溜池山王駅
溜池山王駅(ためいけさんのうえき)は、東京都千代田区永田町二丁目にある、東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。
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概要
銀座線(駅番号:G 06)と、南北線(駅番号:N 06)が乗り入れている。1997年9月に南北線が延伸した際に開業した駅で、銀座線の駅についてもその際に新たに設置された[1]。銀座線の駅としては最も新しく、唯一平成以後に開業している。
丸ノ内線・千代田線が乗り入れる国会議事堂前駅とは改札内でつながっており、運賃計算上は当駅と同一の駅として扱われる[1]。
当駅は、「霞ケ関駅務管区 溜池山王地域」として近隣の駅を管理している[2]。
歴史
- 1997年(平成9年)9月30日 - 当時の帝都高速度交通営団(営団地下鉄)南北線の開業(四ツ谷駅 - 当駅間)に伴い開業。銀座線にも駅が設置されている[1]。
- 1998年(平成10年) - 「関東の駅百選」に選定される。選定理由は「歴史を刻んだ駅名でパブリックアートがあるモダンな駅」であった。
- 2000年(平成12年)9月26日 - 南北線が当駅から目黒駅まで延伸され、途中駅になる[3]。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄民営化に伴い、東京地下鉄(東京メトロ)の駅となる。
- 2012年(平成24年)10月31日 - 銀座線に発車メロディを導入した[4]。
- 2015年(平成27年)3月13日 - 南北線の発車メロディを変更した[5]。
- 2017年(平成29年)9月2日 - 赤坂インターシティAIRビルの建築工事完了に伴い、同ビルに併設された14番出入口の供用が開始された。
駅名の由来
当初の仮称駅名は「溜池駅」であったが、当駅が港区と千代田区の境界に建設されたことにより、港区側が仮称通り「溜池駅」の駅名を、千代田区側が「山王下駅」の駅名を希望したため、両区が駅名を巡って対立することになり、駅名の決定が難航した。結局、両区の意見を取り入れ、地名を合成することで決着した。
「溜池」とは、かつてこの一帯にあった池の名前に由来する。元々は湧水であり、堤を作り水を溜めるようにしたためこの名がある。その形から別名ひょうたん池とも呼ばれた。神田上水、玉川上水が整備されるまではこの溜池の水を上水として利用しつつ、江戸城外濠の一部としても利用していた。溜池町(後の赤坂溜池町。現在の赤坂一・二丁目の各一部)という町名が住居表示が実施された1967年まで付近に存在していた。住居表示実施後は交差点の名称としてその名を留めているほか、かつて外堀通り上を走行していた都電の停留所の名称(溜池停留所、1967年12月廃止。その後都営バス(橋89→都01)の停留所・交差点名に継承)にもなっていた。
「山王」とは、付近にある山王日枝神社(千代田区永田町二丁目)に由来する。交差点の名称(山王下交差点)になっているほか、外堀通り上を走行する都電の停留所の名称(山王下停留所、1967年12月廃止。その後都営バスの停留所に継承したが2000年12月に廃止。現在は港区コミュニティバスちぃばす赤坂ルートの停留所名として使用されている)でもあった。
駅構造
銀座線・南北線ともに島式ホーム1面2線を有する地下駅である[1]。改札口は銀座線ホームの直下と南北線ホームの直上にある[1]。銀座線は当駅の設置を予定していなかったために地下浅い部分を通過しており、線路と地上との間にコンコースを設けるスペースが確保できないためにこのような構造となった。また同様の理由により、銀座線は駅建設時に本線をやや外側に移動し、旧本線部分にホームを建設している。 銀座線ホームは港区、南北線ホームは千代田区に位置する。
銀座線と南北線の乗り換え通路は、銀座線ホームの渋谷寄りと南北線ホームの目黒寄りを結んでいる[1]。
南北線ホームにはフルスクリーンタイプのホームドアが設置されている[1]。また、赤羽岩淵寄りは国会議事堂前駅に繋がっている[1]。ただし、銀座線ホームからは丸ノ内線までは徒歩で15分程かかるため、赤坂見附駅で乗り換えるよう掲示がされている。国会議事堂前駅とは同一駅の扱いのため、「溜池山王」発着の乗車券で国会議事堂前駅の改札も利用可能(逆も同じ)[1]。
銀座線の浅草寄りにはホームの奥に2本の留置線がある[1]。深夜に渋谷駅から留置線に回送され、夜間留置後に浅草側隣駅の虎ノ門駅からの始発列車が設定されている。また、渋谷寄りには片渡り線があり、渋谷駅改良のための同駅線路切替工事に際しての当駅 - 浅草駅間折り返し運転の際などに使用されている。
南北線は目黒延伸前は当駅が起点だったため、目黒側に渡り線が設置されている[1]。また、B線(目黒方面)のみ当駅始発列車が設定されている。
のりば
番線 | 路線 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | G 銀座線 | 赤坂見附・渋谷方面 | |
2 | 銀座・浅草方面 | ||
3 | N 南北線 | 四ツ谷・赤羽岩淵・浦和美園方面 | 赤羽岩淵駅から SR 埼玉高速鉄道線へ直通 (浦和美園方面行の列車) |
4 | 白金高輪・目黒・日吉方面 | 目黒駅から MG 東急目黒線へ直通 |
- Tameike-Sannō Station-1.jpg
銀座線ホーム(2018年3月3日撮影)
- Platfome at Tameike-sannō(Ginza Line).JPG
銀座線1番線ホーム(2008年12月9日)
- TokyoMetro-N06-Tameike-Sanno-station-platform.jpg
南北線ホーム(2007年10月31日)
利用状況
年度別1日平均乗降人員
開業以来の1日平均乗降人員は
- 参照: 国会議事堂前駅#利用状況
年度別1日平均乗車人員
開業以来の1日平均乗車人員推移は下表の通り。
年度 | 銀座線 | 南北線 | 出典 |
---|---|---|---|
1997年(平成 | 9年)17,563 | 6,885 | [東京都統計 1] |
1998年(平成10年) | 21,312 | 8,597 | [東京都統計 2] |
1999年(平成11年) | 23,238 | 8,175 | [東京都統計 3] |
2000年(平成12年) | 29,405 | 10,403 | [東京都統計 4] |
2001年(平成13年) | 28,685 | 12,145 | [東京都統計 5] |
2002年(平成14年) | 28,562 | 12,710 | [東京都統計 6] |
2003年(平成15年) | 27,664 | 12,795 | [東京都統計 7] |
2004年(平成16年) | 28,184 | 13,638 | [東京都統計 8] |
2005年(平成17年) | 30,364 | 14,863 | [東京都統計 9] |
2006年(平成18年) | 31,367 | 16,285 | [東京都統計 10] |
2007年(平成19年) | 32,639 | 17,568 | [東京都統計 11] |
2008年(平成20年) | 31,997 | 18,156 | [東京都統計 12] |
2009年(平成21年) | 30,679 | 17,742 | [東京都統計 13] |
2010年(平成22年) | 29,808 | 17,830 | [東京都統計 14] |
2011年(平成23年) | 31,249 | 18,751 | [東京都統計 15] |
2012年(平成24年) | 33,499 | 19,970 | [東京都統計 16] |
2013年(平成25年) | 32,852 | 19,740 | [東京都統計 17] |
2014年(平成26年) | 31,049 | 18,953 | [東京都統計 18] |
2015年(平成27年) | 31,825 | 19,683 | [東京都統計 19] |
2016年(平成28年) | 32,501 | 20,230 | [東京都統計 20] |
駅周辺
- 外堀通り(東京都道405号外濠環状線)
- 六本木通り(東京都道412号霞ヶ関渋谷線)
- 首都高速都心環状線霞が関出入口(内回り・外回り)
- 国際赤坂ビル
- コマツビル
- 小松製作所 本社
- 小松ビル内郵便局
- アークヒルズ
- 駐日アメリカ合衆国大使館
- 駐日レバノン共和国大使館
- 国会議事堂
- 総理大臣官邸
- 総理大臣公邸
- 衆議院宿舎
- 山王パークタワー
- NTTドコモ 本社
- 山王パークタワー内郵便局
- 日枝神社(山王日枝神社)
- 東京都立日比谷高等学校
- ザ・キャピトルホテル 東急
- 赤坂ツインタワー
- 赤坂インターシティ
- 赤坂インターシティAIR
- 東横イン溜池山王駅官邸南
- 日経ラジオ社(ラジオNIKKEI)
- 赤坂通郵便局
- 日本自転車会館
- 赤坂サカス
バス路線
最寄り停留所は、ちぃばす赤坂ルートの溜池山王駅と六本木通り上にある溜池となる。以下の路線が乗り入れ、フジエクスプレスおよび東京都交通局(都営)により運行されている。
- 溜池山王駅
- 溜池
このほか、ANAインターコンチネンタルホテル東京、ザ・キャピトルホテル東急停留所に羽田空港行、成田空港行東京空港交通(リムジンバス)が発着している。
- ANAインターコンチネンタルホテル東京
- ザ・キャピトルホテル東急
- 羽田空港行(リムジン)
- 成田空港行(リムジン)
都営地下鉄大江戸線の全線開業(2000年12月12日)までは、東京都交通局により四80系統と反96系統[6](2011年現在とは異なる)が運行され、溜池停留所を経由していた。
その他
- 当駅開業前の1997年5月には、営団地下鉄(当時)が主催していた映画試写会に使用された。
- 当駅の南北線側改札と直結している山王パークタワーにはNTTドコモの本社が入居しており、銀座線と、南北線との連絡階段付近にはNTTドコモの大型の広告が掲示されている。
隣の駅
脚注
本文中の出典
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 引用エラー: 無効な
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タグです。 「RF440
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 鉄道ピクトリアル2016年12月臨時増刊号 【特集】東京地下鉄 p.17
- ↑ “営団南北線 都営三田線 9月26日に目黒延伸開業/都心の新動脈完成”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2000年2月9日)
- ↑ 銀座線の4駅に街のイメージに合った発車合図メロディを導入します (PDF) - 東京地下鉄 ニュースリリース 2012年10月24日
- ↑ 南北線の発車メロディをリニューアル! (PDF) - 東京地下鉄 ニュースリリース 2015年3月2日
- ↑ 都バス路線案内図、1997年9月発行、東京都交通局
利用状況の出典
- 地下鉄の1日平均利用客数
- ↑ 各駅の乗降人員ランキング - 東京メトロ
- 地下鉄の統計データ
- 東京都統計年鑑
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成28年)