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『風雲ライオン丸』(ふううんライオンまる)は、1973年(昭和48年)4月14日から同年9月29日までフジテレビ系列で、毎週土曜日19:00 - 19:30に全25話が放送された、ピー・プロダクション制作の特撮テレビ番組。『快傑ライオン丸』の後番組。
Contents
概要
前作『快傑ライオン丸』の好評を受けて制作された作品。主人公である獅子丸役には、前作でも主人公を演じた潮哲也がキャスティングされた。主人公役の役者が後番組にも主人公として登板する変身ヒーロードラマが稀であると同時に、本作の場合は同じ名前の別人となっている[注 1]。
ヒーローものではあるが「時代劇」というスタイルを守っていた前作とは違い、各所に独自性が盛り込まれている。獅子丸はポンチョ風の服をまとい、志乃と三吉は幌馬車で旅をするなど、西部劇を強く意識した作りになっているが[1][2][3][4][5][注 2]、時代考証を完全に無視したこの設定はキャストやスタッフの間でも違和感を覚えさせることとなり、主演の潮哲也も後年本作を観返して「違和感おびただしく感じた」と述べている[7]。ただしこの『時代考証を完全に無視した』設定は本作の特色としてローク車や連発銃などと言った近代・現代的武器が登場する事にもなる[注 3]。
ライオン丸のデザインは兜を被ったものだったが、兜によってタテガミが隠れてしまったため、兜は第11話で割られ、以後はタテガミを見せるようになった。この変更は、兜を被った姿がメスのライオンのように見えたためとされ[6]、当時のフジテレビの編成局長だった武田信敬からも前作の成功の要因の一つとしてタテガミが挙げられ、「兜でタテガミを隠すのは良くない」と武田から意見が出たためタテガミを見せることになった[1] 。
脚本は前作でデビューしたまつしまとしあきが中心となった[5]。ストーリー展開は極めてハードなものとなっており[2][3]、「兜なし」などの路線変更後もさらにエスカレートしてゆき、ストーリーには随所に戦乱に翻弄される人間のエゴや弱さを盛り込んでいる。最終回も獅子丸はマントルに勝利したものの、同時に戦乱を止められない自分の無力さを知り、厳しい表情で去っていくというものである。ほかにも従来のヒーローものとは違う重い話が作られたが、年少の視聴者の人気は得られず[注 4]、第11話からはライバルとしてタイガージョーJr.を登場させ[10]、コメディリリーフとして第17話より七色虹之助を登場させたものの[11]、全25話をもって終了した。
ストーリー
時は戦国時代。西日本の地下に潜むマントル一族は日本征服を企み、怪人や地虫忍者を使って次々と町や村を滅ぼしていた。若き忍者・弾獅子丸の兄・影之進もマントルの怪人の手にかかり瀕死の重傷を負う。彼は獅子丸にマントル帝国の野望を教え、その野望を阻止することを願い、息絶えた。 たった一人の兄を殺された獅子丸は打倒マントルを決意する。父から学んだ秘術・弾丸(ロケット)変身を用いてライオン丸に変身し、マントルの怪人と戦う旅に出る。
戦いを続ける獅子丸の前に、生き別れの父を探す志乃と三吉の姉弟が現れる。三人は時に道連れとなり、時には別れ、過酷な旅を続ける。そしてついに獅子丸はマントルの本拠地にたどりつく。そこで彼を待っていたのは強大なマントル一族の支配者・マントルゴッドだった。
キャラクター
- 弾獅子丸(だん ししまる)/風雲ライオン丸
- 相模出身。21歳[2]。兄・影之進をマントル一族に殺された為、復讐を誓って旅に出た。変身時は羽織っているポンチョ風マントを脱ぎ捨てながら『ロケットライオン丸』と叫んで背中のロケットで宙高く飛びあがり風雲ライオン丸に変身する(ただし20話以降には飛び上がらずに変身している場面もある)。3話までは変身時にナレーションによる解説が入っていた。ロケットの内部は7話終盤で噴射燃料の装填場面がありその時明らかになっている。冷静になりきれず悩む事が多い。
- ライオン丸に変身した時、必殺技「風返し」で怪人を爆破するが、剣術だけでなく格闘技で相手にも立ち向かう。11話でザグロに兜を割られ、13話から兜を外して戦う様になる。
- 前作『快傑ライオン丸』の獅子丸とは別人という設定だが、演じた潮哲也は外見の変化のみで人物像は変えなかったと述べている[9]。
- 志乃
- 行方不明の父勘介を探し、弟の三吉と共に幌馬車ビックリ号で旅をする。16歳[2]。楽器を奏でて数え歌を常に歌っており、敵に出くわすとビックリ号を走らせて逃げる。弟思いで芯が強い。3話ではビックリ号を走らせてモチナシ草を運んだ。双子の姉妹に志津がおり、マントル要塞で暮らしている。
- 志津から春の短刀、父勘介から夏の櫛、京都の教会で秋の十字架、父の相弟子小吉から冬の太刀を手に入れる。これらが揃うと地図になり、マントル怪人の生産拠点とマントルゴッドの本拠地が示される。
- 三吉
- 志乃の弟。7歳[2]。力はないが知恵があり発明が大好き。4話ではシトシト爆弾を作った。ビックリ号も彼が作った。好奇心が旺盛で、珍しいものを天眼鏡でのぞく癖がある。温厚だが一途なあまり無茶もする。獅子丸を兄の様に慕い、カタツムリが苦手。
- 黒影豹馬/ブラックジャガー
- 秘法(ひっぽう)豹変でブラックジャガーに変身する剣士。強いものと戦う事を生きがいとしており、獅子丸に挑戦しようとするが相手にされない。根はいいがお金に汚く、自信家で血の気が多く、後先を考えずに動く。10話でマントル一族の卑劣さを知り、金銭関係ぬきで獅子丸一行に協力する様になるが、11話では単独でザグロに挑み、倒された。
- ブラックジャガーに変身した時、必殺技「ジャガーつばめ落とし」を使う。
- 虎錠之助/タイガージョージュニア
- 11話から登場する剣士。なにかと獅子丸に関わり助言をする。「タイガージュニア」の叫び声でタイガージョージュニアとなって風雲ライオン丸と共に戦う。変身ポーズはタイガージョーと同一のもの。後半より胴の文字を「虎」の字を基にしたものへと変更された。命よりも誇りを重視する。
- タイガージョージュニアに変身した時は、刀と銃を使う。
- 佐八
- 7話に登場。かつて志乃と三吉の父親の勘介の付き人だった男で2人の幼い頃を良く知っていた。美濃国のある小村の砦を守る一団の長として暮らしていた。
- 白雲斎
- 13話に登場。伊賀の里の住人で勘介とは旧知の間柄。連発銃を作った息子 小太郎(演:新井やすひろ[注 5])と天下を取る事を夢見ていたがマントル一族が連発銃を強奪する際に犠牲となり命を落とした。
- 一太郎[注 6]
- 14話に登場。マントル一族の毒虫に地虫にされた村人の子供で獅子丸を仇と付け狙う。錠之助や志乃・三吉の説得で和解するもマントル一族に囚われ、ライオン丸を助けようとして命を落とす。その死はライオン丸を激しい怒りに駆り立てる事になった。
- 七色虹之助
- 17話から登場する甲賀忍者。獅子丸達が西のマントルゴッドの国に行こうとした時に出会い、マントル一族打倒に燃えていた為、同行する。忍者なのに泳げずカタツムリが苦手、おっちょこちょいだが、正義感は強く、変装術や忍術も使う。24話ではわざとマントル一族に捕まり、獅子丸を手がかりで誘導するが、勘介に人間大砲の砲弾とされる。照準は志乃達に向けられていたが虹之助は飛ばされた時向きを変えて地虫忍者にぶつかって壮絶な最期を遂げた。
- ふくろう隊頭領
- 20話に登場する甲賀忍者。かつての虹之助の仲間でくのいち。ふくろう隊がゲジムの一団に襲われ半数が壊滅、彼女も一度敗走、その後べっこう職人の弥助の屋敷で再びゲジムの一団に襲われた際に虹之助と再会する。予てよりマントル一族打倒の鍵となる四季の宝具を探しており獅子丸に「春・夏・秋・冬」のヒントを伝え一度は別れた志乃達と再び合流するきっかけを作った。その後志乃達と合流し虹之助と共にその護衛をしている。
- 弥助
- 20話に登場するべっこう職人。志乃が常に持ち歩いている夏の櫛の作成者である。ゲジム一団の襲撃を受け瀕死の所で志乃達と出会い、「秋の十字架」と言い残すも直後に乱入してきた地虫忍者に刺殺され敢え無い最期を遂げる。
- バードレー[注 7]
- 22話に登場する京の南蛮寺の神父。21話にて伊賀忍者頭領三兄弟の長女 百合香(演:菅原絵三子)が「秋の十字架」を託した相手。「人間のクズ」のような者たちが集まる吹き溜まりの様に成って居た教会に「秋の十字架」をそれとは気付かせぬように安置していたが十字架が金で出来ていたため教会から離れようとはせず、マントル一族襲撃の際に地虫忍者の矢に射抜かれた上に踏み込んできた地虫忍者の一団に襲われた挙句最期は「人は己の欲でしか動けない」と獅子丸に言い残し息絶えた。
- 小吉
- 23話に登場する刀鍛冶。志乃達の父 勘介の相弟子であり志乃が探し求めている「冬の太刀」の作成者でもある。獅子丸が刃こぼれした刀の打ち直しを依頼した相手だが、刀を打ち直している最中に「冬の太刀」を探し刀狩りをしていた地虫忍者の一団に襲われる。瀕死の中刀は打ち上げたものの志乃達と出会いその腕の中で「冬は春と触れ合う時、雷を呼ぶ」と言い残し息絶えた。「冬の太刀」は獅子丸が預けた刀の代わりに貸与していた事でアグダー打倒の機会を作る事になった。
マントル一族
- マントルゴッド
- マントル一族の長。地底に顔だけを広げており、アグターに怪人や地虫忍者を指揮させる。冷酷な性格で人間の心を一切拒否する。25話では不死身の怪人マントルテロスに自分の眉間(弱点)を守らせるが、風雲ライオン丸に眉間を刺されて倒された。
- アグター
- 怪人や地虫忍者を指揮するが、足が不自由なため六能陣車で移動する。23話では冬の太刀を風雲ライオン丸から奪うが、志乃が春の短刀を投げて雷を発生させた為、手放してしまう。六能陣車で風雲ライオンを苦しめるが、遂に敗れた。
- 志津
- 志乃の双子の姉妹。マントル一族からは地虫の神と崇められている。18話で獅子丸達を助けた際にライオン丸に敗れたズガンクの投げた槍[注 8]が誤爆する。今際の際に春の短刀を志乃に渡すが、マントルゴッドの怒りに触れ、石仏に姿を変えられた。
- 勘介[注 9]
- 志乃と三吉の父で、マントル一族の一味。24話で志乃と三吉はこの事実を知り、問いかけた事がきっかけで改心し、地下帝国の図を渡すが、地虫忍者と怪人アブの手によって処刑され、今際の際に獅子丸に自分の髪の毛一房を託し息絶えた。
キャスト
- 弾 獅子丸 - 潮哲也
- 志乃 - 宮野涼子(第9、16、22話を除く)
- 三吉 - 新井つねひろ(第9、16、22話を除く)
- 黒影 豹馬 - 早崎正樹(第2 - 4、6、10、11話)
- 虎 錠之進(虎 錠之助、虎 錠之介) - 福島資剛(第11、13 - 16、21、25話)
- 七色 虹之助 - 菅野直行(第17 - 20、22、24話)
- 志津 - 宮野涼子、(声) - 江川のり子(第17、18話)
- アグダーの声 - 大平透(第1話)、依田英助(第2 - 23話)
- マントルゴッドの声 - 小林清志
- スーツアクター
- ナレーター、怪人の声 - 岡部政明
スタッフ
- 企画・原案:うしおそうじ、別所孝治(フジテレビ)
- 制作:別所孝治、鷺巣富雄、篠原茂
- 掲載:サンケイ新聞(まんが:うしおそうじ、若林不二吾)、小学館学習雑誌、冒険王
- 監督:石黒光一、手銭弘喜、大塚莞爾、松本喜隆
- 脚本:まつしまとしあき、しのだとみお(篠原茂と鷺巣富雄の共同ペンネーム)、山崎晴哉、高際和雄
- 操演:日高秀行、中島徹郎
- 馬術:高橋正男
- キャラクター製作:高山良策、ゼン工芸、アルファ企画
- 衣裳:おかもと美粧プロ
- 合成作画:渡辺善夫、鷲巣富雄
- 音楽:筒井広志
- 選曲:KUグループ
- 効果:イシダサウンド
- 録音:アオイスタジオ
主題歌
- 主題歌:「行け友よ ライオン丸よ」(作詞:中村しのぶ、作曲・編曲:筒井広志 、歌:浜ジョージ、コーラス:ブルーエンジェルス)
- エンディングテーマ:「行くぞ!ライオン丸」(作詞:中村しのぶ、作曲・編曲:和田昭治、歌:和田昭治とヤングエコーズ)
- 挿入歌「さすらいの誓い」(作詞:中山千夏、作曲:はしだのりひこ、編曲:青木望、歌:ブルーエンジェルス)
- 「志乃の数え唄」(作詞:中山千夏、作曲:はしだのりひこ、編曲:青木望、歌:宮野涼子)
放映リスト
参照宇宙船SPECIAL 1998, p. 209。
話数 | 放送日 | サブタイトル | 登場怪人 | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1973年 4月14日 |
飛び出せ弾丸(ロケット)変身! | ネズマ(声:岡部政明[注 11]) | まつしまとしあき | 石黒光一 |
2 | 4月21日 | 荒野を走る黒豹(ブラックジャガー) | バラチ | しのだとみお | |
3 | 4月28日 | 火を吹く亀甲車 | ドカゲ | まつしまとしあき | |
4 | 5月5日 | シトシト爆弾を守れ! | シャゴン | しのだとみお | 手銭弘喜 |
5 | 5月12日 | 燃える水を奴らに渡すな | ガー | まつしまとしあき | |
6 | 5月19日 | 黒豹よ 三吉を助けろ! | ケカビー(声:増岡弘) | 山崎晴哉 | 大塚莞爾 |
7 | 5月26日 | 最後の砦 | マジン(声:増岡弘) | 高際和雄 | |
8 | 6月2日 | 謎の新兵器 ローク車 | ガズラー[注 12] 三色仮面 |
山崎晴哉 | 石黒光一 |
9 | 6月9日 | 蛇ケ谷にライオン丸を見た | ガムジン(声:増岡弘) | 大塚莞爾 | |
10 | 6月16日 | うなる大砲 怪人ズク | ズク | 石黒光一 | |
11 | 6月23日 | 生きていたタイガージョー! | ザグロ | しのだとみお | |
12 | 6月30日 | 地獄谷に恨みをはらせ! | ガン(声:増岡弘) | 山崎晴哉 | 大塚莞爾 |
13 | 7月7日 | たてがみかがやくライオン丸 | ペルソナ | 高際和雄 | 石黒光一 |
14 | 7月14日 | 父のかたきライオン丸! | キツネバ | 大塚莞爾 | |
15 | 7月21日 | 脱獄囚を追跡しろ! | ゾリラ | まつしまとしあき | |
16 | 7月28日 | 忍者(しのび)の掟に明日はない!! | ヤゴ | 高際和雄 | |
17 | 8月4日 | 西から来た男 | ヤリコウモリ | まつしまとしあき | 石黒光一 |
18 | 8月11日 | マントルゴッド 悪魔の要塞 | ズカング | ||
19 | 8月18日 | よみがえれ弾丸(ロケット)変身!! | オニグモ | 高際和雄 | 大塚莞爾 |
20 | 8月25日 | 敗れたり! ライオン丸 | ゲジム | 山崎晴哉 | 石黒光一 |
21 | 9月1日 | 危うし! 伊賀の三兄弟 | ザソリ | ||
22 | 9月8日 | 南蛮寺の秘密 | ヒトデロ | まつしまとしあき | 松本喜隆 |
23 | 9月15日 | ライオン丸 アグダーを斬る!! | トビゲラ | 高際和雄 | 大塚莞爾 |
24 | 9月22日 | 悲運!! 父との再会! | アブ | 石黒光一 | |
25 | 9月29日 | マントル地下帝国最後の日!! | マントルテロス |
- 第9話について會川昇は映画秘宝Vol.5『夕焼けTV番長』(洋泉社・1996年)の37-39頁で、第9話の脚本を手がけたのは高際和雄であると断定し、『ピー・プロ70'sヒーロー列伝』の各話リストではEDクレジットに準じて山崎晴哉名で掲載しているものの、シナリオに高際の名前が記されているため高際執筆が正確と思われると記している[15]。
- 第22話の監督は『ピー・プロ70'sヒーロー列伝』では松本守正と記されているが、同書には『ファンコレ』のリストで松本守正は第21話の脚本家として記述されていると記している[15]。
- EDテロップは5話までは『快傑』同様の横書き表記、6話より一般的な時代劇と同様の縦書き表記となっている。
ネット局
- 放送系列は放送当時のもの。
放送対象地域 | 放送局 | 放送系列 | 放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|---|
関東広域圏 | フジテレビ | フジテレビ系列 | 土曜 19:00 - 19:30 | キー局 |
北海道 | 北海道文化放送 | 土曜 19:00 - 19:30 | ||
青森県 | 青森放送 | 日本テレビ系列 | ||
宮城県 | 仙台放送 | フジテレビ系列 | 日曜 11:00 - 11:30 | [注 13] |
長野県 | 長野放送 | 土曜 18:00 - 18:30 | [注 14] | |
静岡県 | テレビ静岡 | 日曜 10:30 - 11:00 | [注 15] | |
中京広域圏 | 東海テレビ | 土曜 19:00 - 19:30 | ||
富山県 | 富山テレビ | 月曜~金曜 18:00 - 18:30 | ||
近畿広域圏 | 関西テレビ | 土曜 19:00 - 19:30 | ||
岡山県 | テレビ岡山 | フジテレビ系列 NETテレビ系列 |
月曜 18:00 - 18:30 | |
広島県 | 広島テレビ | フジテレビ系列 日本テレビ系列 |
日曜 10:00 - 10:30 | [注 16] |
福岡県 | テレビ西日本 | フジテレビ系列 | 土曜 19:00 - 19:30 | |
佐賀県 | サガテレビ | 土曜 19:00 - 19:30 | ||
熊本県 | テレビ熊本 | フジテレビ系列 日本テレビ系列 NETテレビ系列 |
水曜 18:00 - 18:30 | [注 17] |
宮崎県 | テレビ宮崎 | 水曜 18:00 - 18:30 | [注 18][注 19] | |
鹿児島県 | 鹿児島テレビ | 水曜 18:00 - 18:30 | [注 20] |
補足
快傑ライオン丸のゲスト出演について
第9話Bパート開始直後に快傑ライオン丸が登場するのは、弾獅子丸が気を失っている間である。このことを受け「快傑ライオン丸は、弾獅子丸の夢の中に出て来たのでは?」という指摘もあるが、結局快傑ライオン丸が登場したという根拠は、彼の授けた刀だけである。なお、スーツアクターは『快傑ライオン丸』と同様、鴨志田和夫が担当した。
快傑ライオン丸の登場は脚本にもなく、次回予告にもない。現場で急遽決定されたようである[16]。
当時の雑誌掲載の漫画版『風雲ライオン丸』には、快傑と風雲の両ライオン丸が共闘し、会話を交わすストーリーとなっているものがあった。
タイガージョーJr.の本名・素性について
初登場となる第11話のエンディングテロップでは「虎錠之進」である[注 21]。劇中では「俺の兄貴は虎錠之介とか言っていたが、あいにく俺は名前を忘れてしまった」と言っている。第12話は未登場、第13話はテロップなし、第14・15話は「〜進」、第16話は「〜助」、第21話は「〜介」、第25話では「〜助」になっている。第17 - 20話と第22 - 24話は未登場。弾獅子丸をはじめ、劇中の登場人物は一貫して「錠之すけ」と呼んでいる。
第13話のタイガージョーJr.は次回予告には登場しているが脚本にはない。現場で急遽決定されたようである[16]。
ライオン丸の兜・タテガミについて
第11話で兜を割られてタテガミを見せるが、以後は必ずしもタテガミを見せたままではない。
第13話では第11話同様、最初は兜を被って登場するが、途中でタテガミを見せている。
第12話、第20 - 25話では兜を被ったままで、最初からタテガミを見せているのは第14 - 19話のみである。
第12話「地獄谷に恨みをはらせ!」にはタイガージョーJr.が登場せず、ライオン丸の兜も元のままである。これは放送順を変更し、既に完成していた「地獄谷に恨みをはらせ!」を後ろにずらし、後で完成した「生きていたタイガージョー!」を第11話として先に放送したためである[16]。
タイガージョーJr.のスーツについて
初登場の第11話では、前作のタイガージョーのものを修復して使用した。第13、15話も同様である。
第14話で新調され、以後こちらが使用される。
その他
- 1980年代より映画・テレビドラマの監督として活躍する崔洋一がサード助監督として参加していたが[17]、チーフ助監督と殴り合いの喧嘩をして解雇された[18][19]。
- ロケット変身は前作『快傑』の変身ポーズについて間延びしているため「変身ポーズの最中に襲われるのでは」というスタッフの意見が出たため空中に浮上するという変身に変わった[20]。撮影には潮哲也をクレーンで持ち上げる非常に手間のかかる形であったが[20][21]、うしおそうじはロケット変身に対して「最初から反対だった」と述べており[22]、プロデューサーの篠原茂も「子供に媚びすぎたのが『風雲』の失敗だったと思う」と語っている[21]。
- ライオン丸のスーツアクターである野見山兼広は、クレーンで吊るされながらの立ち回りの際に、クレーンのワイヤーが切れてしまい足を骨折している。しかし野見山は翌日の撮影からギプスをはめて参加している[23]。
- 野見山と同じ湯浅剣睦会に当時在籍し、地虫忍者のスタントを担当した声優の千葉繁は、スタッフに生き埋めにされるなど非常識な要求をされて大変だったと述懐している[24]。
- 2017年10月~2018年1月時代劇専門チャンネルの『時専S40』枠にて金曜深夜に『快傑ライオン丸』に引き続いて放送された。後続は『変身忍者嵐』のリピート放送となった。
漫画
- 『サンケイ新聞』 放映に併せ原作者のうしおそうじ自身が「若林不二吾」名義で執筆。
- 『冒険王』1973年4月号 - 10月号 一峰大二
- 『別冊冒険王映画テレビマガジン』1973年5月号 - 10月号 一峰大二
- 小学館の学年別学習雑誌
映像ソフト化
- 1993年12月24日に日活より全25話を収録した7枚組のLD-BOX「風雲ライオン丸 パーフェクト・コレクション」(NDL-1014)が発売された。
- 2000年4月25日に発売:ニューライン・販売:エスモックにより全25話を収録した7枚組のLD-BOX(NLS-1001)が発売された[25]。
- 2005年3月25日にアミューズソフトより全25話を収録した5枚組のDVD-BOX「風雲ライオン丸 プレミアム・コレクターズ・エディション 弾丸之函」(ASBP-2875)が発売された。
脚注
注釈
- ↑ 主演俳優が後番組でも主演したのは『イナズマン』→『イナズマンF』渡五郎役の伴直弥や、『仮面ライダーBLACK』→『仮面ライダーBLACK RX』南光太郎役の倉田てつをなどがあるが、この2作品は前後番組で主役キャラクターも同一人物である。
- ↑ 当時は本作品以外にも『木枯し紋次郎』や『必殺仕掛人』などマカロニ・ウエスタンの影響を受けた時代劇が多く存在した[6]。
- ↑ 時代考証を無視した武装の登場する展開はそれ以前に『仮面の忍者赤影』でも大々的に取り上げられている。
- ↑ 主演の潮哲也は、シリアスにやりすぎたため、子供ウケが弱くなってしまったものと推測している[8][9]。
- ↑ 三吉役の新井つねひろの実兄でもある。
- ↑ 三吉役の新井が二役で演じた。
- ↑ 演じたのは「ハスラー教授(『大鉄人17』)」の怪演などでも知られる大月ウルフ。
- ↑ ヤリコウモリの亡骸から拾い上げた形見の武器。ズカンク自身は鉄球付きの鎖鎌を武器にしている。
- ↑ 『全怪獣怪人 下巻』では、名称を「勘助」と記載している[12]。
- ↑ 第17話~20話まではエンディングテロップに表記は有るが未出演。
- ↑ 以下、特に記載のない怪人は岡部が演じた。
- ↑ 書籍によっては、名称を「カズラー」と記載している[13][14]。
- ↑ 『快傑ライオン丸』は同時ネットだったが、仙台放送では、1973年4月 - 1974年3月までの土曜19:00 - 19:30枠で自社番組『東北新幹線クイズ プラザQ』を放送(同時ネット再開は『電人ザボーガー』から)。
- ↑ NETテレビ制作『野生の驚異』放送のため遅れネット。
- ↑ 『仮面ライダーシリーズ』(毎日放送制作、NET系列)を放送したため時差ネット。
- ↑ 日本テレビ系列とのクロスネットによる番組編成の都合により、番組販売扱いで広島県マツダ会の一社提供番組として放送。再放送は編成により広島テレビとテレビ新広島(本放送終了後にフジテレビ系列フルネット局として開局)のいずれかで実施された。
- ↑ 『ジャンボーグA』(毎日放送制作、NETテレビ系列)を放送したため時差ネット。
- ↑ 当時は正式にはFNN/FNSのみに加盟していたが、事実上はトリプルクロスネットだった。後にNNN/NNS・ANNにも正式加盟。
- ↑ 『歌まね合戦 スターに挑戦!』(日本テレビ)を放送したため時差ネット。
- ↑ 海外ドラマ『守れ!ジャングル』を放送したため時差ネット。
- ↑ 『全怪獣怪人 下巻』『’70年代特撮ヒーロー全集』ではこれに準じている[12][14]。
出典
- ↑ 1.0 1.1 vsライオン丸 1999, p. 204.
- ↑ 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 全怪獣怪人 下 1990, p. 327
- ↑ 3.0 3.1 『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』 竹書房/イオン編、竹書房、1995-11-30、109。C0076。ISBN 4-88475-874-9。
- ↑ 宇宙船SPECIAL 1998, p. 112.
- ↑ 5.0 5.1 ザボーガー&ピープロ 2011, 文 會川昇「風雲ライオン丸」
- ↑ 6.0 6.1 ザボーガー&ピープロ 2011, 「これが風雲ライオン丸だ!」
- ↑ ヒーロー列伝 2 2000, p. 115.
- ↑ ヒーロー列伝 2 2000, p. 114-115.
- ↑ 9.0 9.1 ザボーガー&ピープロ 2011, 取材・構成 秋田英夫「潮哲也 獅子丸・弾獅子丸役」
- ↑ vsライオン丸 1999, p. 43.
- ↑ ヒーロー列伝 2 2000, p. 13.
- ↑ 12.0 12.1 全怪獣怪人 下 1990, p. 331.
- ↑ 全怪獣怪人 下 1990, p. 329.
- ↑ 14.0 14.1 宇宙船SPECIAL 1998, p. 142.
- ↑ 15.0 15.1 ヒーロー列伝 2 2000, p. 174.
- ↑ 16.0 16.1 16.2 DVDの解説より。
- ↑ vsライオン丸 1999, p. 270.
- ↑ 「INTERVIEW 『スペクトルマン』ほか製作 篠原茂」、『別冊映画秘宝 特撮秘宝』vol.3、洋泉社、2016年3月13日、 pp.82、 ISBN 978-4-8003-0865-8。
- ↑ ヒーロー列伝 2 2000, p. 136.
- ↑ 20.0 20.1 ヒーロー列伝 2 2000, p. 116.
- ↑ 21.0 21.1 vsライオン丸 1999, p. 269.
- ↑ vsライオン丸 1999.
- ↑ ヒーロー列伝 2 2000, p. 160.
- ↑ ヒーロー列伝 2 2000, pp. 159-160.
- ↑ 「2000TV・映画 特撮DVD・LD・ビデオ&CD」『宇宙船YEAR BOOK 2001』 朝日ソノラマ〈宇宙船別冊〉、2001-04-30。雑誌コード:01844-04。
参考文献
- 『全怪獣怪人』下巻、勁文社、1990-11-30。C0676。ISBN 4-7669-1209-8。
- 『宇宙船SPECIAL ’70年代特撮ヒーロー全集』 監修 金田益実、朝日ソノラマ、1998-05-30。ISBN 4-257-03533-1。
- 『スペクトルマンvsライオン丸 「うしおそうじとピープロの時代」』 太田出版、1999-06-26。ISBN 4-87233-466-3。
- 『ピー・プロ70'sヒーロー列伝 (2) 快傑・風雲ライオン丸』 ソニー・マガジンズ、2000-09-21。ISBN 4-7897-1551-5。
- 『別冊映画秘宝 『電人ザボーガー』&ピー・プロ特撮大図鑑』 洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011-11-14。ISBN 978-4-86248-805-3。
関連項目
フジテレビ系 土曜19時台前半 | ||
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風雲ライオン丸
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