アンスリー

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かつて京阪電鉄守口市駅構内に存在したアンスリー(写真右側)

アンスリー (an3) とは、関西私鉄大手2社の京阪電気鉄道南海電気鉄道の駅に主に出店している駅コンビニエンスストアの共通名称である。

名前の由来は、この2社と当初共同で展開していた阪神電気鉄道の計3社の共通文字[1][2](KEIHAN・NANKAI・HANSHIN)、店の標語である「安心」、「安全」、「安らぎ」の「安(an)」からきている[3]。現在は、阪神電気鉄道の店舗が無くなり、前者の共通文字が成り立たなくなったことから、後者の説明が用いられている。

歴史・概要

1997年(平成9年)から阪神電気鉄道京阪電気鉄道南海電気鉄道の関西の大手私鉄3社が共同で展開をし始めた[4]駅ナカコンビニエンスストアである[5]。1号店は、京阪電気鉄道の樟葉駅前店。

共通のブランドを使用しているものの、運営は基本的に各社が独自に行っている[4]

2005年(平成17年)4月1日に京阪ザ・ストア内に共同本部準備室を設置し、共同仕入れや企画など一部機能を統合を目指した[1]。その後、共同本部は解消したが、商品企画、イベント企画、スタッフ研修などを協同して実施している。また、阪急と近鉄を交え5社共同事業として公共料金等払込の取扱いも行っている。

2005年(平成17年)10月31日に株式会社京阪ザ・ストアドラッグストア大手のコクミンが提携してアンスリーとドラッグストアを融合した新業態の店舗Plug-in(プラグイン)を大阪府守口市に開店させ[6]2007年(平成19年)1月30日に駅売店のスピーディーな販売形態も取り入れたステップ・イン型の小型店舗アンスリーS∧M(サム)を阪神電気鉄道梅田駅構内に出店して新たな形態の店舗展開を始めた[5]

阪急・阪神経営統合に伴う阪急阪神ホールディングス内の流通事業の再編・合理化策の一環として、2008年(平成20年)4月1日から阪神電気鉄道の100%出資子会社である阪神ステーションネットが運営していたアンスリーの店舗の運営がアズナスを運営している阪急リテールズに委託され[7]、翌年2009年(平成21年)4月1日に阪神ステーションネットアンスリー全8店舗が関係する従業員を含めて阪急リテールズに完全に事業移管されると共に店名もアズナスに転換して[4]、アンスリーのブランドで店舗を展開するのは京阪グループと南海グループのみとなった。

2014年(平成26年)7月現在、京阪アンスリーが33店舗(内アンスリーS∧Mが4店舗)、南海アンスリーが22店舗(内生活彩家が2店舗)である。なお、南海アンスリーのうち3店舗は、南海電気鉄道の子会社である泉北高速鉄道の沿線にある。

現在の運営会社は、株式会社京阪ザ・ストア[5](元の運営会社:京阪電気鉄道株式会社)、南海フードシステム(元の運営会社:南海フードシステム株式会社(南海商事株式会社の子会社)→南海都市創造株式会社[5]→南海フードシステム株式会社→南海電気鉄道株式会社)の2社で、。

一部の店舗を除き、PiTaPaでの支払いが可能である。南海アンスリーの一部の店舗ではiDでの支払いが、ekimoなんば店とekimo天王寺店、および一部の店舗ではこれに加え、ICOCA(電子マネーの相互利用を実施している交通系ICカード[8]を含む)・楽天EdyQUICPayでの支払いが可能である。京阪アンスリーでは、e-kenet VISAカードでの支払いも可能である。さらに2012年(平成24年)3月からは、iD・楽天Edy・ICOCA(電子マネーの相互利用を実施している交通系ICカードを含む)の3種類が各店で利用可能となった。

店舗

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ekimoなんば店(南海)

京阪

  • 渡辺橋店(大阪市北区
  • 大江橋店(大阪市北区)
  • 淀屋橋店(大阪市中央区
  • 淀屋橋コンコース店(大阪市中央区)
  • 北浜店(大阪市中央区)
  • 天満橋店(大阪市中央区)
  • 京橋店(大阪市都島区)
  • 京橋片町口店(大阪市都島区
  • 京橋中央口店(大阪市都島区)
  • 太子橋店(守口市
  • 西三荘店(門真市
  • 門真店(門真市)
  • 古川橋コンコース店(門真市)
  • 大和田店(門真市)
  • 萱島店(寝屋川市
  • 寝屋川店(寝屋川市)
  • 寝屋川北口店(寝屋川市)
  • 香里園店(寝屋川市)
  • 枚方店(枚方市
  • 枚方東口店(枚方市)
  • 枚方中央口店(枚方市)
  • 牧野店(枚方市)
  • くずは店(枚方市)
  • 八幡店(八幡市
  • 淀競馬場前店(京都市伏見区
  • 中書島店(京都市伏見区)
  • 中書島下りホーム店(京都市伏見区)
  • 丹波橋店(京都市伏見区)
  • 祇園四条店(京都市東山区
  • 三条店(京都市東山区)
  • 出町柳店(京都市左京区
  • 宇治店(宇治市[9]

南海

☆はフランチャイズ店。いずれも泉北高速鉄道の駅にあり、同社の関連会社である泉鉄産業が運営している。それ以外は南海フードシステムの直営。 ekimo内に出店している店舗もすべて、南海フードシステムが運営している。

  • 生活彩家 南海なんば第1ビル店(大阪市浪速区
  • 生活彩家 天下茶屋店(大阪市西成区)

[10]

その他

過去に存在していた店舗

京阪

  • 守口店 - コンビニドラッグ「プラグイン」へ業態変更
  • 古川橋店(門真市)
  • 精華台店
  • 宇治東店
  • 松井山手店
  • 東御蔵山店

ステップイン店舗

  • サム 中之島店(大阪市北区)
  • サム 牧野店(枚方市)
  • サム 寝屋川ホーム店(寝屋川市)
  • サム 光善寺店(枚方市)

南海

  • なんばCITY店(大阪市中央区
  • なんばCITY東ビル店(大阪市中央区) - 跡地に南海フードシステム運営の「ウィルコムプラザ南海なんば」が入店(その後東ビル解体のために閉店)
  • 南海なんば駅南口店(大阪市浪速区
  • 羽衣店(高石市
  • 彩の台店(橋本市
  • 生活彩家 ekimo梅田店(大阪市北区
  • 初芝駅店

阪神

  • 梅田東口店(大阪市北区
  • 西梅田店(大阪市北区)
  • 野田店(大阪市福島区
  • 千船店(大阪市西淀川区
  • 尼崎店(尼崎市
  • 甲子園東口店(西宮市
  • 甲子園西口店(西宮市)
  • 西宮店(西宮市)

以上8店舗は、2009年4月1日にアズナスへ譲渡

  • 今津店(西宮市) - 2008年8月に閉店

ステップイン店舗

  • サム 梅田西改札内店(大阪市北区)
  • サム 姫島店(大阪市西淀川区)

関連項目

脚注

  1. 1.0 1.1 “[http://www.hanshin.co.jp/company/press/pdf/20050324.pdf -「阪神」 「南海」「京阪」の3社連携を強化- コンビニエンスストア「アンスリー」の共同本部準備室を設置し、仕入・運営体制を一元化します]”. 阪神電気鉄道南海電気鉄道京阪電気鉄道 (2005年3月24日). . 2018閲覧.
  2. “[http://www.sankei.com/west/news/170110/wst1701100002-n2.html 産経WEST 【ビジネスの裏側】 コンビニの駅ナカ陣取り合戦 立ちはだかる「私鉄王国関西」の壁]”. 産業経済新聞社 (2017年1月10日). . 2018閲覧.
  3. 『アンスリー』南海商事グループ、<http://www.nanshoji.co.jp/shop/an3.html>、2017年9月3日閲覧。
  4. 4.0 4.1 4.2 “阪神のコンビニ「アンスリー」が阪急の「アズナス」へ”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2009年2月17日) 
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 “駅CVS「アンスリー」に新業態 阪神梅田駅に「SΛM」1号店オープン”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2007年2月2日) 
  6. “京阪子会社とコクミン、コンビニと薬局を融合”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2005年10月25日) 
  7. 阪急阪神ホールディングスグループにおけるコンビニエンスストア事業の統合について (Report). 阪急阪神ホールディングス. (2009-2-16). 
  8. KitacaSuicaPASMOTOICAmanacaSUGOCAnimocaはやかけん
  9. 『アンスリー』京阪・ザ・ストア、<https://www.keihan-the-store.jp/brand/anthree.html>、2017年9月3日閲覧。
  10. 『アンスリー』南海商事グループ、<http://www.nanshoji.co.jp/shop/an3.html>、2017年9月3日閲覧。

外部リンク