赤坂サカス
座標: 東経139度44分9秒北緯35.67278度 東経139.73583度
赤坂サカス(あかさかサカス、akasaka Sacas)は、東京都港区赤坂5丁目に所在する再開発複合施設である。また、施設のひとつに、東京放送ホールディングスやその子会社(TBSテレビなど)の本社が所在する、TBS放送センターがある。
Contents
概要
赤坂サカスの「サカス」は、桜を咲かすという意味であると同時に、赤坂にたくさんある坂=坂s=「サカス」の意味もある。また「赤坂サカス」のローマ字表記「akasaka Sacas」を後ろから読むと「SACA・SAKA・SAKA」=「坂・坂・坂」となる。
計画当初は「TBS赤坂5丁目再開発計画」と呼ばれていたもので、1994年(平成6年)に東京放送(現:東京放送ホールディングス)がTBS放送センターへ本社演奏所が移転した後の旧社屋跡地(2003年まで赤坂メディアビルとして使用)の再開発を目的に、土地所有者である東京放送とディベロッパーである三井不動産によって行われた計画である。2008年(平成20年)3月20日にグランドオープンした。一時閉館していた赤坂BLITZや、赤坂ACTシアターも全面リニューアルオープンした。
お台場のフジテレビ(レインボータウン)、汐留の日本テレビ(汐留シオサイト)、六本木のテレビ朝日(六本木ヒルズ)に続き、赤坂サカスが完成することで、在京民放キー局はテレビ東京を除きいずれも社屋移転時に放送局を中心とした「街」を作り、またそのいずれもが東京の新名所となっている。また、各局の移転・新築に関連した都市再開発事業としては唯一放送局主導で行われた計画であり、1991年(平成3年)のTBS開局40周年記念の一大プロジェクトは赤坂サカスの完成により前に実現した。
2008年(平成20年)夏にはTBS夏の大型イベント「夏Sacas'08」が開催。以後毎年開催されており、すでに放送局主催の大型イベントを開催してきたお台場(お台場新大陸)、汐留(超☆汐留パラダイス!)と肩を並べ、競い合うようになる。これにより、赤坂のさらなる活性化が見込まれている。
2009年(平成21年)春より、赤坂サカス内サテライトスタジオ「studio Sacas」を稼働開始。
2009年(平成21年)に『SMAP SHOP09 in akasaka Sacas』が期間限定でオープンされ、それ以降は赤坂サカスでSMAP SHOPを毎年オープンしていた。
1990年代から長らく放送事業の低迷が続いていたTBSグループにとって、赤坂サカスは収益を支える不動産事業の大きな柱となっている。
2009年(平成21年)10月にグッドデザイン賞を受賞した[1]。
施設
- TBS放送センター(TBSHD本社、TBSテレビ・TBSラジオ・BS-TBS・C-TBSの本社と演奏所)
- Sacas広場
- studio Sacas(Sacas広場に設置された常設テレビスタジオ)
- 赤坂ギャラリー
- 赤坂BLITZ
- 赤坂ACTシアター
- 赤坂Bizタワー(博報堂DYグループ各社(博報堂DYホールディングス・博報堂・博報堂DYメディアパートナーズ)や、TBS系列の準キー局・毎日放送東京支社やレコード会社・ユニバーサル・ミュージック赤坂オフィス(旧・EMIミュージック・ジャパン本社)、東京エレクトロン、国際石油開発帝石が入居)
- 赤坂 ザ レジデンス(高級賃貸マンション)
開催イベント
- 赤坂・サカスマルシェ - 農林水産省の「マルシェ・ジャポン・プロジェクト」全面協力によるマーケット。土・日・祝日を中心に開催。
- 夏イベント - 2008年より、7月中旬 - 8月下旬(イベント名は数年に一度変更)。
- White Sacas - 冬イベント。2008年より、11月中旬 - 2月中旬
- プロ野球コンベンション - 日本野球機構(NPB)主催のプロ野球表彰イベント。2009年と2010年11月。
開催実績
(※プロ野球・MLB選手の在籍球団は当時。)
- 2008年7月18日から8月31日まで、「TBSの夏祭り」と題して「夏 Sacas'08」が開催された。
- 2008年9月10日から10月13日まで、「赤坂サカス」エリアを中心に、神社、料亭跡、旧小学校など、赤坂の街が展覧会場へと変えた「Akasaka Art Flower '08」が開催された。
- 2008年12月5日から2009年2月5日まで、冬イベント「White Sacas The Rink at赤坂サカス」を開催。サカス広場にアイススケートリンク「The Rink at 赤坂サカス」が登場した。期間中224.6万人が来場した。
- 2009年3月20日から4月19日まで、「TBSの番組と花いっぱいの遊園地」と題して「花Sacas」が開催された。
- 2009年7月18日から8月31日まで、前年に引き続き「夏 Sacas'09 SacasWaterPark」を開催。「水」をテーマに、シーラカンスの冷凍体の展示などが行われた。
- 2009年11月13日から2010年2月28日まで、前年に引き続き冬イベント「White Sacas '09-'10」を開催。テーマは「LOVE」。108日間にわたり開催された。
- 2009年11月13日から11月18日まで、「素晴らしき野球 Field of DREAMS in akasaka Sacas」と題して、野球に関するイベントを開催した。TBS放送センター1階では野球殿堂博物館の出張展示が行われ、WBC2009の優勝トロフィーや国旗、イチロー(マリナーズ)のスパイクなどが展示された。
また、11月17日には赤坂BLITZにて野球日本代表(侍ジャパン)の表彰式が行われ、原辰徳監督(巨人監督)をはじめ侍ジャパンメンバーが勢ぞろいした。なお、イチローと松坂大輔(レッドソックス)は表彰式を欠席した。
翌18日には「プロ野球コンベンション2009」(NPB主催による年間表彰式)を赤坂BLITZにて開催。MVPにはセ・リーグからアレックス・ラミレス(巨人)、パ・リーグからダルビッシュ有(日本ハム)がそれぞれ表彰された。
なお、17・18日両日とも、サカス広場にレッドカーペットが登場し、この年に活躍したプロ野球選手らが赤坂サカスに来場したファンの前でレッドカーペットウォークを披露した。
また、表彰式の模様は、Sacas400でも上映されたほか、J sports ESPNでも生中継された。 - 2010年6月4日から6月27日まで、日本を代表するラーメン店が集結する「最強ラーメン烈伝 in サカス」を開催した。
- 2010年7月17日から8月31日まで、夏イベント「赤坂ビッグバン〜夏サカス2010〜」が開催された。コンセプトは「赤坂で1日たっぷり遊ぼう!」。
- 2010年11月18日、前年に続いて「プロ野球コンベンション2010」(NPB主催)を赤坂BLITZにて開催。MVPにはセ・リーグから和田一浩(中日)、パ・リーグから和田毅(ソフトバンク)がそれぞれ表彰された[2]。また前年同様、サカス広場にレッドカーペットが登場し、表彰された選手らが、集まったファンの前でレッドカーペットウォークを披露した。イベントの模様はJ sports ESPNで生中継された(同日深夜に再放送あり)[1]。
なお、TBS放送センターでは「第43回日本有線大賞」の生放送があり、TBSおよび周辺で二つの表彰イベントが同時開催された。 - 2011年7月16日から8月31日まで、夏イベント「夏サカス2011〜笑顔の扉〜」が開催された。
- 2011年9月17日から19日まで、TBSラジオ開局60周年記念イベント「感謝 de サカス!」が開催された[3]。
「studio Sacas」を使用する番組
2010年5月現在、本スタジオを使用するレギュラー番組は存在しない。
かつて使用していた番組
エピソード
グランドオープン
- 2008年2月1日、東京メトロ千代田線赤坂駅と赤坂Bizタワー間の連絡通路(Sacas Front)が開通し、赤坂サカス敷地内の一般の通行が可能になった。連絡通路は赤坂駅改札と直結しており、途中赤坂ACTシアター・赤坂BLITZ方面と地上出口への階段との分岐地点には階段に18段に渡りLEDディスプレーを設置したMedia Stairsがある。
- 朝の情報番組『みのもんたの朝ズバッ!』では、赤坂再開発の進捗状況をリポートしており、みのもんた自ら建設現場に入っていた。2008年3月20日のグランドオープンにはSacas広場からの公開生放送を行った。
- 当日はTBS系の平日情報ワイド番組(『みのもんたの朝ズバッ!』『はなまるマーケット』『ピンポン!』『2時っチャオ!』『イブニング・ファイブ』)でも「春のサンクスデースペシャル」と題し、sacas広場で公開生放送とイベントを行い、16:00からは上記各番組の司会者が集結した特別番組が関東ローカルで放送された。
- TBSラジオのサテライトスタジオが仮設され、公開放送が行われた。
- その他、3月22日に『王様のブランチ』・28日と29日には『オールスター感謝祭』企画でもサカスにまつわる企画が行われた。
- 「赤坂なでしこ娘」(イメージガール)として女優の松本若菜が就任した。
その他
- 赤坂BLITZの壁面には、Sacas400といわれる400インチの大型ディスプレイが設置されている。
交通アクセス
- 東京メトロ千代田線 赤坂駅直結
- 東京メトロ銀座線・ 丸ノ内線 赤坂見附駅ベルビー赤坂口より徒歩8分
- 東京メトロ有楽町線・半蔵門線 半蔵門線 永田町駅から連絡通路を通って赤坂見附駅へ、赤坂見附駅ベルビー赤坂口より徒歩8分
- 東京メトロ銀座線・南北線 南北線 溜池山王駅7番出口より徒歩7分
エリア放送
TBSテレビはホワイトスペース特区の先行モデルに選定され[4]、実験試験局による実証実験を実施。 エリア放送の制度化後は地上一般放送局の第一号の免許を取得し[5]、フルセグおよびワンセグエリア放送を実施している[6]。
免許人 | 局名 | 呼出符号 | 物理チャンネル | 周波数 | 空中線電力 | ERP | 業務区域 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
株式会社TBSテレビ | TBS赤坂エリア放送 | JOXZ3AA-AREA | 45ch | 665.142857MHz | 10mW | 16mW | 赤坂5丁目 赤坂サカス周辺 |
ギャラリー
- Akasaka Sacas080302.JPG
オープニングセールを告知する赤坂Bizタワーアネックス1(2008年3月)
- Akasaka sacas1.jpg
夕暮れの赤坂サカス(手前は赤坂Bizタワーアネックス1、後ろにTBS放送センター)
- Akasaka sacas2.jpg
夕暮れの赤坂サカス(赤坂Bizタワーアネックス隣の通り)
- Akasaka sacas Night.jpg
夜の赤坂サカス
- Summer Sacas 2011.jpg
夏サカス2011~笑顔の扉~会期中の赤坂サカス
- Akasaka BLITZ 2016-05-03.jpg
東京メトロ千代田線赤坂駅3b出入口付近から見た赤坂BLITZ(大型イベント非開催時の赤坂サカス)
脚注
- ↑ 東京放送ホールディングス総務局広報部・報道資料「赤坂サカス 2009 年度グッドデザイン賞を受賞」 (PDF) - 2009年10月31日閲覧
- ↑ プロ野球:MVPパは和田投手、セは和田外野手 - 毎日新聞、2010年11月18日
- ↑ ~TBSラジオ開局60周年記念~感謝 de サカス!
- ↑ 「新たな電波の活用ビジョンに関する検討チーム」報告書の公表及び「ホワイトスペース特区」先行モデル決定 総務省 報道資料 平成22年8月6日(国立国会図書館のアーカイブ:2010年8月23日収集)
- ↑ 免許取得状況 エリア放送開発委員会(Internet Archiveのアーカイブ:2014年2月2日収集)
- ↑ エリア放送を行う地上一般放送局の免許状況(詳細)関東総合通信局
関連項目
外部リンク
- テンプレート:TBSグループ