大津県
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大津県(おおつけん)は、1868年(慶応4年)に近江国内の幕府領・旗本領などを管轄するために明治政府によって設置された県。現在の滋賀県の直接の前身に当たる。管轄地域は、当初は現在の滋賀県全域に分布、のちに滋賀県南部。本項では前身の大津裁判所(おおつさいばんしょ)についても記す。
概要
江戸時代の近江国の領地区分は、まとまった大藩は彦根藩のみであり、その他は小藩、交代寄合の最上家の大森陣屋、交代寄合の朽木家の朽木陣屋、さらに他国の諸藩領や天領なども入り交じり、複雑な様相を呈していた。幕府領は大津奉行(時期により大津代官所)が管轄していた。
慶応4年(1868年)、新政府は大津代官所を廃止して大津裁判所を設置。4月には大津県に改組された。
明治4年11月22日(1872年1月2日)、廃藩置県後の第1次府県統合に伴い、近江国南部の5郡を管轄する県となったが、明治5年(1872年)に滋賀県に改称されて姿を消した。なお、大津県県令であった松田道之は引き続き滋賀県県令を務めた。
沿革
管轄地域
第1次府県統合以前
第1次府県統合以降
- 近江国
- 滋賀郡
- 栗太郡
- 甲賀郡
- 野洲郡
- 蒲生郡
歴代知事
大津裁判所
大津県
- 慶応4年4月28日(1968年5月20日) - 明治元年11月8日(1868年12月21日) : 知事・辻維岳(元広島藩士)
- 明治元年11月8日(1868年12月21日) - 明治4年11月22日(1872年1月2日) : 知事・朽木綱徳(元福知山藩士)
- 明治4年11月22日(1872年1月2日) - 明治5年1月19日(1872年2月27日) : 県令・松田道之(前京都府大参事、元鳥取藩士)
脚注
参考文献
- 角川日本地名大辞典 25 滋賀県
- 旧高旧領取調帳データベース
関連項目
先代: 大津代官所、彦根藩預所 (近江国の幕府領・旗本領) 大溝藩 西大路県・水口県・膳所県 |
行政区の変遷 1868年 - 1872年 |
次代: (滋賀県に改称) |