国際石油開発帝石
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国際石油開発帝石株式会社(こくさいせきゆかいはつていせき、INPEX CORPORATION)は、石油や天然ガスの開発を行う企業である。
概要
国際石油開発と帝国石油の経営統合により、2006年(平成18年)に株式移転にて発足した国際石油開発帝石ホールディングス株式会社(英:INPEX Holdings, Inc、略称:国際帝石HD、INPEX HD)が前身で、2008年(平成20年)、国際石油開発・帝国石油の両社を吸収合併し、現社名へ変更した。
エネルギーの安定確保の面から、黄金株を発行しながらも唯一東証への上場が認められている(設立時に旧国際石油開発が発行する黄金株に相当する種類株を、等価交換でHDに割り当てる目的で発行したことに起因)。筆頭株主は経済産業大臣である。本社は東京都港区赤坂五丁目の赤坂Bizタワー。
2010年4月度より1年半、テレビ東京系列の「ワールドビジネスサテライト」や「日経スペシャル カンブリア宮殿」のスポンサーを務めていた。
英名であるINPEXは、INternational Petroleum EXploration Corporationから来ており(英語版ウィキペディア)、旧・国際石油開発の英文社名と同一である。
株主
主な株主は経済産業大臣と石油資源開発株式会社である。
国際石油開発は元々国策会社として設立されたため、石油公団が普通株36.06%と黄金株(一株でも拒否権を保有)を保有していた。石油公団が2005年(平成17年)4月1日に解散すると、その株式は経済産業大臣が継承していた。国際石油開発と帝国石油の経営統合による株式移転で、普通株式1株に対して1株、甲種類株式(黄金株)1株に対し1株が経済産業大臣へ割り当てられている。
沿革
- 2005年(平成17年)11月5日 - 国際石油開発と帝国石油が経営統合を発表。
- 2006年(平成18年)4月3日 - 両社の株式移転により、国際石油開発帝石ホールディングス株式会社設立。本社は東京都渋谷区恵比寿4丁目。
- 2008年(平成20年)10月1日 - 国際石油開発帝石株式会社に社名変更し、国際石油開発と帝国石油を合併。本社を港区赤坂五丁目に移転。
- 2012年(平成24年)1月13日 - 豪州イクシスLNGプロジェクトの最終投資決定を発表。
- 2018年(平成30年)3月9日 - アラブ首長国連邦にある油田権益のうちアブダビ沖の海上油田下部ザクム油田(Lower Zakum oil field)の権益を2058年まで40年間延長。アブダビ側に6億ドルを支払い、産出する原油の10パーセントを優先的に調達できる[1][2][3]。
脚注
- ↑ “我が国企業がアブダビ海上油田の権益を獲得しました”. 経済産業省 (2018年2月26日). . 2018閲覧.
- ↑ “UAEの油田 日本企業の権益40年間延長へ”. NHK NEWS WEB. (2018年2月26日) . 2018閲覧.
- ↑ “国際石油開発帝石、アラブ・アブダビ下部ザクム油田の権益取得及びサター油田・ウムアダルク油田の権益期限を延長”. 日本経済新聞. (2018年2月26日) . 2018閲覧.