土岐市
提供: miniwiki
美濃焼の産地であり、「陶磁器生産日本一のまち[1]」として知られる。また、織部焼発祥の地でもある。
Contents
概要
名古屋市から約35Kmと通勤圏であるためベッドタウンとしても発展しており、JR中央線で大曽根駅(地下鉄名城線乗換駅)や千種駅(地下鉄東山線乗換駅)など、名古屋市内主要駅まで約30分程度で行くことができる。 また高速道路も、中央自動車道・東海環状自動車道のインターチェンジが、スマートICを含め3か所ある。 観光面は弱いものの、土岐プレミアム・アウトレットのおかげもあり、集客力は年間600万人以上[2]と県内トップを誇っている。 この地域(東濃地方)に関しては、県都岐阜市よりも名古屋市との結びつきの方が圧倒的に強い。[3]
地理
同じ市であるが、地理的に各地域が山で隔てられておりそれぞれの町の文化が形成されている。共通する陶磁器産業についてもそれぞれの地域によって得意とする分野が分かれている。
隣接する自治体
歴史
- 1955年(昭和30年)2月1日 土岐郡の駄知町・土岐津町・下石町・妻木町・泉町・肥田村・鶴里村・曽木村の8ヵ町村合併により市制施行し土岐市が成立し、駄知町役場が市役所となる。
- 1957年(昭和32年)4月1日 旧土岐郡泉町の定林寺地区の一部を可児郡御嵩町に編入
合併の経過
昭和の合併
- 合併促進法により旧土岐郡町村の枠組みが議論される。
- 当初「土岐津、泉、肥田の北部のみ」「下石、妻木、駄知等の南部のみ」の枠組み等も研究される。
- 合併案に際し、下石町および妻木町へ多治見市から激しい合併の勧誘があった。
- 当初現土岐市の枠組みに駄知町は難色を示し、南部のみの枠組みを推進する。
- 合併に際し、市役所の所在地について下石町と土岐津町は対立し、激しい主導権争いを繰りひろげ何度も白紙になりかけたが、駄知町が仲裁に入り協議が行われ、幾つかの条件をつけ合意する。
- 市役所は合併後2年以内に土岐郡役所跡に置く
- 下石町に公会堂を設置する(旧市民センター:現土岐市西部体育館)
- 妻木町および下石町の病院の整備(旧中央病院)
- 駄知町に陶磁器試験場を設置する(現セラテクノ土岐)…等
- 合併目前、「陶都市」の名称で合併しようとしたが、多治見市など他陶磁器産地の猛反発があり、当時の自治省(現総務省)に却下され、その後「美濃陶都市」でも却下され、いくつかの案より古来からの郡名である土岐を採用し「土岐市」と命名した。(隣接し先に合併した瑞浪市は、土岐郡瑞浪土岐町他周辺町村が合併し誕生しているが、市の名称で「瑞浪市」案と「土岐市」案で対立したが、「瑞浪市」を採用している。)
- 1955年(昭和30年)2月1日 土岐市制施行。
- 合併後2年間駄知町(旧駄知町役場)に市役所設置(議員が入りきらず駄知小学校講堂で議会が行われた)。
- その後泉支所と土岐津支所が廃止され、駄知支所を設置、土岐津町に市役所が建設される。
平成の合併
- 2002年(平成14年)7月1日 東濃西部3市1町(土岐市、瑞浪市、多治見市、土岐郡笠原町)を枠組みとする東濃西部合併協議会が設置される。
- 2004年(平成16年)1月25日 東濃西部の合併に関する住民投票が行われ、笠原町以外の3市で合併反対が賛成を大きく上回り、その結果を受け合併計画は白紙となる。
- この時、新市名の投票も行われ、「土岐川、織部、東濃、陶都、桔梗」から「東濃」が一位となった。尚、市役所新庁舎は土岐市内に建設が決定していた。
- 2004年(平成16年)3月31日 東濃西部合併協議会が解散する。
- 以後単独市政をあゆむ。
人口
土岐市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
- 市長:加藤靖也(2011年4月27日就任、2期目)
歴代市長
代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 備考 |
---|---|---|---|---|
初代 | 二宮安徳 | 1955年 | 元土岐地方事務所長 | |
2代 | 水野沖三 | 1983年 | 下石町 | |
3代 | 塚本保夫 | 1983年4月27日 | 2007年4月26日 | 駄知町、6期 |
4代 | 大野信彦 | 2007年4月27日 | 2011年4月26日 | 泉町、1期 |
5代 | 加藤靖也 | 2011年4月27日 | 現職 | 泉町、2期目 |
- 市役所支所
- 西部支所 - 妻木町、下石町全域
- 鶴里支所 - 鶴里町全域
- 曽木支所 - 曽木町全域
- 駄知支所 - 駄知町全域、肥田町肥田の一部
- 肥田支所 - 肥田町肥田の一部を除く全域
- 広域行政
- 東濃西部広域行政事務組合-土岐市、多治見市、瑞浪市で構成
姉妹都市・提携都市
- 6月と9月に「本交流」として両市民のスポーツ交流会が開催されるほか、種目団体の自主交流や学校間・少年スポーツ団等の交流が行われている[4]。1997年には「災害時の応援に関する協定」を締結[4][5]。
- ともに「陶磁器の街」(ファエンツァ市はマジョリカ陶器で知られる)という共通性を持つ[6][7]。土岐市の陶器会社が提案、ファエンツァ市名誉市民の陶芸家が仲介に立ち[6]、1979年10月23日にファエンツァで盟約、11月22日に土岐市で盟約式[6]。 セラテクノ土岐にイタリア庭園がある[7]。
地域
教育
大学院
各種学校
- 学校法人土岐学園 中部国際自動車大学校(整備士養成施設、旧・土岐自動車工学専門学校)
- 東濃看護専門学校
- 中部速算学校
高等学校
- 岐阜県立土岐商業高等学校
- 岐阜県立土岐紅陵高等学校(旧・土岐高等学校)
- 岐阜県立東濃フロンティア高等学校(旧・土岐北高等学校)
中学校
- 土岐市立土岐津中学校
- 土岐市立西陵中学校
- 土岐市立濃南中学校
- 土岐市立駄知中学校
- 土岐市立肥田中学校
- 土岐市立泉中学校
小学校
幼稚園
- 土岐市立土岐津小学校付属幼稚園
- 土岐市立下石小学校付属幼稚園
- 土岐市立妻木小学校付属幼稚園
- 土岐市立駄知小学校付属幼稚園
- 土岐市立肥田小学校付属幼稚園
- 土岐市立泉小学校付属幼稚園
- 土岐市立泉西小学校付属幼稚園
特別支援学校
公民館
- 土岐市立土岐津公民館
- 土岐市立下石公民館「楽習舎」
- 土岐市生涯学習館
- 土岐市立妻木公民館「城山公民館」
- 土岐市立鶴里公民館
- 土岐市立曽木公民館
- 土岐市立駄知公民館「啓明舎」
- 土岐市立肥田公民館
- 土岐市立泉公民館
- 土岐市立泉西公民館
体育館
- 土岐市西部体育館
- 土岐市駄知体育館
- 土岐市土岐津体育館
- 土岐市肥田体育館
郵便局
- 土岐郵便局(集配局)
- 駄知郵便局
- 妻木郵便局
- 下石郵便局
- 土岐鶴里郵便局
- 曽木郵便局
- 肥田郵便局
- 土岐駅前郵便局
- 土岐定林寺郵便局
- 土岐泉西郵便局
- 土岐上田簡易郵便局
警察
- 土岐津交番
- 駄知交番
- 妻木下石交番
- 鶴里警察官駐在所
- 肥田警察官駐在所
- 定林寺警察官駐在所
消防
- 土岐市消防本部
- 土岐市北消防署
- 土岐市南消防署
- 濃南分駐所
公立病院
- 土岐市立総合病院
- 土岐市国民健康保険駄知診療所
- 土岐市及び瑞浪市休日急病診療所(駄知診療所併設)
テレビ中継局
市内には3箇所のNHK、民放5社(CBCテレビ(CBC)、東海テレビ放送(THK)、名古屋テレビ放送(NBN)、中京テレビ放送(CTV)、岐阜放送(GBS))のサテライト局がある。
- 土岐南中継局(妻木町)NHKG,NHKE,GBS,THK,CBC,NBN,CTV
- 土岐中継局(泉町定林寺)NHKG,NHKE,CBC,THK,CTV,GBS,NBN
- 土岐駄知中継局(駄知町神明平)NHKG,NHKE,CBC,THK,NBN,CTV,GBS
文化施設
- 土岐市文化プラザ
- 土岐市美濃陶磁歴史館
- 織部の里公園
交通
鉄道路線
市の中心となる駅:土岐市駅
- 東海旅客鉄道(JR東海)
バス
道路
- 中央自動車道 : 土岐IC - 土岐JCT
- 東海環状自動車道 : 土岐南多治見IC - 土岐JCT - 五斗蒔PA/スマートIC
- 国道19号
- 国道21号(道の駅「志野・織部」、中央道土岐IC接続)
- 国道363号柿野バイパス(岐阜県土岐市鶴里町柿野 - 同市鶴里町細野、L=3.3km) A工区、B工区は開通
- 主要地方道 岐阜県道13号豊田多治見線
- 主要地方道 岐阜県道19号土岐足助線
- 主要地方道 岐阜県道66号多治見恵那線(道の駅「土岐美濃焼街道・どんぶり会館」)
- 主要地方道 岐阜県道69号土岐市停車場細野線
- 主要地方道 岐阜県道84号土岐可児線
- 岐阜県道111号平畑土岐線
- 岐阜県道112号上渡合土岐線
- 岐阜県道385号河合多治見線
- 岐阜県道382号土岐南多治見インター線(東海環状道土岐南多治見IC接続)
- 岐阜県道387号下石笠原市之倉線
- 岐阜県道388号妻木笠原線
- 岐阜県道392号肥田下石線
- 岐阜県道421号武並土岐多治見線
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
名所・観光スポット
- 陶史の森
- 道の駅土岐美濃焼街道「どんぶり会館」
- 土岐市立陶磁器試験場「セラテクノ土岐」
- 織部の里公園
- 土岐市美濃陶磁歴史館
- 土岐市文化会館(パレオパラドキシアの展示など)
- 美濃陶芸村
- 土岐市郷土物産陳列所(土岐市駅2F)
- 道の駅 志野・織部
- 若人の丘
- 土岐市温泉活用型健康増進施設「バーデンパークSOGI」(曽木温泉)
- 柿野温泉
- 山神温泉
- 土岐市総合公園
- 下石窯元館
- 土岐プレミアム・アウトレット
- テラスゲート土岐
- よりみち温泉
- まちゆい
- スーパーセンターオークワテラスゲート土岐店
旧跡・城
祭事・催事
- 土岐美濃焼まつり 毎年5月3 - 5日(日本三大陶器祭りのひとつ)[8]
- TOKI-陶器祭 4月中旬
- 会場:土岐市駅前
- だち窯やまつり 5月3 - 5日
- 会場:駄知町南山公園
- 駄知どんぶりまつり 10月初旬
- 会場:土岐市駄知体育館周辺他駄知町各地、どんぶり会館
- 下石どえらあええ陶器祭り 10月初旬
- 会場:下石工業組合他下石町各地
- 高山城戦国合戦まつり 会場:土岐津町高山区民会館
- あかりの夕べ 10月下旬 陶磁器製の灯ろうでライトアップ
- 会場:土岐津町 本郷公民館
- 曽木公園 もみじ祭り 11月上旬
- 紅葉がライトアップ、池に映る逆さ紅葉が有名。[9]
- 流鏑馬神事 10月第2日曜日
出身著名人
- 長瀬博(化学者、筑波大学教授)
- 田口尚幸(国文学者、愛知教育大学教授)
- 若尾政希(思想史家、一橋大学教授)
- 酒井直人(東京都中野区長)
- 佐橋滋(官僚)
- 神奈月(ものまねタレント)
- 纐纈歩美 (サックス奏者)
- 近藤サト(元フジテレビアナウンサー、現フリーアナウンサー)
- 酒井敏也(俳優)
- 尾関伸次(俳優)
- 田中邦衛(俳優)
- 塚本連平(映画監督)
- 橋本真也(プロレスラー)
- 塚本快示(陶芸家)
- 長谷川英二(工芸家、土岐市無形文化財)
- 人時(ミュージシャン、元黒夢)
- 真山亜子(声優)
- 問題龍(プロレスラー)
郵便番号
郵便番号は以下の通りとなっている。2006年10月1日に変更。
- 土岐郵便局:509-51xx、509-52xx、509-53xx、509-54xx
脚注
- ↑ 「陶磁器の産地」陶磁器お役立ち情報2015年11月5日
- ↑ 「観光地点別の集客数」岐阜県公式ホームページ2015年9月15日
- ↑ 「土岐市からの通勤・通学者数」2013 土岐市統計書 2015年3月1日
- ↑ 4.0 4.1 4.2 “スポーツ姉妹都市 静岡県焼津市 (PDF)”. 広報とき(2007.10.1). 土岐市. . 2014閲覧.
- ↑ 5.0 5.1 “災害時の応援に関する協定書 (PDF)”. 土岐市. . 2014閲覧.
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 “姉妹(友好)提携情報”. 自治体国際化協会. 2012年10月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2014閲覧.
- ↑ 7.0 7.1 7.2 “姉妹都市(イタリア:ファエンツァ市)”. 土岐市. . 2014閲覧.
- ↑ 「県内外から30万人以上の人で賑わう 」織部ヒルズ ホームページ2015年12月25日
- ↑ 「もみじライトアップ」曽木公園もみじライトアップ実行委員会公式ホームページ2015年11月5日
外部リンク
- [{{#property:P856}} 公式ウェブサイト]
- 東濃西部合併協議会(記録サイト)
典拠レコード: