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伊奈町(いなまち)は、埼玉県の中東部にある人口約4万4千人の町。
Contents
地理
関東平野の中にあり、町域はすべて平地で山がない。東の境を綾瀬川、西の境を原市沼川が流れる。町域の約60パーセントは大宮台地上に位置し、残りは先述の河川沿いの沖積平野である[1]。町域の最高点は小貝戸地区の19 mで最低点は綾瀬川と原市沼川の合流点付近の8 m。直下には中央構造線に関連する綾瀬川断層が存在する。東北新幹線が町内南部を、上越新幹線が中・北部に沿って背骨のように縦貫している。
昭和中期ごろまでは梨、ぶどうなどを栽培する典型的な農村であったが、1983年の埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)の開通により区画整理が実施され、さいたま市のベッドタウンとして宅地造成が進んでいる。2015年現在国内で10番目に人口の多い町となっている。
歴史
町名は、江戸時代初期の関東郡代で利根川東遷事業を行った伊奈忠次を輩出した伊奈氏の屋敷(小室藩)があったことにちなむ。
- 1869年(明治2年)1月28日 (旧暦) - 武蔵知県事・宮原忠治の管轄区域をもって大宮県が発足(県庁は日本橋馬喰町)。
- 1869年(明治2年)9月29日 (旧暦) - 県庁が浦和に移転し、大宮県から浦和県に改称。
- 1871年(明治4年)11月14日 (旧暦) - 浦和県・忍県・岩槻県の3県が合併して埼玉県が誕生。
- 1872年(明治5年) - 大区小区制施行により、第18区-19区に所属する[1]。
- 1879年(明治12年) - 足立郡の区域をもって行政区画としての北足立郡が発足。郡役所は浦和宿に設置。
- 1943年(昭和18年)7月15日 - 小針村と小室村が合併し、伊奈村となる[2]。
- 1970年(昭和45年)11月1日 - 町制施行により、伊奈町となる[1][2]。
- 1983年(昭和58年)12月22日-埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)が暫定開業。丸山駅、志久駅、伊奈中央駅、羽貫駅が開業。
- 1990年(平成2年)8月22日-埼玉新都市交通伊奈線(ニューシャトル)が内宿駅まで開業。全線開業。
- 1992年(平成4年) - 防災行政無線が整備される。
- 1993年(平成5年)4月1日 - 防災行政無線が開局される。
- 2007年(平成19年) - 人口が4万人を超える。
町域の成立まで
明治8年以前 | 明治8年 | 明治22年4月1日 | 昭和18年7月15日 | 昭和45年11月1日 | 現在 |
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小室宿村[1] | 小室村 | 小室村 | 伊奈村 | 伊奈町 | 伊奈町 |
別所村 | |||||
山田村 | |||||
丸山村 | |||||
小貝戸村 | |||||
柄山村 | |||||
中荻村 | |||||
柴村 | |||||
小針新宿村 | 小針新宿村 | 小針村 | |||
小針内宿村 | 小針内宿村 | ||||
大針村 | 大針村 | ||||
羽貫村 | 羽貫村 |
人口
伊奈町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
歴代首長
- 大島清(現職 2016年4月 - 、1期目)
- 野川和好
- 稲橋正兵衛
- 小林昭一
- 加藤操
町の行政機関
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県の行政機関
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広域行政機関
- 上尾桶川伊奈衛生組合:上尾市・桶川市とともにし尿処理(収集運搬を除く)を行っている。
- 事務委託
- 上尾市(上尾伊奈斎場つつじ苑):上尾市に斎場・火葬場の運営事務を委託している。
- 協議会
- 埼玉県央地域まちづくり協議会:鴻巣市、上尾市、桶川市、北本市、伊奈町で構成している。
- 上尾市・伊奈町消防通信指令事務協議会:上尾市(上尾市消防本部)と当町(伊奈町消防本部)で119番通報の受付及び各消防署等への指令業務を共同で行っている。
立法
町議会
平成25年7月1日現在
農業
友好都市・提携都市
地域
教育
- 小学校
-
- 伊奈町立小室小学校
- 伊奈町立小針小学校
- 伊奈町立南小学校
- 伊奈町立小針北小学校
- 中学校
-
- 埼玉県立伊奈学園中学校(※中高併設)
- 伊奈町立伊奈中学校
- 伊奈町立小針中学校
- 伊奈町立南中学校
- 国際学院中学校(※中高併設)
- 高等学校
-
- 埼玉県立伊奈学園総合高等学校(※中高併設)
- 国際学院高等学校(※中高併設)
- 栄北高等学校
- 専門学校
- 大学
電話番号
市外局番は町内全域「048」。市内局番が「6XX」「7XX」「8XX」の地域との通話は市内通話料金で利用可能(浦和MA)。収容局は上尾伊奈局および埼玉加納局。
郵政
郵便番号は町内全域が「362-08xx」で、上尾市にある上尾郵便局が集配を担当する。
- 伊奈寿郵便局
- 伊奈小室郵便局
交通
鉄道路線
これ以外にもJR宇都宮線蓮田駅は同町の南東部に近く、伊奈町の一部の地域(栄全域と大字小室の一部)[3]は蓮田駅が最寄駅となっている。ニューシャトルは上越新幹線と並走しているが、新幹線に駅はない。
バス
タクシー
タクシーの営業区域は県南中央交通圏で、川口市・さいたま市・鴻巣市・上尾市・戸田市などと同じエリアとなっている。
道路
- 県道
観光ほか
- 埼玉県県民活動総合センター
- 乗馬クラブ クレイン伊奈
- 伊奈氏屋敷跡
- 無線山(桜)
- 伊奈町町制記念公園(バラ)
- 伊奈まつり(8月)
出身有名人
その他
町・字
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 1.3 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』1229-1232頁。
- ↑ 2.0 2.1 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』1422頁。
- ↑ この地域は大規模な水田区域だったものが1970年代から1980年代にかけて宅地開発が行われたため県外・町外からの転入者が多いうえに町役場周辺よりも蓮田駅の方が距離的に近いことから、経済的にも地域ネットワーク的にも同町他地域より蓮田市との結びつきの方が強い。
またこの周辺から利用可能なニューシャトルの駅は事実上丸山駅しかなく、またそこまでの道路に歩道が整備されておらず危険なうえバス路線等の利用も不便であり蓮田駅に出るよりも時間を要することから、栄地区の住民がニューシャトルを利用することは全くといっていいほどない。 - ↑ 2016年1月現在、上尾駅東口 - がんセンターの間については利用不振のため運休扱いになっている。
本数も日本薬科大学前経由便と比較して3割程度しかなく、3時間以上運行されない時間帯もある。 - ↑ 5.0 5.1 5.2 蓮田駅西口 - 栄6丁目北まで同経路運行。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 「伊奈総合高校」と「伊奈学園」は同じ学校(埼玉県立伊奈学園中学校・伊奈学園総合高等学校)であり、路線により行先表示が異なる。
参考文献
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 『角川日本地名大辞典 11 埼玉県』 角川書店、1965年。ISBN 4040011104。
外部リンク
典拠レコード: