国道41号

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ファイル:R41 Starting Point Sign.jpg
起点にある標識(名古屋市東区)
ファイル:Higashikataha Camphor Tree.jpg
東片端交差点北、路線上のクスノキ(名古屋市東区)
ファイル:R041-064.jpg
中濃大橋木曽川)付近(岐阜県可児市)
ファイル:R041-550.jpg
飛騨市神岡町付近
ファイル:R041-563.jpg
岐阜-富山県境
ファイル:R041-641.jpg
終点(富山市)

国道41号(こくどう41ごう)は、愛知県名古屋市から富山県富山市へ至る一般国道である。通称として、路線番号から「ヨンイチ」と呼ばれる。

概要

岐阜県美濃加茂市以北は概ね高山本線のルートと一致しているが、吉城郡古川町(現・飛騨市) - 婦負郡細入村(現・富山市)の区間では、高山本線が勾配を避けて宮川に沿う「越中西街道」を通っているのに対し、国道41号は数河峠を越え、吉城郡神岡町(現・飛騨市)を経由する「越中東街道」を通っている。

名古屋方の片側2車線或いは3車線区間は平日、休日問わず混雑している。また富山方は休日に混雑が見られる。近頃は、名古屋高速道路東海北陸自動車道の整備により緩和されている。

なお、東海北陸自動車道の飛騨清見IC-白川郷IC間、五箇山IC-福光IC間は危険物積載車両の通行が禁止されているので、当線が迂回ルートとして活用されている。高い高速料金を浮かす為に大型長距離トラック・トレーラーが当線を利用することも多い。

路線データ

  • 起点:愛知県名古屋市東区(高岳交差点:国道19号交点)
  • 終点:富山県富山市(金泉寺交差点:国道8号交点)
  • 主な経由地:美濃加茂市 下呂市 高山市 飛騨市
  • 総延長 : 268.3 km(富山県 37.7 km、岐阜県 202.8 km、愛知県 20.5 km、名古屋市 7.3 km)[1][注釈 1]
  • 重用延長 : 2.7 km(富山県 - km、岐阜県 2.7 km、愛知県 - km、名古屋市 - km)[1][注釈 1]
  • 未供用延長 : なし[1][注釈 1]
  • 実延長 : 265.7 km(富山県 37.7 km、岐阜県 200.1 km、愛知県 20.5 km、名古屋市 7.3 km)[1][注釈 1]
    • 現道 : 247.7 km(富山県 34.3 km、岐阜県 185.6 km、愛知県 20.5 km、名古屋市 7.3 km)[1][注釈 1]
    • 旧道 : 14.6 km(富山県 - km、岐阜県 14.6 km、愛知県 - km、名古屋市 - km)[1][注釈 1]
    • 新道 : 3.3 km(富山県 3.3 km、岐阜県 - km、愛知県 - km、名古屋市 - km)[1][注釈 1]
  • 指定区間:全線

歴史

1953年に指定された二級国道は、現代の国道体系に繋がる国道として、前年に指定された一級国道に続くものであった[2]。この二級国道には3桁の路線番号と起終点を並べた路線名が付され、二級国道155号名古屋富山線は、このとき指定された二級国道144路線のなかのひとつであった[2]。のちに国道体系を見直す改革が行われ、二級国道155号の重要性が認められて一級国道に昇格することになり、1959年4月1日には旧来の路線番号155号は2桁に変わり、一級国道41号に改められた[3]。1965年には、一級・二級国道の区別が撤廃されて一般国道41号として管理されることになった[4]

1968年8月18日、折から襲ってきた台風によって、岐阜県の飛騨川に沿う国道41号の各所が崩落する災害によって道路が寸断され、立ち往生した15台の観光バスのうちの2台が土砂崩壊に巻き込まれて川中に転落する事故が発生し、104名の人命が失われた[5]。この事故を教訓として、国である道路管理者は防災施設を設置するだけでなく、防災点検を定期的に実施して、異常気象時に通行止めの措置を講ずるよう道路安全管理の従来の在り方を改める大きなきっかけとなった[6]

参照: 飛騨川バス転落事故

年表

  • 1953年(昭和28年)5月18日:二級国道155号名古屋富山線(名古屋市 - 富山市)
  • 1959年(昭和34年)4月1日:一級国道41号(名古屋市 - 富山市)、当時の国道155号を昇格。155号は一時欠番に。
  • 1965年(昭和40年)4月1日:一級・二級の等級区分が廃止され、一般国道41号になる。
  • 1966年(昭和41年):古川町杉崎から神岡町西に至る区間は、神原峠経由から勾配緩和改良が進んだ数河峠経由に大きく経路変更される。現在の岐阜県道75号神岡河合線の一部。
  • 1968年(昭和43年)8月18日:白川町内にて飛騨川バス転落事故が発生
  • 1975年(昭和50年):名濃バイパス(名古屋市 - 岐阜県美濃加茂市)完成。これ以前は愛知県犬山市 - 岐阜県各務原市鵜沼の間においては名鉄犬山線の電車も道路上を通る犬山橋を通行し、各務原市鵜沼 - 美濃加茂市の区間は国道21号との重複区間であった。
  • 2016年(平成29年)4月1日:美濃加茂市御門町(新太田橋交差点)から加茂郡川辺町石神(新山川橋北詰交差点付近)に至る区間(約7km)は美濃加茂バイパス開通により岐阜県道371号美濃加茂川辺線に降格。[7]

路線状況

岐阜県内の大半および富山県内の一部(岐阜県美濃加茂市から富山県富山市旧大沢野町および富山市の終点付近)は片側1車線だが、名古屋市内の一部区間、愛知県小牧市から岐阜県可児市、および旧富山市内のほとんどは片側2車線で美濃加茂市街地、高山市街地にも片側2車線区間が存在する。起点から小牧市(一部を除く)、および旧富山市内の市街地の一部は片側3車線となる。

名古屋市東区東片端付近の下り線の第一車線と第二、第三車線の間には御神木のクスノキがあり、当該区間では木を避けるように、車線が分かれている。

バイパス

別名

重複区間

  • 国道21号:岐阜県美濃加茂市太田本町(太田本町4丁目交差点) - 岐阜県美濃加茂市御門町(新太田橋交差点)
  • 国道256号:岐阜県加茂郡白川町(板東橋西詰) - 岐阜県下呂市金山町(下妙見町交差点)
  • 国道257号:岐阜県下呂市小川(帯雲橋交差点) - 岐阜県下呂市萩原町萩原(はぎわら大橋東詰)
  • 国道472号:岐阜県高山市上岡本町(上岡本町南交差点) - 岐阜県飛騨市古川町野口
  • 国道471号:岐阜県飛騨市古川町野口 - 岐阜県飛騨市神岡町船津(船津北交差点)
  • 国道360号:富山県富山市猪谷 - 富山県富山市本丸(城址公園前交差点)

道の駅

事前通行規制区間

交通規制参照

  • 岐阜県下呂市金山町中切 - 岐阜県下呂市三原間 連続雨量150 mm以上の場合通行止
  • 岐阜県加茂郡白川町坂ノ東 - 岐阜県下呂市金山町井尻間 連続雨量150 mm以上の場合通行止
  • 岐阜県加茂郡七宗町樫原 - 岐阜県加茂郡白川町河岐間 連続雨量150 mm以上の場合通行止
  • 岐阜県飛騨市神岡町船津 - 岐阜県飛騨市神岡町東茂住間 連続雨量120 mm以上の場合通行止
  • 岐阜県下呂市小坂町門坂 - 岐阜県高山市久々野町無数河間 連続雨量150 mm以上の場合通行止

維持管理

  • 名古屋国道維持第一出張所:名古屋市東区泉 - 西春日井郡豊山町豊場:7.3 km
    • 所在地:名古屋市瑞穂区神穂町
  • 名古屋国道維持第二出張所:西春日井郡豊山町豊場 - 犬山市大字善師野(県境まで):20.5 km
    • 所在地:春日井市西本町
  • 美濃加茂国道維持出張所:犬山市大字善師野 - 岐阜県下呂市金山町:46.8 km
    • 所在地:美濃加茂市本郷町
  • 下呂維持出張所:下呂市金山町 - 下呂市小坂町:55 km
    • 所在地:下呂市萩原町羽根(下呂総合庁舎)
  • 神岡維持出張所:飛騨市古川町 - 神岡町:48 km
    • 所在地:飛騨市神岡町東町
  • 高山維持出張所:高山市国府町 - 高山市久々野町:37 km
    • 所在地:高山市石浦町

地理

通過する自治体

交差する道路

一般国道・高速道路

中部地方整備局管内

  • 岐阜県
    • 国道21号(美濃加茂市・太田本町4丁目交差点 -(重複)- 新太田橋交差点)
    • 国道248号(美濃加茂市・御門町交差点)
    • 国道248号バイパス(美濃加茂市・新太田橋交差点)
    • 国道418号(加茂郡川辺町・中川辺交差点 -(重複)- 新山川橋北詰交差点)
    • 国道256号(加茂郡白川町・坂東橋西詰 -(重複)- 岐阜県下呂市・下妙見町交差点)
    • 濃飛横断自動車道下呂IC (下呂市)
    • 国道257号(下呂市・帯雲橋交差点 -(重複)- はぎわら大橋東詰)
    • 国道158号(高山市・上岡本町南交差点)
    • 国道472号(高山市・上岡本町南交差点 -(重複)- 飛騨市古川町野口)
    • 中部縦貫自動車道(国道158号)高山清見道路高山IC(高山市:高山国府バイパス
    • 高山国府バイパス(高山市・金桶橋西交差点)
    • 国道471号(飛騨市古川町野口 - 船津北交差点)

北陸地方整備局管内

県道・政令指定都市主要地方道

主な峠

  • 宮峠(標高777m):岐阜県高山市
  • 数河峠(標高896m):岐阜県飛騨市

ギャラリー

脚注

注釈

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 2015年4月1日現在
  2. 七宗町 - 白川町間をかすめるように通過している。この区間では起点側から七宗町 - 八百津町 - 七宗町 - 八百津町 - 白川町の順に自治体が入れ替わる形となる。

出典

  1. 1.0 1.1 1.2 1.3 1.4 1.5 1.6 表26 一般国道の路線別、都道府県別道路現況 (PDF)”. 道路統計年報2016. 国土交通省道路局. p. 4. . 2017閲覧.
  2. 2.0 2.1 佐藤健太郎 2014, p. 91.
  3. 佐藤健太郎 2014, pp. 97-98.
  4. 佐藤健太郎 2014, p. 102.
  5. 武部健一 2015, p. 209.
  6. 武部健太郎 2015, pp. 209-210.
  7. 4月1日より路線の名称と窓口が変わります。~国道41号の一部区間~”. 国土交通省中部地方整備局岐阜国道事務所. . 2017閲覧.
  8. 8.0 8.1 8.2 浅井建爾 2015, p. 121.
  9. ノーベル街道”. 国土交通省北陸地方整備局 富山河川国道事務所. . 2013閲覧.
  10. ノーベル街道ガイド”. 富山県商工労働部観光課. . 2013閲覧.
  11. "国道41号線の法則". スッキリ!!. 日本テレビ系列. 日本テレビ. 2008年10月9日放送.
  12. 北日本新聞2015年10月7日など。
  13. “名古屋の道 愛称で呼んでネ”. 中日新聞: pp. 10. (1984年12月1日 夕刊) 

参考文献

  • 浅井建爾 『日本の道路がわかる辞典』 日本実業出版社、2015-10-10、初版。ISBN 978-4-534-05318-3。
  • 佐藤健太郎 『ふしぎな国道』 講談社〈講談社現代新書〉、2014-10-20。ISBN 978-4-06-288282-8。
  • 武部健一 『道路の日本史』 中央公論新社〈中公新書〉、2015-05-25。ISBN 978-4-12-102321-6。

関連項目

外部リンク

テンプレート:国道41号