新京成電鉄新京成線
停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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新京成線(しんけいせいせん)は、千葉県松戸市の松戸駅と千葉県習志野市の京成津田沼駅を結ぶ新京成電鉄が経営する鉄道路線である。駅ナンバリングで使われる路線記号はSL。
松戸方面行を「上り」、京成津田沼方面行を「下り」としている。台地の分水嶺に沿ったルート(つまり小金牧の区域内)をとっており、トンネルや水域を渡る橋が1つも存在しない[1][2][注 1]。
Contents
路線データ
- 管轄:新京成電鉄(第一種鉄道事業者)
- 路線距離(営業キロ):26.5km
- 軌間:1,435mm
- 駅数:24駅(起終点駅含む)
- 単線区間:新津田沼 - 京成津田沼間
- 複線区間:松戸 - 新津田沼間
- 電化区間:全線(直流1,500V)
- 閉塞方式:自動閉塞式
- 保安装置
- 車両基地所在駅:くぬぎ山駅
- 最小曲線半径:139m(新津田沼 - 京成津田沼間)
運行形態
すべて普通列車(各駅停車)で、京成津田沼 - 松戸間の全線通し運転を基本とする。朝晩に車両基地(本社)のあるくぬぎ山発着の列車があり、朝ラッシュ時には新津田沼折り返し列車がある。かつてはラッシュ時を中心に京成津田沼 - 鎌ヶ谷大仏間や京成津田沼 - 高根公団間の区間列車も設定されていた。
朝のラッシュ時は京成津田沼 - 新津田沼間が単線のため9分間隔で、他の区間が4分半間隔、夕方のラッシュ時は8分間隔で運転しており、日中でも10分間隔で運転と郊外路線ながら本数が多い。日中に関しては一部を除き接続する東京直通路線よりも本数が多いほどである[注 3]。これは駅間距離の短さも手伝って日中の生活需要も大きいためである。一方、長い区間を乗車する旅客が少ないことなどから、急行運転を行う予定はない[3]。
車両については「新京成電鉄」を参照のこと。
京成千葉線への直通運転
全通した1955年に実施したものの、同年中に取りやめて以来長らく実施してこなかった京成千葉線への直通運転を2006年12月10日再開した。2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)発生後しばらく休止されていたが、同年6月27日再開されている。
乗り入れは8900形以外の新京成電鉄の車両により行われていて、すべて6両編成で運行されている。運行区間は全列車とも松戸 - 京成津田沼 - 千葉中央間で、新京成線や京成千葉線の途中駅止まりの列車は運行されていない。将来は京成車による相互乗り入れや運行時間の拡大、京成千原線への乗り入れ区間拡大も検討している。
直通運転はラッシュ時には行っていない。2012年10月21日改正のダイヤでは、松戸駅発車時刻で平日は午前8時42分から午後3時40分まで、土曜・休日は午前6時20分から午後4時40分まで運転している。なおこの時間帯は、一部を除いて京成津田沼始発・終着の新京成線の列車が同駅の6番線から発着するところ、同駅始発・終着の京成千葉線の千葉中央・ちはら台方面の列車の多くは同一ホーム上の5番線から発着し、乗り換えの便宜を図っている。他方、直通運転が行われていない時間帯は、5・6番線とも新京成線の列車の発着に使用されることが多く、京成千葉線の列車は1・2番線に到着し、3・4番線から発車する。
使用される方向幕は全車英字入りとなっており、新京成線内では行先のみ、京成千葉線内では「普通」表示の付いた行先表示となる。表示変更は京成津田沼駅での停車中に行われる。
乗り入れ再開時には、沿線から千葉方面への乗客誘致をアピールするため、乗り入れ対応編成の一部に「Chiba」をあしらったステッカーを車体に貼付けするとともに、車内ドア上部には「matsudo to CHIBA 06.12.10」(後に単に「matsudo to CHIBA」に変わった)というキャッチフレーズも添えられた。
歴史
本路線大半の区間は旧日本陸軍鉄道連隊が戦前に演習用として敷設した線路で[1]、第二次世界大戦後京成電鉄へ払い下げたという経緯による。新京成線はなぜ曲線が多いかについての問い合わせも来るという。またこれに関し「新京成電鉄の線路はなぜ曲がっているか?」とのテーマから旧日本陸軍鉄道連隊や戦争の歴史学習へ導く記載が、高校日本史教科書の一部[4]に見られる。
鉄道連隊演習線跡地買収に西武鉄道も名乗りを上げるも、京成電鉄へ払い下げが決定し、1946年3月、京成電鉄へ認可されて同年10月に新京成電鉄を設立する。この背景には、京成電鉄に入社した旧鉄道聯隊の椎名三郎陸軍大尉とその元上官だった鎌田銓一陸軍少将の存在が寛大だったといわれている。鎌田少将は太平洋戦争以前にアメリカの陸軍士官学校に留学経験があり、その際に上級生にダグラス・マッカーサー元帥がいたことから、戦後GHQの首席接待委員となり、いわゆる鎌田機関を組織、鎌田を通さなければマッカーサーには会えないといわれるほどの影響力を持っていた。西武鉄道も鉄道聯隊の旧軍人を入社させたが、このような背景もあり、陳情合戦を制することが出来ず、西武鉄道には、鉄道聯隊のレールや枕木などの鉄道資材が払い下げられ決着した。
開業直前に当時のGHQが旧軍用線の復活を懸念し一時は開業が危ぶまれたが、新京成電鉄幹部の説得により、予定通り1947年12月27日に新津田沼駅 - 薬園台駅間を軌間1067 mmで開業している。
演習線は規定の線路延長を確保することと、さまざまな状況での路線敷設演習のために急曲線が多数介在する屈曲線形で、旅客線開業時に可能な限り直線化を図るも現在なお良好な線形でない。移動距離に比して道程が長く、津田沼駅 - 松戸駅間は直線距離約16 kmに対し道程26.5 kmである[1]。演習線軌間は600 mmと極端に
払い下げ以後、新津田沼側から延伸し[5]、建設資金不足から一時期常磐線松戸駅までの全通を諦めて初富駅 - 松戸駅間にバスを運行するも、三菱電機の支援で敷設工事を再開して松戸駅まで全通[6]する。なお、松戸駅 - 上本郷駅間は旧軍用線ではなく、全くの新線であるため、台地を切り崩す工事が行われた。切り崩しで生じた残土を利用して平潟土地整理事業がなされた。開業当初、開発が進んでいない沿線付近は雨や霜解けでぬかるむ道路を駅まで歩き革靴やハイヒールへ履き替える乗客が多く、松戸延伸開業時は各駅に下駄箱設置もみられた。
全通は地域の人々から暖かく迎えられ、数々の恩恵を受け、近所の農家から赤飯や餅、夕飯のおかず等の差し入れがたびたびあったという[7]。
古くは松戸新田駅やみのり台駅などの5駅が小さな駅舎で一人勤務のワンマンボックス駅(畳一帖未満の小さな建物)だった。
1953年10月、全線の軌間を1372 mmへ、1959年8月に1435 mmへ改軌する。親会社の京成電鉄よりも早期の改軌で、京成電鉄の改軌予行練習も意図する[8]と推察されている。
従前に松戸 - 柴又間、国府台間も免許取得して松戸市内で路線用地を買収するも、千葉大学園芸学部や柴又駅周辺の反対や常磐線の複々線化、北総線が計画された影響もあり、計画が頓挫して未成線のまま1971年頃に免許失効している。買収した路線予定地のうち仮称三矢小台駅はリブレ京成三矢小台店と松戸新京成バス折り返し場へ、その他の多くが住宅地[9]へ転用されている。国府台駅までの延伸計画は、流山電鉄の市川駅延伸免許取得による周辺地域での路線バス運行など、営業機会損失を阻止する意図もあった。
新津田沼駅は現位置へ至るまで駅舎位置や路線が変遷しており、以前の同駅と京成津田沼駅への2路線に分かれていたものを現在は急カーブで1線にまとめている。詳細は「新津田沼駅」を参照。新津田沼 - 京成津田沼間のイオンモール津田沼所在地は1982年頃まで京成電鉄第二工場が存在し、京成線改軌期間中に、京成電鉄所属構内側線の引き込み線扱いとして先行改軌された新京成線1435 mmと京成線1372 mmの軌間を移設してレール4本を敷設している。京成電鉄第二工場の出入構は主に深夜に行われた。京成電鉄の車両工場が宗吾参道へ移転後、1987年に新京成電鉄へ譲渡され、0キロポストは現在も新津田沼駅に設置されている。
優等列車は現在設定されていないが、かつて同線内各駅停車で京成千葉線方面へ急行「九十九里号」を運行し、赤電なども使用した京成上野始発の同名列車も運行していた。
年表
- 1929年(昭和4年)頃 - 陸軍鉄道連隊演習線として津田沼 - 松戸間26.2km(当時)のうち八栄村付近まで完成。
- 1932年(昭和7年)頃 - 松戸まで開通(現在の松戸駅の位置ではなく松戸中央公園付近)。地元住民を無賃で乗車させたこともあった。その後、第二次世界大戦の激化に伴い軌道は放置された。戦後、京成電鉄に払い下げられる。
- 1947年(昭和22年)12月27日 - 新京成電鉄新京成線として新津田沼(初代) - 薬園台間 (2.5km) 開業[1](1,067mm軌間)。
- 1948年(昭和23年)
- 1949年(昭和24年)
- 1953年(昭和28年)
- 1955年(昭和30年)
- 1959年(昭和34年)8月18日 - 全線1,435mmに改軌。
- 1960年(昭和35年)2月1日 - 金ヶ作駅を常盤平駅に改称。
- 1961年(昭和36年)
- 1962年(昭和37年)8月21日 - 五香 - 八柱間複線化。
- 1963年(昭和38年)10月26日 - 前原 - 高根公団間複線化。
- 1964年(昭和39年)8月12日 - 高根公団 - 鎌ヶ谷大仏間複線化。
- 1965年(昭和40年)6月29日 - くぬぎ山 - 五香間複線化。
- 1966年(昭和41年)4月11日 - 北習志野駅開業。
- 1968年(昭和43年)
- 1975年(昭和50年)2月7日 - 鎌ヶ谷大仏 - くぬぎ山間複線化。
- 1979年(昭和54年)3月9日 - 北総開発鉄道線(当時)と相互直通運転開始。
- 1982年(昭和57年)10月1日 - 4両を2本連結した8両編成の運転を開始[10]。
- 1984年(昭和59年)3月19日 - 住宅・都市整備公団線(当時)と相互直通運転開始。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 京成津田沼 - 旧京成第二工場( - 新津田沼)間構内側線 (1.2km) を京成電鉄より譲受。全線が新京成の所属となる。
- 1992年(平成4年)7月8日 - 新鎌ヶ谷駅開業[1]。北総・公団線(当時)との相互直通運転廃止。
- 2004年(平成16年)2月22日 - 鎌ケ谷市内連続立体交差事業のため一部(北初富 - 初富間)仮線に切り替え。
- 2006年(平成18年)12月10日 - 京成千葉線への片乗り入れ再開。これによって千葉方面と新鎌ヶ谷・松戸方面が乗り換えることなく結ばれる。
- 2011年(平成23年)
- 3月11日 - 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生。全線運休となる。
- 3月13日 - 大震災による発電所の停止に伴う電力供給
逼迫 ()のため、東京電力が輪番停電(計画停電)を実施。これに伴い、この日から一部区間で徐行運転が実施され、京成千葉線への直通運転が休止される。 - 6月27日 - 節電ダイヤで中止されていた京成千葉線への直通運転が一部再開される。
- 9月19日 - 一部区間での徐行運転を終了し、新津田沼 - 京成津田沼間の運転および京成千葉線への直通運転を全面的に再開する。
- 2013年(平成25年)
- 2月3日 - 鎌ケ谷市内連続立体交差事業のため初富駅付近の上り線の線路を仮線に切り替え。
- 2月8日 - 全営業車両がVVVFインバータ制御になる[11]。
- 2014年(平成26年)
- 2017年(平成29年)10月21日 - 鎌ヶ谷大仏 - くぬぎ山間の下り線が高架化[14][15]。
今後の予定
駅一覧
- 駅員
- ◎:終日配置
- ○:7:00 - 22:00に限り「係員」を配置。その他の時間は無配置。遠隔監視システム導入。
- 各駅とも交通バリアフリー法上の「特定旅客施設」に該当する一日5,000人以上の乗降人員がある。
駅番号 | 駅名 | 駅間キロ | 累計キロ | 駅員 | 接続路線 | 所在地 |
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SL01 | 松戸駅 | - | 0.0 | ◎ | 東日本旅客鉄道: 常磐線(快速)(上野東京ライン) (JJ06) ・ 常磐線(各駅停車) (JL22) | 松戸市 |
SL02 | 上本郷駅 | 1.7 | 1.7 | ○ | ||
SL03 | 松戸新田駅 | 0.7 | 2.4 | ○ | ||
SL04 | みのり台駅 | 0.6 | 3.0 | ○ | ||
SL05 | 八柱駅 | 0.8 | 3.8 | ◎ | 東日本旅客鉄道: 武蔵野線(新八柱駅:JM14) | |
SL06 | 常盤平駅 | 1.8 | 5.6 | ◎ | ||
SL07 | 五香駅 | 1.8 | 7.4 | ◎ | ||
SL08 | 元山駅 | 1.3 | 8.7 | ◎ | ||
SL09 | くぬぎ山駅 | 0.9 | 9.6 | ◎ | 鎌ケ谷市 | |
SL10 | 北初富駅 | 1.7 | 11.3 | ◎ | ||
SL11 | 新鎌ヶ谷駅 | 0.8 | 12.1 | ◎ | 北総鉄道:HS 北総線 (HS08) 京成電鉄:KS 成田空港線(成田スカイアクセス) 東武鉄道: 野田線(東武アーバンパークライン)(TD-30) | |
SL12 | 初富駅 | 1.2 | 13.3 | ◎ | ||
SL13 | 鎌ヶ谷大仏駅 | 2.1 | 15.4 | ◎ | ||
SL14 | 二和向台駅 | 0.9 | 16.3 | ◎ | 船橋市 | |
SL15 | 三咲駅 | 0.8 | 17.1 | ○ | ||
SL16 | 滝不動駅 | 1.4 | 18.5 | ○ | ||
SL17 | 高根公団駅 | 1.0 | 19.5 | ◎ | ||
SL18 | 高根木戸駅 | 0.6 | 20.1 | ○ | ||
SL19 | 北習志野駅 | 0.9 | 21.0 | ◎ | 東葉高速鉄道:TR 東葉高速線 (TR04) | |
SL20 | 習志野駅 | 0.7 | 21.7 | ○ | ||
SL21 | 薬園台駅 | 0.8 | 22.5 | ◎ | ||
SL22 | 前原駅 | 1.4 | 23.9 | ○ | ||
SL23 | 新津田沼駅 | 1.4 | 25.3 | ◎ | 東日本旅客鉄道: 総武線(快速)・ 総武線(各駅停車)(津田沼駅:JO26・JB33) | 習志野市 |
SL24 | 京成津田沼駅 | 1.2 | 26.5 | ◎ | 京成電鉄: 千葉線(KS26、直通運転:下記参照)・ 本線 | |
直通運転区間 | 京成千葉線千葉中央駅まで(日中のみ、片乗り入れ) |
廃駅
- 藤崎台駅(前原 - 京成津田沼間 1953年11月1日開業、1968年5月14日廃止)
沿線風景
松戸 - 新鎌ヶ谷間
松戸駅を出発すると右側に大きくカーブをし、下総台地を登る緩やかな勾配にさしかかる。国道6号を超え、勾配を登り終えると新京成鉄道模型館があった上本郷駅へと到着する。松戸 - 上本郷間は新たに建設された区間であり、切り通しの残土は松戸駅の向こう側である平潟の土地整理に利用された。元々の鉄道連隊演習線跡とは上本郷駅手前で合流する。次の松戸新田駅とみのり台駅は駅間距離が短く、しばらく住宅地の中を走る。武蔵野線との乗換駅である八柱駅を過ぎると、左手に21世紀の森と広場や森のホール21を見ながら右にカーブし、常盤平駅へと至る。この周辺は新京成線の開通後に常盤平団地としてベッドタウン化した街である。次の五香駅を過ぎるとカーブが連続する線形が続き、併走する千葉県道57号千葉鎌ケ谷松戸線(一部区間は国道464号との重複区間)とはこの先踏切で4回も交差をすることになる。元山駅を出ると自衛隊松戸駐屯地の横を走り、新京成電鉄本社のあるくぬぎ山駅へと至る。沿線は梨園が多く、シーズンになると観光農園として賑わっている[1]。線路は東に進路を変え、くぬぎ山車両基地を右手に見ながら北総線・成田スカイアクセス線の高架と合流し、北初富駅へと至る。この先、新鎌ヶ谷駅までは北総線・成田スカイアクセス線と併走して走る。
新鎌ヶ谷 - 京成津田沼間
新鎌ヶ谷駅を出ると南へ大きく進路を変え、初富駅へと至る。この区間は現在新鎌ケ谷の街の開発にあわせ、連続立体交差化が行われている。次の鎌ヶ谷大仏駅は船橋新京成バスの車庫に隣接しており、駅の近くには駅名の由来にもなった鎌ヶ谷大仏がある。しばらく直線区間が続くが、二和向台駅を過ぎると再びカーブの多い線形となる。三咲駅から滝不動駅にかけては沿線に畑や果樹園などの田園風景が広がるが、次の高根公団駅を過ぎると再び住宅地の中を走る。高根木戸駅にかけての周辺には日本住宅公団(現在のURの前身)により開発された高根台団地が広がり、「高根公団」駅の駅名の由来にもなっている。やがて線路は東葉高速鉄道線との乗換駅である北習志野駅へと到着する。周辺には習志野台団地が広がり、また学校が多く朝夕は学生で賑わっている。北習志野駅を過ぎると右にカーブし、すぐに習志野駅へと到着する。習志野と称するものの、駅は習志野市ではなく船橋市に位置している[注 4]。次の薬園台駅付近は直線区間が続くが、前原駅を過ぎると国道296号と交差し、線路はイオンモール津田沼を左に見ながら大きくカーブして新津田沼駅へと至る。周辺は繁華街となっているが、JRの津田沼駅とは400m程離れており徒歩連絡となる。これから先は単線区間となり、大きく逆S字カーブを描きながら京成本線と合流し、終点・京成津田沼駅へと到着する。
利用状況
2005年度の旅客輸送人キロは722百万人キロ[16]となっている。
輸送実績
新京成線の近年の輸送実績を下表に記す。表中、輸送人員の単位は万人。輸送人員は年度での値。表中、最高値を赤色で、最高値を記録した年度以降の最低値を青色で、最高値を記録した年度以前の最低値を緑色で表記している。
年度 | 輸送実績(乗車人員):万人/年度 | 特記事項 | |||
---|---|---|---|---|---|
通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 合計 | ||
1975年(昭和50年) | 4397.7 | 1391.5 | 1816.5 | 7605.7 | |
1976年(昭和51年) | |||||
1977年(昭和52年) | |||||
1978年(昭和53年) | 4660.2 | 1458.2 | 2190.9 | 8309.4 | 北総開発鉄道北総線(当時)と相互直通運転開始 |
1979年(昭和54年) | 4897.3 | 1467.5 | 2277.7 | 8642.6 | |
1980年(昭和55年) | 5083.3 | 1548.2 | 2360.4 | 8992.0 | |
1981年(昭和56年) | |||||
1982年(昭和57年) | |||||
1983年(昭和58年) | 住宅・都市整備公団線(当時)と相互直通運転開始 | ||||
1984年(昭和59年) | |||||
1985年(昭和60年) | 5409.5 | 1716.8 | 2508.3 | 9634.6 | |
1986年(昭和61年) | 5535.5 | 1794.9 | 2591.2 | 9921.6 | |
1987年(昭和62年) | 5693.6 | 1894.3 | 2647.4 | 10235.3 | |
1988年(昭和63年) | 5987.7 | 1981.7 | 2791.8 | 10761.2 | |
1989年(平成元年) | 6123.6 | 2014.4 | 2901.6 | 11039.6 | |
1990年(平成2年) | 6324.5 | 2140.1 | 3050.7 | 11515.3 | |
1991年(平成3年) | 6087.5 | 2059.1 | 3158.2 | 11304.8 | |
1992年(平成4年) | 6116.9 | 2086.7 | 3265.4 | 11469.0 | 新鎌ヶ谷駅開業 北総公団線(当時)との相互運転廃止 |
1993年(平成5年) | 6125.7 | 2065.2 | 3411.7 | 11602.6 | |
1994年(平成6年) | 6097.2 | 2025.4 | 3661.4 | 11784.0 | |
1995年(平成7年) | 6087.9 | 2001.3 | 3651.5 | 11740.7 | |
1996年(平成8年) | 5753.3 | 1780.0 | 3578.6 | 11111.9 | |
1997年(平成9年) | 5589.7 | 1626.6 | 3472.5 | 10688.8 | |
1998年(平成10年) | 5450.9 | 1540.3 | 3420.5 | 10411.7 | |
1999年(平成11年) | 5319.8 | 1485.9 | 3427.2 | 10232.9 | |
2000年(平成12年) | 5210.9 | 1412.4 | 3430.9 | 10054.2 | |
2001年(平成13年) | 5124.7 | 1355.4 | 3479.5 | 9959.6 | |
2002年(平成14年) | 4990.4 | 1327.2 | 3507.3 | 9824.9 | |
2003年(平成15年) | 4971.8 | 1318.1 | 3603.1 | 9893.0 | |
2004年(平成16年) | |||||
2005年(平成17年) | |||||
2006年(平成18年) | 京成千葉線と直通運転開始 | ||||
2007年(平成19年) | |||||
2008年(平成20年) | |||||
2009年(平成21年) | 5143.1 | 1232.6 | 3733.0 | 10108.6 | |
2010年(平成22年) | |||||
2011年(平成23年) | |||||
2012年(平成24年) | |||||
2013年(平成25年) | |||||
2014年(平成26年) | 5107.7 | 1326.4 | 3714.4 | 10191.5 | |
2015年(平成27年) | 5218.4 | 1350.5 | 3764.7 | 10333.6 |
収入実績
新京成線の近年の収入実績を下表に記す。表中、収入の単位は千円。数値は年度での値。表中、最高値を赤色で、最低値を青色で表記している。
年度 | 旅客運賃収入:千円/年度 | 運輸雑収 千円/年度 |
総合計 千円/年度 | ||||
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通勤定期 | 通学定期 | 定期外 | 手小荷物 | 合計 | |||
1975年(昭和50年) | 1,820,606 | ←←←← | 1,190,971 | 0 | 3,011,577 | 131,734 | 3,143,311 |
1976年(昭和51年) | ←←←← | ||||||
1977年(昭和52年) | ←←←← | ||||||
1978年(昭和53年) | 2,638,668 | ←←←← | 1,839,039 | 0 | 4,477,708 | 171,262 | 4,648,970 |
1979年(昭和54年) | 3,030,630 | ←←←← | 2,088,927 | 0 | 5,119,558 | 204,226 | 5,323,784 |
1980年(昭和55年) | 3,256,123 | ←←←← | 2,286,686 | 0 | 5,542,809 | 240,599 | 5,783,407 |
1981年(昭和56年) | ←←←← | ||||||
1982年(昭和57年) | ←←←← | ||||||
1983年(昭和58年) | ←←←← | ||||||
1984年(昭和59年) | ←←←← | ||||||
1985年(昭和60年) | 4,585,066 | ←←←← | 3,144,182 | 0 | 7,729,248 | 302,645 | 8,031,893 |
1986年(昭和61年) | ←←←← | ||||||
1987年(昭和62年) | |||||||
1988年(昭和63年) | |||||||
1989年(平成元年) | |||||||
1990年(平成2年) | 4,912,010 | 958,377 | 4,180,930 | 0 | 10,051,317 | 442,598 | 10,493,915 |
1991年(平成3年) | |||||||
1992年(平成4年) | |||||||
1993年(平成5年) | 4,724,949 | 929,296 | 4,602,878 | 0 | 10,257,123 | 380,808 | 10,637,931 |
1994年(平成6年) | 4,723,490 | 917,052 | 4,765,521 | 0 | 10,406,063 | 392,940 | 10,799,003 |
1995年(平成7年) | 4,981,672 | 943,989 | 5,105,802 | 0 | 11,031,463 | 399,431 | 11,430,894 |
1996年(平成8年) | 5,124,301 | 927,040 | 5,360,423 | 0 | 11,411,764 | 431,883 | 11,843,647 |
1997年(平成9年) | 4,958,606 | 840,738 | 5,277,437 | 0 | 11,076,781 | 395,802 | 11,472,583 |
1998年(平成10年) | 4,841,544 | 797,483 | 5,210,264 | 0 | 10,849,291 | 451,101 | 11,300,392 |
1999年(平成11年) | 4,730,600 | 770,182 | 5,219,053 | 0 | 10,719,835 | 385,456 | 11,105,291 |
2000年(平成12年) | 4,635,149 | 730,045 | 5,218,532 | 0 | 10,583,726 | 410,653 | 10,994,379 |
2001年(平成13年) | 4,547,525 | 700,352 | 5,307,957 | 0 | 10,555,834 | 385,681 | 10,941,515 |
2002年(平成14年) | 4,429,873 | 685,067 | 5,366,980 | 0 | 10,481,920 | 338,704 | 10,820,624 |
2003年(平成15年) | 4,416,424 | 679,571 | 5,528,151 | 0 | 10,624,146 | 1,449,882 | 12,691,838 |
2004年(平成16年) | |||||||
2005年(平成17年) | |||||||
2006年(平成18年) | |||||||
2007年(平成19年) | |||||||
2008年(平成20年) | |||||||
2009年(平成21年) | 4,543,746 | 624,510 | 5,669,358 | 0 | 10,837,613 | 349,265 | 11,186,878 |
2010年(平成22年) | |||||||
2011年(平成23年) | |||||||
2012年(平成24年) | |||||||
2013年(平成25年) | |||||||
2014年(平成26年) | 4,487,353 | 663,320 | 5,150,673 | 0 | 10,826,080 | 344,326 | 11,170,406 |
2015年(平成27年) | 4,555,084 | 676,141 | 5,756,394 | 0 | 10,987,619 | 414,180 | 11,401,799 |
脚注
注釈
出典
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 “鉄道で行く千葉 第34回 新京成電鉄 (PDF)”. 京葉銀行. pp. 2-4 (2012年7月). . 2017閲覧.
- ↑ 新京成線 - 京葉ガス、2017年6月6日閲覧。
- ↑ “車内のマナーや設備、列車ダイヤについて”. よくある質問. 新京成電鉄. . 2017閲覧.
- ↑ 『日本史A』 実教出版、2002年、。
- ↑ 白土貞夫 1996, p. 223.
- ↑ 白土貞夫 1996, p. 224.
- ↑ 「全線開通60周年の記録」、『CiaO』Vol.120、新京成電鉄、2015年5月20日、 10頁。
- ↑ 白土貞夫 1996, p. 225.
- ↑ 草町義和 『鉄道未完成路線を往く 生まれなかった幻の鉄道路線』 講談社ビーシー、2001年、130-132。ISBN 978-4-06-217131-1。
- ↑ 『鉄道ファン』、交友社、1983年2月、 111頁。
- ↑ “全営業列車が「VVVFインバータ制御電車」になります(2/8〜) (PDF)”. 新京成電鉄 (2013年2月4日). . 2017閲覧.
- ↑ 12.0 12.1 “新京成線に駅ナンバリングを導入します(2/23〜) (PDF)”. 新京成電鉄 (2014年2月3日). . 2017閲覧.
- ↑ 13.0 13.1 “新型ATS「C-ATS」を一部区間で使用開始(12/6~) (PDF)”. 新京成電鉄 (2014年12月8日). . 2017閲覧.
- ↑ 14.0 14.1 “(平成29年10月) 新京成線連続立体交差事業(鎌ヶ谷大仏駅 - くぬぎ山駅間)下り線を高架化します!”. 千葉県 (2017年8月30日). . 2017閲覧.
- ↑ “連続立体交差事業「鎌ヶ谷大仏 - くぬぎ山」、下り線を高架化(10/21)” (プレスリリース), 新京成電鉄, (2017年8月30日) . 2017閲覧.
- ↑ 地方民鉄の現状と課題(2006年11月14日、日本民営鉄道協会) (PDF) より算出。
参考文献
- 白土貞夫 『ちばの鉄道一世紀』 崙書房、1996年。ISBN 978-4845510276。
- 白土貞夫 編著 『新京成電鉄 駅と電車の半世紀』 彩流社、2012年。ISBN 978-4779117121。