高知短期大学
提供: miniwiki
高知短期大学 | |
---|---|
大学設置/創立 | 1953年 |
学校種別 | 公立 |
設置者 | 高知県公立大学法人 |
本部所在地 | 高知県高知市永国寺町5番15号 |
学部 | 社会科学科第二部 |
研究科 | 応用社会科学専攻第二部 |
ウェブサイト | 高知短期大学公式サイト |
高知短期大学(こうちたんきだいがく、英語: Kochi Junior College)
1953年に設置。大学の略称は短大(たんだい)、高知短大(こうちたんだい)、県立短大(けんりつたんだい)。
Contents
概観
大学全体
- 高知短期大学は、高知県高知市内にある日本の公立短期大学で、運営主体は高知県となっている。夜間第二部課程の社会科学科1学科および専攻科応用社会科学専攻1学科を有する社会科学系単科短大である。本部は高知県立大学(旧高知女子大学)永国寺キャンパス内にあり、教室や事務室等も共通となっている。2011年4月1日より、高知県立大学とともに設置者が高知県公立大学法人となっている。男女共学である。
- 2014年度をもって学生募集を停止した。
- 2012年、高知県が高知短大廃止の方針を打ち出した。2015年4月より、高知県立大学の4年制夜間主コースの新設によって、社会人教育の機能が引き継がれた。
教育および研究
- 高知短期大学は1953年の開学当初からの社会科学系単科短大であるが、「憲法」・「民法」・「商法」・「刑法」・「労働法」・「国際法」・「行政法」・「税法」などの法学系科目、「経済原論」・「マクロ経済学」・「ミクロ経済学」・「経済学史」・「金融論」・「財政学」・「経営学」・「会計学」・「地域経済論」などの経済・経営系科目、「政治学」・「地方自治論」・「社会学」・「地域史」・「国際関係論」・「ジェンダー論」・「マスコミ論」などの総合社会系科目の3つの体系からなるカリキュラムが組まれており、社会科学全般に関する専門科目をまんべんなく学ぶことができる。なお、社会科学という名称を用いた学科をもつ短期大学はここだけである。一般教育科目では、「英語」・「フランス語」・「ドイツ語」・「中国語」・「韓国語」といった外国語科目のほか、「哲学」・「心理学」・「文学」などの教養科目がある。
- 3つの体系に共通する専門科目として「高知学」や「消費生活論」といった地域生活に密着したユニークな科目がある。
- 2年制の社会科学科の上に、1年制の専攻科応用社会科学専攻が設置されている。専攻科では、地域政策モデル、生活法政モデル、経営会計モデルの3つの体系によるカリキュラムが組まれており、「地域政策」や「地方政治論」・「地域財政論」、「不動産法」・「税務会計論」などの、より高度な社会科学系の専門科目や応用科目を少人数ゼミ形式で学ぶことができる。
学風および特色
- 高知短期大学は、元々、高知女子大学主催の「勤労青年のための夜間公開講座」を契機として設置された大学であることから、それとの関係が深くキャンパスは高知県立大学永国寺キャンパスと共用している。当初より夜間だけの授業が行なわれているため、社会人学生が多く地域に開かれた短大として謳われている。授業の開始時間は18時からであり、終了時間は21時10分となっている。夜間短大では珍しく、国際交流も盛んである。
- 修業年限は2年制となっているが、「長期履修制度」を利用すれば2年間分のみの授業料で最大4年かけて卒業することができる。「長期履修制度」は、仕事の都合などで学業へ費やす時間の限られる勤労者にとって、利便性の高い制度となっている。
- 学生によって自治会が組織されており、学生自らが主体となり学生生活の充実化に取り組んでいる。
学費等
- 授業料 260,400円(年間)。入学金 70,500円(初年度のみ)。金額は2012年度現在。
沿革
- 1951年9月 高知女子大学主催の「勤労青年のための夜間公開講座」が開催される。
- 1953年 高知県を設置者として高知短期大学開学。社会科学科Ⅱ部設置。
- 1956年 教職課程を設置する。
- 1972年7月1日 高知市高知街地区の住居表示実施により所在地が高知市北与力町1番地から高知市永国寺町5番15号に変更となる。
- 1998年 教職課程を廃止。専攻科応用社会科学専攻設置。
- 2011年 設置者が高知県の設立する高知県公立大学法人に移行。
- 2012年2月 高知県議会2月定例会において尾崎正直知事が「高知短大の組織を維持するのでなく、その機能を発展させながら、高知県立大学と高知工科大学に引き継いでいきたい」と初めて廃止の方針を表明した。
- 2012年3月 高知県議会2月定例会の文化厚生委員会は、高知短大の廃止を前提とした高知県立大永国寺キャンパス再整備に関わるキャンパス施設整備の基本設計費など1億6100万円を盛り込んだ平成24年度一般会計当初予算案を可決。事実上高知短大の廃止を県議会が承認した形となった。
- 2014年度をもって学科・専攻科の学生募集を停止。
- 2015年4月 高知短大の社会人教育の機能が引き継ぐ形で高知県立大学に夜間主コース(学士(文化学))が開設された。
基礎データ
所在地
- 高知県高知市永国寺町5番15号
交通アクセス
大学周辺
教育および研究
組織
- 総合情報センター
- 地域連携センター
- 教育研究審議会
学科
- 社会科学科第2部 (1学年定員120名)
専攻科
- 応用社会科学専攻第2部 (1学年定員15名)
別科
- なし
取得資格について
- 中学校教諭二種免許状(社会)が取得できる課程があった。社会科学科卒業後、教職課程を履修する専攻科(修業年限1年制)に進学する必要があった。つまり、本科2年と専攻科1年と合計3年在籍する必要があった。1995年度までの本科生が対象となっていた。
学生生活
部活動・クラブ活動・サークル活動
- 高知短期大学のクラブ活動一覧(一部)
- 体育系:フットサル・バドミントン・卓球・テニス・バスケットボール・ソフトボールほか
- 文化系:法律・経済学・軽音楽・地域経済・園芸・地域協働・茶道・障がい支援・書道・ダンス・簿記・写真・映画・銭湯・ほか
学園祭
スポーツ
- 四国大学体育大会に参加している。
学生歌
- 「高知短期大学学生歌」(1958年) 作詞:武藤徐枝 作曲:住友弘一
一、古城の下の学舎は 自治の光に輝きて
真理を求め行わん 真理を求め行わん
ああ我等が短大 我等短大 高知短大
二、窓辺に燃ゆる夕日影 活気あふるる若人の
たぎる血汐のそれに似ん たぎる血汐のそれに似ん
ああ我等が短大 我等短大 高知短大
三、昼は社会の荒波と 闘う中にも学びたる
自由と平和の実現を 自由と平和の実現を
ああ我等が短大 我等短大 高知短大
同窓会組織
- 同窓組織として高知短期大学学友会がある。
大学関係者
大学教職員
- 中村慶三郎:初代学長
- 木原正雄:元学長
- 池川順子:元学長
- 成田十次郎:元学長
- 青山英康:元学長
- 山根洋右:元学長
- 南裕子:前学長(高知県立大学学長との兼任)
- 野嶋佐由美:現学長(高知県立大学学長との兼任)
- 外崎光広:名誉教授(土佐自由民権運動研究)
OB・OG
- 公文豪:郷土史家、元高知県議会議員
- 大崎博澄:元高知県教育長、国立大学法人高知大学監事
- 塚地佐智:高知県議会議員
- 仙頭義寛:香南市長、元野市町長
- 池上孝雄:元春野町長、元高知県議会議員
- 下元博司:高知市議会議員
- 細木良:高知市議会議員
- 近藤強:高知市議会議員
- 小松知恵子:安芸市議会議員
- 浅木敏:宿毛市議会議員
- 松本正人:佐川町議会議員
- 伊藤隆夫:全国訪問リハビリテーション研究会会長
- 河渕日出子:著作家『おばあちゃんは女子大生:75歳の挑戦 』より[1]
施設
キャンパス
- 本館
- 講義棟
- 短大棟
- 図書館(高知県立大学・高知短期大学総合情報センター)
- 体育館
- テニスコート
- 学生会館
- 生協食堂および生協ショップ(高知県立大学生活協同組合による運営)
- 駐車場(自動車通学が可能となっている)
- 運動場
対外関係
他大学との協定
併設校
- 高知県立大学(旧高知女子大学)永国寺キャンパスを共有
社会との関わり
- ほとんど全ての開講科目が開放されており、科目等履修生制度や聴講学生制度などによって受講することができる。また、主に官公署などの社会人学生を対象として職場からの派遣学生を受け入れる委託生制度や、特定の専門事項の研究に従事することを希望する者を受け入れる研究生制度がある。
- 高知短期大学は、先述したように高知女子大学で開催された公開講座を契機に設置されたことから、地域社会との交流を目指すために公開講座が随時実施されている。
卒業後の進路について
就職について
- 社会科学科Ⅱ部:在学生の大半は社会人として在職者であるが、就職実績として高知県庁ほか県内外自治体職員、民間企業などがある。開講科目として「キャリアデザイン」・「社会人基礎力養成講座」などが設置されているほか、少人数ゼミでの就職支援などが行われている。
編入学・進学実績
- これまでの実績では、関係校である高知県立大学(旧高知女子大学)、高知工科大学のほか、近隣の高知大学・香川大学・愛媛大学・徳島大学、さらには信州大学・静岡大学・島根大学・広島大学・佐賀大学・大分大学・鹿児島大学・成蹊大学・玉川大学・東洋大学・日本福祉大学・同志社大学・立命館大学・京都産業大学・神戸学院大学・松山大学・四国学院大学・徳島文理大学・九州国際大学・九州産業大学・沖縄国際大学・放送大学などがある。少人数ゼミでの編入学支援などが行われている。
脚注
参考文献
- 『全国学校総覧』
- 『全国公立短期大学協会三十年誌』(全国公立短期大学協会。1980年)
- 『全国短期大学高等専門学校一覧』(文部省高等教育局技術教育課監修)
- 『短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社)
- 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社)
- 『全国短期大学案内』(教学社)
- 『全国短期大学受験案内』(晶文社)
- 『全国短期大学案内』(梧桐書院)
- 『短大蛍雪』(2000年5月臨時増刊。旺文社)
- 『高知短期大学』:入学案内小冊子
関連項目
公式サイト
典拠レコード: