭和初期には、山陽電気鉄道の前身である宇治川電気電鉄部も赤穂・片上・西大寺を経由して岡山に伸ばす構想を持っていたが[注釈 6]、当時の鉄道省により「省線予定線との並行路線」という理由で延伸自体が却下され実現しなかった。その後、宇治川電気から独立した山陽電気鉄道は、1937年に建設が開始された日本製鐵広畑製鐵所への通勤客の輸送手段として、網干線1941年7月に開業させた。戦後は、網干線を延長する形で、1952年に電鉄網干駅から赤穂市上仮屋までの路線敷設免許を取得したが、社会情勢の変化に伴い、1971年までに免許を返上した。

赤穂線の建設予算は、1936年(昭和11年)の帝国議会で承認され、1938年には那波駅(現・相生駅)から赤穂方面に向かって建設が開始された。その後、太平洋戦争の激化に伴い、工事は中断された。戦後、再着工され、1951年12月12日に相生駅 — 播州赤穂駅間が開業した[10]。赤穂線と赤穂鉄道の並走区間は坂越駅 — 播州赤穂駅間だけであったが、千種川に沿って有年駅に出る赤穂鉄道では姫路・神戸・大阪方面へは遠回りとなることから、前日の12月11日で全線を廃止した。その後も工事は西に向かって続けられ、1956年には日生駅へ、1958年には伊部駅へと延伸、1962年には東岡山駅までの全線が開業した。両備バス西大寺鉄道線は、経営状態は良好であったが、自社路線に並行して赤穂線が開業したことにより、全線開通直後の9月7日に廃止された。この間、1961年には相生駅 - 播州赤穂駅間が電化されている。

しかし、赤穂線が全通した時点で、並行する山陽本線は電化が完了し[注釈 7]、輸送力の増強が図られた一方、赤穂線自身は単線で、かつ一部区間が非電化での全通であったため、当初想定されていた「山陽本線の輸送力を補う代替路線」ではなく、「地域住民のためのローカル線」という存在での開通となった。その後、赤穂線も1969年に全線が電化されたものの、現在に至るまでローカル線という存在に変わりはない。ただ、山陽本線が事故や災害などで不通になった時の迂回路線として活用されたことはある[注釈 8]

それでも、山がちな山陽本線の並行区間に比べると、赤穂線は海岸沿いで比較的人口が多く、全通当時沿線に赤穂市西大寺市の二つの市を抱えていた[注釈 9]ことから、全通翌年の1963年4月から、急行「だいせん」が当路線経由に変更され、線内では播州赤穂駅西大寺駅の両駅に停車した[注釈 10]1969年の全線電化以降は気動車急行に代わって電車急行の「鷲羽」「とも」の各1往復が当路線経由に変更され、日生駅備前片上駅の両駅が新たに停車駅に加わった。翌1970年10月呉線電化で、当路線経由の「とも」の運転区間が呉駅まで延長されて、列車名も「安芸」となった。これらの電車急行は1972年3月15日新幹線岡山開業によって廃止・減便を余儀なくされたが、急行「つくし」の1往復を当路線経由に変更して、当路線を経由して大阪と山陽・九州方面を結ぶ優等列車の運転を維持した。しかし、1975年3月10日新幹線博多開業とともに「つくし」も廃止され、それ以降定期の優等列車は設定されていない。

年表

  • 1951年昭和26年)
    • 12月12日国鉄赤穂線 相生駅 - 播州赤穂駅間 (10.5km) が開業[10]。西相生駅・坂越駅・播州赤穂駅が開業[10]
    • 12月26日:姫路駅 - 播州赤穂駅間で直通運転開始[11]
  • 1955年(昭和30年)3月1日:播州赤穂駅 - 日生駅間 (11.6km) が延伸開業。備前福河駅・日生駅が開業。
  • 1958年(昭和33年)3月25日:日生駅 - 伊部駅間 (12.4km) が延伸開業。伊里駅・備前片上駅・伊部駅が開業。
  • 1961年(昭和36年)3月30日:相生駅 - 播州赤穂駅間が電化。
  • 1962年(昭和37年)
    • 4月1日:寒河駅が開業。
    • 9月1日:伊部駅 - 東岡山駅間 (22.9km) が延伸開業し全通。香登駅・長船駅・邑久駅・大富駅・西大寺駅・大多羅駅が開業。
  • 1963年(昭和38年)5月1日:天和駅・西片上駅が開業。
  • 1966年(昭和41年)10月1日:西浜信号場が開設。
  • 1969年(昭和44年)8月24日:播州赤穂駅 - 東岡山駅間が電化され全線電化。
  • 1983年(昭和58年)7月29日:備前福河駅 - 東岡山駅間で列車集中制御装置 (CTC) が導入。
  • 1987年(昭和62年)
    • 3月31日:西浜信号場が駅に変更され、貨物駅として西浜駅が開業。
    • 4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。日本貨物鉄道が全線の第二種鉄道事業者となる。
  • 1996年平成8年)3月16日:夕方ラッシュ時に新快速が設定。
  • 2002年(平成14年)9月1日:赤穂線全線開業40周年を記念して、キハ20形が運転される[12]
  • 2003年(平成15年)11月1日:相生駅 - 播州赤穂駅間で「ICOCA」の利用サービスが開始[13]
  • 2004年(平成16年)10月16日:播州赤穂駅 - 岡山駅間の一部の列車でワンマン運転開始。
  • 2005年(平成17年)3月1日:日中にも新快速が1時間に1本設定される[14]
  • 2006年(平成18年)10月1日:相生駅 - 西浜駅間に「JR京都・神戸線運行管理システム」が導入[注釈 11]
  • 2010年(平成22年)12月1日:組織改正により、神戸支社が管轄していた相生駅 - 備前福河駅間が近畿統括本部の管轄に変更[15]
  • 2013年(平成25年)3月16日:この日のダイヤ改正により播州赤穂駅で運転系統が分断され、全線を通して運転される列車がなくなる。
  • 2015年(平成27年)3月14日:相生駅 - 播州赤穂駅間で前年制定されたラインカラーおよび路線記号を本格的に使用開始[1]
  • 2016年(平成28年)
    • 西浜駅 - 東岡山駅間に自動進路制御装置 (PRC) を導入予定[16]
    • 3月26日:岡山支社管内でラインカラーおよび路線記号を導入[2][3]。日中の新快速が廃止され朝夕のみとなる[17][18]。また播州赤穂駅以西の列車のドアが通年半自動扱いとなった。

駅一覧

便宜上、両端部の全列車が乗り入れる山陽本線姫路駅 - 相生駅、および東岡山駅 - 岡山駅間も合わせて記載する。

  • (貨):貨物専用駅
  • JR神戸線から乗り入れる快速(明石駅以西では普通列車)・新快速を含め、赤穂線の列車は全列車全旅客駅に停車する。
  • 線路(赤穂線内は全線単線) … ◇・∨・∧:列車交換可能、|:列車交換不可、∥:複線区間(山陽本線内)

姫路駅 - 相生駅 - 播州赤穂駅間

路線名 駅名 駅間営業キロ 相生からの営業キロ 接続路線 線路 所在地
山陽本線 姫路駅 - 20.7 西日本旅客鉄道 山陽新幹線A 山陽本線JR神戸線)・J 播但線K 姫新線
山陽電気鉄道本線山陽姫路駅
兵庫県 姫路市
英賀保駅 4.6 16.1  
はりま勝原駅 2.8 13.3  
網干駅 2.9 10.4  
竜野駅 5.9 4.5   たつの市
相生駅 4.5 0.0 西日本旅客鉄道: 山陽新幹線・A 山陽本線(上郡方面) 相生市
赤穂線
西相生駅 3.0 3.0  
坂越駅 4.8 7.8   赤穂市
播州赤穂駅 2.7 10.5 西日本旅客鉄道:N 赤穂線(岡山方面)

播州赤穂駅 - 東岡山駅 - 岡山駅間

路線名 駅名 駅間営業キロ 相生からの営業キロ 接続路線 線路 所在地
赤穂線 播州赤穂駅 - 10.5 西日本旅客鉄道:A 赤穂線(相生方面) 兵庫県 赤穂市
(貨)西浜駅 2.4 12.9  
天和駅 1.6 14.5  
備前福河駅 1.9 16.4  
寒河駅 3.2 19.6   岡山県 備前市
日生駅 2.5 22.1  
伊里駅 5.6 27.7  
備前片上駅 3.3 31.0  
西片上駅 1.3 32.3  
伊部駅 2.2 34.5  
香登駅 4.0 38.5  
長船駅 3.8 42.3   瀬戸内市
邑久駅 3.6 45.9  
大富駅 2.1 48.0  
西大寺駅 3.2 51.2   岡山市
東区
大多羅駅 2.9 54.1  
東岡山駅 3.3 57.4 西日本旅客鉄道:S 山陽本線(瀬戸方面) 岡山市
中区
山陽本線
高島駅 2.8 60.2  
西川原駅
(西川原・就実駅)
1.9 62.1  
岡山駅 2.6 64.7 西日本旅客鉄道: 山陽新幹線・W 山陽本線(福山方面)・V 伯備線[* 1]L 宇野線(宇野みなと線・M 瀬戸大橋線)・T 津山線U 吉備線(桃太郎線)
岡山電気軌道東山本線岡山駅前駅
岡山市
北区
  1. 伯備線の正式な起点は山陽本線倉敷駅だが、運転系統上は岡山駅に乗り入れる

赤穂線の途中駅のうち、播州赤穂駅と西大寺駅はJR西日本直営駅。西相生駅と坂越駅はジェイアール西日本交通サービスに、日生駅・長船駅・邑久駅はジェイアール西日本岡山メンテックにそれぞれ受託された業務委託駅である。それ以外の駅は簡易委託駅もしくは無人駅である。なお伊部駅は簡易委託駅として扱われるが、平日のみ周辺の簡易委託駅を管理する営業管理室で、JR西日本直営のみどりの窓口が営業している。

山陽本線との選択乗車

赤穂線の相生 - 東岡山間は山陽本線(山陽新幹線を含む)との選択乗車区間になっている。山陽本線経由の乗車券を持っていれば赤穂線に乗車でき、途中下車もできる[19]。かつて赤穂線に前述のように優等列車が設定されていた際、山陽本線経由の乗車券でこれらの優等列車に乗れる特例があったが、現在ではこの特例は廃止されている。代わりにこの区間は1985年4月から選択乗車区間に指定された[20]

脚注

注釈

  1. 同改正以降、神戸支社管内の一部の駅(主に加古川駅以西)では、駅掲示時刻表ならびに停車駅表に限り、路線記号対象外である播州赤穂駅 - 東岡山駅間も当時の岡山支社側に合わせて黄色で表記するようになった。該当駅では山陽本線の上郡駅以西に対しても、同様に緑色で表記するようになった。これは2016年3月改正以降も変更なし。
  2. 夜間滞泊した車両は翌朝その駅発の列車となるのではなく、他の駅に回送されてその駅発の列車になるものもある。2018年3月17日改正ダイヤ時点の例では、赤穂線上り最終の三原発日生行き1980Mで使用された車両(6両編成)は日生駅で夜間滞泊の後、翌朝に播州赤穂駅まで回送され、折り返し同駅始発新見行き1901Mとして使用される。
  3. 備中高梁発播州赤穂行きとなった1936Mで使用された車両(3両編成)は、2018年3月17日改正時点では、播州赤穂駅で夜間滞泊とはならず、その夜のうちに折り返し備前片上駅まで回送され、同駅始発倉敷行き1987Mとして使用される。倉敷駅到着後、折り返し岡山駅まで回送され、岡山電車区に入庫する。
  4. 赤穂市の市制施行は1951年、それまでは赤穂郡赤穂町。
  5. 西大寺市の市制施行は1953年、それまでは上道郡西大寺町。1969年に岡山市に合併され、現在は岡山市東区の一部となっている。
  6. 宇治電電鉄部が岡山延伸のために立ち上げた子会社が、「山陽電気鉄道」であった。
  7. 上郡駅 - 倉敷駅間および宇野線の電化は1960年10月1日
  8. 例えば、1962年9月13日に吉永駅構内で発生した貨物列車脱線転覆事故の際に、急行「筑紫」を赤穂線経由で迂回運行させたことがある。
  9. 西大寺市は1969年2月に岡山市と合併。
  10. 1968年10月ダイヤ改正(よんさんとう)以降は列車名を「おき」に変更。
  11. JR西日本2006年9月定例社長会見(インターネット・アーカイブ)では相生駅 - 備前福河駅間の導入であるが、「データで見るJR西日本」では、相生駅 - 西浜信号場間となっている。

出典

  1. 1.0 1.1 JR西日本で路線記号の本格使用が始まる - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース、2014年3月15日。
  2. 2.0 2.1 岡山・福山エリアの主な路線に「路線記号」「ラインカラー」を導入します - 西日本旅客鉄道、2015年9月17日
  3. 3.0 3.1 「吉備線・宇野線・岡山駅出入口の愛称名」ならびに「路線記号・ラインカラー」の使用開始について - 西日本旅客鉄道、2016年1月28日
  4. JR西日本全域路線図 (PDF) - JRおでかけネット、2016年4月16日閲覧
  5. ご利用可能エリア 近畿圏エリア|ICOCA:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
  6. ご利用可能エリア 岡山・広島エリア|ICOCA|ICOCA:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
  7. 2018年9月15日から 近畿から北陸・岡山へ!ICOCAがご利用可能に - 西日本旅客鉄道、2018年5月30日
  8. 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。
  9. 『'93貨物時刻表』1993年、p.77
  10. 10.0 10.1 10.2 「日本国有鉄道公示第311号」『官報』1951年12月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)
  11. 『近畿地方の日本国有鉄道-大阪・天王寺・福知山鉄道局史』大阪・天王寺・福知山鉄道局史編集委員会 2004年 p.359
  12. 『JR気動車客車編成表 '03年版』ジェー・アール・アール、2003年。ISBN 4-88283-124-4。
  13. 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜インターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
  14. 平成17年春 新快速ネットワーク拡大 〜京阪神⇔播州赤穂間 新快速終日直通運転〜(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2004年12月3日
  15. 組織改正などについて - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年11月16日
  16. JR西日本の信号システム一覧 (PDF) - 西日本旅客鉄道、2015年12月1日閲覧
  17. 平成28年春ダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道、2015年12月18日
  18. JR西ダイヤ改正 赤穂線新快速減便に不安や落胆 - 神戸新聞、2015年12月19日
  19. 旅客営業規則 第4章 乗車券類の効力 第157条 選択乗車 (PDF) - JRおでかけネット、2014年11月22日閲覧
  20. 鉄道ジャーナル』1985年7月号ズームレンズ欄

参考文献

  • 川島令三『山陽・山陰ライン 全線・全駅・全配線 (3) 京都北部・兵庫エリア』講談社、2012年。ISBN 978-4-06-295153-1。

関連項目