ゴジラvsメカゴジラ
ゴジラvsメカゴジラ | |
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Godzilla vs. Mechagodzilla II | |
監督 |
大河原孝夫(本編) 川北紘一(特技) |
脚本 | 三村渉 |
製作総指揮 | 田中友幸 |
ナレーター | 小林清志 |
出演者 |
高嶋政宏 佐野量子 小高恵美 原田大二郎 宮川一朗太 中尾彬 佐原健二 高島忠夫 川津祐介 |
音楽 | 伊福部昭 |
撮影 |
関口芳則(本編) 江口憲一(特技) 大根田俊光(特技) |
編集 |
米田美保(本編) 東島左枝(特技) |
製作会社 | 東宝映画 |
配給 | 東宝 |
公開 | 1993年12月11日 |
上映時間 | 108分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 18億7000万円[1] |
前作 | ゴジラvsモスラ |
次作 | ゴジラvsスペースゴジラ |
『ゴジラvsメカゴジラ』(ゴジラたいメカゴジラ、または、ゴジラ ブイエス メカゴジラ)は1993年(平成5年)12月11日に公開された日本映画で、ゴジラシリーズの第20作である。観客動員数は380万人。配給収入は18億7000万円。
キャッチコピーは「この戦いで、すべてが終わる。」「世紀末覇王誕生 誰もがこの戦いを待っていた。」。
Contents
概要
翌1994年がシリーズ第1作の『ゴジラ』公開から40年目に当たることから、「ゴジラ生誕40周年記念作品」と銘打たれた。当初はハリウッド版ゴジラの制作決定を受けてこれで平成ゴジラシリーズを一旦終了させる予定だったが、ハリウッド版の制作が遅れたため、急遽翌年もシリーズ続行が決まった[2][3]。
本作は日本映画としては初めて実験的にドルビーデジタル5.1chサラウンドフォーマットが使用され[4]、封切時には有楽町の日劇東宝、大阪の梅田東宝劇場において、5.1ch仕様のフィルムが上映された[5]。後のビデオソフト等では全国上映用のドルビーステレオ仕様の音声がデフォルトとなっているが、BGM、効果音等が部分的に異なっている[注 1]。
特撮
特撮監督の川北紘一は「ミニチュアでの実写はCGにはない味がある」「恐竜映画ではなく、最高の怪獣映画を目指す」と発言するなど、同年に公開された『ジュラシック・パーク』との差別化を意識していた[6]。
冒頭や出撃シーンでのドックのメカゴジラは、セットを普通に組むとスタジオの天井が足りず、セットを横倒しにして組み、カメラも横にして撮影している。冒頭やメンテナンスでのメカゴジラに放電がされているが、これは合成ではなく、実際にメンテナンスアームのセットとメカゴジラのスーツ双方に電極を付け、高圧電流を流した本物の放電である[4]。
クライマックスの舞台となる幕張は、約千平方メートルのミニチュアセットが造られた[6]。建物の破壊シーンに特に力を入れて演出しており、火薬の使用量はシリーズ最高となった[6]。1993年当時の幕張は開発途中で空き地が多く、川北は「思う存分バトルシーンの演出が出来た」と述べている[4]。
ストーリー
1992年、留まることのないゴジラ被害に対応すべく、国連はG対策センター(U.N.G.C.C: United Nations Godziila Countermeasure Center)、および対ゴジラ部隊Gフォース(G-FORCE)を筑波に設置した。G対策センターは海底からメカキングギドラを引き揚げ、23世紀のテクノロジーを解明、分析。そこから得られた技術を元に究極の対ゴジラ兵器メカゴジラが完成した。
折しもベーリング海のアドノア島で翼竜の化石が見つかり、国立生命科学研究所の古生物学者である大前裕史を中心とした調査隊が出向。そこには翼竜の巣があり、孵化した後の卵の殻と孵化していない卵があった。調査隊は卵をヘリコプターの中に持ち込み分析していたが、巨大な翼竜・ラドンが姿を現す。逃げ惑う調査員たちに追い討ちをかけるかのごとく今度は海からゴジラが姿を現し、ラドンと戦い始める。調査員たちは卵と共に辛くも島を脱出、持ち帰った卵を京都の国立生命科学研究所に持ち込んだ。
無類の翼竜マニアのGフォース隊員・青木一馬は国立生命科学研究所を訪ねるが、そこで卵を観察していた研究員・五条梓に追い返されてしまう。だが、その際に悪戯心から研究室から持ち帰った植物から、三枝未希が奇妙な波動を感じとる。精神開発センターで調査した結果、植物から音楽樣のテレパシー波が発信されていることが判明。さらに、その再現されたメロディが国立生命科学研究所で再生されると同時に、卵が突如孵化を始める。卵からは翼竜ではなく、ゴジラザウルスの幼獣であるベビーゴジラが誕生。この卵はゴジラザウルスのものであり、翼竜の巣に托卵されていたのである。
その直後、同族であるベビーゴジラを探すために、ゴジラが四日市市に上陸する。Gフォースはメカゴジラの出撃命令を下し、鈴鹿山中で両者は激突。メカゴジラの猛攻によりゴジラは圧倒されあと一歩のところまで追い詰められるが、突如メカゴジラの機関室にトラブルが発生し機能停止に陥ったことで形勢が逆転。メカゴジラや自衛隊の防衛線を突破したゴジラはそのままベビーのいる京都に進撃し国立生命科学研究所を襲うが、地下の細胞保存室に移されていたベビーゴジラを感知することは出来ず、諦めて大阪湾へ去った。
ゴジラがベビーゴジラを求めていることを察したGフォースは、梓たちの反対を押し切り、ベビーを囮にしてゴジラをおびき出す作戦に出る。そしてベビーは梓の付き添いのもと、空輸コンテナで運ばれるが、時を同じくして復活したファイヤーラドンが飛来し、ベビーゴジラと梓の入ったコンテナを奪取して千葉の幕張へ降り立つ。駆け付けたガルーダや修復が完了したメカゴジラによりラドンは撃退されるが、そこに同族であるベビーゴジラを保護するためにゴジラが出現。再び両者は幕張の地で激闘を開始する。
登場怪獣
- ゴジラ(演 - 薩摩剣八郎)
- 体長:100メートル、体重:6万トン。
- メカゴジラ→スーパーメカゴジラ
- ベビーゴジラ(演 - 破李拳竜)
- ラドン→ファイヤーラドン
- 作中の進行ルート:アドノア島→青森県→宮城県仙台市→レインボーブリッジ→東京ディズニーランド→幕張新都心
- メカキングギドラ(冒頭に中央の首の残骸が登場)
登場人物
※ここでは『東宝SF特撮映画シリーズVOL.8 ゴジラVSメカゴジラ』で「主な登場人物」として掲載されている人物のみを挙げる[7]。
- 青木 一馬
- 本編の主人公。国連G対策センターのロボット技師。28歳。お蔵入りとなってしまった対G戦闘マシン第1号機・ガルーダの開発スタッフ。ガルーダへの思い入れの強さから本機のドック管理人となっていた。その後辞令を受けてGフォースへ出向し、准尉としてメカゴジラの2代目メンテナンス要員に任命され訓練を受けていたが、ゴジラ出現時に無断で京都の国立生命科学研究所を訪れていたことから、任務放棄と見なされ駐車場係に左遷されてしまう。
- 軟弱で、普段は不真面目とも見える調子のいい性格だが、技師としての腕や発想力は本物で、メカゴジラにガルーダを合体させるアイデアを出したことでロボット部門に無事復帰する。
- 梓とベビーゴジラが乗ったコンテナがラドンに捕まったと知ると、正規のパイロットであるジョンソンを押しのけて自らガルーダで出撃する勇敢さも見せる。
- 無類の翼竜(プテラノドン)好きで、プロフィールにも趣味として書いたり、自作飛行メカのモチーフにもしている。
- かつて、スーパーX2の開発にも携わっていた経歴もプロフィールに記載されている。愛車はエスクード・ノマド。
- 英語が堪能で、アシモフ博士にメカゴジラとガルーダの合体案を提案する際も英語で話している。
- 五条 梓
- 本編のヒロイン。京都国立生命科学研究所研究員。大前の助手。25歳。アドノア島で持ち帰った卵から孵ったベビーゴジラに母親として慕われる。
- 研究所に無断で入った一馬の頼みを聞かず追い返すなど融通が利かない面もあるが、ベビーに対しては母親のように接し、ベビーが国連G対策センターに引き取られた際は世話係として共に出向し、ゴジラを誘き寄せる作戦の際にもベビーと共にコンテナに乗って守ろうとするなど、母性的で芯が強い女性である。
- 三枝 未希
- 国連G対策センター所属の超能力者。21歳。超能力で大前達が持ち帰った卵から孵った恐竜がゴジラザウルスだと見抜いた。
- 今回ベビーと出会ったことで、ゴジラに対する想いが大きく変わり、ゴジラやベビーに対して強い思い入れを抱くも、Gフォースからの要請により、メカゴジラに搭乗しゴジラの第2の脳をテレパシーで探るという皮肉な役目を担うこととなった。
- ラストではベビーにテレパシーを送って野生に目覚めさせゴジラの元へ送るなど、活躍の場が今までより多い。
- 佐々木 拓也
- Gフォース隊長でメカゴジラの指揮官兼パイロット。階級は大尉。38歳。非常に厳しく、入隊した一馬を「恐竜坊や」と呼び、容赦なく鍛える等文字通りの鬼隊長であるが、辞令書を紙飛行機に折り飛ばして渡すお茶目な一面もある。
- 映画では本作のみの登場だが、『コロコロコミック』に掲載されたコミカライズでは『ゴジラvsデストロイア』まで登場。黒木特佐とは旧知の仲である。
- 曽根崎 淳
- Gフォース所属のメカゴジラのガンナー兼シューター。階級は少尉。25歳。上官の佐々木同様一馬を厳しく鍛えた。
- 未使用映像では、一馬を彼の私室に案内した際に、画鋲を投げて室内を飛んでいたハエを仕留める神業を披露している[注 2]。
- 後述するキャサリンと恋仲という裏設定がある。
- キャサリン・バーガー
- Gフォース所属のメカゴジラの副操縦士兼オペレーター。階級は少尉。24歳。アメリカ人。アメリカ海兵隊出身で空手の腕も相当なもの。
- ジョニー・オーエン
- Gフォース所属のメカゴジラのメンテナンス補助要員。階級は准尉。イギリス人。無断休暇を取った一馬に代わって鈴鹿戦に参加。
- 桂木 邦雄
- 日露合併油田会社の調査員。38歳。アドノア島で油田調査中にプテラノドンの化石とゴジラザウルスの卵を発見し、国立生命科学研究所に調査を依頼、案内する。
- イワノビッチ
- ロシア石油調査員。
- レオ・アシモフ
- ロボット工学博士。メカゴジラ開発チームの総責任者。53歳。アメリカ人。世界的ロボット工学の権威で分析から設計、開発まで指揮を執る。メカゴジラ出撃の際には自ら戦闘司令室に赴き、指示を出す。物語後半では駐車場で一馬のメカゴジラとガルーダの合体案を了承した。
- 名前は、ロボット工学三原則で知られるSF作家アイザック・アシモフにちなんでいる。
- 片桐 ゆり
- ロボット技師。22歳。Gフォースへ出向することになった青木一馬に代わってガルーダ製作スタッフに配属された新人女性。
- 一馬がロボット技師復帰後は助手としてガルーダ改造計画に参加した。
- 今井 博司
- 准尉。ロボット技師。31歳。青木一馬の先輩で、彼にGフォースへの辞令を渡した。だが1カ月後、一馬が任務放棄の一件で配置転換となってしまったため、欠員補助として自らがGフォースへ出向し、メカゴジラの3代目メンテナンス要員となる。
- 瀬川 隆之
- 国連G対策センター長官[注 3]。60歳。有事の際には、自らもGフォースの戦闘司令室へ顔を出す。
- 基本的に人格者だが、ベビーを利用した囮作戦を梓に反対されても、長官としてゴジラの脅威から世界を解放するためと厳しい判断をする。
- 兵藤 巌
- Gフォース兵器開発部門主任。階級は中佐。メカゴジラ出撃時には自ら指示のアナウンスを行う。
- 次作『ゴジラvsスペースゴジラ』では、副司令官に昇格する。
- 細野
- 精神開発センター所長。58歳。未希が育った養成所の上司で親的存在である。久しぶりにやって来た未希を迎え、同行していた一馬には「頼りなさそうだね」と評する。
- 息子・政宏の出演について高島忠夫は「これで(高島家で)ゴジラに出てないのは寿美花代だけになりました」と述べている。
- 麻生 孝昭
- Gフォース司令官。階級は大佐。45歳。メカゴジラでゴジラを打倒することに誰よりも意欲を燃やしている。
- 本作以降、『ゴジラvsデストロイア』まで登場する。
- 大前 裕史
- 国立生命科学研究所所属の古生物学博士。50歳。アドノア島で発見したゴジラザウルスの卵を研究所へ持ち帰る。
- ベビー=ゴジラザウルスに第2の脳があることを発見し、ゴジラ対策に大きく貢献する。温厚な性格だが、梓がラドンにコンテナごと捕まったことを知ると、救出部隊に同行して戦場へ赴くなど部下想いな人物でもある。
登場兵器・メカニック
架空
- メカゴジラ→スーパーメカゴジラ(演 - 福田亘)
- ガルーダ
- 92式メーサー戦車
- 93式自走高射メーサー砲
- F-16改
- 国連Gフォース空軍の戦闘機。アメリカ製F-16C戦闘機を、Gフォースがカナード翼の追加などの独自の改良を加えた機体。対ゴジラ戦専用の武器を搭載している。航空自衛隊の次期支援戦闘機・FSX(=後のF-2)とは別機種であり、モデルとなったのはYF-16CCVやF-16AFTIだと思われる。大津山中で陸上部隊と共にゴジラを攻撃するも効果は無く、数機が撃墜される。
- 61式改戦車
- Gフォース陸軍の戦車。高額ゆえ配備が進まない90式戦車の代用車として、61式戦車の車体に74式戦車の砲塔を乗せた遠隔操縦式の無人戦車。93式自走高射メーサー砲に管制される。突撃戦車として運用されるため、砲塔の旋回は不可能となっている。プロップは『キングコングの逆襲』以来使用され続けてきた61式戦車のプロップを改造した物。
- 劇中では74式(改)戦車共に大津山中でゴジラを迎え撃ち、92式メーサー戦車や93式自走高射メーサー砲、F-16改などと連携してゴジラを攻撃する。なお、同仕様の車両は前作『ゴジラvsモスラ』の時点で陸上自衛隊の戦車として登場しているほか、『怪獣プラネットゴジラ』にも登場している。
- 74式(改)戦車
- 61式改戦車と同様に、74式戦車を無人化したGフォース陸軍の主力戦車。形状は実在する74式戦車(G)とは異なり、通常の74式戦車とほぼ同じである。61式改戦車と同様に、管制は93式自走高射メーサー砲によって行われる。
- 劇中ではメーサー部隊や61式改戦車、F-16改などと共に大津山中でゴジラを迎え撃つ。
- 翼竜ロボット
- 「ロボット」と名づけられているが、実態は「プテラノドンが趣味」という青木一馬が作った複座の空中バイクで、兵器ではない。主翼は折畳み式で、ロケットブースターで推進する。五条梓を載せて試験飛行が行なわれたが、エンジン不調で墜落した。その後、一馬がメカゴジラと合体したガルーダからの脱出に用いる。
実在
設定
- 国連G対策センター
- "「東宝特撮映画の怪獣対策組織#国連G対策センター」"
- Gフォース
- "「東宝特撮映画の怪獣対策組織#Gフォース」"
- 国立生命科学研究所
- 京都市街の外れにある研究機関。地下には細胞保存室を持つ。ここの特別研究室に勤務している大前や梓達が調査隊としてアドノア島に派遣され、ベビーゴジラの卵を持ち帰り観察した。後に本施設はベビーを探すゴジラによって半壊されてしまう。
- 精神科学開発センター
- 『ゴジラvsビオランテ』にも登場した特別機関。本作では、ここに所属する子どもたちが超能力で卵に付着していた植物から音楽を読み取り、コーラスにアレンジし披露している。
- アドノア島
- ベーリング海にある架空の無人島。この島でプテラノドンの化石と卵、さらに太古にゴジラザウルスが托卵したと思われるベビーゴジラの卵が発見されている。島一帯の海域には、使用済み核燃料が不法投棄されており、ラドンの誕生とゴジラの封印突破の原因となる。
- 『ゴジラvsデストロイア』では、ベビーが成長したゴジラジュニアが、消滅したバース島からここへ帰ろうと北上する。
- シプニオキス
- アドノア島で発見されたゴジラザウルスの卵と割れたプテラノドンの卵それぞれに付着していた太古のシダ科の植物。卵から孵った者に不思議な力を与える特殊なメロディーが宿っており、これをコンピュータで再現した音楽や、アレンジしたコーラスを聴いたラドンはファイヤーラドンに復活し、ベビーは野生化する。
キャスト
- 青木一馬:高嶋政宏
- 五条梓:佐野量子
- 三枝未希:小高恵美
- 佐々木拓也:原田大二郎
- 曽根崎淳:宮川一朗太
- 桂木 邦雄:ラサール石井
- 片桐 ゆり:中山忍
- 今井 博司:武野功雄
- キャサリン・バーガー:シェリー・スウェニー
- レオ・アシモフ:レオ・メンゲッティ
- イワノビッチ:ヴィタリ・イサエフ
- ジョニー・オーエン:ジョニー・アーチャー
- アンディ・ジョンソン:アンディ・スミス
- トム小沢:藤岡大樹
- ジョン・コナー:トム・ドーラン
- 藤田守:沖隆二郎
- 加藤道也:竹内康裕
- 加賀隆文:岩永茂
- 大河原隆:高市好行
- ソニー・スコット:ソニー・イマフィドン
- 中野:帯金伸行
- 円谷英夫:山田公男
- 川北:増島剛之
- 坂野芳子:高杉繭
- 橋本京香:岩下雪
- 大森恵理:大木奈菜
- 未希の後輩:今村恵子、大沢さやか
- 大前博士の助手:桜井勝、江連健司
- Gフォース隊員:剛州
- Gフォース司令室要員:島木元博、金子孝之
- Gフォース隊員:田渕景也、高田敏幸、山崎一也、二木良太、鎌田吉次、大塚寛、本田景久、山岸大裕、三瓶慶介、永渕隆二、堀口竜哉
- 司令室要員:岩本祐之、岡田和久
- リサ・ロバーツ(Gフォース司令室要員):ジョアンナ・ガーハン
- マリサ・ロール(Gフォース隊員):マリサ・ビオベサン
- Gフォース首脳:ヒサクニヒコ、児玉瀬信、桝田徳寿
- 国立生命科学研究所のレポーター(食堂のテレビ):佐藤友紀
- 精神開発センターの子供:平田実音、増岡優、中村百合子
- Gフォース整備士:破李拳竜
- 瀬川隆之:佐原健二
- 兵藤巌:上田耕一
- 細野:高島忠夫(特別出演)
- 麻生孝昭:中尾彬
- 大前裕史:川津祐介
スタッフ
- 製作 - 田中友幸
- 脚本 - 三村渉
- 音楽監督 - 伊福部昭
- プロデューサー - 富山省吾
- 撮影 - 関口芳則
- 美術 - 酒井賢
- 録音 - 宮内一男
- 音響効果 - 佐々木英世(東洋音響)
- 照明 - 望月英樹
- 編集 - 米田美保
- 助監督 - 三好邦夫
- 製作担当者 - 前田光治、金澤清美
- 特殊技術
- ナレーション:小林清志
- 協賛 - 日本旅行、三洋電機、コニカ、西友
- 制作協力 - 東宝映像美術、東宝サウンドクリエイティブスタジオ、東宝ミュージック、東宝コスチューム、東京現像所、東宝スタジオ
- 特技監督 - 川北紘一
- 監督 - 大河原孝夫
- 製作 - 東宝映画
- 配給 - 東宝
キャンペーンソング
映像ソフト化
- ビデオカセットは1994年12月1日発売[11]。
- レーザーディスク
- DVDは2002年6月21日発売。
- 2005年4月22日発売の「GODZILLA FINAL BOX」に収録されている。
- 2008年5月23日発売のトールケース版「ゴジラ DVDコレクションV」に収録されており、単品版も同時発売。
- 2014年5月14日には「ゴジラ60周年記念版」として期間限定の廉価版が発売。
- 2016年6月15日、<東宝DVD名作セレクション>版発売。
- Blu-rayディスクは2010年1月22日発売。
その他
- 第1特報での仮タイトルは『ゴジラ5』だった。
- 第2特報の映像は『ガンヘッド』の映像を多用している。『ガンヘッド』の特撮も本作の特報も川北が手がけているが、ガンヘッドDVD発売記念イベントの際、ガンヘッドの映像をなぜ使ったのかとの問いに川北は「いやぁ、なにせすごいメカが出るって聞いたもんですから。そこら辺はあまり触れないでください。」と語っている[注 4]。また、『ゴジラvsメカゴジラ』のタイトルロゴのデザインも異なっていた。
- ゴジラが梅田を破壊しているシーンでは、当時完成したばかりの毎日放送茶屋町新社屋がアップで映っている。
- 冒頭のシーンにメカキングギドラのメカ首の残骸が登場する。冒頭のナレーションを担当したのは小林清志である。
- ゴジラの熱線の角度について説明するシーンやメカゴジラのシミュレーション映像では、『ゴジラvsキングギドラ』や『ゴジラvsモスラ』の映像が使われている。
- アドノア島のシーンでは前作のゴジラの着ぐるみを使用している。
- 『東宝SF特撮シリーズVOL.8 ゴジラvsメカゴジラ』によると当初、ゴジラの対戦相手はキングコングが候補にあがったが、版権などの問題から不採用となった[13]。代わりにメカニコングを登場させる案もあった[14]。
- 日本旅行とのタイアップにより、ファンがロケに参加する「幕張エキストラツアー」が実施された[6]。
- 清水寺の避難シーンは、当初エキストラを手配していたが道路事情で当日の時間に間に合わず、やむなくその場にいた実際の観光客に急遽事情を説明し、協力してもらい撮影した[4]。
- 劇場パンフレットでは高島忠夫・高嶋政宏親子が本作で初共演と紹介され、このことについての両者のコメントも載せているが[6]、実際には『悲しい色やねん』(1988年)で既に共演している。
コミカライズ
講談社ボンボンKCにて刊行、ストーリー構成:安井尚志、作画:川石てつや
小学館てんとう虫コミックススペシャルから刊行、作画:坂井孝行
講談社版では五条梓が未登場で三枝美希がヒロイン務めており、小学館版ではメカゴジラ、ガルーダのデザインや設定が映画と違う、三枝美希が登場せず、『ゴジラvsビオランテ』の登場人物である黒木特佐が活躍するなど、それぞれ独自のストーリーが描かれている。
関連グッズ
受賞歴
- 第17回日本アカデミー賞優秀録音賞、協会特別賞
- 第12回ゴールデングロス賞優秀銀賞、マネーキングスター賞。
参考文献
- 『ゴジラVSメカゴジラ超全集』 小学館〈てれびくんデラックス〉、1993年。ISBN 4091014399。
- 『ゴジラVSメカゴジラ』 東宝〈東宝SF特撮映画シリーズVOL.8〉、1993年。ISBN 4-924609-45-5。
- スタジオ・ハード 『ゴジラvsGフォース 超兵器マニュアル』 メディアワークス、1995年。ISBN 4073026984。
- 監修:川北紘一 『平成ゴジラパーフェクション』 アスキー・メディアワークス〈DENGEKI HOBBY BOOKS〉、2012年。ISBN 978-4-04-886119-9。
- 『東宝特撮映画大全集』 ヴィレッジブックス、2012年。ISBN 9784864910132。
脚注
注釈
出典
- ↑ 構文エラー: 認識できない区切り文字「[」です。
- ↑ 東宝特撮映画大全集 2012, pp. 236 - 239、247.
- ↑ 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 153 「ゴジラVSメカゴジラのポイント」。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 東宝特撮映画大全集 2012, pp. 236 - 239.
- ↑ 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 152 「平成ゴジラバーニング・コラム」No.015。
- ↑ 6.0 6.1 6.2 6.3 6.4 劇場パンフレットより。
- ↑ 東宝SF特撮映画シリーズ 1993, p. 38.
- ↑ 東宝SF特撮映画シリーズ 1993, p. 40.
- ↑ 東宝SF特撮映画シリーズ 1993, p. 57.
- ↑ 『ゴジラ大辞典』 笠倉出版社、2004年、154、242頁。ISBN 4773002921。
- ↑ 11.0 11.1 「NEW VIDEO & DISK INFORMATION」、『宇宙船』第69号、朝日ソノラマ、1994年、 80頁、 雑誌コード:01843-09。
- ↑ 「NEW VIDEO & DISK INFORMATION」、『宇宙船』第75号、朝日ソノラマ、1996年、 76頁、 雑誌コード:01843-03。
- ↑ 東宝SF特撮シリーズ 1993, p. 55 田中友幸の談。
- ↑ 東宝SF特撮シリーズ 1993, p. 67 川北紘一の談。
- ↑ 15.0 15.1 平成ゴジラパーフェクション 2012, p. 68 「Memories of ゴジラVSメカゴジラ」。