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岡山大学 | |
---|---|
大学設置 | 1949年 |
創立 | 1870年 |
学校種別 | 国立 |
設置者 | 国立大学法人岡山大学 |
本部所在地 |
岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 東経133度55分7秒北緯34.68667度 東経133.91861度 |
キャンパス |
津島(岡山市北区津島中) 鹿田(岡山市北区鹿田町) |
学部 |
文学部 教育学部 法学部 経済学部 理学部 医学部 歯学部 薬学部 工学部 環境理工学部 農学部 マッチングプログラムコース グローバル・ディスカバリー・プログラム |
研究科 |
教育学研究科 社会文化科学研究科 自然科学研究科 保健学研究科 環境生命科学研究科 医歯薬学総合研究科 ヘルスシステム統合科学研究科 法務研究科 連合学校教育学研究科 |
ウェブサイト | 岡山大学公式サイト |
岡山大学(おかやまだいがく、英語: Okayama University)
岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号に本部を置く日本の国立大学。
1949年に設置。大学の略称は 岡大(おかだい)。 文部科学省が全国の大学・研究機関から選定した、「研究大学強化促進事業選定機関」であり、かつ「スーパーグローバル大学事業」の実施校である。また大学病院は、文部科学省・厚生労働省の「革新的医療技術創出拠点」の実施機関であり、研究・教育・臨床の拠点事業を有する9大学の1つである[1]。
大学の活動として、国連の「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development;ESD)」と「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals;SDGs)」を中心に置いている[2]。政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」を国公立大学で唯一受賞している[3]。
Contents
概観
大学全体
13学部(マッチングプログラムコース、グローバル・ディスカバリー・プログラムを含む)・7研究科(連合研究科を除く)・3研究所を有する日本の総合大学。前身校を含めると中国・四国地方で最初に設置された大学であり、戦前には中国帝国大学誘致運動が存在し、第52回帝国議会(1927年(昭和2年)3月11日)および第59回帝国議会(1931年(昭和6年)3月7日)で「岡山市ニ総合中国帝国大学設置ニ関スル建議」が可決され政府閣議案件となったが[4]、当時の建議は政府に意見を伝達するものであり実行可能性が第一義的な判断基準ではなかったこともあり、実現には至らなかった。
キャンパスは岡山市街地内に2ヶ所あり、JR岡山駅からも近い[5]。本部が置かれている津島キャンパスには文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、工学部、環境理工学部、薬学部、農学部が設置され、鹿田キャンパスには、医学部と歯学部が設置されている。なお、医学部・歯学部の教養教育科目は津島キャンパスで行われる。 学部生:10,167名、大学院生:2,969名、計13,136名(2017年(平成29年)5月現在)[6]。
教育理念・目標等
第14代学長である槇野博史の「槇野ビジョン」では、「しなやかに超えていく「実りの学都」へ」を掲げている[7]。
国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を大学活動の柱のひとつにしており、「持続可能な開発目標(SDGs)に関する岡山大学の行動指針」を策定し、教育・研究・社会貢献を実施している[8]。
理念
- 高度な知の創成と的確な知の継承
目的
- 人類社会の持続的進化のための新たなパラダイム構築
目標
- 教育理念
- 自然と人間の共生を希求する
- 多様な文化・価値観を尊重する
- 地域と世界の発展に寄与する
- 教育目標
- 探究・創造する知性の育成
- 豊かな教養と高度専門性の追求
- 社会的責任を負いうる個の確立
- 異文化理解に基づいた国際性の獲得
教育および研究
2005年(平成17年)度より、各学部が定めている教育課程(カリキュラム)とは別に、第3のカリキュラムとして副専攻コースが設置されている。これは、所属する学部や学科等の専門分野で学習した知識を、さらに広い視野で有効に活かすことのできる能力を育成することを目的として、各学部の成績優秀者に対し履修を許可する制度で、語学・人文学・教育学・社会科学・自然科学など全23コースが設けられている。ただし、法学部(夜間主コース)・経済学部・医学部・歯学部・薬学部・環境理工学部の学生は、所属学部のカリキュラムとの関係から、この副専攻コースの履修を認められていない。また、これとは別に、文学部にも2004年(平成16年)度より設置した語学教育のための独自の副専攻コースがある。
2006年(平成18年)度には、マッチングプログラムコースが設置された。先進科学分野・国際連携分野において、地域のリーダーとして活躍する人材の養成を目的として設置された、岡山大学直轄の教育組織である。学生は、学年担任とアカデミック・アドバイザーのサポートの下、既成の学部・学科の枠組みを越えた極めて特殊な履修プログラムを自ら組み、履修していく。卒業時には「学士(学術)」という学位が与えられる。
2007年(平成19年)度入学生からは、入学前オリエンテーション時に全学部の学生を対象にTOEIC-IPテストの受験を課し、習熟度別クラス分けや英語必修単位の認定制度の運用を開始した。また、2008年(平成20年)度入学生より成績評価にGPA制度が導入され、これまでの優・良・可・不可の4段階からA+・A・B・C・Fの5段階へ変更された。
2013年(平成25年)度より卒業後に国際社会で活躍する人材の育成のため、語学教育や教養教育、専門教育を統括する組織としてグローバル人材育成院が設置され、グローバル人材育成コース(定員50名)が開設されている。2013年(平成25年)度以降の入学生より、入学時のTOEIC-IPテストで一定基準以上の得点を有していることを要件としている。希望する学生は各学部に所属しながら、語学教育などの講義や海外留学・海外インターンシップなどグローバル人材育成コースのカリキュラムを履修する。
2016年度より、学士課程において、学修時間の確保、留学機会の確保、長期インターンシップの実現、教育の体系的再構築を目的として、授業の60分制・クォーター制(4学期制)を導入する[9]。
学風および特色
私費外国人留学生のうち、国際的競争力のある卓越した教育研究拠点形成のためのCOEプログラムが採択された研究機関において研究補助に従事し、特に研究能力が優れている者に対して、事業終了時までの授業料が全額免除される制度を設置している。 また、2012年(平成24年)度の入学試験より、国立大学で初めてバカロレアを利用した、国際バカロレア入試を一部学部(理学部、医学部保健学科、工学部、農学部、MPコース)において導入し、2015年(平成27年)度の入学試験より全学的に実施している。
沿革
略歴
岡山大学は、1949年(昭和24年)の学制改革の際に中四国で最も古い伝統を持つ旧制官立岡山医科大学を中核として岡山県内に所在していた他の旧制諸学校を包括して新制大学として設置された。岡山医科大学は、その起源を1870年に設置された旧岡山藩医学館に置いており、岡山大学の公式見解でも大学の起源を岡山藩医学館に置いている。
連合軍総司令部教育部長であったウィルス・ハースが1947年(昭和22年)4月24日に提言した総合大学設置に基づき、当時の岡山県知事であった西岡広吉は、同年9月下旬に総合大学試案を発表、10月10日に岡山総合大学設立準備委員会が発足した[10]。12月1日、準備委員会は作成された「国立岡山総合大学設立計画書」に基づき、岡山総合大学設立期成会と改称、文部省へ陳情を行った翌1月中旬には中国総合大学設立期成会と改称された。会長は長友保知らが務めている[10]。
中心となる医学部の鹿田キャンパスは、戦前の旧制岡山医科大学のキャンパスをそのまま使用している。これに対して津島キャンパスは戦後進駐軍が撤収したあとの旧大日本帝国陸軍第17師団跡地を使用している。1949年(昭和24年)5月13日には第一回の入学志願者の募集が行われ、1390人が集まり[11]、6月8日から行われた入学試験にて881人の合格者を発表、835名が入学した[12]。
年表
- 1949年(昭和24年) - 岡山医科大学・第六高等学校・岡山師範学校・岡山青年師範学校・岡山農業専門学校を包括して岡山大学が発足、法文学部・教育学部・理学部・医学部・農学部を設置。
- 1954年(昭和29年) - 法経短期大学部を併設。
- 1955年(昭和30年) - 大学院医学研究科(博士課程)を設置。
- 1960年(昭和35年) - 工学部を設置。
- 1964年(昭和39年) - 教養部、大学院理学研究科(修士課程)を設置。
- 1965年(昭和40年) - 法文学部に第二部を設置、法経短期大学部は学生受入れ終了。
- 1968年(昭和43年) - 法経短期大学部廃止。
- 1969年(昭和44年) - 大学院農学研究科(修士課程)を設置。
- 1971年(昭和46年) - 大学院文学研究科(修士課程)、大学院法学研究科(修士課程)、大学院工学研究科(修士課程)を設置。
- 1973年(昭和48年) - 大学院薬学研究科(修士課程)を設置。
- 1976年(昭和51年) - 医学部を医学部・薬学部に分離。
- 1977年(昭和52年) - 大学院経済学研究科(修士課程)を設置。
- 1979年(昭和54年) - 歯学部を設置。
- 1980年(昭和55年) - 法文学部を文学部・法学部・経済学部に分離、大学院教育学研究科(修士課程)を設置。
- 1986年(昭和61年) - 医療技術短期大学部を併設、大学院歯学研究科(博士課程)を設置。
- 1987年(昭和62年) - 大学院自然科学研究科(博士後期課程)を設置。
- 1993年(平成5年) - 大学院文化科学研究科(博士課程)を設置。
- 1994年(平成6年) - 教養部を廃止、環境理工学部を設置。
- 2001年(平成13年) - 大学院医歯学総合研究科(博士課程)を設置。
- 2002年(平成14年) - 医療技術短期大学部を廃止。
- 2003年(平成15年) - 大学院保健学研究科(修士課程)を設置、大学院医歯学総合研究科に(修士課程)を増設。
- 2004年(平成16年) - 法改正により国立大学法人へ移行、大学院法務研究科(法科大学院)を設置、大学院文化科学研究科(博士前期課程、博士後期課程)を設置。
- 2005年(平成17年) - 大学院歯学研究科(博士課程)を廃止、大学院保健学研究科を(博士前期課程・博士後期課程)へ改組、大学院環境学研究科(博士前期課程・博士後期課程)、大学院医歯薬学総合研究科(修士課程・博士課程/博士前期課程・博士後期課程)を設置。
- 2006年(平成18年) - マッチングプログラムコース、大学院社会文化科学研究科(博士前期課程・博士後期課程)を設置。
- 2007年(平成19年) - 大学院経済学研究科(修士課程)を廃止。
- 2008年(平成20年) - 大学院法学研究科(修士課程)を廃止、特殊教育特別専攻科を廃止、大学院教育学研究科教職実践専攻(教職大学院)を設置。
- 2009年(平成21年) - 大学院自然科学研究科(5年一貫制博士課程)を設置。
- 2010年(平成22年) - 大学院文学研究科(修士課程)を廃止。
- 2011年(平成23年) - 大学院医学研究科(博士課程)を廃止。
- 2012年(平成24年) - 大学院環境学研究科(博士前期課程、博士後期課程)を改組し大学院環境生命科学研究科(博士前期課程・博士後期課程)を設置、大学院医歯薬学総合研究科(博士後期課程)を改組。
- 2016年(平成28年) - 岡山大学病院三朝医療センターを閉院。これに伴い、三朝地域医療支援寄付講座を開設。3番目の研究所として異分野基礎科学研究所 (RIIS) の設置が文部科学省より認可、4月開所。
- 2017年(平成29年) - 岡山大学中性子医療研究センターを設置。10月より、卒業まで英語のみで修めることのできるグローバル・ディスカバリー・プログラムを設置。世界各国から学生の受け入れを開始[13]。SDGs推進本部を設置[14]。
- 2018年(平成30年) - 大学院ヘルスシステム統合科学研究科を設置[15]。
基礎データ
所在地
このほかに東山・平井・倉敷・三朝の各地区に附属機関等がある。
象徴
- 学章はOkayamaの「O」とUniversityの「U」から形作られ、鳥のように未来に向かって羽ばたき、光り輝く岡山大学の姿をイメージしたものである。1999年(平成11年)5月からシンボルマークとして使用が開始され、2012年(平成24年)4月からは学章となっている。
- 岡山大学コミュニケーションシンボルとして、Okayamaの「O」とUniversityの「U」をモチーフに、世界に向かって開かれる「知の扉」をイメージしたロゴマークがある。2012年(平成24年)4月より、大学公式ホームページや広報誌で使用されている。
- 2007年(平成19年)4月から2012年(平成24年)3月までは、大学の略称であるOKADAIの「O」と「D」を組み合わせたデザインの岡山大学コミュニケーションロゴマークが使用されていた。工業デザイナー水戸岡鋭治の制作によるものであった。
- 学歌
- 学生歌
- スクールカラーは「OUブルー」(DIC:183 (C85%,M47%)) である。
執行部
- 第14代学長 槇野博史
- 理事(企画・評価・総務担当)・副学長 高橋香代
- 理事(教育・国際担当)・副学長 佐野寛
- 理事(研究担当)・副学長 竹内大二
- 理事(医療担当)・岡山大学病院長 金澤右
- 理事(財務・施設担当)・副学長 菅誠治
- 監事 苅田昌
- 監事 上岡美保子
- 学長特別補佐 小村俊平
- 学長特別補佐 青山竜文
- エグゼクティブ・アドバイザー 菅裕明
2018年(平成30年)現在。理事の法令定員は7名。
教育および研究
組織
学部
- 文学部[16]
- 人文学科[17]
- 2016年入学生以降[18]
- 哲学・倫理学分野
- 哲学領域、倫理学領域
- 芸術学・美術史分野
- 芸術学領域、美術史領域
- 地理学・社会学・文化人類学・社会文化学分野
- 地理学領域、社会学領域、文化人類学領域、社会文化学領域
- 心理学・社会心理学分野
- 心理学領域、社会心理学領域
- 歴史学・考古学分野
- 日本史学領域、東洋史学領域、西洋史学領域、考古学領域
- 言語学・現代日本語学分野
- 言語学領域、現代日本語学領域
- 日本語・日本文学分野
- 日本語学領域、日本文学領域
- 外国語・外国文学分野
- 中国言語文化学領域、英米言語文化学領域、フランス言語文化学領域、ドイツ言語文化学領域
- 哲学・倫理学分野
- 2015年入学生まで
- 哲学芸術学専修コース
- 教育研究領域:哲学、芸術学
- 行動科学専修コース
- 教育研究領域:心理学、地理学、社会学、社会文化学、文化人類学
- 歴史文化学専修コース
- 教育研究領域:日本史、東洋史、西洋史、考古学
- 言語科学専修コース
- 教育研究分野:言語学、日本語学、英語学、フランス語学
- 言語文化学専修コース
- 教育研究領域:日本言語文化、中国言語文化、英米言語文化、ドイツ言語文化、フランス言語文化
- 哲学芸術学専修コース
- 2016年入学生以降[18]
- 人文学科[17]
- 教育学部[19]
- 学校教員養成課程
- 小学校教育コース
- 教育学専修
- 教育心理学専修
- 国語教育専修
- 社会科教育専修
- 数学教育専修
- 理科教育専修
- 音楽教育専修
- 美術教育専修
- 保健体育専修
- 家政教育専修
- 英語教育専修
- ものづくり・情報教育専修
- 特別支援教育専修
- 中学校教育コース
- 国語教育専修
- 社会科教育専修
- 数学教育専修
- 理科教育専修
- 音楽教育専修
- 美術教育専修
- 保健体育専修
- 技術教育専修
- 家政教育専修
- 英語教育専修
- 特別支援教育コース
- 幼児教育コース
- 小学校教育コース
- 養護教諭養成課程
- 学校教員養成課程
- 経済学部
- 経済学科[21]
- 昼間コース(下記4コースへの所属は2年次から)
- 現代経済分析コース
- 国際比較経済コース
- 組織経営コース
- 会計プロフェッションコース
- 夜間主コース(下記2コースへの所属は2年次から)
- 経済学コース
- 政策学コース
- 昼間コース(下記4コースへの所属は2年次から)
- 経済学科[21]
- 環境理工学部[37]
- 環境数理学科[38]
- 研究分野:環境数理科学(環境数理解析学、環境モデル解析学、応用数値解析学)、環境統計科学(環境解析学、計算機統計学、環境統計科学)、応用数理学(離散数学、応用代数学、応用解析学)
- 環境デザイン工学科[39]
- 研究分野:構造・材料系(環境システム解析学、環境振動エネルギー学、空間デザイン)、地盤・地下水系(地下水学、地盤工学)、水理・水文系(陸水循環評価学、水域環境設計学)、環境・衛生系(環境影響評価学、水環境学、大気環境学)、計画・景観系(環境システム計画学、地域環境計画学、景観工学)
- 環境管理工学科[40]
- 研究分野:自然環境管理学系(植生管理学、水生動物学、土壌圏管理学、生産基盤管理学、地形情報管理学)、流域環境管理学系(生物生産水利学、流域水文学、環境施設設計学、環境施設管理学)、環境経営学系(環境経済学、土地利用計画学、景観管理学)
- 環境物質工学科[41]
- 研究分野:無機材料系(セラミックス材料学、無機機能材料学)、有機材料系(有機機能材料学、環境高分子材料学)、プロセス工学系(環境プロセス工学、環境反応工学)
- 環境数理学科[38]
- マッチングプログラムコース
- 先進科学分野・国際連携分野において、地域のリーダーとして活躍する人材を養成すべく、岡山大学直轄の教育組織として設置された。極めて特殊なカリキュラムが組まれており、卒業時には「学士(学術)」という学位が与えられる。
大学院
- 社会文化科学研究科
- 博士前期課程[44]
- 社会文化基礎学専攻
- 講座:哲学・思想文化論講座、表象文化論講座、人間行動論講座、法政理論講座、経済理論・統計講座
- 比較社会文化学専攻
- 講座:日本・アジア文化論講座、欧米言語文化論講座、言語情報論講座、比較国際法政講座、比較経済講座、歴史文化論講座
- 公共政策科学専攻
- 講座:公共法政講座、政策科学講座、司法政策講座
- 公務員を志望する学生のほか、政策立案能力向上を目指す現役の公務員や地方議会議員を対象とした「地域公共政策コース」が設けられている
- 組織経営専攻(MBA課程、経営大学院)
- 講座:経営学講座、会計学講座、組織経済学講座
- 社会文化基礎学専攻
- 博士後期課程
- 社会文化学専攻
- 文化共生学講座
- 教育・研究分野:人間文化論、社会文化論
- 人間社会科学講座
- 教育・研究分野:日本文化論、比較社会発展論
- 政策科学講座
- 教育・研究分野:公共政策論、現代企業論
- 文化共生学講座
- 社会文化学専攻
- 博士前期課程[44]
- 保健学研究科
- 保健学専攻[47](博士前期課程・博士後期課程)
- 看護学分野
- 領域:基礎看護学、成育看護学、臨床応用看護学、コミュニティヘルス看護学
- 放射線技術科学分野
- 領域:医用情報理工学、放射線健康支援科学
- 検査技術科学分野
- 領域:病態情報科学、生体情報科学
- コース
- 一般コース
- CNSコースがん看護
- 助産学コース
- 放射線安全・医療応用学コース
- 医学物理士コース
- 看護学分野
- 保健学専攻[47](博士前期課程・博士後期課程)
- 環境生命科学研究科[48]
- 博士前期課程
- 社会基盤環境学専攻
- 講座:都市環境創成学講座、農村環境創成学講座
- 生命環境学専攻
- 講座:環境生態学講座、人間生態学講座
- 資源循環学専攻
- 講座:循環型社会形成学講座、物質エネルギー学講座
- 生物資源科学専攻
- 講座:生物機能化学講座、植物ストレス科学講座
- 生物生産科学専攻
- 講座:植物機能開発学講座、動物機能開発学講座
- 社会基盤環境学専攻
- 博士後期課程
- 環境科学専攻
- 講座:都市環境創成学講座、農村環境創成学講座、環境生態学講座、人間生態学講座、循環型社会形成学講座、物質エネルギー学講座
- 農生命科学専攻
- 講座:生物機能化学講座、植物ストレス科学講座、植物機能開発学講座、動物機能開発学講座
- 環境科学専攻
- 博士前期課程
- 医歯薬学総合研究科
- 修士課程
- 医歯科学専攻
- 一般コース
- 国際医療保健コース
- 衛生・公衆衛生人材育成コース
- 分子イメージング技術修得コース
- 公衆衛生学コース([公衆衛生学修士|MPH課程])
- 医歯科学専攻
- 4年制博士課程
- 生体制御科学専攻
- 病態制御科学専攻
- 機能再生・再建科学専攻
- 社会環境生命科学専攻
- 連携講座
- 教育研究分野[59]:分子イメージング科学(連携機関:理化学研究所)、総合感染症学(連携機関:国立感染症研究所)、長寿医療科学(連携機関:国立長寿医療研究センター)、レギュラトリーサイエンス学(連携機関:医薬品医療機器総合機構)、実践総合診療学(連携機関:岡山市立市民病院)、総合循環器病学(連携機関:国立循環器病研究センター)
- 履修コース
- 一般コース、臨床専門医コース(医学系)、臨床専門医コース(歯学系)、がんプロフェッショナルコース(医学系)、がんプロフェッショナルコース(薬学系)、分子イメージング教育コース、アカデミックGP養成コース(2014年度に設置)
- 博士前期課程[60]
- 薬科学専攻(2010年に創薬生命科学専攻博士前期課程を廃止して設置)
- 薬品合成解析学講座
- 分野:薬品合成学、物質情報解析学
- 生命反応解析学講座
- 分野:分子生命解析学、病態代謝解析学
- 薬効解析応用学講座
- 分野:薬効評価解析学、薬物療法応用学
- 環境因子応用解析学講座講座
- 分野:環境解析学、微生物応用学
- 薬品合成解析学講座
- 薬科学専攻(2010年に創薬生命科学専攻博士前期課程を廃止して設置)
- 博士後期課程
- 薬科学専攻(2012年に創薬生命科学専攻博士後期課程を廃止して設置)
- 創薬分子生命科学講座[61]
- 薬科学専攻(2012年に創薬生命科学専攻博士後期課程を廃止して設置)
- 修士課程
- ヘルスシステム統合科学研究科(独立研究科)
- ヘルスシステム統合科学専攻
- バイオ・創薬部門
- 医療機器・医療材料部門
- ヘルスケアサイエンス部門
- ヒューマンケアイノベーション部門
- ヘルスシステム統合科学専攻
- 兵庫教育大学大学院連合学校教育学研究科
- 学校教育実践学専攻(後期3年のみの博士課程)
- 先端課題実践開発専攻(後期3年のみの博士課程)
- 教科教育実践学専攻(後期3年のみの博士課程)
専攻科
- 特殊教育特別専攻科
別科
- 養護教諭特別別科
附属機関
- 附置研究所
- 岡山大学病院
- 三朝医療センター(2016年(平成28年)2月6日閉院)
- 学部および研究科附属の教育研究施設等
- 全学センター
- 評価センター
- 保健管理センター
- 環境管理センター
- 情報統括センター
- 教育開発センター
- 言語教育センター
- スポーツ教育センター
- 耐災安全・安心センター
- 次世代人材育成センター
- 学生支援センター
- キャリア開発センター
- 若手研究者キャリア支援センター
- アドミッションセンター
- グローバル・パートナーズ
- グローバル人材育成院
- 地域総合研究センター
- 教師教育開発センター
- 医療教育統合開発センター
- 自然生命科学研究支援センター
- 生殖補助医療技術教育研究センター
- 廃棄物マネジメント研究センター
- 埋蔵文化財調査研究センター
- 中性子医療研究センター
- 附属図書館
- 分館
- 鹿田分館
- 資源植物科学研究所分館
- 分館
- 高等教育開発推進機構
- リサーチ・デベロップメントチーム
- 教育システムR&D
- 教育方法R&D
- リサーチ・デベロップメントチーム
- 教育・学生支援機構[68]
- 教育部門
- 入試部門
- 学生支援部門
- 研究推進産学官連携機構
- 研究推進本部
- 産学官連携本部
- 知的財産本部
- 社会連携本部
- 医療系本部
- 安全衛生推進機構
海外拠点
- 岡山大学ベトナム事務所(ベトナム・フエ、国立フエ大学構内)
- 岡山大学中国事務所
- 岡山大学インド感染症共同研究センター(インド・コルカタ、国立コレラおよび腸管感染研究所内)
- 岡山大学ロンドン事務所(イギリス・ロンドン)
- 岡山大学シリコンバレーオフィス(アメリカ合衆国・カリフォルニア州フリーモント)
研究
21世紀COEプログラム
21世紀COEプログラムとして、2件のプロジェクトが採択された。
- 2003年(平成15年)度採択
- 数学・物理学・地球科学
- 固体地球科学の国際研究拠点形成
- 学際・複合・新領域
- 循環型社会への戦略的廃棄物マネジメント
その他主な国庫研究
- 文部科学省特別教育研究経費
- 2008年(平成20年)度採択
- 研究推進事業
- 口腔からQOL向上を目指す連携研究(大学院医歯薬学総合研究科(歯学系))
- 研究大学強化促進事業
2013年(平成25年)8月に文部科学省の「研究大学強化促進事業」の支援対象機関に選定された。同事業は、大学等における研究力強化を促進し、世界水準の優れた研究活動の支援を目的とし本学を含め22の大学、大学共同利用機関法人が選定された。
教育
- スーパーグローバル大学等事業 (SGU) スーパーグローバル大学創成支援 (Top Global University Project)
- 2014年(平成26年)度採択
- 「PRIMEプログラム:世界で活躍できる「実践人」を育成する!」
- 2014年(平成26年)度採択
- 未来医療研究人材養成拠点形成事業【(テーマB)リサーチマインドを持った総合診療医の養成】
- 2013年(平成25年)度採択
- 地域を支え地域を科学する総合診療医の育成(大学院医歯薬学総合研究科)
- 2013年(平成25年)度採択
- 基礎・臨床を両輪とした医学教育改革によるグローバルな医師養成事業【(B)グローバルな医学教育認証に対応した診療参加型臨床実習の充実】
- 2012年(平成24年)度採択
- 「脱ガラパゴス!-医学教育リノベーション-」(医学部医学科)
- 2012年(平成24年)度採択
- 大学の世界展開力強化事業【タイプA-I 日中韓のトライアングル交流事業-CAMPUS ASIA Pilot Program-】
- 2009年(平成21年)度採択
- 東アジアの共通善を実現する深い教養に裏打ちされた中核的人材養成プログラム(大学院社会文化科学研究科)
- 2009年(平成21年)度採択
- 特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)
- 2004年(平成16年)度採択
- 日本語力の徹底訓練による発想型技術者育成(学部単位)
- 2005年(平成17年)度採択
- 新機軸「学生参画」による教育改善システム(全学)
- 2007年(平成19年)度採択
- 医学における知の創生現場実体験プログラム(医学部医学科)
- 2004年(平成16年)度採択
- 現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)
- 2004年(平成16年)度採択
- バイオ人材教育による地域活性化方策(大学院医歯薬学総合研究科)
- 2005年(平成17年)度採択
- バリアフリーによる双方向スポーツ教育活動(教育学部)
- 2007年(平成19年)度採択
- 晴れの国より巣立つ環境学ジェネラリスト(環境理工学部)
- 2004年(平成16年)度採択
- 組織的な大学院教育改革支援プログラム(大学院GP)
- 2005年(平成17年)度採択 ※ 「魅力ある大学院教育イニシアティブ」として採択
- 『いのち』をまもる環境学教育(大学院環境学研究科)
- 2006年(平成18年)度採択 ※ 「魅力ある大学院教育イニシアティブ」として採択
- 先端基礎科学開拓研究者育成プログラム(大学院自然科学研究科)
- 2007年(平成19年)度採択 ※ 「大学院教育改革支援プログラム」として採択
- ユニット教育による国際保健実践の人材育成(大学院医歯薬学総合研究科)
- 医療系大学院高度臨床専門医養成コース(大学院医歯薬学総合研究科)
- 2008年(平成20年)度採択 ※ 「大学院教育改革支援プログラム」として採択
- アジア環境再生の人材養成プログラム(大学院環境学研究科)
- 2009年(平成21年)度採択
- ARTプログラムによる医学研究者養成(大学院医歯薬学総合研究科)
- 2005年(平成17年)度採択 ※ 「魅力ある大学院教育イニシアティブ」として採択
- 地域医療等社会的ニーズに対応した質の高い医療人養成プログラム
- 2007年(平成19年)度採択
- 女性を生かすキャリア支援計画(医療教育統合開発センター)
- 2007年(平成19年)度採択
- がんプロフェッショナル養成プラン
- 2007年(平成19年)度採択
- 中国・四国広域がんプロ養成プログラム -チーム医療を担うがん専門医療人の育成-(大学院医歯薬学総合研究科)
- 2007年(平成19年)度採択
- 戦略的大学連携支援事業
- 2008年(平成20年)度採択
- 連携拠点「科学Tryアングル岡山」による多角的科学の推進と地域活性化への挑戦
- 2008年(平成20年)度採択
- (連携機関:岡山大学、岡山理科大学、倉敷芸術科学大学、津山工業高等専門学校、岡山県)
- 大学教育の国際化加速プログラム(国際共同・連携支援)
- 2008年(平成20年)度採択
- 生物資源の開発・利用に関する国際連携教育(生物資源戦略を担う人材育成のための実践的教育プログラムの共同開発)(大学院自然科学研究科)
- 2008年(平成20年)度採択
- 産学連携による実践型人材育成事業-長期インターンシップ・プログラムの開発-
- 2006年(平成18年)度採択
- エンジニアリングデザイン能力の育成プラン(大学院自然科学研究科)
- 2006年(平成18年)度採択
- 専門職大学院等における高度専門職業人養成教育推進プログラム
- 2006年(平成18年)度採択 ※ 「資質の高い教員養成推進プログラム」として採択
- 大学コンソーシアムによる幼稚園教員の養成(教育学部)
- 2007年(平成19年)度採択 ※ 「専門職大学院等教育推進支援プログラム」として採択
- 医療・福祉分野での地域連携法曹教育の確立(大学院法務研究科)
- 真に課題解決能力を育てるカリキュラム開発(大学院教育学研究科)
- 2008年(平成20年)度採択
- 中四国法科大学院連携教育システムの構築(大学院法務研究科)
- 2006年(平成18年)度採択 ※ 「資質の高い教員養成推進プログラム」として採択
- 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)
- 2009年(平成21年)度採択
- 若手研究者インターナショナル・トレーニング・プログラム(ITP)(大学院医歯薬学総合研究科)
- 2009年(平成21年)度採択
- 科学技術振興機構「グローバルサイエンスキャンパス」
- 2014年(平成26年)度採択
- 科学先取りグローバルキャンパス岡山
- 2014年(平成26年)度採択
- 課題解決型高度医療人材養成プログラム【取組1-(3) 歯科医療人材養成プログラム】
- 2014年(平成26年)度採択
- 「健康長寿社会を担う歯科医学教育改革 -死生学や地域包括ケアモデルを導入した医科歯科連携教育体制の構築-」
- 2014年(平成26年)度採択
学生生活
黒正賞
岡山大学では1962年(昭和37年)度より毎年、各学部を卒業する学業および人物の優れた学生に対して「岡山大学黒正賞」を授与している。前身である旧制第六高等学校の校長を務め、現在の津島キャンパスの用地を確保し新制岡山大学の創立に貢献した黒正巌を記念して設けられている。
部活動・クラブ活動・サークル活動
岡山大学の学生自治組織として、大学内におけるサークル活動を統括する「校友会」が存在している。校友会は津島キャンパスの文化会、体育会、鹿田キャンパスの医学部分局、歯学部分局、津島キャンパス法・経済学部夜間主コースの夜間主分局の5つの組織から成り立っており、岡山大学の全学生を会員として、学生によって自主運営されている。岡山大学では校友会に加入しているサークル活動および大学公認の同好会活動を大学の公認サークルとしている。
1995年までは「学友会」が現在の校友会に相当する活動を行っていたが、学生による自主的な運営がされていないとして岡山大学の決定で解散している。現在の校友会は学友会の解散直前に設立され、それ以降学生自治組織として活動している。学友会の解散については訴訟となったが、最高裁判決において学友会の解散は有効と認められている(最高裁判所第三小法廷判決 事件番号平成15(受)910)。
大学祭
岡山大学では現在2つの大学祭、1つの学部祭が開催されている。いずれも毎年11月に開催される。
- 岡山大学祭(津島祭)(津島キャンパス):岡山大学大学祭実行委員会主催による全学規模の大学祭。津島(東)キャンパスの一般教育棟周辺が主会場となり、多数の部活動・サークル・同好会による模擬店とステージイベント、学外組織によるイベントなどが開かれる。また、プロのミュージシャンを招いたプロコンサートが開催される。
- 岡山大学祭(鹿田祭)(鹿田キャンパス):鹿田キャンパス(医学部・歯学部)の大学祭。鹿田キャンパスのグラウンドと体育館が主会場となる。部活動・サークル・同好会による模擬店、ステージイベント、俳優・タレントによるトークショーが開催される。
- 岡山大学農学部フェア・収穫祭(津島キャンパス):農学部の学生が主催・運営し、津島(西)キャンパスの農学部棟周辺で学生による模擬店・ステージイベント、野菜や花卉の販売会、研究室ポスター発表などが行われる。
大学関係者と組織
生活協同組合
岡山大学構内には岡山大学生協(略称・岡大生協)があり、津島キャンパス(4店舗)および鹿田キャンパス(1店舗)でコンビニエンスストア、書店、食堂・カフェ等の運営を行っている。全国大学生活協同組合連合会に加盟する。
大学関係者組織
岡山大学の同窓会として、法文経学部同窓会(文学部・法学部・経済学部)、教育学部同窓会(教育学部)、理学部同窓会(理学部)、鶴翔会(医学部)、ときわ会(医学部保健学科看護学科)、ほおゆう(医学部保健学科放射線技術科)、あらたま会(医学部保健学科検査技術科)、歯学部同窓会(歯学部)、薬友会(薬学部)、工学部同窓会(工学部)、環境理工学部同窓会(環境理工学部)、農学部同窓会(農学部)がある。
また、上記の学部学科別の同窓会組織の連合体として、2006年(平成18年)に設立された全学の同窓会組織である岡山大学同窓会がある。ただし、活動が不十分であったことから岡山大学同窓会は2013年(平成25年)10月に、卒業生だけでなく在学生や教職員、研究生など短期在籍者を構成員に加えた、岡山大学Alumniとして再編された[69]。岡山大学Alumni(全学同窓会)には、現在東京支部と愛媛県支部の2つの支部が設立されている。
岡山大学出版会
岡山大学の教員が執筆した学術図書、学術雑誌および教科書の刊行・頒布を行う。会長は岡山大学長が兼任しており、岡山大学附属図書館中央館内に事務所が設置されている。詳細は岡山大学出版会の項を参照。
大学関係者一覧
- 参照: 岡山大学の人物一覧
施設
キャンパス
津島キャンパス
- 使用学部:文学部、教育学部、法学部、経済学部、理学部、薬学部、工学部、環境理工学部、農学部、マッチングプログラムコース、グローバル・ディスカバリー・プログラム
- 使用研究科:医療系以外の各研究科
- 使用附属施設:附属図書館、保健環境センター、情報統括センター、埋蔵文化財調査研究センター、創立五十周年記念館、津島宿泊所など
- 交通アクセス:以下の方法がある。
- 地図
陸軍第17師団の跡地を受け継ぎ、岡山市の中心部に635,308m2の広大な敷地を擁する津島キャンパスは、新幹線の停車駅からも近い場所にあり[5]、交通の便に優れている。また、キャンパスの南北に市道学南町1号線、東西に市道津島南弓之町線という一般道が通っており、路線バスが通行するなど比較的交通量が多い。国道53号に接続しているメインストリートの岡山大学筋(市道学南町1号線、通称:南北道路)は附属図書館中央館の時計台を正面にして左右にイチョウ並木が広がり、不動産屋やコンビニエンスストア、郵便局など学生相手の商店が軒を連ねている。キャンパス周辺には閑静な住宅地や岡山県総合グラウンドがある。津島キャンパスは、学内施設の老朽化が進んでいたが、耐震化工事を兼ねて改築・改修が行われている。また、学長特別補佐に就任した建築家ユニット・SANAAの監修によるキャンパスの美装化や、Junko Fukutake Terraceなど特徴ある施設の整備が進められている。
鹿田キャンパス
- 使用学部:医学部、歯学部
- 使用研究科:大学院保健学研究科、大学院医歯薬学総合研究科
- 使用附属施設:岡山大学病院、附属図書館鹿田分館など
- 交通アクセス:以下の方法がある。
- JR岡山駅東口(バスターミナル内)から岡電バス「2H 大学病院」行「大学病院(構内)」で下車。その他「22 労災病院」行、「52 当新田・大東」行、「62 南ふれあいセンター・岡南飛行場」行、「92 新道・倉田経由・新岡山港」に乗車、「大学病院入口」で下車。
- JR岡山駅東口(バスターミナル外)岡山駅前及び高島屋前バス停からめぐりん医大線に乗車、「大学病院入口」で下車。
- 地図
かつての旧制岡山医科大学のキャンパスであり、正門や医学資料室など、「旧制官立大学」の歴史を感じさせる風格のある建造物が残っている。いっぽう、大学病院は地域の医療を支えるべく免震構造を備えた新病棟が建設され、最新の医療設備が整備され、県民の抱く「大学」のイメージは、この鹿田の医学部を指すことが多い。近年はアメニティの充実が図られ、コンビニやコーヒーショップが営業している。鹿田キャンパスも岡山市中心部に位置し、交通の便がよい。SANAA設計の市民開放型ホール・Junko Fukutake Hallが建設された[70]。
その他
- 東山地区
- 教育学部附属幼稚園・小学校・中学校、教師教育開発センター(岡山市中区東山2丁目13-80)
- 平井地区
- 教育学部附属特別支援学校(岡山市中区平井3丁目914)
- 倉敷地区
- 岡山大学資源植物科学研究所(岡山県倉敷市中央2丁目)
- 倉敷ゲストハウス(岡山県倉敷市中央2丁目)
- 教育・研究目的などでの来学者用の宿泊施設。
- 三朝地区
- その他地区
- 農学部附属山陽圏フィールド科学センター八浜農場(岡山県玉野市東七区)
- 農学部附属山陽圏フィールド科学センター津高牧場(岡山市北区日応寺)
- 理学部附属臨界研究所(岡山県瀬戸内市牛窓町鹿忍130-17)
- 産学官融合センター(岡山市北区芳賀5302)
- 半田山自然教育研究林(岡山市北区津島)
- 吉備文化共同利用施設(岡山市北区吉備津1666)
- 本島地区(香川県丸亀市本島町泊494)
- 東京サテライトオフィス(東京都中央区京橋1丁目5-5 京橋共同ビル1階)
- 学生の首都圏での就職活動支援や産学連携、同窓会活動のサポート拠点となっている。
- まちなかキャンパス城下ステーション(岡山市北区石関町2-1)
- 地域住民との交流拠点。
創立五十周年記念館
岡山大学の創立50周年を記念し、2003年(平成15年)に津島キャンパスに建設された。多目的ホール、会議室、交流サロンなどを備え、国際会議、学会、レセプション、講演会、講習会、地域との交流などに利用される。
寮
- 女子学生寮(岡山市北区津島桑の木町6-2、1981年(昭和56年)建築の鉄筋コンクリート5階建て、定員108人)
- 現在存在する学生寮は、女子学生寮のみであり、津島キャンパスの西端に設けられている。
- かつては男子寮(北津寮:ほくしんりょう)が存在していた。津島キャンパス南東端にあった北津寮は、1975年(昭和50年)5月25日、外部から拠点化を狙って岡山へ来たマルクス主義青年同盟(マル青同)の襲撃を受け、当時理学部1回生の大沢真が殺害され、寮生多数が重軽傷を負った(岡山大学北津寮襲撃事件)。その後、新寮建設の条件をめぐって大学側と寮生側とが折り合わないまま、1982年(昭和57年)入寮募集停止。1991年(平成3年)に廃寮となった。
- 養護教諭養成所の女子寮として青桐寮(せいとうりょう)があったが、同課程が教育学部に編入されたことにより、1978年(昭和53年)の入寮をもって廃止された。建物は外国人留学生研究員宿泊施設として使われている。
留学生・外国人研究者用宿舎
- 岡山大学国際交流会館(岡山市北区津島中3-1-1、津島キャンパス内)
- 桑の木留学生宿舎(岡山市北区津島桑の木町6-1)
- 福居留学生宿舎(岡山市北区津島福居2-10-4)
対外関係
国内他大学との協定
放送大学学園と単位互換協定を結んでおり、放送大学で取得した単位を卒業に要する単位として認定することができる[71]。
- 大学コンソーシアム岡山
2006年(平成18年)度より、「時代に合った魅力ある高等教育の創造」と「活力ある人づくり・街づくりへの貢献」を目的として開始され、岡山県内の高等教育機関の連帯と相互協力が図られている。
- 国立六大学連携コンソーシアム
2013年(平成25年)3月に、同じく戦後に旧制官立医科大学と他の県内諸学校を母体として設立された新制国立大学6大学(いわゆる「旧六」)の連携により、世界的水準の独創的な研究拠点の創出、グローバル社会でリーダーとなる人材の育成、地域社会への貢献、国際的活動の推進を目的とした「国立六大学連携コンソーシアム」が設立された。共同学生交流プログラムの実施、海外の有力大学連合との交流推進、国際化に資するための共同事業を主な業務とし、将来的には、六大学連携コンソーシアムと海外大学とのアライアンスにより、教員派遣や教材提供を通して国内外で共同教育プログラムを開発することを目指している。
大学間協定
- 東北師範大学(中国)※1 ※4
- 内蒙古農業大学(中国)
- 鄭州大学(中国)
- 北京航空航天大学(中国)
- 中国科学院昆明植物研究所(中国)
- 大連工業大学(中国)
- 遼寧科技大学(中国)
- 同済大学(中国)
- 中国医科大学(中国)※4
- ハルビン医科大学(中国)※4
- 大連医科大学(中国)※4
- 吉林大学(中国)※4
- 北京信息科技大学(中国)
- 上海理工大学(中国)
- 河南科技大学(中国)
- 内蒙古大学(中国)
- 首都師範大学(中国)
- 長春理工大学(中国)
- 陝西師範大学(中国)
- ハルビン工程大学(中国)
- 華東政法大学(中国)
- 延辺大学(中国)
- 中山大学(中国)
- 吉林華橋外国語学院(中国)
- 南方医科大学(中国)
- 上海中医薬大学・圓光大学校(中国・韓国)
- ボゴール農科大学(インドネシア)
- マナド大学(インドネシア)
- ハサヌディン大学(インドネシア)
- ガジャマダ大学(インドネシア)
- アンダラス大学(インドネシア)
- 光州科学技術院(韓国)
- 成均館大学校(韓国)
- 高麗大学校(韓国)
- モンゴル国立農業大学(モンゴル)
- モンゴル国立大学(モンゴル)
- ミャンマー国保健省医科学局及び医学研究局(ミャンマー)
- マンダレー工科大学(ミャンマー)
- ヤンゴン工科大学(ミャンマー)
- マヒドン大学(タイ)※1
- メジョー大学(タイ)※1
- カセサート大学(タイ)
- チュラロンコン大学(タイ)
- プリンスオブソンクラー大学(タイ)
- マレーシア工科大学(マレーシア)
- マラヤ大学(マレーシア)
- マレーシアプトラ大学(マレーシア)
- カラデニーズ工科大学(トルコ)
- エーゲ大学(トルコ)
- トゥルグットオザル大学(トルコ)
- ジルベ大学(トルコ)
- ダラット大学(ベトナム)※1
- フエ大学(ベトナム)※3
- ハノイ工科大学(ベトナム)
- ベトナム国家大学ハノイ(ベトナム)
- カンボジア国立教育大学(カンボジア)
- 王立プノンペン大学(カンボジア)
- カンボジア王国労働・職業訓練省労働安全衛生部門(カンボジア)
- 国立台湾大学(台湾)
- 国立台北科技大学(台湾)
- 開南大学(台湾)
- 国立中興大学(台湾)
- 輔仁大学(台湾)
- サウスオーストラリア大学(オーストラリア)※1
- アデレード大学(オーストラリア)※1 ※2
- ウエスタンオーストラリア大学(オーストラリア)
- ピエール・マリキュリー大学(フランス)
- ストラスブール大学(フランス)
- ボルドーモンテーニュ大学(フランス)
- ハノーファー大学(ドイツ)
- ドレスデン工科大学(ドイツ)
- アダム・ミツキエヴィチ大学(ポーランド)
- ノヴィ・サド大学(セルビア)
- ベオグラード大学(セルビア)
- シェフィールド大学(イギリス)※1
- カーディフ大学(イギリス)
- エジンバラ大学(イギリス)※1
- イースト・アングリア大学(イギリス)
- ヨーク・セントジョン大学(イギリス)
- サリー大学(イギリス)※1
- ヴェネツィア・カ・フォスカリ大学(イタリア)
- ムルシア大学(スペイン)
- アルバータ大学(カナダ)
- ビショップス大学(カナダ)
- カールトン大学(カナダ)
- サンノゼ州立大学(アメリカ)※1
- カリフォルニア州立大学イーストベイ校(アメリカ)※1
- カンザス大学(アメリカ)※1
- ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校(アメリカ)※1
- カリフォルニア州立大学フラートン校(アメリカ)※1
- イリノイ大学アーバナシャンペイン校(アメリカ)※1
- 南オレゴン大学(アメリカ)※1 ※2
- メリーランド大学ボルチモア校(アメリカ)
- アリゾナ州立大学(アメリカ)※1
- グアム大学(アメリカ)
- カリフォルニア州立大学モントレイベイ校(アメリカ)
- ハワイ大学マノア校(アメリカ)
- ピッツバーグ大学(アメリカ)
- チャタム大学(アメリカ)
- アパラチアン州立大学(アメリカ)
- ノーザンアイオワ大学(アメリカ)
- ウエイン州立大学(アメリカ)
- ポートランド州立大学(アメリカ)
- リオデジャネイロ州立大学(ブラジル)
- ガーナ大学(ガーナ)
- ジョモケニアッタ農工大学(ケニア)
- カイロ大学(エジプト)
- ※1 岡山大学短期留学プログラム「EPOK」派遣先大学(全学生が対象)
- ※2 岡山大学語学(英語)研修プログラム派遣先大学(全学生が対象)
- ※3 岡山大学-フエ大学院特別コース(修士課程)
- ※4 岡山大学-中国東北部大学院留学生交流プログラム (O-NECUS)
部局間協定
文学部
教育学部
- キャンベラ大学(オーストラリア)※6
法学部
経済学部
理学部
- 北京大学化学及び分子工程学院(中国)
- 東義大学校自然科学大学(韓国)
- チェンマイ大学理学部(タイ)
- コンスタンツ大学化学部(ドイツ)
- クラコフ工科大学(ポーランド)
- カザン州立大学生物学部(ロシア)
- ノートルダム大学理学部(アメリカ)
医学部
歯学部
- 南昌大学医学院(江西医学院)(中国)※5
- 北京大学口腔医学院(中国)※5
- 大連医科大学口腔学院(中国)※5
- 香港大学歯学部(中国)
- ニッテ大学歯学部 (ABSM歯学研究所)(インド)※5
- インドネシア大学歯学部(インドネシア)※5
- サウスウェスタン大学歯学部(フィリピン)
- ハイフォン医科薬科大学歯学部(ベトナム)
- ハノイ医科大学歯学部(ベトナム)
- ソウル大学校歯医学大学院(韓国)※5
- 台北医学大学口腔医学院(台湾)
- モンゴル医科大学歯学部(モンゴル)※5
- チャールズ・スタート大学(オーストラリア)
- グラスゴー大学歯学部(イギリス)※5
- テッサロニキアリストテレス大学歯学部(ギリシャ)
- ワシントン大学歯学部(アメリカ)※5
- ルイジアナ州立大学歯学部(アメリカ)※5
- サンパウロ大学歯学部(ブラジル)
- サンパウロ大学リベイランプレット歯学部(ブラジル)
- フィニステラエ大学歯学部(チリ)
薬学部
- 梨花女子大学校薬学大学(韓国)
工学部
- 上海交通大学機械・動力工程学院(中国)
- 厦門大学医学院(中国)
- 四川大学化学学院(中国)
- タンペレ工科大学(フィンランド)
- タンペレポリテクニック(フィンランド)
- フィンランド工業技術研究所(フィンランド)
- ポルト大学工学部(ポルトガル)
- ペトルポニ高分子化学研究所(ルーマニア)
- ラフボロー大学理学部(イギリス)
- ローマ第3大学工学部(イタリア)
- ミズーリ大学ローラ校工学部(アメリカ)
環境理工学部
農学部
- 浙江大学農業生物技術学院(中国)
- 大連大学生物工程学院(中国)
- サム・ラチュランギ大学(インドネシア)
- ウダヤナ大学畜産学部(インドネシア)
- スリビジャヤ大学農学部(インドネシア)
社会文化科学研究科
- 上海社会科学院部門経済研究所(中国)
- 浙江大学経済学院(中国)
- 復旦大学中国語言文学系(中国)
- 山東大学校韓国学院(中国)
- 国立高雄大学法学院(台湾)
- 淡江大学国際研究学院アジア研究所(台湾)
- 国立嘉義大学人文芸術学院(台湾)
- 政治大学法学院(台湾)
- 国民大学校社会科学大学国際学部(韓国)
- チャナッカレ3月18日大学社会科学研究所(トルコ)
- ベルリン自由大学歴史・文化学部(ドイツ)
- サマランカ大学(スペイン)
自然科学研究科
- 浙江大学材料及び化学工程学院(中国)
- 東北大学自動化研究センター(中国)
- 河南科技大学大学院(中国)
- 北京大学生命科学学院(中国)
- 河南科技大学機械電子工程学院(中国)
- 西安交通大学(中国)
- 中国科学院上海有機化学研究所(中国)
- 北京大学医学部(中国)
- 中国科学院大連化学物理研究所(中国)
- 香港中文大学理学院化学科(中国)
- 漢陽大学校工学部(韓国)
- 国立台湾師範大学(台湾)
- スラバヤ工科大学(インドネシア)
- スラバヤ電子大学ポリテクニック(インドネシア)
- サウスバリー大学(エジプト)
- エルーメノフェイア大学理学部(エジプト)
- ジローナ大学理学部(スペイン)
- ソフィア大学化学及び薬学部(ブルガリア)
- ロシア連邦国立科学センター生物医学研究所(ロシア)
- プラハ化学工学大学食品生化学部(チェコ)
- コペンハーゲン大学理学部(デンマーク)
- ミュンスター大学生物学部(ドイツ)
- パーデュー大学理学部(アメリカ)
環境生命科学研究科
- スマトラウタラ大学大学院天然資源環境管理研究科(インドネシア)
- バンドゥン工科大学土木環境工学部(インドネシア)
- フエ農林大学(ベトナム)
- ハノイ土木大学・環境理工学研究所(ベトナム)
- 河北農業大学林学院(中国)
- 華中農業大学経済管理・土地管理学院(中国)
- 韓国地質資源研究院地球環境研究本部(韓国)
- グダニスク工科大学土木環境工学部(ポーランド)
- ブリテッシュコロンビア大学森林学部(カナダ)
- アラスカ大学フェアバンクス校国際北極圏研究センター(アメリカ)
- ダナン工科大学(ベトナム)
- ノンラム大学バイオテクノロジー環境研究所および獣医畜産学部(ベトナム)
- ブラパー大学理学部(タイ)
- ユバスキュラ大学情報工学部(フィンランド)
医歯薬学総合研究科
- 東国大学校慶州キャンパスバイオ融合研究院(韓国)
- コンケン大学(タイ)
- ウダヤナ大学医学部(インドネシア)
- パリ神経科学大学院(フランス)
- ラクイラ大学医学部(イタリア)
- ミシガン大学医学部(アメリカ)
保健学研究科
- シーマハサラカム看護大学(タイ)
資源植物科学研究所
- 北京大学生命科学学院(中国)
- 全南大学校農業植物ストレス研究センター(韓国)
- ロシア連邦国立科学センター生物医学研究所(ロシア)
- カザン州立大学生物学部(ロシア)
岡山大学病院
- 洛陽市中心病院(中国)
- ベトナム循環器センターE病院ハノイ(ベトナム)
グローバル・パートナーズ
- 青島科技大学国際交流与合作処(中国)
- ※5 歯学部生対象の単位互換短期留学制度(ODAPUS)派遣先大学
- ※6 教育学部生対象の単位互換短期留学制度派遣先大学
岡山大学学園紛争
1968年ごろから激烈化していた大学闘争の余波は岡山大学にも及んだ。
1968年に陸上自衛隊三軒屋駐屯地の弾薬輸送車が構内の南北道路(大学管理下の道路であるが、一般の往来が許されている)を通行していたことに気づいた学生らが「弾薬輸送に反対する会」を結成し抗議活動を開始した[72]。
大学当局は輸送車の南北道路不使用を自衛隊に申し入れ、自衛隊側でも学生らとの摩擦を避けるため検討することになったが、学生らは弾薬庫撤去を掲げ、9月17日にその第2回デモが行われた。このときデモ隊の最後尾の旗手が通行中の車両の妨げとなったのを注意しようとした警察官が南北道路に数メートル入り、これを警察官の大学構内への立ち入りであるとして反発した学生らともみあいとなった。更にこれを見咎めて駆け付けたパトカーが南北道路で停車し更に衝突はエスカレートし、応援に来た機動隊約30人らによって警察官に暴行を加えた2人が逮捕された。これに対し、大学当局は抗議声明を出し、逮捕された学生の速やかな開放や大学への陳謝を要求している[72]。
同日夜、半学生逮捕に抗議する一部学生らが正門の西半分にバリケードを構築した。翌18日にはさらにバリケードが強化され自転車が通行できる程度の幅しか残されなかった。往来を妨害された市民から抗議を受けた大学当局は、警察当局へ「善処方」を要請し、学生組織「自治会連合会中央執行委員会」にバリケード封鎖の解除を要請したが、進展はなかった[72]。
12月25日、上述の逮捕された学生1人が公務執行妨害罪・傷害罪の容疑で起訴されたため、有志らが発起して翌1969年1月18日に1430人(委任状を含む。学生総数は約5500人)が集まり全学学生大会が開催され、「不当逮捕の白紙撤回」「岡山県警への謝罪要求の基本路線貫徹」「岡山西警察署署長の告発」等を決議し、それを大衆団交で確認することを大学当局に要求した[72]。
大学当局は全学集会を3度(1月23日、1月25日、2月1日)にわたり開催し譲歩案も示したが議論は平行線をたどり、1月25日には法文・教育・理・農の4学部でスト宣言が採択され、医学部(2月5日)、工学部(2月8日)、法文学部第二部(2月11日)もストに突入し、ほぼ全学が参加した。このためこの年の入試は高校や予備校などの学外で分散して行われ、当日は受験者本人以外の入場はシャットアウトされた。入学阻止を図るヘルメット姿の全共闘系学生も現れたが、機動隊員や教職員らによって阻まれた[72]。
更に南北道路北口や事務室などが学生らに封鎖されたが、4月12日に現場検証のために大学当局に許可を得て構内に入った機動隊500人に対して学生らによる投石が行われ53人が重軽傷を負い、うち26歳の巡査が搬送後意識不明となり、同日中に死亡した(大学紛争で殉職した警察官としては2人目)。学生1人も怪我をし、岡大全共闘議長が逮捕された[73][74]。死亡した巡査は前年10月に中国管区警察局から優秀警官として表彰されていた[74]。岡山大学長の赤木五郎は肋膜炎で入院中であったが、事態を受け「わが大学の紛争のために、人命が失われたことは、いう言葉がなく痛恨のきわみです。私は大学の責任者として、深くその責任を感じています」との声明を出す[74]。
4月27日、附属小・中学校のグラウンドで学生集会が開かれ、赤木学長が紛争解決を図り所信表明を行うが、学生らのデモやシュプレヒコールにより妨害され、途中で打ち切られた。後日、「バリケードがたとえ理念的には一定の意味をもつて設置されたものとしても、現実に被害を受けているのは地域の方々であり、大学関係者である」「あのバリケードを諸君らの判断によって一日も早く撤去するように努力していただきたい」「大学が自治を要求し、警察官の学内無断立入を拒むからには、学内においては一般社会よりもより厳しく法や秩序が守られなければなりません」などとする約1万字の学長所信が全教職員・学生に配布された。赤木学長は5月3日に辞任した[72]。
このころから教育学部学生を中心に結成された「一般学生協議会」等、紛争解決を目指す学生グループも生まれたが、スト支持派の学生らはヘルメットやゲバ棒で武装して抵抗した。5月12日には封鎖反対の学生らが教養部と法文学部の封鎖を解除したが、法文学部は再びスト支持派の学生らが再封鎖した。このとき学生・教職員数十人が負傷し、教職員4人が救急車で搬送された[72]。
8月、大学の運営に関する臨時措置法が成立し、岡山大学は重症紛争校に指定され、更に文部省が10月中旬まで1か月以上授業が行われない大学に対しては入学試験を中止するとの意向を示した。苦境に追い込まれた大学当局は法文・教育・理・医の3学部の授業を9月16日に再開することを決定し、谷口澄夫学長は「妨害があっても絶対に排除する方針であり、不測の事態には警察力を依頼する」と強い姿勢を示した[72]。
9月15日、機動隊約1000人・放水車2台が出動し、バリケードは撤去され、25人が不退去罪で逮捕された。これを受けて反対派学生は過激化して火炎瓶などを用いて破壊行為を行ったが、機動隊や教職員による警備のもとで10月までに全学部で授業が再開された。大学封鎖によるブランクの巻き返しのため、午前9時から午後9時までの受講を余儀なくされた学生もいた。一部で混乱があったものの、大学は平穏を取り戻し、10月15日までに機動隊は引き揚げられた(津島キャンパスからは10月13日)[72]。
その後も、1973年に教養部の講師がボイコットを行ったことにより免職処分を受け、処分撤回を求める一部学生が暴力・破壊行為を行ったほか、1975年には岡山大学を拠点にしようとしたマルクス主義青年同盟によって岡山大学北津寮襲撃事件が引き起こされている[72]。
社会との関わり
- 公的研究費の不正経理
- 同大学への公的研究費のうち、自然科学研究科と医歯薬学総合研究科、資源生物科学研究所に於いて、平成14年度から平成17年度にかけて、架空取引の納品書を作成するなどの手口で、約2,160万円を業者への預け金にする不正経理が行われ、同大学は、教授8人を含む教員11人を、2009年6月11日付で停職1~2ヶ月の懲戒処分とした。私的流用はなかったという[75]。
附属学校
脚注
- ↑ 岡山大学病院公式等 - 残り8大学は、北海道大学、東北大学、東京大学、京都大学、大阪大学、名古屋大学、九州大学、慶應義塾大学
- ↑ 岡山の地は、国連の「持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development;ESD)」において、岡山大学などでつくる「岡山ESDプロジェクト」が、2016年9月に「ユネスコ/日本ESD賞」を受賞。さらに岡山市は2017年1月に「ユネスコ学習都市賞2017」を受賞するなど、わが国を代表するESDの実践の場となっている。この持続可能な社会づくりのための担い手を育てるESDは、持続可能な開発目標(SDGs)の開発目標に取り組み、達成するための人材育成として位置づけられている。こうした背景を踏まえ、岡山大学ではSDGsが求める「社会のための科学」を先導する体制の強化を実施している。岡山大学「岡山大学xSDGs」ホームページ
- ↑ 岡山大学が第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞!! 国公立大学では唯一。岡山大学ホームページ
- ↑ 名古屋大学資料
- ↑ 5.0 5.1 岡山大学案内(デジタルパンフレット) : 津島キャンパス案内、2016年(平成28年)4月30日閲覧。ただし、東京海洋大学は品川駅から1km未満で到達できる。
- ↑ 岡山大学公式
- ↑ 岡山大学ホームページ「槇野学長からのメッセージ」
- ↑ 岡山大学「岡山大学xSDGs」ホームページ
- ↑ 60分・クォーター制導入
- ↑ 10.0 10.1 岡山大学小史p.347
- ↑ 岡山大学小史p.350
- ↑ 岡山大学小史p.351
- ↑ 岡山大学「グローバル・ディスカバリー・プログラム」ホームページ
- ↑ 岡山大学SDGs推進本部を設置 SDGsの達成に貢献する岡山大学の活動を推進!
- ↑ 大学院ヘルスシステム統合科学研究科の看板除幕式を挙行
- ↑ 2016年度入学生用の文学部案内[1]によると、コースに分かれるのは2年次から。教育研究領域は、文学部案内による。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目には、哲学芸術学、行動科学、歴史学、アジア言語文化論、欧米言語文化論がある。
- ↑ 分野、領域の構成は、2017年入学生用の文学部[2]による。2年次に分野を選択。大学ホームページ[3]によると、文学部専用の副専攻コースとして「ドイツ語コース」、「フランス語コース」がある。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目として、国語教育、社会科教育、数学教育、理科教育、音楽教育、美術教育、保健体育、家政教育、技術教育、英語教育、障害児教育、幼児教育、養護教育、教育学、教育心理学がある。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目として、公共法、市民法、比較国際法、現代政治学がある。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目として、経済理論・統計、比較経済、政策科学、経営・会計がある。
- ↑ 教員の研究部門は、理学部のウェブページ[4]による。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、数学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、物理学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、化学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、生物学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、地球科学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目として、人体構造機能学、循環器病態学、麻酔・救急医学、脳神経制御学、器官病態学、母性・小児医学、腫瘍制御医学、生体情報医学、感覚・運動機能病態学、法医生命倫理学、感染防御医学、社会環境健康医学がある。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目として、基礎看護学、成人看護学、母子看護学、地域看護学、医用放射線科学、放射線診療技術学、病態検査学、機能解析学がある。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目として、口腔基礎常態学、口腔基礎病態学、口腔病態外科学、口腔機能再建学、予防・発育加齢歯科学がある。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、医療薬学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、医薬品開発科学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、機械システム系学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、電気通信系学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、情報系学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、化学生命系学のみ。
- ↑ 研究分野は、2016年入学生用の環境理工学部案内[5]による。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、環境数理学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、環境デザイン工学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、環境管理工学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目は、環境物質工学のみ。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、学科目として、農芸化学、応用植物科学、応用動物科学、環境生態学がある。
- ↑ 「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、講座に代わる教員組織として、学校教育学系、心理・臨床学系、発達支援学系、社会・言語教育学系、自然教育学系、芸術教育学系、生活・健康スポーツ学系がある。
- ↑ 前期課程の講座は、社会文化科学研究科のガイドブック(2016年入学生用)[6]を参照。ただし、「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」では定められていない。
- ↑ 講座は、2016年入学生用の学生募集要項(博士前期課程[7]、後期課程[8]、5年一貫制博士課程[9])による。なお、「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」では、前期課程の講座は記載されていない他、後期課程と5年一貫制博士課程の連携講座も記載されていない。
- ↑ 46.0 46.1 46.2 46.3 2015年度に化学生命工学専攻を改組して設置。
- ↑ 分野、領域は医学部保健学科・大学院保健学研究科のホームページ[10]による。「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」によると、博士講座として、基礎看護学、成育看護学、臨床応用看護学、コミュニティヘルス看護学、医用情報理工学、放射線健康支援科学、病態情報科学、生体情報科学がある。
- ↑ 専攻、講座の構成は、環境生命科学研究科概要(2015年度版)[11]による。なお、岡山大学大学院環境生命科学研究科規程では、前期課程の講座は記載されていない。
- ↑ 博士課程学生募集要項(2015年10月、2016年4月入学生用)[12]によると、教育研究分野には、細胞組織学、人体構成学、システム生理学、分子医化学、循環器内科学、心臓血管外科学、麻酔・蘇生学、救急医学がある。
- ↑ 博士課程学生募集要項(2015年10月、2016年4月入学生用)によると、教育研究分野には、薬理学、歯科薬理学、衛生代謝制御学、生物情報機能学、薬効解析学がある。
- ↑ 博士課程学生募集要項(2015年10月、2016年4月入学生用)によると、教育研究分野には、脳神経機構学、細胞生理学、生化学、精神神経病態学、脳神経内科学、脳神経外科学がある。
- ↑ 博士課程学生募集要項(2015年10月、2016年4月入学生用)によると、教育研究分野には、病理学(免疫病理)、細胞化学、消化器・肝臓内科学、腎・免疫・内分泌代謝内科学、小児医科学、皮膚科学、泌尿器病態学、産科・婦人科学、口腔病理学、歯周病態学がある。
- ↑ 博士課程学生募集要項(2015年10月、2016年4月入学生用)によると、教育研究分野には、病理学(腫瘍病理)、免疫学、腫瘍ウイルス学、分子腫瘍学、呼吸器・乳腺内分泌外科学、血液・腫瘍・呼吸器内科学、放射線医学、消化器外科学、臨床遺伝子医療学、口腔顎顔面外科学、歯科放射線学がある。
- ↑ 博士課程学生募集要項(2015年10月、2016年4月入学生用)によると、教育研究分野には、臨床薬剤学、製剤設計評価学、医薬品安全性学、医薬品臨床評価学、臨床病態診断学、救急薬学がある。
- ↑ 博士課程学生募集要項(2015年10月、2016年4月入学生用)によると、教育研究分野には、細胞生物学、耳鼻咽喉・頭頸部外科学、眼科学、整形外科学、形成再建外科学、口腔生化学、口腔形態学、生体材料学、歯科保存修復学がある。
- ↑ 博士課程学生募集要項(2015年10月、2016年4月入学生用)によると、教育研究分野には、口腔機能解剖学、口腔生理学、インプラント再生補綴学、歯科矯正学、顎口腔再建外科学、咬合・有床義歯補綴学、歯科麻酔・特別支援歯学がある。
- ↑ 博士課程学生募集要項(2015年10月、2015年6月入学生用)によると、教育研究分野には、病原細菌学、病原ウイルス学、口腔微生物学、小児歯科学、衛生微生物化学、国際感染症制御学、構造生物薬学がある。
- ↑ 博士課程学生募集要項(2015年10月、2016年4月入学生用)によると、教育研究分野には、生命倫理学、疫学・衛生学、医療政策・医療経済学、公衆衛生学、法医学、医療情報学、総合内科学、老年医学、総合歯科学、予防歯科学がある。
- ↑ 博士課程学生募集要項(2015年10月、2016年4月入学生用)
- ↑ 前期課程の講座、分野は、前期課程学生募集要項(2016年4月入学者用、2次)[13]による。ただし、「岡山大学の学科目及び講座等並びに附置研究所の共同研究コアに関する規則」では定められていない。
- ↑ 後期課程学生募集要項(2016年4月入学者用、2次)[14]によると、教育研究分野には、有機医薬品開発学、合成医薬品開発学、天然医薬品開発学、精密有機合成化学、医薬品機能分析学、生体膜生化学、薬物動態制御学、微生物医薬品学、生体応答制御学、生体物理化学がある。
- ↑ 専門職学位講座として、「法務」がある。
- ↑ 資源植物科学研究所のホームページ[15]によると、大気環境ストレスユニット(光環境適応研究グループ、環境応答機構研究グループ)、土壌環境ストレスユニット(植物ストレス学グループ、植物成長制御グループ、分子生理機能解析グループ)、環境生物ストレスユニット(植物・微生物相互作用グループ、植物・昆虫間相互作用グループ)がある。
- ↑ 資源植物科学研究所のホームページによると、萌芽的・学際的新展開グループ、国際的新展開グループ、作物デザイン研究グループがある。
- ↑ 資源植物科学研究所のホームページによると、遺伝資源ユニット(ゲノム多様性グループ、遺伝資源機能解析グループ、野生植物グループ)、ゲノム育種ユニット(核機能分子解析グループ、ゲノム制御グループ)がある。
- ↑ 界面科学研究施設[16]のホームページによると、薄膜物性学部門、粉体物性学部門、先端超伝導材料研究部門がある。
- ↑ 量子宇宙研究センターのホームページ[17]によると、素粒子研究部門、宇宙研究部門、量子物理研究部門がある。
- ↑ 教育開発センター、言語教育センター、スポーツ教育センター、学生支援センター、キャリア開発センター、若手研究者キャリア支援センター、アドミッションセンターを統括する。
- ↑ 岡山大学Alumni(全学同窓会)会報創刊号
- ↑ 岡山大学広報誌「いちょう並木」第69号
- ↑ 放送大学 平成28年度 単位互換案内
- ↑ 72.0 72.1 72.2 72.3 72.4 72.5 72.6 72.7 72.8 72.9 岡山県教育委員会 (1991). 岡山県教育史 昭和三十一年~五十年. 岡山県教育広報協会, 329‐339.
- ↑ “岡山大に機動隊出動”. 朝日新聞: p. 10. (1969年4月12日). 1969-4-12
- ↑ 74.0 74.1 74.2 “投石で警官死ぬ 岡山大”. 朝日新聞: p. 1. (1969年4月13日). 1969-4-13
- ↑ 産経新聞
参考文献
- 岡山大学創立50周年記念事業委員会 『岡山大学50年小史』 岡山大学、1999年。
- 岡山大学. “岡山大学概要2008” (日本語(PDF)). pp. pp.14-19. . 2009年10月25日閲覧.
- 岡山大学. “岡山大学概要2008” (日本語(PDF)). pp. pp.20-26. . 2009閲覧.
- 産経新聞. “2009年6月19日版 - 預け金2千万超の不正経理 岡山大教授ら11人を停職” (日本語). pp. pp.20-26. . 2009閲覧.
Wiki関係他プロジェクトリンク
公式サイト
- 岡山大学 公式ウェブサイト (日本語)
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