寧波市
中華人民共和国 浙江省 寧波市 | |
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略称:甬
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浙江省中の寧波市の位置 | |
中心座標 東経121度33分0秒北緯29.86667度 東経121.55度 | |
簡体字 | 宁波 |
繁体字 | 寧波 |
拼音 | Níngbó |
カタカナ転写 | ニンポー |
国家 | 中華人民共和国 |
省 | 浙江 |
行政級別 | 副省級市 |
市委書記 | 劉奇 |
市長 | 盧子躍 |
面積 | |
総面積 | 9,816 km² |
市区 | 2,634 km² |
海抜 | 150 m |
人口 | |
総人口(2012) | 763.9 万人 |
人口密度 | 602.9 人/km² |
市区人口(2008) | 218.2 万人 |
経済 | |
GDP(2013) | 6582.21億元 |
一人あたりGDP | 69,997元 |
電話番号 | 0574 |
郵便番号 | 315000 |
ナンバープレート | 浙B |
行政区画代碼 | 330200 |
市樹 | クスノキ(樟樹) |
市花 | ツバキ(茶花) |
公式ウェブサイト: http://www.ningbo.gov.cn/ |
寧波市(ねいはし、ニンポーし、中国語: 宁波市、拼音: 、英語: Ningbo、呉語寧波弁:Ning Pou)は、中華人民共和国浙江省に位置する副省級市、計画単列市に指定されている。長江デルタ南翼経済中心、浙江省経済中心。
沿海部の港湾都市として商工業が発達しているが、同時に古い歴史を誇り国務院から国家歴史文化名城に指定されている。年間貨物取扱量が世界一の港ー寧波港の所在地。
Contents
地理
市域は杭州湾南岸から三門湾に至る沿海部を占める。寧波旧市街は甬江河口から少し遡行した場所にある。河口部右岸の北侖は深水良港となっている。沖合いには舟山列島(舟山市)が浮かび、外洋は東シナ海(中国語では東海)である。西方は紹興市や台州市と接する。
温暖湿潤気候(Cfa)に属し、年間平均気温は17.2℃。
- 気温 - 最高42.1℃(2013年8月8日)、最低-8.8℃(1955年1月12日)
- 最大降水量 - 287.5ミリ(2013年10月7日)
- 猛暑日(日最高気温≥35℃)最多日数 - 46日(2003年)
- 極熱日(日最高気温≥40℃)最多日数 - 11日(2013年)
寧波市(1981-2010年平均,極値1953-2013年)の平均気温 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
Record high °C (°F) | 26.2(79) | 30.0(86) | 34.0(93) | 34.9(95) | 36.3(97) | 38.9(102) | 41.3(106) | 42.1(108) | 38.8(102) | 34.5(94) | 31.0(88) | 27.0(81) | 42.1(108) |
平均最高気温 °C (°F) | 9.3(49) | 11.0(52) | 14.8(59) | 20.7(69) | 25.6(78) | 28.7(84) | 33.5(92) | 32.6(91) | 28.3(83) | 23.6(74) | 18.2(65) | 12.2(54) | 21.5(71) |
平均最低気温 °C (°F) | 2.4(36) | 3.8(39) | 7.0(45) | 12.1(54) | 17.3(63) | 21.5(71) | 25.5(78) | 25.3(78) | 21.5(71) | 16.0(61) | 10.2(50) | 4.1(39) | 13.9(57) |
最低気温記録 °C (°F) | -8.8(16) | -7.2(19) | -3.7(25) | -0.2(32) | 7.4(45) | 12.7(55) | 18.2(65) | 18.4(65) | 11.0(52) | 1.1(34) | -3.7(25) | -8.5(17) | -8.8(16)
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歴史
7000年前の稲作文化として名高い河姆渡遺跡を有し、春秋時代には越の地であった。戦国時代中期に楚に併合され、紀元前222年秦に統一されて会稽郡が設置された。唐代の開元年間に明州と呼ばれ、南宋では慶元府、元代には慶元路と称された。2度目の元寇、1281年の弘安の役では、江南軍10万、約3500隻が日本へ向け出港したが、帰ってきた者はわずか1割から2割ほどだった。ただ古くから日本と交流のあった旧南宋人は日本で捕虜となった後も処刑されず助命され、九州などの宋人街などに住んでいた。明建国間近の1367年、再び明州の呼称に戻り、清代に寧波府と称されるようになった。この呼称が現在でも受け継がれている。
唐代から日本、新羅、東南アジアの船が往来し、宋・元の時代にも日本の仏僧が遊学した。宋代より市舶司が設置された。外国船の入港地が国ごとに決められていた明代には寧波が日本の指定港となり[1]、日明貿易(勘合貿易)が行われるが、1523年の寧波の乱ののちに日本船の入港が禁止されると、倭寇や海賊の横行が激しくなり、16世紀には朝廷から朝貢を拒絶されたポルトガル船が沖合いの双嶼島で密貿易を行った。1842年の南京条約で対外開港した。
また、日中戦争時には日本の731部隊によるペスト菌攻撃の標的となった場所としても知られている。1940年10月27日早朝の攻撃では、低空飛行の飛行機から細菌をまく方法で行われ、この時使われたノミは、ペスト菌を持つネズミの血を吸い「ペストノミ」となったものだった。ノミだけではうまく目的地点に到達しない恐れがあり、また着地のショックを和らげる必要もあって、穀物や綿にまぶして投下した。11月3日までに37人が死亡し、華美病院の丁立成院長が、犠牲者の症状をペスト菌であると宣言している[2]。
行政区画
6市轄区・2県級市・2県を管轄する。
寧波市の地図 |
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年表
寧波地区
- 1949年10月1日 - 中華人民共和国浙江省寧波専区が成立。鄞県・慈渓県・奉化県・象山県・鎮海県・余姚県・定海県が発足。(7県)
- 1949年12月20日 - 鄞県の一部が分立し、地級市の寧波市となる。(7県)
- 1950年5月19日 - 滃洲県が定海県に編入。(7県)
- 1950年11月25日 - 余姚県の一部が分立し、庵東塩区が発足。(7県1塩区)
- 1951年11月30日 - 定海県の一部が蘇南行署区松江専区嵊泗県に編入。(7県1塩区)
- 1952年1月19日 - 紹興専区上虞県・嵊県・新昌県を編入。(10県1塩区)
- 1952年10月22日 - 台州専区寧海県を編入。(11県1塩区)
- 1953年1月21日 - 紹興市・紹興県を編入。(1市12県1塩区)
- 1953年5月21日 - 紹興市が省直轄県級行政区となる。(12県1塩区)
- 1953年6月10日 - 定海県が舟山専区に編入。(11県1塩区)
- 1953年6月29日 - 庵東塩区が余姚県に編入。(11県)
- 1954年4月15日 - 象山県が舟山専区に編入。(10県)
- 1954年4月26日 - 余姚県の一部が分立し、庵東塩区が発足。(10県1塩区)
- 1954年5月22日 - 台州専区臨海県・天台県・三門県を編入。(13県1塩区)
- 1956年3月5日 - 温州専区仙居県を編入。(14県1塩区)
- 1956年11月20日 - 庵東塩区が慈渓県に編入。(14県)
- 1957年9月23日 (11県)
- 1958年2月21日 - 紹興市を編入。(1市11県)
- 1958年11月21日 (1市9県)
- 新昌県が嵊県に編入。
- 鎮海県が寧波市郊区に編入。
- 1958年12月20日 - 鄞県が奉化県、寧波市郊区に分割編入。(1市8県)
- 1958年12月22日 (1市9県)
- 1960年1月4日 - 舟山専区舟山県を編入。(1市10県)
- 1961年3月5日 - 舟山県の一部が分立し、上海市嵊泗人民公社となる。(1市10県)
- 1961年12月15日 (1市12県)
- 1962年5月28日 (1市10県)
- 舟山県が舟山専区に編入。
- 天台県が台州専区に編入。
- 1962年6月1日 - 寧波市郊区の一部が分立し、鄞県が発足。(1市11県)
- 1962年12月22日 (12県)
- 紹興市が紹興県に編入。
- 寧波市郊区の一部が分立し、鎮海県が発足。
- 1964年9月22日 - 紹興県・新昌県・嵊県・諸曁県・上虞県が紹興専区に編入。(7県)
- 1978年9月16日 - 寧波専区が寧波地区に改称。(7県)
- 1982年8月13日 - 鎮海県が寧波市に編入。(6県)
- 1983年2月9日 - 鄞県の一部が寧波市海曙区・江東区に分割編入。(6県)
- 1983年7月27日 - 鄞県・慈渓県・余姚県・奉化県・寧海県・象山県が寧波市に編入。
寧波市
- 1949年12月20日 - 寧波専区鄞県の一部が分立し、寧波市が発足。(1市)
- 1951年11月7日 - 海曙区・鎮明区・江東区・江北区を設置。(4区)
- 1952年9月29日 - 海曙区・鎮明区・江東区・江北区の各一部が合併し、郊区が発足。(5区)
- 1956年1月16日 - 海曙区・鎮明区・江東区・江北区が郊区に編入。(1区)
- 1958年11月21日 - 寧波専区鎮海県が郊区に編入。(1区)
- 1958年12月20日 - 寧波専区鄞県の一部が郊区に編入。(1区)
- 1962年6月1日 - 郊区の一部が分立し、寧波専区鄞県となる。(1区)
- 1962年12月22日 - 郊区の一部が分立し、寧波専区鎮海県となる。(1区)
- 1978年9月19日 - 郊区の一部が分立し、鎮明区・海曙区・江東区・江北区が発足。(5区)
- 1982年8月13日 - 寧波地区鎮海県を編入。(5区1県)
- 1983年2月9日 (5区1県)
- 寧波地区鄞県の一部が海曙区・江東区に分割編入。
- 鎮海県の一部が郊区に編入。
- 1983年7月27日 - 寧波地区鄞県・慈渓県・余姚県・奉化県・寧海県・象山県を編入。(5区7県)
- 1984年1月 - 郊区が江北区に編入。(4区7県)
- 1984年1月27日 (4区7県)
- 1985年7月1日 (5区6県)
- 鎮海県・浜海区の各一部が合併し、鎮海区が発足。
- 鎮海県の残部が浜海区に編入。
- 1985年7月16日 - 余姚県が市制施行し、余姚市となる。(5区1市5県)
- 1987年9月14日 - 浜海区が北侖区に改称。(5区1市5県)
- 1988年10月13日 (5区3市3県)
- 2002年2月1日 - 鄞県が区制施行し、鄞州区となる。(6区3市2県)
- 2016年9月14日 (6区2市2県)
- 鄞州区の一部が海曙区に編入。
- 江東区が鄞州区に編入。
- 奉化市が区制施行し、奉化区となる。
経済
2003年の経済実力は全国第12位にあり、私営経済が極めて発達している。また外国からの投資も活発で、2003年の輸出額は188億米ドルに達した。
2008年、杭州湾を横断して寧波と上海を結ぶ杭州湾海上大橋が完成した。海上橋としては世界一の全長を誇る。 寧波市は広東省東莞市と並ぶ中国最大の射出成形機生産地であり、関連の部品メーカーを含め多くの企業がこの地域に集積している。中国本土製射出成形機の50%以上がこの地で生産されていると推定され、世界生産の3分の1を占める。寧波市北侖区にはデマーグや住友重機械工業ほか韓国、台湾系やイタリア等のプラスチック機械メーカーが進出。世界最大の生産販売台数を誇る寧波海天集団もここに生産拠点を構える。
交通
空港
鉄道
船
道路
バス
- 寧波公交総公司、寧波公運公共交通有限公司、寧波城郷公交などの会社が経営する1000線路
軍事
- 中国海軍東海艦隊
観光地
- 天一閣
- 月湖
- 日湖
- 東銭湖
- 蒋介石故居
- 中国港口博物館
- 寧波博物館
- 寧波幇博物館
- イギリス領事館遺跡
- 麻将起源地陳列館(天一閣別館)
- 天童寺
- 阿育王寺
- 上林湖越窯遺跡
- 河姆渡遺跡
- 天封塔
- 保国寺
- 雪舟記念館など
友好都市
友好都市
都市 | 国 | 締結年 |
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長岡京市 | 日本 | 1983年 |
アーヘン | ドイツ | 1986年 |
ウィルミントン | アメリカ合衆国 | 1988年 |
ルーアン | フランス | 1990年 |
ワイタケレ | ニュージーランド | 1998年 |
サントス | ブラジル | 2002年 |
ヴェスプレム | ハンガリー | 2003年 |
ポートエリザベス | 南アフリカ共和国 | 2003年 |
ヴァルナ | ブルガリア | 2004年 |
スタヴァンゲル | ノルウェー | 2004年 |
ノッティンガム | イングランド | 2005年 |
ブィドゴシュチュ | ポーランド | 2005年 |
友好交流都市
都市 | 国 | 締結年 |
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益田市 | 日本 | 1990年 |
上田市 | 日本 | 1995年 |
脚注
- ↑ しまぬゆ 1: 1609年、奄美・琉球侵略「しまぬゆ」刊行委員会、図書出版 南方新社, 2007、p78
- ↑ 常石敬一 『七三一部隊 生物兵器犯罪の真実』 講談社現代新書 1995年、143-144頁
外部リンク
- 寧波市人民政府(中国語)(英語)(ドイツ語)(フランス語)(朝鮮語)
- 寧波市公式サイト(日本語)
- オープンストリートマップには、寧波市に関連する地理データがあります。
- ウィキボヤージュには、寧波市(簡体字中国語)に関する旅行情報があります。