上野東京ライン
上野東京ライン(うえのとうきょうライン)は、東京都台東区の上野駅と同千代田区の東京駅を経由し、東北本線(宇都宮線)・高崎線・常磐線と東海道本線(東海道線)を相互直通運転する東日本旅客鉄道(JR東日本)の系統路線名である。東北本線東京駅 - 上野駅間に増設された線路が2015年(平成27年)3月14日に開通し、同時にこれを経由する前記各線間の直通運転が開始された[1]。
Contents
概要
東北新幹線の建設に伴い分断された上野駅 - 東京駅間の東北本線列車線を再度敷設することで、上野駅を起点とする東北本線系統の列車(宇都宮線・高崎線・常磐線、以下3線。常磐線は近距離電車〈快速電車〉も含む)を東京駅へ乗り入れさせ、さらに東海道本線(東海道線)新橋、品川方面へ直通運転させる路線である。これにより並行する山手線や京浜東北線の混雑率が大幅に緩和され、直通輸送体系の整備により都心をまたいで中距離電車を利用する際の所要時間が短縮されるなどの効果により利便性が大きく向上した。路線構造の特徴として、神田駅付近における東北新幹線の真上に建設した高架部分があり、騒音や日照不良に関する沿線周辺への配慮がなされている[2]。
この線路の建設計画は東北縦貫線計画(とうほくじゅうかんせんけいかく)と呼ばれており、2008年(平成20年)5月30日に着工した。2013年(平成25年)12月9日にJR東日本はこのルートの愛称を「上野東京ライン」と決定[3]、さらにこの名称は鉄道路線の営業名としても使用されている[4]。
上野東京ラインは2015年(平成27年)3月14日に行われたダイヤ改正と同時に開業した。同日、北陸新幹線の長野駅 - 金沢駅間も開業しており、首都圏における中・長距離の運行体系に大きな変化をもたらす改正となった[5]。
歴史
計画に至るまでの過程
日本国有鉄道(国鉄)では第二次世界大戦前から東京駅 - 上野駅間には回送列車や貨物列車を走らせるための回送線が存在し、戦後の1946年7月に連合軍専用列車「Yankee Limited」が初めて同線を直通する列車として設定され、1954年 - 1956年の山手線と京浜東北線の分離運転工事期間は上野駅折り返しだった国電常磐線が朝夕のみ有楽町駅まで、その後も東北本線・常磐線・高崎線列車が新橋駅まで朝晩の各1往復程度乗り入れていた。後年に「Yankee Limited」の後を引き継いだ急行「十和田」が東京駅へ乗り入れ、特急「ひたち」・「つばさ」・「ひばり」・「はつかり」・「やまびこ」・「とき」・「あさま」、準急「日光」・「中禅寺」といった列車に東京駅を発着する列車が設定されていた。準急「湘南日光」や通勤時間帯に設定されていた快速「わたらせ」などは東京駅を越えて東海道本線にまで乗り入れていた[注釈 1]ほか、高崎線から東海道本線富士駅までを結ぶ中距離電車も1往復運転されていた[6]。また、お盆や年末の帰省ラッシュ時期には通常、上野駅始発である奥羽・磐越西線方面の夜行列車を品川駅始発とする措置が取られた。その際、山手貨物線経由とともに、荷物・新聞扱いの関係上、東京駅・上野駅経由の列車も運行された[7][注釈 2]。さらに、帰省時期には名古屋駅発(列車により静岡駅発などもあった)青森駅行き(列車により東北本線経由と常磐線経由の双方があった)の急行「あおもり」など、東京都心を串刺しにする長距離列車も運行されていた[注釈 3]。
なお、東京駅 - 秋葉原駅付近は複線が敷かれていたものの、東側の線は東京駅の留置線・引上線として使用されており、実質、列車運行としては単線であった。東側の線は縦列に4本の列車を留置できるようになっており、境目には両渡り線がそれぞれ設置されていた。秋葉原駅付近で東側の線が車止めで途切れており、単線のみが敷設されている区間が僅かに存在した。ここまでが東京駅の構内であった。すぐ北で複線となった後に秋葉原貨物駅からの線路と合流し、秋葉原駅 - 上野駅間は本線としては複線であった(他に上野駅の引上線が1本敷かれていた)。このことから多数の列車を走行させるには適しておらず、旅客列車の乗り入れは限定的であり、部内でも「東京 - 上野回送線」と呼ばれることが多かった[8]。
その後、東北新幹線敷設工事の用地問題や東京駅在来線ホームの縮小により、1973年4月限りで定期列車の東京駅乗り入れが中止となり、帰省時の品川駅始発列車の運行は1975年年末で終了[9][注釈 4]、わずかに残った郵便・荷物・回送・団体列車についても1983年1月31日限りで直通運転が廃止され、線路用地を新幹線に転用するために秋葉原駅 - 神田駅付近で線路が分断された結果、東北本線系統の列車は東京駅に乗り入れることができなくなった。残った線路は、上野駅側は御徒町駅付近から貨物駅の使命を終えた秋葉原駅の貨物ホーム付近までを留置線に転用したが、同駅周辺の再開発に伴い貨物ホームは撤去され、新たな留置線が建設された。東京側は東海道本線の列車の折り返し線に転用された。
新幹線は1991年6月20日に東京駅 - 上野駅間が開業したが、旧回送線線路用地を利用した区間は橋脚をさらに上空に継ぎ足せる構造で建設された。同区間には東北・山形(1992年7月1日 - )・秋田(1997年3月22日 - )・上越・北陸(同10月1日 - )の各新幹線が東京駅に乗り入れている。
新幹線開通後も山手線と京浜東北線と並行する東京駅 - 上野駅間には、中・長距離列車が運行されない期間がしばらく続いたが、これら路線を国鉄から継承して運行するJR東日本自身にとって乗り入れは悲願であった[2]。
東北縦貫線の計画自体は1970年代の東北新幹線の計画と同時にあったが[8][注釈 5]、国鉄分割民営化後具体化されたのは、1993年2月にJR東日本が山手線・京浜東北線の秋葉原駅 - 上野駅間や上野駅の混雑緩和のため常磐・東北・高崎の各線の運転区間を東京駅まで延長して東海道線と相互乗り入れする検討である。この計画では、とりあえず上野駅の留置線として使われている秋葉原駅 - 上野駅間の工事を先行し、まず常磐線の電車を秋葉原駅まで延長するという計画であった。この計画の背景は常磐新線(後のつくばエクスプレス)の開業による常磐線の旅客の逸脱を防ぐためであった。さらにその後、秋葉原駅から東京駅まで東北新幹線の2階部分に複線を建設して、東北線・高崎線・常磐線のいずれかを東海道線に乗り入れるとした。これに対して、神田地区の沿線から強い反対運動がおこり、計画が一向に進まないものとなった。この時点では、1997年に着工して10年程度で完成するという見通しであった。これは朝日新聞[10]にも取り上げられていた[11]。
その後、1999年当時の運輸省による「都市整備調査」によって、東京 - 秋葉原間が230億円、上野駅構内が70億円の合計300億円に加え、秋葉原駅構内工事費として、駅を設置する場合が120億円、駅を設置しない場合が30億円とされた[12]。
従来より、宇都宮・高崎線の中距離電車の東京駅乗り入れについて要望をしていた埼玉県もこの調査結果に注視するようになる[13]。
調査結果を踏まえ、2000年の運輸政策審議会答申第18号において「2015年までに開業することが適当である路線」に指定された[14]。
この指定を受け、JR東日本は本格的な検討を開始、2002年3月27日に2009年度末完成目標とする東京駅 - 秋葉原駅間の東北列車線建設工事計画を発表した[15]。これは旧・東北列車線を撤去して建設した東北新幹線の高架左右に確保されている高々架橋支柱設置スペースを利用して、さらに上層部に新・東北列車線を直上高架で建設する計画であった。コスト面や旅客流動予測から、上野駅 - 東京駅間に途中駅は設置しないことも決定した。
費用は調査時と同額の300億円と発表(後述の通り、後に400億円に訂正)。費用は全額JR東日本が自己資金で担うとした。
計画の遅れと変更
反対意見者の訴訟などから本格着工が大幅に遅れ、当初計画の2004年度中に環境アセスメント終了予定が大幅に遅延し、2009年度末完成予定も延期[16]される。アセスメントは2007年9月に「満足する」、一部に「概ね満足する」とする評価書[17]が提出されている。
2008年3月26日、JR東日本は同年5月より工事に着手し2013年度に完成を予定していることを発表[18]し、3月31日に「グループ経営ビジョン2020 - 挑む -」と称した方針の中で計画を実行に移すことを改めて表明している。同年5月30日に起工式が執り行われた。 式を取り上げた報道によれば、事業費は当初より100億円増加で400億円の見込み[19]とされる(沿線住民に配慮し、遮音板を透明にしたり、新幹線の直上から一部山手線外回り・京浜東北線南行側にはみ出す構造にし、そのため、耐震性の問題からも軽い桁を新たに開発するなどの工夫を行ったことによるものなど[2])。
工事に当たっては、神田 - 東京間の新幹線との重層部は架設機を新幹線の直上に設置するとともに、新幹線終電後に東京駅新幹線ホーム南側「南部ヤード部」に待機してあったクレーン車が新幹線線路を利用して工事現場に移動して始発までの時間帯に工事が行われた。この際、架線切断などの事故の際に上野折り返しでの運転を行うための要員等が準備されていた[20]。
東日本大震災の影響等により、JR東日本は2012年4月12日に、工事計画を一部変更し、2014年度開業を目指す[21]こと、2013年12月には[22]2015年3月に開業させることを発表。 2度の延期を経て、運輸政策審議会答申第18号で提示された目標年次間近の2015年3月14日に開業を果たした。
年表
運行形態
運行系統としては、宇都宮線・高崎線 - 東海道線の系統と常磐線 - 品川駅の系統が設定されている。宇都宮線・高崎線は東京発(北行)や品川行き(南行)、東海道線は上野駅発着の列車も運転される。なお、上野駅発着の宇都宮線・高崎線列車は上野東京ライン運行時間帯も主に「地平ホーム」発着で設定されているが、東京駅発着の東海道線内の普通列車は早朝・深夜のみの設定である。
それぞれの系統に普通列車のほか、後述のような快速列車などが設定されているが、いずれの種別も、上野駅 - 品川駅間は東京駅・新橋駅に停車する(特急を除く)。京浜東北線と並列している大宮駅 - 横浜駅間では、京浜東北線に対して上野東京ラインの列車が普通列車も含め快速列車の役割を果たしている。
なお、湘南新宿ラインとは異なり、横須賀線への直通運転は設定されていないが、一部の臨時特急や快速列車は品川駅 - 大船駅間で同線(品川駅 - 鶴見駅間は東海道本線支線〈品鶴線〉、鶴見駅 - 大船駅間は東海道線と複々線で並行する、東海道本線 横須賀線電車用線路)を経由する場合もある(臨時快速[注釈 6]「ぶらり横浜・鎌倉号」のみ、品川駅 - 戸塚駅間を川崎駅経由〈東海道線列車用線路〉で運転し、戸塚駅から同線に直通する)。
宇都宮線・高崎線 - 東海道線
直通範囲は湘南新宿ラインよりも広く、東海道線側の大半は熱海駅まで、一部は東海旅客鉄道(JR東海)管内の沼津駅や伊東線の伊東駅まで(湘南新宿ラインは小田原駅まで)、宇都宮線側の大半は宇都宮駅まで、一部は黒磯駅まで(湘南新宿ラインは宇都宮駅まで)、高崎線側の大半は高崎駅まで、一部は上越線新前橋駅経由で両毛線の前橋駅まで直通する。15両編成で運転される列車が大半を占めるが、一部の列車が10両編成で運転されている。15両編成での最長運転列車は、宇都宮線系統が宇都宮駅 - 熱海駅間(および熱海駅で増解結を行う沼津駅・伊東駅発着)の列車、高崎線系統が平日夜間に存在する熱海駅発深谷駅行き、および休日朝に存在する深谷駅発熱海駅行きである。
両線は、それぞれの上りの初電(東京駅6時前後)から東京発23時ごろまでほぼ終日にわたり相互直通運転を行う。朝ラッシュ時(東京駅8時台)は、南行は宇都宮線・高崎線それぞれ5本ずつが直通する。北行は平日・土休日ともに約半数が上野行きである。
日中は、宇都宮線 - 東海道線系統と高崎線 - 東海道線系統の列車がそれぞれ1時間あたり3本ずつ直通し、2つの系統を合わせて宇都宮線・高崎線大宮駅 - 東海道線小田原駅間で1時間に6本、全列車が各駅に停車する大宮駅 - 東海道線藤沢駅間で約10分間隔での運転を基本とする[注釈 7]。この結果、大宮駅以南での12本中10本が上野東京ラインか湘南新宿ラインのどちらかを経由して東海道線または横須賀線に直通することとなり、この時間帯に東京駅や品川駅を始発・終着駅とする東海道線の普通・快速列車は運転されなくなった。両駅を通る日中の全列車が大宮駅以北と直通している。
夕ラッシュ時以降は、宇都宮線 - 東海道線系統・高崎線 - 東海道線系統とも1時間に3 - 4本の運転であり、これらを合わせた運転間隔は5 - 12分と不定である。南行は上野発の系統が1時間に1本設定されている時間帯がある。
北行・南行とも東京駅23時ごろ発の列車が直通する最終で、それ以降は湘南新宿ラインからの列車1本を除き従来通り宇都宮線・高崎線は上野駅発着、東海道線は東京駅・品川駅発着となる。
また、宇都宮線や高崎線には、東京駅を始発駅とする列車が朝と夜の時間帯に数本(高崎線は朝のみ)あるが、東京駅が終点となる列車は存在しない(朝の時間帯に品川駅を終着とする列車が数本ある)。東海道線は、朝ラッシュ時に宇都宮・高崎線に直通しないすべての上り列車は上野駅行きとなっており、従来の東京駅止まりは設定ゼロとなっている。平日の夕方以降に数本、土休日の9・18・23時台にそれぞれ1本(計3本)上野駅を始発とする東海道線直通列車も設定されている[注釈 8]。
上野駅 - 東京駅間ではグリーンアテンダント(グリーン車乗務員)が乗務していない(宇都宮・高崎線方面への直通の場合は東京駅で東海道線担当のグリーンアテンダントが降車し、上野駅で宇都宮・高崎線担当のグリーンアテンダントが乗車する。逆も同様)。なお、宇都宮・高崎線からの品川駅止めの列車には、上野駅 - 品川駅間でグリーンアテンダントが乗務しない。ちなみに、日中の列車では上野駅 - 東京駅間でグリーン車に清掃員が乗車してゴミの有無などを見回りしている。沼津駅発着の列車では、JR東海区間でグリーンアテンダントが乗務していない(グリーン車Suicaシステムも非対応、上野東京ラインではない東海道線列車と同様)。
列車種別
朝の北行に限り、東海道線内を普通として運行し、東京駅にて宇都宮線快速「ラビット」または高崎線快速「アーバン」に種別変更する直通列車が設定されている。また、日中時間帯の両方向のほか朝の南行や夕方・夜間の北行に、東海道線内快速「アクティー」・宇都宮線内普通として種別変更する直通列車が設定されている。なお、湘南新宿ライン特別快速(東海道・高崎線内快速運転)のような両線区にまたがって快速運転する列車は運行されていない。また、平日夜間の通勤快速は上野東京ラインとしては設定されておらず、従来通りそれぞれ東京駅・上野駅を発着駅としている(土・休日夜間の「アクティー」、「ラビット」、「アーバン」も同様)。
- 宇都宮線 - 東海道線系統
-
- 普通(全区間普通)
- 快速「アクティー」(宇都宮線:普通、東海道線:快速「アクティー」)
- 快速「ラビット」(宇都宮線:快速「ラビット」、東海道線:普通)
- 高崎線 - 東海道線系統
-
- 普通(全区間普通)
- 快速「アーバン」(高崎線:快速「アーバン」、東海道線:普通)
列車番号
宇都宮線および高崎線系統の列車番号は以下のように付与されている。
- 上から1桁目
-
- 全区間普通の列車:1
- 東海道線内快速「アクティー」、宇都宮線内快速「ラビット」、高崎線内快速「アーバン」のいずれかに該当する列車:3
- 上から2桁目
-
- 宇都宮線系統:5、6
- 高崎線系統:8、9
なお、東海道線横浜方面からの上野止まりの列車はこのあとの回送先で宇都宮線系統か高崎線系統かが決まる。(例:平日1540E(平塚始発上野行き、小金井に回送)、平日1836E(小田原始発上野行き、籠原に回送))
下2桁は、南行が21からの奇数、北行が20からの偶数が付与される。
末尾のアルファベットは「E」。ただし、東海道線・宇都宮線・高崎線内完結列車(上野東京ラインとして運行しない列車)と上野東京ライン直通列車熱海駅 - 沼津駅間(JR東海管轄区間)の末尾は原則通り「M」である。東海道線内完結列車および上野東京ラインとして運行する列車と、宇都宮線・高崎線内完結列車(上野東京ラインとして運行しない列車)との間で、列車番号の奇数・偶数が逆転している。これは前者が東海道線の上下方向に、後者が上野駅起点を基準とした宇都宮線・高崎線の上下方向に列車番号を合わせているためである。
常磐線
本項では、常磐線内での方向に合わせ、品川行きを「上り」、品川発を「下り」と記述する。
快速電車・中距離列車・特急列車の一部が、常磐線からの片乗り入れにより品川駅発着に延長されている。東海道線・宇都宮線・高崎線に比べると、上野駅発着も数多く存続している。常磐線では東京駅を始発・終着とする列車は特急も含めて存在せず、常磐線の上りは上野行き以外は、品川行きとなる。下りの始発駅も上野発以外は、品川発となる。なお、特急列車は新橋駅には停車しない。
6 - 7 時台に特急「ひたち1号」「ときわ51号」が品川発で設定されているほか、中距離列車数本が品川駅発着となっている。
平日朝ラッシュ時(東京駅8時台)は、上りの快速電車5本(取手発3本、成田発2本)と中距離列車3本が品川行きとして運転される。折り返しの品川発電車は運転されない。土休日の同時間帯は、成田発の快速電車2本・中距離列車2本が品川行きで、折り返しの品川発は中距離列車の一部のみが運転される。また、「ひたち5号」も品川発となる。
9時台からは上り特急と中距離列車の品川駅発着列車の運行が始まり、上野駅9時台着以降の上り(金曜運転の「ときわ96号」を除く)と、10時台以降の下り正時(00分)・30分発の特急「ひたち」・「ときわ」は全列車が品川駅発着である。日中は普通列車(品川駅 - 取手駅間は快速運転)と特別快速も1本ずつ品川駅発着で運転される。
10時台から13時台の時間帯には、平日、休日共に品川駅と神立駅以北を直通する普通列車は設定されていない。
17時台からは快速電車も一部が品川駅発着で運転されるようになり、中距離列車と合わせて1時間に4本(各2本ずつ)が品川駅発着で運転される。特に下りは多少の時間差はあるものの22時台まで(品川駅基準で)「取手行き、ときわ、中距離列車、成田行き、ひたち(21・22時台はときわ)、中距離列車」というパターンになっている。
品川駅発着の最終電車は、宇都宮線・高崎線 - 東海道線と同じく北行が東京駅23時ごろであるが、その折り返しとなる南行はそれより早く終了する。
このほかにも臨時列車や団体列車が設定されている。
列車種別
- 特別快速(全区間特別快速。品川行きは、開業時点の2015年3月には上野駅から「普通」と案内されていたが、2018年6月現在は東京駅から「普通」と案内されている。変更日時は記録がなく不詳)
- 快速(取手駅 - 品川駅間では快速。成田駅発着列車は成田線成田駅 - 我孫子駅間では普通)
- ※快速における駅コンコースおよびホームにおける案内表示に関しては、品川行きは2015年3月14日の開業当初は上野駅・東京駅・新橋駅とも「各駅停車」と表示されていたが、2015年6月より上野駅では「普通」、東京駅および新橋駅では「快速」と案内が変更されている。
- 普通(全区間普通。ただし、上りは取手駅 → 日暮里駅間、下りは品川駅 → 天王台駅間を「快速」と案内)
※列車番号の末尾は、特急列車と普通列車が「M:偶数は上野・品川行き、奇数は土浦・水戸・勝田方面」。快速は、末尾が「H:偶数が上野・品川行き、奇数が松戸・取手・成田方面(成田線内では末尾Mになる)」である。
運行本数
設定されている定期列車の運行本数(2017年10月14日現在)は以下の通りである。
- 平日南行
-
- 宇都宮線 → 東海道線 54本
- 高崎線 → 東海道線 57本
- 上野発 → 東海道線 5本
- 常磐線 → 品川止 78本 (特急31 特別快速6 普通27 快速14)
- 合計 194本
- 平日北行
-
- 東海道線 → 宇都宮線 55本
- 東海道線 → 高崎線 53本
- 東海道線 → 上野止 12本
- 東京発 → 宇都宮・高崎線 4本
- 品川発 → 常磐線 72本 (特急29 特別快速6 普通25 快速12)
- 合計 196本
- 休日南行
-
- 宇都宮線 → 東海道線 52本
- 高崎線 → 東海道線 57本
- 上野発 → 東海道線 4本
- 常磐線 → 品川止 77本 (特急32 特別快速6 普通27 快速12)
- 合計 190本
- 休日北行
-
- 東海道線 → 宇都宮線 51本
- 東海道線 → 高崎線 52本
- 東海道線 → 上野止 9本
- 東京発 → 宇都宮・高崎線 5本
- 品川発 → 常磐線 74本 (特急30 特別快速6 普通26 快速12)
- 合計 191本
一部路線における運転見合わせ時の対応
事故・各種トラブルなどで一方の路線が運転を見合わせしている場合やダイヤが大幅に乱れている場合は、直通運転を中止し、従来通り、東京駅・上野駅でそれぞれ折り返しとなる。このため、東京駅 - 上野駅間を中距離電車が走行しなくなることから、山手線・京浜東北線などの利用が必要となる[注釈 9]。直通運転中止決定直後の場合は、宇都宮・高崎線からの南行が東京駅まで進行して打ち切られる場合もある。
なお、運転整理が適正に行われていれば、例えば宇都宮線内(大宮駅以北)でのトラブルにより、宇都宮線系統の列車のみ東京駅・上野駅での折り返し運転をしつつ、遅延の影響がない高崎線系統と常磐線系統の列車は通常通り東海道線との直通運転を実施継続といった運用が実施される(ダイヤに余裕のない朝ラッシュ時間帯を除くが、前日までに直通運転不能と判断された場合は予め想定した運用整理によってラッシュ時間帯でも関係のない路線での直通運転が実施される[注釈 10])。
また、東海道線内の品川駅 - 横浜駅間または宇都宮・高崎線内の赤羽駅(正確には並走する京浜東北線川口駅以北) - 大宮駅間で上野東京ラインの列車が不通になった場合、後続列車をそれぞれ横須賀線(品川 - 鶴見間品鶴線。武蔵小杉駅のみ停車。横浜方は大船駅 - 戸塚駅間の湘南新宿ライン東海道線 - 高崎線ルート〈場合によっては鶴見駅構内の渡り線〉、品川方は同駅構内の渡り線を使用)・湘南新宿ライン(東北貨物線。浦和駅のみ停車、ホームの無いさいたま新都心駅通過。大宮方は同駅構内の湘南新宿ラインルート、赤羽方は普段使用していない川口駅付近での渡り線を使用)へ迂回することで、極力直通運転を継続するといった対策を実施することがある。赤羽駅 - 大宮駅間の迂回運転については、2015年3月以降の上野東京ライン開業と同時期に対応した[26]。しかしながら、朝ラッシュ時は迂回せず、上野東京ライン経由のまま途中駅で運転見合わせとなり、その影響で直通しない列車もまとめて運転見合わせとなる場合がある(京浜東北線大森駅付近での人身事故で東海道線・上野東京ラインのみならず、宇都宮・高崎線の上野駅止まりも運転見合わせとなるなど)。
ダイヤ変遷
- 2015年
- 3月14日 - 新規開業時のダイヤを設定。平日南行177本、北行184本。休日南行174本、休日北行176本。(詳細上記運行本数参照)
- 2016年
- 3月26日 - 運行形態、本数、行先に変更なし。一部列車の時刻の修正および、東海道線→宇都宮線北行朝1本、東海道線→高崎線北行午前1本、夕方1本の合計3本が10両編成より15両編成へ変更(日中の一部列車が15両編成から10両編成に変更)。
- 2017年
案内方法
列車内での案内
- 案内放送及び車内行先表示
- 案内放送では北行は上野駅到着まで、南行は東京駅到着まで湘南新宿ラインの例と同じく、「上野東京ライン(路線名)直通(快速の場合、愛称)(終着駅)行き」と呼称するのが基本である(その先は、直通先路線内完結列車と同様の「(路線名)(種別、快速のみ)(終着駅)行き」と呼称)。ただし、上野駅ホームの自動放送では北行き列車に対し「(路線名)直通(快速の場合、愛称)(終着駅)行き」と“上野東京ライン”は付けずに“直通”だけ付けて案内する。
- 車両外側行先表示
- 車両外側の行先表示では、北行は東京駅到着直前まで「東京経由」、南行は上野駅到着直前まで「上野経由」と表示し、全区間にわたって「上野東京ライン(路線名)直通」を表示する(これらは湘南新宿ラインの「新宿経由」「湘南新宿ライン(路線名)直通」の表示と同様)。
- 直通路線先で種別が切り替わる列車については、両方向とも東京駅を境としており、東京駅到着直前まで、車両外側の行先表示にて、行先と交互に直通先の種別案内(「高崎線内アーバン」「宇都宮線内ラビット」「宇都宮線内普通」「東海道線内アクティー」)を表示している[注釈 11]。よって、南行の快速アクティー・ラビットでは、上野駅と東京駅、2段階で行先表示が切り替わる形となる[注釈 12]。
- 直通先の路線名について、行先表示にて、基本的にそれぞれ単体の路線名で表記されるが、成田線成田駅発着列車のみ「常磐・東海道線直通(品川行き)」「常磐・成田線直通(成田行き)」と表記される。一方、「東海道伊東線」と表記されていた従来の東京始発伊東線伊東駅行き[注釈 13]、現在も「高崎・両毛線」と表記されている上野始発及び湘南新宿ラインの両毛線前橋駅行き列車に対して、上野東京ラインではそれぞれ「東海道線直通」「高崎線直通」と表記され、省略されている。また、東京駅 - 上野駅間に関しては上野東京ライン以外の案内上の路線名を定めておらず[注釈 14]、定期運行している列車の中では東海道線の上野駅止まりの列車のみ直通先路線が省略され「上野東京ライン 普通 [東京経由]上野行」と案内される[注釈 15](逆方向の上野駅始発東海道線、並びに東京駅始発宇都宮・高崎線に関しては直通先路線名を案内する)。工事等でまれに運行される宇都宮・高崎線の東京駅止まりに関しても「上野東京ライン 普通 [上野経由]東京行」と案内される。
- 直通運転中止により急遽行き先を変更した際は、「上野東京ライン」や(本来の)直通先の種別案内が残ったままとなり、「上野東京ライン 東京経由 高崎線直通 東京行き/高崎線内アーバン」(東海道線上り、高崎線への直通運転中止・東京行きへ変更の列車)などと誤った表示がされてしまうことがある。
- 他路線の車内LCDの乗り換え案内での表示
- 山手線を除いた他路線で使用されるE233系の車内案内LCDにおける、上野東京ラインへの乗り換え案内のラインカラーは、東海道・宇都宮・高崎線で使われるオレンジと、常磐線中距離列車で使われる青を重ねたものとなっており、結果的に湘南新宿ラインと同じ表現となっている[注釈 16]。後述の路線図で使用される紫のラインカラー表現は用いられていない。
- 一方、山手線で運用されるE231系500番台ならびにE235系も開業当初は山手線以外と同様であったが、2016年の駅ナンバリング導入に伴い、上野駅では宇都宮・高崎線(「JU」)と常磐線快速(「JJ」)の路線記号の併記、東京駅では東海道線(「JT」)と宇都宮・高崎線(「JU」)の路線記号の併記、新橋駅・品川駅では東海道線の路線記号(「JT」)のみで表現されている。
駅での案内
- ホーム
- 駅ホームの方面表示は、常磐線内は「常磐線(上野東京ライン)」または「上野東京ライン・常磐線」と表記している。東海道・宇都宮・高崎線内では赤羽駅 - 上野駅 - 東京駅 - 品川駅間を除き、路線名の欄はそれぞれの路線名のみになっており、方面の欄に「上野東京ライン」を補足するような形での表記となっている[注釈 17](湘南新宿ライン列車も同じホームを発着する場合は併記される[注釈 18]。上野駅では、北行はそれぞれの路線名(宇都宮線・高崎線・常磐線)のみ、南行は「上野東京ライン」のみで「東海道線」の記載はない[注釈 19]。東京駅の北行は「上野東京ライン(宇都宮・高崎・常磐線)」、南行は「東海道線(上野東京ライン)」となっている。赤羽駅及び尾久駅南行では「上野東京ライン(宇都宮・高崎線)」、新橋駅北行では「(上野東京ライン)東海道線」と表記している(加えて、新橋駅では方面の欄にカッコ書きで「宇都宮・高崎・常磐線」の記述あり)。品川駅については、常磐線折り返し専用ホームでは「上野東京ライン(常磐線)」とし、それ以外のホームは上野東京ライン開業当初は「東海道線(上野東京ライン)」と表記していたが、後者は2016年11月の構内配線切り替えと前後して、順次「上野東京ライン(宇都宮・高崎線)」に変更し、常磐線折り返し専用ホームとの区別を明確化している。
- 発車標
- 駅の発車標(電光掲示板)での案内は、地域や駅によって異なる。
- 一例として高崎支社管内の高崎線宮原駅 - 神保原駅間[注釈 20]では、運行開始当初、“普通”などの種別が表示される欄を3秒間隔で切り替えて“上野東京ライン”(及び“湘南新宿ライン”)と表示していた[注釈 21]が、種別が表示されている時に上野東京ラインなのか湘南新宿ラインなのか区別が付かないという苦情を受けて[28][注釈 22]、表示レイアウトを見直し[注釈 23]、常時、上野東京ラインか湘南新宿ラインかを表示できるようにした[28]。
路線図やウェブサイト・時刻表などでの案内
駅や列車内に掲示されている首都圏路線図では「上野東京ライン」のラインカラーは紫色となっている[29]。範囲は、当線区を経由する列車の発着区間すべてで、東海道線が沼津駅(同路線図では熱海駅を過ぎたところまで)および伊東駅(伊東線経由)まで、宇都宮線が黒磯駅まで、高崎線が前橋駅(上越線・両毛線経由)まで、常磐線が高萩駅(特急列車はいわき駅)および成田駅(我孫子駅・成田線経由)までとなっている。これら4線すべてが紫色で示され、さらに日暮里駅付近では宇都宮・高崎線系統と常磐線系統の線が一本に統合され停車駅の表示となっているため、路線図だけでは宇都宮線・高崎線 - 東海道線の系統と常磐線 - 品川駅の系統を区別できない。そのため、「日暮里駅に宇都宮線・高崎線の列車が停車する」や「常磐線も品川駅以南に直通する」と誤認されるおそれがあるため、その対策として路線図に前者は「上野東京ライン(宇都宮線・高崎線)は、日暮里駅には停車いたしません。」、後者は「上野東京ライン(常磐線)は、品川駅発着となります。」とただし書きを添えて注意を促している。一方、スマートフォンアプリ「JR東日本アプリ」や、同社の公式サイトの路線図[30]でも上野東京ラインの扱いは同様となっているが、常磐線は高萩駅 - いわき駅間は特急停車駅(磯原駅・勿来駅・泉駅・湯本駅)のみが停車駅となっている。また、常磐線と常磐線快速・成田線は品川駅まで、宇都宮線・高崎線は東京駅までの扱いとなっている。
JR東日本公式サイトの駅の検索ページでは、東北本線(宇都宮線)の区間が東京駅 - 盛岡駅間、高崎線の区間が東京駅 - 高崎駅間となっている一方、品川駅 - 東京駅間に片乗り入れする常磐線の区間は品川駅 - 仙台駅間となっており[31][33]、運行障害時も「高崎線(東京〜高崎間)運転見合わせ」、「常磐線快速電車(上野〜品川間)運転見合わせ」のように案内されるなど、案内に若干の差異が見られる。
冊子時刻表においては、宇都宮線・高崎線は東京駅、東海道線は上野駅の時刻も追加されたものの従来通り路線ごとの掲載となっている。片乗り入れの常磐線は東京駅・新橋駅・品川駅を追加する形で完結しており、他の路線のページには掲載されていない。「上野東京ライン」のみの時刻表が毎号掲載されているのは交通新聞社の『JR時刻表』のみで、大宮駅 - 横浜駅間の直通列車を掲載している(常磐線も含むが特急「ひたち・ときわ」は除く)。同じく交通新聞社の『MY LINE 東京時刻表』でも、改正のタイミングで巻頭の付録ページに同様のものを掲載することがある。また、JTBパブリッシングの『JTB時刻表』では、大宮駅 - 品川駅間の直通列車と、常磐線の全列車・電車(上野・松戸・我孫子駅発着も含む。特急は除く)を同じく巻頭の付録ページや別冊付録で掲載することがある(その後、品川駅 - 上野駅 - 取手駅間の常磐線快速電車・中距離列車をすべて掲載する形式に変更され、2016年度から巻末の快速電車のページがこれに置き換わった)。
- 交通新聞社発行の上野東京ラインの時刻表(横浜駅 - 大宮駅間)では日暮里駅が、大宮支社刊行の時刻表(宇都宮線・高崎線のページが大船駅まで、東海道線のページが大宮まで掲載されている)や沿線各駅で配布する上野東京ライン・湘南新宿ライン時刻表(上野発着・東京発着なども記載されている)では、湘南新宿ライン 宇都宮線 - 横須賀線系統の停車する、横須賀線保土ケ谷駅・東戸塚駅が、いずれも経由外(||)となっているが、制度上は同 高崎線 - 東海道線系統と同様に通過(レ)が正しい[注釈 24]。一方、湘南新宿ラインのさいたま新都心駅については通過と記されている。
- 『JTB時刻表』では日暮里駅は通過と記載している。
各時刻表では、「大宮-上野-東京-大船間は上野東京ライン(愛称)です」などと案内されている(湘南新宿ラインも同様)。
JR東海での案内
片乗り入れ先の東海旅客鉄道(JR東海)は、「上野東京ライン」の名称を原則として使用しない[注釈 25]。東海道本線静岡地区ではJR東日本が保有する車両の車内の自動放送を除いて「(東海道線上り)東京経由(終着駅)行き」と呼称している。また東海道新幹線においても、品川駅・東京駅到着時の自動放送で、「東北・高崎・常磐線」と呼称する。
駅一覧
ここでは湘南新宿ラインとの対比のため、事実上の上野東京ライン専用線となっている大宮 - 大船間を通して記述する。
- 駅名欄
- 停車駅
- ●:停車、|:通過、空白:経由および運行せず
- 接続路線
- 東日本旅客鉄道の路線名は運転系統上の名称。駅名が異なる場合は⇒印で駅名を記す。
正式路線名 | 駅番号 | 駅名 | 駅間営業キロ | 東京 からの 営業キロ [* 1] |
普通/快速アクティー | 快速ラビット/アーバン | 常磐線直通系統 | 接続路線 | 所在地 | ||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
直通運転区間 | 大宮駅から:■宇都宮線(東北本線)黒磯駅まで、■高崎線 高崎駅・■上越線 新前橋駅経由■両毛線 前橋駅まで直通運転 日暮里駅から: 常磐線(快速)取手駅、我孫子駅経由■成田線 成田駅、■常磐線 高萩駅まで(特急はいわき駅まで)直通運転 | ||||||||||
東北本線 | JU 07 | 大宮駅 | - | 30.5 [30.3] |
● | ● | 東日本旅客鉄道: 東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線・ 京浜東北線 (JK 47)・ 湘南新宿ライン (JS 24)・ 埼京線 (JA 26)・川越線 東武鉄道: 野田線(東武アーバンパークライン) (TD-01) 埼玉新都市交通:■伊奈線(ニューシャトル)(NS01) |
埼玉県 | さいたま市 | 大宮区 | |
JU 06 | さいたま新都心駅 | 1.6 | 28.9 [28.7] |
● | | | 東日本旅客鉄道: 京浜東北線 (JK 46) | |||||
JU 05 | 浦和駅 | 4.5 | 24.4 [24.2] |
● | ● | 東日本旅客鉄道: 京浜東北線 (JK 43)・ 湘南新宿ライン (JS 23) | 浦和区 | ||||
JU 04 | 区 赤羽駅 | 11.0 | 13.4 [13.2] |
● | ● | 東日本旅客鉄道: 京浜東北線 (JK 38)・ 湘南新宿ライン (JS 22)・ 埼京線 (JA 15) | 東京都 | 北区 | |||
JU 03 | 区 尾久駅 | 5.0 | 8.4 | ● | | | ||||||
JJ 02 | 区山 日暮里駅 | 2.6 | 5.8 | | | | | ● | 東日本旅客鉄道: 山手線 (JY 07)・ 京浜東北線 (JK 32) 京成電鉄: 本線 (KS02) 東京都交通局: 日暮里・舎人ライナー (NT 01) |
荒川区 | |||
JJ 01 JU 02 |
区山 上野駅 | 2.2 | 3.6 | ● | ● | ● | 東日本旅客鉄道: 東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線・ 山手線 (JY 05)・ 京浜東北線 (JK 30) 東京地下鉄: 銀座線 (G-16)・ 日比谷線 (H-17) 京成電鉄: 本線⇒京成上野駅 (KS01) |
台東区 | |||
JU 01 | 区山 東京駅 | 3.6 | 0.0 | ● | ● | ● | 東日本旅客鉄道: 東北・山形・秋田・北海道・上越・北陸新幹線・ 山手線 (JY 01)・ 京浜東北線 (JK 26)・ 中央線 (JC 01)・ 横須賀線・総武線(快速) (JO 19)・ 京葉線 (JE 01) 東海旅客鉄道: 東海道新幹線 東京地下鉄: 丸ノ内線 (M-17) 東京地下鉄: 東西線⇒大手町駅 (T-09) 東京地下鉄: 千代田線⇒二重橋前駅 (C-10) 都営地下鉄:I 三田線⇒大手町駅 (I-09) |
千代田区 | |||
東海道本線 | JT 01 | ||||||||||
JT 02 | 区山 新橋駅 | 1.9 | 1.9 | ● | ● | ● | 東日本旅客鉄道: 山手線 (JY 29)・ 京浜東北線 (JK 24)・ 横須賀線 (JO 18) 東京地下鉄: 銀座線 (G-08) 都営地下鉄: 浅草線 (A-10) ゆりかもめ:U 東京臨海新交通臨海線 (U-01) |
港区 | |||
JT 03 | 区山 品川駅 | 4.9 | 6.8 | ● | ● | ● | 東日本旅客鉄道: 山手線 (JY 25)・ 京浜東北線 (JK 20)・ 横須賀線 (JO 17) 東海旅客鉄道: 東海道新幹線 京浜急行電鉄: 本線 (KK01) | ||||
JT 04 | 浜 川崎駅 | 11.4 | 18.2 | ● | ● | 東日本旅客鉄道: 京浜東北線 (JK 16)・ 南武線 (JN 01) 京浜急行電鉄: 本線・大師線⇒京急川崎駅 (KK20) |
神奈川県 | 川崎市 川崎区 | |||
JT 05 | 浜 横浜駅 | 10.6 | 28.8 | ● | ● | 東日本旅客鉄道: 京浜東北線・根岸線 (JK 12)・ 横須賀線 (JO 13)・ 湘南新宿ライン (JS 13)・ 横浜線 東京急行電鉄:TY 東横線 (TY21) 京浜急行電鉄: 本線 (KK37) 相模鉄道:SO 本線 (SO01) 横浜市営地下鉄:B ブルーライン(3号線)(B20) 横浜高速鉄道:15px みなとみらい線 (MM01) |
横浜市 | 西区 | |||
JT 06 | 浜 戸塚駅 | 12.1 | 40.9 | ● | ● | 東日本旅客鉄道: 横須賀線 (JO 10)・ 湘南新宿ライン (JS 10) 横浜市営地下鉄:B ブルーライン(1号線)(B06) |
戸塚区 | ||||
JT 07 | 大船駅 | 5.6 | 46.5 | ● | ● | 東日本旅客鉄道: 根岸線 (JK 01)・ 横須賀線 (JO 09)・ 湘南新宿ライン (JS 09) 湘南モノレール:江の島線 |
鎌倉市 [* 2] | ||||
直通運転区間 | ■東海道線 CA 沼津駅まで・東海道線熱海駅経由■伊東線 伊東駅まで直通運転 |
- 東京駅 - 上野駅間が東北本線であるので、東京駅が起点駅である。
- 秋葉原駅については停車も検討されていたが、利用者数予測と費用(駅を設置した場合90億円余計に掛かる)の観点から、駅の設置は見送ることとなった[12]。
車両
すべて電車が使用される。普通・快速列車は品川寄りの10両基本編成(4号車と5号車はグリーン車)と上野寄りの5両付属編成を連結した15両編成で運転される(基本編成・付属編成ともトイレ付き。ただし常磐線用のE231系松戸車はグリーン車・トイレなし)。
宇都宮線・高崎線 - 東海道線系統
- E231系近郊タイプ
- E233系3000番台
- 通称「湘南色」と呼ばれるオレンジと緑色(■■)の帯を配する。
- また、E231系とE233系のほとんどが共通運用となっており、両形式が併結する運用や、国府津車両センター所属車と小山車両センター所属車が併結する運用もある。
- JR東海区間(東海道線熱海 - 沼津間)はJR東日本車両の片乗り入れで、一部の小山車両センター所属編成は機器更新に伴い一時JR東海区間への乗り入れが禁止されていたが現在は乗り入れている。
- Shonan-shinjuku-line-E231.jpg
E231系1000番台
国府津車両センター所属編成 - 湘南新宿ライン 宇都宮線 E231系1000番台.JPG
E231系1000番台
小山車両センター所属編成 - E233-3000 tokaido main line.JPG
E233系3000番台
国府津車両センター所属編成 - E233 3000 L06.JPG
E233系3000番台
小山車両センター所属編成
常磐線系統
- E531系
- 交直両用車。特別快速および普通電車に使用。
- E231系0番台
- 直流一般形電車。取手・成田 - 上野・品川間運転の快速に使用。トイレの設置、グリーン車の連結はない。また座席はオールロングシートとなっている。
特急用車両
- E657系
- 交直両用車。特急「ひたち」・「ときわ」に使用される。
- 185系
- 直流用特急車両。特急「踊り子」等に使用される。大宮総合車両センターへの出入庫に伴う回送列車としても通過する。
- 651系0番台
- 交直両用車。臨時の急行「海浜公園ネモフィラ号」「海浜公園コキア号」・快速「ぶらり横浜・鎌倉号」「つながーるふくしま号」[注釈 26]等に使用される。
- 651系1000番台
- 前述の0番台から直流専用として改造された特急車両。臨時の特急「草津」等に使用される[34]。
- 251系
- 大宮総合車両センターへの出入庫に伴う回送列車として通過するのみで、営業運転は上野東京ライン開業以降現在もない。
- 253系1000番台
- 直流用特急車両。臨時の特急「日光」・「きぬがわ」等に使用される。
- JR East E657.jpg
E657系
勝田車両センター所属編成 - JR East 185 Limited Express Odoriko.jpg
185系
大宮総合車両センター所属編成 - Jreast 651super.jpg
651系0番台
勝田車両センター所属編成 - JR East 253-1000 Series.jpg
253系1000番台
大宮総合車両センター所属編成
路線構造
東北新幹線建設時に撤去された秋葉原駅 - 神田駅南側に新設した高架橋(新幹線上の重複部およびアプローチ部:合計約1.3km)と、その両側の工事開始前に使用されていた留置線とそこへの接続線東京駅 - 神田駅間(約0.9km)・秋葉原駅 - 上野駅間(約1.6km)の既存の高架橋上の線路を改良した合計3.8km(営業キロ3.6km)の高架構造となっている。
- 高架橋の設計耐荷重:新設された高架橋の設計荷重(活荷重の列車荷重の項目参照)は電車や気動車のみを対象としたM荷重ではなく、電気機関車重連で貨物列車の走行を想定したEA荷重でかつその中でも強度の一番強いEA-17荷重規格で建設が行われている。このことが分かるものとして神田駅北側で交差する中央通りに架かる「神田大通りこ線線路橋」に設計荷重の(EA-17)と記載された銘版がつけられている。また実際にこの活荷重を証明する事柄として、2015年2月21日に電気機関車重連(EF65 1106と1107)による走行および勾配起動試験が実施された。
- アプローチ部の勾配:アプローチ部の勾配は東京方および上野方とも法令(鉄道に関する技術上の基準を定める省令[35] / 2012年〈平成24年〉最終改正)に定められている基準の35‰を若干下回る34‰となっている。これは東京方では神田 - 東京間で交差する首都高速都心環状線の高架橋を上野方では秋葉原駅で交差する総武線の高架橋を勾配開始のコントロールポイントとし、神田駅上で新幹線の建築限界の確保のためにここを勾配終了のコントロールポイントとしたためである。なお、35‰という勾配は「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」に統合される前の普通鉄道構造規則にある通り「機関車列車線路以外のすべての列車」かつ「500トン未満のけん引重量を機関車によりけん引する列車」が登ることができる勾配として定められたものであり、重量が規則を超える貨物列車を除くすべての列車が走行できる勾配となっている。しかしながらJR東日本では、1ユニットが故障した場合にそれをカットした編成において登坂起動が可能であり、かつ勾配上で故障により無動力となった車両を推進して登坂することが可能な車両のみにて運行をすることを本路線の運用の内規としている。このため、この区間での客車列車および貨物列車の走行は、通常では行われない。
整備による主な効果
- 京浜東北線・山手線の上野駅 - 御徒町駅間の混雑率の緩和:2002年3月プレス発表当時の予想では、首都圏で最も混雑率の高い同区間の混雑率は、230%から180%以下となるとしていた[15][36]。この推測数値は計画当初のものでその後変化しており、同路線の新型車両(E233系・E231系)の導入やD-ATCなどの整備効果で、2009年度に混雑率がワースト2になり[37]、2011年に混雑率は194%へ減少した[38]。開通直後2015年3月における混雑率は、日刊工業新聞の伝えるところによると170%となった[39]。混雑率が170%になったことは、2015年6月9日のJR東日本社長の記者会見でも発表され、さらに東海道線と東北、高崎、常磐各線が直通運転する新線の朝ラッシュ時の乗客数は当初予想の約3万5000人を上回る約4万人となったことも発表をされた[40]。
- 直通運転による所要時間の短縮:全列車で必要だった「上野駅や東京駅での乗り換え」が不要になり、尾久駅および三河島駅以北 - 品川駅間で11分程度の所要時間短縮が期待される。また、東京駅や上野駅などでは、乗り換え客が少なくなることから、それらの駅の混雑緩和にもつながる。
- 首都圏を南北に結ぶ輸送ネットワークのさらなる強化:上野駅止まり3線と東京駅止まり東海道線の直通化によって、一部の列車で乗り換えが不要により、沿線地域の相互交流促進や北関東地域の活性化が期待される。
- 新規利用創出あるいは他社からの転移による増収・増益[41]:2013年3月期の決算説明会(2013年4月30日)にて東北縦貫線開業に関して「2015年3月期には東北縦貫線が完成し、上野駅での乗り換えなしに、常磐線、宇都宮線、高崎線のお客さまが東海道線に乗り入れられるようになります。10分以上の時間短縮効果に加えて混雑緩和も図れますので、新規のご利用をかなり創出できる、あるいは他社からの転移も相当見込んでいます」と説明された。開業後の収入実績としては、開業直後の2015年3月期の決算説明会資料[42]において、2016年3月期の利益予想では上野東京ライン開業にともなう通期鉄道運輸収入増予想額が定期で+10億円・定期外で+10億円としていたが、2016年3月期第2四半期の中間決算発表会[43]における発表された半年の実績値として定期で+15億円の実績があったこと、また下期の予想も+15億円とすることが発表された。すなわち、予想では定期収入予想「+10億円」が「+30億円」になるとの見通しの修正がおこなわれた。なおこの発表においては定期外の収入の実績および予想の修正に関しての言及はなされていない。2016年3月期の決算説明会(2016年4月28日)[44]では「上野東京ライン開業に関わる通期の増収は定期外で+35億円であったこと」及び、「定期の増収が全体で+42億円でありその要因について『高齢者や女性の雇用者数の増、上野東京ラインの効果が出ました。』」と説明された。このことは2016年4月27日の産経新聞において、「上野東京ラインの開通も40億円近い増収につながった。」と報道された[45]。開業1年の通期の収入増益は当所の予想である20億円増収(定期+10億円・定期外+10億円)に対しの2倍の+40億円と予想を大幅に上回る増収の達成がなされた。
- 第12回 大都市交通センサス調査(平成27年実施)の分析結果における開業効果について :国土交通省は平成30年3月30日、第12回 大都市交通センサス調査を基にした詳細な分析の結果を発表した[46]。2010年の前回調査以降に開業した、JR東日本の上野東京ラインで客の流れがどう変わったかを観測。常磐、宇都宮、高崎各線から東京、品川方面に直通する上野ラインの開通では常磐線沿線の千葉県松戸市、柏市から東京都心の千代田、中央、港の3区に向かう利用者の1割強が上野東京ライン利用にシフトしていたと述べている。このことは交通新聞[47]にて報道された。また常磐線から千代田線へ利用する利用客が1割程度減り減少傾向となっていた。このほか、埼玉沿線地域から横浜・川崎への路線分担に関しても述べられており、埼玉県から横浜・川崎へ利用する利用者の7割程度が湘南新宿ラインから上野東京ライン経由に変化していた。
- 東京駅や上野駅において、折り返し運転の一部省力化が期待される。
- 北関東から、リニア中央新幹線始発予定駅の品川駅、および休止中の東海道貨物線を活用する検討中の新線(羽田空港アクセス線)を介した東京国際空港(羽田空港)へのアクセス向上が期待される[48]。
- 福島県いわき市では、東京エリアへの通勤・通学者が増加したとの報告もある。
- 開通前まで、品川駅でスイッチバックを行って新宿経由で運行されていた、日光への修学旅行集約臨時列車は、上野東京ライン経由で運行を開始。
計画当時の見込み
運行系統
まず、上野駅止まりだった宇都宮線・高崎線・常磐線の一部の列車による東京駅までの乗り入れが想定されていた。また、今後の利用状況を勘案し品川駅折り返し[49]や、品川駅以遠の東海道線との相互直通運転が想定されている。また2013年12月9日付の毎日新聞では、「朝の通勤時間帯の運転本数は当初は1時間当たり15本、翌年からは最大20本にする方針」と運転本数に関しての情報の記載もされている[22]。さらに2014年2月26日付の朝日新聞では「それぞれ何本乗り入れさせるか、JR東日本は『検討中で、まだ何も言えない』とする。ただ、同社の幹部は「乗客の利便性向上が最優先なので、3線の利用実績に基づいて割り振ることが基本的な考え方だ。利用実績は調査中」と話す。また、乗り入れた列車の多くは、乗降客が多く、折り返し設備が整った品川で折り返し運転をする見込みだという」と報じている[50]。
また、南側からは神奈川東部方面線を経由して相模鉄道の列車を乗り入れさせる計画もある[51]。が、その後2016年9月には横浜市長の林文子らが神奈川東部方面線・相模鉄道から直通する列車に対しての同線への乗り入れの具体的な検討を相鉄とJR東日本に対して要請する考えを示した[52]。ただしこの場合、現状の配線では鶴見駅北方または品川駅南方で平面交差となるため、頻繁に運転する場合は鶴見駅あるいは品川駅構内および両駅の構内付近に東海道本線と品鶴線との立体交差での連絡線が必要となる(ただし、上野駅で上野東京ラインの宇都宮・高崎線方面と常磐線方面が頻繁に平面交差しているため、不可能ではない)。また鶴見駅での転線の場合、上野東京ライン方面に直通する列車は川崎駅経由での運転となる。
2014年8月1日、JR東日本社長・冨田哲郎がBS11のインタビュー番組に出演し、「上野東京ラインで常磐線での上野での乗り換えが不要になる。東京駅、品川駅まで直通で入れる。乗り換えがないという心理的バリアがなくなることは、人の移動に大きな影響があるだろう。新しいルートをきっかけに新しい流動ができる。人の動きを活性化することが地域の経済を元気にする。東京メトロの副都心線が東急東横線、東武鉄道、西武鉄道と結びついて直通で運転されるようになった。すると埼玉県と神奈川県との間で新しい流動が生まれた。これが鉄道の新しい魅力だろう」と上野東京ラインについて説明を行った[53]。
2014年10月30日に直通運転の概要が発表され[54]、宇都宮・高崎線が東海道線と相互直通運転、常磐線が品川駅まで(当初計画では東京駅までであったものを計画を変更して延長。後節を参照)の直通運転であると発表された。平日朝ラッシュピーク時(東京駅基準 8:00 - 9:00)の南行本数は、3路線それぞれ5本ずつ、計15本になるとされた。またその際に発表された概要は平日ベースのみであったが、「土休日については平日に準じた輸送体系となる予定」としていた。
ラッシュ時の混雑緩和
本路線完成後、山手線と京浜東北線の混雑率は、「最大時で約230%から180%以下に緩和される」と予測されていたが、開業後2015年3月では170%となった[39]。
京浜東北線・根岸線の代替路線(快速線)としての役割
宇都宮線および高崎線との直通後、本路線経由の普通列車の停車駅は、大宮駅 - さいたま新都心駅 - 浦和駅 - 赤羽駅 - 尾久駅 - 上野駅 - 東京駅 - 新橋駅 - 品川駅 - 川崎駅 - 横浜駅 - 戸塚駅 - 大船駅となり、当該区間で長区間利用の場合や、東京駅以南と上野駅以北を跨って利用する乗客の乗り換えが不要になる。これにより、並行する山手線や京浜東北線に対する速達列車の役割が期待され、相互区間利用時の所要時間短縮も見込まれている。なお、京浜東北線は上野東京ライン開業後は快速を神田駅・御徒町駅に停車させ(御徒町駅は土・日・祝日のみ停車)、上野 - 東京間についてはこの路線が快速の役割を果たすことになる。しかしながら、上野東京ラインは、上野駅・東京駅で時間調整を行う場合が多く、山手線並行区間である上野 - 品川間のみを通して乗る場合には、日中においては京浜東北線快速電車が最速達となることが多い。
常磐線に関する計画
常磐線方面からの直通運転は、2002年のプレスリリースで「朝通勤時間帯については直通列車の混雑等を勘案し、宇都宮・高崎線からの乗り入れを基本」[15]とされており、それ以外の時間帯については言及されていなかった。2007年8月24日付けの読売新聞千葉版で、常磐線の本路線への乗り入れは「特急の一部のみ」の方針と記されるが、2008年のプレスリリースは「具体的な輸送計画については今後検討を進めてまいります」としていた。2012年の経営構想に関するプレスリリースにおいては「常磐線をはじめ、宇都宮線や高崎線の東京駅及び東海道線方面への乗入れ」と微妙な記述の変化があった。2014年5月18日付けの茨城新聞では、「上野東京ラインに3線全ての列車が乗り入れることは物理的に困難で、今後の振り分け本数も注目される。また茨城新聞の取材に対し、国土交通省幹部は『利用実績で割り振るのが基本だが、北関東から南関東へ抜ける湘南新宿ラインのような路線がないこともあり、常磐線はかなりの本数が入るだろう』と見通しを明かす」と報じた[55]。
しかし、上野東京ライン下り線と常磐線下り線との間では上野東京ライン上り線(東京方面)を横切る平面交差が生じ、運行上のボトルネックとなる可能性があるほか、車両の特殊性(中距離列車が交直流電車であることと、快速電車にグリーン車がないこと)などから、運用が限定される可能性も指摘されていた[56]。これらのネックは、開業時の概要や改正ダイヤの発表において言及されていた。
その後、品川駅の2面ある臨時ホームを上野東京ラインの折り返し用に転用する計画に変更し、これによる同駅の配線変更工事を2014年までに完了した。これにより折り返し線に余裕が生じる見込みとなったことから、常磐線列車は当初予定していた東京駅折り返しから品川駅折り返しに延長し、また昼間時の特急列車と中距離電車のみが上野東京ラインに乗り入れる予定だったのを終日の乗り入れにそれぞれ計画を変更し、さらに当初の運行計画には盛り込まれていなかった快速電車(取手駅以南および成田線我孫子支線経由で成田駅折り返し)の乗り入れを運行計画に追加した[57][58]。
前述の通り、2014年10月30日に直通運転の概要が12月19日には開業時の運転形態が発表された。常磐線は朝通勤ラッシュピーク時間帯(東京駅基準8時台)以降の一部列車が品川駅までの直通運転を行う。朝ラッシュ時間帯(東京駅8時 - 9時)は快速電車のみ5本が品川行きとなる(これは同時間帯に5本ずつ東海道線に直通する宇都宮線・高崎線と同数)。品川発の折り返し電車は運転しない。それ以降は、日中は特急列車の全列車、特別快速の全列車と普通列車の一部列車、夕・夜間は特急列車は「ひたち」と一部の下り「ときわ」、快速電車の一部がぞれぞれ品川駅まで直通となり、全時間帯・全列車品川駅以南には直通しない。宇都宮・高崎線の多くの列車が湘南新宿ライン、上野東京ラインの2ルートで横浜・湘南方面へ直通するのに対し常磐線からの直通が少なく、しかも品川止まりのため、沿線住民や自治体から横浜・湘南方面への直通列車設定の要望が大きい(これを実現させるため茨城県などが「常磐線東京駅・横浜駅乗り入れ推進協議会」を結成し協議が行われている)。
直通運転開始と同時に常磐線特急を「ひたち」(速達タイプ・全席指定)と「ときわ」(停車駅多数タイプ・全席指定)の2種類に再編し、新しい着席サービスを導入することも合わせて発表された[59][54]。このうち「ときわ」は1985年まで常磐線の急行列車の列車愛称に使われていたものである。
品川車両基地について
JR東日本のプレスリリースで「車両留置箇所の見直しによる車両基地用地の有効活用」との記載および別紙として『品川車両基地の現状』 (PDF) との資料を添付している。この中で品川車両留置基地の現状における車両留置面積及び「一部用地の生み出し」の記述がされており、田町車両センター(現:東京総合車両センター田町センター)など品川駅北側の車両基地の再編を想定していることがわかる。また、一部報道でも再編後に過半数におよぶ十数ヘクタールの敷地が開発可能と報じている[60]。
前記開発に伴い、"山手線・京浜東北線の線路を整地したエリアの東側に移設した上で、移設区間の泉岳寺駅近辺に新駅(名称未定)を設ける計画"と2012年1月4日あるいは5日に報道された。これによれば15ヘクタールある同用地は2011年12月に国から国際戦略総合特区に指定され、新駅は東京都・港区・JR東日本などで組織する検討委員会において話し合いが進行中で、上野東京ライン開業後(2014年度)の着工見通しで、開業時期は早くて2020年頃[61]とも報じられている[62]。
2014年6月3日に新駅開設が正式に発表され、田町駅から約1.3km、品川駅から約0.9km付近に設置、2020年の東京オリンピック・パラリンピックにあわせて暫定開業を予定している[63]。
羽田空港乗り入れ構想
JR東日本社長・冨田哲郎は、2014年1月の産経新聞の取材に対し、JR東日本が検討を進めている東京都心部から東京国際空港(羽田空港)へのアクセス路線が実現した場合、東北縦貫線(上野東京ライン)と接続して直接乗り入れ可能にする方針であると明らかにした[64]。これによれば、一部休止中の東海道貨物線(大汐線)を活用し、田町駅から東京湾岸の区間を旅客化した上で新線を建設して羽田空港に乗り入れる形となり、宇都宮線・高崎線・常磐線から上野東京ライン・東海道線を経由して直接羽田空港に行くことができ、北関東からの空港連絡鉄道として活用可能になるとしている。
羽田空港アクセスにおいては、JR東日本グループでも浜松町駅からの東京モノレール羽田空港線があるが、浜松町駅には上野東京ライン・東海道線は停車しないため、上野東京ラインの開業は品川駅に直結することで、競合他社路線である京浜急行電鉄(本線 - 空港線)への乗り換え利便性の向上に利することとなった。京急でも、これを見込んで「京急乗って即、羽田!」のキャッチコピーを掲げて、埼玉県や千葉県の上野東京ライン直通各線の沿線や、私鉄線を中心に広告を出している[65]。
各種意見
賛成意見
埼玉県は、県内から宇都宮線や高崎線で上野駅へ出て山手線や京浜東北線、地下鉄銀座線、日比谷線に乗り換え東京方面へ通勤・通学する者が多く、県はこの計画を評価しており計画が遅れていることから、2006年11月に早期開業を求める要望書を提出している。常磐線は、沿線の千葉県や茨城県などの自治体(常磐線輸送力整備・新線建設促進期成同盟を参照)がそれぞれ期成同盟会を結成し、常磐線の東京駅乗り入れを推進している。
賛成自治体・団体
- 社団法人千葉県経済協議会
- 千葉県
- 常磐線輸送力整備・新線建設促進期成同盟
- 千葉県JR線複線化等促進期成同盟(県内54市町村)
- 成田線複線化推進期成会 (PDF)
- 茨城県
- 茨城県南常磐線輸送力増強期成同盟会
- 茨城県常磐線整備促進期成同盟会
- 茨城県南市議会議長会
- 常磐線東京駅・横浜駅乗り入れ推進協議会
- 埼玉県
- 埼玉県議会
- 埼玉県議会東北線・高崎線の輸送力増強及び東京駅乗り入れ早期実現促進議員連盟
- 高崎線輸送力増強推進協議会
反対意見
計画発表当初より、一部住民などから建設反対意見が挙がっている。
JR東日本との対話も行われたが、納得できなかった住民が、2007年(平成19年)8月1日に、建設差し止めを求めて東京地方裁判所に提訴[66]。裁判は5年以上に渡って続けられたが、2012年(平成24年)9月24日に判決が言い渡され、ほぼ全面的にJR東日本の主張を認める形で、原告の請求は棄却され、住民側は控訴する方針であるとされたものの、その後の動向は伝えられることの無いまま、開業を迎えた。
同住民らは、縦貫線を二層高架ではなく地下化する希望的提案[67]をしていた(なお、これに関してJR東日本は、そもそも提訴されるより前、住民説明会で質問された際に新線を通す地下のスペースの取得、高架より割高になる費用の確保、地下を通すと横須賀線直通となるために同線及び相互直通運転を行っている総武快速線の現在の運行本数維持の3点が困難であることを理由に拒否していた)。
反対意見者
- 千代田区(神田地域)の一部住民・勤務者
- 台東区の一部住民・勤務者
反対意見に対する事業者側の見解
- 騒音、振動問題
- 最新技術及び建設機械、低騒音及び低振動の工法・機械を採用し、敷地境界付近には仮囲いを設置する。長時間連続する作業を避ける。建設作業騒音及び建設作業振動は基準以下である。防音壁、ロングレール、レールの重量化及び弾性バラスト軌道、バラストマットの採用、レール研磨、車輪及び車両の整備。
- 日照権
- 防音壁に透光板を採用する。住居地域及び近隣商業地域に定められている日影の基準を満たす。
- 安全性
- 地質調査を行った上で設計し、兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)クラスの大地震に対しても耐えられる構造物としている。
※JR東北縦貫線計画・事業者側の見解 (PDF) {{safesubst:#invoke:Anchor|main}}
懸念の声
『東京新聞』2015年5月26日朝刊発言欄に掲載された投書では「東京駅や上野駅が途中駅になったため、それらの駅からの着席乗車が行えなくなった」「宇都宮駅から東京方面に行く場合、乗り過ごすと横浜駅を越えて熱海駅まで行ってしまうことも考えられる。神奈川県民には、馴染みのない『籠原』や『高萩』などの北関東の駅名を聞いても、どこの県の駅かわからない地名も多い[注釈 27]」「東海道線で事故が発生すると、その先の高崎線や宇都宮線も完全にストップし、全線でダイヤが乱れることになる。ラッシュ時の東海道線の電車が15両編成から10両編成に短縮され、混雑に悩まされる乗客のニュースも聞いた[注釈 28]」などの課題点が挙がった[68]。その上で、この投書では「東海道線で事故が発生した場合など、緊急時には大宮発着や東京折り返しでの高崎線・宇都宮線を臨時で運転するなどの柔軟な対応を求めたい」「直通運転の事故時に別の運転ダイヤを編成しても差し支えないような運転システムを構築してもらいたい」という意見が表明されている[68]。
脚注
注釈
- ↑ 運行記録は結解学「東北縦貫線ストーリー」 交友社『鉄道ファン』2008年10月号 No.570 p89 - p95に詳述されている。
- ↑ 東京駅・上野駅経由の列車は、両駅で旅客扱いは行わなかった。
- ↑ 『国鉄監修 交通公社の時刻表』(編集・発行 日本交通公社)1971年1月号のp16、17、23(年末・年始の帰省列車)によると、清水駅発青森駅行きの「あおもり1号」(常磐線経由)は品川駅から土浦駅まで、名古屋駅(日により静岡駅)発青森駅行きの「あおもり2号」(東北本線経由)は横浜駅から大宮駅まで旅客扱いを行わなかった。市販の時刻表の東京駅や在来線の上野駅にレ(通過マーク)が付いた、数少ない事例である。ただしJTB時刻表においては2000年代以降も初詣臨時列車の「成田山初詣伊東号・横須賀号」で東京駅通過が記載されている。 - 一例『JTB時刻表』(編集・発行 JTBパブリッシング)2008年12月号、特集p.15(初詣列車のご案内)、2014年12月号、特集p.16(初詣列車のご案内)
- ↑ 1975年2月1日の秋葉原貨物駅の廃止と前後して、秋葉原駅 - 上野駅間の複線のうち1本を上野駅の留置線に転用し、回送線は完全に単線化された。
- ↑ 1973年当時の計画では、東北縦貫線の開業予定を東北新幹線の開業と合わせた1976年としていた。1970年代は、東北新幹線は東海道新幹線と直通運転する計画であったので、必然的に東海道新幹線ホームの隣に東北新幹線ホームを建設することになり、例えば東北新幹線ホームを地下に建設する選択肢はなかった。
- ↑ 設定当初は急行列車だったが、2018年4月より快速列車となった。
- ↑ 厳密には、大宮駅 - 上野駅間では上野駅発着の列車、戸塚駅 - 藤沢駅間では湘南新宿ラインが入るため、多少の前後はある。
- ↑ 特に、同駅土休日9時台発の東海道線列車は、同駅終着がそのまま折り返す数少ない運用となっている(通常は尾久車両センターなどの留置線に一旦回送され、再度送り込まれて運用される)。
- ↑ 公式の運行案内では、宇都宮・高崎線は「東海道線への直通運転を中止し、東京 - 上野間で運休」、常磐線は「品川 - 上野間で運休」、東海道線は「宇都宮線および高崎線への直通運転を中止」、上野東京ラインとしては「宇都宮線および高崎線と東海道線の列車が直通運転(上野-東京間)中止」と「常磐線の列車が上野-品川間で直通運転中止」という旨の内容でそれぞれ案内される。
- ↑ 2016年3月15日の早朝に発生し、17日の日中まで区間運休が続いた高崎線内送電トラブル事故の際には、初日は全ての直通運転を中止していたが、2・3日目には前夜の時点で高崎線内で始発から平常運行不能と判断され、宇都宮線・常磐線との直通運転がラッシュ時も実施されていた。
- ↑ JR東日本公式ホームページの時刻表では、全区間に渡って「快速」と案内されている。
- ↑ 快速アクティーは、上野駅まで「上野経由 普通 上野東京ライン 東海道線内アクティー」、東京駅まで「普通 上野東京ライン 東海道線内アクティー」、東京駅から「快速アクティー 上野東京ライン 東海道線直通」 。
快速ラビットは、上野駅まで「上野経由 快速ラビット 上野東京ライン 東海道線内普通」、東京駅まで「快速ラビット 上野東京ライン 東海道線内普通」、東京駅から「普通 上野東京ライン 東海道線直通」 - ↑ 現在でも直通運転中止時に見られる。
- ↑ 書類上は東北本線。宇都宮線・高崎線・常磐線の3路線の列車の共用区間ともいえる。
- ↑ 品川・新橋・東京の各駅の電光掲示板では「宇都宮線」と案内されている。一方で、スマートフォンアプリ「JR東日本アプリ」の列車位置情報上では、上野駅到着後に回送列車へ切り替えた後に直通する路線の扱い(宇都宮線直通または高崎線直通)で表示される。
- ↑ 湘南新宿ラインの場合、青は横須賀線のラインカラーを意味する。
- ↑ 例:「宇都宮線・高崎線 赤羽・東京・横浜・大船方面(上野東京ライン)」。
- ↑ 例:高崎線の場合(宇都宮線も同様)「高崎線 大宮・東京・新宿・横浜方面(湘南新宿ライン)(上野東京ライン)」。東海道線の場合は上野東京ラインと湘南新宿ラインの方面を2段に分け「東海道線 横浜・品川・東京・上野方面 (上野東京ライン)横浜・渋谷・新宿方面(湘南新宿ライン)」。
- ↑ ただしJR東日本公式ホームページでの時刻表では、北行については各路線名に括弧書きで(上野東京ライン)と併記、南行については上野東京ライン(宇都宮線・高崎線・常磐線)と表記されている
- ↑ 高崎支社管内におけるATOS導入区間。
- ↑ 「(種別/愛称、上野止まりは種別のみ)(両数)(ドア数)(グリーン車)(時刻)(行先)(発番線)」
- ↑ 高崎線からはいずれも東海道線直通のため、共通の行先(平塚、国府津、小田原)があり、特に小田原行きが3本連続している時間帯もある。
- ↑ 「(愛称、上野止まりは空欄)(種別)(両数)(時刻)(行先)(発番線)」
- ↑ JR東日本では運賃表でも類似の事例があり、東北本線が尾久駅から日暮里駅を経ずに上野駅に至るようになっていたり、横須賀線が新川崎駅から鶴見駅を経ずに横浜駅にそれぞれ至るようになっているなど、路線の実際の分岐点を無視して取り扱っている事例が散見される。
- ↑ 小田原駅コンコースのJR東海管理区域内に設置された同社の製作による東海道線時刻表ポスターで「東海道線(湘南新宿ライン・上野東京ライン)」時刻表と見出しに表記されるなど、JR東日本との共同使用駅での一部例外はある。
- ↑ 「つながーるふくしま号」は当初485系「リゾートエクスプレスゆう」を使用する予定だったが、諸事情により651系に変更された。
- ↑ なお、『籠原』は湘南新宿ライン列車の行き先として、東海道線の神奈川県内区間でも既に2001年から上野東京ライン開業までの間でも約15年間使用されている。また、『高萩』行き列車は常磐線系統であり、神奈川県内には乗り入れていない。よって、この指摘は不適切である。
- ↑ 順次、15両への増結が行われ、2017年10月の改正で初列車から東京着9:50までの全ての東海道線上り(上野東京ライン北行)列車が15両編成となった。[27]
出典
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- ↑ 2013年3月期 期末決算説明会 (PDF) JR東日本:2012年決算説明会:解説資料
- ↑ 2015年3月期 決算説明会資料 (PDF) 、JR東日本 2015年3月期 決算説明会資料
- ↑ 2016年3月期 第2四半期決算説明会資料 (PDF) 、JR東日本 2016年3月期 第2四半期決算説明会資料
- ↑ 2016年3月期 決算説明会解説付資料 (PDF) 、JR東日本 2016年3月期 決算説明会解説付資料
- ↑ JR3社が過去最高益 「金沢効果」で、産経新聞、2016年4月27日
- ↑ http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo12_hh_000121.html 第12回 大都市交通センサス調査の分析結果をまとめました~三大都市圏における鉄道利用状況の変化等を分析しました~]、2018年3月30日
- ↑ http://www.kotsu.co.jp/newspaper/ 常磐線 松戸・柏方面 1割強シフト 2018年4月28日
- ↑ JR東が北関東と羽田空港を直結 冨田社長、新線乗り入れ構想表明 (MSN産経新聞)
- ↑ JR東日本:プレスリリース:2010年度設備投資計画について (PDF) によれば、開業に向け品川駅の折り返し設備工事に着手予定である。
- ↑ 「利用実績で割り振り」朝日新聞 2014年2月26日
- ↑ 相鉄とJR東の直通運転、品川・東京方面も検討 (日本経済新聞 2013年12月27日)
- ↑ 品川・東京方面への乗り入れ検討申し入れへ 神奈川東部方面線で横浜市長(神奈川新聞 2016年9月10日)
- ↑ BS11 2014年8月1日 21:00 『財部誠一の経済深々』 「東日本旅客鉄道代表取締役社長・冨田哲郎に訊く」
- ↑ 54.0 54.1 JR東日本:プレスリリース:「上野東京ライン」開業により、南北の大動脈が動き出します〜開業時期、直通運転の概要について〜 (PDF)
- ↑ JR上野東京ライン整備大詰め 常磐線乗り入れ何本?、茨城新聞、2014年5月18日
- ↑ 開業迫る上野東京ライン 常磐線に憶測渦巻く - 2014年10月28日 乗りものニュース
- ↑ 常磐線、東京乗り入れ 日中の特急、品川発着 - 2014年10月31日 茨城新聞
- ↑ 常磐線、品川発着121本 上野以南乗り入れ - 2014年12月20日 茨城新聞
- ↑ 上野東京ライン開業に伴い、常磐線特急はより快適に、より使いやすい特急に生まれ変わります。〜新たな着席サービスを導入します〜 (PDF) - 2014年10月30日 東日本旅客鉄道
- ↑ JR東日本/首都圏で駅開発を加速/主要ターミナル9カ所、20年までに事業化、日刊建設工業新聞、2008年7月31日
- ↑ 山手線に新駅計画 品川-田町間、20年ごろ完成予定、朝日新聞、2012年1月4日
- ↑ 「山手線に新駅ができる本当の理由、市川宏雄、メディアファクトリー、p.17
- ↑ 田町〜品川駅間に新駅を設置し、まちづくりを進めます (PDF) - 東日本旅客鉄道 2014年6月3日
- ↑ JR東が北関東と羽田空港を直結 冨田社長、新線乗り入れ構想表明 、産経新聞、2014年1月10日
- ↑ 上野東京ライン、「漁夫の利」を得るのは? 3月14日開業! 北関東と羽田が近くなる - 2015年3月7日 東洋経済オンライン
- ↑ JR東北縦貫線計画:神田駅の周辺住民、建設中止求め提訴、毎日新聞、2007年8月2日
- ↑ もぐれ! 東北縦貫線 神田の環境を守る会 東北縦貫線(じゅうかんせん)二重高架反対!
- ↑ 68.0 68.1 『東京新聞』2015年5月26日朝刊社説発言欄5面「上野東京ライン 弱点も」東京都三鷹市在住、44歳イラストレーター男性からの意見
関連項目
外部リンク
- 上野東京ライン:JR東日本
- 手続きの進捗状況 東北縦貫線(東京駅〜上野駅間)整備事業(東京都・環境アセスメント)
- JR東日本:プレスリリース:宇都宮・高崎・常磐線の東京駅乗り入れについて(東海道線との相互直通運転)
- JR東日本:プレスリリース:宇都宮・高崎・常磐線の東京駅乗り入れ工事の着手について (PDF, 64 KB)
- 常磐線輸送力整備・新線建設促進期成同盟の公式パンフレット (PDF) - 流山市公式ホームページ(2007年9月27日のアーカイブ)
- 茨城県南常磐線輸送力増強期成同盟会
- 運輸政策審議会答申第18号(国土交通省関東運輸局)
- 検討中の新規路線(埼玉県内の鉄道路線等)、埼玉県公式ホームページ