蒲生郡

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滋賀県蒲生郡の位置(1.日野町 2.竜王町 黄:明治期 薄黄:後に他郡に編入された区域 薄緑・水色:後に他郡から編入した区域)

蒲生郡(がもうぐん)は、滋賀県近江国)の

人口33,400人、面積162.15km²、人口密度206人/km²。(2018年4月1日、推計人口

下記の2町を含む。

郡域

1879年明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。

  • 竜王町の全域
  • 日野町の大部分(下駒月を除く)
  • 近江八幡市の大部分(江頭町・十王町・小田町・野村町・佐波江町・丸の内町を除く)
  • 東近江市の一部(五個荘清水鼻町および小脇町、中野町、昭和町、西中野町、東中野町、青葉町、春日町、幸町、東沖野、札の辻、尻無町、大森町、上大森町、瓜生津町、石谷町、一式町、市原野町、高木町、上二俣町、甲津畑町以南[1]

歴史

近世以降の沿革

  • 慶応4年
  • 明治3年
    • 2月 - 旗本領が大津県の管轄となる。
    • 10月 - 丸亀藩[18]領が大津県の管轄となる。
  • 明治4年
  • 明治5年(4町227村)
  • 明治7年(1874年)(4町206村)
    • 常楽寺村の一部(常楽寺山・南腰越・観音寺山の南側の集落)が分立して上出村となる。
    • 津田栄新田が南津田村に、大房新田が大房村に、牧村新田が牧村に、梅原新田が北之庄村に、岩倉村が馬淵村に、八幡新田が常楽寺村に、山下新田が須田村にそれぞれ合併。
    • 東畑中新田・小西新田・西鍛冶村・西出村・西畑中村・東畑中村・東中小路村・西中小路村・小西村・寺内村・東鍛冶村が合併して加茂村となる。
    • 東古保志塚村・西古保志塚村が合併して市辺村となる。
    • 下迫村・上迫村が合併して迫村となる。
    • 清水脇村・五反田村が合併して清田村となる。
    • 大手村・九之里村が合併して金剛寺村となる。
    • 新堂村・下南村が合併して合戸村となる。
    • 3ヶ所存在した林村のうち2村が大林村(現・近江八幡市)、杉村(現・日野町)にそれぞれ改称。
    • 2ヶ所存在した野田村のうち1村(現・日野町)が改称して日田村となる。
    • 2ヶ所存在した庄村のうち1村(現・日野町)が改称して杣村となる。
    • 今在家村が今崎村に、小今在家村が小今村に、南村が柴原南村に、野口村が里口村に、河原村が日野河原村にそれぞれ改称。
  • 明治8年(1875年)(4町203村)
    • 西生来村の一部が分立して南野村となる。
    • 田中江十林寺新田・十林寺村が田中江村に、比牟礼新田が円山村に、松尾山村が松尾町にそれぞれ合併。
  • 明治9年(1876年) - 中山村の一部が分立して豊田村となる。(4町204村)
  • 明治12年(1879年)(4町204村)
    • 5月16日 - 郡区町村編制法の滋賀県での施行により、行政区画としての蒲生郡が発足。郡役所を八幡北元町の本願寺八幡別院に設置。
    • 桑実寺村の一部(枝郷北山村)が分立して宮津村となる。
    • 王ノ浜村・白部村が合併して白王村となる。
  • 明治15年(1882年) - 須田村が所属郡を変更・改称して神崎郡南須田村となる。(4町203村)

町村制以降の沿革

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1.八幡町 2.岡山村 3.桐原村 4.宇津呂村 5.島村 6.金田村 7.安土村 8.老蘇村 9.武佐村 10.馬淵村 11.鏡山村 12.苗村 13.平田村 14.市辺村 15.中野村 16.桜川村 17.朝日野村 18.北比都佐村 19.南比都佐村 20.鎌掛村 21.日野町 22.西大路村 23.桜谷村 24.市原村 25.玉緒村(紫:近江八幡市 桃:東近江市 赤:日野町 橙:竜王町)
  • 明治22年(1889年4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。
    • 八幡町(八幡町[19]が単独町制。現・近江八幡市)
    • 岡山村 ← 田中江村、加茂村、牧村、大房村、南津田村、船木村、小船木村(現・近江八幡市)
    • 桐原村 ← 中小森村、八木村、森尻村、古川村、安養寺村、池田村、東村、竹村(現・近江八幡市)
    • 宇津呂村 ← 大林村、中村、宇津呂村、市井村、多賀村、北之庄村、土田村(現・近江八幡市)
    • 島村 ← 奥島村、円山村、白王村、北津田村、中之庄村、長命寺村[20]、沖島村(現・近江八幡市)
    • 金田村 ← 金剛寺村、西本郷村、鷹飼村、上田村、杉森村、長田村、西庄村、浅小井村(現・近江八幡市)
    • 安土村 ← 常楽寺村、香庄村、慈恩寺村、中屋村、上出村、小中村、上豊浦村、宮津村、桑実寺村、下豊浦村(現・近江八幡市)
    • 老蘇村 ← 石寺村、内野村、東老蘇村、西老蘇村(現・近江八幡市)、清水鼻村(現・東近江市)
    • 武佐村 ← 武佐村、長光寺村、西宿村、御所内村、友定村、西生来村、南野村、野田村(現・近江八幡市)
    • 馬淵村 ← 馬淵村、東横関村、千僧供村、東川村、上畑村、倉橋部村、浄土寺村、新巻村、長福寺村(現・近江八幡市)
    • 鏡山村 ← 山中村、岡屋村、小口村、薬師村、七里村、鵜川村、橋本村、川上村、弓削村、須恵村、西川村、西横関村、鏡村、山面村(現・竜王町)
    • 苗村 ← 山之上村、岩井村、川守村、林村、庄村、信濃村、駕輿丁村、島村、綾戸村、田中村(現・竜王町)
    • 平田村 ← 上平木村、下平木村、柏木村、下羽田村、中羽田村、上羽田村(現・東近江市)
    • 市辺村 ← 市辺村、糠塚村、野口村[21]、三津屋村、布施村、蛇溝村(現・東近江市)
    • 中野村 ← 中野村、小脇村[辻組を除く]、今崎村、今堀村、小今村(現・東近江市)
    • 桜川村 ← 川合村、木村、稲垂村、下小房村、上小房村、寺村、綺田村、平林村、石塔村(現・東近江市)
    • 朝日野村 ← 市子沖村、市子松井村、市子川原村、市子殿村、上南村、合戸村、横山村、葛巻村、宮井村、外原村、宮川村、蒲生堂村、鈴村、大森村、田井村、大塚村、下麻生村、上麻生村、岡本村、鋳物師村(現・東近江市)
    • 北比都佐村 ← 猫田村、十禅師村[22]、内池村、山本村、小御門村、三十坪村、小谷村、石原村、増田村、中山村、豊田村、里口村(現・日野町)
    • 南比都佐村 ← 迫村、清田村、別所村、深山口村、上駒月村、甲賀郡下駒月村(現・日野町)
    • 鎌掛村(単独村制。現・日野町)
    • 日野町 ← 大窪町、村井町、松尾町、大谷村、上野田村、日田村、木津村、日野河原村、小井口村、寺尻村(現・日野町)
    • 西大路村 ← 西大路村、仁本木村、音羽村、北畑村、西明寺村、北蔵王村、南蔵王村、平子村、熊野村(現・日野町)
    • 桜谷村 ← 原村、川原村、杉村、杣村、小野村、奥師村、鳥居平村、中之郷村、佐久良村、奥之池村、安部居村、中在寺村、北脇村、蓮花寺村、野出村(現・日野町)
    • 市原村 ← 甲津畑村、池之脇村、上二俣村、高木村、市原野村、新出村、一式村、石谷村(現・東近江市)
    • 玉緒村 ← 芝原村、柴原南村、下二俣村、尻無村、下大森村、上大森村、土器村、瓜生津村(現・東近江市)
    • 金屋村および小脇村[辻組]が神崎郡八日市町の一部となる。
  • 明治27年(1894年5月12日 - 桜谷村が分割され、一部(原・川原・杉・杣・小野・奥師・鳥居平・中之郷・佐久良・奥之池)に東桜谷村が、残部(安部居・中在寺・北脇・蓮花寺・野出)に西桜谷村がそれぞれ発足。
  • 明治31年(1898年)4月1日 - 郡制を施行。
  • 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
  • 大正15年(1926年7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
  • 昭和8年(1933年3月3日 - 宇津呂村が八幡町に編入。
  • 昭和26年(1951年)4月1日 - 島村が八幡町に編入。
  • 昭和27年(1952年3月21日 - 中野村が神崎郡八日市町と合併し、改めて神崎郡八日市町が発足。
  • 昭和29年(1954年
    • 3月31日 - 八幡町・岡山村・金田村・桐原村・馬淵村が合併して近江八幡市が発足し、郡より離脱。
    • 4月1日 - 安土村・老蘇村が合併して安土町が発足。
  • 昭和29年(1954年8月15日 - 平田村・市辺村・玉緒村が神崎郡御園村建部村・八日市町と合併して八日市市が発足し、郡より離脱。
  • 昭和30年(1955年
  • 昭和33年(1958年2月1日 - 武佐村が近江八幡市に編入。
  • 平成18年(2006年)1月1日 - 蒲生町が東近江市に編入。
  • 平成22年(2010年)3月21日 - 安土町が近江八幡市と合併し、改めて近江八幡市が発足。

変遷表

脚注

  1. 八日市市街の住居表示実施地区については不詳。
  2. 領主から年貢免除の特権を与えられた土地。
  3. 記載は「田中江村新田/田中江新田/十林寺村新田」。
  4. 八幡各町の総称。記載は八幡村。本項では便宜的に1町として数える。
  5. 詳細不明。本項では村数に数えない。
  6. 小脇村・成願寺村に分かれて記載。「角川日本地名大辞典」では成願寺村・脇村・鳥居前村・宿村・今里村・辻村(以上彦根藩領)・野口村(支配不明)の7村が明治7年に合併して小脇村となったとしているが、本項では「旧高旧領取調帳」に従って幕府領1村として扱う。
  7. 「旧高旧領取調帳」では幕府領の二俣村と記載されているが、「角川日本地名大辞典」では彦根藩領。
  8. 記載は「田中江村/十林寺村」。
  9. 9.0 9.1 9.2 9.3 市子村1村として記載。
  10. 右記のほか「市井村/多賀村/北ノ庄村」が記載されているが、詳細は不明。
  11. 西庄村・西庄浅小井村に分かれて記載。
  12. 上慈恩寺村・下慈恩寺村に分かれて記載。
  13. 13.0 13.1 13.2 「旧高旧領取調帳」の記載は大津県。本項では「角川日本地名大辞典」の記述による。
  14. 関ヶ原の戦い大坂の陣で日野鉄砲を献上した功績による「秀吉朱印地」が存在。
  15. 白部村・白部村出作に分かれて記載。前者が幕府領、後者が宮川藩領。
  16. 円山村・円山村出作に分かれて記載。前者が幕府領、後者が宮川藩領。
  17. 寺社除地は西大路県が管轄。
  18. 丸亀藩は明治4年4月10日(1871年5月28日)に廃藩。
  19. この時点では、八幡新町三丁目、八幡新町二丁目、八幡新町元、八幡玉木町元、八幡玉木町二丁目、八幡正神町、八幡小幡町中、八幡小幡町上、八幡本町五丁目、八幡本町四丁目、八幡本町三丁目、八幡本町二丁目、八幡本町元、八幡池田町元、八幡池田町二丁目、八幡池田町三丁目、八幡池田町四丁目、八幡池田町五丁目、八幡板屋町、八幡北末町、八幡北元町、八幡元玉屋町、八幡佐久間町、八幡日杉町、八幡孫平治町元、八幡孫平治町二丁目、八幡寺内西元町、八幡寺内西末町、八幡新町四丁目、八幡魚屋町上、八幡魚屋町中、八幡魚屋町元、八幡宮内町、八幡大杉町、八幡為心町元、八幡為心町中、八幡為心町上、八幡仲屋町元、八幡桶屋町、八幡仲屋町中、八幡仲屋町上、八幡永原町元、八幡間之町、八幡永原町中、八幡永原町上、八幡博労町上、八幡博労町中、八幡博労町元、八幡西畳屋町、八幡東畳屋町、八幡江南町、八幡玉屋町、八幡大工町、八幡新左衛門町、八幡薬師町、八幡鉄砲町、八幡生須町、八幡船町、八幡鍛冶屋町、八幡慈恩寺町元、八幡慈恩寺町中、八幡慈恩寺町上、八幡鍵之手町、八幡縄手町元、八幡縄手町中、八幡縄手町末が存在。
  20. 「旧高旧領取調帳」に記載がなく、支配関係も不明(寺社領か)。明治7年に長命寺門前より改称。本項では村数に数えない。
  21. 「旧高旧領取調帳」に記載がなく、支配関係も不明。明治7年に里口村に改称した旗本領の野口村とは別。本項では村数に数えない。
  22. 十禅寺村と誤表記)

参考文献

関連項目