巣鴨駅

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ファイル:Sugamo-Sta-Central.JPG
巣鴨駅正面口(2012年7月)

巣鴨駅(すがもえき)は、東京都豊島区巣鴨にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京都交通局都営地下鉄)のである。

乗り入れ路線

JR東日本の山手線、都営地下鉄の三田線が乗り入れ、接続駅となっている。

都営地下鉄三田線は、目黒駅を経由して東急目黒線への相互直通運転を実施している。

歴史

ファイル:SugamoStation.jpg
旧駅舎(2007年9月)
  • 1903年明治36年)4月1日日本鉄道の駅が開業。貨物営業も開始。
    • 元々は巣鴨に通す予定はなく大塚駅の後は田端駅駒込駅は豊島線開業後の開業)の予定であったが、迂回せざるを得なくなり、急遽設置した駅である。
  • 1906年(明治39年)11月1日鉄道国有法により国有化。
  • 1909年(明治42年)10月12日線路名称制定により山手線の所属となる。
  • 1945年昭和20年)3月4日4月13日太平洋戦争中に空襲を受ける。
  • 1968年(昭和43年)12月27日:都営地下鉄三田線の駅が開業。
  • 1979年(昭和54年)3月31日:国鉄駅での貨物の取り扱いが廃止。
  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、国鉄の駅はJR東日本の駅(山手線所属)となる。
  • 1997年平成9年)4月28日:三田線巣鴨駅でセンサー付き転落防止柵を試験設置(同年8月15日まで)[2]
  • 2001年(平成13年)11月18日:JR東日本でICカードSuica」の利用が可能となる。
  • 2004年(平成16年)4月1日:都営地下鉄三田線の駅に駅番号がつけられる。
  • 2007年(平成19年)
    • 3月18日:都営地下鉄三田線でICカード「PASMO」の利用が可能となる。
    • 6月1日:JR東日本の駅ビル着工。
  • 2007年(平成19年)
    • 11月18日:JR東日本の自動券売機・みどりの窓口・びゅうプラザが南口仮駅舎に移設。
    • 12月9日:JR東日本の自動改札機・精算機が南口に移設。
    • 12月12日:JR東日本での構内は左側通行から右側通行に変更。
  • 2008年(平成20年)1月11日:JR東日本の北口が一時閉鎖。
  • 2010年(平成22年)3月25日:駅ビル「アトレヴィ巣鴨」が開業。
  • 2012年(平成24年)1月12日:午前11時15分頃、都営地下鉄三田線のホームの電気を統括する配電盤のヒューズが切れたことにより同ホームが停電、照明が非常灯に切り替わり、エレベーター、エスカレーターおよびホームドアが使用不能となり業務を中止。午前11時35分に三田線全線で運転を中止、午前11時53分、三田線の全列車は巣鴨駅を通過させる形で運転を再開。停電は午後0時50分頃に復旧し、午後1時37分復旧作業が完了し業務再開。停電発生時のホームには約200程度の乗客が居たが、駅員の誘導により混乱はなかった。また、1名がエレベーター内に閉じ込められたが無事救助されている。
  • 2013年(平成25年)6月29日:JR東日本の駅でホームドア使用開始[3]
  • 2018年(平成30年)3月31日びゅうプラザ営業終了。

駅名の由来

所在地の「巣鴨」から。

「巣鴨」の地名の由来はよく分かっていないが、昔はこの地は湿地帯で所々にあった大池にが群生しておりたくさんの巣を作っていたこと、またはが茂る中にあちこちがあったことから「巣鴨」という地名が生まれたという説がある。古い文献には「須賀茂」、「菅面」、「州鴨」、「州処面」とも書かれており、これが「巣鴨」になったともいわれる。

駅構造

JR東日本

島式ホーム1面2線を有する地上駅で、改札大塚駅寄り、地上の白山通りに面する形の1か所のみである。

社員配置駅。元々は単独管理駅であったが、駒込駅・大塚駅の業務委託化に伴い、これらの駅の管理駅になった。

2007年平成19年)6月1日に、5階建ての駅ビル「アトレヴィ巣鴨」建設のための駅舎改修工事が着工された。工事に伴い、同年11月18日自動券売機みどりの窓口・びゅうプラザが、同年12月9日には自動改札機・精算機が南口仮駅舎に移設された。同年12月12日に構内が左側通行から右側通行に変更され、2008年(平成20年)1月11日には北口出口が一時閉鎖された。そして2010年(平成22年)3月25日にアトレヴィ巣鴨がグランドオープンし、駅舎改修工事が完了した。

隣接する山手貨物線(湘南新宿ラインが経由)には留置線があり、保線用車両が待機していることがある。

のりば

番線 路線 方向 行先
1 JY 山手線 外回り 上野東京方面
2 内回り 池袋新宿方面

(出典:JR東日本:駅構内図

乗車設備

※改良工事前の状況

  • 有人改札が1つある。
  • 自動改札機が13台あり、内2台がICカード専用改札機(有人改札側から見て8から13、1から7の順である)。
  • 自動券売機が13台ある。以前は8台ほど臨時の自動券売機があったが撤去された。

バリアフリー設備

  • エスカレーター 改札口 - ホーム
  • エレベーター 改札口 - ホーム
  • 多機能トイレ

東京都交通局

島式ホーム1面2線を有する地下駅

巣鴨駅務管区の所在駅であり、巣鴨駅務区として白山駅 - 本蓮沼駅間を管理する(巣鴨駅務管理所巣鴨駅務区時代は巣鴨駅 - 志村坂上駅間を管理していた)。傘下に上野御徒町駅務区(大江戸線牛込神楽坂駅 - 新御徒町駅間)、高島平駅務区(志村坂上駅 - 西高島平駅間)を持つ[4]

改札・定期券売り場が地下1階、ホームが地下2階にある。JR山手線側にエスカレーターエレベーター、とげぬき地蔵側に低速運転のエスカレーターが設置されている。

改札は南側千石駅寄りに2か所と北側西巣鴨駅寄りに1か所の計3か所ある。山手線への乗り換えには前者、とげぬき地蔵尊・巣鴨地蔵通り商店街には後者のものが便利である。南側2か所は早朝・深夜を除き、山手線駅構内に繋がる出口に近い方が乗車専用、もう1か所が降車専用の改札となっている。

北側改札の近くには定期券発売所があり、8時 - 20時まで、土休日も営業している。

当駅の西巣鴨寄りに南行線から北行線への片渡り線が非常渡り線として存在する。

のりば

番線 路線 行先
1 I 都営三田線 日比谷白金高輪目黒東急線方面
2 高島平西高島平方面

利用状況

年度別1日平均乗降人員

各年度の1日平均乗降人員数は下表の通り(JRを除く)。

年度別1日平均乗降人員[* 1][* 2]
年度 都営地下鉄
1日平均
乗降人員
増加率
2003年(平成15年) 85,939 −1.3%
2004年(平成16年) 85,360 −0.7%
2005年(平成17年) 86,516 1.4%
2006年(平成18年) 86,858 0.4%
2007年(平成19年) 90,044 3.7%
2008年(平成20年) 90,621 0.6%
2009年(平成21年) 90,677 0.1%
2010年(平成22年) 91,357 0.7%
2011年(平成23年) 89,446 −2.1%
2012年(平成24年) 92,177 3.1%
2013年(平成25年) 93,470 1.4%
2014年(平成26年) 92,991 −0.5%
2015年(平成27年) 93,538 0.6%
2016年(平成28年) 95,518 2.1%
2017年(平成29年) 96,125 0.6%

年度別1日平均乗車人員(1900年代 - 1930年代)

各年度の1日平均乗車人員数は下表の通り。

年度 日本鉄道 /
国鉄
出典
1903年(明治36年) 114 [東京府統計 1]
1904年(明治37年) 105 [東京府統計 2]
1905年(明治38年) 104 [東京府統計 3]
1907年(明治40年) 327 [東京府統計 4]
1908年(明治41年) 378 [東京府統計 5]
1909年(明治42年) 460 [東京府統計 6]
1911年(明治44年) 1,042 [東京府統計 7]
1912年(大正元年) 934 [東京府統計 8]
1913年(大正02年) 969 [東京府統計 9]
1914年(大正03年) 1,085 [東京府統計 10]
1915年(大正04年) 882 [東京府統計 11]
1916年(大正05年) 1,126 [東京府統計 12]
1919年(大正08年) 2,680 [東京府統計 13]
1920年(大正09年) 3,461 [東京府統計 14]
1922年(大正11年) 4,574 [東京府統計 15]
1923年(大正12年) 6,413 [東京府統計 16]
1924年(大正13年) 7,828 [東京府統計 17]
1925年(大正14年) 8,194 [東京府統計 18]
1926年(昭和元年) 9,737 [東京府統計 19]
1927年(昭和02年) 10,944 [東京府統計 20]
1928年(昭和03年) 12,445 [東京府統計 21]
1929年(昭和04年) 13,019 [東京府統計 22]
1930年(昭和05年) 12,856 [東京府統計 23]
1931年(昭和06年) 12,456 [東京府統計 24]
1932年(昭和07年) 12,528 [東京府統計 25]
1933年(昭和08年) 13,081 [東京府統計 26]
1934年(昭和09年) 13,611 [東京府統計 27]
1935年(昭和10年) 13,815 [東京府統計 28]

年度別1日平均乗車人員(1953年 - 2000年)

年度別1日平均乗車人員
年度 国鉄 /
JR東日本
都営地下鉄 出典
1953年(昭和28年) 29,640 未開業 [東京都統計 1]
1954年(昭和29年) 33,696 [東京都統計 2]
1955年(昭和30年) 36,247 [東京都統計 3]
1956年(昭和31年) 38,298 [東京都統計 4]
1957年(昭和32年) 40,923 [東京都統計 5]
1958年(昭和33年) 42,706 [東京都統計 6]
1959年(昭和34年) 45,141 [東京都統計 7]
1960年(昭和35年) 47,799 [東京都統計 8]
1961年(昭和36年) 49,446 [東京都統計 9]
1962年(昭和37年) 52,821 [東京都統計 10]
1963年(昭和38年) 57,343 [東京都統計 11]
1964年(昭和39年) 60,826 [東京都統計 12]
1965年(昭和40年) 63,267 [東京都統計 13]
1966年(昭和41年) 65,777 [東京都統計 14]
1967年(昭和42年) 67,960 [東京都統計 15]
1968年(昭和43年) 68,092 [備考 1]25,631 [東京都統計 16]
1969年(昭和44年) 71,610 30,639 [東京都統計 17]
1970年(昭和45年) 82,888 35,700 [東京都統計 18]
1971年(昭和46年) 89,385 41,194 [東京都統計 19]
1972年(昭和47年) 93,986 49,392 [東京都統計 20]
1973年(昭和48年) 87,384 48,981 [東京都統計 21]
1974年(昭和49年) 89,447 53,123 [東京都統計 22]
1975年(昭和50年) 89,049 54,153 [東京都統計 23]
1976年(昭和51年) 91,474 56,704 [東京都統計 24]
1977年(昭和52年) 91,948 57,447 [東京都統計 25]
1978年(昭和53年) 91,811 55,852 [東京都統計 26]
1979年(昭和54年) 91,011 53,637 [東京都統計 27]
1980年(昭和55年) 86,726 51,386 [東京都統計 28]
1981年(昭和56年) 82,973 49,030 [東京都統計 29]
1982年(昭和57年) 81,912 48,085 [東京都統計 30]
1983年(昭和58年) 94,992 48,016 [東京都統計 31]
1984年(昭和59年) 89,995 48,964 [東京都統計 32]
1985年(昭和60年) 84,071 48,403 [東京都統計 33]
1986年(昭和61年) 70,973 48,173 [東京都統計 34]
1987年(昭和62年) 84,046 48,776 [東京都統計 35]
1988年(昭和63年) 88,057 50,964 [東京都統計 36]
1989年(平成元年) 89,402 51,717 [東京都統計 37]
1990年(平成02年) 92,994 53,010 [東京都統計 38]
1991年(平成03年) 95,068 54,517 [東京都統計 39]
1992年(平成04年) 96,052 39,134 [東京都統計 40]
1993年(平成05年) 95,214 54,630 [東京都統計 41]
1994年(平成06年) 94,304 54,016 [東京都統計 42]
1995年(平成07年) 93,066 52,404 [東京都統計 43]
1996年(平成08年) 90,718 49,984 [東京都統計 44]
1997年(平成09年) 88,226 49,433 [東京都統計 45]
1998年(平成10年) 87,529 49,074 [東京都統計 46]
1999年(平成11年) [JR 1]85,041 46,825 [東京都統計 47]
2000年(平成12年) [JR 2]81,818 45,666 [東京都統計 48]

年度別1日平均乗車人員(2001年以降)

年度別1日平均乗車人員[* 2]
年度 JR東日本 都営地下鉄 出典
2001年(平成13年) [JR 3]78,324 44,153 [東京都統計 49]
2002年(平成14年) [JR 4]76,943 43,627 [東京都統計 50]
2003年(平成15年) [JR 5]76,311 43,156 [東京都統計 51]
2004年(平成16年) [JR 6]75,445 42,740 [東京都統計 52]
2005年(平成17年) [JR 7]76,739 43,290 [東京都統計 53]
2006年(平成18年) [JR 8]77,197 43,449 [東京都統計 54]
2007年(平成19年) [JR 9]78,487 44,675 [東京都統計 55]
2008年(平成20年) [JR 10]77,958 44,904 [東京都統計 56]
2009年(平成21年) [JR 11]77,519 44,854 [東京都統計 57]
2010年(平成22年) [JR 12]77,457 45,233 [東京都統計 58]
2011年(平成23年) [JR 13]76,093 44,268 [東京都統計 59]
2012年(平成24年) [JR 14]76,249 45,510 [東京都統計 60]
2013年(平成25年) [JR 15]77,089 46,241 [東京都統計 61]
2014年(平成26年) [JR 16]75,801 46,061 [東京都統計 62]
2015年(平成27年) [JR 17]76,620 46,788 [東京都統計 63]
2016年(平成28年) [JR 18]77,151 47,258 [東京都統計 64]
2017年(平成29年) [JR 19]77,285 47,553
備考
  1. 1968年12月27日開業。開業日から1969年3月31日までの計95日間を集計したデータ。

駅周辺

ファイル:Sugamo jizodori.jpg
巣鴨地蔵通り商店街の様子(2005年)

北側は近くにとげぬき地蔵で有名な高岩寺があり、門前町として発展している。商店街は多くの高齢者で賑わい、「おばあちゃんの原宿」と呼ばれている。

駅近くには都営バス巣鴨営業所がある(バス停名は「とげぬき地蔵前」)。JR線の大塚寄りには白山通り国道17号)が立体交差しており、三田線はその下を走っている。

バス路線

とげぬき地蔵前
巣鴨駅前
  • 都営バス
    • 3番のりば
      • 草63系統 : 西日暮里駅経由浅草寿町行
    • 4番のりば
      • 草63系統 : 池袋駅東口行
巣鴨駅南口
  • 都営バス
    • 5番のりば
      • 草63系統 : 西日暮里駅経由浅草寿町行
    • 6番のりば
      • 草63系統 : 池袋駅東口行

隣の駅

JR logo (east).svg 東日本旅客鉄道(JR東日本)
JY 山手線
大塚駅 (JY 12) - 巣鴨駅 (JY 11) - 駒込駅 (JY 10)
PrefSymbol-Tokyo.svg 東京都交通局
I 都営三田線
千石駅 (I 14) - 巣鴨駅 (I 15) - 西巣鴨駅 (I 16)

脚注

記事本文の出典

  1. JR東日本:きっぷに関するご案内>特定の都区市内駅を発着する場合の特例”. 東日本旅客鉄道. . 2014閲覧.
  2. “ホームに転落防止さく・センサー/視覚障害者団体が視察”. 朝日新聞 (朝日新聞社): p. 35(朝刊・東京<東部>). (1997年5月23日) 
  3. JR東日本 山手線 2013年度ホームドア使用開始時期を発表 ネコ・パブリッシング ホビダス
  4. 東京都交通局駅務管区処務規程

利用状況の出典

JR・地下鉄の1日平均利用客数
  1. 各駅の乗車人員 - JR東日本
  2. 各駅乗降人員一覧 - 東京都交通局
JR東日本の1999年度以降の乗車人員
JR・地下鉄の統計データ
東京府統計書
東京都統計年鑑

関連項目

外部リンク

東日本旅客鉄道 山手線 JY
(田端 - 東京間 : 東北本線、東京 - 品川間 : 東海道本線
内回り東京方面<<)品川 - 大崎 - 五反田 - 目黒 - 恵比寿 - 渋谷 - 原宿 - 代々木 - 新宿 - 新大久保 - 高田馬場 - 目白 - 池袋 - 大塚 - 巣鴨 - 駒込 - 田端 - 西日暮里 - 日暮里 - 鶯谷 - 上野 - 御徒町 - 秋葉原 - 神田 - 東京 - 有楽町 - 新橋 - 浜松町 - 田町 - 品川(>>外回り渋谷方面)